はくちょう座

【語】都合の良い関係

七・ザネリ 7月20日00時

「これで電話一本で呼び出せる関係になったわけだ。」

大変語弊があるが、ここには男と貴方しかしないので、
恐らくだが、問題はない。

採用通知は電話だった。ぷるぷるぷる、公衆電話から。

▼ 面接相手:【 https://tw8.t-walker.jp/character/status/h02050 】
▼ 面接終了で〆
ルイ・ミサ 8月17日19時
いや、面倒じゃない!面倒じゃないぞ!?むしろ色々見たほうが楽し……じゃなくて、比較できるし。
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ルイ・ミサ 8月17日19時
(つい慌てて前のめりになった姿勢を戻す)こほん……。利便性はもちろん必要だな。

(……カワイイ方が興味あるけど。カワイイってどんな部屋だろ?)一応じゃない、淑女扱いでいいぞ。つまり、その……カワイイ部屋も見ておく必要がある。

(言ったあとは照れ隠しか、いっそう書類の仕分けが早くなった)
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七・ザネリ 8月20日23時
(もはやぴくりとも動かなくなった男に代わって貴方がせかせかと書類を片付けている。考え事をしている時の癖なのか、顎に沿えた指先がリズムを取る。のが、止まった。)
よし、終わったな。(実のところ、まだ終わっていない、貴方がほとんど片づけたが、まだ『儚い詐欺をしている桜』と『図太さにおいては他の神髄を許さない金魚草』のファイルは手付かずだ。)いろいろ見た方が楽しいと、なるほど、
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七・ザネリ 8月20日23時
丁度いい 位置にお前が居るからな、まずは利便性を重視した部屋を案内しよう、右にズレろ。(仕訳に勤しむ貴方の後ろの本棚へと手を伸ばす。背表紙に『またたび』と書かれた本を一冊引き抜くと、本棚が独りでに動き出し、金属製の扉が顔を出した。)土足はお勧めしない、靴は脱いで入れよ。
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ルイ・ミサ 8月26日17時
え?(終わったと言われて顔を上げる。もちろん終わってないが)……大体は。うん。

丁度いい?(首をかしげてから、言われた通りに右へとずれ、彼が本棚へ手を伸ばした様子を横目で見た。直後、動き出す本棚の音に驚いて、すぐに距離をとる)――!?
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ルイ・ミサ 8月26日17時
な、なんだここに隠し扉があったのか?いいな、秘密の部屋……

(これ……組織から逃げたい時にすごく便利じゃない??)(一部屋目に早速惹かれながら、靴を脱いで扉を押す)問題は中の様子――。
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七・ザネリ 8月31日20時
…………こう言っても、本当に靴を脱ぐヤツと、脱がねえ奴がいてな。お前は素直で良い。(ちなみに男は革靴を脱ぐと壁の本棚からスリッパを取り出して、それに履き替えている。)(貴方の分はないらしい。相変わらずの男だ。)利便性と言った通り、内装はシンプルだが、特記すべきは便利道具の多さだ。(いつのまにか取り出した眼鏡。)
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七・ザネリ 8月31日20時
まず、この時点で靴を脱がずに入ったヤツを、退散させる機能がある。土足センサーだ。(土足センサーと呼ばれたのは、足元でこちらを見上げる小さな女の子のマスコットだ。デフォルメされた2頭身の手乗りサイズのそれが、本当に小さな声で、『よし』と言った)こいつが認めないと、この床から針が飛び出してくる。神経毒をたっぷり塗ってある。痛みよりも毒で行動不能にさせるのが目的だ。動かなくなったら、コイツが蹴り出す。(女の子は『よし』と言って、部屋に入って右手のドールハウスの中に帰って行った。部屋の内装は男の言ったようにシンプルで、目に優しい薄緑の壁紙に、艶やかなタイル。ラグが敷いてないからか、素足だと少しだけ底冷えするが、ラグがないのは恐らく先ほどの針が仕込まれているからだろう。窓は2つ、風が通りやすいよう対角線上に位置しており、今いる部屋と奥にもう一つ扉がある。)
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ルイ・ミサ 9月2日21時
なんだそれ……靴を脱がなくても良かったってことか?(素直に脱いでしまったと若干気恥ずかしくなる。入室するなり小さな女の子のマスコットが寄ってきたので、摘まもうと手を伸ばしたが、彼の説明を聞いて寸前で止めた)
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ルイ・ミサ 9月2日21時
床から針!?神経毒??……嫌な部屋だな。落ち着かないぞ。

……「よし」じゃない。(去っていく小さ女の子マスコットに向かって思わずツッコむ)

便利道具はどれだ。まさか今のマスコット?まあ、考え方によっては、侵入者が動けなくなるというのは便利かもしれないけど――(でも、空中浮遊とかできる相手には無効だな。と思いながら奥の扉を押そうとする)
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七・ザネリ 9月6日12時
お客様、お待ちください。(男は半笑いでそう言った。そう声を掛けられて初めて貴方の足元に今度は小さな男の子のマスコットが立っていることに気付くだろう。じっと貴方の挙動を見つめていた。)部屋に入るにはノックしねえとな。そのドアノブからも針が飛び出してくるぞ。ひひ、(男の子はトコトコと歩き出すと、小さな声で「だめかも」と呟いている。ノックをしていないからだろうか、ちらちらと貴方の様子を伺っているようだ。)
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七・ザネリ 9月6日12時
ちなみに便利道具は、そのドアノブだ。コイツ等はただこの部屋に来た奴を揶揄って遊んでるだけに過ぎない。いい性格してるだろ?仲良くしてやってくれ。(男の子はまだ『だめかも…』と呟いている。)ノックの回数で繋がる部屋が変わるぞ、水回り、キッチン、画廊と、確か拷問部屋もあった。寝室は1回で良かったはずだ。他は覚えてねえ。
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ルイ・ミサ 9月8日11時
あちこちに針があるのか??いや……もう、既にこの部屋じゃない感はある。(小さな男の子マスコットを見つめる。カワイイけれど「ダメかも」との呟きが妙に不気味で――)
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ルイ・ミサ 9月8日11時
遊んでるのか。なんだ……見た目は可愛いが、一緒に部屋をシェアするには面倒な相手だな。お人形遊びが好きな人なら、喜びそうな部屋だが。

ん?ノックの回数で……カラクリはすごいな。(ちょっとそれは楽しそうだと、ノック1回してから扉を開けてみる)
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七・ザネリ 9月12日22時
そうか?スリルがあって、イイじゃねえか。……まあ、寛ぐための部屋をお求めであれば、ちと趣旨が違う気もするが。(貴方がノックをしたのを見ていた男の子は「大丈夫だった。大丈夫だったなあ。」と呟いて、またドールハウスに帰っていく。去り際しっかりと「ちぇ。」と呟いていたので、あなたの予感は合っていたようだ。)
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七・ザネリ 9月12日22時
(扉を開くと、ドアノブから針が飛び出してくるー   ことはなく。扉の先はダブルサイズのパイプベットが置かれた寝室のようだった。その他には、観葉植物が1つ、ベットの横にはサイドテーブルがあり、湯気の立っているマグカップ1つ置かれていた。ブラインド越しに柔らかい陽射しが入って来るお陰で、全体的に部屋は明るい雰囲気があった。)
まあ、普通だろ。寝室は面白みがない。ノックを8回してみろ、ルイミサ。
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ルイ・ミサ 9月19日09時
寛ぎたい。(真剣な目でザネリに訴える)外では命がけで働いているんだ。ここへ来ると雑用も手伝わないといけない。というか、私は雑用係りではないからな?もっと具体的で違う雇用契約に変更しようかな。いるだけでキミの目の保養になっているはずだから、目の保養係とか?(去っていく男の子に見向きもしなかったが、「ちぇっ」という言葉に反応して彼の背を見た。見た目は可愛いのだけど、やはり面倒そうだ……)
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ルイ・ミサ 9月19日09時
(扉が開くと大きめのパイプベッドが目に入る)大きさはいいが、パイプは嫌だな。硬そう。

あれ。なんでマグがあって、湯気まで立っているんだ?まさかさっきのマスコット用?一緒に寝ないといけない……なんて言わないよな?(矢継ぎ早な質問の答えを待ちつつ、言われた通りに8回ノックしてみた)
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七・ザネリ 9月22日12時
(真剣に雇用契約を検討している貴方が振り返ると、そこには腹を抱えて笑っている失礼な男が一人)…め、目の、保養係、…ひ、っひぃ、お前、本気で言ってそうだな、くく、大した自信だ。ひっひ、……報酬は何が良いんだ。ヒぃ(正しく抱腹絶倒)
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七・ザネリ 9月22日12時
(笑い転げている男はあなたの質問には何一つ答えなかったが、ノックをした途端、目の前の部屋がぐるりと回転して、現れたのは、大層騒がしいゲームセンターもどきだった。)(暗い室内を七色のゲーミングライトが照らしている。ひと昔も、ふた昔も前の筐体が4~5台並んでおり、UFOキャッチャーもある。この部屋に収まるサイズなので、少し手狭には感じられた。)……はあ、百円ならあるぞ。
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ルイ・ミサ 9月23日21時
…………。(振り返り、何で笑っているのか分からないといった顔で、笑ってるザネリを睨んだ)
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ルイ・ミサ 9月23日21時
報酬?(部屋が報酬じゃないのか!?え、どうしよう。お金は足りてるし、あり余るほど欲しい好物もない。物欲も薄いほうだし……)じゃあ、えーっと。(足りないもの。私に足りないもの――)

楽しいこと?娯楽の提供とかは?

(そんな言葉のあとに、目の間に広がるゲームセンターっぽい部屋)
まあ、これも娯楽だけど……あ、UFOキャッチャーやりたい。(百円頂戴と手のひらを彼に向ける)
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七・ザネリ 9月27日06時
楽しいことねえ。(貴方からの鋭い視線を素知らぬ顔で逸らし、)それなら専売特許だ。期待していいぞ。
(UFOキャッチャーの前に立った貴方は気付く、この景品は確実に動いている。)(館のどこかで見たことがあるぬいぐるみがゲームセンターの軽やかなBGMに合わせて小刻みに動いていた。ご機嫌だ。)ん。(100円あげる。)
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ルイ・ミサ 9月27日18時
専売特許か。まあ、確かにこの館からして奇妙だし、キミならあらゆる娯楽を嗜んでいそうだからな。期待しておこう。

それにしても、こんなに変わった部屋がいくつもあるなら、飽きないだろうな。よく引き籠りにならなかったものだ。(UFOキャッチャーの前に立ち、ガラス越しに景品を見てかたまる)
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ルイ・ミサ 9月27日18時
な、なんだこれ。生きてるぞ?生きてるのにこんな所に閉じ込めてるのか??いま、助けてやるぞ。(小さくて可愛い者にはわりと弱い。彼らも彼らでBGMに合わせてご機嫌そうだが、そんなことには気づかず。意気込んで100円を投入したが、アームはぬいぐるみを掠めただけで失敗した)足りない……100円がもっと沢山必要だ。
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七・ザネリ 9月28日09時
いや、引き籠りは2度経験している。おもしれーことが外になくなっちまったら、また籠るからな。(元引き籠りが、貴方に再度100円を渡す)
お前、期待を裏切らねえな。クソ下手だ。(貴方が心配してくれているにも関わらず、中でぬいぐるみたちは踊り続けている。曲が変わったのか、ダンスも変わった。)
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ルイ・ミサ 10月3日09時
(彼の意外な返事に、一瞬きょとんと目を丸くした。だが、100円玉を受け取るとすぐにクレーンゲームへと投入し、レバーを操作しながらガラス越しにぬいぐるみを凝視する)

二度も引きこもったやつが、何をきっかけに外に出てきたのか……気になるな。まあ、ここなら仮にまた引きこもっても、話し相手になる従業員もいるし、退屈はしないだろう。(好きにすればいいと呟きつつアームを操作する。出口付近のぬいぐるみをつかむと目を輝かせたが、ぬいぐるみが踊るせいで途中で落ちてしまう)
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ルイ・ミサ 10月3日09時
……む。おとなしくしていれば助けてやれたものを。(彼らが踊っていることにようやく気付いた)ん? よく見たら、ずいぶん楽しそうじゃないか。まさか……こいつら、引きこもり仲間か?
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七・ザネリ 10月12日01時
簡単な話だ、元々収集癖があるんでね。最近は通販で大体のもんが手に入っちまうからな、逆に自分で迎えに行きたくなるもんだ。おう、引き籠った際にはお前に期間限定のドーナツを買いに出かけてもらう。頼むぞ。(助けるはずのぬいぐるみたちは未だくるくると楽し気に踊っていた。自らアームによじ登ってはしゃいでいたぬいぐるみまでいる。)いや、お前を揶揄って遊ぶ仲間だな。
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ルイ・ミサ 10月14日14時
引き籠ったキミにドーナツを買い与えたらご機嫌になるのか。餌付けみたいで面白いな。いいぞ、買いに行ってあげる。
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ルイ・ミサ 10月14日14時
収集癖か……そうだな、キミは変わった物ばかり集めている。物を集めると何が楽しいんだ?(踊るぬいぐるみ達を見ていた視線が彼へと向いた)

揶揄うって。なんだ、物は持ち主に性格が似るのか?そういえば、何でこうキミの館には、生きてるような物ばかりいるんだ。キミの魔術?(不思議の多い世界だから、一つ一つの意味を考えずに受け入れる。そういう習慣は身についていたが、部屋をもらうとなるとやはり気になる)
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七・ザネリ 10月23日22時
ひひ、正に都合の良い関係だな、素晴らしい。俺は店だけでなく、種類の指定までするが、優秀な共犯者殿は、買ってくるんだろうな。期間限定はマストで頼む。
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七・ザネリ 10月23日22時
そうか、この楽しみが分からないとは可哀想な奴だな、ルイミサ。このはくちょう座で部屋を持つからには、所有する魅力を覚えて帰ってほしいもんだな。……楽しいか、否か、……そうだな、俺は欲しいと思ったもんが手に入らないことが苦痛でね、
(そうして、このコートの裏側へと迎え入れた愉快な我楽多たちが足元から見上げてくる。目を離した隙に、UFOキャッチャーの機械の中から抜け出したようだ。)
いや?俺はどこぞの妖精と違って魔法やら魔術のセンスが皆無でね。細工はしてねえぞ。………こいつ等が勝手に動くから目立ってるが、動かない奴らの方が多い。まあ、手放された奴らを拾ってるわけだ。曰く付きが多いのは否定しない。
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ルイ・ミサ 10月28日11時
期間限定のスイーツが好きって……。女子か。
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ルイ・ミサ 10月28日11時
所有する魅力ね……なるほど、そういう表現をされると少し興味がわくな。「手に入らないことが苦痛」なのは、共感しかない。その感情はよくわかるぞ。私は物にそれを感じないだけで。

それにしてもこの館の物の多さ。キミは物欲が強いんだな。(薄く笑って、愉快な我楽多たちと彼を見る。UFOキャッチャーの脱走者に近づくと、両手で一人持ち上げて、軽く揺らした) へえ、コレ魔術じゃないのか。手放された物や曰くつきの物……どこで拾ってくるんだか。もしかして、捨て猫をほおっておけないタイプ?(揺らされていた脱走者は怒って私の手から飛び降り、彼のもとへと慌てて戻る)

ねえ、ザネリ君。欲しいものが、手に入らない時、キミはどうするんだ?
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七・ザネリ 10月31日01時
(女子か、と言われた途端、男は何かを耐えるように蟀谷を抑える。普段から顔色の悪い面で、つらつらと早口で言い訳を述べた)………馬鹿言え、企業の涙ぐましい努力に乗ってやってるんだ。これぞ男だろ。
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七・ザネリ 10月31日01時
ひひ、気が合うな共犯者殿。お前は、何が手に入らないと癇癪を起すのか、俺も興味がある。是非邪魔したい。
(脱走者が男の足をよじ登っている。それを男はそのままにしてやっていた。)捨て猫ってのは、存外長く生きられる。猫は人を必要としない生き物だろ?俺はそんな強かなヤツに興味はない。

そりゃ、簡単な話だ。(男がコインを入れると、UFOキャッチャーのアームが動き始める。中で踊っているぬいぐるみは見向きもしないが、暫く、ぬいぐるみたちの頭上でアームを揺らしていると、興味を引いたのか、顔をあげている。)
俺は酷く諦めが悪いんでね、手法を変えて興味を引く。最後には俺の手に落ちてくるようにな。(やがて自らアームに飛びついた一匹が、取り出し口から顔を出した。)
逃げ道を失くしてやると良い。
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ルイ・ミサ 11月2日00時
(彼の言い訳に思わず吹き出し、手で口元を隠す)
これぞ男?……まあ、いい。そういう強がりも嫌いじゃない。
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ルイ・ミサ 11月2日00時
む、共犯者なら、普通は協力だろう?
邪魔してどうする。カワイイ女の子の癇癪を見たいのか……悪趣味だな。(足をよじ登る脱走者を横目に、UFOキャッチャーの機械にもたれかかる)人を必要としない猫はいらない、か。
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ルイ・ミサ 11月2日00時
つまり君は、誰かに必要とされたいんだな。
(からかうようにそう言って、アームを操作する指先に視線を移す。揺れるアームに、ぬいぐるみが自ら飛びつくその瞬間を見て、感心したように口角を上げた)

なるほど、そういうやり方か――計算高くて、悪い男だな。
キミへの興味が増してきたぞ、ザネリ君。
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七・ザネリ 11月9日19時
(口元を隠す貴方に男は舌打ちした。)お前が協力を素直に求めるなら、手伝ってやってもいいが、ぎゃーぎゃー騒ぐのを一頻り見ねえとな、正当な対価だ。
(取り出し口からぬいぐるみを連れ出しながら、男は貴方へと振り返る。大変面白くないという顔で。)おい、イカレた解釈を押し通すんじゃねえ。必要にされたいだあ……?…………俺はガキじゃねえんだぞ。……………。(ぶつくさ文句を垂れながらも、斜め上を見つめて何か考えているようだった。その間ぬいぐるみは男の頭の上に移動している)
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七・ザネリ 11月9日20時
ん?ああ、お気に召したなら何より。……ハッ、此処にお前から来た癖に興味なかったのかよ。変わった奴だな、ルイミサ。……さて、候補のひとつとしては、こんな感じだが、ここにはしねえだろ、次行くぞ。(そして男は貴方の返事も聞かずにすたすた歩いていく。ぬいぐるみたちが扉を開けてくれるお陰で、廊下までノンストップだ。)
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ルイ・ミサ 11月14日10時
キミは頼もしそうで、同時に危ういからな……。
協力を求めるにも、代償が高くつきそうだ。
(苦笑を向けながら、心のどこかでその代償を試算している自分に気づく)

猫派じゃないなら、犬派か?
私は偏見をもってる。犬好きは、自分が支配できる対象しか愛さない。気まぐれにしか人を必要としない猫に興味がないのは、裏を返せば――制御できないものが怖いからだ。

つまりキミは、犬のように忠誠心のある者に必要とされたいんだろう。ここにる皆と雇用関係を結ぶのも、その延長線上にある。違うか?(得意げな顔でそう言い、正解を求めるように彼の背を追う)

私は、たった一割でも興味があれば動けるんだ。
(この館に足を運んだ興味の度合いはあえて口にせず、行動基準となる最低ラインだけを伝えて、ぬいぐるみたちから視線をそらし、廊下へ出た)
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七・ザネリ 11月15日15時
見返りを求めない助けってのは恐ろしいと思わねえか、ルイミサ?
ひひ、まあ今の俺はお前の雇用主だ、悪いようにはしない。俺は従業員思いのイイ雇用主だからな。(貴方の後ろの本棚の入口が閉まると、廊下にはまだ仕訳途中の資料が散らばったままだ。)

おい、随分な偏見だな。だが、まあ犬派ってのは合ってるぞ。偏見女。
(けらけら笑いながら緑の絨毯を革靴が進む。永遠に続くと思われた廊下を進むと右手に螺旋階段が見えてきた。)
本当にお前は真面目ちゃんだな、好き勝手分析しやがって、…正解を聞きたがるお前はヨシを待つ犬にも見える、ひひ、カワイイカワイイ(階下の貴方を見下ろして指先で呼ぶと男は鼻歌を口遊みながら昇っていく。)
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七・ザネリ 11月15日15時
まあ、否定はしない。俺しか求めないような奴が一等愛らしいってのはな。
お前らに忠誠心は求めないが、お前が一割の興味で動くように、俺は少しの期待を込めてお前たちを手元に置いている。(手すりを滑り落ちて来るのは、もう不思議とも思わないが、チェスの駒だった、男が落ちる寸前で掴むとポケットへと押し込む)
俺の愛しき我楽多どもの刺激になってくれ、あいつ等に俺が飽きられねえようにな。世話を焼くのも俺だけで十分だが、楽しませるには、俺だけでは不十分だ。その働きに相応しい対価は用意しよう、それがお前らをここに縛るなら、俺には安い。
(まだ階段は続くようだが、革靴はこの階で止まる。階段の先には、扉がひとつ。その前で貴方が昇ってくるのを待っていた。)
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ルイ・ミサ 11月15日22時
見返りを求めない助けが恐ろしい?……なぜ?
私はそんなもの、受けた覚えがないから分からない。
善意という言葉と縁遠い世界で生きてきたからな。キミはどうなんだ?見返りのない助けを受けたことがあるのか、従業員に優しい雇用主さん。
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ルイ・ミサ 11月15日22時
(実際は意地が悪いとも知っている。「真面目ちゃん」という単語が聞こえた瞬間、足が止まった。可愛いとからかわれても、じっとりとした視線しか返せない。溜息を吐いてから、階段を上り始める)

その呼び方はやめろと言っている。私は真面目だから分析するんじゃない。弱点を探してるだけだ。キミの、な。
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ルイ・ミサ 11月15日22時
まあ、誰だってそうだろうな。自分だけを求める人間のほうが希少価値がある。リードがつけやすい。……世の中にはリードを握っているつもりで、逆に引っ張られている飼い主もいるが。気づけば自分の首に首輪がついているタイプだ。

(螺旋階段を踏みしめながら、彼の背を眺めた)

我楽多を楽しませ、飽きられないよう働けというキミも、実はそっち側なんじゃないのか?――キミは、我楽多を拾ってあげた飼い主だろう?なら、飽きられないよう努力するのは我楽多のほうじゃないのか。
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七・ザネリ 11月16日03時
(男はぐるりと回る螺旋を見下ろしながら、手元の煙草に火を近付ける。)
お前がやけに慎重な理由も、そこから滲んでるのか?俺は優しい雇用主だからな、お前に教えてやる。んなもんは9割ないと思っていい。見返りを求めないと言った腕で安心した男の首を絞める、それはそうだよな、等価交換が当然だ。
だが、稀に本当のお人好しって奴もいるもんだ。見分けがつくわけねえだろ?だから恐ろしい。幻想染みた人間がまだほんの少し居るってことがな。……ひひ、だからお前みたいなヤツの方が安心だ。真面目ちゃんは俺の弱点に触れて何をしたいんだろうな。遺産目当てでないことを望むばかりだ。
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七・ザネリ 11月16日04時
リードだの、首輪だの。もう少し浪漫のある考え方が出来ないもんかね。……俺の下で働くうちに矯正してやる必要があるな。
(扉の前に立つ貴方を、男は待ち草臥れましたというポーズで出迎える。)

俺のもんを俺を満たしてやるのは当然だろ。アイツらが望んで此処に来たわけじゃない。アイツらは必ずしも俺を愛する必要はなく、憎んだっていい。…お前は、お前を管理するヤツを愛してるか?……そうは見えない。
………お前は、自分の所有物を増やすべきだな。手放すのが惜しいと、執着を覚えた頃、俺の言うことが少しは染みて来るだろうさ、生粋の真面目ちゃんにもな。(開いた扉の先は、大きな窓がある。風が揺らすカーテンは少しばかり汚れて見えたが、質は良いものに見えた。外から覗こうとしても貴方の影すらも隠してしまうだろう、靴音を吸い取ってしまう絨毯は、足音を消して歩かなくとも、貴方がここに居ること感じさせない。とても、静かな部屋だった。)
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