フィクセリナ・カミンスカヤ

気が付いたらそこに居た。
自分の名前、かつて歌が好きだった事、誰かの事を好きになった事があったような気がする…それ以外は何も覚えていない。
そこに居た時から1ヵ月経過した今は某国首都の少し陰鬱で薄暗い集合住宅に住居を構え、今でも通じる自身の声で静かに過ごしている。
本と液晶の画面を通じて何かを見る事だけが友達。変わった事と言えば…部屋の一角に不思議な亀裂がある事ぐらい。