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リリー・ロサカニカ

いわゆる、悪い√能力者として他世界と内通していた組織の人員……だった。組織にいた頃は既に戦う力を失い、その苦しみから逃れるためか殆どの自我を封じていた。便利な手駒として、自分より役に立つ√能力者のサポートをメインに言われるがまま行動していた。 今はその時の記憶も、かつての欠落も、時折会いに来る少年との関係性も殆ど忘れている。――あるいは、忘れさせられている。