黒南風・璃月

それはよく晴れた月の綺麗な夜だった。月の光に照らされて瑠璃色の空が気持ちいい、1人と一匹が出逢ったのはそんな夜だった。
傷付き蹲るその姿に目が離せないのはどうしてだろうか。
どこか寂しそうな匂いが似ていたからだろうか。
「一緒に来る?」
差し伸べられた手に応えたその日から、奇妙な生活は続いている。
多分、これからも//
白と黒の毛並みを持つボーダーコリー。
人間にしてみればそろそろ40も折り返す頃。