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トラディトーレ・アリア・レアルタ

『ボク様の“脚”に見惚れて?』『夜が明けるまで、私はあなたのもの』―――饒舌かと思えば寡黙。快活な心根を覆う淑やかな振り。陽気と妖艶の二面性。舞う事も媚びる事も生きる為の術。金と宝石と命を天秤に掛け、本音も建前も嘘も真も等しい声音で紡ぐ。『二重人格だって?』『女の仮面の数をご存じないのね』―――ただ|楽に息がしたい《自由に生きたい》だけ。|美しく散りたい《後悔無く逝きたい》だけ。