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天總・アリア
💫光だけを識っていたのです。
産まれながらにして、|溟淵を揺蕩っていた《元盲目の》少女。光と影の色しか知らなかったわたくしに、皆々様がいつも手を差し伸べて下さったの。ひとりでは生きてゆけないわたくしは、皆々様に囲まれて——嗚呼、なんて幸福なのでしょう。だからわたくしは、何も苦しくはありませんでした。わたくしと同じような子にとって、あの場所は御園でした。彼の日——少女は天使へと昇華するまでは。
