花泰楼
花咲く騎楼で、チョコレートを
積層都市のV、某国某所。歴史あるその騎楼は、窓枠に、タイルに、“花”がある。
3階は住居。
1階と2階はチョコレートショップ。
店先では近づくのも躊躇うほど大きな桃色縞模様の白虎が寝そべっているが、可愛い子だ、頼れるセキュリティだと近隣住民や常連からの評判はよい。
「礼儀を欠かさなけりゃ大丈夫。触らせてくれる子だ」
「チョコレートも美味いよ」
「店長はちょっと怪しいけど、怪しいだけだし」
「アマンドクッキーのチョコ感が豪華で濃厚なのよお」
「夏に来てみな、限定のチョコレートフラッペが絶品だ」
「店長が胡散臭いけど」
「新作出る前に試食させてくれるからSNSチェック欠かせないわ」
「店長も一緒になって食べてる」
ショップのカウンターにいた、店長だという桃髪の男が笑って会釈してくる。
――その手には、まだ店頭に並んでいないチョコレートが摘まれている。
1階と2階はチョコレートショップ。
店先では近づくのも躊躇うほど大きな桃色縞模様の白虎が寝そべっているが、可愛い子だ、頼れるセキュリティだと近隣住民や常連からの評判はよい。
「礼儀を欠かさなけりゃ大丈夫。触らせてくれる子だ」
「チョコレートも美味いよ」
「店長はちょっと怪しいけど、怪しいだけだし」
「アマンドクッキーのチョコ感が豪華で濃厚なのよお」
「夏に来てみな、限定のチョコレートフラッペが絶品だ」
「店長が胡散臭いけど」
「新作出る前に試食させてくれるからSNSチェック欠かせないわ」
「店長も一緒になって食べてる」
ショップのカウンターにいた、店長だという桃髪の男が笑って会釈してくる。
――その手には、まだ店頭に並んでいないチョコレートが摘まれている。