白昼舎
こっそりひっそり。かみさまの噂、お待ちしております
√EDENのどこか、放棄された木造建築。元は学舎だったのか、なんだったのか。立て看板の文字は薄れてはっきりと読み取れない。
「白……舎? なんだろう、読めそう?」
傍らの少女に問いかけるも、首を横に振られるのみ。
青年はしばし考え込むと芝居じみた仕草で手を叩き、
「じゃあ僕たちのものにしちゃおうか」
戸惑う暇も与えず、青年はスマホを取り出しいづこかへ電話をかけ始める。少女は諦めたように嘆息し、動向を見守ることに決めた。
道楽息子と彼を甘やかし続ける一家のことだ、数刻もせずにここは彼のものになるだろう。
たぷたぷと端末をいじる青年はぱっと目を輝かせて一言。
「もらっていいって!」
と笑う。
「また変なこと考えてないでしょうね」
「まさか。真っ当なことしか考えてないとも」
とりあえず名前は──読めるところをそのまま使って、あとは。
誰かが来たときのためにお願いごとをひとつ。
──『かみさまの噂、お待ちしております』
傍らの少女に問いかけるも、首を横に振られるのみ。
青年はしばし考え込むと芝居じみた仕草で手を叩き、
「じゃあ僕たちのものにしちゃおうか」
戸惑う暇も与えず、青年はスマホを取り出しいづこかへ電話をかけ始める。少女は諦めたように嘆息し、動向を見守ることに決めた。
道楽息子と彼を甘やかし続ける一家のことだ、数刻もせずにここは彼のものになるだろう。
たぷたぷと端末をいじる青年はぱっと目を輝かせて一言。
「もらっていいって!」
と笑う。
「また変なこと考えてないでしょうね」
「まさか。真っ当なことしか考えてないとも」
とりあえず名前は──読めるところをそのまま使って、あとは。
誰かが来たときのためにお願いごとをひとつ。
──『かみさまの噂、お待ちしております』