白昼舎
ひっそりと。かみさまの噂、お待ちしております。
──ねえ知ってる? ちょっとした噂。──噂話をね、集めてる場所があるんだって。
──それでね、そこに行くとね……。
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√EDENのどこか、平屋の木造建築。
元は私塾や学舎だったのか。立て看板はあるものの、文字は掠れてしまっている。
「白……舎? なんだろ」
青年は首を傾げながら、軋む門から敷地へと足を踏み入れる。
今は草が生い茂っているが、庭は小さくともひらけていて見晴らしがいい。建物自体も年季の入った雰囲気から想像するよりもしっかりしている。
日当たりも良く、放置される土地としては勿体ないと思える。
それならば。
「もらっちゃおう」
自分の願いを叶えるため、とある噂を集めるため、誰かの物語を知るため。どこか落ち着ける場所がほしかったのだ。
ひとまず名前は──読めるところをそのまま使って、あとは。
誰かが来たときのためにお願いごとをひとつ。
──『かみさまの噂、お待ちしております』