宝石店「とこしえ」
気の向く儘に
√妖怪百鬼夜行のとある裏路地常は足元が薄ら見えるほどの暗さだが、
門灯の灯りが路地を照らす日もあるという
灯りの主は、その路地には異質な、和モダンな外観の店だった
戸を開ければ、木の香りが仄かに漂う。
間接照明で照らされた、シックな色調の店内には
『私たちが主役だ』と言わんばかりに
宝石たちが美しく並んでいる
店内を見渡すと、店主の女と目があう
あなたを見つめるその瞳も、金剛石のように映るだろう
女はあなたに近寄る事なく謂う
「私の自慢の子たち、気が済むまでご覧になって。」
「縁が叶えば。どうぞ、あなたのお側に。」
あなたに、幸を齎しますように。
💍当分の間は個人旅団の予定