隠逸花
籬の菊と隔てたり
――黒く塗り込められた大和塀は曰く、“鬼の血で黒ずんだ”のだと。❁
暫く無人だったこの屋敷へ、いつからか娘が出入りしていること。
気配が一人のようにも、大勢のようにも思えること。
そして庭には美しい菊が咲き、芳しく花馨を放つこと。
その馨に紛れ、息を殺す。禍福をやり過ごせるように。
* 現状:個人旅団 *
活動…1:1、感想、仮プレ等
お誘いはお手紙にてどうぞ
隠逸花