浮間・ヴィヴィさんへ、宿敵のご提案
その日、浮間・ヴィヴィはやらかした。別に仕事の話ではない。彼女は仕事を失敗する女ではなく、請け負った依頼の結果は大成功、依頼主も大満足で多めの報酬金を渡してくれたのだ。
だからお気に入りのバーで明るく楽しく飲みたくて、ちょっとばかし羽目を外して多めに高級な銘酒の数々をボトルイン。
「さいっこ~! もう一本開けちゃおっかなぁ~!?」
どれもこれもが酒好きにはたまらない美酒ばかりで、女はそれはもうご機嫌だった。
「うっぷ……」
――結果、現在は真っ暗い夜道の端っこでひとりうずくまっている。
「やっば、さすがに飲みすぎたか~……? いやでもこれくらい全然……おぇええ……!!」
耐えきれずに口から逆流していくそれらは、かつては銘酒であったもの。いまやまばゆい虹色の輝きという文学的表現でうまいこと誤魔化すことしかできない凄惨なナニカへと変貌してしまっているが。
「……は、はやく帰ってねんねしよ……いや誰か……水……」
ふらつく足でなんとか帰っていく女は、点々と虹色の輝きをマーライオンさせている。これがかの有名な曇雨を連れ去る女騎士であるとは誰も想像できまい。
さて、そんな風にヴィヴィが去っていったのちのこと。こんな真夜中に誰も掃除することのない虹色のみずたまりが、わずかに揺れて、ぴちゃりと跳ねた。
それはぴちゃぴちゃと形を変えて、やがて白い爬虫類めいた翼を生やす。けれどふわふわの毛をしたえりまきから顔をぴょんっと出したのは、愛らしい見目の蝙蝠達。
「ピィイ……!」
「ピィ~!」
ねぇみんな、キュートな悪戯白蝙蝠のつくり方を知ってるかな? とある吸血鬼の体内に、あふれんばかりの愛と度数の高いアルコールをレッツゴー! 彼女の竜漿がなんやかや一緒にぐるぐる全部がめぐりめぐって、やがて七色を纏って爆誕するのだ!
「ピシシ」
「ピッシィ!」
――さて、そんなことはなんにも知らないヴィヴィがこの害獣の群れと遭遇するのは、また別のお話。
***
◆仔細設定
泥酔した浮間ヴィヴィがうっかりマーライオンした際に爆誕するコウモリ型インビジブル。ある程度の知性があり、丸型のサングラスやメガネでのおしゃれを好む。きらきらとした宝石類やおいしい酒に目がなく、近頃は夜の繁華街や宝石店を襲撃する姿が度々目撃されるようになってきた。なお、これらが生まれる明確な理由は判明しておらず、この害獣を完全にこの世から駆除するにはヴィヴィから酒を取り上げるしか方法がない。
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『宝石ちょーだい!』
【はばたき】による牽制、【超音波】による捕縛、【噛みつき吸血】による強撃の連続攻撃を与える。
元√能力【怪異殺し】
POW No.3201
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『揺らしちゃえ!』
【両翼をはばたかせて疾風】を放ち、半径レベルm内の指定した全対象にのみ、最大で震度7相当の震動を与え続ける(生物、非生物問わず/震度は対象ごとに変更可能)。
元√能力【霊震】
POW No.3206
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『もっと飲みたい!』
【甲高い超音波】を放ち、半径レベルm内の自分含む全員の【アルコール】に対する抵抗力を10分の1にする。
元√能力【トラペゾヘドロンの光】
POW No.3103
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とってもキュートな白蝙蝠さんの設定を提案させていただきます。構想されている出生がかわいかったので、そちらに肉付けした形にしております。
√選択がEDENとなっていたためインビジブルとしておりますが、ドラゴンファンタジーのモンスターとしても対応できるかと思います。
採用の有無、アレンジなどご自由にどうぞ。
宿敵の√能力は元能力値を選ばないため、自由に設定して頂いて構いません。
アイデアのきっかけになれば幸いです。