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⚡オーラム逆侵攻~反転攻勢作戦始動~

#√ウォーゾーン #オーラム逆侵攻 #プレイング受付中

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 √ウォーゾーン。その戦闘機械群派閥の1つである『レリギオス・オーラム』。その統率官『ゼーロット』が、王劍『アンサラー』を奪取すべく企てた√EDENへの侵攻作戦は戦闘機械群に侵入した二重スパイの妨害により作戦実行の準備が停滞していた。その隙を突き敵拠点『レリギオス・オーラム』をこちらが逆に急襲し敵軍に打撃を与える『オーラム逆侵攻』展開にあたり√能力者達は結集する。

「や、集まってくれてありがとう。単刀直入に言うとこれから私たちは敵拠点に反転攻勢を仕掛けるよ。目標は『ゼーロット』が統一する派閥『レリギオス・オーラム』の支配下である√ウォーゾーンの川崎市・川崎臨海部周辺だね」

 そう言って星詠みの 贄波・絶奈 (星寂・h00674)は√能力者達に地図を示す。戦場となるのは川崎市の海部周辺。海岸沿いを中心に工業地帯が広がる埠頭が特徴的な場所だ。当然、そこから少し離れれば都市部が広がっている。

「まず最初の一手としてキミ達には川崎市内に突入して『レリギオス・オーラム』の戦闘機械群の大軍勢に強襲を仕掛けて欲しい。この時点ではこれといった作戦は無いよ。単純に相手の戦力を削る事が目的。敵戦力が削れれば削れる程この後の作戦が有利になるだろうしね。——で、重要なのはここからだよ」

 そうして絶奈はこのオーラム逆侵攻作戦に於ける五つの作戦を提示する。

作戦1:『カテドラル・ゼーロット』内部の統率官『ゼーロット』の撃破。

作戦2:川崎市中心部でのオーラム派機械群の掃討作戦。

作戦3:√EDENへの侵入経路となっている大黒ジャンクションの敵拠点の破壊。

作戦4:『扇島地下監獄』に投獄された√能力者達の救出。

作戦5:未知の簒奪者と思われる合体ロボット『グロンバイン』。それの拠点と噂される『カテドラル・グロンバイン』の破壊だ。

「作戦は以上の五つ。どの作戦を遂行するのかはキミ達次第だよ。複数の作戦を同時進行……なんてのは流石に無理だからそこは事前に作戦について話し合っておいた方がいいね」

 説明を終えると、絶奈は短く息を吐いて√能力者達に視線を投げ掛けた。

「さ、反撃の開始だよ。初めての大規模作戦。成功させて祝賀パーティでも開こうよ」

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第1章 集団戦 『レオボルト』


クラウス・イーザリー

●反転攻勢作戦ー川崎市臨海地区強襲ー 

 統率官『ゼーロット』――そんな彼の思惑を阻むべく、戦闘機械群に潜り込んだ二重スパイ達の妨害工作を反撃の狼煙として√能力者達の反転攻勢。『オーラム逆侵攻』作戦が実行される。√ウォーゾーンへと進撃した√能力者達は『レリギオス・オーラム』の支配地、川崎市内へと突入すると市内に展開する戦闘機械群へと強襲を敢行する。敵襲――警報音が灰色の空に鳴り響く。

 「まずはこいつらの排除から、だね」

 作戦に参加する仲間達と示し合わせた次の作戦へと繋ぐ為の|橋頭堡《きょうとうほ》。それを築く先駆けとしてクラウス・イーザリー (希望を忘れた兵士・h05015)は決戦型WZ「蒼月」駆り、敵戦線へと距離を詰める。決戦モードへと移行した蒼白に輝くWZは本来の性能を遥かに上回り、市内特有の閉鎖的な道路上に於いても敵戦力『レオボルト』を翻弄し、搭載したプリズムランチャーによる無差別的な掃射を敵の前線戦力へと叩き込む。その攻撃により隊列を組んでいた『レオボルト』の一部は誘爆し燃え上がりその残骸を路上に曝す事になった。だが、その黒煙噴き上げる炎の中から遊撃としてまた数機の『レオボルト』が速攻を仕掛ける。

「おっと、大規模侵攻の為の陣なだけあって一筋縄ではいかないみたいだ」

 特攻を仕掛けて来た『レオボルト』の爪型の刃が「蒼月」の装甲に火花を散らす。クラウスは「蒼月」を咄嗟に飛び退かせ損傷を最小限に抑えると、後退から素早く転身し。重心を低くしたまま今度はこちらから体当たりを仕掛ける様な形で肉薄すれば光刃剣を打ち放ち『レオボルト』を一閃する。切断面から火花を散らして崩れ落ちていく『レオボルト』。その向こう側には先ほどの掃射から逃れた『レオボルト』達。損傷を受け前線を下げようとするそれらを逃すまいと誘導性のロケットランチャーがそれらを喰らう。瞬間、クラウスの視線の先に強力な電磁パルスブレードを装備した個体が数機確認される。――正面はまずい。クラウスはそれらの個体の直線から極力外れるように立ち回りながら迫るそれらの個体の撃破を優先する。実際にバルスブレードを装備した個体の幾つかを撃破する事に成功するがその時を待っていたと言わんばかりに破壊された敵機の物陰に潜んでいた『レオボルト』がその一撃を加えようと飛び出してくる。

「向こうも随分と連携が取れている……指揮系統が機能してるか」

 「蒼月」の装甲を食い破ろうとするバルスブレードの牙。装甲に触れようとしたそれを瞬時に展開せれたエネルギーバリアが防ぐ。攻撃の行き場を失った『レオボルト』を一刀の下に切り捨てるとクラウスは一旦前線から下がり改めて攻撃に備える事を決断する。敵の戦線はこの強襲により一時的な混乱状態に陥っている。先駆けとしての役目は十分に果たせただろう。反転攻勢作戦は|愈々《いよいよ》以て始動する――多くの√能力者達がクラウスに続き戦場へと身を投じていった。

雪月・らぴか

 先の仲間の強襲を以て反転攻勢作戦が始動する。けたたましい警報が市内中に鳴り響き、各地から銃声や爆音が入り乱れる。ほぼ同時刻に他の各作戦が開始されているのだろう。そんなまさに戦場と呼ぶに相応しい喧噪の中でピンク色の髪が元気に揺れていた。

「うひょー! テンションあがっちゃうね! 盛り上がっていこー!」

 かつてない大規模な作戦にすっかり気分が高揚した雪月・らぴか (霊術闘士らぴか・h00312)はウキウキ気分で作戦に臨んでいた。とはいえそんな彼女もピクニックに来た訳では無い。今作戦方針をしっかりと理解した上で敵戦力をまずは叩く事を念頭に置いて動いていた。らぴかはワクワクと、そして僅かな緊張を持ちながらキョロキョロと辺りを見回す。この区画に配置されている『レオボルト』は隠密活動を得意としている。先ほどの強襲を受けてその一部が市内に身を潜めているだろうと読んだのだ。

「さーて……どこに隠れてるのかな~? 隠れてたら返事して~」

 この戦場の雰囲気にほんの少しだけビビりながらもその好奇心で果敢に戦いに挑むらぴかの読みは当たっていた。『レオボルト』の一部隊は戦線が混乱状態に陥りつつも身を潜め奇襲を仕掛けようとしていたのだ。だが十分に身を隠す事が出来ずにいた一機が暗がりに潜んでいるのをらぴかは発見する事に成功する。本来であればそれでも見つかりづらい筈だっただろう。だが、戦闘機械群にとって運が悪い事にらぴかは暗視能力に長けていた。

「よーし! 一体はっけーん! だったら……もう探す必要はないよね!」

 らぴかは雪月魔杖スノームーンを爆鎚形態へと変化させ思いっきり振り上げた。霊雪爆鎚コールドボンバー、それを地面に叩き付ければ魔杖の先端の爆弾が起爆し霊気と氷雪が混ざり合う爆風がらぴかを中心に広がり建築物ごと潜んでいる『レオボルト』を吹き飛ばす。当然、一機がそこに潜んでいたという事は他の小隊機も近くに潜んでいるという事。周囲の敵を纏めて爆破するというらぴかの思惑通りに霊雪爆鎚コールドボンバーの一撃はその近辺の他の『レオボルト』を巻き込み炸裂する。これでは隠密の意味が無い――そう判断した『レオボルト』がらぴかと止めるべくあちこちから飛び出してくる。それは路地裏から、或いは窓硝子を打ち砕き建物内から時には屋根から――だがそれもまたらぴかの思惑の1つであった。

「出てきてくれたね! それじゃ、纏めて吹き飛ばしちゃうよ!」

 らぴかに向けて疾走する機械の獣達。そんな彼らを前にしてらぴかの爆鎚は二度三度と地面に叩き付けられそんな獣達を次々と爆破する。

「攻撃は最大の防御ってね!」

 敵戦線に白い渦の様な爆発が穴を開けていく。攻撃に特化したらぴかの戦法は『レオボルト』らの本領を発揮させずに次々と爆破の吹雪の中に沈める事に成功した。