💗Why don’t you leave me...

作者：ピンク☆フラッシュ

●呪言
　おいてかれた、おいてかれた、おいてかれた、おいてかれた、おいてかれた、おいてかれた、おいてかれた、おいてかれた、おいてかれた……オイテカレタ。
「なぜ、わちきはあなた様の傍にいる事さえ許されぬのか」
　冷たくなった男の上で、女は悲しく息を飲み、すすり泣いた。

●アイショウ
「はいはーい。みなさまどうもですー」
　星詠み、ショコラテ・ミンティ（知的探求の化身・h00840）は集まった√能力者たちの前でぺこりと頭を下げた。
「今回は妖怪関連のお仕事をお願いさせていただこうと思いまして呼びつけさせていただきました」
　ショコラテは持ってきた巻物を背後の壁に広げて見せる。
「とあるところに、とってもパワフルな女性がいました。女性は日々色々と頑張っていましたが、それは全て大好きな人の為でした。しかし、ある日その愛する人に先立たれて自分は誰とも愛をはぐくめないのじゃないかと絶望したところに、古の妖のささやきが聞こえたのです」
　本を読み聞かせるようにそう言うと、指示棒を手に背後の掛け軸に描かれた美しい女性を指す。
「その妖怪が彼女、星詠みの悪妖『椿太夫』でございます」
　かつて吉原の妖怪遊郭で高い人気を誇った「椿蛇の妖怪」の古妖。美貌の花魁であるうえに星詠みの力を持ち、彼女の封印にはかつて多大な労力を要した。
「星詠みの力で先を予知したり、こちらを惑わせ狂わせる強力な妖です。√能力もそうですが、吉原の人間として鍛えられた話術や体術でもこちらを翻弄することでしょう。皆様には彼女を討伐していただきたいです」
　また、彼女が封印から解かれたことで周辺では別の事件も起こっている様子、少し離れた場所への転移になるためその現象を潜り抜けながら椿太夫の元を目指そう。道中には太夫と契約した人間もいるかもしれません。
「それでは、十分に注意なさって事に当たってくださいね」
　ショコラテはそういって君たちを見送った。

第1章 冒険 『暴れる獣妖を止めろ』

●クール&ドライ
「亡くなったものはしかたなくない？」
　なぜ次の相手を探さないのかと人間味のない考えを浮かべるのはアーシャ・ヴァリアント（ドラゴンプロトコルの｜竜人格闘者《ドラゴニックエアガイツ》・h02334）である。だって仕方ない。彼女は竜なのだから。
「とりあえずちゃっちゃと虫はかたずけましょうか」
　モンゴリアンデスワームに飛び掛かると頭部を踏みつけ地面に押し付けた挙句に何度かふみふみして粉砕する。
「あらあら、結構頑丈ね。一発で行けると思ったのに」
　と言いながら次々にふみふみ。とりあえず半径３メートルくらいに動いてるのを見かけなくなるまでぎったんぎったんにしてしまってから……。
「で、今度は捕まってた人のケアか。まあ、とりあえず生きてはいるみたいね」
　モンゴリアンデスワームの下敷きになってるのを優先して救出してから安全なところに運び集める。
「あぁ……あ……」
　しかし救われた人たちは力なく声を上げてボロボロ泣いたりこちらに赤子のように手を伸ばしたり、幼児化でもしているのだろうか。
「まったく、しょうがないわね。とりあえず撫でてればいいのかしらこういう時って……」
　関心は薄かったがあまりにも弱弱しいので適当に宥めてから先に進むことにした。


●欲棒
「おっらぁああっ！！！」
　石丸・雷蔵（裏街の鬼熊・h04992）はモンゴリアンデスワームを鬼のこん棒でぶっ飛ばした。
「よーし、これでいいだろ。っと、お嬢ちゃん大丈夫かい？」
「あ、ぅ……お前様……❤」
「おいおい、俺を誰かと間違ってんのか？　困ったな……んっ！」
　優しく抱きあげた女は誰かの面影を求めるように雷蔵に縋りつくと口づけを躱した。
「おいおいおい……」
　モンゴリアンデスワームにも負けない雷蔵の暴れん棒が女の匂いと温もりでいきり立ち、雷蔵は自分を下敷きにして女を寝かせた。
「辛いの。もう、忘れたいのに……」
「ふぅん。まあ、いいぜ。俺はひでぇ男だからな。お前が望むなら忘れるまで慰めてやるよ……」
　雷蔵がそう囁くと女は喜んでと体を擦り付け彼の雄を煽る。
「ったく、悪い子だ……」
　そしてそのまま女の着物をはだけさせ、自分の立派なものを取り出すと女の中をじゅうぶんにゆびでぐっちゅぐちゅにしてから埋めた。
「おらっ！　おらっ！」
「はぁんっ❤　あんっ～～❤」
　女はその凶暴さに熱く息を漏らし、何度も何度も雷蔵の慰めを求めて顔が涙と涎で、体が二人の汁でめちゃくちゃになるまでたっぷりケアしてもらうのであった。


●ワームプレイ
「あぅぅ、うぅ～～❤」
　男や女のうめき声が聞こえる。それらは苦痛ではなく、快楽の息を漏らしているようだった。
（とはいえ、放っておくわけにはいかないんですよね）
「あ、あのぉ、デスワームさん。私の方が丈夫だから、こちらにしませんか？」
　そして錫柄・鴇羽（｜不敗《しなず》の朱鷺・h01524）がとった行動は自分がドスケベな目に合う事だった。
「あ、ぅぅ、思ったよりあったかくてなんかヤダ」
　モンゴリアンデスワームは意外なことに被害者をおとなしくはなしてこちらに体を伸ばした。おそらくだが鴇羽のほうが今捕まえている男女よりおいしそうに見えたのだろう。
「はっ、ん……そこはくすぐったいです」
　暴れていた割には意思の疎通は可能なようでこちらの反応を見て攻め方を変えてくる。正直図ッとされてたら変な性癖に目覚めてクセになってしまいそうだ。
（これはダメージ、これはダメージ。決してそういう行為ではない）
　と誤魔化ししばらく仕打ちに耐えた後他の男女の安全を確認し【人類の怒りの一撃】でモンデスを御星様に変えてしまうのであった。
「はぁ、ふぅ……さぁ、皆さん。ここは危ないので移動を……わっ！」
　しかしその後被害者を救助しようとしたところで恩をあだで返す如く押し倒され今度は彼らの好き勝手にされる羽目に……！？


●スマートに解決！？
「あのワームを止めればいいんすね。わかりやすくて助かるっす！」
　日谷・透夏（半透明少女・h04077）はやるきばちばちに素早い動きでモンゴリアンデスワームの気をひく動きを行った。
「ほらほら、こっちっす！」
　迷彩効果で敵を翻弄しながら逃げ回り、ワームの身体をぐにゃぐにゃと結んでみたりして動きを封じる。
「やったっす！　っと、助けに着たっす！　もう大丈夫っすよ！」
　モンゴリアンデスワームに捕らえられていた男に手を差し伸べる透夏。しかし男は顔を赤らめ息を荒くしながら少女の胸をむにっと鷲掴む。
「え、あ、ちょ！　どこ掴んでるんすか！？」
　とちょっと文句言ってみても胸をもまれたり尻に体を擦り付けられたり。
「危ないので後ろからちょっと離れてついてきてください」
「はい、突きます！」
　透夏の言葉をどう勘違いしたのか腰をへこへこフラれたりまでしちゃって。
「ちょ、ちがうっす。何するんすか！」
「う、すみません。裸パーカーの子に誘われて暴走しちゃって」
「え、えーーー……とにかく、チャンと歩かないとおいてくっすよ。腰に入れてるのも歩くのに邪魔なら捨てたほうがいいんじゃないっすか？」
「そ、それは無理です！」
「そ、そうすか。まあ早くいくっすよ」
　男は透夏へのセクハラを続けたまま、服の中を自分の汁で汚しながらとぼとぼついていくのであった。


●花に男子
「うん、だる～い」
　露木・幽蘭（華剣士・h00079）は至極けだるげにそういった。
「ボク、戦い以外は適正ないと思うのですにゃー」
　ザシュッ。
「ケアとか頼まれても困るのです」
　ザシュッ、ザシュッ！
「とゆーかケア以前に救出も増えてなんですけど」
　ザシュザシュシュババババー！
　幽蘭は愚痴を垂れながら次々とモンゴリアンデスワームを刺身にしていく。
　軽功術とレイン砲台で翻弄し、内勁を通した霊剣で斬るっ！　この斬り辛そうなのを斬るのが成長を感じられる気がしていい感じっぽい。
「およ、でももう終わりか……。√能力を使われない分、思ったより経験値は感じられなかったっポイ」
　そして、その場に残る何名かの狂人たち。彼らは泣いてたり唸ってたり、また愚かにも。
「うにゃっ！？　な、なにするにゃ！！　やめるっぽい！！！」
　幽蘭を女の子と間違えてケツを掴んできたり。まあヤサシク一蹴したけど。
「もー。全員構ってられないにゃ。なんとかなれー！！！」
　匙を投げたくなった幽蘭は雑に【忘れようとする力】で彼らを何とかしようとするのであった。


●アングラ
　浅葱・柊那（桃花の戦闘系メイド・h00713）は迷い込むようにその場に参上した。
　√能力ももたないしがないアンカーではあるが、来てしまった以上何か少しくらいできることはあるはずだと避難誘導を試みる。
「さあ、みなさーん。こっちですよー」
　ミニスカメイド服で虚ろな目の人たちを安全そうな方へ導く柊那。まだモンゴリアンデスワームに襲われる前だからか少しはマトモそうだ。
「あの、すみません」
　と会話を試みる人もいる。
「どうしましたか？　先ずは非難を……」
「いえ、じつは子供がはぐれてしまって」
　それは小太りで禿げ頭のオトコであった。見た目はなるほど、子供がいてもおかしくない風格を感じる。
「わかりました、一緒に探しましょう」
　そういって男と二人で路地裏で。でもいいの？　アンカー能力もないほぼ一般人がそんなほいほいついていっちゃって……。

「んぐっ♥や、やめろッ♥お゛っ♥」
　案の定、彼女は羽交い絞めにされ抵抗虚しく服を剥がれて襲われる。
「おお゛♥だめっ♥そこやめてっ♥んお゛お゛ぉ！♥」
　性感帯の乳首や子宮を執拗に攻められてから。
「おら！　孕め！　孕め！！」
「んひぃ～～～～んごぉおおお～～～～いっぐううううううん❤❤」
　種付けプレスでナカに注ぎ込まれて気絶し、どこかへと運ばれていくのであった。


●少し眠っていてください
「あの封印を解かせるとは、口が巧みなことで」
　この√出身である黒桙・倭文娜（黒点・h04951）は訳知り顔でそういった。
　そして、視線に捕らえたモンゴリアンデスワームにこう感じた。
『おいしそうだ』
　と。彼女の思考は鴉同然であった。しかし、暴れているからと言って美味しく｜食事《いただい》てしまうのは良くないだろう。見渡せば別の意味でいただかれている人は見えるが。
「とにかく、先ずは落ち着かせよう」
　倭文娜は霊剣を構え、一気にその懐……といっていいのか、とにかく胴体の死角に入るとモンゴリアンデスワームが暴れている原因……たとえるなら霊糸のようなものを切り裂いた。
　プツンというこ気味のいい音が鳴るとモンゴリアンデスワームはあっけなく地面に崩れ落ちる。
「そして、次はこちらか」
　だがそれで終わりではない。解放された人たちも正気じゃない。何か失ったものを探す様にさまよう屍のようになっている。
　これも全て女性の怨念にあてられてのことなのか……Ankerを夫に持つ倭文娜には、この事件のトリガーとなった女性の気持ちがわかる気がした。
「纏い祀る」
　ほんの一瞬侘し気な表情を見せると【日天気纏】を発動し、その力を纏ったまま軽く被害者たちを殴りその邪気を払うのだった。


●メンタルヘルス
「もうダイジョブですから……きゃあ、何をなさるんです！？」
　草薙・真理子（戦闘用双成義体サイボーグの｜機甲神拳格闘者《パンツァークンフー・エアガイツ》・h05037）は獣妖の獣欲に頭を犯されあっぱらぱーになった一般人の女性たちに纏わりつかれ押し倒されてしまった。
　彼女たちをケアし非難させようとしただけだったのだが、どうやら真理子の股間にあるモノに気が付かれてしまったらしい。
　真理子にはちん×２がある。それは彼女がサイボーグであり、そう言うオプションパーツをつけているからだ。
「まったく、そんなに欲しいんですか？」
　と女たちを見下げると切なげな上目遣いの瞳を向けられて……。
「止むをえませんね、チン精剤を打ちましょう」
　と真理子もその気になり、下はロリから上はBBAまで彼女を求める者を立ちバックで並ばせる。
　いわゆる並べ、端から犯す！　というやつだ。
「はひぃん❤　こんなすっごいの、もう男の人じゃ万足できなくなっちゃう～！」
　と言われては吐き出し。
「ぁ、ぁ、あの人のコト、思い出せなくなる。ちんに頭を、記憶を塗り替えられちゃう～❤」
　と言われては吐き出し。
「あ、あの人のところにイケナイ。わしゃまだ、いきてこのチンに制圧されていたいのじゃ❤」
　といわれては吐き出す。
　最後は３０代精力盛んな女性に苦戦する者の、気合でKO勝ち！　圧巻のフィニッシュであった。


●ハイレグと触手には親和性がある
　ドミナスを愛し、ドミナスに愛された女（洗脳されてるだけ）山手・秋乃（リストリクト団首領代理直属近衛戦闘員・h04983）は勤務休憩に何故か妖怪の√に迷い込んでしまった。
「ふむ、よくわからないが、ドミナス様のメイがない限り、私は警察として職務を全うする！」
　という心情の元とかく困っている人の苦悶の声（実際にはエロいことされて感じちゃってる声）に呼ばれるようにその場に行き、救出を試みるのだ。
　肉体は戦闘員らしく強化されているし、警察としてのくん減で組み伏せたり拘束することには慣れている。相手が人型でないのは多少厄介ではあるがなんとか……。
「な、何をする！」
　なるかとおもったのだが。
「やめ、そんなところ、あひっ❤」
　彼女は虫から被害者を引っぺがすことにことにこそ成功したが、拘束するつもりがいつの間にか自分がつかまってしまっていた。
「あ、ちょ、だめ！　私はこういう姿はドミナス様の前でしか、らめ、虐められたり恥ずかしい姿にされると私、私……！」
　ハイレグの間に触手のようなものを入れられ色々されそれを先ほど助けた人に見られて……。
「私、だめになっちゃいますううう❤　好きにしてぇ、私を虐めていいから他の人には手を出さないで、ああん～～～っ❤」
　すっかり快楽の傀儡になってしまうのであった。


●ショタ王にもわかるようにいってくれ
「モンゴリアンデス……なんだって？」
　聞いたことのない生き物？　妖獣？　だけど、いかにも毒を持っていそうなそれ。
　ファル・ファーリア（｜王《ファラオ》の器・h02217）が直接の戦闘は他の人に任せて、自分はケアに回ろうと決めるのにさほど時間はかからなかった。
「ああ、君も噛まれたの？　ここだね」
　そしてなんとこのショタの治療法は【｜ネフェルティアベットの棺獄《コフィン・オヴ・ネフェルティアベット》】という、豹の姿をした護霊に傷口をぺろぺろさせることで治療できる√能力を使ったものだった。そんな素敵な治療法、悪い大人が食いつかないわけない。この場の雰囲気で頭がアレになってる状態ならなおさらだ。
「キミが舐めて治してくれる少年？」
「ああ、うん。そうですよ。って、お兄さんなんですかそれ」
「はぁ、はぁ、よかった。ここをさされてこんなにはれちゃったんだ」
　と勃起したイチモツをボロンした男性が彼に絡む。どうやらファルになめてもらえると思っているらしい。まあ、実際傷の小さい人の毒はファルが直接吸いだしていたのだけど。
「凄いことになってますね。じゃあ、よろしく」
「うん、よろし……ってなにそれ！　え、え」
「何ってボクの護霊ですよ。さあ、舐めてあげて。噛んじゃうかもしれないけど」
「え、あ、ちょ……ぎゃーーー！！！治った！　もう治ったから嗚呼ああ！」
　こうして、ファルのお口は不健全すぎる大人から守られたのだった。


●こんなの詐欺だ！！！
「何々ドスケベアヤカシ！？　いと興味深し！！　喜んでイかせていただきまーーーすっ！！」
　意気揚々と妖の待つ√に突撃するなんという事でしょう。兎楽・あぶく（ウタカタ・タタタ・h04885）がいきようようとたどり着いたのはドエロイ触手……ではなくモンゴリアンデスワームとか言うとっても逞しくてちょっとグロい暴れる虫であった。
「……」
　ぎゃおおおおおおという雄叫び、そしてうじゅるうじゅるとあんまりうらやましくない感じに弄ばれる人々。
「聞いてたんと違うんだが！？！？　この先！？　ホントに！？」
　と文句をつけたくなるのはわかるがいやいやまあまあ、信じてくださいよこの先に伝説の人つなぎの大秘宝的な奴があるんで。
「アタシ騙されてないよね！？　純情弄ばれてないよね！？」
　信じる者は救われる。空中ダッシュで進みながらンゴデスワーを避け避けするあぶく。
「よいしょっと！」
　途中、助けられそうな人がいればさっといってばっと掴んでうまいこと【｜月の書割《スードムーン》】を発動しンゴデスワーに超重力の圧をお見舞い！　地面にたたきつけて救出する。
「ふぅ、まったく、かわいそうに」
「あ、う、あ……ありがと、ございます」
「いやいや、かまわないよ。このまましっかり捕まってて」
「はい……！」
　救出した少年を抱き上げ、あぶくはそのままンゴデスワーたちの上を飛びぬけるとそっと地面におろした。
「あぁ、あ」
　可愛そうに、少年は白いおしっこを失禁していた。
「い、一体何がどうしてそんなことに」
「わからないんだ。でも、モンゴリアンデスワームに捕まれてから、なにかを頭に入れられたみたいにふわってなって、あとはもう……悲しいのと、気持ちいいのが止まらないんだ。怖いよぉ」
　と半泣き状態。想像もつかないがとにかく不憫な目にあっていることを理解したあぶくは彼の肩を優しく叩き共感した。
「そうかそうか、それはつらかったね……わかるよ、どうせ狂わされるならドスケベアヤカシがいいよね……！」
　と言って慰める(?)のであった。


●人常に最悪の可能性を考える
「とってもパワフルな女性……まさかとは思うが、このモンゴリアンデスワームだったりは……」
　もしそうだとしたら、今回の依頼をした星詠みはとんでもない美人局になるだろう。
　流石にないかと嫌な考えを切り捨て、対処に向かう針屋敷・連音（針と鋏とを携えて・h02459）は早速目に入った人をモンゴリアンデスワームから引っぺがし、そして暴れようとするソイツを捕まえるように腕を回した。
「私が抑えている間に逃げろ！　暫くはもつ！」
　と大声で叫べば正気に戻ったのか捕まっていた男は言われた通り逃げていく。だが、彼女が思っているのとは違う攻撃がモンゴリアンデスワームから連音にむけられた。
「む、触手……引き剥がすつもり……カッ！！！　んくっ❤　服に……ナカ、に！？！？❤」
　デスワームから出てきた触手が連音の服の中に潜り込んで半裸に剥き、あらわにした肌の割れ目に入っていく。
　その時の刺激で誤作動したドローンが自分の撮影を始めてしまうが、必死に見ないふりをする。
「潜り込んで、絡んで……力を、入れ辛くする、気か……っくあっ！！！❤」
　それでもまだ逃げた人が安全なところまで行けていないと大変なので必死に抑えるが、弾き飛ばされその様子を視姦していた群衆の中に堕ちてしまうのであった。
「すまない、だいじょう……あ、何を！？」
　あとはもう、たまらなくなった人たちに襲われて足止めにあうことに。

第2章 冒険 『邪霊祓いの儀式』

●狂気、濃く
　君たちが進んだ先にはさらに濃い妖気が漏れ出ていた。
　色がついて靄に見えるほどのそれのなかから現れる人々は完全に正気を失い、誰かの名前を呼びながら君たちに襲い掛かる。だが、彼らは一般人、傷つけるわけにもいかない。

●Anker the darkness
「んぐぅ♥ここはっ♥……おお゛！♥」
　お腹に違和感を感じながら覚醒した浅葱・柊那（桃花の戦闘系メイド・h00713）は次にどちゅっという音とともに与えられた痛みで状況を理解した。
　目の前には筋肉質のオトコ、そして無力な自分。
　おそらく自分は今、拉致されて好き勝手慰み者にされているのだろう。それを想定するのは容易な事だった。ただ、思ったより事態は熱を持っているようで。
「はぁ、はぁ、何だこの穴。最高かよ……あいつの穴と一緒だ！　そうか、お前、生まれ変わったんだな！　俺の、もう一度俺の嫁に成れ！！　孕め！　孕め！！！」
　正気を失った男はどうやら自分を誰かと重ねているらしい。熱心な種付けプレスにまた意識が飛びそうになる。
「こ、ことわっ？！んぐううう♥」
「んぅ？　なん｜へ《て》った？　｜ほ《こ》んなにお｜へ《れ》を欲しがった｜ひ《し》きゅうで、おら！　おら！　孕めっ！　おら！」
　舌を捩じ込まれ深く熱く口づけで蹂躙され乳首をつままれ今にも吐き出しそうな肉棒を何度も叩きつけられると、キュンキュンと体中がトキメク。
「お前の首にはなぁ、爆弾付きの首輪がついてんだよ。断るなら、殺す！！！」
「ら、らめぇそれらけは！！！」
「んあ♥わかったぁ♥ほぉおお！！♥♥」
　了承すれば少しは気持ちが落ち着くかと思えば男は更に興奮し、妊娠確定レベルの精を柊那の中にたっぷりと注ぎ込むのであった。
「そ、そんなっ♥これ以上は♥んおおお！♥♥　…………はぁあ♥これではもう…♥」


●セクロスゾンビ
「モヤモヤしてきたわねぇ。この状況の元凶が近いのかしら？」
　身体に影響がありそうなむんむんとした空気。身体に影響がありそうだしさっさと切り抜けた、あるいはその発生源を叩いた方がよさそう。
「きゃっ！」
　と、思っていたのだが、突然靄の向こうから伸びてきた手に腕を掴まれてしまった。
「ちょ、なんなの！？」
　アーシャ・ヴァリアント（ドラゴンプロトコルの｜竜人格闘者《ドラゴニックエアガイツ》・h02334）はその手を振り払い目を向ける。
　靄の先から現れたのは男、それも一人ではない。複数いる。
「正気じゃないわね」
　アーシャは拳を構え大人数を相手に手加減攻撃を与えるが向こうは感覚がマヒしているのか傷む様子もなく向かってくる。だからってケガをさせるわけにはいかない。全力も出せずうまく立ち回ろうとするアーシャ。
「ひぁっ！！」
　だが、彼女の背後にまた別の男が現れアーシャの弱点である尻尾を掴んだことで力が抜け、お尻を突き出して地面に伏した瞬間、そこに太いものを突き立てられた。
「探したぞ……」
　アーシャの知らない男であったが、男はアーシャを知っているようだった。きっと誰かと間違えているのだろう。愛する誰かと。
「は、はな……んぁ❤」
　抵抗虚しくそれは彼女の中に埋められ、声を上げようとした口はまた別の肉棒で塞がれる。
「んっ❤　んふっ❤」
　息も苦しいままに好き勝手。
　延々と輪姦されたアーシャは仲も外も真っ白に染められ、息も絶え絶えになるまで多くの人を満足させることを強要されるのであった。


●があなちょこれいと
　ファル・ファーリア（｜王《ファラオ》の器・h02217）は男たちに囲まれていた。
「くっ」
　王として何の力もないであろう民を傷つけるわけにはいかない。この肉体に身についたクレオパトラも使ったというファラオ闘法で対処するしか……。
「うおっ！！！」
　思わずはしたない声を上げるファル。どうやら足を払われていたらしく、体が宙に浮いていて、そのまま顔の側から地面に倒れそうになった。
「ぐぇっ」
　ギリギリで手をついて頭を打つのを防ぐ。幸い擦り傷で住んだようだが、ひれ伏すような姿勢になった少年の尻が、体格のいい男に捕まれていた。
「な、なにを……」
　やめるのだ！　そこはう●ちを出し入れする穴なのだ！
「……お゛っ！！！　……あんぅっ❤❤❤」
「へっへっへ、どこに行ってたんだオマエ。ずっと探してたんだぜ」
「ひゃぅっ❤❤」
　耳元で甘く優しく愛を囁かれるファル。
「もう、放さねえからな」
「だめ、ちが、だめぇ❤❤」
「ダメじゃないだろ、こんなにして。ずっと会いたかった。好きだ……」
「妾はお前の恋人では……ないっ❤」
「……は？　なんだよ、俺のことを忘れたのか？　くそ、まってろ。お前が思い出すまで……いっぱい愛してやるからな」
「あああ～～～～❤❤」
　そんな感じで誰かの代わりにファルはいろんな男に次々抱かれ、たくさんの愛で満たされてなんていうか、もう……みんなしゅきってなりそうだった。


●雷連ね
「はぁ、ふぅ……ンッ❤……ふぅ、ふぅ」
　ひどい目にあった。針屋敷・連音（針と鋏とを携えて・h02459）はドロドロの身体に散らばっていた服で身づくろい。順番待ちの間にぶっかけられていたのかベトベトの衣服、下着は消息不明。
　しかたなくそれを着る……気にはさすがになれなかったので我慢して腰に巻いてふらふらと歩いていたが、あの行為の連続で自分も酩酊してしまっているようだ。靄の影響か、誰の顔も思い浮かばないのに誰かにめちゃくちゃにしてほしい。一時でいい、アイサレタイと強く感じてしまいながら躓く。
「おっと、大丈夫かよ」
　そこに手を差し伸べたのが石丸・雷蔵（裏街の鬼熊・h04992）だった。
「もう、無理……抱いてください」
「あー、こりゃ大丈夫じゃねえな。仕方ねえ。お仲間みてえだが、恨むなよ……」
　そして、雷蔵はすぐに連音が正気じゃないのに気が付くと彼女の手に引き寄せられるまま唇を重ねた。
　ちゅぷ、ちゅぷ、と唾液塗れの舌が絡まるたびに淫猥な水音がする。雷蔵はその口に酒を含んでおり、それを口移しに飲ませた。穢れた体にも酒をぶっかける。
「悪いが、だいぶん汚れてるんでな。せめてきれいにさせてもらうぜ」
　邪霊を払う酒、それで清めたものの連音は正気には戻りそうにない。
「はぁ、ふぅ……❤　冷たいです。あっためてください……」
　正気を失った連音は敬語で雷蔵を慕うような視線で誘う。
「しょうがねえな。ほら、このアツアツのチンポであっためてやるぜ」
　連音ほどではないが妖気に充てられた雷蔵も興奮が抑えられなくなっており、熱くギンギンになったそれをたまらず彼女の中にぶち込んだ。
「はぁんっ❤　く、うぅ～～～～❤　お、大きい」
「お、嬉しいこと言ってくれるねぇ。今日一杯咥えただろうチンポの中で一番か？」
「は、はいぃ❤　一番、一番ですっ❤❤❤」
　びくびくと震えながら雷蔵の肉棒を飲み込み中できゅうきゅうとしめつける連音。
「すっげえ具合のいい穴だな。腰が勝手に……動いちまうぜ」
　パンッ！　パンッ！　と激しく腰を動かし蹂躙していく雷蔵。連音と共にどんどんと絶頂に向って行く。
「出る、出すぞ！！」
「わ、わたしも、イク、ぉっ❤」
　どびゅどびゅどびゅるるるるっ！！！！
　そんな二人の熱いひと時の愛のセクロスは光学迷彩、無音状態でばっちりドローンに撮影されていた。


「なんだったんすか、あの人。うわっ、パーカーに何か付いてるっす」
　日谷・透夏（半透明少女・h04077）はしつこく後ろから突いてきていた男を安全なところで引き剥がし先へ進む。
　性知識が薄いというのはある意味無敵である。
「なんすかこの靄。なんか体がむずむずするっす」
　欲情すらまるでかゆみのように表現できるのだから。ただ、なんかちょっとおしっこ漏れそうな感じ、と内またになっていると……。
「うおおおおおお！！！」
　と大声を上げながら男が抱きついてくる。
「ひゃああ！？今度はなんすか！」
どうやら妻か恋人と勘違いしているらしく、体のあちこちを弄られて。
「ああ、れいか、れいか……！」
「どこ触ってんすか！人違いっす！！」
　怪我をさせないようスタンナックルを押し当て【マヒ攻撃】で撃退。すると別の男に後ろから抱きつかれ。
「ああ、ようこ、ようこ……」
「もーー！！またっすか！誰なんすか！？」
　次々と襲い来る男達に対処が間に合わなくなっていき……。
「や、やめるっすー！　なんでみんな股間に武器を仕込んで突き付けてくるんすかーーーー！！！」


●強者の悩み
「うっぷ」
　暴力に訴えれないからって散々好き放題されちゃった錫柄・鴇羽（｜不敗《しなず》の朱鷺・h01524）はヤリ倒されない内に何とかせねばと先を急ぐ。
「感知は出来るのに、手を打つのは難しそうなんですよね」
　鴇羽にはこの空気にあらがう√能力などはない。肉体的には普通の人間レベル。√ウォーゾーンの人間なのでちょっと特殊かもしれないが。
「まあ、でも」
　ビシッ！　バシッ！
　靄の中から這い寄る男たちをなぎ倒し一瞬で捕縛しては地面に転がす。
「気合で何とかできなくはないですね。不覚さえとられなければ」
　触れられたらアレだけど、こっちから触れる分には問題ない、気配に敏感に反応し、こちらから仕掛ければ切り抜けられそ……。
「ひゃっ」
　鴇羽はフラグを無事に回収し背中に男の指が当たると甘い声を漏らした。
　やはり先ほどのこともあって肉体は快楽に弱くなっているようだ。痺れるような衝撃にその場に膝をついてしまった。
「あ、あっ❤」
　同時にこのままではまずい。エッチな目にあわされるというのは容易に想像できる。危機感からなぜか体は期待感のような声を上げてしまい、そしてそのまま……。
「だ、だめッ！！！！❤」


●この空気、耐えがたい
「うわぁ……なんとゆーか、うん、気力が削られるです」
　悶々とした雰囲気。すごく居心地が悪い。靄の向こうから男や女が現れては｜露木・幽蘭《自分》（華剣士・h00079）とは似ても似つかぬ名前を挙げている。
「みか」
「ゆり」
「たけお」
「こうじ」
　なんか名前を叫んでるけど、誰だよそれ！
「これを傷つけずに無力化しろと……？」
　面倒、面倒だ。っていうか無理、無理無理カタツムリ。
「いや、まてよ？　霊剣士の力できれば何とかなるんじゃないかな？」
　うんうん、いける気がしてきた。イケルっぽい。やっちゃうっぽい。
「とゆーことで…霊剣術・古龍閃、いってみよー！」
　実体なき気の刃による霊力攻撃で切断すればおーけーなのにゃ！　きっとたぶんおそらくめいびー。【古龍降臨】で古龍を纏い、斬る、斬る、ばっさばっさと切り倒す。
「あにゃ、倒れてるけど大丈夫？？？」
　とりあえず周囲が静かになったのを確認すると、念のため人々の生死の確認をして問題ないのを確かめてから先へ進んだ。


●がちゆり！！！
　相手がワームだから油断していた。なるほど、おかしくなるってこういう感じだったんだ。そうか、私はまだまだピュアだったんだなぁ。
　兎楽・あぶく（ウタカタ・タタタ・h04885）はこの世界の変態性にちょっと面食らった。
　しかし、そうとわかってしまえば話は早い！
「おっと、男の子は興味ないからゴメンネ！」
　と襲い掛かって来る男はいっぱつで足蹴にして、女の子が着たら抱き留める。
「いやぁ、おかしくなってるからワンナイトラブてきに遠慮なく言っちゃっていいってことだよね！」
　と完全に趣旨（？）を理解し覆いかぶさるように少女に唇を重ねる。
「ん、は……❤　はぅ、うぅ～～～❤」
　うーーん。かわいい反応。初だなこの子。とか思いながら熱烈濃厚ディープキッス。
　舌の裏、歯の裏、普段刺激を受けにくいところをたっぷり愛でる、ノンケの娘でも一発で腰砕けトロットロノックアウトになっちゃう接吻でノックアウト！！！
「は、はふぅん❤」
　くたり……と気絶していただいて一丁上がり。下着を濡れさせちゃったけど、まあそこは許して欲しい。

「うがああ！！」
「おっと、油断してたら次から次に。だから男はノーサンキュー！」
「ぐえっ！」
「あ、女の子だ。おいで❤」
「はにゅぅん❤……ぴちゃぴちゃ、ちゅっちゅ、ぢゅる……くちゅくちゅ、れるれる……ふぁ❤」
　ばたんきゅー！
　ってな具合に10人でも20人でも相手していくあぶく。
「粗方片付い……っと、君、まだ立ち上がれちゃうんだ」
　しかしそんな中に一人、彼女の唇だけでは満足できず何度も挑んでくる少女の姿。見るからに下着は濡れて決してあぶくのテクニックが足りないわけではないというのは一目瞭然だというのに！
「絶倫、か……なら、しょうがないわね、天国みせてあげる」
　別に唇がキスする相手は相手の唇で無くてもいい。人間、上の口があれば下の口だって存在するのだから。
「ふふ、こんなにびっしょびしょじゃない。きれいにしてあげるわね」
「ひぁ、あふ・……ひゃああああん！　舌、れろれろ、だめええええ❤」
「君が望んだんでしょう？　ほら、いっぱいいーっぱいイキくるっちゃっていいんだよう」
「だ、だめ、れんぞくでいっちゃ、ああああああああっ！！！　だーりいいいいいん」
　誰かのことを思い出されながらイかれちゃうのは多少不本意ではあるものの、正気でないなら致し方なし、きっちり舌技で連続潮吹き刺せて意識にフェードアウトしていただきました。

第3章 ボス戦 『星詠みの悪妖『椿太夫』』

●君が為、誰そ彼に。
「なんじゃ、おんしら。わっちの邪魔をしにきたんかえ？」
　人というかゾンビというかの波を超えた君たちがたどり着いたのは、涼しい顔でこちらを見て笑う星詠みの悪妖『椿太夫』の眼前であった。
　どうやら彼女にとっては君たちの介入も予定外ではないらしい。
「まあ、思ったより早かったが、結果は変わらない。適当にもてなす故、満足して帰りなんし」
　そういって彼女は彼女の思うままに動くよう教育されたような男女を君たちにけしかける。そちらを相手どるか、他の能力者にそれを任せて太夫を相手どるか、それは君たちのやりかたにあうほうで決めればよいだろう。

●太夫の従者
　まるで君たちの好みを知り尽くしたかのようにきみたちのツボをついてくる。現代風に言うと天才ホスト＆キャバ嬢集団。ハマり過ぎにご用心。

●太夫本体
　抱かれなくても満足させる。そんなプロ。手口であしらわれないためには相当な熱量が必要だ。

●シスコン☆
「うぇ、一杯飲まされるわ出されるわ……ちょっとは適量ってものを知らないのかしら？」
　それが敵量ってやつですよ。
　身体中どろどろ白濁に濡れたアーシャ・ヴァリアント（ドラゴンプロトコルの｜竜人格闘者《ドラゴニックアーツ》・h02334）は帰りたい気持ちでいっぱいになってもおかしくはない状況だったが、ここまでやってなんの成果もなく帰るなんてそれこそ時間の無駄だし、かといって美男美女の相手をするほど義妹以外に興味がないということで……。
「もうさっさと倒して帰りましょう」
　この状況を巻き起こした現況をとにかくめきょめきょにして帰ることにした。
「吹きあがれ竜漿、纏え黄金っ、竜王煌羅っ！」
　√能力【｜竜王煌羅《ドラゴニック・オーラ》】の発動。自らを黄金のうろこで纏った強化状態にしてツバキに飛び掛かる。
「なんと単純でワ回攻撃であろうか」
　当然、未来の見える椿太夫はそれを余裕で回避しようとするが、単純であるがゆえにこの行動は、強い！
「なっ！」
　ザシュッ！　という音とともに椿太夫の纏う布の一部が咲かれた。未来予知をわずかながら速さで超えたのだ。
「ちょっと、よけるんじゃないわよ」
「……なるほど、邪魔者は羽虫程度に考えていたが……やや厄介な羽虫程度には意識を改めねばならん様じゃな」
　椿太夫はそう言って椿の花吹雪をアーシャに放つ。アーシャはそれらを全て切り裂いていく。やがて、他の√能力者の一撃と共にその爪が彼女に届くことであろう。


●その後彼女をみたものは（しばらく）いない
「姫。俺と朝まで、トゥナイト？」
「夜はまだまだこれからだぜ？　もっと乱れて綺麗に咲けるよな、姫？」
　ちゅっ、ちゅっ！
　ホスト風男たちが浅葱・柊那（残響の孤狼・h00713）の髪や手にキスをする。
「おい！　そいつは俺等の獲物だぞ！」
「おっと、おっさんたち。ひがむなよ。俺たち、こういうの見過ごせないから……SA☆」
「うおっ！！！」
　ホスト達は椿太夫の手のモノでありながら首輪爆弾をされた柊那を救い出し、そして俵のように担いでその場を離れた。
「さあ、ここまで来たらもう俺たちを邪魔する者はないよ子猫ちゃん」
「姫、あっちの山賊みたいな男の方がよかった？」
　いい顔で、いい声で柊那を誘惑する男たち、そして絶頂しやすいいま、発情しやすいともいえる彼女の状態でこんな風に誘惑され、あっちの方がよかったなんて言えるわけなかった。
「い、いえ！　た、たしゅけてくれてありがとぉございましゅ、しゅきにひてくらはいっ💕」
　牝顔でマンマンもとろとろにそういうと、柊那は男たちに抱き着いた。
「おっと、欲しがりな姫様だ」
「安心して、天国、見せてあげるからNE☆」
　だが、男たちは柊那に地獄よりも酷い天獄を見せる連続絶頂スキーのテクニシャンだったのだ！
「んほおおおおおおおおおっ❤　あへえええええ❤」
　彼女の本当の快楽漬けが、今、始まる！！！！


●わからされショタ
「ひぃ、ひぃ～～～んっ！」
　べしっ！　べしっ！
　ファル・ファーリア（｜王《ファラオ》の器・h02217）の身体を、ススキの穂が撫ぜる。いや、撫ぜるというにはいかんせん力強いのだが、それでも少年が感じているのは痛みより勝る快楽であった。
「おい、こいつおしっこ漏らしたぜ」
「や、やぁ、み、みないでええええ❤」
　妓楼の一室でお座敷遊びと称して膝立ちで手を上に縛って吊るされて目隠しをされると、肌の感覚が鋭敏になり、太夫の従者たちの熱い吐息も素肌で感じられる。
「あーあ。かわいい僕ちゃんの聖水だ☆」
「凄いね、いっぱい溜まってたんだね」
「ち、ちが、ちがううう～～～！！！」
　ホスト風の男たちが少年に飲ませるのは緑茶☆――アルコールがない代わりに利尿作用が抜群の飲み物であった。
「お、お腹、お腹押さないで～～～!!!」
　じょろろろろ。
　たくさん飲まされ、いっぱい叩かれて下腹部にぐっと力をいれられると、踏ん張りがきかずたくさん漏れてしまう。しかも濡れたところにガーゼのようなものを当てられお掃除と評してなでなでされると気持ちよすぎてへんになる。いきたいのに、いけない！！！
「あぁああああ～❤イかせてくだひゃいっ❤お願いっ❤最後まで、イかせてぇ～❤❤」
　腰をくねらせ、背中をびくつかせながら大声で懇願するファル。彼の脳みそはドロドロに溶けそうになっていた。

「ふふ、主人があれなのによく働く……だが、護霊如きの力の身で、妾を御するのは無理というもの」
「……！！」
　いっぽう、彼の御例は一生懸命に太夫と戦闘を続けていた。


●ここまで割と頑張ったし
「んー、頭をとればそれで勝ちなんだけど…」
　ちょっと荷が重い。ここまで力ずくと勢いでどうにかしたところがあるし、向こうは未来が見えて絡め手。絶対に相性が悪い。
「ボクにはもっと、役に立てる方法が他にあるっぽい！」
　結果、太夫ではなくその部下を相手にすることを露木・幽蘭（華剣士・h00079）は決めた。
「連環套路で叩きのめしてやるです！」
　と戦場に近づけば、ドドドドドッ！　と向こうから押し寄せる人並み。
「あはは！　うふふ！！！」
　とビーチではしゃぐカップルの片割れのように微笑んで向かってくるのは……お姉さん！
　しかもまったく闘志を感じない。体捌きが明らかに素人っぽいってゆーか…ぶっちゃけ弱そうなのにゃ！
「え、え、これ倒していいのかニャ？　犯罪じゃないニャ？？？」
　一般人と見分けがつかなすぎる件。もしかして部下の方も自分と相性悪い奴でつか！？！？
「むむむ、よし、ばっちこいにゃ！！！」
　考えた末、万が一でも一般人が混じってたら大変なので彼女たちをどうにか普通に穏便におもてなしすることにした幽蘭。
「あら～。幽蘭君っていうの。かーわーいーいー。お姉さんたちと、お話ししよ❤」　と囲まれハーレムキャバクラのように一杯接待されたのにゃ！！！


●礼儀で勝ち取れ！勢いエッチ☆
「イッセンよろしくお願いします！」
　一戦で一線を越えたかった。。シンクロ率400％状態（チン性器エロンエンジェル）になった真理子はズル剥けおニンニンの先端から大量の先走り汁を噴き出しながら、常人では不可能なアクロバットな動きで、バーサークモード！
　デンッデンッデンッデンッデンデン！　デンッデンッデンッデンッデンデン！　ドドッドドッドッドドッ！！　と椿太夫に近づいていくと、その胸を一閃。
「はぅん。まあ、何とも破廉恥な……おなごの身体でそんな凶暴なものが付いてるとは、予知できなかったわ」
　そちらが晒すのならばこちらも少しは晒してやらねばと少しだけ着物をはだけさせる椿太夫。
「く、流石太夫ともなると生肌は安くないという事！？　でも、曝け出してみたい、その地肌！！！　好き❤好き❤好き❤、いっぱい、いっぱい、ちゅきちゅきちゅきちゅき～❤」
　セック❤マシーン全開で太夫に迫る！　危うし太夫！
「安い言葉では……」
「お願い、手でしごいて❤　口で愛して❤　いっぱいピストンさせて❤」
　怪力技能で太夫に熱い肉体をぶつける。熱量……熱量しかねえ！
「ふむ、面白い女じゃな」
「なら！」
「いや。悪いが……時間切れじゃ」
　椿太夫の完全に真理子の動きを詠みきった一線返し！
「な、なんじゃこりゃああああ！！！」
　その手淫は一撫でで、真理子の肉棒の耐えうる快楽を超越し、どぴゅどぴゅっと大量に放出させた。
「星詠み乱れ花……三擦りの型『撫子』」
「か、各方面におこられそ……あっはあ～～～～～～ん❤」
　と、真理子はその場に膝から崩れ落ち動けなくなってしまった。無駄汁は全て、大地へと吸い上げられてしまったのだ。


●従者たちよ、安らかに……
「死なない様にだけは加減しますので、どうか許して下さいね」
　錫柄・鴇羽（｜不敗《しなず》の朱鷺・h01524）はそういいながら姿を消していく。
　光学迷彩に身を包み、椿太夫以外には場所もわからぬであろう状態で【｜隠匿型決戦気象兵器「レイン」《 サンシャワー》】を発動した。
　広範囲を包む、透明な光の雨、それは椿太夫の従者たちの身体を貫かず、地面にたたきつけるようにぶち当たる。
　このように便利に出力や相手への当たり方を調整できるのも√能力の凄いところだ。
「あの女を止めろ！」
「あそこだ！」
「バカな、なぜ位置が……！」
　しかし、彼女の攻撃に耐え抜きながら、椿太夫の従者たちは鴇羽の位置を看破してそこを目指してくる。
「バカな、なぜ……」
「ふん、姿を隠せても、その匂いは隠せないぜ！！！　むせかえるメスとオスの交わった匂いだ！」
「そんな匂い、この場にはありふれているでしょう！」
「うるさい。俺には俺の匂いがわかるんだ！」
　そんなバカな、犬じゃあるまいしと思いながら厄介な従者たちには出来るだけそうそうに｜気絶《おやすみ》していただきたいと鴇羽はほんのちょっとだけワンチャン命が危なくなるかもしれないギリギリまでレインの出力を上げるのであった。
　椿太夫はそれを愉快な余興を見るように笑って見守っていたのだとか。


「う〜、ひどい目に遭ったっす」
　えっちからがらやって来た日谷・透夏（半透明少女・h04077）。
　群がってきた人は全員麻痺させてここまで辿り着いた。パーカーだけでなく髪にも体にもどろどろのものが付着している。
「あっ！　あなたが黒幕っすね！？　ここの人を元に戻してください！」
　着物の麗しい女性を見つけたとき、一言文句を言わずにはいられなかった。
「人違いで抱きつかれるし、胸を揉まれてアソコを触られて……気持ちよくなっちゃったじゃないすか！　いっぱい汁をかけられて、ドキドキする臭いだったっす……。っていうか、おっぱいおっきいっすねぇ！　どうすればそんな風に……」
　と、いうのになんということだろう。椿太夫の√能力によって正直病を発症した透夏は自分でも思いもよらぬ感想を述べていた。
「ほう、そうか。よかったか」
　とほほ笑む椿太夫にハッとして首を振る透夏。
「あ、あれ？　と、とにかく成敗っす！！！」
　そんな自分の本心を誤魔化す様に、透夏は椿太夫に飛び掛かる。
「恥ずかしがらずとも、もっと楽しめばよかろうに」
「い、いやっす！　アンナのこれ以上体験したら、もう癖になって辞められなくなるっす！！」
　椿太夫の口車に乗せられ（？）戦闘が長引けば長引くほど恥ずかしいことを吐露する羽目になるのであった。


●傷は浅いか
「くぅ……まさか一般人だけではなく私も妖気に当てられてしまうとは。不覚だ」
　針屋敷・連音（針と鋏とを携えて・h02459）はじっくりと事を終えられたことで妖気を祓うことができ、冷えた頭をひとしきり抱える。
　汗と蜜に濡れながら甘い吐息を漏らしていて自分を思うと、仕事中に何をやっているのだ見たいな思想に陥ってしまう。
　とにかく恥じるべき姿で敵と対峙するのも弱点を見せる様であったのでそこら中に脱ぎ散らかされているだれのモノとも知れぬ服で体をぬぐい、紛失した服の代わりに男性のぶかぶかな服を拝借。
　それはそれで気が咎めるが、もう乗り掛かった舟というかなんというか……まあでも流石に他人の下着は嫌悪感もあるのであくまで借りるのはそれだけ。色々と体力を消耗している今、それもこんな防御の薄い状態で従者たちの相手をする余裕もあるはずはなく、狙うは椿太夫ただ一人。
「魔女の契約だ。お前の臆病さを貸せ、兎」
　今の自分は正に臆するべき獣。【｜刻印魔術・潜み行く兎 《エングレイブド・ハイディングラビット》】を発動し、自信を肉体ごと存在感を弱くすることで目立つことなく彼女に這い寄る。
「っ！」
　そして、一瞬でもこの能力を置けば回避されてしまうというのを本能的に感じて、息を飲みながら脆弱なまま背後から椿太夫に襲い掛かった。
「くっ！！！　何奴じゃ！」
「浅かったか……」
　だが肉体が弱まって多分ダメージは不十分だったようで、顔を肉眼で認識されてしまっては、追撃の手を打つのは悪手だと判断し一度距離を取る。傷は与えた、十分だ、これを繰り返していれば、他の能力者も有利に戦えるはずだ。


「うおーーードスケベアヤカシだ！！」
　従者達もちょっと良さそうだけど初志貫徹、重力操作による【空中ダッシュ】で椿太夫へ一直線！
　抱かずとも満足させてやる……なんてオーラが漂ってるけど……。
「悪いがアタシは抱かれなけりゃ満足なんて絶対しないね！！」
　絶対に椿太夫の手なんかで満足しない！　という強い意志で突☆撃！
「うらぁー！！」
　服をひっ掴んで引き下ろして、元より溢れ出そうだった乳をまろび出させ、同時に自分の下着も引きずり下ろして、ドッバドバにびっしょ濡れてもぉたまんない股間を椿太夫の口に押し付ける！
「なんじゃ貴様は」
「あぁっ！　いいよ椿太夫ちゃん。しゃべるだけでこんなに気持ちよくなれるなんて……！」
「不敬な」
　遊女とは本来初回は口をきくだけ、二度目で飲食、三回目でようやく部屋に入れるのが常。当然素直に相手してくれるわけはない。
「おわっと！　い、いやだ！　私はここから離れとうない！！！」
　だが三回目っていつやねん！　後２回連続で星詠みの予知に出てきてくれるんか！？　でえへんやろ！　ってなわけで兎楽・あぶく（ウタカタ・タタタ・h04885）も譲れるわけがなく頭を足でがっしりホールド。
「ほら、ちろちろってしてよ椿太夫！　やれ！　アタシを気持ちよくしろ！　じゃないとこのまま椿太夫の鼻でアタシの割れ目をくりくりして勝手に気持ちよくなっちゃうぞ！！！」
　気持ちよくなることに一生懸命。性欲の傀儡となったあぶくはベッドやくざの如くそのようなクレームをたたきつける。
「まったく、小娘程度が……よかろう。いっそ普通に戦ってればよかったと後悔させてやろう」
「絶対後悔しない。私のフットワークの軽さ、見せてあげる！！　あ、まってそれきもちいらめっ❤」
　ぴゅるるるっるっ！　ぴゅるーーーっ！
　あぶくの割れ目から噴水を超えて滝って感じの汁が溢れ出して放出される。
「すっご❤　ナニコレ、そう言う生き物！？　私の、弱いとこと、弱くないとこ、的確にせめられりゅっあひっ❤」
　太夫のやや本気の攻めにあぶくちゃんたちまちノックアウト。口にうれしょんぶちまけながらもうイくの無理ぃい！！！　って何度も、何度も何度も何度も叫びながら太夫が他能力者によって消えるまでたっぷり弄ばれる勢いでめちゃくちゃにされた……という夢を途中から見てた。普通にうれしょんの後気絶した。


●イケメン鬼チンポ好き❤
「おい太夫よぉ……今日は初回でも抱いちまっていいのかい？」
　太夫の周囲にずらりと並ぶ死体（生きてます。イってるだけです）を眺め、石丸・雷蔵（裏街の鬼熊・h04992）はニヤリと笑う。
「またなんか……今日は不躾なお客さんが多いなぁ」
「へっ、こっちもこの事態、ほおっておくわけにはいかないんでな。どうだい、そんなに自信があるなら俺と一勝負しないかい？」
「ふん、暴力でわっちに勝てると？」
「確かに、それでも弱った今のアンタなら御せるかもしれねえ。でもよぉ、アンタに納得してお帰り頂くにゃあ、そっちの得意分野で勝負するのが良かろう？」
「つまり抱かせろと？　却下じゃ」
「何、無条件でとは言わないさ。他の奴らも手口で何とかしたんだろう？　なら、一時間だ。一時間アンタの手口で俺のこの金棒が萎え果てなかったらそっちの勝ちでどうだい？」
　ボロン。強大なるこん棒を取り出す雷蔵。
「ほぅ、随分と自信があるようじゃが……10分じゃ」
「なにぃ？」
「10分でいいといっておる」
「いいのかい？　俺は遠慮しねえぜ？」
「二言はない。この砂時計の砂が堕ちきるまでじゃ」
「そうかい、じゃあ10分で頼むわ」
　雷蔵はどっしりとその場に腰かけマグロ状態になった。太夫が背後から迫り、背中から抱きしめるようにして雷蔵の肉棒に触れる。
「うっ❤」
「おっと、流石に三秒でイくんはやめなんし？」
「ばーか、余裕よ余裕」
　正直、10分にしてくれて心底助かった。舐めてた。厭これから舐められるんだけど、油断したらいつだってチンコ回路は発射寸前である。
「お゛ーーーーーいいぞ」
　と低い呻くようなエロ声をあげる雷蔵。その10分は一瞬のようであり数刻のようでもあった。
「後、一分、だな」
「そうだな。では、口で終わらせてやりんす」
「な゛っ！　お゛っ！！！❤❤❤（ここが、極楽浄土か……！）」
　死を錯覚するような快楽。だがここで出しては男が廃る。ここを乗り越え、絶対にこの女をめちゃくちゃに抱き、その辺の男女で満足できないようにしてやるのだと、まるで童帝にもどったような反応を示しながら考えていた。
　あわや超絶発射！　という寸前に10分が立ったことを砂時計が告げる。
「くっ！！　うっ……耐えたぜ」
「そ、そうじゃな……」
「二言はねえな？」
「むろんじゃ……」
「じゃあ、先ずは……このまま！」
「んんぅっ❤❤」
　とりま喉奥に溺れるほどの精を注がせていただいてから持ち前の絶倫力で何度も何度も太夫を犯し、無事この事件の元凶を果てさせることが叶うのであった。