シナリオ

9
白のアリスと黒のフィクサー

#√仙術サイバー #真人化工場

タグの編集

作者のみ追加・削除できます(🔒️公式タグは不可)。

 #√仙術サイバー
 #真人化工場

※あなたはタグを編集できません。

「……あなたが、√仙術サイバーから来たという協力者ですか」

 √ウォーゾーン某所に建設された『真人化工場』。
 その管理を盟主より任されたアリス・オルトゥスは、1人の男と面会していた。

「『黒域』より派遣されて参りました、クライム・サスペンスと申します。以後お見知りおきを」

 丁寧な言葉遣いで一礼する黒いスーツ姿の男は、機械ではなく人間だった。
 ――少なくとも人間として生まれ、その肉体の何割かはまだ生身である、という意味において。

「ご用命の通り、戦闘能力に長けた完全機械人部隊を、我が社から其方に供与いたします。戦力としては勿論、仙術機械の研究サンプルとしてお役立てください」
「……確かに」

 モニターに表示された人員のリストを確認して、アリスは頷く。
 人類と戦闘機械の関係性は良好ではなく、生存権をかけた宿敵とさえ言える。
 だが、異なる√の出身である彼らには利害の一致が生じていた。

「統率官達が決定を下したのであれば、私はそれに従うまでです。|完全機械《インテグラル・アニムス》に到達するために、人間であるあなたとも手を結びましょう」
「感謝いたします。この『真人化工場』が軌道に乗った暁には」
「もちろん、お約束通り|戦闘機械群《われわれ》の技術をあなた達に提供いたします」

 純白の少女はいかにも戦闘機械らしく、感情のない事務的な口調で話す。
 対する黒衣の男も、微笑すら浮かべぬ冷徹な表情で頷く。

「いずれ、この工場を発見した人類が攻撃を仕掛けてくるでしょう。あなた達にも防衛に協力して貰います」
「お任せを。部下達にも招集をかけております。自分の平常業務は『殲滅』ですので」

 √ウォーゾーンの戦闘機械群と、√仙術サイバーの巨大企業。
 ふたつの√の簒奪者が手を組んだ、恐るべき計画が始まろうとしていた――。


「|不好了《たいへんです》! √ウォーゾーンで一大事です!」
 緊急の呼びかけに応えて集まってくれた√能力者の前で、林・桃華(人呼んで『仙桃娘々』・h05872)は星詠みとして事件発生を告げる。
「戦闘機械群の統率者達が築いた、人間を機械化させる『真人化工場』を発見しました!」
 新たに発見された√仙術サイバーに、統率者達は多大な興味を示した。特にレリギオス・トゥルースの統率者『重陽真君』はこの√の知識や技術を積極的に持ち帰り、自身の目指す「人類と機械の融合」を推し進めようとし、巨大派閥レリギオス・ランページの統率者『ドクトル・ランページ』もこれに賛同した。

「同盟を結んだ2つの|派閥《レリギオス》は、√仙術サイバーの簒奪者達とも結託して、√ウォーゾーンの人類の完全機械人化を進めようとしています!」
 人間を強制的に機械と融合させる「真人化」も危険だが、√仙術サイバーの簒奪者も技術等を提供する代わりに戦闘機械群のテクノロジー――特に戦闘機械都市の生産方法を盗み取ろうとしている。これは√ウォーゾーンだけでなく、双方の√の危機なのだ。

「ゾディアック・サインの導きで、真人化工場の所在地は判明しています。速攻で奇襲をかけましょう!」
 桃華はそう言って地図を広げ、星詠みによって予知した敵戦力の想定を皆に伝える。
 まず先鋒として出てくるのは、この真人化工場に√仙術サイバーから供与されていた『サイバネ匪賊』のグループだ。
「積層都市下層の完全機械人で構成された武装集団で、報酬次第で汎ゆる非合法な仕事を請け負う、苛烈な武強主義者達です」
 こいつらは傭兵であり仙術機械の研究サンプルでもあるので、あまり戦闘に時間をかけると敵に余計な戦闘データを与えることになってしまう。計画をこれ以上進めさせないために、できる限り迅速に撃破したい。

「この真人化工場にいる有力な簒奪者は2人。1人目はレリギオス・ランページに所属する『アリス・オルトゥス』です」
 彼女は重陽真君とドクトル・ランページの指示の下、この工場の指揮管理を任された戦闘機械だ。工場を破壊するうえで彼女との交戦は避けられず、激しい戦いが予測される。
「2人目は√仙術サイバーからやって来たフィクサー『クライム・サスペンス』です」
 彼は『黒域』と呼ばれる√仙術サイバーの巨大企業に属する男で、ドクトル・ランページとの取引により真人化工場の運営に協力している。もちろん、その見返りは戦闘機械群側からの技術提供であり、高度なテクノロジーを自社に持ち帰るつもりだろう。

「アリス・オルトゥスとクライム・サスペンス。どちらも双方の√にとって非常に危険な簒奪者です。2人とも撃破して、真人化工場を完全に叩き潰してください!」
 このまま簒奪者達の企みを放置すれば、√ウォーゾーンの人類は続々と機械化され、危険な技術が√仙術サイバーに流出する。最悪の事態を阻止するために、√能力者達は急ぎ現地へと向かった――。

マスターより


 こんにちは、戌です。
 今回のシナリオは√ウォーゾーンにて『真人化工場』を破壊する依頼です。

 1章は『サイバネ匪賊』との集団戦です。
 彼女達は真人化工場に√仙術サイバーから供与された完全機械人の研究サンプルで、その実戦記録は仙術機械に関するデータとして戦闘機械群に記録されてしまいます。なるべく戦いを長引かせずに、迅速に撃破してください。

 その後は√仙術サイバーから協力者として派遣されてきた『クライム・サスペンス』、工場の管理を任されたレリギオス・ランページの戦闘機械『アリス・オルトゥス』、2体の簒奪者との戦闘が予測されています。
 全ての脅威を撃破し、真人化工場を完全に破壊することができれば、シナリオ成功です。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
136

閉じる

マスターより・プレイング・フラグメントの詳細・成功度を閉じて「読み物モード」にします。
よろしいですか?

第1章 集団戦 『サイバネ匪賊』


POW |破軍雷素槌《トールハンマー》
【仙術噴進炸裂弾頭】による近接攻撃で1.5倍のダメージを与える。この攻撃が外れた場合、外れた地点から半径レベルm内は【『|雷素崩壊《らいそほうかい》』区域】となり、自身以外の全員の行動成功率が半減する(これは累積しない)。
SPD 機械仙プロトコル
【完全機械体】による近接攻撃ダメージを与える。また、連撃(★1個以上のプレイング)を行う際、連撃に使用する全ての√能力を2回発動できる。
WIZ インビジブル・ウイング
いつでも、視界内のインビジブル(どこにでもいる)1体の位置まで【ウイングブースター】で飛翔できるようになる。着地せず飛翔し続けると徐々にインビジブル化し、飛翔時間に比例して命中・威力・回避が上昇する(最大3倍)。
イラスト 鹿人
√仙術サイバー 普通11