トイクン揺籃記
トイクンとは敗れざるものの証、トイクンとは不屈の象徴。かつてミカドやショウグンの軍を十数騎で退けたとか、七日間続く爆撃に耐えたとか逸話に枚挙がない。トーキョーの北、関東平野に4つの丘に囲まれた小さな砦がある。それがトイクンだ。
……それは物語の中の話、トイクンに初めて来たものが作った偽りの物語。本当のトイクンは小さな協同体だ。それも訳ありのものだけが住む、うち捨てられた地域の。みなしご、不良、社会不適格者、そんな感じの訳あり達が自分の街を捨ててやってくる場所、それがトイクンだ。人がいなくなった地域で唯一住めそうな場所、そこにたどり着いた子供達が必死に作った小さな居場所。いいところと言えば、地下からきれいな湧き水が出ることくらい。それ以外は自分たちで全てやらないといけない。それでも生きていたい、そう思った子供が最後の希望を持って旅立つ目的地、無情の世の中への反逆の一歩。小さすぎる希望を信じるものの街、それがトイクンだ。
「事件を一つ予知できました。√ウォーゾーンにある小さな街、トイクンが戦闘機械群に襲われるというものです。みなさんにはトイクン防衛に力を貸していただき、敵の指揮官を倒してもらいたいのです」
木原・元宏(歩みを止めぬ者・h01188)は空間にARの画面を展開しながら話し始めた。
「トイクンは関東地方の小さな街です。この街は子供達だけが住む街で防衛用の施設はありません。ですので街を守るためには街の周りにある4つの丘に仮設の防衛拠点を作る必要があります。資材は街の廃ビルか街の近くから集める必要があります。まずは拠点を整備して敵を足止めして下さい」
元宏は地図を広域表示に切り替える。
「拠点の構築がうまく行けば、必要なものを調達する時間が稼げるでしょう。北の山地に行って食料を確保するか、南の都市部に行って資材を取ってくることが出来るでしょう。食料の生産があまり出来ないトイクンですので長期間戦える備えが必要です。将来的にはトイクン内で食品、工業製品の生産がある程度できるようになる時のですが」
ため息交じりに元宏は言う。
「うまく準備が出来れば敵の指揮官を狙い打つことが出来るはずです。街の住民を守るためにも、協力をお願いできないでしょうか」
元宏は深々と頭を下げた。
「兄ちゃん、あれ、なんだ?」
「ばか、顔を出すな。……大変だ。戦闘機械群だ! ああ、来た! 今まで何にもなかったのに! くそう、ああ、もう!」
年かさの少年の声が響く。
「全員、生き残るために死力を尽くせ。誰一人、死のうとするな。例え無傷ではいられないとしても、希望を持って戦い、希望を持って死のう。俺たちの未来のために!」
マスターより

九野誠司(くの・せいじ)と申します。よろしくお願いします。
√ウォーゾーンで戦闘機械群に街が襲われる事件が起きようとしています。√能力者のみなさまにはその阻止をお願いします。街の住民を守ってあげて下さい。
プレイングの受付は「プレイング受付中」のタグでお知らせします。みなさまらしいプレイングを是非送っていただけますと幸いです。
それではよろしくお願いします。
27
第1章 冒険 『防衛不可能』

POW
簡易の防壁やバリケードを構築する
SPD
斥候として偵察する。罠を仕掛ける
WIZ
進軍ルートを特定する。拠点内の設備で使えそうなものを見つける
√ウォーゾーン 普通7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

【第435分隊】
おお、若いのにまた立派な口上を…でもそういうこと言うには若すぎるかもしれないっす。ここは加勢の要請を受けたプロに任せてくださいな~。
今回ボクは簡易の防壁やバリケードの設営担当なんですが、建設資材は同じ旅団の京介さんとシズクさんが集めてきてくれる手筈なので、それまでに防衛拠点の設置図や設計図をトイクンの住民のみんなと作りましょう。たぶんボクだけだとこの辺の地形が把握できませんからね~。あと、仮設の防衛拠点を…ということですが、今後もちゃんと使える作りにしたいっす。そうなるとそれを見越した上での地形・地質の把握が必要っすね。
資材が届いたらあとは建てるのみ!機械工兵の本領発揮っすね。

【第435分隊】
戦闘機械都市以外に居住されている方とは結構お取引させていただいていますが。子供だけの町というのは珍しいですね。
ま、年齢の大小はこの際関係ありません。頑張っている方が理不尽な目に合いそうになっているというなら助けるまでです。
同じ旅団の方々と協力して拠点建築をおこないます。
神代さんと協力して資材集めを行います。うちの子たちは力仕事は苦手ですが、細々した作業は得意なので探知魔術などをつかって良さげな資材を探していきましょう。
資材がある程度集まったらカーゴドローンでヨシマサさんの所に【運搬】していきましょう。
協力しての依頼、初めてで少し緊張しますね。足を引っ張らないよう微力を尽くします

【第435分隊】
心情
子供だけの街か……。
大人でも生きるのが大変な世界で一生懸命生きている命を消させる訳にはいかないよな。
子供たちの生きる希望を消さない為にも絶対守ってみせる。
行動
あらかじめ作業用に装備を大型アームに換装した戦闘人形達を半分ずつ2グループに分ける。
1グループは拠点構築に回っているヨシマサの支援、もう1グループは水垣と俺と共に資材確保に回る。
強度のありそうな物から優先して運んでいき、資材が最低限集められたら拠点構築を手伝いに行く。
この後の事も考えて、作業をしながらも周囲の地形の把握をしておくか。
第435分隊の面々はトイクンへ着くとすぐに行動を開始した。街の周辺は簡易な塀に囲まれてはいたが、これでは戦闘機械群への備えにはならないだろうと言うことは一目でわかった。まずはより守りが薄い北と東の丘を重点的に強化しようと街の代表を探した。ギズと名乗った少年は悩みながらこう言った。
「本当は大人の助けは借りたくないんだ。ここにいるやつらは大人に嫌な思いをさせられたやつが多いからさ。はみ出し者なんだよ。でも、そんな意地を張ってて死んじまったら元も子もない。それに、あんたら、『いい大人なんだろ?』、態度でわかるよ。俺たちをバカにしようなんて思ってない。 俺たちをちゃんとしたものとして扱ってくれる。この街を守ってくれるって言うんだからな。ありがとう。よろしく」
話を聞いたヨシマサ・リヴィングストン(戦場を散歩する戦線工兵・h01057)はいつもの飄々とした乗りで返す。
「おお、若いのにまた立派な口上を…でもそういうこと言うには若すぎるかもしれないっす。ここは加勢の要請を受けたプロに任せてくださいな~」
そう言ってから今回の計画を話す。仲間が資材を集めている間に拠点の設計図を作る。地の利もあるトイクンの住民に手伝ったもらえたらいい、それでこれから長く使えるものにするのが今回の目的だ。個性的でやんちゃなトイクンの面々ともヨシマサはうまくやれたようだ。ときどき設計図を書いている部屋から笑い声が響いていた。
水垣・シズク(機々怪々を解く・h00589)と神代・京介(くたびれた兵士・h03096)はトイクンのまわりに落ちている資材を探しに行っていた。あたりは戦闘機械群の攻撃で更地になっていたが、少し掘れば使えそうな資材がかなり埋まっていた。資材集めをしながらシズクは思う。
「戦闘機械都市以外に居住されている方とは結構お取引させていただいていますが。子供だけの町というのは珍しいですね。ま、年齢の大小はこの際関係ありません。頑張っている方が理不尽な目に合いそうになっているというなら助けるまでです」
そうだな、と頷きながら京介。
「大人でも生きるのが大変な世界で一生懸命生きている命を消させる訳にはいかないよな。子供たちの生きる希望を消さない為にも絶対守ってみせる」
作業用に装備を換装した戦闘人形に指示を出し、大型アームで資材を集める京介。戦闘人形は事前に2グループに分けて、もう一グループをヨシマサの支援に回している。
「カーボンや強化プラスチックは分解が遅いみたいだな。優先的に集めろ。後は鉄材も使い回しが利きそうだ。できるだけ強度があるものを優先して集めてくれ」
辺りを見回しながらめぼしいものを見つけていく京介、抜かりなく周囲の地形をしっかり把握しておくことを忘れない。一方のシズクは。
「うちの子たちは力仕事は苦手ですが、細々した作業は得意なので探知魔術などをつかって良さげな資材を探していきましょう。コンピュータのパーツや電線など、システムの構築に必要なものを探していきましょう」
2人の的確な指示で資材はみるみる集まっていった。シズクのカーゴドローンがすぐにいっぱいになる。
「協力しての依頼、初めてで少し緊張しますね。足を引っ張らないよう微力を尽くします」
「自信を持てよ。いい仕事してるぜ」
気を張っているように見えるシズクをねぎらう京介。
トイクンに戻るとヨシマサがふわっとした笑顔で迎えた。
「資材が届いたらあとは建てるのみ!機械工兵の本領発揮っすね」
おー! と、子供達の声。どうやらヨシマサはトイクン住民の信頼を勝ち取ったみたいだ。やんちゃに革ジャンを着こなした男の子が腕組みをして言った。
「おっちゃん達、後は俺たちに任せてくれ! すげえの建てるからよ!」
「私達も手伝いますよ。立派な要塞にして、もう二度と攻められないようにしましょうね」
人懐っこい笑顔でシズクが言った。
「そうと決まれば早速作業っすね。京介さんは向こう、シズクさんはそのあたりからお願いするっす」
ヨシマサの号令の元、作業が始まった。けたたましい音とともに、丘の上に拠点が築かれていく。日が暮れる頃に、それは完成した。あたりには夕飯のカレーの匂いが漂ってきていた。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴 成功

アドリブ、連携喜んで!
希望を持って戦う迄は良かったですよぉ。でもその後の、希望を持って死ぬ?自爆特攻でもするんですか?子供が?そんなアホな事させませんよぉ。
明日も、いっぱい笑って沢山泣いて、一生懸命幸せになって下さいねぇ。
ワタシは子供好きなので、気合い入れて頑張りますよぉ。自爆特攻?おま言う?…はて?なんの事でしょう…
それは兎も角、少女分隊を使い、クラフトアンドデストロイで勇敢な子供達に手伝って貰いつつバリケードや塹壕を構築するチームと、子供は入れずに少女分隊だけでバリケードや塹壕の前に様々な地雷を設置して出来る限り迎撃し、いざと言う時は自爆特攻するチームに分かれます。
トイクンの逸話って中々素敵で面白いじゃないですかぁ。実は元になる物があったのかもしれませんねぇ。
現に「不屈の象徴」は貴方達を見て事実だと確信したので、ワタシの方で「七日間続く爆撃|で《・》耐えた」って言う逸話を七日間は厳しくても、一日位は実現出来るように頑張りますねぇ〜

(子供達だけで、か……。大変だろうな)
この世界で子供達だけで生きるのは並大抵の苦労では済まないだろう
できるだけ力になりたいな
まずは、警戒されないように子供達に声を掛けてから資材の調達に向かうよ
「俺達にも、街を守る手伝いをさせてくれないかな」
敵を押し留めるには防壁やバリケードが必要になるだろうし、廃ビルや街の周りから使えそうな資材を集めて来る
有刺鉄線とか壊れた家具とか瓦礫とか……使えそうなものは何でも拾って運び込もう
防壁やバリケードを設置する時は子供達と一緒に
「この辺りにバリケードを築いても良いかな?」
子供とはいえここの主だ
子供扱いはし過ぎずに敬意を持って接するよ
※アドリブ、連携歓迎です

子供達が必死で作ったこの街を襲おうとしてるとか…!
ほんっと戦闘機械群の奴らは許せない
いいよ、そのイケてる作り話をほんとの話にしてやろーよ
私とレギオンが付いてれば百人力っしょ?
はーい第一弾!
まだまだ持ってくるからねー
Ride:HIGHERの荷台に資材を積んで拠点へと運んじゃおう
量が多ければ自動運転システムのついたトラックをハッキングして運搬
これでバリケードを作れば子供達も心理的に安心できそう?
加えてトイクン周辺にはKey:AIRを操作して呼び出したレギオン達を待機させて敵襲の警戒もばっちりオーケー
ありがと、戦闘機械群がきたら遠慮せずに撃ちまくっちゃって!
さあて、準備は完了っ
来るなら来いって感じ!

ちょっと、子どもしかいないわけ?!
とてもじゃないけど放っておけないわね……。
とりあえず、防壁やバリケードを作ることから始めようかしら。
私は義体だから、力にはそこそこ自身があるのよね。
子どもたちだけじゃ運べないような大きめの資材の運搬をするわ。
他の√能力者と分担して各拠点へ防壁になるような資材を運べればと。
運ぶ人がいなさそうならそうね……もう無理やり頑張るしかないわよね。
正しいことをしたいもの、覚悟はできてるわ。
ただちょっと手が足りなさそうだから、砕けば運べて使えそうな資材があれば拳で砕いて子どもたちにも運んでもらおうかしら。
私の拳、鎧だって砕けるんだから。
こんな見た目だけれど、意外と強いのよ。
「希望を持って戦う迄は良かったですよぉ。でもその後の、希望を持って死ぬ?自爆特攻でもするんですか?子供が?そんなアホな事させませんよぉ。明日も、いっぱい笑って沢山泣いて、一生懸命幸せになって下さいねぇ」
逢沢・巡(散歩好きなLandmine・h01926)は笑顔でそう言った。まるで散歩にでもやって来たような気楽さだった。
「俺たちの居場所はここしかないってことさ。せめて夢を見たまま倒れようってことだ。でも、あんたらみたいのがいてくれるんなら、どこかで生きられるのかもしれないけどな」
巡の言葉にびっくりしつつも笑顔を向けて答えるギズ。
「それで、俺達にも、街を守る手伝いをさせてくれないかな」
声の主はクラウス・イーザリー(希望を忘れた兵士・h05015)だ。子供達に声をかけて警戒されないように気をつけていた。何も言わない兵士は怖いものだから。
「その格好、学徒兵ってやつだろ? 俺も家を飛び出してなかったら今頃そんな感じだったと思うぜ。俺はバカだから試験で落ちたかもしれないけどな」
クラウスの服装をみながらギズが言う。
「この世界で子供達だけで生きるのは並大抵の苦労では済まないだろう。できるだけ力になりたいと思ってる。そのために戦っているから」
まじめな顔でクラウス。ギズは軽く自分の頭を叩くと。
「そうやって真っ直ぐなことを言えるって誇っていいと思うぜ。茶化してるんじゃない、俺は一度諦めた口だから。俺たちだって生きてるんだって証を立てるためにトイクンを作ったんだ。俺とあと2人がさ。そうしたら後から人がやって来た。子供ばっかりな。いざとなったら逃げるしかないが、出来ればこの場所を守りたい。力を貸してくれて、嬉しいよ」
手を差し出すギズ、握り返すクラウス。
「はーい第一弾! まだまだ持ってくるからねー」
薄羽・ヒバリ(alauda・h00458)の元気な声が響く。ヒバリのまわりには人だかりが出来ている。任せろ! 俺がやる! そんな声が聞こえてくる。
「男の子だねー」
ヒバリは頬をかきながら。
「子供達が必死で作ったこの街を襲おうとしてるとか…! ほんっと戦闘機械群の奴らは許せない。いいよ、そのイケてる作り話をほんとの話にしてやろーよ。私とレギオンが付いてれば百人力っしょ?」
「イケてる話? 本当に、ば、バカにしてないよね」
ヒバリと同年代くらいの少女が言う。派手なヒバリとは違って、おとなしそうな見た目だ。
「イケてるイケてる! なんか、伝説って言う感じ?」
悪気なくヒバリが言う。それに気づいた巡が近づいてきた。
「トイクンの逸話って中々素敵で面白いじゃないですかぁ。実は元になる物があったのかもしれませんねぇ。現に『不屈の象徴』」は貴方達を見て事実だと確信したので、ワタシの方で『七日間続く爆撃で耐えた』って言う逸話を七日間は厳しくても、一日位は実現出来るように頑張りますねぇ〜」 巡は楽しそうに話す。話を聞いていた少女は照れながら。
「それ、私が作ったのよ。ギズになんか箔がつくようなものが欲しいって言われて。ここに来た時に。あ、私はアイ、世界一有名らしいSF小説家から名前を取ったの」
少女、アイは真っ赤になりながら言った。いいじゃん、イケてるよ。そうですよぉとヒバリと巡は笑った。
「北と東は大丈夫みたいね。だったら私達は南と西の丘を担当しましょう」
カレン・イチノセ(承継者・h05077)は運んできた資材を広場に置きながらそう言った。張り合うように大きな資材を運ぼうとする少年に言う。
「私は義体だから、力にはそこそこ自身があるのよね。無理しないでね」
「女に負けてられるか! 俺は男だぞ」
少年はムキになって資材を持ち上げようとするがまったく持ち上がらない。見かねたカレンはその資材の中心を拳で撃ち抜くと資材はバラバラに砕けた。
「私の拳、鎧だって砕けるんだから。こんな見た目だけれど、意外と強いのよ」
カレンは笑顔で言う。少年はちょっと引きつって。
「失礼しました。あねご! 一生ついて行きます」
「自分に出来ることをしてね」
カレンは困ったな、まあいいか、と複雑な笑顔を浮かべた。
(運ぶ人がいなさそうならそうね……もう無理やり頑張るしかないわよね。正しいことをしたいもの、覚悟はできてるわ)
そう思っていたカレンだったが、資材集めは順調だった。ヒバリがハッキングしたトラックがやって来ると、クラウスとカレンが受け取って必要な場所に運んでいく。それを巡の少女分隊が組み上げていく。トイクンの南と西側の丘にも立派なバリケードと塹壕が出来ていった。
「これは危ないから俺がやろう」
バリケードの上に有刺鉄線を巻き電流を流す装置を設置するクラウス。子供達にも敬意を持って接していたおかげか、尊敬を勝ち取ることが出来ていた。特に小さな男の子達に人気だった。隊長、隊長と言って後ろをついてくる自称隊員に囲まれていた。カレンもかっこいいお姉さんとして認知されているようだった。こっちは女の子に人気のようだった。晩ご飯を作っている子達から盛んに声をかけられている。
「なかなかの出来ですねぇ。これで敵が来てもいざとなったら自爆特攻でなんとか出来ますねぇ」
巡がうんうん、頷きながら言うと、ヒバリは呆れて声を上げる。
「あなたがそれ言うの?」
「自爆特攻?おま言う?…はて?なんの事でしょう…」
巡のとぼけた答えが返ってきた。バリケードの前には巡の設置した地雷原が広がり、ヒバリのレギオン達が待機していた。これだけの備えがあれば、しばらく時間を稼ぐことも可能だろう。夜は静かに暮れていった。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第2章 日常 『資源調達紀行』

POW
険しい旅路をガッツで乗り切る
SPD
気の持ちようだと楽しんでみる
WIZ
移動が楽しくなる遊びを提案する
√ウォーゾーン 普通5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
防衛拠点は築けたがトイクンには足りないものがある。それは籠城するための食料と資材だ。特に食料はトイクン内のプラントだけでは全然生産量が足りない。服や各種消耗品も必要になる。それらの必需品の調達と、生産プラントの建築のための資材をどこからか取ってこないといけない。幸いトイクンの北には山地が広がり、農業プラントがたくさんあった。また、南には大都市の跡地がいくつもあり、資材と消耗品集めに行くことが出来そうだった。そのどちらかに行って、食料か資材を集めてきて欲しい。ギズはそう言った。

アドリブ連携喜んで!
腹が減ってはなんとやらってやつですので、ご飯取り行きますよぉ
少女分隊と、有志で募った勇敢な子供達と一緒に北の山地に食料を取りに行きます。
少女分隊で道中の護衛をしつつ、やはり荷物を持って山道を歩くのは飽きるし、つまらないと思うので、ちょっとしたゲームを行います。
内容はマインスイーパって事で、道中に火薬と雷管を抜いた地雷を埋めて配置を覚えておき、帰りにその事を明かして頭を使い楽しみながら帰りましょ〜
一度も踏まなかった人には(抜いた火薬で作った)季節外れの花火を贈呈です
大変だー。地雷を落としてしまいましたぁ(棒)
って事で、マインスイーパって知ってます?
今踏んだ所は「2」ですねぇ
みんなでカレーを食べた翌日、資材調達班が南北に旅立った。もちろん、敵が迫っている時だ、日帰りで帰ってこれるばしょが目的地だ。北へ向かったのは逢沢・巡(散歩好きなLandmine・h01926)とアイ以下数名のトイクン住民、山道を行くことを考えて、体力があるものを集めた部隊だった。
「腹が減ってはなんとやらってやつですので、ご飯取り行きますよぉ」
巡がニコニコしながら言うと隊員達は元気に答えた。
「ラジャー!」
「北のプラントとは取り決めがあるの。平野からの敵を押さえる代わりに食料をもらうって言うね。トイクンは見通しがいいから、北側に網をかけて機銃で狙い撃ってたの。でも、ちょっと前に機銃を狙われて唯一の武器がなくなってしまって。巡達が来てくれなかったらそれこそみんなで特攻するくらいしかやることがなかったと思う」
アイが状況を説明する。巡の足もとで、ときどきゴトッと言う音がする。雷管と火薬を抜いた地雷が地面に落ちる音だ。
「埋めた位置を憶えておいて下さいねぇ。帰りにゲームをしますからぁ」
巡は楽しそうに言う。おもしろそうじゃんと隊員達。しばらく歩くと山の中にガラス張りの建物が見える、食料生産プラントだ。プラントの責任者に巡とアイが状況を説明すると、いつもより多いくらいの食料がもらえた。新鮮な野菜と冷凍のお肉だ。荷物を背負うとアイが悲鳴を上げる。
「お、重い。私は体力がそんなにないの。防衛の戦力にならないから交渉しに来ただけなの。予定よりもたくさん食べ物をもらえたのは嬉しいけど、帰れるかな」
「大丈夫ですよぉ。少女分隊にも手伝ってもらいますからぁ」
巡が笑顔で言う。荷物が軽くなったアイは心なしかシャキッとして歩き出した。
「ありがとう。でも、少しでも私が持っていきたい。私も少しは役に立つところを見せたい。いつもみんなに守ってもらっているだけだから」
それを笑顔で見守る巡。
「さて、それでは答え合わせをしましょう。地雷を踏まないように帰ってください。大変だー。地雷を落としてしまいましたぁ(棒)って事で」
次々に脱落していく隊員達。
「今踏んだ所は『2』ですねぇ」
巡は楽しそうに状況を伝える。最年少の隊員がギリギリでクリアした。
「一度も踏まなかった人には季節外れの花火を贈呈です」
テレながらガッツポーズをする正解者。食料調達はそんな感じで楽しく進んでいった。
🔵🔵🔵 大成功

「次は資材回収だね。頑張ろう」
彼らがこれからも生きていけるように、できるだけのことをしたい
俺は南の都市跡地に向かって資材を回収して来るよ
トラックとかの運搬用の乗り物があれば借りて運転していく
(無ければ都市跡地で現地調達)
跡地に到着したらまずは小型ドローンを飛ばして周辺を調査
敵がいないか確認しつつ、生産プラント向きの資材がある場所を探すよ
発見したらありったけを荷台に乗せて帰ってきてプラントを増築
作業は子供達と一緒にやるよ
俺達の力が無くても維持できるようになるのが理想的だし……曲がりなりにも『隊長』なんて呼んで貰ったからね
隊員達と一緒に仕事をしてこそ、隊長というものさ
※アドリブ、連携歓迎です

さあて、バリケードも罠もオッケー
後は生活必需品があれば籠城できそ?
食料品はきっと他のみんなが持ってきてくれるだろうから、私は服を集めちゃお
気分がパーっと明るくなるようなコーデを組んであげる!
引き続き道中はレギオンを先行させて敵とのエンカウントを警戒
エアバイクRide:HIGHERに乗って南の大都市跡地に向かうよ
男の子にはタクティカルジャケットにパンツで機能性もカッコよさもあるコーディネートを
女の子には可愛いワンピースもクールなパンツスタイルも幅広く
お洒落は心の栄養だもんね
そうそう、みんなの安全を守るための防弾ベストもマスト!
カラフルだったりモノトーンだったり
ふふ、みんなちょーイケてるじゃん!

私は体力的には山岳向きだけれど……人手不足が深刻よね。
懐いてくれた女の子たちにも頑張ってもらうしかなさそうだし、動けそうな子達と資材調達に行こうかしら。
いまは見る影もないのでしょうけど、大都市には大きなモールがあって素敵な服やアクセサリーなんかもあったはずよ。
そういった話をしながら歩けば、彼女たちも少しは楽しんでくれるかしらね。
……なんだか、こうやって年下の子を連れていると昔を思い出すわね。
現地に到着したら同じ建物をみんなで探すようにするわ。
多少の障害物なら私がどかして壊せるからスムーズに行くんじゃないかしら。
あと警戒も怠らないようにするわ。
ショットガンはいつでも撃てるようにしておかないとね。
さて、食料調達組がゲームに勤しんでいた頃、南に行った部隊は大都市の跡地にたどり着いていた。エアバイクで先行して索敵していた薄羽・ヒバリ(alauda・h00458)が愛車のRide:HIGHERを止めて他のメンバーのところに合流すると隊員達がクラウス・イーザリー(希望を忘れた兵士・h05015)の運転してきたトラックから出てくるところだった。クラウスが飛ばした小型ドローンのおかげで、資材のある場所は特定されている。クラウス「隊長」以下数名はこれから生産プラント向けの資材を集めに行くところだった。
「いいか、絶対に一人で危険なところに行かないこと。必ず2人以上で行動して、敵や危険そうなものを見つけたら報告に戻ること」
「はい、隊長!」
隊員達の元気な声が響く。曲がりなりにも荒野の街に暮らしていたのだ。危険を察知する能力は発達している。みんなで帰るまでが資材調達作戦なのだ、そのことを隊員達はよくわかっているようだった。
ドカンと言う破壊音が響く。カレン・イチノセ(承継者・h05077)が崩れてきていた壁を撃ち抜いて通路を作った音だ。一緒にいたヒバリが驚く。
「カレンはすごいねー。私も負けていられないかなー」
そう言いつつ目ざとく奥にあるテナントを見る。壁で封鎖されていたためかめぼしいものがたくさん残っているようだった。出発前にカレンは一緒に行くことになった女の子達に話していた。
「いまは見る影もないのでしょうけど、大都市には大きなモールがあって素敵な服やアクセサリーなんかもあったはずよ」
女の子達がワクワクした表情をしていたことを思い出す。ヒバリが明るい声を出す。
「ブランドものの服がたくさんあるよー。これで私が気分がパーっと明るくなるようなコーデを組んであげる!」
女の子達が楽しそうに服を選んでいる。
「……なんだか、こうやって年下の子を連れていると昔を思い出すわね」
カレンはちょっと物思いにふける顔で言った。
「どうしたの? 暗い顔して、もう知らない仲じゃないんだし、何かあったら言ってね」
ヒバリの風切羽には聞こえたようだ。心配そうな顔がそこにはあった。それがカレンには嬉しかった。ありがとう、大丈夫よとヒバリに返すとカレンはショットガンを構えて周囲を警戒する。このまま楽しいままでみんな無事に帰って欲しかったからだ。その横でうん、と頷いてヒバリは考える。
「男の子にはタクティカルジャケットにパンツで機能性もカッコよさもあるコーディネートを。女の子には可愛いワンピースもクールなパンツスタイルも幅広く。お洒落は心の栄養だもんね。そうそう、みんなの安全を守るための防弾ベストもマスト!」
服が十分集まった頃、カレン達はクラウスの待つトラックに戻った。
「大漁大漁、そっちは?」
笑顔で戦果を見せつけるヒバリ。それに笑顔で答えるクラウス。
「こっちも十分だ。これならプラントを増築できるはずだ」
トイクンへ戻ったあと、クラウスはプラントの増築に手をつける。
(俺達の力が無くても維持できるようになるのが理想的だし……曲がりなりにも『隊長』なんて呼んで貰ったからね。隊員達と一緒に仕事をしてこそ、隊長というものさ)
そうして隊長と部下達は十分な生産力を確保できるくらいの立派なプラントを作ったのだった。
カレンとヒバリは子供達に服を配っていく。ヒバリは楽しそうに笑って言う。
「うんうん、カラフルだったりモノトーンだったり。ふふ、みんなちょーイケてるじゃん!」
カレンもつられて笑った。
「どうかな、カレンさんみたいにかっこよくなったかな?」
ちょっと気取った女の子の言葉に、カレンは笑顔で頷いた。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功

【第435分隊】
カレー、おいしかったですね~。でもあの備蓄量だと確かに戦闘機械群の襲撃を乗り切るのは難しそうです。トイクンの皆さんは成長期ですしね…こういった食料品の調達はシズクさんが得意分野なので、ボクと京介さんは南へ資材を集めに行きましょう。
大都市の跡地なら廃車があるはずです。出来たら大きめのトラックを見つけて迅速に修理、それに資材を詰め込んで運搬しましょう。
あと、ボクのレギオンで上空から偵察して、資材のありそうな場所にアタリを付けてそれを京介さんに持ってきてもらおうかな?
作業中は~…無線で3人で今後の献立の話をしましょうか。そうしてればあっという間に作業も終わっちゃいますよ、きっと。

【第435分隊】
トイクンの皆さんと仲良くなれて良かったです!
さて、消耗品集めですが、資材集めはヨシマサさんと神代さんが担当していただけるそうです。お二人なら安心ですね!
私は資材の目利きとかあまり得意じゃありませんし、北の山地に食糧を調達しに行くとしますか。カーゴに乗っていけば多少の高低差は関係ないですし、こっちはあんまり人数いらなさそうですしね。
というか、放棄されてる場所なんでしょうか。一応人が居るかもしれませんし、会社の資産から交渉材料用意しときます……?
移動は……1人はちょっとだけ寂しいですね。通信繋がってくれれば良いんですけど。

【第435分隊】
心情
一仕事した後のカレーは美味かったな。
今のトイクンの状況を見ると、今回はなんとかなっても今後への不安がまだまだ大きいな。
生産プラントの資材をしっかり集めてやりたいな。
行動
水垣とはいったん別行動しヨシマサと南へ資材集めに向かう。
行動中は二人と無線でやり取りしながら行動する。
大都市の跡地についたら今回は戦闘人形の半分の6体を、ヨシマサがアタリを付けた場所へ向かわせ効率良く回収させる。
それと並行して俺は、偵察ドローン【影鴉】サポートAI【冥刻】を使用して建物の内部の探索を進めて資材を探し、残り6体で見つけた資材を運搬させる。
ある程度回収する資材の目途がたったら、煙草を取り出して一服
第435分隊の3人は分担して資材調達に行くことになっていた。南の大都市跡地に向かったのはヨシマサ・リヴィングストン(戦場を散歩する戦線工兵・h01057)と神代・京介(くたびれた兵士・h03096)。
トイクンを出てから荒野を行くヨシマサは思う。
「カレー、おいしかったですね~。でもあの備蓄量だと確かに戦闘機械群の襲撃を乗り切るのは難しそうです。トイクンの皆さんは成長期ですしね…こういった食料品の調達はシズクさんが得意分野なので、ボクと京介さんは南へ資材を集めに行きましょう」
それぞれに出来ることを、そしてトイクンが守られることを、京介も似たようなことを考えていた。
「一仕事した後のカレーは美味かったな。今のトイクンの状況を見ると、今回はなんとかなっても今後への不安がまだまだ大きいな。生産プラントの資材をしっかり集めてやりたいな」
そうですよね~とヨシマサが同意する。程なくして鉄骨がむき出しになったビル群を見つけた。ヨシマサがレギオンを展開してめぼしいものがありそうな場所を探す。
「このへん、っすかね」
たぶんこのビルが一番高く、一番新しいものだ。それ故に使ってる素材もいいもので劣化していない。ヨシマサが当たりを付けたビルに戦闘人形を向かわせつつ京介は京介で建物内部をあたる。偵察ドローン【影鴉】が送ってきた画像をサポートAI【冥刻】に解析させて何か価値があるものがないか探す。程なくしてサーバールームと使えそうなPCを見つけた。そのままで動かなくともパーツ単位で使えるものもあるだろう。満足した成果を得た京介は煙草に火を灯す。紫煙が肺に満ち、芳しい香りが心を満たした。
その頃一方、水垣・シズク(機々怪々を解く・h00589)は北へ向かっていた。
「トイクンの皆さんと仲良くなれて良かったです! 私は資材の目利きとかあまり得意じゃありませんし、北の山地に食糧を調達しに行くとしますか。カーゴに乗っていけば多少の高低差は関係ないですし、こっちはあんまり人数いらなさそうですしね」
カーゴの積載量を考えれば少人数で立ち回れるはずと考えたシズクは目の前に映る山並みを見ながら思う。
「放棄されてる場所なんでしょうか。一応人が居るかもしれませんし、会社の資産から交渉材料用意しときます……?」
その時に通信が入った。相手はトイクン通信局とある。
「私はトイクンのラン。ギズから話は聞いてるよ。さすがに南北に分かれてだと通信するのも大変だろ? こっちで中継するよ、南の方もそれでいいか?」
「ボクは大丈夫っすよ。シズクさん、首尾はどうすか?」
ヨシマサの声が入った。シズクは答える。
「…1人はちょっとだけ寂しいですね。通信繋がってくれれば良いと思ってたのですが、助かりました」
「なに、いいってことよ。あんたらには世話になってるからね。それに、長距離通信だ。私の腕の見せ所ってところだよ。
ランと名乗る声は女性のもののようだった。続けてランがしゃべる。
「そうそう、北の山地には話をつけてあるプラントがあるんだけど、そこには別のヤツに向かってもらってるんだ。シズクさんには別のところに行ってもらいたい。牧場だよ。牛乳、卵、乳製品。あと肉かな。うまくすれば牛革とか羽毛も手に入るかもな。健闘を祈る。座標は送っておくよ」
一方的にまくし立てられた。シズクが送られた座標の方を見ると確かにそれらしき施設が見えた。天然物は高級だろうけど大丈夫だろうか。
「せっかくだし、無線で3人で今後の献立の話をしましょうか。そうしてればあっという間に作業も終わっちゃいますよ、きっと」
ヨシマサの声がする。まあ、きっと大丈夫だろうとシズクは考えることにした。案ずるよりも産むがやすし、カーゴいっぱいの食料を積み込んだシズクは帰りの飛行を楽しんでいた。今頃はヨシマサと京介も調達したトラックで帰りを急いでいることだろう。
「帰ったら何を食べたいっすか?」
「そうですね。おいしそうなものをたくさん手に入れましたから、悩みますね」
そこにランの声が混じる。
「残念だけど今晩のメニューはもう決まってる。とんかつだとよ。ギズが決めたんだ。あいつ、意外と古くさいんだよな。験担ぎだってさ」
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第3章 ボス戦 『レールガンアンドロイド『ズムウォルト』』

POW
狙撃モードレールガン
【狙撃モードに切り替えたレールガンから音速】属性の弾丸を射出する。着弾地点から半径レベルm内の敵には【ソニックブームを発生させるほどの衝撃波】による通常の2倍ダメージを与え、味方には【援護射撃】による戦闘力強化を与える。
【狙撃モードに切り替えたレールガンから音速】属性の弾丸を射出する。着弾地点から半径レベルm内の敵には【ソニックブームを発生させるほどの衝撃波】による通常の2倍ダメージを与え、味方には【援護射撃】による戦闘力強化を与える。
SPD
連射モードレールガン
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【連射モードに切り替えたレールガン 】で300回攻撃する。
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【連射モードに切り替えたレールガン 】で300回攻撃する。
WIZ
接射モードレールガン
【接射モードに切り替えたレールガン 】による近接攻撃で1.5倍のダメージを与える。この攻撃が外れた場合、外れた地点から半径レベルm内は【放電地帯】となり、自身以外の全員の行動成功率が半減する(これは累積しない)。
【接射モードに切り替えたレールガン 】による近接攻撃で1.5倍のダメージを与える。この攻撃が外れた場合、外れた地点から半径レベルm内は【放電地帯】となり、自身以外の全員の行動成功率が半減する(これは累積しない)。
√ウォーゾーン 普通11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
「昨日のカレーも残ってるからカツカレーも出来るぞ。残り少ないから早い者勝ちな」
ギズは夕食の時にそう言った。
「明日には敵の本隊がやってくるはずだ。みんな、気を引き締めていくぞ。誰一人欠けることなく敵を撃退する! ここに集まってくれたみなさんにも感謝します。あなた方のおかげでトイクンは戦闘機械群と戦うことが出来る。出来ればもう少しだけ、力を貸してほしい」
√能力者達に感謝するギズ。
一方その頃、トイクンに近づく戦闘機械群の指揮官は武装されたトイクンを見ながらこう言った。
「ワタシの知っている情報と違うようね。少しは骨があるかしら。ワタシに奥の手を出させるくらいには」
トイクンを守るための戦いが目前に迫っていた。

【第435分隊】
ギズくんもここぞという時にご飯を豪華にするの、リーダーの器が見えますね。流石~。
今夜は寝ずの番で敵の様子を伺いま~す。星詠みさんからある程度聞いてますけど、なるべく情報とかは目視で確認したいので。
【連携攻撃】を行うためにも、相手の攻撃手段が判明しだい情報共有。指揮官相手には√能力『爆拡形態』でなるべく弾数少なめにキメたいっす。京介さんが戦闘人形で射線を作ってくれる手筈なので、【弾道計算】でタイミングを狙って~…撃つ!
狙撃中は防御が取れないので、ボクの命は京介さんとシズクさんに任せました。
トイクンの住民にスポッター出来る人いないかな?いたらめちゃめちゃ助かるんすけど。

【第435分隊】
ランさんと言いギズさんと言いたくましいですね。頑張ってる人は好きです、私。
さて、防衛戦ですね、とりあえず時間稼ぎは任されました。本命通す為の囮は割と得意ですので。
指揮官への対策ですが、私も神代さんも手数タイプなんで【放電地帯】の発生だけは避けたい所です。
という訳で、【ドローン操縦】【集団戦術】でドローン達を銃口前に張り付かせ続けます、これなら攻撃が外れたことにならないですよね。
後はヨシマサさんを雑魚から守りつつ神代さんの合図に合わせてレールガンで狙撃しましょう。

【第435分隊】
さあ、本番の防衛線といこうか。
今後の事を考えると、なるべくトイクンには被害が出ないように戦わないとな。
仲間にメインアタッカーが居ない分は連携で補っていこうか、
上空に偵察ドローン【影鴉】を展開し戦場の情報を常時収集しサポートAI【冥刻】で分析した後、情報共有する。
戦闘用にマシンガンとミサイルを装備させた戦闘人形達を3機1組で散会させ、ヨシマサや水垣の射線に敵を追い込んでいく。
敵指揮官機の隙を発見したら即座に共有してタイミングを計り。合図と共に一斉攻撃を行う
「3、2、1、今!」
荒野に冷たい風が吹く。第435分隊は寝ずの番で敵を警戒していた。
「ギズくんもここぞという時にご飯を豪華にするの、リーダーの器が見えますね。流石~」
ヨシマサ・リヴィングストン(戦場を散歩する戦線工兵・h01057)が回線を通して話しかけると水垣・シズク(機々怪々を解く・h00589)がうなずく。
「ランさんと言いギズさんと言いたくましいですね。頑張ってる人は好きです、私ランさんと言いギズさんと言いたくましいですね。頑張ってる人は好きです、私」
太陽が昇る少し前、東の空が白んできた頃、それは現れた。部隊を引き連れたレールガンを構えた少女、『レールガンアンドロイド『ズムウォルト』』だった。表情の薄い彼女はトイクンに近づくと右手を上げる。配下の戦闘機械群が左右に展開してトイクンに迫る。
「さあ、本番の防衛線といこうか。今後の事を考えると、なるべくトイクンには被害が出ないように戦わないとな」
神代・京介(くたびれた兵士・h03096)が冷静に告げる。敵の飛行型が威嚇射撃を始める。機神:建御雷に搭乗したシズクが正面に陣取り、囮役を務める。それとともに京介の【影鴉】が上空に展開、状況の分析を開始する。まずはトイクンから距離を置いて敵を迎撃する構えだ。
「守りを固めて被害を抑える作戦ですか。それでしたらワタシは一番硬いところを撃ち抜くことにします。一番の武器が一番の弱点ですから」
ズムウォルトは音もなく建御雷に近づくと装甲に銃口を押し当て引き金を引く。ゴドッと言う重たい音が響く。シズクのAnkerのイォドが愚痴る。
「はずされても面倒だからって無茶させるなよ。何発も耐えれないぞ」
「大丈夫、隙の大きな攻撃ですから」
シズクは落ち着いた声で返す。シズクがうまく回り込みながら立ち回ったおかげでヨシマサはズムウォルトの背中を捕らえることが出来ていた。
「トイクンの住民にスポッター出来る人いないかな?いたらめちゃめちゃ助かるんすけど」
ヨシマサの声に通信でランが応える。
「遠隔で良かったら手伝うよ。私は持ち場を離れられないからさ。そっちの照準を補正する」
「助かるっす。京介さん、どうですか?」
【冥刻】からの分析結果が京介に届く。挙動のなめらかさを重視した設計のズムウォルトの弱点は関節などにある装甲の隙間だ。京介は狙いを指示したあと、一斉攻撃の合図を出す。
「3、2、1、今!」
京介の戦闘人形から発射されたミサイルとシズクの砲撃がズムウォルトを釘つけにする。
「効率は今が最大、撃って」
ランがヨシマサに伝える」
「タイミングを狙って~…撃つ!」
【爆拡形態】による射撃がズムウォルトの右膝を撃ち抜く、砲弾は右脚の駆動装置に誘爆して右脚の制御を奪うことに成功する。
「機能不全ではありますが、ワタシの戦闘能力に影響はありません。狙撃手を排除します」
ズムウォルトはヨシマサを狙うが、シズクがドローンをレールガンの銃口前に張り付かせて阻む。ドカッと言うドローンが撃ち落とされる音が響いた後、シズクはズムウォルトから距離を取って体勢を整える。
「シズクさん、大丈夫?」
ランからの通信が入る。
「大丈夫ですよ。ちょっと怒られただけです。これからが本番ですね」
シズクは再びズムウォルトにドローンを展開する。
「よし、このまま距離を取りつつ隙を窺っていくぞ。しっかり連携して被害を抑えるんだ」
京介の指揮する声が響く。
「今夜は豪華なごはんが食べれそうっすね」
ヨシマサの舌も滑らかだった。
戦いは始まったばかり、しかし大きな手応えを掴んでいた。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功

ん、レギオンが熱源反応を捉えてくれた
外のことは私達に任せて、みんなはバリケードの内側でトイクンを守って!
こーいうのを最後の砦っていうんだっけ?
とにかくそんな感じで!
Key:AIRを操作しCODE:Chaseを起動
21体のレギオンを放ち、敵を取り囲んでからレーザー砲を一斉照射
範囲攻撃で余すことなくダメージを与えちゃえ
前情報との違いに気付いておきながら引き返さなかった、その傲慢さがあなたの敗因ってワケ!
接射モードレールガンの射程に入らないよう戦闘では後方をキープ
Def:CLEARのバリアを展開して髪型もメイクも崩さず完勝を目指すっ
ここは不敗不屈のトイクン
その脳内メモリにちゃーんと刻んでおいてよね!

「勿論だよ。最後まで全力を尽くそう」
ギズに答えながら、この子達の命や居場所を守るために負ける訳にはいかないと強く思う
アクセルオーバーを起動
ダッシュで敵指揮官に一気に接近し、ハッキングで適当な信号を飛ばし意識を乱しつつ紫電一閃や鎧砕きで攻撃
装甲に綻びができたら電磁ブレードを捩じ込んで、内部機能を停止させて時間稼ぎ
レールガンでの接射は警棒で銃身をぶっ叩いて(武器落とし)銃口を別方向に向けさせて回避
周囲が放電地帯になったらダッシュで範囲外に出て、弾道計算とレーザー射撃で範囲外からの射撃戦に切り替える
子供達に攻撃が向く場合は何としてでも止める
あの子達の未来を奪わせはしない
※アドリブ、連携歓迎です

アドリブ、連携喜んで〜!
子供達は成功しましたけど、機械群は地雷を躱すことg(爆発)…最後まで言わせて下さいよぉ
機械群は皆の頑張りによって抑える事が出来そうなので、機械群を壊しながら指揮官へ向かいます。
自爆は…子供達が真似するかもしれないので、なるべくやらない方向で行きますかねぇ。
基本的にはバンガロール爆破筒で格闘したり、地雷蒔いたりして攻撃しますよ。
隙が出来たら、爆破筒にしこたま火薬詰めて槍投げの要領でぶつけます。
たーまや〜。
いざと言う時になれば躊躇わず自爆特攻します。
子供達の為、華やかに散りましょ?
少女人形で帰ってきた時、自爆見て悲しんでる子が居たら、あやしに行きます。
怖かったね。ごめんね。

いよいよお出ましってわけね。
あなたたちは隠れていて。
ここからが私たちの本領発揮ってね。
それじゃ、行ってみようかしら!
ショットガンを捨て黒鉄の拳を使用。
移動速度を上げて、一気に接敵しようかしら。
レールガンを避けるのはちょっと無理かな、そもそも避けると味方にデメリットがありそうだから……右手で受けるわね。
機械の腕が見えても気にしないわ。
いざ接近したら黒鉄の拳をお見舞いしてあげる。
この距離なら格闘戦に分があるわよね。
貫通攻撃で少し脳を揺らして、味方の攻撃を通りやすくしておきたいわ。
私の攻撃はあなたの装甲も砕くだろうし、思っているより重いから覚悟しなさい。
第435分隊が交戦を始める少し前のこと。
「ん、レギオンが熱源反応を捉えてくれた、外のことは私達に任せて、みんなはバリケードの内側でトイクンを守って! こーいうのを最後の砦っていうんだっけ? とにかくそんな感じで!」
敵影を捕らえた薄羽・ヒバリ(alauda・h00458)がトイクンの子供達に言う。それに頷きながらカレン・イチノセ(承継者・h05077)が続ける。
「いよいよお出ましってわけね。あなたたちは隠れていて。ここからが私たちの本領発揮ってね。それじゃ、行ってみようかしら!」
子供達を安心させるような明るい声で言った。頼んだぜ、と言うギズに答えたのはクラウス・イーザリー(希望を忘れた兵士・h05015)だ。
「勿論だよ。最後まで全力を尽くそう。この子達の命や居場所を守るために負ける訳にはいかないからね」
「巡も気をつけてね。いや、がんばってね、かな」
アイが逢沢・巡(散歩好きなLandmine・h01926)に声をかけた。
「大丈夫ですよぉ。地雷原もありますから。子供達は成功しましたけど、機械群は地雷を躱すことg(爆発)…最後まで言わせて下さいよぉ」
最初の敵が地雷に引っかかったらしい。それでも巡はちょっと不満げだった。
子供達を退避させたあと、4人はトイクンの近くに迫る戦闘機械群の元に急いだ。戦況は良好、敵指揮官、ズムウォルトは片足が動かなくなっていた。
「増援ですか、それでもワタシは与えられた仕事をこなすだけ、人間の排除を」
ズムウォルトが4人の方に向き直る。レールガンを構え、数千の弾丸を射出する。ヒバリが展開したバリアが弾丸を弾くが全てを弾けるわけではない。ズムウォルトに近づこうとするクラウス、巡、カレンがダメージを負う。まず飛び出した巡るがバンガロール爆破筒で雑魚をなぎ払いながら地雷を撒いて敵を牽制する。じりじりと拮抗する戦線。再びズムウォルトがレールガンを乱射する。
「もう見切った」
クラウスが間隙を突いてアクセルオーバーで突進する。接触して直接信号を叩き込んでハッキングを試みる。
「その程度でワタシの心を乱すことは出来ないですよ」
「でも隙だらけですよぉ。たーまや〜」
巡が爆破筒に火薬を詰め込んで投げつける。虚を突かれたズムウォルトが吹き飛ぶ。左腕が曲がったままでズムウォルトは立ち上がる。バリバリと不快な音を立てながらもズムウォルトは動くことをやめない。近づいてくるカレンに照準を合わせるとレールガンを至近距離から撃つ。
(レールガンを避けるのはちょっと無理かな。……右手で受けるわね。機械の腕が見えても気にしないわ)
覚悟を決めたカレンが銃口に手をかざす。金属と金属がぶつかり合う鈍い音が響いた後、銃弾がぼろりと地面に落ちた。結果を観測して驚くズムウォルト。その隙を逃さずにクラウスの電磁ブレードがズムウォルトの装甲の間にめり込む。ガクンと膝をつき動きが鈍ったところに、カレンの拳が突き刺さる。
「私の攻撃はあなたの装甲も砕くだろうし、思っているより重いから覚悟しなさい」
カレンの黒鉄の拳がズムウォルトの胸を撃ち抜いた。
「前情報との違いに気付いておきながら引き返さなかった、その傲慢さがあなたの敗因ってワケ!」
とどめとばかりにヒバリのレギオン達がレーザーを一斉照射する。ズムウォルトはヒバリの方に顔を向けたまま動かなくなった。
「ここは不敗不屈のトイクン。その脳内メモリにちゃーんと刻んでおいてよね!」
トイクンに戻ったヒバリが伸びをしながら楽しげに笑う。
「やったー、勝った勝った! 見てみて、メイクも完璧でしょ!」
「自爆は…子供達が真似するかもしれないので、なるべくやらない方向だったのですけど、子供達の為、華やかに散ったほうが良かったですかねぇ」
そのとなりで巡は少しだけ悩んだ顔で言ったところ、そう言うのは心配するからやめて、とアイにたしなめられていた。
「ねーちゃんの腕かっこいいな。俺も欲しい。なあなあ、どうしたらそんなに強くなれるんだ」
カレンは男の子に言われていた。そうね、と前置きして。
「憧れることかな。でも、強いからと言っていいことばかりじゃないのよ」
「そうなの? でも俺、ねーちゃんみたいになる。憧れたから」
男の子は笑顔で言った。
「あの子達の未来を守れて良かった」
クラウスはトイクンの街を見ながら安堵した顔で言った。
「ありがとう。本当に助かった。よかったらまた来てくれ、歓迎するよ。それに、もうちょっと栄えたところも見せたいしな」
ギズがクラウス達に言った。太陽は南の空に昇っていた。不屈の街トイクン、この街が本当にそう言われるようになるのはもう少し先のことだった。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功