シナリオ

(ファンとしての)愛ゆえに嘆き苦しむ

#√妖怪百鬼夜行

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 #√妖怪百鬼夜行

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●あり触れた悲(喜)劇。
「う、嘘だろ……!?あ、あの伝説のバンド達が一日だけ対バンで復活?!」
 故郷である√妖怪百鬼夜行に帰って来て其の情報を聞いた時、男は歓喜した。
 何故なら其の二つのバンドは男にとっての青春だった。
 三人の人妖と付喪神になりかけた和の楽器達によって紡がれる重厚な音楽が魅力の和風ロックバンドと獣妖達による卓越した演奏術によって紡がれる軽快な音楽が楽しいジャズバンド。
 メンバーの中に兄弟がいる事も有って共に刺激を与えあい腕を高め合っていった彼等のライブに男は熱狂し素晴らしい音楽に感動した日々。
 引退式の伝説の対バンをもう一度聞けるのかと興奮する男であったが、続く情報を確認し彼は絶望の表情を浮かべる事となる。
「な、そ、そんな……もうチケットは売り切れ、だって……?!」
 そう、男が他の√に迷い込み妖怪百鬼夜行に帰ってくる迄の間に既にチケットは完売。
 最早、手に入れる事は不可能な段階に至っていたのだ。
「そんな、そんなああああああああああああああああ!!!」
 余りの絶望に男は人化けの術が解けてしまい雷獣としての本性を露わにし涙に曇った目で山を爆走。
「あんまりだ、あんまりだあああああああああああああああ!!
 折角の狐狗狸と超獣GIGAの復活ライブうううううううううううううう!!」
 巨大な熊の獣妖である彼は其の勢いのままに或る祠に激突。
 凶悪な古妖の封印を解いてしまったのだという。

●星詠みは苦笑し。
「あー……まあ、そう言う訳でライブチケットを他の√に迷い込んだ絶望から暴走し封印を破壊してしまった御仁が出てしもうたんでな?
 古妖に体乗っ取られて其のままの勢いで屋外のライブ会場に現れるんで止めて欲しいんじゃ……」
 そんな風に苦笑いを浮かべながら星詠みの少女は説明を開始する。
「幸いと言って良いか判らんが主催者の方には面識があってな。
 客が一時的に避難できるように件の御仁が現れるタイミングでインターバルを置く様に話はついて居る」
 本来なら安全を考えライブ自体を中止したい処だが其れでは暴走した件の雷獣が何処に現れるか予測がつかなくなって余計に危険なのだそうだ。
「それにまあ決してデメリットばかりではないぞ?
 ライブの音楽が鳴り続ける限り雷獣の動きも弱まるからのう」
 何でも避難が完了した後はバンドの面々は其のまま演奏を続行してくれるのだとか。
 件の雷獣は彼等の演奏を聞くと動きが鈍るのだが其れは古妖の姿になり戦う段階になっても同様らしく√能力者の助けになるだろう。
「古妖の姿になった段階でも音楽を聞けば僅かにでも鎮まるとは件の御仁は彼等を余程好きだったのであろうよ。
 故に本来の彼ならばバンドに迷惑をかけるのも望まぬじゃろうて」
 なのでどうか件の雷獣を止め、彼の体を乗っ取った古妖も鎮めてほしいと星詠みは√能力者に依頼する。
「ま、件の御仁がやってくる迄の間はライブを愉しみながら待つと良い。
 歌に興味がないとしても屋台とか色々あるしのう」
 そう言って√能力者にライブチケットを渡しつつ星詠みは彼等を送り出したのであった。

マスターより

久渓洞
 始めまして、或いはお久しぶりです久渓洞です。

 今回の依頼は青春時代の推しの復活ライブのチケットを手に入れ損ねて暴走し古妖の封印を解いちゃった雷獣を止め、彼の体を乗っ取った古妖を倒す依頼となります。
 皆さんのプレイング楽しみにお待ちしております。

●別に見なくても問題ないバンドの説明。
 狐狗狸……笛吹きの白狐、琵琶法師の狗神、太鼓打ちの狸と彼等に率いられた付喪神になりかけの楽器達による和風ロックバンド。

 超獣GIGA……ピアノのアルミラージ、トランペットの狒狒、サックスの黒狐、ドラムのツァトゥグァを中心としたジャズバンド。
 黒狐は狐狗狸の笛吹きの狐と双子。
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第1章 日常 『お祭りを楽しもう!』


POW お神輿担ぎに参加する!
SPD 屋台巡りをする!
WIZ 盆踊りに混ざる!
√妖怪百鬼夜行 普通5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

逆月・雫
…このチケットがあれば壊れずに済んだ祠と眠りから覚めずに済んだ古妖と暴れずに済んだ雷獣が…いやそれはそれで矛盾というかパラドクスというか(頭痛)
起きてしまうというのであれば仕方ありません。
とりあえず、やれる事を頑張りましょうか。

主催者様にお願いが出来るなら、両バンドの寄書きサインを一枚。
私達が無事に戻ってきた時の、彼に対する一番の薬かと。
ある意味、彼も被害者ではありますからねえ。

会場に至る入場門に幸運の祈りを。
ここをくぐる皆様の無事を、七福神にお願い。

…さて、後は奴さんの登場待ちですね。
温かい飲み物があると嬉しいのですが。
あら、射的の景品がバンドのグッズなの?
それは是非、勝ち取りたいですわね。

◯事件を阻止すると其れは其れで問題になるというジレンマ。
「このチケットが有れば壊れずに済んだ祠と目覚めずに済んだ古妖と暴れずに済んだ雷獣が……」
 星詠みに手渡されたチケットを見詰めながら逆月・雫(酒器の付喪神の不思議居酒屋店主・h01551)は思わずそう零してしまう。
 実際、其れが出来ればこんな事は起きなかったかもしれない。
 とは言え……。
「いやそれはそれで矛盾というかパラドクスというか……。
 起きてしまうというのであれば仕方ありません。
 とりあえず、やれる事を頑張りましょうか……」
 そう、このチケットはあくまで事件が起きたから提供された物。
 事件が起きなければ提供される事はなく当然雷獣に渡る事等ありはしない。
 まして雫は知らないが実は此のチケット星詠みや其の身内が持ってたチケットが提供された物であるので事件が起きてなければ星詠み達が普通に使ってた物なのだ。
 なので、どう足掻いても雷獣が此のチケットを手に入れるのは無理な話であったのだ。
「そもそも他にも理由があってチケットを手に入れる事が出来なかった人はいたでしょうしね……」
 だが、そんな彼等達は別に事件を起こしてない訳で……勿論、他の√に迷い込んでしまったなんて不可抗力は同情できない訳じゃあないが。
「だからこそ、此れも貰えた訳ですし」
 そう言って雫が取り出したのは一つの色紙。
 其処には雫がお願いした両バンドのメンバーによる寄せ書きがあった。
「私達が無事に帰って来た時の、彼に対する一番の薬になってくれそうですしね.
 或る意味、彼も被害者ではありますからねぇ 」
 とは言えみんなに迷惑をかける事になったんだから、きっちり叱っておいてくれ等とも言われたが。
 何れにしても此れを渡す為にも勝利を掴み取らなくてはならないのだ。
「神さん神さん、いらっしゃれ♪」
 だから雫は会場に至る乳城門を見つめながら幸運の祈りをそ此処をくぐる人々の無事を七福神へと願う。
「さて、後は奴さんの登場待ちですね。
 温かい飲み物があると嬉しいのですが……」
 そして、後は待つしかないと雫は意識を切り替え。
 会場に並ぶ屋台へと視線を巡らせる。
「あら、射的の景品がバンドのグッズなの?
 それは是非、勝ち取りたいですわね」
 そして見つけた射的の屋台。
 バンドのメンバーが使う楽器のオルゴールを筆頭にメンバーのアクリルスタンドや人形など多種多様な景品を楽しそうに見つめながら雫はしばし遊びに興じたのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

桐生・綾音
妹の彩綾(h01453)で参加

後援者の方の家にお世話になりはじめてライブとかチケットを手にいれる厳しさとか初めてしったけど、簒奪者の戦いとは別の激しい情熱の戦いだった・・・普通に私も彩綾も聞いてみたいバンド構成だよね。うん、いけない悔しさわかる。でも周りに迷惑かけちゃいけないなあ。古妖許すまじ。

屋台で手持ちで食べれるフードかってライブ楽しむ!!妖怪でも極めれば楽器できるんだね。ロックもジャズも新鮮だよね。彩綾。生まれ故郷はこういうの無縁だったし。

この演奏の凄さみると暴走しちゃう気持ちわかるね。見れるのなんか悪いなあ・・・うん、せめてライブを守ろうか。本来はこのバンドのライブ大好きな人だし。
桐生・彩綾
姉の綾音(h01388)と参加

お姉ちゃんと一緒に後援者の方がチケットとってくれたのでライブいったけど、凄い熱気だった・・・ファンの人は色々戦ってるんだね。チケット取れなくてものすごく悔しいのわかる。つい祠の封印解いちゃったから何も悪くはない。なんとかしよう。

屋台で手持ちで食べれるフード買ってライブへ。なるほど、妖怪でもバンドできるんだ。ああ、達かに夢中になる。チケットとれなかった悔しさよくわかる。ロックもジャズも新鮮だよね。つい先日まで全然縁なかったし。

なんかライブ見れて悪いなあ。うん、ライブを守ろう。件の妖怪さんは本当はライブを荒らすことを望んでないしね。

〇姉妹は決意を新たにし。
「後援者の方の家にお世話になり始めて始めてライブとかチケットを手に入れる厳しさとか知ったけど、簒奪者との戦いとは別の激しい戦いだったよね」
「うん、お姉ちゃんと一緒にライブに行ったけど凄い熱気だった……ファンの人は色々戦ってるんだよね」
 思い返すのは母と共に隠れ住んでいた村から逃げ延びたての頃。
 後援者になってくれた女性が年頃らしい感覚を養う為にとチケットを用意してくれたので姉妹で行ったライブの事を思い返しながら桐生・綾音(真紅の疾風・h01388)と桐生・彩綾(青碧の薫風・h01453)の姉妹は会場を歩いていた。
「でも、普通に私も彩綾も聞いてみたいバンド構成だよね。
 うん、此れは行けない悔しさわかる。
 でも周りに迷惑かけちゃいけないなあ、古妖許すまじ」
「チケット取れなくてものすごく悔しいのわかる。
 つい祠の封印解いちゃったから何も悪くはない。
 なんとかしよう」
 そんな風に言い合い必ず止めると決意を新たにしながら二人は屋台へと向かって行く。
 そして、其処で飲み物や手持ちで食べれる料理、箸巻きやケバブ、瓢箪揚げ等を買っていくと其のまま二人はライブを楽しむ為に野外ライブの会場へ。
「うわぁ、此れは凄い。
 妖怪でも極めればこんな風に楽器できるんだね」
「うん、妖怪でもバンド出来るんだね。
 確かに此れは夢中になるしチケット取れなかった悔しさよくわかる」
 其処で二人はライブを堪能。
 超獣GIAによる長く音楽に携わってきた経験と培った技術からくる心地よくも情熱的なジャズと狐狗狸と彼等に付き従う楽器の付喪神達による妖怪だからこそ出来る重厚で激しい和ロック。
 趣の異なる二つの音楽は二人にとっても実に楽しい物であった。
「ロックもジャズも新鮮だよね、彩綾。
 生まれ故郷はこういうの無縁だったし」
「うん、ロックもジャズも新鮮だよね。
 つい先日まで全然縁がなかったし」
 二人が隠れ住んでいた故郷ではロックもジャズも聞いたことがなかったのか繰り出される音楽は全てが新鮮。
 だから演奏の合間に屋台で買った食べ物に舌鼓を打ちつつ二人は楽し気に感想を語り合う。
 そして、そんな風に楽しんだからこそ判る。
「この演奏の凄さみると暴走しちゃう気持ちわかるね。
 見れるのなんか悪いなあ」
「うん、何かライブ見れて悪いなあって思うよね」
 件の雷獣が暴走してしまった理由が。
 見れなくて悔しいという気持ちが。
 でも、だからって此れから起きる行動は許せる物じゃないというのも二人にとっての共通認識。
「うん、せめてライブを護ろうか。
 本来はこのバンドのライブ大好きな人だし」
「うん、ライブを守ろう。
 件の妖怪さんは本当はライブを荒らす事を望んでないんだしね」
 だから、絶対に此のライブを護って見せると二人は決意を新たにしたのであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

赤峰・寿々華
タイミングが悪かったとはいえ、なんかちょっと可愛そう……

少し前に超獣GIGAの曲聞いたけど、お洒落で結構私好みだったなあ

結構大がかりなイベントだし臨時スタッフとして潜入するよ
舞台裏は舞台裏でまたワクワクするんだよね 
仕事の休憩時間に避難がスムーズに行くよう動線の確認とか、しておこうかな……え、お前は勝手に動くな絶対迷子になるから? …はーい……(とぼとぼと舞台袖に戻ってそこから見える範囲での動線と経路の確認に切り替える)

アドリブ絡み歓迎

〇裏方だから見えるもの。

「タイミングが悪かったとはいえ、何かちょっと可哀そう……」
 そんな風に他の√能力者とは又別の場所で音楽を聴きつつ赤峰・寿々華(人妖「鬼人」の煉鉄の格闘者エアガイツ・h01276)はそう独り言ちる。
「少し前に超獣GIGAの曲聞いたけど、お洒落で結構私好みだったなあ」
 そんな事を宣いながら寿々華は舞台裏で次の演奏に使う資材を運んでいく。
「あ、其の椅子は其処においてくれ!
 楽器に触れないようにするんだぞ?!」
「了解ー。
 めっちゃ高そうだし怖くて触れられないよー」
 此の椅子も椅子で高そうだけどね?!等と内心で思いつつ指示の通りに寿々華は椅子等を運搬。
 流石に大掛かりなイベントだけあって中々に忙しいのは臨時スタッフとして潜入した寿々華の目的的には困りものであった。
「でも舞台裏は舞台裏でまたワクワクするんだよね」
 実際、普通に曲を聞いてるだけでは見れない裏側とか楽器を設置する人達の見事な技等、裏方だからこそ見れる光景は非常に多く、寿々華からすれば実に見応えがある光景であった。
「ふぅ……漸く一段落かあ」
 支給された飲み物で水分補給をしながら寿々華はそんな風に独り言ちる。
 舞台では狐狗狸が重厚な音楽を響き渡らせており、其れを楽しむ人々の姿も見て取れた。
「とりあえず、少しは時間あるし避難がスムーズに行くよう動線の確認とか、しておこうかな……」
 だから、そんな人たちが被害に遭わない様に避難経路の確認でも休憩時間にしておこうか等と思いもしたが……。
「いや、君、迷うから止めておいた方が良いと思うよ?」
「さっき見てたが直ぐに迷子になりかけてたしなあ。
 止めとけ止めとけ」
 残念な事に寿々華は迷子癖があり周囲のスタッフも其れは既に把握済み。
 挙句の果てには……。
「いや、お前は勝手に動くな。絶対に迷子になるから」
 等と強めに言われる始末。
 此れには流石の寿々華も堪えた様で……。
「……はーい……」
 と、とぼとぼと舞台袖に戻っていく。
 とは言え、其の侭落ち込んでもいられない。
「ま、まあ此処からでも見える範囲で動線と経路を確認して置こうっと」
 等と前向きに気持ちを切り替えながら寿々華は周囲を見渡すのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

モコ・ブラウン
まぁーったくしょうもない封印の解き方をしてくれたもんモグね…
ま、呆れはするモグけど。
確かに狐狗狸はいいバンドだったモグ。
ロックが好きなやつに悪い妖怪はいないモグ…。

とりあえず待ってりゃ来るんならモグは屋台巡りでもして待ってるモグかね。
定番の綿菓子とかリンゴ飴とかイカ焼きはマストとして、
こういうところならではのB級グルメで攻めたいモグよね〜

と、屋台巡りを楽しみつつも
会場内をうろうろして構造をしっかり把握しておくモグ。
ついでに絶縁体のものが無いかどうか探っておくモグ。

※アドリブ、アレンジ、他の√能力者との連携は大いに歓迎モグ

〇屋台を愉しみつつ襲来に備える。
「まぁーったくしょうもない封印の解き方をしてくれたもんモグね……」
 そんな風に雷獣が古妖の封印を解いた経緯を聞いて呆れた様な溜息をモコ・ブラウン
(化けモグラ・h00344)はつく。
 実際、他の√に迷い込んでしまった不可抗力によるものとはいえ其れで古妖の封印を解いてしまうとは被害を考えると呆れてしまうのも当然と言えば当然。
 とは言え……。
「まぁ、呆れはするモグけど……確かに狐狗狸はいいバンドだったモグ。
 ロックが好きなやつに悪い妖怪はいないモグ……」
 モコ自身、ロックは嫌いじゃないので気持ちは少しは判るからか多少の情状酌量はしてやってる様子でもあった。
 とは言え、あくまで多少の情状酌量程度。
「とりあえず待ってりゃ来るんならモグは屋台巡りでもして待ってるモグかね。
 定番の綿菓子とかリンゴ飴とかイカ焼きはマストとして、こういうところならではのB級グルメで攻めたいモグよね~」
 其処まで思考をさく必要もないと判断してか、そう言ってモコは思考を切り替えると屋台の方へと向かって行く。
「うん、庄原焼きモグか?広島のお好み焼きっぽいモグが……」
「おう!庄原ってとこのご当地お好みでな。麺の代わりに米、ソースの代わりに辛いポン酢を使ったお好み焼きさ。
 家のは泥田坊が取り返した田んぼで育てた米とあの閣下監修の激辛ポン酢を使ってる特製品さ!」
「へえあのデーモンの閣下監修モグか。其れは美味そうモグね」
 其処にはモコの狙い通りB級グルメの屋台が沢山あり、其れにモコは舌鼓。
 とは言え実はモコの狙いは其れだけではない。
「しかし……此れは確かに避難し易そうになってるモグねえ」
 彼女の狙いの一つは会場内を歩き回っての構造の把握でもあったのだ。
 きちんと避難させられる様に準備してあるとはいえ、√能力者側からも把握しておいた方が戦いやすいと判断したのかモコは屋台を巡りつつ念入りに下調べを行っていく。
「お、此れは随分しっかりしたゴム手袋モグね」
「応とも!電気妖怪と触れ合う為に使う奴だからな!ちょっとやそっとの電気じゃ効かねえ代物だぜ!」
「へぇ、そいつは使えそうモグ」
 そして、そんな中でもう一つの目的である絶縁体のものも探し集めていく。
 そんな風にモコは料理を楽しみつつ襲来へと備えていくのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 冒険 『暴れる獣妖を止めろ』


POW 力ずくで獣妖を押さえつける
SPD 素早い動きで翻弄し獣妖を疲弊させる
WIZ 獣妖を説得し蛮行を止めさせる
√妖怪百鬼夜行 普通7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

〇雷獣来たれり。
『俺の!俺の青春っっ!!
 狐狗狸ぃぃぃぃっっ!!超獣GIGAAAAAAAAAAAAAAA!!!』
 そして、ライブも一段落ついてインターバルとして対談が行われていた頃。
 『其れ』はやって来た。
 雷を纏う其の姿は全く安定せず、見るごとに其の姿は変わっていく。
 時には狼の様に時には鼬のように時には猫のように、其の全身が毛皮に覆われている様に見えたかと思えば四肢が鱗状の何かに覆われている事も有り、其れ処か後ろ足が四本に増える事すらある。
 足の先も鷲のように鋭かったと思えば鋏のようにもなり、其の尻尾も一本かと思えば二股に分かれているようにも見える。
 日本各地に多様な伝承が存在し、其の伝承によって姿も千差万別。
 落雷と共に現れし妖怪、雷獣の襲来であった。
「っと、聞いてた情報通りだな!
 お前ら、古妖絡みの事件なんでとっとと避難してくれよな!」
「お前らと同じ俺達のファンが身体を乗っ取られたみたいなんでな!
 犯人にさせない為にも誰も犠牲にならずに慌てず、しっかり避難だぞ!
 全て終わったら又思う存分音楽を聞かせてやるからよ!」
 そして、襲来を確認した狐狗狸と超獣GIGAはライブ客に避難指示。
 それに従ってライブ客は決められたルートで避難していくのであった。
 √能力者達が雷獣を留めれば被害が出る事もなく避難も終わるだろう。
 彼の手を血に染めさせない為にも√能力者達は雷獣の前に立ち塞がるのであった。
桐生・綾音
妹の彩綾(h01453)と参加

あ、来たね。無念の程はわかるんだけど、凄いあばれっぷりだ。さすがプロのバンド、トラブルになれてるね。うん、大好きゆえの行動だもんね。ファンなんだし。

ちょっと強引にいこうか!!赫灼の意志!!あまり好きな力じゃないけど、皆の気持ちを無駄にしない為にもね!!耐久力を強化して、こねずみになって追い詰めた沙綾の助けをえてがっちり押さえ込もうか!!

ちょっとごめんねえ。貴方の気持ちの強さはよくわかったから、落ち着いてくれないかな?バンドの方は本当に貴方を大切にしてくれてるんだよ?同じファンだって!1
桐生・彩綾
姉の綾音(h01388)と参加
流石伝説のバンドだね。トラブルにもなれてるか。大好きがすぎて暴れてるだけで故意ではないものね。雷獣さん。お互いの為にもとめてあげよう。

お姉ちゃんが無理してるから、私も少し無理する!!りあるタイムどろんチェンジ!!雷獣の方を上手く誘導してお姉ちゃんがうまく抑えられる位置に!!

すこし荒っぽくなってごめんね。バンドの方も貴方と同じファンの方も貴方の気持ちを理解して、貴方を悪者にしないように行動してくれてるから、落ち着いてくれるかな?

〇姉妹は獣を留めんとし。
『狐狗狸ぃぃぃぃっっ!!超獣GIGAAAAAAAAAAAAAAA!!!』
「あ、来たね。
 無念の程はわかるんだけど、凄い暴れっぷりだ」
 其の叫びを聞いた桐生・綾音(真紅の疾風・h01388)は同情しつつ迫る雷獣の姿を見据える。
 そして、其れに対し冷静にファンに避難を呼びかける両バンドの姿も。
「そして、流石プロのバンド、トラブルになれてるね」
「うん、流石伝説のバンドだね。
 トラブルにもなれてるか」
 トラブルに的確に対処していく両バンドの姿に洩らした綾音の言葉に桐生・彩綾(青碧の薫風・h01453)も同意。
 雷獣を此れ以上暴れさせまいと姉妹は共に動き出す。
「うん、大好きゆえの行動だもんね。
 ファンなんだし、止めてあげないと」
「大好きがすぎて暴れてるだけで故意ではないものね雷獣さん。
 お互いの為にも止めてあげよう」
 そう言って先ず動き出したのは綾音であった。
「ちょっと強引に行こうか!!赫灼の意志!!」
 そう言って前に出た綾音が引き出したのは父譲りの炎の力。
 其れを以って己の耐久力を強化した彼女は雷獣に向かって行く。
「余り好きな力じゃないけど、皆の気持ちを無駄にしない為にもね!!」
 故郷を喪った経緯もあってか余り好ましくない力であるが其れでも誰かを助ける為なら彼女は使用を決して躊躇わない。
 そして、誰かを助ける為に無理をする姉を見た沙綾も又、それに続いて行動開始。
「お姉ちゃんが無理してるから、私も少し無理する!!りあるタイムどろんチェンジ!!」
 叫びと共に沙綾の姿はこねずみの姿に。
 素早く小回りの利いた其の姿故に先に向かった姉を追い越して沙綾は雷獣の元へ到達。
 時に雷獣の足に激突し足払いをし、時に視界を遮る様に雷獣の眼前へ激突し……其の素早い動きで翻弄していく。
『……っ!?何だ、ウロチョロと……これじゃライブに集中できないいいい!!
 邪魔だ邪魔あああ!!』
 此れに対し最初は足を振り払い沙綾を排除しようとするも雷獣の巨体で沙綾を捉える事等出来る筈もない。
 更に視界を何度も遮られ両バンドの姿が見えなくされた事から雷獣は沙綾から逃れ両バンドのライブを見える位置へ向かおうとする。
 そう、沙綾の狙い通りの綾音が待ち構える位置へと。
「ちょっとごめんねえ。
 貴方の気持ちの強さはよくわかったから落ち着いてくれないかな?
 バンドの方は本当に貴方を大切にしてくれてるんだよ?
 同じファンだって!!」
『ぐっ!お前も邪魔するなあああ!!』
 そして、雷獣は待ち構えていた綾音に正面からぶつかり抑え込まれる事に。
 此れに雷獣は雷を放出し綾音の拘束から抜け出そうとするが耐久力を高めた状態の綾音には雷獣の雷など効くはずもない。
「少し荒っぽくなってごめんね。
 バンドの方も貴方と同じファンの方も貴方の気持ちを理解して貴方を悪者にしないように行動してくれてるから落ち着いてくれるかな?」
『ぐっ!黙れ黙れええええ!!
 俺にライブを見せろおおおおお!!』
 そして、其のまま雷獣は暫し綾音に拘束され綾音と沙綾に説得され続けるのであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

逆月・雫
アドリブ、共演歓迎。

…ノリノリですねぇ。
雷獣様も、両バンドも。
彼らが雷獣様を一ファンとして認識してくださってるのは本当に有難い事です。
ここに関わる全ての人を無事に帰せるように、頑張りましょうか。

絨毯で空を飛び、意識の分断を試みます。
現時点ではまだ雷獣として意識を維持出来ているでしょうし、説得を。

聴こえてますよね?
彼等の演奏。
今聴こえる曲は『あなたのため』に彼等が弾いてくれています。
気を強く持って。
今自分を失ったら、お前さんもこのライブに来ているお前さんの『仲間』も両バンドも古妖に滅茶苦茶にされてしまう。
自分の宝物を自分で破壊する、そんな悲しい事はして欲しくない…!

清めの酒の出番が無いように。
赤峰・寿々華
訓練されたファンだ
バンドの人達もスタッフも落ち着いてる
向こうの心配は要らなそうだね
じゃ、私達がやるべきは彼の足止めかな
「お客の安全も大事だけど貴方達の安全も大事。ここは私達に任せて貴方達も避難してね」

ライブ客と狐狗狸と超獣GIGAの方に行かないよう先回りして立ち回り
禍祓大しばき使用
木製バットをフルスイング
あえて命中させず地面に叩きつけ行動を阻害

〇そして、雷獣は止められる、が。
「……ノリノリですねぇ雷獣様も両バンドも」
「うん、バンドの人達もスタッフも落ち着いてる。
 其れにファンも訓練されたファン達だ」
 逆月・雫(酒器の付喪神の不思議居酒屋店主・h01551)と赤峰・寿々華(人妖「鬼人」の煉鉄の格闘者エアガイツ・h01276)は雷獣の襲来に対する両バンドのライブ客への指示、そして其れに対するスタッフやファン達の動きを見てそう呟く。
 其れこそ此れが√エデンならパニックになった客によって押し合いへし合いが起き、死傷者が出ても可笑しくないし雷獣も普通に化け物扱いされてただろう。
 更に言えば……。
「お客の安全も大事だけど貴方達の安全も大事。
 ここは私達に任せて貴方達も避難してね」
「そう言ってくれるのはありがたいが、あいつを鎮めるのに俺達の音楽が有用なんだろう?
 だったら、あんた等だけに任せる訳にはいかねえさ」
「手前のファンが他所に迷惑かけそうなら止めてやらねえと、だしな。
 なあに、俺たちゃ妖怪。頑丈さには定評があるぜ!」
 こんな風に両バンドから覚悟ガンギマリな答えが返って来て、こうして戦場に音楽が鳴り響く様な事もなかっただろう。
 幸いにして雷獣は先程迄自身を拘束していた√能力者の説得もあってか雷の放出が出来なくなってる模様で流れ弾が向こうに向かう事もない状態。
 此れ以上、雷獣が近付く様な事がなければ被害も出る事はないだろう。
「向こうの心配は要らなさそうだね。
 じゃ、私達がやるべきは彼の足止めかな?」
「ええ。
 ……彼らが雷獣様を一ファンとして認識してくださってるのは本当に有難い事です。
 ここに関わる全ての人を無事に帰せるように、頑張りましょうか」
 雷獣様も含めて全ての人を、と言外に述べつつ雫は寿々華と共に雷獣の前に立ち塞がる。
『あああああああ!!狐狗狸と超獣GIGAの曲!しかも、此の曲はあの合同ライブで演奏されたアレンジバージョン……っ!
 もっと、もっと近くで聞きたい!聞きたいいいいいいい!!!』
「悪いけど……行かせない、よ!」
 そんな二人を無視し両バンドの元へと向かおうとする雷獣であったが寿々華は其れを遮る様に先回り。
 ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
『なっ、何だ?!こんな大きな音じゃ折角のライブが台無しじゃないか?!』
 全力で振り下ろされた木製バットは地面にぶつかり轟音を立て、其処を中心に載霊無法地帯が広がっていく。
 更に余りの音にライブしか聞こえてなかった雷獣の意識も其方に向けられていき……。。
「今なら……!」
 其れを好機と見た雫はタイミングを合わせる様に空を飛ぶ絨毯に乗って雷獣の眼前に向かい立ちはだかる。
「聞こえてますよね?
 彼等の演奏、今聞こえる曲は『あなたのため』に彼等が弾いてくれています」
『お、俺の為……?』
 そして、寿々華の立てた轟音によってライブへの熱狂が弱まった雷獣へ雫は説得を開始する。
「気を強く持って。
 今自分を喪ったら、お前さんも此のライブに来ているお前さんの『仲間』も両バンドも……全て古妖に滅茶苦茶にされてしまう。
 私は自分の宝物を自分で破壊する、そんな悲しい事はしてほしくない……!」
『お、俺は……そ、そうだ。
 俺は何をして……?』
 そして雫の言葉に雷獣は漸く自分の現状を把握し動きを止めるのであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『暴妖「赤鬼熊」』


POW 狂瀾怒濤の|魔顎《アギト》
【突進】による牽制、【のしかかり】による捕縛、【かみつき】による強撃の連続攻撃を与える。
SPD 疾風怒濤の|魔爪《クロー》
【鬼熊の殺気】を纏う。自身の移動速度が3倍になり、装甲を貫通する威力2倍の近接攻撃「【破心魔爪】」が使用可能になる。
WIZ 蹂躙怒涛の|鳴動《ロアー》
【極大の咆哮】を放ち、半径レベルm内の指定した全対象にのみ、最大で震度7相当の震動を与え続ける(生物、非生物問わず/震度は対象ごとに変更可能)。
イラスト 十姉妹
√妖怪百鬼夜行 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

〇そして、古妖は
『漸く、落ち着いたカ……此の暴走特急ガ振り回シテ呉レタナ……!』
 其れは先程迄話していた雷獣の物とは異なる声であった。
 その声は怒りに満ちて今にも暴れ出しそうで、殺意に満ちていた。
『振り回された此の鬱憤、思う存分発散サセテ貰う!
 先ずは邪魔な貴様等ヲ殺シ俺、動き鈍らせる此ノ音楽、止メル!!』
 そして、声に籠る殺意が弥増していく程に雷獣の姿は変わっていく。
 其の毛皮も殺意の籠った眼差しも血の様に紅く、其の爪は鋭く、体躯も又、強靭な熊の其れに。
『ソウダ、貴様等殺ス殺ス殺スウウウウウウウウウウウウウウウ』
 赤鬼熊と呼ばれし古妖は√能力者達へと襲い掛かるのであった。
逆月・雫
アドリブ、共演歓迎。

抜け出てきてくれないのねぇ…。
私達の攻撃が雷獣様に残らなければ良いのだけど。
楽曲がまだ彼に影響してるようですし、呼びかけながら攻撃する方が良さそうですね。

絨毯に乗って上からの攻撃を。
清めの酒をばら撒きながら、赤鬼熊の気を散らすようにうろちょろ飛びましょう。
『鳴動』を浴びたら近場にいる仲間を一人絨毯に引っ張り込み一気に範囲外へ、そのまま戻って攻撃を即再開するように。

避難所の皆様聞こえますか?!
皆様も、両バンドの曲を一緒に歌って下さい!

雷獣様、聞こえますか?!
意識をしっかり持って!
貴方様が愛する音楽を、私達と一緒に護りましょう!!

無事に終われたら、雷獣様に色紙をお渡ししますね。

〇そして雷獣は奮起する。
『さあ!貴様等を殺ス!殺してやる!殺シテヤルぞおおおオオオオオオオオオオオオオオ!!』
 そして、雷獣の体を乗っ取った古妖は咆哮をあげ、最初に目についた逆月・雫(酒器の付喪神の不思議居酒屋店主・h01551)へと突貫する。
 だが、此れに対して雫は冷静に対処。
「抜け出てきてくれないのねぇ……。
 私達の攻撃が雷獣様に残らなければ良いのだけど」
『舐めルナアア!
 此奴の被害ナゾ気にする余裕ナゾアルトデモ!?』
 此れに古妖は怒りの叫びをあげるも雫は余裕で其の突貫を回避。
 その時、雫は未だ鳴り響く歌によって古妖の動きが鈍っている事を感じ取った。
「楽曲が未だ影響してる様ですし呼びかけながら攻撃する方が良さそうですね。
 でしたら……」
 先ずは何をするにも距離を取るべきと判断したのか雫は空飛ぶ絨毯に乗って上昇。
『っ!逃げるなああああああああああああああ!!
 おりてこおおおいいいいいいいい!!!!』
「……っ!距離を取っても此れですか……!なら更に距離を取るだけです」
 此れに対し古妖は怒りを込めた咆哮をあげ、其の余りの凄まじさに周囲が振動。
 此れには雫の絨毯も振動しかけるが其処は数多の戦場を駆け抜けた√能力者。
 咄嗟に急加速で距離をとって一気に範囲外へと向かって対応する。
「でしたら……お呑みなさいな、ご遠慮なさらず!」
『……?何だ、酒……?……ぐっ!妖気が抜け……!』
 其処で雫は距離が離れた上空から清めの酒をばら撒き攻撃開始。
 降り注がれた清めの酒の影響で古妖の妖気は薄れていき、僅かだが雷獣に対する支配も和らいでいくのが見て取れた。
「……避難所は流石に離れて厳しそうですね。
 出来ればファンの皆様にも歌って呼びかけて欲しかったのですが……仕方ありません」
 そして、そんな古妖の姿を見た後、雫はちらりとライブ客の避難所を確認。
 上空にいる雫から見ても避難所は現場から結構な距離で流石に歌で呼びかけるのも難しそうであった。
「とは言え此れだけ離れていれば被害もなさそうではありますしね」
 実際、思っていた以上に鳴動の範囲が広かった事を考えれば此れだけ離れていて良かったとも言える。
 其れに雫達が頑張ったからライブ客は安全な場所に避難できたのだ。
 雫は気持ちを切り替え古妖の気を引く様に古妖の眼前を過る様に急降下。
「雷獣様、聞こえますか?!
 意識をしっかり持って!
 貴方様が愛する音楽を、私達と一緒に護りましょう!!」
『……っ!やめろ……!こいつの意識が邪魔スルダロウがあああああアアアアアアアア!!』
 そして、眼前で呼びかける雫に対し古妖は苦悶の叫びをあげて苦しみ始める。
 其処に更に畳みかける様に雫は色紙を掲げ古妖に見せる。
「此れは両バンドの方々に貰った色紙です。
 無事に終われたら、雷獣様に色紙をお渡ししますから、どうか!」
「え?!そ、そんな貴重な物を?!っ!頑張るガンばるぞおおおおおおお!!!
 ぐっ!急にこいつの意識が目覚め、ガアアアアアアアアアアアアアアア!!』
 その効果は覿面。
 雷獣の意識は急浮上し古妖は苦悶の叫びをあげ続けたという。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

桐生・綾音
妹の彩綾(h01453)と参加

やっと出てきたね・・・振り回されたのはこちらだよ・・・・さあ、今度こそ鎮まってもらうよ!!

彩綾、お客さん達とバンドの方の安全を確保して!!私はこの熊を抑える!!

攻撃は【残像】【回復力】【早業】【ジャンプ】【ダッシュ】で全部喰らうのを抑える。のしかかりは【グラップル】【吹き飛ばし】で蹴り飛ばすことでどかす!!たとえ距離をはなされても肉薄するよ!!

【カウンター】気味に百錬自得拳!!拳との間にフェイントや居合、切断、切り込みをくみこんで無力化を狙う!!

ちょっと手荒になってごめんね、雷獣さん。皆無事でありますように。
桐生・彩綾
姉の綾音(h01388)と参加

雷獣さんに憑依していたか・・・彼の安否が心配だけど、バンドの方を傷つけることは雷獣さんの本意じゃない。まずはバンドの方の安否優先だね。わかった。バンドの方を【エネルギーバリア】で防御した後、即刻避難させるよ。

避難が終わったり、もう避難が終わってたりしてたら、護霊「朱雀」を召喚。お姉ちゃんがボロボロだったら回復するよ。私の身も危険だから【エネルギーバリア】【残像】【回復力】で踏みとどまる。

攻撃は朱雀の攻撃技と精霊銃の【スナイパー】【レーザー射撃】で。

雷獣さんの意志が戻ればいいんだけどね。悪意がまったくなかったんだし。

〇姉妹は信頼を背負い戦い抜く。
『……っ!
 よ、漸く此れを鎮める事が出来たか……貴様等っ本当に許さんぞ!』
 余程、先程迄戦っていた√能力者に手痛い目に合わされていたのだろう。
 古妖の熊は自身の眼前に立つ桐生・綾音(真紅の疾風・h01388)、桐生・彩綾(青碧の薫風・h01453)姉妹に対し殺意の籠った眼差しを向け叫ぶ。
 だが、当然の如く綾音も彩綾も其の様な眼差しなどどこ吹く風。
 寧ろ古妖に対し怒りの籠った眼差しを向け返す程であった。
「許さないのはこちらだよ。
 やっと出てきたね……さあ、今度こそ鎮まってもらうよ!!」
「雷獣さんに憑依していたか……彼の安否が心配だね」
『其の余裕、崩してやロウカアアアアアアアアアアアア!!』
 そんな二人に古妖は激昂し猛烈な勢いで襲い掛かる。
 だが、此れに対しても二人は決して慌てず冷静に対処。
「彩綾、バンドの方の安全を確保して!!私はこの熊を抑える!!」
「うん、バンドの方を傷付ける事は雷獣さんの本意じゃない。
 先ずはバンドの方の安否優先だね、わかった!」
 そして、綾音は自身に突貫してくる古妖へと逆に全力で突貫。
 彩綾は未だ音楽を届け続ける両バンドの元へと走っていく。
『……っ!ウロチョロと!!此方にやって来たかと思ったら残像ダト?!』
「当たる訳にはいかないからね!」
『……っ!そっちか!』
 そして、古妖の突進を素早い動きによって生じた残像へと誘導し凌ぐと其のまま肉薄。
 此れに対し古妖は全体重を綾音へと向けるが……。
『ぐっ!吾を蹴り飛ばす……っ?!』
「抑え込まれては上げないよ!」
 此れに対し綾音は蹴り上げ吹き飛ばす事で対処。
 更に古妖の懐へと迫り……。
『……喰らう!喰らい尽くしてやるウウウウウウウウウウウウウウウ!!』
「此れだけ狙いが判り易いなら……!」
『ぐっ……!ガァッ!?ヅッ?!』
 自身へ迫る古妖の眉間へカウンター気味に左の拳を食らわし怯ませると其のまま流れる様に大太刀による居合、拳、大太刀による斬撃、拳、蹴り、拳、大太刀による薙ぎ払いを叩き込む。
『……っ!!』
「……ちょっと手荒になってごめんね雷獣さん」
 此れには流石の古妖も倒れそうになっており綾音も身体を乗っ取られた雷獣へ心配の言葉をかけるが……。
『……他人の心配等出来る状態カアアアアアアアアアアアア!!』
「っと、未だ元気なの?
 厄介な……」
 怒りの咆哮をあげた古妖がそんな綾音に対し突進し……。
「お姉ちゃん!」
『ぐっ!ガァっ!?』
 そんな古妖の攻撃を綾音が避けきる前にバンドの方へと向かっていた彩綾の精霊銃から放たれたレーザーが古妖の足に命中。
 其のまま流れる様に古妖に襲い掛かった朱雀によって古妖は吹き飛ばされていく。
「ナイスタイミング、彩綾!」
「うん、間に合って良かったよ。
 まあ、お姉ちゃんならあの位対処できたかもしれないけど」
 そして彩綾は綾音にそのまま合流。
 そんな彩綾に綾音は彩綾側の状況を確認。
「其れでバンドの人達は?
 未だ音楽は聞こえてるけど」
「んー、どうにか巻き込まれないギリギリ迄避難してもらった感じかな?
 本当はもっと離れて欲しかったけど其処は向こうも譲ってくれなかったし」
 自分達の音楽が効果があるのなら援護の為に離れる事等出来ない。
 自身のファンを放っておけないし皆の為に戦う√能力者の力になれるなら尚更だ。
 其れに俺達は√能力者達を信じてるしよ!
 そんな風に言って譲らなかったのだとか。
「だから、バンドの人達の信頼に応える為にも頑張っていこお姉ちゃん」
「うん、そうだね」
 そう言うと彩綾は光の障壁を自身と姉へと張って臨戦態勢。
 当然の如く古妖を先程吹き飛ばした護霊、朱雀を伴った状態で。
 まだまだ古妖は動けているが綾音と彩綾の見立てでは後少し。
 雷獣を助けハッピーエンドを掴み取る為に二人は今暫し戦うのであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

アレクシア・アークライト
振り回された鬱憤って、その身体に憑依したのは貴方よね。

いえ、未だその身体に入ったままってことは、自分の力じゃ顕現もできないのかしら?
それとも、人質を取らなければ戦えない情けない奴?

念動力で飛行し、距離を取りながら《念珠》を展開。
《電磁干渉》による電撃……は効かなそうなので、《光波干渉》によるレーザーを放つ。

敵の動きを鈍らせたら、接近。
《領域》で敵の動きを把握し、《防壁》と【ルートブレイカー】を込めた右掌で敵の突進を受け止める。
敵の√能力の残滓を《吸収回路》で吸収し、《神秘干渉》の力を込めた左掌を叩き込み、身体から追い出す。

貴方も鎮めてほしいって頼まれたんだけど、√の狭間に沈めてあげるわ。

〇そして古妖は打倒される。
『……はぁはぁ……√能力者共といい、此の耳障りな曲といい……!
 吾を振り回して鬱憤を溜め込ませた挙句、未だニ吾の邪魔をする此の肉体といい……!
 何処迄何処迄何処迄ええええええええええええ!!!』
 √能力者達の攻撃によって全身を自らの血で其の名の如く赤く染めながら赤鬼熊は怒りの咆哮を挙げる。
 現場に到着したアレクシア・アークライト(エージェント・h03369)はそんな赤鬼熊の狂態を見て思わず呆れた様な声をかける。
「振り回された鬱憤って、其の身体に憑依したのは貴方よね。
 いえ、未だ其の身体に入ったままってことは自分の力じゃ顕現も出来ないのかしら?」
『……っ!√能力者!貴様……っ!』
 そして、そんなアレクシアの姿を見止めた赤鬼熊は強烈な殺気を込めて彼女を睨みつけるが、其の程度、そよ風にも劣ると言わんばかりにアレクシアは涼しい顔で受け流す。
「それとも、人質を取らなければ戦えない情けない奴?」
『貴様ああああああああああああああ嗚呼嗚呼アッッ!!』
 其処にトドメとばかりに放たれた言葉に赤鬼熊は激昂。
 彼女に向かって突貫するが此れをアレクシアは軽々と回避。
 其のまま念動力を用い飛翔し彼女は空へ移動し赤鬼熊から距離を取ると同時に八つの念珠を展開。
『……っ!
 貴様、逃げるのか!真正面から戦え!吾に喰らわれろ!』
(さて、どう攻めようかしら。
 《次元干渉》はあの肉体の頑健さを考えると湾曲も切断も効果は大きくなさそう。
 なら《電磁干渉》による電撃?)
「憑依した体を考えれば効かなそうね。
 なら……」
 そして、空にいるアレクシアに己の牙と爪が届かなくなった事で赤鬼熊は更に激昂し怒りの侭に吠え猛けるもアレクシアは此れを無視し冷静に現状を分析。
「《光波干渉》による此れ、ね」
『……っ!此れは……光の雨?!ぐ、があああああああああああ!!!』
 そして、現状に最も適した一手としてアレクシアは念動力を用い光に干渉。
 光を束ね大量のレーザーを赤鬼熊に撃ち放つ。
『……っ!き、傷口を的確に……!ぐ、がっ!』
 其のまま豪雨の如き勢いで其れで居て赤鬼熊の負傷した傷口を正確に狙いながらアレクシアのレーザーは赤鬼熊を攻め立てる。
 其れが暫く続く事で最早赤鬼熊は息も絶え絶えの状態に。
「さて、もう良いわね」
『……っ!
 油断……した…な……っ!!』
 そして、赤鬼熊の状態を確認し大地に降り立ったアレクシアの姿を見て赤鬼熊は最期の足掻きに彼女に突貫。
「いいえ狙い通りよ」
『……っ!吾の肉体を受け止め……!?』
 だが、そんな赤鬼熊の巨体をアレクシアは念動力によって守りを強固にした右掌で受け止める。
「其れじゃあ……さようならよ簒奪者」
『ぐっ!吾が力が……!吾が消え……!』
 そうアレクシアが宣言するとあらゆる√能力を無効化する最強の√能力が発動!
 更に√能力の残滓、赤鬼熊の力を《吸収回路》を以って奪い去り……。
「貴方も鎮めてほしいって頼まれたんだけど……√の狭間に沈めてあげるわ」
『ぐっ……がああああああああああああああああ!!!!』
 神秘に干渉する力を込めた左掌を叩き込み、雷獣の肉体から赤鬼熊を叩きだす!
 そして、赤鬼熊だった其の姿は徐々に赤鬼熊から元の雷獣へと戻っていき其の傷も塞がっていく。
「さて、此れで此の依頼は終了と」
 そんな雷獣の姿を確認したアレクシアが周囲を見渡すと√能力者の勝利を確認し戻って来たスタッフやライブ客の姿が其処にはあった。
「うお、此れは暴れたなあ。
 片付けしてライブ聞ける様にすんぞ!」
「とりあえず、雷獣の奴は怪我とかもないみたいだし邪魔にならん様に避けろ避けろ」
「あ、√能力者さん。ありがとうございます!お蔭でライブが続けられます!」
 彼等は会場の状況に苦笑いを浮かべつつ会場の整備を行い始める。
「此れだけ簒奪者が暴れた後だっていうのに……逞しいわね」
 そんな何処か楽しそうにライブの再開の為に動き出す彼等の姿を見てアレクシアは改めて犠牲者を出さずに赤鬼熊を倒せて良かったと思うのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

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