お嬢様のわがままなパフェ

【チーム名】
ぶもーこけこけ
【共通項】
侘助さん(h01536)の内容に準拠
②はお手伝い、③と④で皆さんと頑張ります!
【口調】
基本的にお名前にさん付けです!
アメ(h01051)にだけは、アメです!
【容姿】
全身図参照です!
【行動】
※他の方との絡み、アレンジアドリブ大歓迎!
②
初めに食材切ります!
こう見えて自分で食べるぐらいには料理できるんですよ?
あとは食材乗っける係で黙々と! 火加減はお好みでお願いします!
あ、ここ? ひっそり持ってきた怪異肉コーナーですよ!
え、遠ざけろ? そんなー。
③
アメやノアさん、他の皆さんと協力して作りますよぉ!
持ってきた牛乳をホイップしたり、皆さんの持ってきたもので、えいこらさー!
(勝手に持ってきた小さめの器に何か盛り付け始める)
見よ、この造形……!(形容しがたいパフェが爆誕)
……え、変です? おかしい?
食材切ってろ? そんなー。
(と言いつつ、アメを教えているノアさんの飾り切りを観察後、色んな食材にめっちゃ綺麗な飾り切りを決める)
④
作ったパフェ食べます! 素敵な見た目ですねー!
あ。造形が残念と言われてしまったモノは私が美味しくいただきました……。
それはそれとして、んんーっ! 美味しいですこれ!
皆さんと一緒に食べて、美味しさはマシマシですね!
お嬢様もこれならパティシエになれますよ!!
ともあれお嬢様やメイドさん、執事の方も幸せそうで良かったですねっ!

【ぶもーこけこけ】
【共通項】
侘助さんの内容に準拠
③④メインで②は少し
【口調】
一人称ボク
下の名前呼び、侘助さんとユッカさん以外はちゃん/君
【行動】
②
これが……ぶもーこけこけのお肉!
とってもおいし~!(感動)
(横目で怪異肉焼いてるアプリコットちゃんをチラ見して見なかったことにする)
③
よーし、ノア君に教えてもらいながら頑張って作るぞー!
え、苺って猫さんになるの!?
ほわぁ、なるほど! こんなの絶対思いつかないよ、すごい!
ボクもやってみるね(ぶさいく猫完成)
ちょっと思ったのと違うけれどボクにも出来た!
ハートは確かに簡単だね、たくさん作れそう。みんなで食べるしどんどん作ろ。
アプリコットちゃん飾り切りとっても上手だね!?
これは飾るのが楽しみだなぁ。
さっき何だか呪われそうなパフェ作っていたのを見た気がするけれど。
(テーブルの端にある謎の造形物をチラ見して見なかったことにする)
それで盛り付けは…自信ないんだけれど、何かコツとかある……?
お店で層になった綺麗なパフェを見たことがあるから、あれを意識して作ってみようかな。
まずは刻んだフルーツ、ホイップクリーム、ジャムを交互に重ねて、上にホイップクリームをたっぷり乗っける!
皆が切ってくれた綺麗なフルーツは対角線を意識して飾って、猫さんには特等席をご用意。
最後にかりんとうを添えたら完成だー!
④
んん!? すっごくおいしー!
みんなで一緒に作ったからかな?
美味しさ倍増だね、感動だなぁ。
料理って全然興味がなかったけれど、楽しかったからまたやってみたいな。
肉パフェは新境地!
お肉にフルーツソースが掛かってる料理があるから、果物と合わせても実は美味しいとか……?
エイミーちゃんのお菓子があったら是非食べたい!
パティシエの卵だから素敵なお菓子だね、美味しく頂くよ。
お腹いっぱいだけれど、片付けはしっかりやろー!
『お掃除は心を表すのじゃ』って偉い人言ってたし。
※アドリブ大歓迎!

【ぶもーこけこけ】
【共通項】
大まかな流れとして
①お嬢様とお話
②お肉祭り(あばれうしぶたどりのお肉の調理/並行して食べる)
③パフェ作り
④ごちそうさまでした!(出来上がったものを食べる/後片付け)
⑤その他
を想定(よきように入れ替えてくださいませ)
【口調】
似非江戸言葉風の「ございやす」系敬語
三人称は下の名前で
15歳未満は○○の嬢ちゃん(坊ちゃん)
15歳以上は○○のネエサン(ニイサン)
【行動】
アドリブも絡みも大歓迎でございますよ!
①
ごめんなさいね
何も言わず、この拍子木で脳天に一発いただけやせんか
なにしろ手前の矢に貫かれねェとお話を〆られなくって
まァ、ケジメみてぇなものと思って一つ
……ありがとうございますね
(チョン、と拍子木鳴らし)
サテサテ、件の伝説のパフェですけども、こちら、読んでいただけやすか? っと、拾ったゼリーの飾りをお渡しいたしやして
ところで……”伝説”にゃ及ばねぇかもしれねェンですけども、海石榴屋の”秘伝”にご興味なんてございやせんか?
②
はー、皆さんの手際の良さときたら大したモンでございやすよコリャア
紫煙入道、お前さんもチョイと見習っておいでな
煙に紛れてお肉ひっくり返すくらいサ
火に炙られて些か増えすぎた横幅減らしといで
ホラ行った行った
んんー……この香ばしさ、たまりやせんねェ
③
(腕まくりしてたすき掛け)
サテ!此度御覧に入れますはァ!
……なんて勢い込むもんでもございやせんね
ですけれどもここに揃いましたるはエイミーの嬢ちゃんもご存じの通り錚々たる曰くつきの品々!
これを使わせていただくんですからして大した小細工も要りませんやね
小麦粉、砂糖に牛乳そのほか、材料はきちっと量りやして
コイツをガガッとこねる! そうそう上手でございますよ
そしたら一時寝かせましょ 待つのも大切でございますからね
今のうちに皆さんの様子も見させてもらいましょ
それでは最後に揚げやすよ 油跳ねには気を付けて…
油を切ったらハイ、できあがりッ!
香ばしくサクッと揚がったかりんとうでございやすから、パフェに飾るのも悪かねェんじゃねぇですかねェ?
…てェことで如何ですかねノアの坊ちゃんアメのネエサン!
アプリコットのネエサンも…ははァこいつァまた見事な……
…お肉パフェ!はー、これまたハイカラでございやすねェ
色とりどり、素敵なモンじゃアございやせんか
おっ、そこにおわすは陽菜の嬢ちゃん!
どうです、楽しんでらっしゃいやすかね?
揚げたてのかりんとうなンてのもございやすよ?
④
イヤハヤ、贅沢な時間を過ごさせてもらっちまいやしたねェ
……エイミーの嬢ちゃんも、皆さんも、幾久しく健やかに過ごしてほしいもんでございやすね
サテサテそれでは宴たけなわじゃァございやすけども、ここらで一つお耳を拝借
これよりお話ししますはとあるダンジョンで繰り広げられた冒険の物語
題して「甘味愛する少女、美食の極みを迷宮に求むること」
(チョチョンと拍子木)

短期間企画ノベル「お嬢様のわがままなパフェ」の参加を希望。
アドリブ、他参加者との絡みも歓迎。
ダンジョンから帰還した後でお嬢様のエイミーと
一緒にパフェを食べさせてもらうぞ。
材料を集めるのに苦労したし、エイミーが頑張って作ってくれたから、
一段と美味しいに違いないぞ。
我の用意したフルーツとかもいい味を引き出せていそうかな。
中々の強敵だった、あばれうしぶたどりの焼き肉も興味はあるぞ。
食べ過ぎない程度に食べてはみようかな。
これでいい意味で自信を持ってくれればと思うかな。
でもダンジョンに一人で向かうような無茶はしないで欲しいぞ。
我も心配になるからな。
折角だし我もパフェのレシピを覚えさせてもらうぞ。
幼馴染のお土産話にもなるだろうしな。
最後にエイミーのこれからの成功を願わせてもらうぞ。

【ぶもーこけこけ/7人】
【共通項】
侘助さんの内容に準拠
僕は③と④を主軸に、①にも少しだけ顔出し
③ではアメさんと連携
【口調】
基本的には表記名左側にさん付け
二代目海石榴屋さんだけ長いので侘助さん呼び
初対面の人には一応敬語…だけど、許可貰えたら遠慮無く崩すね
【容姿(予定)】
女性物の冬服+ショートパンツ
歩行困難なため常に浮遊
低身長、色白細身の童顔
膝丈までの金髪と、左目が赤、右目が銀のオッドアイ
背中に3対の天使の翼
【行動】
①ダンジョンで入手したものを渡しつつお嬢様に声掛け
「もし良ければ、僕達にもお嬢様の技術を学ぶ機会を頂けますか?
料理初めての人もいて…代わりに僕の知ってる技術は教えるので」
ついでにお嬢様だけにこっそりと
「お肉料理も、喜んでいただけると良いですね」
大丈夫
お嬢様のお気持ちはきっと伝わる筈だから
③僕とアメさんは、2人で大きなパフェを作ろうか
皆と分けっこできそうなやつ
ついでにアメさんに苺の飾り切りを教えてあげる
ヘタを取った後半分に切るところまでは僕が対応
「猫さんは苺の下側を切るだけで出来ますよ。
V字に切れば頭、切り落とすと体…チョコペンで顔描いてもいいかも。
お嬢様と… 春日さんも、一緒にやってみますか?」
「ううん、初めてにしては上手ですよ。
とっても可愛い猫さんです」
手分けして何匹か作ったら
盛り付ければ隠れる部位を僕が薄切りにして尻尾作り
「次はハートも作ってみましょうか。
今度はヘタ側をV字に切るだけだから」
アプリコットさんにも飾り切り色々見せてあげます
使いたい材料あったら持って行っても良いからね
仲良く分け合いましょう
あとは空いた時間で苺の薔薇をいくつか作成
余った切れ端は少量の苺と煮詰めてジャムに
盛り付けでのアドバイスは求められればするけど…
「自由で良いんじゃないかな。
ちょっとくらい個性的な方が思い出になりますよ」
折角だから侘助さんのかりんとうも盛り付けに使わせてもらおうか
④少食だけど、甘いものは大好きだから
盛り付けごとの味の違いを大事に堪能したい
アメさんが頑張ったところは特に
「かりんとうを乗せるならもう少し和風に寄せた方が合うかとも思ったけど…
甘酸っぱい苺と合わせるのも程良いアクセントになって美味しいですね」
かりんとうのほろ苦さをいかした大人の味?
上品な味にまとまってて食べやすい気がする
今後のお菓子作りの参考にもなるし、焼肉パフェなんていう面白い発想も見れたし
僕にとっても良い経験になったかな
●冒険者たち帰還するのこと
√ドラゴンファンタジーに住む、とあるお嬢様はちょっぴり浮かない顔をしていた。窓の外を眺めては心配そうに眉を落とす。
メイドや執事は理由を知っているから慰めたり、逆に叱ったりと大忙し。
「エイミー様、美味しいお茶が入りましたよ」
「いえ、お茶よりも先に、危険なところへ人を行かせるなど、たとえ冒険者としても……」
「まあまあ、お茶菓子はいかがですか、エイミー様」
そわそわ忙しくお嬢様――エイミーの機嫌を取ろうとする従者たち。だが、エイミーはじっと窓の外を見つめるばかり。
そんな時。
「エイミーちゃーん!」
優しくて聞き覚えのある声がエイミーの耳に入る。ぱっと立ち上がるとドレスの裾を翻して玄関へと駆けていくエイミー。メイドや執事もほっとして玄関を開け放つ。
そこには8人の冒険者の姿が。ちょっとクリームで汚れている者もいるが、そんなこと気にしないような明るい笑顔ばかり。
「お嬢様、パフェの秘密、探してきました!」
「アプリコットちゃんといっぱいお肉も取ってきたよ!」
アプリコット・プラム・ナイチンゲール(h02497)とアメ・ドライスデール(h01051)が両手でぶんぶんと手を振れば、まんまるなお肉ごとずるずると引きずってくるのは緇・カナト(h02325)と野分・時雨(h00536)。たぶん、女性陣のお肉も持ってくれているんだろうなっていう分量。
「皆さんと遊びに来ましたよぅ」
「あと、もう一人、お客人を」
二人の後ろからおどおどと顔を出すのは星詠みの春日・陽菜(h00131)。
「あの、あの、ひなね、ご一緒に遊びたいなって、あの」
「陽菜の嬢ちゃんじゃないですか。これはこれは」
二代目海石榴屋・侘助(h01536)が陽菜の目線に合わせて微笑むと、陽菜はようやくにっこりする。
「お嬢様、ただいまです」
浮遊しながら小さくエイミーに手を振るのはノア・キャナリィ(h01029)。膝までの金髪がふわりふわりと風に遊んでいる。
その隣でエイミーの姿にほっとしたように胸を撫で下ろしているのは雪願・リューリア(h01522)。リューリアはエイミーが自分たちを待っていられないで飛び出してしまわないか、とても心配だったのだ。
真っ先にエイミーに声をかけたユッカ・アーエージュ(h00092)はエイミーがこちらに走ってくるのを見て、手を広げ受け止める。
「エイミーちゃん、おまたせしちゃってごめんなさいね。心配してたかしら?」
言葉にならずこくこくと頷くエイミーに、リューリアは隣から顔を出す。
「でも、ダンジョンに一人で向かうような無茶はしないで欲しいぞ。我も心配になるからな」
「心得ましたわ。でも、皆様ご無事で本当によかったです」
ユッカから離れて、ようやく人心地ついたように息を吐いたエイミーはころんとしたあばれうしぶたどりの数を眺めて、さすがに目を白黒させる。
「こんなに……!?」
「それで、お嬢様」
ノアは丁寧に声をかける。
「もし良ければ、僕達にもお嬢様の技術を学ぶ機会を頂けますか? 料理初めての人もいて……代わりに僕の知ってる技術は教えるので」
「召し上がるだけではなくて?」
「ええ、お嬢様さえよろしければ」
「勿論ですわ、是非ご一緒に」
ドレスを摘んでお辞儀をするお嬢様に、メイドや執事たちは慌ててキッチンの様子などを見に行くけれども、それは素直にお願いして。ノアはそれを見ながらエイミーだけにこっそりと言う。
「お肉料理も、喜んでいただけると良いですね」
ほんのり赤くなって照れるエイミー。
「ええ!」
――大丈夫。お嬢様のお気持ちはきっと伝わるはずだから。
さあ、贅沢でわがままなパフェを作ろう!
●肉パフェを知らないとは!
√能力者たちは、お嬢様のお屋敷の庭に招かれた。綺麗に手入れされた庭には様々な花が咲いている。
その中央に運ばれてきたのは、キッチンだ。
水道こそポンプの中の水を代わりに使うが、包丁は何種類も用意されており、食器も沢山、肉を焼く場所はガスと炭火の二種類もある。
どれを使ってもいいし、足りないものは取ってくると告げるエイミーにそそっと近づくのは侘助だ。
「ごめんなさいね。何も言わず、この拍子木で脳天に一発いただけやせんか」
差し出す椿材の拍子木に、エイミーは「ええっ!?」とさすがに驚いた顔。だが、侘助にも侘助のけじめがあって。
「なにしろ手前の矢に貫かれねェとお話を〆られなくって」
「??」
「まァ、ケジメみてぇなものと思って一つ」
そこまで聞けば、何か事情があるのだろうと得心したエイミー。拍子木をお借りして。
「い、いきますわよ……!」
コツン!
お嬢様らしい力で脳天に一発入れさせていただければ、返された拍子木を侘助はチョン。
「……ありがとうございますね」
これで、ひとつのお話は終わり。
「サテサテ、件の伝説のパフェですけども、こちら、読んでいただけやすか?」
侘助たちから渡された、パフェ・スイートの書き残したメモをお嬢様は開いて、つなぎ合わせた。
「まぁ、これは美味しい生クリームの配分だわ。こっちは、パフェグラスに入れるクリームと果物の配分、こっちは……」
エイミーの目が輝く。
「本当にありがとうございます。でも、やっぱりパフェはお肉の後ですわよね」
「いいのよ? エイミーちゃんの食べたい順番で」
ユッカが心配そうに言うと、エイミーは首を振った。
「まずは、私と一緒に待っててくれたメイドたちや執事たちにお礼を言わねばなりません。勿論、皆様にもお礼をしたいのですが、それは、最後にとっておきまして」
「いい子ね、エイミーちゃん」
ユッカは目を細める。これだけいい子ならば、ユッカもつい手を貸してしまうというもの。
「みんなは焼肉をすると言うのだけれど、エイミーちゃんは作りたい料理はある?」
「焼肉?」
エイミーお嬢様、言葉を反芻する。それから首を傾げて。
「お肉はステーキではないんですか?」
衝撃が走った。さすがお嬢様、焼肉はご存知ないのか!
「承知しました、お嬢様。ではステーキ用にお肉を切り分けましょう、彼が!」
だが、そこは時雨。すかさずフォローをすると、動きを止めていたカナトを指差す。
「オレが?」
「腕が鳴りますねぃ」
「ひな、カナトさんの包丁さばき見てみたい!」
しかも、陽菜も後押ししてる。
「あ、はーい! 私も解体できますよー!」
元気に手を挙げるアプリコット。「解体」という言葉に含みを感じるがそれはそれとして。
「アプリコットちゃん、その手に隠しているもの、なあに?」
「しーっ、アメ、これは見ちゃダメ!」
「はい、そこのアプリコットさん、怪異肉はしまってくださいねぃ」
「時雨さん、言っちゃダメですよー!」
ちょっとした混沌に頭を押さえたカナトが仕方なさそうに自前のナイフを握る。それをちょっと待って、とユッカは手で制した。
「エイミーちゃん、自分で捌いてみたいとかはある?」
「捌く……ですか」
「ええ。どう?」
ユッカは、エイミーのやりたいことを優先したい。だから、ひとつひとつ確認してみる。そうでないと、きっとこのいい子のお嬢様は皆に色々譲ってしまいそうだから。
エイミーは少しだけ考えてから言った。
「……お肉を捌くのは、正直こわいです。なので……」
「任せておいて~」
仮面の下でカナトがにっこり。ちゃき、と改めてナイフを構えると手早く捌いていく。
「『あばれうしぶたどり』の名前も、ぶもーこけこけな鳴き声も、本当に何だったんだろうねぇ……アレは」
「今は名もなきモツですが」
カナトがどこから切ろうかな、と丸い体をころころ転がせば、時雨がうんうんと頷く。陽菜が目をぱちぱちさせて「まんまるなのねー」と感心している。ころんころん。
まんまるで同じ形のように見えるけれど、どこか牛豚鶏の雰囲気もあるので、その直感に従って、カナトは手早く捌いていく。
鶏肉は皮を剥いで、手羽、モモ、ムネ肉、ササミへ。
豚肉は豚足を外したら、ロース、ヒレ、バラ、モモ肉……。
「すごいな~、こんな形なのに、普通の肉と変わらないんだね~」
「肉切るの面倒そうなので、野菜切っておきますねぃ」
カナトにお任せして時雨は手早く野菜をざくざく。
「大きくない?」
「腹に入れば同じです」
最後に牛肉を捌いて、ヒレのあたりだけステーキサイズに切り分けておく。別のお皿に乗せてエイミーに差し出せば、それはエイミーも知っているお肉の形態だったので、ぱっと笑顔になった。
「ありがとうございます!」
「ステーキは焼ける?」
ユッカが尋ねると、エイミーはぐっと握りこぶしを作った。
「挑戦してみたいと思います」
「そうやって考えてみることがたいせつ。そこにまごころが篭もるのよ」
エイミーの初ステーキにユッカはにっこり。メイドさんや執事さんが集まり、エイミーはステーキを丁寧に焼き、皆に振る舞った。
お肉を食べて「お嬢様……!」って泣いてる執事さんもいる。和やかな光景だ。
「他のお肉も捌いたから、よく焼いて食べてね~」
カナトの声で、今度は焼肉パーティの始まり。
「これが……ぶもーこけこけのお肉! とってもおいし~!」
「アメ、アメのお肉焼いてあげる!」
「え、でも」
そっと見ないふりをしていたアメだったのに!
「そこのアプリコットさん、怪異肉はちょっと離れたところでお願いしますねぃ」
「時雨さん、そんな~」
しょんぼり離れたところで怪異肉を焼くアプリコット。炭火焼きが美味しいです。
「はー、皆さんの手際の良さときたら大したモンでございますよ、コリャァ」
お肉のよい匂いにひょっこりと顔を出すのは侘助。
「紫煙入道、お前さんもちょっと見習っておいでな。煙に紛れてお肉ひっくり返すくらいサ」
侘助のまわりにふわふわ浮いていた煙――紫煙入道が「えっ」って言うように侘助から離れる。侘助は逃さないと言うように煙を掴んだ。
「火に炙られて些か増えすぎた横幅減らしといで。ホラ行った行った」
掴まれちゃえば横幅増えていることはすぐにバレるので、紫煙入道はしょんぼりと焼肉裏返しのお手伝いに。
「にゅうどうさん、ひなのお肉、取ってなの」
この星詠み、人の怨霊も平気で使うようだ。侘助は、焼肉をじゅうじゅうして一口。
「んんー、この香ばしさ、たまりやせんねェ」
リューリアもメインはパフェとわかっているから、食べ過ぎないように焼肉をぱくり。
「なかなか強敵だったけど、こうして食べると美味しいな」
「ええ、本当に美味しいわ。エイミーちゃんもどう?」
ユッカが尋ねれば、初焼肉のエイミーもぱっと笑顔。
「美味しいです。こんな食べ方もあるなんて」
「生食危なそうな部位もありそうだし、しっかり下味は付けて、きちんと火は通して焼肉は楽しもうねぇ」
カナトはしっかりみんなのお肉が大丈夫か確認しながら、食べている。
「生肉食べたがるようなヤツのことは知らんけど。うちの千疋狼とかねぇ本当に……」
ここでは影獣さんはお留守番です。現場で食べたから我慢しましょう。
「あ、牛肉部分が美味しいね、やっぱり」
「なんで牛肉強調するんですか??」
牛鬼の時雨、ちょっと聞き捨てならない。でも生肉とか言ってたし、大きな声で文句も言えない。
「そういえば途中合流したけども、お嬢様はパティシエ目指していたんだってねぇ」
エイミーによく焼けた肉を取り分けながらカナトが尋ねれば、エイミーははにかんで「はい」と答えた。
「それでパフェのレシピかぁ……」
フォークを振り回していたことを思い出し、遠い目になるカナト。そこへにこにこと顔を出す時雨。
「見て。パフェグラス借りてきました」
「時雨君もパティシエの仲間入りかい?」
不思議そうなカナトの前で、お野菜と焼肉を手早く盛り付ける時雨。
「肉野菜のパフェ。お嬢様どうです? これありですか?」
「そんな目に合わされるグラスかわいそう」
「実はこれはぼくの故郷での、秘伝パフェレシピなんです」
真顔で大嘘をつけば、エイミーは大変に感心したように「そうなんですか!」と目をきらきら。レシピを聞きたがるエイミーにやんわり話を変えようとするノアとユッカの良識派。
陽菜も目をきらきらさせているので、こちらはカナトが慌てて、
「肉パフェ……肉パフェ……えーと、レタスで巻いた焼肉でも食べる……?」
普通の食べ方を提案する。わっと喜んでカナトに巻いてもらった焼肉を頬張る陽菜。そこへすすっと時雨が肉パフェを二人へ。
パフェグラスに盛られたものは、白米とレタス、そして美味しそうに焼けた三種のお肉。
「普通に肉丼ぶりで盛った方が美味しそうじゃない? 見た目がさぁ」
「まーそう言わずに一口あーん」
時雨が迫れば、カナトは仮面の下でそれはやらないという強い意志を発する。それに気づいたのかカナトの影からにゅっと顔を出したのは足と口と尻尾の多いもふもふ影わんこ。目ももふもふな毛で覆われているけれども、ちゃんと肉パフェがわかっているようで側面にある口でぱくり。
にゅっとまたカナトの影に消えたので、今の影わんこの|お行儀の悪さ《ナイスプレー》には気づかなかったことにした。
「陽菜チャンも肉パフェどうぞ。ただの肉丼ですが。あーん」
「あーん、なのね」
幸せそうにいただく陽菜。カナトとしては出された物は美味しく片付ける主義なので、色々な人に回っている肉パフェを見ながらしみじみと思う。
「今度は見た目含めて美味しい姿で喰われるんだよぅ」
「ブーブー言わないで。箸噛んで砕かないでくださいよ」
時雨はにっこり。
ちなみにぶもーこけこけな肉はお嬢様の目に叶うくらいには美味で。
「鳴き声は食べられないのが本当に残念だ」
カナトは肉パフェを食べながらしみじみと思うのだった。
●苺の猫さん飾り
焼肉でほどよくお腹いっぱいになった後は、いよいよパフェ作り!
ずらり並んだ材料は、√能力者たちが集めたお墨付きの材料ばかり。これなら絶対に美味しいに違いない。
「さて、エイミーちゃん。どんなパフェを作りたい?」
ユッカが尋ねれば、エイミーは目をきらきらとさせて言う。
「生クリームたっぷりで、フルーツもたっぷりで、隠し味にゼリーも入れて、上にはアイスが乗っていて、ほんの少しフレークも混ぜて……わくわくしすぎて、味に纏まりがなくなってしまいそう」
「エイミーちゃんの夢を思い切り詰め込んでもいいのよ。パフェはね、どんな夢でも受け止めてくれる魔法のスイーツなんだから!」
ユッカの言葉にエイミーはさらに目をきらきら輝かせる。
「わかりました。では、夢のパフェを作りますわ」
「ところで……」
こそりと顔を出すのは侘助。
「『伝説』にゃ及ばなねぇかもしれねェンですけど、海石榴屋の『秘伝』にご興味などございやせんか?」
「秘伝!?」
どうやらこういう言葉にお嬢様は弱いみたい。
「是非教えていただきたく思いますわ! ひょっとして、あの……」
「ええ、ええ」
材料を取ってきてもらったとき、エイミーは侘助自慢のかりんとうを食べている。
「あの、美味しさと言ったら! 嬉しいですわ!」
ということで、まずは冷めても美味しいかりんとう作りから。
侘助は腕まくりをしてたすき掛け。いつもの羽織が汚れぬよう、意気揚々と口上を。
「サテ! 此度ご覧に入れますはァ!」
なんて勢い込むほどのもんでもございやせんね、とちょっと笑った後。
「ここに揃いましたるはエイミーの嬢ちゃんもご存知の通り錚々たる曰く付きの品々! これを使わせていただくんですからして大した小細工も要りやせんよね」
エイミーもにっこり。お嬢様、ドレスの袖をぎゅぎゅっと上げて、侘助に負けぬようエプロンだってつけちゃいます。
「小麦粉、砂糖に牛乳そのほか材料はきちっと量りやして」
真剣な眼差しで侘助の言う分量を量るエイミー。皆も焼肉の片付けをしながら、わくわくとエイミーが作るのを眺めている。
「コイツをガガッとこねる!」
「ががっ! ですわね!」
ががががっとボールでかき混ぜるエイミー。お菓子作りのときは、表情も真剣、お嬢様というよりしっかりしたパティシエ見習いの顔だ。
「そうそう、上手でございますよ」
侘助が褒めれば、エイミーはふう、と一息。
「そしたら一時寝かせましょ。待つのも大切でございやすからね」
材料を寝かしている間、パフェ作りへ。こちらはノアが全員の教師役。ちなみにカナトと時雨は甘い物はあまり得意でないので、肉パフェを食べながら見学中。
「ゼリーの配分を教えてもらえれば、手伝うぞ」
比較的お菓子作りは得意なリューリアが言えば、
「じゃあ、牛乳はホイップしておきますね!」
俄然元気の出たアプリコットがえいこらさーとかき混ぜる。そして、アプリコットは肉パフェで使ったパフェグラスをそっとお借りして、何やら飾り付けていき……。
「アプリコットちゃん?」
「見よ、この造形……!」
「ははァ、こいつァまた見事な……」
「こ、これは……!」
侘助が言葉を失い、アメが数歩後退する。形容しがたいパフェができていた。そう、それはまるで……。
「そこのアプリコットさん、怪異肉はしまっておきましょうねぃ」
「時雨さん、使ってないですから!」
なんていうか、こう、√汎神解剖機関で見たことがあるような、ないような。そんな形容しがたいパフェ、爆誕。
「……え、まさか変です? おかしい?」
優しい皆は何も言わない。その沈黙が悲しい。そっと食材を切るほうに回るアプリコット。
さて。
「それでは、最後にかりんとうを揚げやすよ。油跳ねには気を付けて……」
やる気になっているエイミーに、ユッカは気を付けてね、とは言わない。やる気を削ぐのは本意ではない。ただ、にこにこと見守るだけだ。
侘助特製の油でかりんとうをさっと揚げて。油を切ったら、
「ハイ、できあがりッ!」
香ばしい香りが庭中に広がり、皆が笑顔になる。
「香ばしくサクッと揚がったかりんとうでございやすから、パフェに飾るのも悪かねェんじゃねぇですかねえ?」
「うん、飾り付けに使わせてもらおうかな」
ノアがにっこりと笑えば、侘助もエイミーも嬉しそうに。
「陽菜の嬢ちゃん、ひとつ味見しやすか?」
「いいの?」
陽菜が皆を見ると、エイミーが真っ先に頷いた。陽菜ははふはふ冷ましながら、カリリ。
「……美味しいのね!」
忖度なしのお褒めの言葉をもらえば、エイミーは嬉しそう。
それでは、最後に念願のパフェ作りを。
リューリアが絶妙な配分で作ったゼリーとフレークをパフェグラスの下のほうへ敷き詰めていき、アプリコットが混ぜた生クリームを盛り付けていく。
そして一番肝心な飾り付け。
「僕とアメさんは、二人で大きなパフェを作ろうか。皆と分けっこができそうなやつ」
「いいね!」
ノアとアメは意気投合。早速パフェグラスを持ってくる。続いてノアが手に取ったのはイチゴ。
「飾り切りを教えますね。猫さんです」
「え、苺って猫さんになるの!?」
驚くアメの前で、ノアはまずは苺のヘタを取って、半分に切った。その器用な手つきにアメだけでなく、アプリコットもユッカもエイミーも陽菜も覗き込む。
「猫さんは苺の下側を切るだけで出来ますよ。V字に切れば頭、切り落とせば体……チョコペンで顔を書いてもいいかも」
ちょん、ちょん、と絶妙な大きさで切れば可愛い苺の猫さんの出来上がり。
「ほわぁ、なるほど! こんなの絶対に思いつかないよ、すごい!」
見ていた全員がアメの言葉に納得するように拍手。アプリコットは早速別の果物を持って行き、何か始める。エイミーと陽菜はまだわくわくしながら様子を見守っている。
「ボクもやってみるね」
ちょん、ちょん、とアメが切るも……なんだかちょっぴりブサイクな猫さん?
「ちょっと思ったのと違うけれどボクにもできた!」
「ううん、初めてにしては上手ですよ。とっても可愛い猫さんです」
褒め上手なノアは笑顔で頷く。
「ユッカさんとお嬢様と……春日さんも、一緒にやってみますか?」
「私も是非やってみたいわ」
「ええ、是非教えてくださいませ」
「ひなもー。ひなはね、ひなでいいのよー」
三人もちょん、ちょんと切る。エイミーはパティシエを目指してるだけあって、なかなか可愛い猫さん。ユッカもキュートな猫さんに仕上がった。陽菜は大真面目な顔だけど、……これは猫?
「陽菜さんも上手ですよ」
「えへへ」
「ユッカさんとお嬢様はさすがの腕前ですね。手分けして何匹か作りましょうか」
「うん!」
「ええ、エイミーちゃん、どう?」
「勿論ですわ」
四人が猫を作っている間、ノアは盛り付ければ隠れる部分を薄く切って、猫の尻尾作り。
「アメ、見て見て」
猫を作っているアメの肩をアプリコットが叩く。そこにはオレンジと林檎でできた花飾りが!
「アプリコットちゃん、飾り切りとっても上手だね!? これは飾るのが楽しみだなあ」
「えっへん」
アプリコットも刃物使いは得意なのだ。見れば飾り切りもできちゃう。
「(さっき何だか呪われそうなパフェ作っていたのを見た気がするけど)」
アメは机の隅で何かオーラを出している爆誕しちゃったパフェを見ないふり。優しいアメです。
「次はハートも作ってみましょうか。今度はヘタ側をV字に切ればいいだけだから」
「ハートは確かに簡単だね、たくさん作れそう。みんなで食べるし、どんどん作ろ」
「ええ、これだけ苺があれば、皆で分け合えそうですわ」
「エイミーちゃん、メイドさんたちにもお分けする?」
「ええ、そのつもりです」
嬉しそうにアメとエイミー、ユッカは手際よくハートの苺を作っていく。その間にノアは苺の薔薇をつくり、余った苺はジャムに。全ての作り方はアメとユッカ、ゼリー作り中のリューリア、エイミーに教える。
「ひなはね、作れないから味見がいいのよ」
苺を何個かぐしゃあしちゃった星詠みはにこにこしながらノアの作るジャムの味見のお手伝い。
最後に大きなパフェグラスの飾り付けだけど……。
「ノア君、何かコツとかある……?」
「うーん、自由でいいんじゃないかな。ちょっとくらい個性的なほうが思い出になりますよ」
「ふふ、とっても素敵なお言葉だわ。じゃあ個性的に」
すっかり打ち解けたエイミーは嬉しそうに笑って飾り付けをしていく。きっとそれはエイミーの「夢のパフェ」。
アメはしばらく考えてから、お店で見たことのあるパフェを思い出す。層になった綺麗なパフェ。
「(あれを意識して作ってみようかな)」
まずは刻んだフルーツ、ホイップクリーム、ジャムを交互に重ねて、上にホイップクリームをたっぷり乗っける!
皆で切った綺麗なフルーツは対角線を意識して飾って……。
「ここの特等席は猫さんに」
猫さんは両脇にアプリコットが作ったオレンジの花飾りを従える。
「最後にかりんとうを飾ったら完成だー!」
そこへ、メイドたちが紅茶を運んできてくれたので、皆でパフェ大会のはじまり、はじまり。
紅茶を飲みながら眩しそうに、時雨とカナトは端で見学。
「エイミーが頑張ってくれたから、一段と美味しいぞ」
嬉しそうに目を細めるリューリア。
「これは我が用意した果物だろうか。こんなに綺麗になるのか」
「ええ。もう、危険な所には行かないように致しますね」
エイミーの言葉に、リューリアは嬉しそうに笑って。
「伝説パフェのレシピ、我にも覚えさせてもらえないだろうか。幼馴染へのお土産話にもなるからな」
「勿論です」
エイミーもにっこり。
「エイミーちゃん、楽しい?」
ユッカが尋ねれば、エイミーは素直な笑顔を見せた。
「はい、皆様のおかげですわ!」
それこそがユッカの一番の幸せ。
「んん!? すっごくおいしー!」
アメとアプリコットは大きなパフェグラスから掬いながら。
「みんなで一緒に作ったからかな? 美味しさ倍増だね、感動だなぁ」
「素敵な見た目ですねー! アメ、頑張ったね」
アプリコットも幸せな笑み。
ちなみに爆誕したあれは、そっとアプリコットが召し上がったそうです。
「皆さんと一緒に食べて、美味しさはマシマシですね!」
「料理って全然興味がなかったけれど、楽しかったからまたやってみたいな」
「色とりどり、素敵なモンじゃアございやせんか」
アメとアプリコットが幸せそうにスプーンを運ぶ様子を見て、侘助も一口。
「ん、これは乙なもンですね」
「おいしいのよー」
陽菜も口のまわりにクリームを付けながら食べている。
ノアは陽菜の口元を拭いてあげながら、少食ゆえにどこを食べればいいか考える。特にアメが頑張ったところは盛り付けごとの味の違いを感じたいと思う。
「かりんとうを乗せるならもう少し和風に寄せた方が合うかとも思ったけど……甘酸っぱい苺と合わせるのも程良いアクセントになって美味しいですね」
これはかりんとうのほろ苦さを活かした大人の味だろうか。
「(上品な味にまとまってて食べやすい気がする)」
ノアは思わず笑顔になる。
「(僕にとってもよい経験になったかな)」
●そして、またね
アメ曰く「お腹いっぱいだけれど、片付けはしっかりやろー!」ということで、お借りしたキッチンを綺麗にした皆はお屋敷をお暇することになった。
エイミーはお別れの前に小さな袋を持ってくる。
「皆様のご無事を祈りながら、焼いたクッキーですの。お口に合えばよいのですが」
ひとりひとりに配りながら、頭を下げる。
「エイミーのこれからの成功を祈らせてもらうぞ」
リューリアは受け取りながら大きく頷く。
「人の幸福を祝えるエイミーちゃんが、素敵なパティシエになれますように。おばあちゃんも応援してるからね」
ユッカはクッキーを大事に胸にあてて祈るように。
「パティシエの卵だから素敵なお菓子だね、美味しく頂くよ」
アメは嬉しそうにポケットに入れて。
「お嬢様もこれならパティシエになれますよ!」
アプリコットも満開の笑み。
「(ともあれ、お嬢様やメイドさん、執事さんの方も幸せそうでよかったですねっ!)」
「イヤハヤ、贅沢な時間を過ごさせてもらっちまいやしたねぇ。……エイミーの嬢ちゃんも、皆様も、幾久しく健やかに過ごしてほしいもんでございやすね」
侘助は皆を見て微笑むと、少ししんみりとした空気を壊すように、拍子木をチョチョン。
「サテサテ、最後ではございやすが、ここらで一つお耳を拝借」
取り出したるは紙芝居。
「これよりお話ししますはとあるダンジョンで繰り広げられた冒険の物語。題して『甘味を愛する少女、美食の極みを迷宮に求むること』」
グルメなわがままのお話は、これにて終幕。
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