Parvam Horto✧fract
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Parvam Horto ~きみの箱庭~
✧Describe
割れた卵の殻ひとつ。ころんと転がる半分こ。
ふかふかの土に種を撒いて、ふんわり優しい花が咲く。縁を彩るアムネシアが|生命《いのち》の巡りを見守っている。
三時のおやつは甘いキャンディ。ころり転がった飴玉の、包み紙を開くと色の変わる蝶が舞う。
ひらひら魔法の蝶が|天《そら》へと躍ると、きらきら虹色の光が降って、物語の世界がにじみ出す。
眠るお菓子が目を覚まし、蝶を追いかけ花開く。楽しく遊んだその後は、夕暮れと共にかくれんぼ。
花とお菓子が静かな夜は、切株の上の本を開いて。今日はどの頁にしようか、なんて小さく零す。
空白の頁が本から飛び出して、折り紙の蝶がふわりとはばたいた。
文字を指先で追えばある旅先の思い出がよみがえる。失わぬよう、そっと心のうちに閉じ込めて。
いつか、この空白が埋まりますように。
割れた片割れは何処へやら。透明な空気の膜が、半分を埋めるように覆っている。
春には色とりどりの花弁を降らせ、夏には夜空に星を架ける。
秋には美しい紅葉を散らし、冬には銀世界を齎した。
どうか、歩む旅が楽しいものでありますように。
✧Recipe
殻の揺り籠
割れた卵の下半分。真白な卵に未だ彩はない。
恵みの揺籃
咲く花々にぴったりの土壌。
種を撒いたら、翌日にはふんわり花を咲かせる。
アムネシア
揺り籠を彩るように円を描いて咲く紫薔薇。
いつでも花弁を揺らしている。
蝶の魔法
飴玉から飛び出した、紫の蝶々。
物語の語り出しには薄らと赤色を添えて。
キャンディの魔法
蝶々のように空を飛ぶ。三時から四時の一時間。
勿論、甘い味がする。
小さな切株
中央に鎮座する切株。
断面が丁度良く斜めになっている。
本の魔法
蝶々のように空を飛ぶ。御伽噺の語る時間。
空白の頁は未だ。
はんぶん
此処に片割れはない。たくさんの祈りと願いが満ちる。
誰かが願った、流れ星。
✧Comment
まあるい卵のなめらかさを利用した、割れた殻型のビバリウムです。落ちないように台座付き。
好きな花を好きな時に咲かせられますが、長持ちはしません。時折、種を撒いてあげましょう。
キャンディは食べられます。長持ちしますが、お早めに。
卵型を補完するための空気には魔法が混じり、思い出をスクリーンのように映し出します。
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🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功