シナリオ

憧れは綺羅星の如く

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 深見・音夢(星灯りに手が届かなくても・h00525)は推し活女子である。
 推し活によるエネルギーが、怪人としての彼女の活動を支えている。
 そんな日頃の感謝を伝えるため、音夢は推しへ捧げるチョコを作ろうとしていた。
「さ、頑張るっすよ!」
 ガサガサと袋を漁る。取り出したのは、チョコの作成キット。普段は料理も家事もさっぱりな彼女だが、これなら安心だ。
「便利な世の中に感謝っす!」
 チョコを捏ねながら溶かしていく。どろりとした輝きがボウルを満たす。流石にブランド物の高級チョコとは質が違うようにも思えるが、それでも。
(「贈り物としては、微妙でも手作りの方が良いと思うんすよね」)
 次は形成だ。
 シンプルな一口大。キットを傾け、つー、とトレードマークである星型に、チョコを垂らしていく。少しこぼれた──いや、まだ諦めない。
 気を取り直して修正。推しの髪色のホワイトチョコを、慎重に流し込んでいく。
「……っし、成功っす!」
 冷蔵庫に入れて待つ事しばし。取り出せば、無事完成だ。
(「そして仕上げはやっぱりあれっす」)
 音夢、急いでパソコンを立ち上げ、推しの伝説ライブを再生する。
 熱狂する会場。サイリウムの海の中、ヴァーチャルアイドル『星見天・奏多』が、「I'm Your Star‼︎」と、定番のコールを叫んだ、その瞬間。
「Yes, You are My Star──‼︎‼︎」
 余韻。
 至福の瞬間を噛み締める音夢。
「……ふぅ、この完成の合図があってこその推し活チョコっすよ!」
 もっとも推しが画面から出てきてくれる訳では無い。このチョコも、最後は音夢自身が食べる事になるのだが。
(「例え触れることができなくても、手が届かないとしても、推しがいてくれるっていうのはそれだけで大事なことっす」)
 ただ一つ気になることがある。
 最近、誰かに見守られているような視線を感じる事だ。
 推しへの愛が高じ過ぎたか──音夢自身、少し心配にもなる現象だったが、その際いつも視線の先にあるのは、ぬいぐるみ『ロイコちゃん』だけだ。
 とはいえ、この愛が音夢を動かしているのも事実。
 感謝を胸に、気合注入。
「よーし、今日も一日頑張るっすよ!」

 ……なお実の所、推しである星見天・奏多は、音夢ただひとりの願望を反映した『見えないお友達』で。
 実はすぐ近くから音夢を見守ってくれていたと気付くのは、まだまだ先のお話──。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​ 成功

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