シナリオ

コラテラル・ラーメン

#√ウォーゾーン

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 #√ウォーゾーン

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●世界を支える根幹
 いかに危機的な状況でも、食事さえ何とかなっていれば、とりあえず生き抜くことはできる。
 故に水や食料を確保するのは最重要課題であり、敵側からすれば供給を断つことが重要になる。
 もちろん、『戦闘機械群ウォーゾーン』からすれば、やろうと思えば殲滅するのは容易いのだろうが。
 狙われたのは、比較的大型の食料生産拠点である人間側の戦闘機械都市。
 相手が何を目的とするかは分からない。
 一つだけ確実なのは、この都市が無くなることを許せないと奮起する一人の星詠みが立ち上がった事だ。

●ただでさえ少ないのに
「ラーメンが危ない、みんな、助けて」
 ぱっと見、美人……なのかもしれないが、残念な香りというかラーメンの香りの漂うエルフ、サフィ・ラングキィファ(h00054)が何かを言っていた。
「ウォーゾーンで数少ない……インスタントラーメンの製作できる都市が襲われようとしている」
 なるほど、確かにウォーゾーンでの食料の供給は最重要と言っても過言ではない。過言ではないがなぜわざわざラーメンを強調するかはわからない。
「具も味気もなにもない完全栄養食ディストピアラーメンだとしても、この世界の貴重なラーメンを失うわけにはいかない」
 いや、どうやらこのエルフ、ラーメンの事しか考えていないらしい。
「最初先遣隊としてドローンが飛んでくる、そいつらをうまく倒せれば、少し余裕がでる」
 そうすればラーメンを食べて休憩することもできるだろうが、失敗したときには敵の後詰めがやってくる可能性もあるらしいので油断はできないとの事だ。
「後ろの控えているのもかなり強力なラーメンハンターだと思う、みんな、改めてお願いする。邪悪なラーメンハンターからラーメンを助けて」
 多分ラーメンハンター云々は彼女の思い込みではあろうが、とにかくかの世界の人々に危機が迫っているのは間違いない。
 首をかしげる者もいながらも、√能力者たちは頭を下げて送り出す星詠みに背を向けて歩みを進めるのであった。

マスターより

しべりあ
 軍事行動の為の致し方のないラーメンさ。
 どうも、しょしんしゃの『しべりあ』と申します。
 TW8おめでとうございます、はじめましての方も今までお世話になっている方も宜しくお願い致します。

 ラーメンを狙って邪悪なドローンが飛んでくるようですのでまずそれをどうにか致しましょう。
 その辺に転がっている高圧縮された完全食ラーメン(不良品)をぶつけるだけでも爆発四散するでしょうし、普通に遠距離攻撃で撃ち落としても大丈夫です。
 ラーメンを食べるなどして油断していると見せかけて相手を誘うのも効果的かもしれません。匂いや熱など、相手のセンサーが反応しやすいようにすればいろいろと誘えるでしょう。
 うまく撃墜できれば余裕ができて人々とラーメンを食べることもできるかもしれませんね。その場合ディストピアラーメンではなくおいしいラーメンを食べるために別世界から具材を持ってきたほうが良いでしょうが……。
 何はともあれまずはドローンを何とかしないといけません。
 皆様、寒くなってきましたが健康に気を付けて、よいラーメンライフを。
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第1章 冒険 『ドローンを撃墜せよ』


POW 適当な物を投擲して撃ち落とす
SPD 弓矢や銃など射撃武器で撃ち落とす
WIZ 射程のある魔法攻撃で撃ち落とす
√ウォーゾーン 普通7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

久瀬・八雲
アドリブ可

呼ばれた気がしました!好きなラーメンはしょうゆ!
ラーメンマニアではありませんが、食べ物の恨みは千年の呪いも同義!
邪なるラーメンハンター許すまじ!
そういう訳で、久瀬・八雲――参ります!

お湯が沸きそうなこの熱波、さぞかしドローンのセンサーも感度マシマシじゃあないでしょうか!
きっと寄って来るであろうドローンへ先制攻撃を狙いますおらああーーっ!!
(霊剣投擲)

数は多そうですしじゃんじゃん行きましょう!
その辺にありそうな瓦礫とか不良品ラーメンをちょっと勿体ないですけど蹴っ飛ばしてぶつけちゃいます!
わたしもラーメンたべたいので頑張りますよ!

●炎の嵐としょうゆラーメン
「呼ばれた気がしました!」
 あたりに渦巻く熱風と共に元気よく……と、言うよりは若干のやかましさと共に現れたのは一人の少女。
「湯も沸きあがる程のこの熱波! ドローンのセンサーも感度マシマシのようですね!」
 普段はおとなしいという噂を全く感じさせない堂々とした出で立ちの彼女を目指し、ラーメンを狩ろうとやってきたかもしれないドローンたちもなんだなんだと集まって来ている。たぶん熱センサーだけでなく音波センサーにも思いっきり反応しているのだろう。
「ラーメンマニアではありませんが、食べ物の恨みは千年の呪いも同義!」
 周囲には聞いていた通り瓦礫やらなにやらに紛れて、大量の不良品と思しきインスタントなラーメンが転がっていた。きっとこうして邪悪な食品ロスが出るのもこのドローンたちが悪いに違いない。
「そういう訳で」
 冷たい亡骸となった哀れな不良品ラーメンを手に取り空を仰いだその先には、光り輝く無数の憎きドローンたち。
「久瀬・八雲――参ります!」
 手にしたラーメン……と見せかけて、あいさつ代わりの先制攻撃だと愛用の霊剣を思いっきりぶん投げる。
 唐突な霊剣にドローンたちは爆発四散。見事に直撃を果たした。
「邪なるラーメンハンター許すまじ!」
 追撃にと手にしていた不良品ラーメンを足元に落とし、掛け声と共に蹴り上げる。
「好きなラーメンは……しょうゆ!」
 そのパッケージにはたしかにしょうゆと書いていた。ただ、ディストピア世界のしょうゆ味が本当にしょうゆ味なのかは謎に包まれているので後でしっかり確かめねばならず、そのためにもドローンを墜とさねばならない。
「おお、どんどん来てますねぇ、数は多そうですしじゃんじゃん行きますよ!」
 蹴るものはいくらでも転がっている。つまり、いくらでもドローンを墜とし放題ということだ。
「わたしもラーメンたべたいので頑張りますよ!」
 ドローンを爆散させながら、巻き起こる熱風は嵐となり、しばらく止む気配はなかった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

神原・ミコト
「ラーメンの危機…√妖怪百鬼夜行の人間としては見過ごす訳にはいきませんね。私は√ウォーゾーンに行ったことはありませんが、そこの人々はかなり苦しい生活をしていらっしゃると聞いたことがあります。彼らにとって食事という行為がどれだけ心の支えになっているのは想像に難くないです…今すぐに私の『先陣ロマンチ力』でその工場に…いえ……いくつか差し入れとして食材を買ってから行きましょう。」
⚫️私は射撃武器を所持していませんし魔法攻撃もあまり得意ではありません。ですので少々勿体無い気がしますが、そこら辺に落ちているこの完全食ラーメンをドローンに投げつけます!

●たかがラーメンと油断したか
「ラーメンの危機……√妖怪百鬼夜行の人間としては見過ごす訳にはいきませんね」
 別のルートより用意してきた食材を背に現れたのは、先ほどの少女の熱風とはまた別の、涼やかな風を纏わせた女性、神原・ミコト。
「√ウォーゾーンに来たことはありませんでしたが、これは……」
 周囲を見回した印象を一言でいうならば、色が無い。
 徹底的な効率化の為には余計な装飾はする必要もなく、あるとすれば何かしらの理由で視認性を上げるための目印程度。
 他のルートから来た者は、それを近未来的と感じる事もあかもしれないが、これが人々の住まう場所の、日常の風景だと考えるとどうにも味気ない。
「せめて、食事で心の支えになればよいのですが……まずは、邪魔者からですね」
 空を見上げる。そこには無数のドローンが人々や設備を襲おうと狙っていたはずだったが、今視線はなぜかミコトへと向いていた。
 どうやら先に到着した仲間の熱風をミコトの風が巻き込んだことで、ドローンの熱センサーが反応したようだ。この場合は都市に被害が行かずに済んで幸いだったと考えるうべきだろう。
 そんなわけでドローンから注目を集めているミコトだが、残念なことに空を飛ぶ相手に有効そうな射撃武器も、魔法攻撃も手元にはない。
 でも大丈夫、そう、ラーメンならね。
「少々勿体無い気がしますが……」
 若干遠慮の気持ちはあれど、聞いていた通り、そこら中に落ちている不良品らしい完全食ラーメンを手に取る。
 さて、この代物。外見的にはただのラーメンであり、ドローンからしてもそんなに危機を感じるような物品ではない。本来ならば。
 しかしである、このどんな食糧でも非常に貴重な世界であっても、廃棄せざるを得ないような不良品が一体どのような物か。
『回避ノ必要ナs……!?』
 風が吹いて飛ぶような食品だ。そう認識し回避しようすらとしなかったドローンは、全てが間違いだったと悟る間もなく爆散する。
 質量、硬度ともに絶対に食品ではありえない高水準な物体であり、まだコンクリートブロックを投げられたほうがましだと思えるほどの代物。先ほど別の能力者もラーメンでドローンを打ち落とせていたのには、ちゃんと理由があったのだ。
「……兵器として転用できるかもしれませんわね」
 古来より投石といった硬いものを投げつける事は戦争にも利用されてきた恐ろしい技である。
 このラーメンは投げる側は適度な重量のため飛距離、命中精度が安定し、大きさも握りやすいジャストサイズ。
 まさにドローンを打ち落とすために生み出されたラーメンと言っても過言ではない。
「では、ラーメンを守るためにも、もう少し墜とすと致しましょう」
 こうして、空飛ぶドローンを空飛ぶラーメンが撃墜する、ラーメンを以てしてラーメンを守る戦いが始まったのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

餅竪・れあぬ
■方針
・アド/絡◎

■行動
ラーメンですか?
インスタントやカップ麺でしたら、他の√からの輸送も容易かもしれませんね。

それでは、醤油ラーメンのスープを作りましょう。
出来るだけ大きな鍋で大量に作れば、湯気や香りの範囲も広くなって囮に良いでしょうか。

ドローンが寄って来たら『精霊銃』を構えて【エレメンタルバレット】を撃ちましょう。
機械であるドローンに『雷属性』の攻撃は良く効くはずですし、上手く爆発に巻き込めれば纏めて叩くことも出来そうです。
そのままスープを煮込みつつ、順に対処していきますね。

最後は、スープに見合う量の麺を投入、全て頂きましょう。
交戦中に茹でたら、ドローンの動向次第で伸びてしまいそうですし。

●ちょっとお先に
「インスタントやカップ麺でしたら、他の√からの輸送も容易かもしれませんね」
 どうしても食料の問題に付随してくるのが保管可能な期間の長さである。
 古来より食料を長持ちさせるために人々は様々な手法をとってきた。この√ウォーゾーンの過酷さを考えても、長期的な支援をするとすればそのあたりの物品を運搬するのもいいだろうか。
 艶やかな黒髪を揺らし、何かと豊かな体も揺らしながら現れた少女、餅竪・れあぬがそう考えながらも、今回用意したのは巨大な鍋。煮込まれていたのは醤油ラーメンのスープである。
 漂うおいしそうな匂いは隠れている人々をも引き寄せてしまうほどだ。
 さすがに今は緊急事態なので人々が出てくることはないようだが……視線は感じる。
 もちろん、引き寄せる目的であったドローンも、熱やラーメンを感知して大挙して押し寄せて来ていた。そこで待ち構えていたのはおいしそうなラーメンスープ……の横で、精霊銃を構える少女の姿。
「いい感じに固まっていますね、ほぐれてしまう前に、撃たせてもらいます」
 放たれた雷の弾丸は集まっていたドローンを巻き込み激しく爆発する。れあぬの思った通り、機械相手にはよく通るようだ。
 まるでスープを煮込むついでのように次々とドローンを落としていった彼女がひと段落ついたタイミングで取り出したのは、麺。それも大量の。
 まさか一人で食べ切ろうというのだろうか。
「動いたらお腹が空くものですし」
 そうでなくても大食いな彼女はドローンの残骸が山となり静かになった周辺に、ラーメンをすする音を響かせる。
 何か引き続き周囲から住民の視線を感じる気もするがドローンが怖いのか、それともものすごい勢いで食事をする彼女が怖いのか、やはり出ては来ない。
 そんな中、ふと遠方で爆発音が聞こえ、顔を上げる。どうやら離れたところで仲間たちも戦っているようだ。
「ラーメン……ですか?」
 そこでは、空を飛び交うラーメンがドローンを撃墜していた。異様な光景を目の当たりにし、ラーメンとはいったい何だろうと一瞬疑問が脳裏をよぎる、が。
 やはりラーメンはすごい。
 そう結論付け、再度麺をすすりながらラーメンの奥深さを感じるれあぬであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

山田・菜々
ラーメンを狙うとは許せないっすね。あの子と食べるラーメンのためにも、漏れなく成敗してあげるっす。

不良品とはいえ、食品を粗末にするのは気が引けるっすけど。
高圧縮された完全食ラーメン(不良品)を投げつけて爆発させるっす。

工場ってことは、廃材とか、作業靴とか他にもいろいろあるはずっすから、次々と投げてたいじしていくっすよ。

●ラーメン様は輝きたい
「ラーメンを狙うとは許せないっすね」
 この世界では失われかけていたり、すでに失われたたりしている食文化の方が多い中で、まだ生産可能なラーメンが残っているのは奇跡ともいえるかもしれない。
 しかしこの相手は、そのわずかなラーメンすら根絶しようとしていた。
「あの子と食べるラーメンのためにも、漏れなく成敗してあげるっす」
 山田・菜々がヒーローらしく言い放つと、元気な声に反応したのか、いくつかのドローンが菜々の方へと飛んできていた。
「不良品とはいえ、食品を粗末にするのは気が引けるっすけど」
 その手に握っているのは、高圧縮された完全食ラーメン(不良品)だった。
 すでに食品とは言い難い硬度の謎物質となったそれは、すでに他の仲間が威力を証明している。
 飛んできたドローンへと狙いをつけ、投擲されたラーメン。
 それはラーメンを超え、弾丸となり、、一機目のドローンを貫き粉々にしても尚、勢いを弱めず次のドローンの群れへと飛び込み、爆発四散。
 おそらくあのラーメンは不良なりにラーメン生を爆発させたのだ。
「いや、ドローンを爆発させるつもりだったっすけど……ラーメンも爆発するんっすねぇ?」
 呆然と見上げる奈々だったが、そのラーメンの放った最後の輝きはあまりにも眩しすぎた。
 爆発に反応したドローンたちが次々と菜々の下へと集まってきたのである。
「ああっと、工場ってことは、廃材とか、作業靴とか……ええい、とにかく投げるっす! なんでもいいから当たるっす!」
 時には鉄板を、時には鉄骨を、そして時にはラーメンを。
 あらゆる物品を投げては落とし、堕としては投げる。
 そして爆発したドローンとラーメンが次のドローンを集めるという、ちょっとした無限ループが発生していた。
「終わらないっす!?」
 長い戦いはまだ始まったばかりである。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

アンジー・トゥエルヴ・ムラクモ
私、生まれる世界を本気で間違えたかもしれない。
√ドラゴンファンタジーは√EDEN以上にラーメンの天国と聞いている。
いや、√EDENのラーメンも美味しいけど。
日本列島縦断ラーメン食い倒れの旅に出てた私が保証する。
あのエルフの人は素敵な香りをさせていた。間違いなく良い人。

ラーメンがないと生きていけない。
その私からラーメンを奪おうなどとは許すまじラーメンハンター。
ムラクモ12、ラーメンを死守する。

レインで一気に範囲攻撃を仕掛ける。
出し惜しみはしない。撃ち漏らしがあれば跳躍して斬鋼刀で全て細切れにする。
破片を上手く飛ばせば、他のドローンに当てて撃墜できるかもしれない。

お前達に食わせるラーメンは無い。

●ある意味命を守る戦い
 世の中には特定の料理をこよなく愛する者が存在する。
「私、生まれる世界を本気で間違えたかもしれない」
 そう独り言ちるアンジー・トゥエルヴ・ムラクモもその一人と言える。
 だが彼女の場合、そうなったのは出身世界から離れた後だ。
 √ウォーゾーン、そこにあるラーメンを、ラーメンと認識することができていなかったのか、それとも、絶対数が少なかったため、そもそも出会えていなかったのか。
 それに比べてどうだろう、√EDENに広がる数多のラーメン店は。どこにでもラーメンとの出会いが待っているといえる程のまさに|楽園《エデン》といったところか。
「√ドラゴンファンタジーは√EDEN以上にラーメンの天国と聞いている。……いや、√EDENのラーメンも美味しいけど」
 ここへと案内をしていた星詠みから漂っていた、隠しきれないというか隠すつもりもないラーメンの気配。それは噂を証明するのに十分なものだ。
「日本列島縦断ラーメン食い倒れの旅に出てた私が保証する。あのエルフの人は素敵な香りをさせていた。間違いなく良い人」
 その良い人からの願いでもあり、自分もまた一人のラーメン好きとして、この状況を無視はできない。
「だから、この世界の希少なラーメンを……奪わせるわけにはいかない」
 たとえどんなラーメンであろうとも、失うわけにはいかない。
 すでにこの体はラーメンがないと生きていけないのだから。
「その私からラーメンを奪おうなどとは、許すまじラーメンハンター」
 決戦気象兵器「レイン」。そこから放たれる無数のレーザーの一つ一つは、決して高火力ではない。
 だが、個々の能力が低く、数で攻めてくる相手、つまり今回のようなドローン戦においては最適解と言える。
「ムラクモ12、ラーメンを死守する」
 いくつかの撃ち漏らしが生産ラインへ向かおうとする所も見逃すことはない。
 確実に切り捨て、そうして生まれた破片は弾丸となり、他のドローンを打ち落としていく。
 降りしきる雨を逆さにしたが如く、空のドローンたちへと向かうレインを背に、ムラクモは刀を構え宣告した。
「お前達に食わせるラーメンは無い」
🔵​🔵​🔵​ 大成功

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

私は|妄想の産物《人工未知霊体》なので私はあなたが想像する私である、OK?
料理技能でドローンをラーメン萌擬人化男の娘化してエナジードレインよ❤料理とは食べやすいように加工すること、ならばエナジーを糧にするサイキックヴァンパイアたる私にとっては男の娘化も料理なわけ、OK?影技をのばせば遠距離からもイケるイケる。
後、肉体は仮初のモノだからインビジブル融合でリポップもできまぁす♪運命調律師たるものこのぐらいは鼻歌交じりにできないとね。

●荒廃世界に行く前に
 ところで貴女、よく見なくてもAnkerだし、√ウォーゾーンとか危なくない?
 出発前にそんなことを聞かれた少女は笑顔で答える。
「心配ないわよ、肉体は仮初のモノだからインビジブル融合でリポップもできまぁす♪」
 なにそれこわい。
「運命調律師たるものこのぐらいは鼻歌交じりにできないとね」
 人工未知霊体サイキックヴァンパイアって、運命調律師って、すごい。

●ドローンもまたラーメン
「と、いうわけで私は妄想の産物、人工未知霊体なので私はあなたが想像する私である、OK?」
 どんなルートであろうとも、どんな世界であろうとも。
 気が付けば彼女はそこにいる、幼げに見える様子で、全てを飲み込む蠱惑的な笑みを浮かべて。
「というわけでまずは、こちらにご用意した素材のドローン君です」
 突如始まるクッキングタイム、主役は|御存知《はじめまして》アリス・セカンドカラー。
 何処かの誰かの台所、まな板の上には捕獲されたばかりの新鮮な活きのいいドローンが寝かされて(?)いた。
「これをこう、ごにょごにょして、30分温めたものがこちらになります」
 なんということでしょう、そこには立派に萌え擬人化したラーメン男の娘ドローン君がホッカホカになっているではないですか。
 本当に何が起こったか理解できる者は、おそらくアリス本人だけだろう。
「料理とは食べやすいように加工すること」
 食材に語り掛けるように、言い聞かせるように、少女は囁く。
「ならばエナジーを糧にする、サイキックヴァンパイアたる私にとっては男の娘化も料理なわけ、OK?」
 こくりと、ゆっくり頷く元ドローンに、おそらくまともな意思はない。元からドローンに意思があったかは定かではないが。
「さぁて、影技をのばせば遠距離からもイケるイケる、もっと集めないとね♪」
 そういって追加のドローンを回収し始めるアリス。
 アリスの操る運命の行く末が果たしてどうなるのか。
 それをいち早く体験するであろう|犠牲者《ドローン君》の未来はどっちだ。
「あら、料理したものは食べるに決まってるじゃない❤」
 救いは無いね。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

荒野・ハイエナ
よし! 贈賄コンビネーションだ!
誰か金くれ!

……ちらっ☆
ちらちらっ☆…チラリンコ☆❤

…くそッ、こんな体に改造されて(自業自得)
可愛くなっちまった残酷な現実と向き合って
男らしく頑張ってる俺様に
人情紙吹雪かよ

まあいいや
撃墜したドローンの残骸とか
落ちてるラーメンとか拾い集めれば金になるだろ
押収♪押収っと…

…ロリっ娘女王様の『この豚骨め!ブヒィとお鳴き!』味?
…メスガキ少女人形の『ざぁ~こ❤この程度の塩味に負けちゃうんだ~❤』味…
…この世界意外と余裕あるんじゃね?…いや末期か?

…仕事しよ
ブースト加速による身体強化で
その辺の石や瓦礫とか投げれそうなもん投っか
ん?近接攻撃?
文句あんなら金くれ
贈コンすっから

●同情するのはいいから贈賄だ
「よし! 贈賄コンビネーションだ! 誰か金くれ!」
 ……ちらっ☆
 かわいらしく視線を送ってみる。しかし効果も硬貨もないようだ。
 ちらちらっ☆……チラリンコ☆❤
 視線と共にちょっとしたサービスシーンをおまけしてみる、しかし週末世界の襲撃の最中ではそもそも人がいなかった。
 ひゅるる~……カランカラン。
 転がってくるのは瓦礫と不良品のラーメンばかりである。
「……くそッ、こんな体に改造されて可愛くなっちまった残酷な現実と向き合ってぇ、男らしく頑張ってる俺様に人情紙吹雪かよ」
 その『こんな体』にされてしまった理由に関しては完全に自業自得な男の娘、彼の名は荒野・ハイエナ。
 『大切なことはケチらずに規約やプランはしっかり確認しましょう』的な注意ポスターにノミネートされる候補者という噂の彼もまた荒廃したこの地にやってきた。
「まあいいや、押収押収っと…♪」
 なんとか小銭を稼ごうと仲間が墜としたであろうドローンの残骸や、不良品ラーメンの中でも、まだよさそうなものを物色し始める。
「……ロリっ娘女王様の『この豚骨め! ブヒィとお鳴き!』味?」
 高貴そうだがどこか気の強そうな女性がプリントされている。たとえ食べられなくとも別世界になら需要があるだろうか。
「……メスガキ少女人形の『ざぁ~こ❤ この程度の塩味に負けちゃうんだ~❤』味……」
 かわいいのだが生意気な雰囲気が漂う少女がプリントされている。こちらも一部界隈で人気が出るかもしれない。
「……この世界意外と余裕あるんじゃ……ん?」
 ふと視線の片隅にはいったもう一つのラーメン、『不良男の娘のわからせ……味』に何か他人事ではない悪寒を感じる。
 一部文字はかすれて読めなかったが、それが精神を守ったのかもしれない。
「……終わってるわ、この世界……うん、仕事しよ」
 一部を見なかったことにして、多少強化した力で瓦礫をつかみ、何してんだろと眺めていたドローンへとぶん投げ、爆散させる。
 贈賄力もこの状況では満足に供給されることはない。
 せめてドローンを一通り落とし、多少なりとも人影が増えなければなるまい。
「さぁ、とっとと落として、少しでも稼がせてもらわねえとなぁ!」

 瓦礫、鉄くず、需要なさそうな不良品ラーメン。
 あらゆるものが空を飛び、爆散する都市の空からドローンの影が消えたのはそれからしばらくしての事であった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 日常 『食卓を囲もう』


POW 大量の食材を持ち込み、大量の料理を作る
SPD 手早く作れる料理をサッと出す
WIZ 手の込んだ珍しい料理を振る舞う
√ウォーゾーン 普通5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●爆発去って一休み
 都市の空からドローンの影が消え去り、一時の平穏が訪れる。
 君たちは襲撃を受け、疲れ果てた人々にラーメンをはじめとした料理をふるまうことになる。
 大量に作って大勢に配ってもよし、腹を減らして倒れている人に手早く差し出してもよい。
 ただ、この世界で製造されたラーメンを食べたいというのであれば……そこにはスープ、という名のものすごく薄い、ほぼお湯のようなものに浮かぶ麺のみ、というとても素晴らしい代物を目にすることになるだろう。
 もしあなたが、この世界の人々に真のラーメンを教えれば、この世界のラーメンの質を高めることもできるかもしれない。
久瀬・八雲
いやー、皆さん良い爆発っぷりでしたね!わたしも鼻が高いです!
次は腹ごしらえですね!

うーん……料理は得意じゃないですし。
ラーメンはラーメンマスターにお任せして、わたしはおにぎりで前座となりましょ!
ささっと作れて小腹を満たせますからね!
塩、鮭、梅干し……定番ですがこの辺が一番美味しいですよね
おまけに〆のラーメンライスとしても機能するってもんです!これなくしてラーメンは語れないとわたしも思います
よし、どんどん作って配っていきましょうか

一段落したらこの世界のラーメンが気になるんで分けて欲しいですねー
食べてみたら以外にイケる……かはともかく一度くらいは食べておかないと勿体ない気がします!

アドリブ連携◎◎

●炭水化物には炭水化物をぶつける
「いやー、皆さん良い爆発っぷりでしたね! わたしも鼻が高いです!」
 都市上空で数多のドローンが爆発四散し、その余韻も落ち着いた頃、久瀬・八雲は満足そうに頷いていた。
「次は腹ごしらえですね!」
 今は落ち着いているものの、次なる敵が近づいて来ているとも予測されている。
 であれば、都市の人々に元気を出してもらい、多少なりとも不安を払拭しておかなければ余計な混乱が起きかねない。
 ……とはいうものの、どうしたものかと八雲は考えを巡らせる。
「うーん……料理は得意じゃないですし」
 そう、食べるのが好きだからといって料理が得意というわけではないのはよくある事。
 そもそもラーメンとなると本格的に作ったことがある者の方が稀だろう。
「そうですね、ラーメンはラーメンマスターにお任せして、わたしはおにぎりで前座となりましょ!」
 おにぎりであれば、他の仲間がラーメンを完成させるまでの小腹を満たす物としても、ラーメンと一緒に食べる物としても活用できる。
 ドン、と炊き立てのご飯を用意し、併せて塩、鮭、梅干し等の定番の調味料や具材を並べていく。
 作るのが簡単で、おいしさの担保されているものがパワーを持つのは当然である。八雲が握ったそばからおにぎりが消えて行くのはその証拠だった。
「おまけに〆のラーメンライスとしても機能するってもんです! これなくしてラーメンは語れないとわたしも思います」
 ラーメンのスープを最後まで味わい尽くす、ある意味での究極の料理。スープだけだと残してしまう者でもご飯があれば話は別となるケースも多いのだ。
 この都市の住人からすれば贅沢の極みなのかピンと来ていないようだが、それもすぐわかるだろうと自信のこもった笑みを浮かべる八雲。
「よし、どんどん作って配っていきましょうか」
 作るのにそれほど時間がかからなくとも、大勢の人にいきわたらせるとなると時間は必要となる。
 そうしてしばらくおにぎりを渡して歩いているうちに気が付けば周囲からラーメンらしい香りが漂い始めてきた。
 どうやら他の仲間たちのラーメンが完成しつつあるらしい。
「とりあえず一息といったところでしょうか」
 そこでふと目に入るのは、この世界で生産されたラーメン。
 おにぎりと交換、というわけではないが、欲しいのでしたらとすぐに入手は出来た。現地民曰く種類自体はいろいろあるが味はどれも似たり寄ったりとか何とか。
「食べてみたら意外にイケる……かはともかく一度くらいは食べておかないと勿体ない気がします!」
 という精神のもと、案内通りお湯を入れて3分待ち、蓋をあける。
 匂いは……悪くはない、そして、いい匂いもない。無だ、あえて言うなら湯の香りがする、というべきか。
 やけどに気を付けながらゆっくりと口へと運び、麺を含んだ時、このラーメンの真の難点を見出した。
「……|かみひれまへん《かみきれません》?」
 ガチガチに硬いわけではない。だが、嚙み切れない。これはもしかすると、時短の為に飲むことを前提にしている麺なのか、それとも麺だけで全ての栄養を賄うために要素を詰め込みまくった結果なのか。
「んー、ひとまず濃い味のスープがあれば普通に食べられそうで……ぉ?」
 この世界のラーメンがなかなか課題が多そうな一品であることを身をもって理解した八雲は、ふと漂ってきた一際濃いスープの香りに動きを止める。
「思い立ったが吉日ですね!」
 仲間が作っているラーメンスープを使えばこの麺でも新世界が広がるのでは。その思いに突き動かされるように彼女は、美味しい匂いのする方へ熱風と共に駆け出したのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

餅竪・れあぬ
■方針
・アド/絡◎

■行動
これは大変ですね、何とかしましょう。

先程のラーメンが気になっている方もいるみたいですから、改めて同じ品を作りましょう。
【百鬼夜行】で妖怪の皆さんを招き、料理が得意な方は其方を、然程でも無い方は配布のお手伝いを願いますね。
割箸や丼等の容器は、百均で使い捨ての物を揃えて置けば良いかしら?
量と提供速度を考え、具材はシンプルに「叉焼」「なると」「メンマ」としておき、代わりに麺の方は多めに提供出来るようにします。
後は一応「冷凍の餃子」や「御飯」等も有ると良いかしら?
後で「ラーメンライス」にしても良いでしょうし。
余ったら私が食べれば無駄になりませんから、出来るだけ大量に作りますね。

●完全食ラーメンを食べるために最適化される未来を回避せよ
 ぐつぐつぐつ。
 周囲に漂うのは食欲をそそる、しょうゆベースのスープの香り。
「ラーメンが気になっている方がいらっしゃったようですので」
 先の戦いから引き続き、餅竪・れあぬは巨大な鍋でラーメンを作成していた。
 さて、量を作るならば大きな鍋での調理で何とかなるが、配布する、となるとどうしても人手が必要となる。
 その対策として、れあぬは馴染みの妖怪に手伝いを依頼していた。
 化け狸と化け狐がなぜか執拗にうどんを作ろうとし始めるので配膳に回され、付喪神の調理器具系の妖怪が料理周りを受け持つ。
 力自慢の妖怪たちは食材の運搬を、また、子どもたちの面倒を見て火の回りなど危険なところに近づかせないようにしている者もいた。
 もちろん、この世界の人々が妖怪になじみがあるわけはないのだが、そこは世界がなんやかんやして違和感をなくしているので心配はいらない。 
 おかげでれあぬも調理に集中することができていた。
 具材は「叉焼」「なると」「メンマ」を用意する。この世界で用意できるかどうかは別として、ひとまずの目標、完成品を見せるのを優先したのだ。
 無論、ラーメンとしてはシンプルとなるため、麺を多めに用意してボリュームの確保も忘れない。
 食器は使い捨てのものを量を用意して多人数の対応に最適化、サイドメニューとしての餃子は任せろとなぜか混じっている餃子怪人妖怪もバリバリ張り切っている。関係ないがキャベツが多かったので宇都宮ではなく浜松の出身だと思われる。
 希望者にはご飯も……と見返せば他の仲間もラーメンライスのためとごはんやおにぎりを用意しており準備は万全であった。
 かなりの量が用意されていたが、もし余るようなことがあっても無駄にはならない。ここにはれあぬがいるのだ。彼女がいる限り、食料が無駄になる事はない。
「そういえば……」
 インスタントラーメンが完全食として作成されているにしては、具材がゼロというのは違和感があった。
 先にこの都市の完全食ラーメンに挑戦した仲間からの話を聞くに、使用されている麵がほぐれにくく、コシが強く、言ってしまえば硬い。
 決して食べられなくはないが、例えるとすれば噛みきれないレベルの本格冷麺に近いのだろうか。実際、まずいわけではなく、れあぬの用意したスープを使えば結構いけるという話もある。
 軽く調べると、すべての栄養的要素を練りこんだ結果、数値的には栄養満点かもしれないが、これを人間が消化しきれるのか疑問が残る一品であった。
「といいますか、こちら一食だけで一日の食事全てを終わらそうとしておりますね。効率は落ちるかもしれませんが、一日二食想定にして余裕を持たせた構成にするだけでもずいぶん変わりそうです」
 どれだけ優れていても、吸収しきれなければ無意味である。いや、この世界の住人ならこれを消化できるように自分を改造し始めそうではあるが、それはあまり想定してほしくはない。
 通常の人間でも食べられる物にすべく、れあぬは改良に取り組むのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

山田・菜々
スズー。うん。これはこれで麺の香りが感じられて、おいらはきらいじゃないっすけどね。

出汁が入ってないのかな。その概念がないというより、その余裕がないって感じかな。

じゃあ、これならどうっすか?これは√エデンで普通に売ってる、鶏ガラスープの素なんすけど、それをスープに混ぜるだけっす。
醤油や味噌をまぜるのもいいっすよ。もちろん、塩でもいいっすしね。

インスタントラーメン、二つもらってもいいっすか?お土産にしたいんすけど。

●効率化の結果の非効率
 ズズー……。
 静かな空間に響く、麵をすする音。
「うん。これはこれで麺の香りが感じられて、おいらはきらいじゃないっすけどね」
 いささかシンプルすぎるとはいえ、食べられる。
 最初に出されたこの世界産の麺はいささか強靭すぎる麺であり、能力者ならともかく一般人が嚙み切るには相当の鍛錬が必要と感じられた。
 現在は別の仲間が調整した『二分の一ディストピア』麺とも言うべき代物で、普通の麺からすればいささか強靭なコシを持ちつつも、店で出されてもこういうタイプの麵もあるよね、の範囲に収まっている。
 問題はスープだ。
 豚骨ラーメンのタレを入れる前の状態と言えばいいのだろうか。たしか長浜あたりにはラーメンを出された時点では出汁のみでタレが入っておらず、自分でタレを入れて味を調節するラーメンがあった気もする。
 タレを入れずに食べるのが通だとかいう人もいるはいるので難しいところだが、このラーメンはそもそもその前提が無い気配がした。
「つまりは、出汁が入ってないのかな」
 出汁はかなり手間のかかる部分であり、ラーメン屋では出汁を取るために毎日恐ろしい量の出汁を仕込むところから始まるものだ。
 つまりその手間も食材も用意することが難しいのがこの世界線と言う事だろう。
 ならばと山田・菜々が取り出したのは一つの箱。
「これならどうっすか? 手間やコストを増やすのはなかなか難しいっすけど、手軽で改善できる手段の一つっす」
 それは、別世界ならばスーパーでお安く販売している、一般的なパッケージの商品だ。
「√エデンで普通に売ってる、鶏ガラスープの素なんすけど、それをスープに混ぜるだけっす」
 無論、異世界から毎回入手してくるというのは難しい、だが、その作り方や味を知る事が出来れば、この世界で再現可能な手段もあるかもしれない。
「あるなら醤油や味噌をまぜるのもいいっすよ。もちろん、塩でもいいっすしね」
 その菜々の言葉を聞き、この都市の住人の一人が若干気まずそうに答える。
「あー、そのですね、実はそれがしょうゆらーめんだったんですが」
 薄すぎるスープを指さして彼は続ける。
「麵だけで必要なものはそろってるからって、味を削りに削って栄養価だけをそろえたらそうなった、っていうか」
 なんということだ、薄くしすぎた結果醤油らしさが完全に消滅していたようである。むしろお湯がなくても大丈夫なようにそのままかじるつもりだったらしい。
 問題としては、お湯で戻さない場合、不良品までの硬さとは行かなくとも強靭であり歯が立たず、そのままかじるような者はいなかった。
「多少は余計でも、おいしいものを食べること自体が精神的にも健康になるっすからね?」
「ありがとうございます、私たちも少しでもおいしいものは食べたいので、参考に改良してみます」
 そういって早速改良に取り掛かる人々、早速改良した麺と簡易のスープを合わせた物を試作するあたり、開発速度はかなり早そうである。この適応の速さがこの世界を生き抜く秘訣なのだろう。
「うん、このまま改良すれば今まで食べれなかった子どもでもなんとかなりそうです。ありがとうございます! ……といっても、なにもお礼で渡せるようなものもないのですが……」
「お礼? ……そうだ、それじゃあインスタントラーメン、二つもらってもいいっすか? お土産にしたいんすけど」
 そんなのでいいのか、という顔をする現地民に、菜々 は笑顔で頷くのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

いえね、私もねこの状況でスターゲイジーパイだのゼリードイードだの出したりしないわよ?やめて、イメージしないで、このままだと空気をあえて無視して好き勝手するキャラから、天然で空気読めない子になっちゃうから!!

はぁはぁはぁ、危ないところだったわ。さて、ラーメンを作ればいいのね。ここはシンプルに塩と胡麻のラーメンにしましょうか。頑張ればこの場所でも集まる食材でしょ、やっぱ現地でも再現可能な範囲でおいしいものにしないとね。

結局スターゲイジーパイとゼリードイードも一緒に作ってしまったわ……私のイメージぃぃ!!

●聞こえるだろう、あのバグパイプの音色が、英国面の足音が
「いえね、私もねこの状況でスターゲイジーパイだのゼリードイードだの出したりしないわよ?」
 アリス・セカンドカラーは激しく戦っていた。それは今までの自分との、過去との戦いであり、根源的衝動との戦いもいえる、かもしれない。
 傍から見れば一人でうんうんとうなっている状況なので精神攻撃を受けているようにすら見えただろう。
「やめて、イメージしないで、このままだと空気をあえて無視して好き勝手するキャラから、天然で空気読めない子になっちゃうから!!」
 自分自身を強く持ちすぎるあまりに理性と衝動がぶつかり合う。このままでは自分の中の二面性が独り歩きしてアリスが増えてしまう危険性すらあった。
「はぁはぁはぁ、危ないところだったわ」
 しかしそこは歴戦のアリス・セカンドカラー。弟子もいる身としてはそのような衝動にやすやすと敗北するわけにはいかない。
「さて、ラーメンを作ればいいのね」
 おそらくラーメンを作ろうとしてここまで自己崩壊を起こしかける人物はなかなかおるまい。それはそれとして何とか正気を取り戻して本来の目的へと向かい始める。
 なんだかんだ通常の料理もしっかりこなすのだ彼女は。
「ここはシンプルに塩と胡麻のラーメンにしましょうか。頑張ればこの場所でも集まる食材でしょ、やっぱ現地でも再現可能な範囲でおいしいものにしないとね」
 この都市で生産可能な食材を元に、最適な組み合わせと無理のない、継続可能な食材を利用したものでの料理。
 そういったありあわせの物で最適なものを用意する者こそ料理上手だ、と腕を振るったアリス、なのだが。
「……な……んで……?」
 確かにラーメンは出来た。上出来と言ってもいい、シンプルながらにしっかりと味わいを感じ、かといって飽きるほどの癖の強さもない、毎日でも食べやすいシンプルさ。
 問題は、その隣に、俺たちを忘れるなと腕組みをして仁王立ちして並び立つ……ようにすらみえる、スターゲイジーパイとゼリードイードである。
 その天を見つめる魚々の瞳はどこか誇らしく、半透明のゼリーに閉じ込められた鰻たちも胸を張ってニヒルに笑っていた、気がする。気のせいだと信じたい。
 何はともあれ一緒に作ってしまった、らしい。たしかに片手間に何かしてしまった気もする。いや、片手間でつくれるようなものだったのか。
 そもそもこの終末世界にこんな食材が余っているのか?
 もしかすると、自分は料理を作ると自動的にスターゲイジーパイとゼリーイードを生み出してしまう能力を身に着けてしまっていたのか。
「……私のイメージぃぃ!!」
 望もうと望むまいと、一生ついて回ってくる呪い、それを克服するための戦いが始まる……のかもしれない。
 なお、あらゆる食材に飢えている人々からは、パイもゼリーも食える、という何とも言えない感想が届き、さらにアリスを悩ませる結果になったとかなんとか。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

アンジー・トゥエルヴ・ムラクモ
他の世界を見てきたこの私がひと肌脱ぐときが来た。
√能力でスペア義体を召喚。一旦√EDENに戻ってから全員で√EDENの我が家に溜め込んであるインスタントラーメン10年分の在庫の一部を持ってくる。
そしてスペア義体を総動員してお湯を沸かしたり湯切りしたり配膳したりする。

√EDENの北は旭川から南は福岡まで、ありとあらゆる名店がプロデュースするインスタントラーメンをかき集めてきた。
好きなの選んでいいよ。

ただこれはインスタント。お店で食べる味には近いけど完全再現じゃない。
やはり名店で食べてこそ。だから私は今後の人類に期待する。
√ウォーゾーンにて将来「名店」と呼ばれるラーメン屋さんが出現することを。

●道の先で輝く、数多の星々へと
「私が、私たちが、ひと肌脱ぐ時が来た」
 ザッ、という足音と共に現れたアンジー・トゥエルヴ・ムラクモ。と、12のスペア義体。
 展開されたのは大量のインスタントラーメン。
 そこには√EDENにて販売された、北は旭川から南は福岡まで、各地方にて輝くありとあらゆる名店がプロデュースした代物がずらりと並んでいた。
 これぞムラクモが√EDENの自宅に溜め込んでいたインスタントラーメン(10年分)……の、在庫の一部だ。
 鎮座する数多のラーメンの姿は壮観ともいえ、コレクションのようにも見えるほど多種多様である。
「好きなの選んでいいよ」
 現地の人々に気になった一品を選んでもらいながら、スペア義体は12人総出でラーメン作成の為の準備に取り掛かっていく。
 そんな様子を楽しそうに監督するムラクモは、ただのボランティアというだけでラーメンを用意したわけではなかった。
 期待するのは人々の持つポテンシャル。
 今用意したようなインスタントではなく、お店で味わう本物の味がこの世界でも生まれてほしい。
 ラーメンは名店で食べてこそであり、現地の人々でもそれを達成できるよう、この世界での名店の誕生を願っての行動だった。
 限界を超えたこの世界だからこそ、限界の向こう側の景色を見られるラーメンが現れるのかもしれないという期待もある。
「うん、いい匂い。この世界のラーメンの息吹を感じる」
 幸いなことに、仲間たちの協力もあり、現地で採算される麺とスープでも最低限のラインを超えることはできたようだ。
 あとは、知識を元に研究を重ね、ラーメンの哲学を研鑽することだ。
 生きることとは、進化とは、そしてラーメンとは。
 その真理を探究するため、ムラクモは人々へとラーメンの啓蒙を続けるのでった。

 だが、そのラーメンの息吹を嗅ぎとった、強大な悪しきラーメンハンターが迫っていた……。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『スーパーロボット『リュクルゴス』』


POW 超大型光線砲リュクルゴス・レイ
X基の【超大型光線砲】を召喚し一斉発射する。命中率と機動力がX分の1になるが、対象1体にXの3倍ダメージを与える。
SPD 斬光飛翔翼アポロニアウイング
【エネルギーフィールド】を纏う。自身の移動速度が3倍になり、装甲を貫通する威力2倍の近接攻撃「【アポロニアウイング】」が使用可能になる。
WIZ 電撃放射角ケリュネイアホーン
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【角状の部位からの放電】で300回攻撃する。
√ウォーゾーン 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●希望のラーメンを滅ぼすために
「予想通り、ラーメンとは恐ろしい物だな」
 予測に反応があり、警戒のためドローンを向かわせるもラーメンの手にかかりすべてのドローンは爆発四散。さらに人々はラーメンにより活気を取り戻していた。
 事実がどうであれ、彼、巨大派閥レリギオス・リュクルゴスの王『スーパーロボット『リュクルゴス』』はラーメンをそのように認識していた。
「だからこそ、それを守ろうとするラーメンの戦士たちもまた壮健なのだろう」
 彼は真剣にそう考えている。だからこそ、ここに来た、ラーメンと戦うために。
「始めようではないか、ラーメンの存亡をかけた戦いを」
荒野・ハイエナ
▮前回(2章)のあらすじ
つー訳でドローンの残骸とかで
組んだ骨董品の様な食品製造機~

これに不良品麺を入れるとあら不思議
原子や分子の配列をえいってして
美味い即席拉麺になったじゃあーりませんか

ずず~…おおスープの味もバッチリ
へっへっへこれで稼がせて…

…おい
なにチラチラ見てんだよ
そこの陰気臭い|ガキ《少女人形》
拉麺食いてぇの?…あ?生まれつきの仕様で
その糞不味そうな錠剤しか食えない…

……




という訳で第3章!
まあ陰気臭いツラはウザいしね
あのガキにも食える拉麺を作れる食品製造機の為にね

君、|良い身体《高性能な部品》してんねぇ!
(ドローン残骸とかで組んだ骨董品の様な
巨大解体工具と避雷針ガトリングを取り出す)

●この世界の日常
 それは『リュクルゴス』がこの都市に来る少し前の話。
「あれと、これと、後はドローンの残骸があればっと」
 荒野・ハイエナがその辺に散らばっていた機械部品やドローンの残骸をつなぎ合わせて作成していたのは骨董品じみた食品製造機。
「これに不良品麺を入れるとあら不思議」
 完全食ということは必要とされる栄養素はそろっているはず。
 ならばそこから要素を分解し、組み替えれば改良された即席拉麺なるのではないか……という理論の下、相手方の技術を拝借し実現させようとしていたのだ。
 ずず~……。
「おおスープの味もバッチリ」
 そうして完成した改良型インスタントラーメン。
 流石に√EDENなどの商品に比べれば、遊びがなさ過ぎるのか劣っているようには感じるものの、十分に食べられるというだけで革命的な一品。
 欠点があるとすれば、一つのラーメンを作成するのに時間がかかることだろうか。
 ならば、それを逆手に取り高級路線をとれるかもしれない。
 たまの贅沢をこの世界の人々でとれる者がどれだけいるかは分からないが、いないわけではないはずだ。
「へっへっへこれで稼がせて……」
 ふと、視線を感じた。
「おい、なにチラチラ見てんだよ」
 振り返った路地の陰から覗くのは、暗いとも無表情ともとれる薄汚れた少女……いや、少女人形だ。
「なんだよ、そこの陰気臭いガキ少女人形、なんか用か?」
 返事はない。ただその瞳は雄弁で、ハイエナの持つラーメンをじっと見つめている。
「拉麺食いてぇの?」
 一瞬の逡巡の後、首を横に振り、懐から何かを取り出す。
 どうやら、それが、それだけが彼女の食事らしい。
「……あ? そのクソ不味そうな錠剤だけ……?」
 食事自体が贅沢なのだ。
 栄養を補給するという点を突き詰め、余計な機能として消化能力を極限まで切り詰める。
 それゆえに食品を吸収する機能も専用の錠剤以外は受け付けない特別仕様となった。
 無論、普通の食品を口にして、試してみることもできるだろう、だが、それは無駄にしてしまうと同義であり、この世界では無駄が許されない。
 だから、彼女にとっての贅沢として、おいしそうにしてる人を見ているのだ。そこにある幸せを彼女なりに感じるために。
 それは、おいしいんでしょ?
 そう語るような視線で見上げてくる少女に、せめて味だけでもと差し出しかけて、動きを止める。
 果たして、そこまで無駄をそぎ落とされたこの娘の味覚は生きているのだろうか、と。

●皆は救えない、されど、救いたいのは皆ではなく
「陰気臭いツラはウザいしね」
 眼前には『リュクルゴス』。敵組織の王の一人、見紛う事なきスーパーロボット。
 そんな相手になんで自分がこんなことを。
 そう思わないでもない。
 だがしかし、先ほど見た少女の顔がどうしても頭を離れないのだ。
「あのガキにも食える拉麺を作れる食品製造機の為にね」
 もちろんそんなものが作れる保証なんてどこにもない。でも、作れたっていい、そんな不思議があったって、いい。
「貴様もラーメンの為に戦う者か」
「はっ、そういうことにしとくぜ、癪だしな!」
 何かを得るためには、何か障害が立ちふさがるのはよくある話だ。
 ならば、目の前にいるこのスーパーロボットは、とてもいい相手だ。
「君、|良い身体《高性能な部品》してんねぇ!」
 手に構えるのは巨大で古めかしい解体工具。
 駆け出したハイエナに降り注ぐは数多の稲光。
 だが、用意していたもう一つの武器、寄せ集めのガトリングが避雷針として標的を逸らし、彼の道を守る。
 古いガラクタの塊たちが、あの娘は|俺たちとは違う《ガラクタなんかじゃ無い》と叫ぶように。
「お前の|身体《パーツ》、いただいくぜ!」
 そして鉄槌を振り下ろされた。
 どこぞの誰かの、笑顔の為に。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

山田・菜々
ラーメンの力に気付いてしまったみたいっすね。
でも、やらせないっすよ。

光線砲の狙いを冷静に見極めながら、華麗なステップで砲撃をかわすっす!そのまま猛スピードで懐に飛び込み、コンビネーション攻撃をくらわすっす。

●鋼も砕く、その拳
「数多の奇跡を内包する存在……ラーメンは、滅ぼす」
 なにかいろいろと思い込み始めた『リュクルゴス』より放たれる光線砲。
 山田・菜々はその攻撃を相手の体勢から予測し、知っていたかのように回避する。
「ラーメンの力に気付いてしまったみたいっすね」
「躱すとは……やるな、これもラーメンの力か」
 一度ではなく、二度、三度と回避していく奈々の姿に、素直な、しかし明らかにずれた賞賛を述べながらも、攻撃の手は緩めない。
「ラーメンは、やらせないっすよ!」
 菜々は激しくなる砲撃を搔い潜り、『リュクルゴス』へと一気に肉薄する。
「ちょこまかと!」
「喰らうっす!」
 周囲一帯ごと薙ぎ払わんとする豪快な一撃に合わせ、さらに距離を詰めることですれ違う様に躱し、放つ拳の一撃。
 何重もの装甲によって固められていたはずのその体に、その衝撃は確かに突き刺さった。
「装甲ごと叩き割った……だと!?」
 先の戦いで損傷していた事も影響しているようで、菜々としても思った以上の手ごたえを感じていた。
「たたみかけるっす!」
 損傷により相手が硬直したのは一瞬だったが、その一瞬があれば次の攻撃に繋げるのも容易である。
 この隙を逃すまいと距離を詰めたままで相手の損傷部を見極め再度の拳を放ち、関節を狙って体制を崩した上でさらに拳を叩き込む。
 刹那に繰り出された連撃は折り重なって強力な一打となり、『リュクルゴス』の武装と機動力に確実な損傷を与えたのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

「いーとみぃ♪」
にっちゃにっちゃとスターゲイジーパイが空を飛ぶいや泳ぐ。放電とか光線とかエネルギーフィールドとかをエナジードレインしながら、リュクルゴスの口をめざしてひたすら泳ぐ……うん……そんな運命を調律した覚えはないんだけど、え、もしかしてこいつらが調律してる?こわ。それより髪なんて生えてたかしら?あ、いや、あれラーメンだ、こいつらラーメンをウィッグかわりにしてやがる。いったいなんなの?
あ、でもいい感じに意識がそれてくれているわ、よし、|影技《倫理結界》発動♪男の娘化してー、クリームパイ作りでー、えっちなのうみそおいしいです❤

●とびまわるいきもの
「いーとみぃ♪」
 にっちゃにっちゃと独特な音を周囲に振りまいて、スターゲイジーパイ空を飛ぶ。
 いや、その姿は泳ぐと形容するほうが正しいだろうか。
 辺りに広がる敵の放電や光線、一帯を覆うエネルギーフィールドを動力源としながら、彼らは生きていた。
 そんな彼らの目的地はエサをくれている『リュクルゴス』の口。
 感謝を込めて私を食べてと、まっすぐにひたすら泳いでいく。
 「……うん……そんな運命を調律した覚えはないんだけど」
 困惑するアリスの言うように、彼らの運命はすでに創造主の手を離れていた。
「え、もしかしてこいつらが調律してる? 」
 つまり、完全なる個別の生命体として覚醒し、自らの運命は自らで切り開かんとしている……とでも言うのだろうか、怖い。
「それに……髪なんて、生えてたかしら?」
 じいっと見つめる。
 記憶の限りだと生やさせた覚えはない。元のレシピにそういうものがあるわけもない。ならばあの髪は、この都市で追加された要素……?
「あ、あれラーメンだ、こいつらラーメンをウィッグかわりにしてやがる。いったいなんなの?」
 本気で訳が分からなかったが、しかし訳が分からないのは『リュクルゴス』も同様である。
「何なのだこれは、どうすればよいのだ!?」
 攻撃してもなんか寄ってくるのだ、うっとうしいことこの上ない。
「おお、いい感じに意識がそれてくれているわ、よし、|影技《倫理結界》発動♪」
 様々な運命を相手にもたらすためにとアリスは動き出す。今日もまた自分好みに料理しておいしくいただこう、そう思っていた時だった。
 ラーメンヘアーたちを最終的に物理で吹き飛ばした『リュクルゴス』が口を開いたのは。
「知っているか、どうしても書き換えられぬ運命の根幹が存在することを」
「え゛っ」
 アリスは見てしまった。
 運命のどこをどういじっても筋肉ムキムキマッチョマンにたどり着く目の前の存在を。
 これが、スーパーロボットに到達する王の運命強度。
 たとえ機械の体でなくとも、スーパーな肉体にたどり着いてしまう特異点。
「ただでさえ運命のほうそくがみだれているっていうのに、こんな精神的衝撃を浴びるなんてね」
 時間をかければ、何とか好みの方向へ持っていける可能性もないではない。だが、それはもう相手を赤ちゃんから育てなおすほどの時間と労力が必要な気がした。
「だがこちらも恐ろしいラーメン相手で手いっぱいか……。かような眷属にもなりうるとは。まさに決戦兵器、ラーメンか死かの二択に迫られ、人類はラーメンを選んだと言う事か」
「……なんでそうなった?」
 アリスと眷属(?)の調律は致命的な改変にこそ至れなかったものの、『リュクルゴス』を確実に、何かおかしい方向に進ませつつあった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

餅竪・れあぬ
■方針
・アド/絡◎

■行動
いえあの、存亡を賭けずにラーメンの利用法を考えては如何です?

凄まじい速度に強力な近接武器となりますと、『接近させない』のが良いでしょう。
【妖異変化「百鬼」】を発動、『雷獣』と|融合した姿《該当特徴持ちのケモミミ娘》に変化しますね。
『雷に乗る』という『雷獣』の特性であれば高速飛行する彼の速度も上回れますし、回避してしまえば『装甲貫通』も意味を持ちません。
後は『落雷』のエネルギーを一点集中、『精霊銃』による射撃と併せて『エネルギーフィールド』の守りに対し、一点突破で貫通を狙いますね。

折角ですし、打ち上げもラーメンにしましょうか。
呪文の様な注文をする、あのお店が良いですかね?

●デッドオアラーメン
「さぁ、ラーメンか、死か!」
「あの、そんなものを賭けずにラーメンの利用法を考えては如何です?」
 様々な能力者との激闘の末、何か恐ろしい二択を迫ろうとしてきているスーパーロボット『リュクルゴス』からは、確かに疲弊し、損害が蓄積されているのが見て取れた。
「ならば、情報を集めるためにもこの都市を占領せねばならぬな」
 それを感じさせない堂々とした立ち振る舞いは、強大な相手であることを嫌でも認識させてくる。だが、どんな相手だろうとも、この都市を守らなければならないと言う事実は揺るがない。
「それは困りますので、止めさせていただきます」
 れあぬは自らに雷を纏わせると、次第に頭からぴょこんと獣の耳が現れる。
 見るものが見れば通常の動物のものとは異なる、妖怪由来の、さらに詳しいものが見れば雷獣のものだとわかるだろう。
「機械に対し獣が牙をむくか……面白い」
 スーパーロボットらしからぬ高速移動が可能な『リュクルゴス』。その速度は通常の視覚では捉えることすら困難だが、光と同等の速さを持つ雷に乗り移動するれあぬの速度はその上を行っていた。
 もちろん、一撃でも受けてしまえば致命傷になりかねず、油断はできない。
 幸いだったのが相手の雷を操る力や光線を放つ力が、今までの仲間との闘いにより損害を受けて出力が低下しており、回避する難易度がかなり下がっていたことだ。
 おかげで余力を残しながら回避することができていたが、それでも相手が展開しているエネルギーフィールドは健在である。
 だが、それを突破さえできれば一気に形成が決まる。
「エネルギーフィールドも万全ではないみたいですね……見えました!」
 荒れ狂う稲妻と『リュクルゴス』の装甲の損傷部が重なるタイミングを測り、手にした精霊銃の引き金を引く。
 一瞬の機会と光の速度を合わせた射撃。
 常人ならば観測不可能な瞬間を狙った一撃は、相手のフィールドや脆くなっていた装甲を一度に貫き、心臓部へ到達する。
「見事……これもまた、ラーメン、か」
 致命的な一撃を受け、最後までよくわからない事を呟き『リュクルゴス』は爆散したのであった。

●ヤサイマシマシアブラスクナメカラメニンニクマシ
 こうして、√ウォーゾーンの希少なラーメンの息吹は守られた。
 この不毛な大地にこのラーメンが広がるのはいつになるかはわからない。
 だが、皆が守り、発展させたラーメンはいつか必ずこの世界を救うはずだ。

「さて、折角ですし、打ち上げもラーメンにしましょうか。呪文の様な注文をする、あのお店が良いですかね?」

 別世界線からやってきた彼ら彼女らはそう言った後、謎の呪文を残し去って行った。
 やがて、この世界にも同様の店が生まれた時、人々はその意味を知るだろう。
 さまざまなラーメン店が並ぶ世界への道は、遠くとも確かに開かれたのだから。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

挿絵申請あり!

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挿絵イラスト