激突・ケツバトル!
●大手の白ケツ、再び。
――宮城県登米市。その町内に、悲鳴が響き渡った。
真っ白な臀部が突如、人々に突進して来たのだ。その谷間には、日本刀が一振り。
「待てっ! そこの着物の男、止まりなさい!」
警察官がパトカーの拡声器で男に呼び掛ける。だが、男は止まらずにそれどころか臀部で挟んだ刀でパトカーを真っ二つに断ち切ったではないか。
これには堪らず警察官も逃げ出した。
「うおおおお! ここに強者は! 強者はおらんのかぁっ! 俺とケツバトルで勝負しろッ!」
この日、尻を一心不乱に振るう変質者——もとい、心霊テロリストは登米町の人々を恐怖へと陥れたのだった。
●ケツバトルに参加せよ!
「みんな大変だ。心霊テロリストが現れた。……そいつはなんでも、人を見かけると尻に刀を挟み込み突進してくるそうだ」
煙道・雪次(人間(√汎神解剖機関)の|警視庁異能捜査官《カミガリ》・h01202)がタバコを手に真顔で告げる。
「まさか『大手の白ケツ』が実在したとはな……」
大手の白ケツとは江戸時代に現れた妖怪で、白い尻をせり出し人を追い回す困った男である。登米町誌にもそう書いてある(未確認)。
「現場では不思議な力が働いていて、√能力が全て尻に関する能力に置き換わってしまうようなんだ。しかも現場に入った人間は必ずその心霊テロリストと一対一で戦わねばならない。尻を使った前代未聞のバトルとなるが、どうか一般人の安全のためにこの心霊テロリストを止めて貰えないだろうか?」
くれぐれも無理はないようにな、そう言って雪次は現地へと旅立つ√能力者達を見送るのだった。
第1章 冒険 『尻の怪異』

POW
物理パワーでケツ刀を振るう
SPD
テクニカルな手法でケツ刀を振るう
WIZ
神秘的パワーを纏いケツ刀を振るう
√汎神解剖機関 普通7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

全部置き換わるッてェ?じゃあ普通の武器とかはァ……えーと物は試しでェ……【マルチツールメタル】を通して【茈雷のマチェーテ】召雷!
……なにこれ。メタルの柄がボクのお尻にィ……えッ、ど~なッてんの?
なんか色々感情が混ざって複雑だよォ……これで戦えるの……ん?(唐突に1対1開始でケツが迫る)にゃー!?にぎゃ~ッ!?
(背を向けてダッシュし、早業連撃で相手の斬撃を弾き、切り返しでカウンターを撃ち込み、山刀……と尻の残像で撹乱してさらに逃げる)
どうなるか不明だけどォ……青紫招雷、√能力発動!
あッ、後方宙返りで縦一閃からァ、電磁力で掴んでお尻を振ってぶん投げェ……恥ずかしがれば良いの……?誇れば良いの……?
現場へと最初に辿り着いたのはフロッシュ・ニッテカン(|疾閃《ライトニング》スピードホリック・h00667)であった。
一見、なんてことのない普通の町だ。しかし聞く話によると既に敵の不思議な力が働いているという。
「能力が全部置き換わるッてェ? じゃあ普通の武器とかはァ……えーと物は試しでェ……」
フロッシュは使い慣れた武装を手に、特異電磁力を発動させる。
「マルチツールメタルを通して茈雷のマチェーテ召雷!」
フロッシュに応えマルチツールメタルが変形する。それは青紫の雷で形作られた山刀となりフロッシュの手に握られる、筈であった――それがどうしたことか。
「なにこれ。マルチツールメタルの柄がボクのお尻にィ!?」
ぴったりフィットしているではないか!
「……えッ、ど~なッてんの?」
わからない。不思議な力が働いている!
「なんか色々感情が混ざって複雑だよォ……これで戦えるの?」
困惑するフロッシュ。そこへ、突如何者かが叫び声をあげながら迫ってきた。
「うおおおおお!!!!」
「……ん?」
振り向けば、和服姿の男が白ケツを出して爆走してくるではないか。しかもその谷間には日本刀が挟まれており、その切っ先はしっかりとフロッシュへと向けられていた。
「俺と! 俺と勝負しろおおおおッ!!!!」
「にゃー!? にぎゃ~ッ!?」
思わず背を向けダッシュする。なんだあれは。
いや、あれが今回討伐するべき心霊テロリストなのだろう。だが、話を聞くのと実際見るのとは別で、爆走してくる白ケツを前に冷静になるほうが難しい。
「逃げるなッ! 戦えッ! お前のケツを魅せてみろッ!!!!」
「逃げるなッて言われたってェ〜!」
フロッシュの背へと振り翳される刀、それをホットパンツに挟まれた茈雷のマチェーテが弾き返した。
「ヌゥッ!?」
白ケツが目を見開いた(気がした)。男はニッと笑うと更に彼女へと追撃を仕掛ける。彼女はそれを早業で弾き、切り返しに雷撃を撃ち込んだ。
茈雷のマチェーテから日本刀を通して、青紫の雷がバリバリと音を立てて男を包み込む。
「ぐああああ!」
感電し、叫ぶ男。一瞬、男の骨格が見えた気がした。
「……だが、これで負ける|ケツ《俺》ではないわぁッ!」
白ケツが再び刀を振り被る。だが。
「なぬっ、残像ッ!?」
斬った筈のホットパンツの姿がどこにもないではないか!
「ハッ! あんなところに!」
見ればフロッシュは男から距離をとっていた。尻には雷をチャージした鎌鉈が一振り。
「なるほど、いいぞ! |疾閃のケツ《ライトニング・バタックス》という訳だな、面白いッ!」
白ケツが一人で盛り上がっている所へ、フロッシュががむしゃらになって叫ぶ。
「どうなるか不明だけどォ……青紫招雷、√能力発動ッ!」
後方宙返りで縦一閃を叩き込み、続けて谷間で握り締めた鎌鉈をお尻を振ってぶん投げる。
「ぐああああッ!」
雷撃と投擲をまともに受けた男は地に伏せる。
「い、良い対ケツだったぞ……|疾閃のケツ《ライトニング・バタックス》よ……」
「エッ、勝ったけどォ……これは、恥ずかしがれば良いの……? 誇れば良いの……?」
黒焦げでぴくぴくする白ケツを前にフロッシュはそう言葉を零すのだった。
🔵🔵🔵 大成功

話を聞いて来てみれば…尻をプリプリさせおって…!!怪異だの心霊テロリストっちゅうんはもっと…もっと…残虐非道でおっかねえもんじゃろうがい!!何ィ春先の変質者が尻出して怪異ぶっとるんじゃ!!
そこになおれい!!この骨董品で拙者がその尻叩っ斬っちゃる!!
人には分からないこだわりがある、故に戦いを挑まなければならない時が男にはあるんです。きっと。冷静に考えれば尻で戦う方が恥ずかしくねえか?とかでも。
ところでかれは生まれて間もない付喪神なので尻エアプの尻初心者ですが、対戦よろしくお願いいたします。
しかし尻初心者故に【咄嗟の一撃】でビギナーズラックは狙えるのではないかと思います。尻で。
黒塚・不忘 (恨み忘れず・h05518)が登米町へと足を踏み入れるや否や、そいつは現れた。
「うおおおお! 俺と、俺とケツバトルをする強者はおらんのかあああああ!」
着物姿の男が白い臀部を露出して、日本刀を尻に爆走する――心霊テロリスト『大手の白ケツ』である。
「話を聞いて来てみれば……尻をプリプリさせおって……!!」
不忘は激怒した。不忘はかつて存在していた聖域そのものの付喪神である。土地開発によりビルの一角と化してしまったが、その怒りは心霊テロリストとして顕現した。
「怪異だの心霊テロリストっちゅうんはもっと……もっと……残虐非道でおっかねえもんじゃろうがい!! 何ィ春先の変質者が尻出して怪異ぶっとるんじゃ!! そこになおれい!! この御神木で拙者がその尻叩っ斬っちゃる!!」
不忘は己の√能力で木刀を創造すると、それを臀部に挟み込んだ。いや、御神木を尻で握って良かったのだろうか。
――不忘は後に語る。
「人には分からないこだわりがある、故に戦いを挑まなければならない時が男にはあるんです。きっと。冷静に考えれば尻で戦う方が恥ずかしくねえか? とかでも――」
斯くして、尻を露出した男と包帯ぐるぐる軍服男のケツ闘が始まった!
先攻するは白ケツ。日本刀を尻に突進してくる。
不忘は木刀を相手の刃先へと当て受け流し、真横から叩き斬った!
木刀の一撃を受け、白い臀部はぶるんぶるんと歓喜する。
「ほほぉ、俺のことを春先の変質者と呼びながらも、その太刀筋、見込みがあるではないか!」
「変質者に見込まれてもなぁ」
旧日本軍のズボンで木刀を握り、不忘が攻める。だが、それで2度も斬られる白ケツではなかった。刀身で攻撃を受け止め弾き、お返しとばかりに刀を振るう。不忘もまた、その攻撃を木刀で受け止める。
えっ? 真剣と木刀でバトって木刀は大丈夫なのかって? 破滅の呪いでコーティングされているから問題ないのである!
お互い激しくぶつかり合う刀と刀。しかし、普段臀部を鍛える者などそうそう居ない。尻の押し合いが長引けば尻のスペシャリストである白ケツに有利なのは一目瞭然であった。
「ええっ、ああっ! ちいとッ! ケツバトル初心者にビギナーズラック、ビギナーズラックははないんかッ!?」
「ケツバトルは真剣勝負故、そんなものは、ないッ!」
「そっ、そがいなぁ……!」
ガチガチと噛み合う刃。これ以上、尻に力を入れられない。そう、不忘が下った瞬間、足元にあった段差で躓いた。
「ああッ!」
しまった、終わりだ! だが尻の女神は不忘へと微笑んだ。刀に力を入れていた白ケツもまた、倒れ込んだのだ。
不忘の目の前には大きな臀部が無防備にさらけ出されていた。
「今だッ!」
咄嗟にその大ケツを叩けばクリティカルなヒットをしたようで、白ケツはぎゃあ! と叫んで気絶した。
「あるじゃねぇか、ビギナーズラック!」
ゼェハァ、と木刀を尻に体力の限界だった不忘はそのまま後ろへと倒れ込んだのだった。
🔵🔵🔵 大成功

アドリブOK
おや、これはまた珍妙な妖…あやか尻……(困惑)このような戦法もあるのですね。
刀は無いのですが傘でも大丈夫ですか?
(美麗な動作で尻に傘をはさみながら[魅了]で説得)
少々お恥ずかしいですが……
「ではいきますよぉ」
間合いを詰められる前に
「寒天慈雨」
傘の先端から[レーザー射撃]のような形で能力を放ち、[鎧貫通]を試みる。
如何でしょうか?
白き臀部が歩いていると、ぽつぽつと雨の気配を感じ取り、あわてて近くの建物の影へと逃げ込んだ。さっきまで青空であったのに、どういうことか。
しかし、これで乾燥した空気が少しでも湿るのならいいかもしれない。
|白尻《男》がそんなことを思いながら、ふと視線をあげればそこに、いつの間にか美しい男がひとり、傘を差していた。白・冰夷(黒風白雨・h01321)である。
冰夷もまた人の気配に振り返り、柔和に笑む。
「おや、こんにちは」
耳飾りがチャリ、と軽い音をさせた。
「これはまた珍妙な妖怪……いや、あやか尻、でしょうか……?」
|白尻《男》の容姿に冰夷は白く細い眉を下げ、困惑した様子で呟く。
|白尻《男》は相手のその困惑する顔を含めて、その美しさに思わずその息を飲み込んだ。
「そこの美しいお方、俺は大手の白ケツと申す者……」
うやうやしく、そのデカケツを下げ|白尻《男》は名乗った。
「貴方を見込んでどうか、頼みがある。俺と、俺とどうかケツ闘をして貰えないだろうか……?」
「ケツ闘、ですか……?」
「またの名をケツバトル……! 尻に刀を挟み込み、戦うのだ!」
|白尻《男》の言葉に段々と熱が籠もる。相当、ケツバトルとやらが好きなのだろう。冰夷はその様子を見て、なるほど、と呟いた。
「このような戦法もあるのですね」
「ど、どうだろうか?」
しどろもどろに尋ねる|白尻《男》に、青い瞳が細まる。
「刀は無いのですが、傘でも大丈夫ですか?」
「ももも、もちろん!」
尻を振り|白尻《男》が頷いた。
「少々お恥ずかしいですが……こう、でしょうか?」
冰夷が美麗な動作で尻に傘を挟み込めば、|白尻《男》もまた頷くとその尻に、日本刀を握り直した。
尻を向かい合わせた二人。気がつけば雨は止んでいた。
「ではいきますよぉ」
綺麗な声が耳に届くと共に、続けて『寒天慈雨』と唇が紡ぐ。
冰夷の傘の先端からレーザー射撃のように放たれたのは、水であった。
だがその激しい水圧を受けた刀はあっという間にぽっかりとした穴を開け、続けてバキリと折れてしまった。
「お、俺の刀があああ!」
「如何でしょうか?」
武器なくしては、もう戦えないだろう。
ガックリと膝をつく男に目をやれば、男は項垂れるも、再びケツを上げた。
「いや、まだ、まだだッ! このケツがある限りッ! 何度だって立ち上がるのだッ!」
|白尻《男》はうおおおおお、と雄叫びをあげると、近くにあったバス停の時刻表を尻で掴み、構え直した。
「ほぅ……」
と、冰夷は目を細め、再び尻で傘を構える。
「いいでしょう、貴方が満足するまでお相手致しましょう」
向かい合う、|傘《尻》 と |時刻表《尻》 。
再び『寒天慈雨』で時刻表を破壊することができても、|白尻《男》の尻が健在である限り、また新しい武器を見つけて来るに違いない。冰夷は傘から放つ水の範囲を、広げることにした。
「美しい男よ、すまんな……!」
時刻表が振り上げられた瞬間、冰夷は滝のような水を傘から生み出し|白尻《男》へと浴びせた。ごぅごぅと水は勢いよく男を空へと舞い上がらせると、龍となりそのまま空へと消えていった。
冰夷はいつもどおりに傘を差し、青い空を見上げれば、そこへポツポツと雨が降り出した。そこへ、|白尻《男》もまた。ひゅるる……と落下する。
「……如何でしたか?」
地面に穴を開け、大の字になった男に尋ねれば、満足そうに頷いた。
「う……美しい男よ、名はなんと言う……?」
「白・冰夷と申します」
「お前の名前は生涯忘れまい……」
そう言って、|白尻《男》は笑顔で気絶したのだった。
🔵🔵🔵 大成功

やあ、君のせいでどうやら僕たちの能力が臀部関係になってしまった…とんだ改変能力者じゃないかね?
ねえ、リンドー・スミスはクヴァリフの仔なんかじゃなく、この変質者を至急速やかに確保するべきだと思うぜ…あぁいや、|逆に《・・》、君を確保して|かれら《・・・》とぶつけるという手もあるのか…?よし、そうしようそれがいい。国際交流だ。そしてSNSとやらに拡散しよう。FBPCを「ふっくらビッグなプリケツ」の意にしてやろう。
まあそれはさておき、見てご覧よこの巻物を。中身が全部『尻の話』になっちまったんだよ。
ということで語るぜ、尻の話をツラツラと…ケツバトル?汚れ仕事はデス丸、任せた。行け。散ってこい。
白き臀部が日本刀を尻に歩いていると、ふと行く先に人影があるのに気が付いた。
道の中心に、黒いセーラー服の少女が一人。中条・セツリ(|閑話休題《それはさておき》・h02124)である。
セツリは巻物を手に、迫る臀部へ臆すこと無く赤い視線を向ける。
この|尻《男》に用があるのだと、一目瞭然であった。
「やあ、君のせいでどうやら僕たちの能力が臀部関係になってしまった……とんだ改変能力者じゃないかね?」
「ふっふっふ。怖気付いた訳でもなく、それがわかった上で俺に挑むか。いいだろう、少女であっても容赦はせぬ。ケツを出せッ! 一対一のケツバトルだァ!」
白ケツが、デカ尻を揺らして笑った。
彼女はただの少女ではなく、数百の年を生きる半妖なのであるが、それはともかく。セツリは思わず眉を顰めて影へと控える使い魔へと耳打ちをした。
「ねえ、リンドー・スミスはクヴァリフの仔なんかじゃなく、この変質者を至急速やかに確保するべきだと思うぜ……」
下手な怪異より悪影響が過ぎる。
「あぁいや、|逆に《・・》、アレを確保して|かれら《・・・》とぶつけるという手もあるのか……?」
良いことを思いついたとばかりにニヤリと笑う契約者に、嫌な予感しかしないと影達は背筋が凍るのを感じた。
「よし、そうしようそれがいい。国際交流だ。そしてSNSとやらに拡散しよう。FBPCを『ふっくらビッグなプリケツ』の意にしてやろう」
上機嫌になったセツナはそうと決まれば、と手にした巻物を白ケツへと広げた。
「なぁ、君。見てご覧よこの巻物を。中身が全部『尻の話』になっちまったんだよ」
確かに巻物には『尻』『ケツ』『臀部』の文字と筆書きの尻の絵が多数見受けられた。
「はっはっは、愉快愉快! で、お主はその巻物でどう戦う? 尻で挟むか?」
「まさか。そんな事をして君を喜ばせる趣味はないよ。ということで語るぜ、尻の話をツラツラと……ケツバトル? 汚れ仕事はデス丸に任せた」
エッ、と契約者を二度見したのはデス丸こと影業『シャドウ・デス丸』である。
「行け、デス丸。散ってこい」
この女、マジか。顎で指示され「この女、いつか殺す」という言葉を飲み込み、影の集合体は白ケツへと向かった。
デス丸はいつも通り、カラスや猫、狼、ネズミ、コウモリといった動物の姿で白ケツに襲い掛かる。……が、どうしたことか!
猫の引っ掻き攻撃や、カラスの鋭い鉤爪での目潰し攻撃、狼の牙による噛み付き、etcは不思議な力が働き、全てが動物によるプリティなケツ攻撃へと置き換わったではないか!
白いケツにポヨンポヨンと体当たりしていく黒ケツ達に、セツリの腹筋は崩壊した。
「だははははは!」
腹を抱えて爆笑する契約主。影達のその顔には「く、屈辱ッ……!」「この女、絶対に殺す(本日二度目)」と書かれていた。
「それで終わりか?」
次々と影を斬り捨て、白ケツが笑う。
「いや、ここからが本番だよ」
その中性的な声が、物語を紡ぎ出す。それは誰もが知っている桃太郎の話だった。
「むかしむかし、あるところに、お爺さんとお婆さんがいました」
「遅いッ! 攻撃とわかっていて、最後まで語らせるかッ!」
「――デス丸」
ゾクリ、とするような声。そのひと声に、契約の力が働く。
多数の黒い小尻が白ケツへと群がり、その視界を遮った。
「ぐおお! 前が、前が見えん!」
日本刀をケツで振るも、黒い影は消え去ることを知らず。
セツリはそれを見て満足げに頷く。
「さて、御伽話を続けよう。――お爺さんは山へ尻刈りに、お婆さんは川へ褌を洗濯に行きました。すると、どうでしょう。川からドンブラコッコ、ドンブラコッコと大きな尻が流れて来ました」
セツリは語る。尻太郎の物語を。そして、それは御伽使いの能力を通して具現化する。墨で書かれた尻太郎は巻物から抜け出すと、なんと、鬼達とケツ闘を始めたではないか!
周囲で始める激しい争いに、セツリは涼しい顔で物語を紡ぎ続けるが巻き込まれたデス丸はたまったものではない。
「むむっ! 幼き日の憧れ、桃太郎殿と対ケツできるのであれば、それは武士の誉! お相手致そう!」
そうルンルンで白ケツが刀を構えるが、物語である尻太郎は白ケツを視界に入れることもなく、鬼達へと突撃する。尻太郎と鬼にもみくちゃにされ、お前は邪魔だと斬られ蹴られた白ケツは憐れ、地に伏し泣いていた。
憧れて居た相手にガン無視されれば、動揺も止む無し。
「それでは次に語るのは――」
「もう、もう勘弁してくれッ!!!!」
更に続けようとするセツリ。白ケツは心にダメージを負って再起不能である。
尻を振りながら泣く白ケツに、デス丸は同情の眼差しを送るのだった。
🔵🔵🔵 大成功

僧衣を纏った坊主が1人、分厚い少年誌を片手に立っている。
「けったいな怪異が出たモンだな。(ペラペラと少年誌のページを捲り)面白法人……なるほど、|御仏の領域《大人の事情》か。
しかし、教育的にどうなんだ、こういうのは?」
首を傾げながらも尻の割れ目に卒塔婆を挟む。
「流石の俺も|尻の筋肉《ここ》は意識して鍛えた事はねぇが……まあ、なんとかなんだろ。……破ァッ!!!」
カッと目を見開き、尻に挟んだ卒塔婆へと寺生まれの法力を注ぎ込む。
郷に入りては郷に従え、法力を込めた尻の卒塔婆で尻の怪異の刀とやり合う。
当たれば1.5倍のダメージ、避けられても間合いの中くらいは載霊無法地帯になり、俺の方が優位に立てんだろ。
登米町にその男は現れた! 2mを超える体躯に、僧衣を纏った坊主が一人。大徳寺・タカシ(寺生まれのタカさん・h05365)である。
「ケツ出し心霊テロリストとは……けったいな怪異が出たモンだな……」
顎に手をやり、辺りを見回せば既にケツ見せ男の噂は広がり、一般人が家へと避難する所であった。
「ケツ男が来るぞー!」
「ケッ闘しろー!」
わはは、と子供達がはしゃぐ中、大人達は笑わないよう必死に俯き子供の手を引く。
そんな中、ひとりの子供が分厚い少年誌をその小さな腕から落としていった。
「おいっ、なんか落としたぞ? おい?」
タカシはあわてて拾い上げ、子供へと差し出す。
「拾ってくれてありがとー! 優しいね。そうだ! 僕はもう読んだからおじさんにあげるよー! とっても面白いんだよ!」
「お、おじって、俺はまだ22だぞ!? でも、ありがとなー」
へらへらと笑う少年に手を振り返す。そして相手が見えなくなった頃。
「って、いってもな……」
と頬を掻きながらペラペラを漫画をめくる。しかし、その表情はやがて真剣そのものとなった。
「面白法人……なるほど、|御仏の領域《大人の事情》であったか……」
この大流行、√世界へ白ケツが出るのも止む無しである。(本当か?)
「しかし、教育的にどうなんだ、こういうのは?」
教育に悪いとPTAに怒られた尻出しアニメもあったようだし、と思うも、子供にとっては面白いが正義なのである。
「教育か――尻を笑いものとしか捉えられん一般人を教育するべきなのかもしれんな」
「いつの間に!?」
タカシの背後に立っていたのは噂の心霊テロリスト『大手の白ケツ』その人であった。大きな白ケツに日本刀を挟み込み、更に大柄のタカシを見据えた。
「一般人を教育とは。どこぞの隻眼みたいな事を言うじゃねぇか……だが、仕方ねぇ、郷に入りては郷に従え、だ!」
やれやれとタカシもまた尻の割れ目に卒塔婆を挟み込む。
「流石の俺も|尻の筋肉《ここ》は意識して鍛えた事はねぇが……まあ、なんとかなんだろ。……破ァッ!!!」
カッと目を見開き、尻に挟んだ卒塔婆へと寺生まれの法力を注ぎ込む。
「おお……! これは俺も本気にならねばいけぬようだな……!」
その姿に白ケツも思わず歓喜の声をあげた。
「いざ、尋常に勝負ッ!」
|卒塔婆《ケツ》 と |日本刀《ケツ》 がぶつかり合い、火花を散らす。
卒塔婆で刀を押し切り後ろへと下がれば、 |白ケツ《男》が仕掛けてくる。
その切っ先を器用に避け、タカシはフンッ! と法力を込めた卒塔婆で思いっきり男の大尻を叩いた。
ベチンッ! と尻が音を立て赤くなる。
「これぞ、禍祓大尻しばきだッ!」
「くっ、やりおるではないかッ……! ならば、俺もこの技を出そう……!」
ススス……と刀を振り下ろせば、白ケツがブレ、数多に分身したではないか!
「な、なにっ、分身しただとっ!?」
「お主にどれが本物か、見分けがつくかな?」
ニヤリと笑う白ケツの気配に、タカシ はヘッ! と笑ってみせる。
「見分けがつかなくても、いいんだよ」
――禍祓尻しばきとは、ただ卒塔婆で尻を叩くだけの技ではない。その攻撃が外れた場合、載霊無法地帯となり自身以外の全員の行動成功率が半減するのだ!
尻に挟み込んだ卒塔婆に力を注ぎこみ、男は咆哮する。
回転斬りの要領で、タカシは増えた白ケツどもを斬りに斬った。
そして――。
「そ こ だ ッ!」
視界の端に、残る白ケツが映る。
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前……破ァッ!!!!」
タカシの『禍祓大しばき』否、『禍祓大尻しばき』が真に完成した瞬間であった。
白ケツはその禍つ心を祓われ、両手を合わせタカシに尻を付き出した。
「良い……良いケッ闘であった……お主、名はなんという……?」
「ハッ、名乗る程の者じゃねぇや」
「そこを、なんとかッ……!」
「……そうだなぁ、皆は俺の事を『寺生まれのタカ』と呼ぶな」
「寺生まれのタカ……か」
浄化された白ケツがうやうやしく尻を下げた。
「また試合たいものだな……俺はまだまだだ」
こうして、タカシは『大手の白ケツ』を改心させたのであった。
🔵🔵🔵 大成功

にゃにゃん!
※以下人語訳
猫が他人にお尻向けるのは友好の証にゃ
つまり白ケツさんも人恋しかったにゃ?
薙の尻は残念にゃがら物を挟めにゃい
代わりにぷりちーな*をお見せするにゃ
猫の*はせんしちぶに引っ掛からない上に何故か人間は大好きなヤツにゃ
雄のωもマニアいるらしい不思議にゃ
で。
尻尾の先にはメス(刃物)取り付け
尻って字を含むからケツにゃ
拳の代わりに尻(尾)でお相手にゃ
薙を見かけても白ケツさんは斬りかかってくるのかにゃあ?
フェイントや牽制攻撃、切断を交え、かケツつ、尻を四つに割って差し上げるにゃ
隙有ればコミュニケーションの為に向こうのお尻の匂い嗅いでみるかにゃ
(クンカクンカ)
(´・ω・`)←フレーメン反応
青空の下、とある草むらからピンと立った猫の尻尾が飛び出していた。
雉尾・薙(魅惑の尻尾・h03165)である。
てって、と四つ足で草だらけの空き地を駆け、頭で長い葉を押し退ける。
そうすれば、やっと人間達の住む町が見えた。しかし、この町は今、どうやら警戒中らしい。ピリピリとした人間の気配に、思わず口ひげがくすぐったくなる。
鼻をひくひくさせながら、周囲の気配を探れば怪異の匂いがした。
「にゃにゃ?」
緑色の瞳に映ったのは「はぁ……」とため息をつき歩く大きな白ケツであった。どうやら人間達が警戒しているのは、この怪異が原因のようである。
しかし猫にとって、他人にお尻向けるのは友好の証!
(「つまり、白ケツさんも人恋しかったにゃ?」)
薙は白ケツの足元へと擦り寄ると、白ケツは「ひやぁ!」と声を上げた。
「な、なんだ猫か……! 脛こすりかと思ったわ」
「にゃ」
薙は敵意がないことを現す為に目を細め、ゆっくりと瞬きをする。
「なんだ? 俺を慰めてくれるのか? よしよし」
意図が伝わったのか白ケツは薙の頭を撫でた。ゴロゴロと気持ちよさそうに喉を鳴らす薙に、白ケツは再びため息をついた。
「ッンン?」
薙はどうしたのかにゃ、と首をかしげ白ケツを見上げる。
「それがな……俺はケツバトルがしたいのに、皆が変態だ、変態が出たと逃げていくんだ……」
しよしよと下がるケツに、薙はニャッと小さく返事をした。
残念ながら構造上、薙の尻は物を挟めない。
(「代わりにぷりちーな*をお見せするにゃ。猫の*はせんしちぶに引っ掛からない上に何故か人間は大好きなヤツにゃ。雄のωもマニアいるらしい不思議にゃ!」)
薙は尻尾をピンと立てるとそこにはこの世で一番可愛い*が晒されていた。
(「元気になったかニャ?」)
「おお……! まさか、お前、俺とケツバトルをしてくれようと、いうのか……!?」
白ケツは歓喜に声を震わせる。
「ニャ! にゃにゃっにゃ!」
そうニャ! と鳴いて、薙は尻尾の先にメスを取り付ける。
(「尻尾も尻って字を含むからケツにゃ。拳の代わりに尻(尾)でお相手するにゃ!」)
「くうっ! なんてことだ。このケッ闘、お受け致す……!」
そう言って、涙声になりつつも |白ケツ《男》は日本刀を構えた。
「戦うからには真剣勝負。行くぞ、猫ッ……!」
「にゃ!」
斬りかかる白ケツに、薙は猫らしいしなやかな動きでそれを避ける。
(「メスが当たったら、尻が四つに割れちゃうかにゃ?」)
メスが白ケツへと振り下ろされる。が、そこはケツバトルのスペシャリストである白ケツだ。小さなメスは弾き返され薙は横に飛び体制を立て直した。
お次はフェイントを挟んでの再攻撃。それを、白ケツはウキウキと弾く。
はた目から見れば実力はお互い十分。薙のメスと技能による交互の|百錬自得尻《エアガイツ・コンビネーション》に、白ケツは段々と本気になっていった。
「猫が、ここまでケツバトルを昇天させるとは……見事ッ! 見事なりッ!」
大きく振り被られた日本刀、その峰にとて、と乗った薙は、尻尾を大きく振りメスを白ケツへと刺したのだった。
「良いケッ闘であった……!」
夕暮れの空き地に座り込み、白ケツが言った。
「俺を元気づけてくれたんだろう、ありがとうな……!」
「ニャ」
笑う白ケツに薙はよかったと小さく鳴いた。
そして、友好の印にとクンカクンカと白ケツの匂いを嗅いでみる。
(´・ω・`)
口を薄っすらあけて、なんともいえない表情をする。フレーメン反応である。
「おお、臭かったか。悪いな」
そう笑う白ケツは、大層嬉しそうであった。
🔵🔵🔵 大成功

ケツ、バトル……?
テロにしたってなんでそんな手段を選んだのよ……
いやまぁ、見た人の正気を失わせるって意味では効果的だけどさぁ?
お尻は大きい方だし、忍者刀は自前で持ってるし、この任務に適任っちゃ適任なのよねぇ、私……
お尻に雷霆剣ケラウノスを挟んで保持
大手の白ケツとは対照的な、褐色肌のお尻を揺らして【挑発】
絶望的に頭の悪い絵面ね……
|変態《バカ》が突っ込んできたら【弾道計算】の要領で太刀筋を【見切る】
鍔迫り合いから体捌きで受け流して、体勢を崩させるわ
【雷迅脚】がケツバトル用に置き換わるとしたら、剣速と貫通力の強化かしら?
間抜けな見た目になるけど、お尻から突っ込んで刺突よ
「ケツ、バトル……?」
瑞城・雷鼓(雷遁の討魔忍・h03393)はその響きに思わずその目をぱちくりとさせた。
「心霊テロにしたってなんでそんな手段を選んだのよ……。いやまぁ、見た人の正気を失わせるって意味では効果的だけどさぁ?」
ただの変質者ではないの? という言葉をグッと飲み込んで雷鼓は「不本意だけど、私が行くわ」と言った。
「お尻は大きい方だし、忍者刀は自前で持ってるし、この任務に適任っちゃ適任なのよねぇ、私……」
そう、自身の体を見下ろす。小~中学生に間違われることもある16歳の肉体。だが、日々の特訓で鍛えたその体に、勝算はある。
こうして、雷鼓は登米町へと現地入りしたのだった。
『大手の白ケツ』はすぐに見つかった。
「うおおおおッ! お前は、お前は√能力者か!? 俺とケツバトルで勝負しろッ!」
白き臀部を突き出しながら、白ケツは雷鼓をビシッ! と指さす。
「|変態《バカ》発見……」
分かりやすすぎる相手に軽い眩暈を覚えつつ、雷鼓は雷霆剣ケラウノスをその尻の谷間に挟み込んだ。
大手の白ケツとは対照的な、褐色の肌。女性特有の柔らかく丸い尻を揺らし、白ケツを挑発した。
「絶望的に頭の悪い絵面ね……でも」
やるからには、負けられない!
「さぁ、来なさい!」
強気の雷鼓に白ケツは思わず日本刀を尻に飛び込む。
「褐色の尻よッ! いざ、尋常に勝負ッ!」
真っ直ぐに突っ込んで来た |尻《男》を雷鼓は弾道計算の要領で太刀筋を見切った。
忍者の末裔として鍛えられた体幹はしなやかにその切っ先を避ける。
そして、振るわれぶつかる刃と刃。力の押し合いを利用し、タイミングを見て受け流し、相手の体勢を崩壊させた。
「私も、 |雷迅脚《サンダーストライク》 をお尻で使うのは初めてだけど……! 覚悟しなさい、雷遁!」
――|雷迅尻《サンダーストライク》!
全身に稲妻を纏い、雷鼓はその俊足で雷霆剣ケラウノスを穿つ。
「ヌウッ!?」
強化された剣速と貫通力に防御が間に合わない。白ケツはあわてて攻撃を避けようとするも敵わず。雷の光熱を圧縮し輝くその忍者刀にその身を貫かれた。
「ぐ、ぐおお……」
ボタボタと、赤い血を流しながら、白ケツが後ずさる。
「やったわ!」
雷鼓はぱっと顔が明るくさせる。
「ううっ……これが、現代の忍びの力……見事。見事である。今後は大手の褐尻を名乗ることを認めよう……」
木に寄りかかり、白ケツが燃え尽きた様子で呟く。
「嫌よそんな名乗り!」
こうして、雷鼓は大手の白ケツにケツバトルで勝利したのであった。
🔵🔵🔵 大成功

おしりで刀を振るうなんて…男は度胸、何でもためしてみるのさ!
ボクは腰を軽くひねり、ケツ刀を高々と掲げる。その瞬間、舞踏衣装が|血《ケツ》風をはらみ、まるでボクの尻が神秘的なオーラに包まれたかのように輝いた。
「尻よ、|神秘《ファラオ》の力を帯びよ!」
ボクは美しくターンしながら、ケツ刀を振り抜く。すると、その軌跡には神秘の輝きが残り、尻の形をしたオーラが敵へと迫る。まさに怪|傑《ケツ》
|鐙《あぶみ》が発明される以前は馬を操るのに尻の動きが重要だったそうだ、鞍もなく(わりとイヤがってる)護霊に騎乗したボクは尻で駒を御し最強の一撃を放つ!
「受けよ、この…【ケツ・オブ・ファラオ】!!(そんな技はない)」
ファル・ファーリア(|王《ファラオ》の器・h02217)は困惑した。
「おしりで刀を振るうなんて……」
そう言いかけて、フム、と口元に手を宛て数秒。少年はフッと笑みを浮かべた。
「男は度胸、何でもためしてみるのさ!」
まるで別人になったかのように、頷く。
尻の怪異すら認める懐の広さ、さすが|王《ファラオ》である。
こうしてファルは『大手の白ケツ』が現れるという町へと足を踏み入れた。
その瞬間。その |尻《男》はどこからともなく現れた。
「うおおおお! そこの少年! 俺とケツバトルしないか!?」
早すぎるエンカウント。だが少年は臆することなくこう言った。
「いいだろう。ケツバトルとやら、受けてたとう」
既に覚醒状態のファルは余裕の表情で白ケツを見た。
男らしい筋肉を包んだ白い巨尻に対するは、まだ幼さが残る少女のような小さな丸尻。だが、太陽に愛されたその体は日ごろの歌と踊りで鍛えられていた。
ファルは腰を軽くひねり、ケツ刀を高々と掲げる。――その瞬間、ファルが身に着けていた舞踏衣装が|血《ケツ》風をはらみ、まるで神秘的なオーラに包まれたかのように尻が輝いた。
「尻よ、|神秘《ファラオ》の力を帯びよ!」
「おお、なんと美しい……ッ!」
神々しさをも感じさせるその光に思わず白ケツは息を飲む。その動作は美麗で、まるで刀舞の様。ファルは美しくターンしながら、ケツ刀を振り抜いた。すると、その軌跡には神秘の輝きが残り、尻の形をしたオーラが放たれた。まさに怪|傑《ケツ》である!
「ぬおおっ!?」
迫る来る尻のオーラにポヨンと押し出され、白ケツは体勢を崩す。だが。
「負けてたまるかぁあ!」
白ケツはその巨尻に更に力を込めると、気合いでケツを突き出しボヨンと弾き返した。
「ほぉ、弾き返すか」
さすがは尻のスペシャリスト、そう簡単にはやられないか。ケツ刀を尻にファルは頷き、ならばと次の手を打つ。
「来たれ、棺獄の主よ――!」
そう喚ぶは護霊「ネフェルティアベット」。
「|鐙《あぶみ》が発明される以前は馬を操るのに尻の動きが重要だったそうだ」
そう言い鞍もなく豹の姿の護霊へと騎乗する。心なしかネフェルティアベットはどこかイヤがって……いや、わりとイヤがっているのだが、ここは王の命である。
仕方なしに駆ける護霊。その上で少年の小尻が揺れる。
「受けよ、この……ケツ・オブ・ファラオを!!」
尻で駒を御し最強の一撃を放つ! 護霊の力を借りて、先ほどよりも巨大な尻が形作られていく。3メートルはあろうか、光輝くオーラの尻は勢いよく発射され、白ケツへと向かった。
「お、おおおおお!?」
日本刀を構えるも巨大過ぎる尻に気後れる、それが |白ケツ《彼》 の敗因となった。
神秘的なオーラに体を強く弾かれ、そのままキラーンとどこかへと飛ばされていった。
「ふむ、ケツバトルとやら……なかなか愉快な武闘であったな」
そう腕を組み、頷く。しばらくすれば、元の優し気な少年へと戻り――やってしまった。と、どこかむず痒い表情で己の頬をその両手で挟むのだった。
🔵🔵🔵 大成功

(後方腕組み先輩面して先立つ他の能力者達を眺め)
「ふむ、皆なかなかやりおるのう」
さて、『大手の白ケツ』とやらよ
「ふぉっふぉっふぉっ、わしをさしおいてのケッ闘とはいくまい?」
尻の霊剣士であり(自称)仙人であるわしも
手慣れた様子で素早く霊剣を尻に挟み込み…。
「仙術、古龍降臨…じゃ!」
尻の霊剣に神秘的パワー、古龍を纏い俊敏にサイドステップとバックステップを活かして間合いを取ってから
「隙あり!霊剣術・決(ケツ)龍閃じゃー!」
尻の霊剣をプルンプルン振り回しながら大手の白ケツにチェストぉお!!
(他の者との絡みやアドリブ歓迎じゃ)
「ふむ、皆なかなかやりおるのう」
先立つ他の能力者達を遠くから眺め、後方で腕を組む老人が一人。
その男が、ついに現れた――尻の霊剣士、中村・無砂糖(自称仙人・h05327)である!
戦闘を終え、ふー、いい汗かいた〜。なんて言いながら歩いていた『大手の白ケツ』は、正面から歩いて来た並々ならぬオーラの男に、すれ違いざまハッと足を止める。
「き、貴様はまさか……!?」
「ふぉっふぉっふぉっ、わしをさしおいてのケッ闘とはいくまい?」
ニヤリと笑う無砂糖に、白ケツは息を飲む。
「――ケツの、スペシャリストだな?」
その服の上からでもわかる、鍛えられた大殿筋がぴくぴくとその存在を主張していた。
「いかにも――わしは尻の霊剣士、中村・無砂糖と申すもの。……さて、『大手の白ケツ』とやらよ。尻のスペシャリスト同士が出会ったからには、やることは一つであろう?」
衰えを知らぬ黒き眼光が、キラリと光る。
「ムムッ! お相手致そう!」
さっそく日本刀を構える白ケツに、無砂糖もまた手慣れた様子で霊剣を尻に挟み込んむ。向かい合うケツとケツ。そこへ一陣の風が吹き、落ち葉が飛んでいった。
「いざ、尋常に勝負ッ!」
白ケツが叫び、それを合図に無砂糖が動いた。
「仙術、|古龍降臨《コリュウコウリン・ケツ》……じゃ!」
霊剣をケツで構えたまま、体内で仙力を練る。すると、どうだろう。さっきまで青かった天空が陰り、雷が鳴り始める。無砂糖の背後からはオーラが溢れ出て、それは龍となって形作られた。――太古の神霊『古龍』である。
「おお……!」
白ケツが感嘆の声をあげた。だが、そのまま黙って古龍を放たせる白ケツでもない。
尻で日本刀を振るい、その斬撃が逆さハートの衝撃波となって無砂糖へと襲いかかった。だが老人はそれを尻をぷるぷるさせながら軽々と避ける。
「クッ……!」
続いて白ケツは大きく跳び、刀を下ろす。だが身軽な老人はヒョイと避け、刀は地面を斬り砂を巻き上げただけであった。
「ふぉっふぉ、お主のその尻の動き、なかなかではあるがわしには効かん……!」
玄人の動きで白ケツを翻弄し、無砂糖は間合いを見た。
「フッ、隙あり! 霊剣術・ |決《ケツ》 龍閃じゃー!」
尻の霊剣をプルンプルン振り回しながら大手の白ケツへと真っ直ぐに振りかざす。
吼える古龍が、斬撃と共に白ケツへと襲いかかった。
刀で防御するには激し過ぎる力に、白ケツは尻正面から斬られその余波に吹っ飛ぶ。
「まっ、こんなものかのぉ」
ふぅ、と腰をとんとんと叩く無砂糖。圧倒的な実力差であった。
「ま、参りました……」
ボロボロになり地に伏した白ケツは、しなしなとその大尻を下げた。
「これに懲りたら、一般人に迷惑はかけるんじゃないぞい」
立てるか? 老人はそう笑って白ケツへと手を差し伸べたのだった。
🔵🔵🔵 大成功
第2章 冒険 『怪異封印儀式』

POW
気合と根性で儀式の負荷に耐える
SPD
儀式に必要なアイテムを探し出し、手に入れる
WIZ
霊力を使い、神秘的な儀式を行う
√汎神解剖機関 普通7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
√能力者達に囲まれたその中心で『大手の白ケツ』は正座をしていた。
尻を地に下ろせば何てことのない和服を着た、ただの男である。
「一般人怯えさせちゃダメでしょ」
「はい、おっしゃる通りです……はい」
白ケツは最初の態度とは打って変わってしよしよと頷く。
「でもっ、でも仕方なかったんです……実は、当家には代々尻神様を祀っておりまして……チラッ」
「「「尻神様????」」」
√能力者達は困惑する。まだお前みたいのが他にいるのかと。
「そ、そうなんです。当家の尻神様は、数十年に一度尻に関するものを捧げないと、大層な呪いを振りまくそうで……うううっ……私も本当は尻を出したかった訳じゃ……チラッ」
あんなにもケツバトルの強者を求め、ノリノリだったのに嘘をつけ。被害者ぶる男に何か言いたくなるも√能力者達はグッと言葉を飲み込んで、男のその先の言葉を待った。
「でも、まだまだ尻神様に捧げるべきケツパワーが足りなくて……このままじゃ、尻神様の呪いが……うううっ……チラッ」
「尻神様の呪いとはなんだ?」
√能力者の一人が問う。
「な、なんでも尻神様はお尻が好きなので、すべてを尻にする呪いを振りまくのだとか。俺、いや私の『√能力をケツの能力に変換する力』のもっと強力なバージョンと思って頂ければ、はい。チラッ」
√能力者達は軽い頭痛を覚えながら更に問う。
「ケツパワーを貯めるにはどうすればいいんだ?」
「簡単なことよ……あ、です。ケツパワーを貯めるには、ここにいる皆様が尻に関することをすれば、尻神様はご満足なされるでしょう!」
「尻に関することって、アバウトすぎないか?」
「たとえばそうですね……尻に見立てた饅頭を作り捧げ一緒に食べるとか、尻神様に捧げる神秘のケツ踊りをするとか、尻をたたえる曲を書き歌うとか。とにかく、尻に関する何かを、尻神様を想いながら行えば良いのです」
つまり、多少無理矢理にでも尻に紐づいた事であれば尻神様は喜んで下さるらしい。
「何か必要なものがあれば、俺、いや私がなんでも用意しますので、お気軽にお申しつけ下さい! ……チラッ」
さっきから真面目な話している間にもチラチラ着物をはだけさせ白尻を見せようとしてくるから、やっぱりもう一度殴っておいた方がいいのかもしれない。
こうして√能力者達は尻神様を祀るべく、|尻に関する祭りごと《ケツ・フェスティバル》を行うことにしたのだった。

さッきの以上?なら頑張らなきゃ……ね!(チラチラさせていた白ケツをツッコミ代わりに蹴る)
想いながらやれば良い?ならお饅頭1択だね。
けど意外と難しいなァ。丸に切り込みで良くない?(ブブーッ!と変な音が)ダメ出しされた気がするんだけどォ……。
サンプルに皆のお尻、は気が引け……オマエのは要らないよ白ケツ!それ以前に同士じゃないよボク!?何が疾閃バタックスだよ!
取り合えず完成。あとは食べ……あれェ?(特異電磁力が自分の尻と左右の物体へ勝手に付与される)
え、気に入らなかったから代わりをッて……ちょ、ま、うわ、にゅわァ~!?(ダンス開始)これぞまさに神秘のケツ踊り、じゃないよ止めろ白ケ……便乗するなァ~!
白ケツに導かれ、フロッシュ・ニッテカン(|疾閃《ライトニング》スピードホリック・h00667)が訪れたのは神域。――何やら様子のおかしい神社であった。
尻神様を祀っているというから、ある程度は覚悟をしていたが……。本殿の柱自体には逆さハートが彫られ、その木鼻である貘や獅子は見事な尻を出していた。
中へとそっと視線を移せば、尻の形に切り抜かれた御幣が並んでいるのが見え「気がおかしくなりそうだ」とフロッシュは最奥であるご神体を覗くのは止めにした。
それはともかく。ここに祀られている尻神様の呪いは、白ケツによる能力を遥かに凌ぐという。
「さッきの以上? なら頑張らなきゃ……ね!」
今も尚チラチラと尻を見せてくる白ケツを蹴っ飛ばし、フロッシュは検討の末、尻神様へ饅頭を捧げることにした。
境内を見れば丁寧にも、料理スタジオを思わせる立派なシンクやコンロまで用意されている。白ケツの用意した小豆を小鍋で茹でながら、フロッシュは生地も同時進行で作ることにした。
薄力粉と重曹を合わせ、砂糖を加えよく混ぜる。この段階ではただの粉であるが、溶き卵、酒を加えれば、なんとか生地らしきものはできた。
小豆は砂糖を投入し水が無くなるまで茹で、やっとこさ寝かせていた生地の加工に入る。
「けど、尻の形か……意外と難しいなァ。丸に切り込みで良くない?」
ブブーッ! とどこからとも無く響く変な音。
週末のラッパの音か? 否、ブーブークッションを思わせるその音にフロッシュは顔をしかめる。
「ダメ出しされた気がするんだけどォ……」
こねこねと、こんなにも頑張っているのに尻神直々の(?)ダメ出しとはわりと堪える。
「うーん、サンプルに皆のお尻、は気が引け……オマエのは要らないよ白ケツ!」
面前でプリ尻を振り始める白ケツにストップをかける。
「なんだ、同士|疾閃のケツ《ライトニング・バタックス》よ! 尻の資料が必要だったのではないのか!?」
「オマエの尻はもう一生分見たからッ! それ以前に同士じゃないよボク!? 何が|疾閃のケツ《ライトニング・バタックス》だよ! いや、遠慮してる訳じゃないからッ! なに頬赤く染めてるんだよ、ヤメロッ!」
そんなこんなと言いながら再度もちもちの生地をこね、あんこを包み蒸す。蒸している間にも白ケツがやたら絡んで来たが、しっしと追い返した。
時間を見て蒸し器の蓋を外せば、湯気の中からいくつもの白い尻が顔を出していた。
心なしか形が白ケツに寄ってしまった気がするが、それは幾度も介入してくる白ケツのせいだ。
脳内の白ケツを追い払い、形がケツであることを覗けば美味しそうなその饅頭を手にする。
「や、やっと完成した……あとは食べ……って、あれェ?」
そこでフロッシュは違和感に気づく。なんと、フロッシュ自身は動かしていないマルチツールメタルへと特異電磁力が勝手に流れているではないか!
「も、猛烈に嫌な予感が……ッ!」
マルチツールメタルはその形を尻へと変化させ、フロッシュの尻を左右から挟み込む。
「え、気に入らなかったから代わりをッてこと!? ちょ、ま、うわ、にゅわァ~!?」
強制的に行われる尻ダンス! 逃れる術はどこにもない!
「『これぞまさに神秘のケツ踊り!』じゃないよ止めろ白ケ……いや『助太刀致すッ!』じゃない! 便乗するなァ~! 嬉しそうなのがまた腹立つ、コイツ……!」
揺れる褐色の肌と白ケツ。その様子を見た尻神はウンウンと満足げに頷いたという。(白ケツ談)
🔵🔵🔵 大成功

『かなまら祭り』というモノをご存知か?
(第四の壁に向け語り掛ける)
「なんじゃ尻に関する祭り事じゃろうか?」
ならば人手がいる
「仙術…来たれ同志共、百尻夜行じゃ!」
「祭事のはじまりじゃー!」
神輿じゃ!神輿をセイヤッ!セイヤッ!するんじゃ!
何処からともなく持ち出したケツに見立てたダブル木魚をドラムの如くポコポコ打ち鳴らしてから
ケツを模した神輿を仙術(√能力)百尻夜行で呼び出した同志共とワッショイワッショイ持ち運んでおくのじゃー!
「ふぅ……コレ結構腰にクるわい。じゃが、コレで少しは賑やかになるじゃろう」
ほかに儀式に必要な道具がまだ要るのなら他の者の手伝いもしてみるわい
(アドリブや他者との絡みOKじゃ)
白ケツに案内され尻神社へと辿り着いた中村・無砂糖(自称仙人・h05327)は、|尻に関する祭りごと《ケツ・フェスティバル》の概要を聞き、「なるほど、なるほど……」と何度か頷くとこう言った。
「『かなまら祭り』というモノをご存知か?」
誰に話し掛けるでなく、虚空へと向かいその言葉を投げ掛ける。
『かなまら祭り』とは、陽物を神輿で担ぎ練り歩く近代の奇祭である。そのあまりの神々しさに|何人《なんびと》も平伏すという。
しかし、そのあまりの神聖さに下手に扱うこともできない。ここは避けた方が無難だろう。
「なんじゃ、尻に関する祭り事じゃろう?」
いや、臀部じゃないんでNGですね。触らぬ神に祟りなしとも言うし。
「つまらんのぅ……では尻を象ったご神体を担ぐとするか」
そうと決まれば人手が必要だろう。
無砂糖は仙力を練り日本刀へと注ぎ込むと、天へとその尻を掲げる。
「仙術……来たれ同志共、|百尻夜行《バットクラシィ》じゃ!」
すると、どうしたことだろう。ぷりん、ぷりんと音をさせながら、天空より雲に乗ったご老人達が現れたではないか! 雲に乗ったご老人達は皆、その臀部に刀や槍を挟み込み、その谷間をぶるぶると揺らしていた。これが尻人の武者震いである!
「なんじゃ、なんじゃ?」
「祭り事か?」
「ばあさんや、ケツバトルはまだかいのぉ?」
「お爺さん、ケツバトルはさっきやったでしょう」
名だたる尻仙人の面々に無砂糖は尻を振り歓迎した。
「皆、よく来てくれたの。実はこれこれ、こういうことなのじゃ……」
無砂糖がこれまでの出来事を簡ケツに説明する。
「なにっ!? 尻神様だと、それは一大事じゃ!」
「尻を模したご神体を今すぐ用意しよう!」
「神輿はその辺の木から作れば良いのか?」
すぐさまケツ刀が振るわれ、倒される大木。
話のわかる尻仙人達は慣れた尻つきで祭り事の準備を進めていった。
こうして、あれよあれよとケツ神輿は形作られ、これには白ケツも思わず拝み、感謝の尻祝詞を唱えた。
「祭事のはじまりじゃー!」
立派な丸尻を神輿に背負い、仙人たちは歩き出す。
その神輿は尻仙人達の仙力と汗の結晶であり、あちらこちらに美しき尻細工が施されていた。特に注目すべきなのは、丸尻に敷かれた一枚の布である。こちらには金色の尻が刺繍されていた。その美麗さは、思わず白ケツが感激の涙を流す程である。
そんな神輿に一人乗り込み、音頭を取ったのはもちろん無砂糖である!
「セイヤッ! セイヤッ!」
何処からともなく持ち出したケツに見立てたダブル木魚をドラムの如くポコポコポコポコと打ち鳴らし、尻仙人達はワッショイ! ワッショイ! とケツ神輿を尻で掲げ神域を進んでいった。
盛り上がる神域。神輿が進めば進むほど不思議と尻に力も湧いてくる。これがこの地のご利益なのかもしれない。
「ふぅ……コレで少しは賑やかになるじゃろう」
聖域のバフが効いていると言えども「結構腰にクるわい」と、その腰を叩く。
無砂糖は他の仙人と交代すると、腕を組み良い笑顔でその神輿を見上げたのだった。
🔵🔵🔵 大成功

ケツバトルの次はケツフェスティバル……
おっけー、分かった、今回は徹頭徹尾アホな展開ね
しっかし、何でもいいって言われると、逆に悩むやつね……
作詞作曲なんて無理だし……まぁ、こういう時はシンプルに考えるのがいいわ
あんた、そう、白ケツのあんたよ
あんたは尻神にとって祭司とか、宮司とか、そんなもんよね?
奉納するのにちょうどいいから、そこで仰向けに寝っ転がりなさい
跨って、腰を下ろして、顔面に座る
尻に敷かれる(物理)ってところかしら
これが一番手っ取り早くお尻を感じられるでしょ
どうよ、お尻に押し潰されるのは?
お尻の下で興奮してるのが面白くなって、お尻をぐいぐい押し付けて擦り付ける
「ケツバトルの次は|尻に関する祭りごと《ケツ・フェスティバル》……おっけー、分かった、今回は徹頭徹尾アホな展開ね」
額に手をやり、瑞城・雷鼓(雷遁の討魔忍・h03393)はため息をついた。
ここは白ケツに導かれるまま辿り着いた神聖なる尻神社。ここでは狛犬も、柱の装飾も、切り抜かれた御幣も尻を出している。徹底された尻の装飾に思わず目を背けたくなる。
「しっかし、尻に関係すれば何でもいいって言われると、逆に悩むやつね……作詞作曲なんて無理だし……まぁ、こういう時はシンプルに考えるのがいいわ」
何かを思いついたとばかりに雷鼓は顔をあげ、白ケツを見やる。
「あんた、そう、白ケツのあんたよ」
「えっ、俺か?」
箒で参道を掃いていた白ケツが尻を止めこちらに振り向いた。
「あんたは尻神にとって祭司とか、宮司とか、そんなもんよね?」
「まぁ、そういうことになるな」
両腕を組み、まんざらでもない顔をする。
「奉納するのにちょうどいいから、そこで寝っ転がりなさい」
「えっ、奉納するのにちょうどいい……?」
さすがの白ケツも困惑気味に聞き返す。この忍者、なにをするつもりだ……? しかし事前に『何か必要なものがあれば、なんでも用意する』と言った手前、断ることはできない。
ゴロンと地面に寝転ぶ白ケツ。何をされるか分からず、思わず両手を組む。なんだか手術前の患者の気分である。
「じゃぁ、いくわよ!」
なんとこの乙女、白ケツにぽよん! とその色黒の丸尻を乗せたではないか!
「尻に敷かれる(物理)ってところかしら。これが一番手っ取り早くお尻を感じられるでしょ?」
|雷迅尻《サンダーストライク》を駆使し、ぐいぐいとその尻を押し付ける。
「どうよ、お尻に押し潰されるのは? これはアンタが私達を振り回した罰よ!」
さすがの白ケツも音を上げるに違いないと感想を求めた所で、その返答は意外な所から返って来た。
「なるほど、尻を押しつけることで相手にダイレクトに尻を感じさせるとは……流石『大手の褐尻』見事也!」
感動に咽び泣く白ケツが目の前にいるではないか!
「えっ、アンタいつの間にッ!? まさか、空蝉の術!?」
雷鼓がバッと振り返り、尻に敷いたモノをみた。それは――。
「えっ、なにこれ!?」
尻の形をしたピンク色の置き物がそこにはあった。
発泡スチロールに特殊な布を巻き、弾力がある仕上がりになっている。
「尻神様のご神体である!」
「アンタ、尻神様のご神体を身代わりにしたの!? なんて罰当たりな、それでも神職!?」
ケロッとする白ケツを前に雷鼓は狼狽する。
「なに、呪われるとすれば、それは俺ではない!」
「えっ」
思わずフリーズし、へなへなとその場に座り込む。
「こ、これは……私は……大丈夫なの?」
「さぁ? 数日後、お主の元へ尻神様の呪いが降りかかるかもな!」
『尻神様の呪い』――その言葉に、彼女は己の顔が朝起きて丸尻になってしまうのではないかと恐怖した。イタズラっぽく笑う白ケツを掴み、思わず揺さぶる。
「どどど、どうしよう……!」
「はっはっは! 尻踊りをすれば許されるかもしれないな!」
まだ幼さの残る彼女は大人の汚さを知らない。彼女がこの発泡スチロールのご神体が偽物と知るのはまだ先の話である。
🔵🔵🔵 大成功

お前さん、全然改心してねぇじゃねぇか。
よし、殴っておいた方がいいな。
使用能力はWIZ、手にした卒塔婆に寺生まれの法力を注ぎ込み、神秘的な儀式を行う。
……そう、除夜の尻だ。こうも尻を見せたがるってぇ事は、煩悩に支配されているに違いねぇ。
この俺の寺生まれ由来の法力と、鬼である母親譲りの膂力でこの白ケツをきっかり108回……煩悩の数だけしばきたおし、もう2度と人様に迷惑かけられないように煩悩を祓い切ってやるよ。
「お前さん、全然改心してねぇじゃねぇか」
卒塔婆を片手に大徳寺・タカシ(寺生まれのタカさん・h05365)は呆れ顔で白ケツを見おろした。
ここは白ケツに導かれるまま辿り着いた聖域、尻神社。参道の左右に並ぶ狛犬は尻を上げ、本殿の柱には逆さハートが彫られていた。
そんな呆れるほどに尻を尽くした聖域の一角。√能力者達に詰められる形でその男は正座をしていた。
「そ、そんな……こんなに真摯に反省しているのに!?」
そっと尻を振りながら言う白ケツに、タカシはうんうんと頷く。
「よし、殴っておいた方がいいな」
拳を握るタカシを他の√能力者がどうどうと宥める。
「しっかし、|尻に関する祭りごと《ケツ・フェスティバル》たぁ、少し厄介だな……」
タカシは顎に手をやり思い悩む。
「俺は見た通りの寺生まれでな……テメェのところは神道の類いだろう。俺が拝んでいいのかね?」
「まぁ、尻神様は寛大なお方ですから、そこは大丈夫かと」
あっけらかんと答える白ケツにタカシはそうか、と呟いた。
「その言葉が聞けて安心した。ほら、立て。やるぞ」
そう言って白ケツを立たせ、改めて卒塔婆へと法力を注ぎ込む。
嫌な予感しかしない。白ケツは思わず両手を突き出した。
「ちょ、な、なにを……? 俺は確かにお前と『また試合たい』とは言ったが、こうした一方的なモノを言った訳じゃ……! ま、待てっ! 暴力反対ッ!」
「暴力じゃねぇ、これは神聖な……そう、これは除夜の尻だ」
「除夜の尻!?」
「こうも尻を見せたがるってぇ事は、煩悩に支配されているに違いねぇ」
タカシから揺らぐ燃え上がるようなオーラに、白ケツは思わずケツを出したまま後退る。
「この俺の寺生まれ由来の法力と、鬼である母親譲りの膂力でこの白ケツをきっかり108回……煩悩の数だけしばきたおし、もう二度と人様に迷惑かけられないように煩悩を祓い切ってやるよ!」
「ヒッ……!」
逃げようとする白尻に卒塔婆がバチンッ! と炸裂する。
「――1回!」
良い音を響かせた卒塔婆はすぐさま振り上げられ、YAMA育ちの剛腕が唸る。
「ぎゃー! 尻殺し!」
「――2回!」
べちん! べちん! と白ケツの悲鳴を無視してケツを叩いていく。法力と膂力をこの一点に注ぎ込むタカシの額には汗が滲み、その臀部を叩く音は聖域へと響き渡る。いつしか、リズミカルなその音は神聖な楽曲と化していた。
「108回ッ! これでどうだッ……!」
見事108回の除夜の尻を終え、タカシはふぅ……と息をつく。その目の前に倒れているのは真っ赤になった臀部を晒した白ケツである。
「どうだ、これでお前の煩悩も晴れただろう……!」
僧職らしい堅い顔で尋ねるタカシ。それは、長い仕事をやり終えた男の顔でもあった。
「いやぁ……しかし、これはこれで……」
まんざらでもない顔にタカシは「コイツ、マジか」と戦慄する。
「では、続けて108回――!」
「えーん、嘘です! 勘弁してくださいッ!」
泣きながら他の能力者達の影に逃げる白ケツをタカシが追う。
賑やかな声が神域に響き渡り、√能力者達の夜は更けていくのだった
🔵🔵🔵 大成功

ごらん、あれがシリウス、夜空で一番明るい星だよ…
…現実逃避をしている場合じゃない、と言っても|尻に関する祭りごと《ケツ・フェスティバル》なんて何をすれば…ボクの身体の涜神者たちなら(ろくでもない)お祭りにも詳しいかな、内なる聲を聞いて、何するか|決《ケツ》を取ります
乱交ア(検閲)祭り…3票
香ばしい💩グルメ(検閲)…1票
奴隷のお尻を(以下略
だめだこいつら…早く何とかしないと、全年齢で使えないのばかりだ、他には?
聲『祭りには歌舞音曲が必要、それを|尻《ケツ》で奏でる、つまりケツドラムです』
つまり、ボクがお尻丸出しの衣装で舞い踊り(いつものこと)、お尻を叩く音を加える…いけるかな…
「ごらん、あれがシリウス、夜空で一番明るい星だよ……」
ファル・ファーリア(|王《ファラオ》の器・h02217)は夜空を見上げ、眩しそうに呟いた。
ここは白ケツに導かれやってきた聖域、尻神社。手水舎には龍の代わりに尻がいるし、狛犬は参道を挟んだ二体とも尻を上げている。尻づくしの空間に、気がおかしくなりそうだった。しかも、これからここで|尻に関する祭りごと《ケツ・フェスティバル》を行わなければいけないのだ。正気に戻れという方が酷な話である。
「……現実逃避をしている場合じゃない、と言っても|尻に関する祭りごと《ケツ・フェスティバル》なんて何をすれば」
地面にしゃがみ込み、青ざめるファル。
「……ボクの身体の涜神者たちならお祭りにも詳しいかな」
ファルの中には複数の人格がいる。ろくでもない奴らだが、ファルの知らないことにも成通している筈だ。
ファルはそっと目を閉じると、内なる聲を聞いて何をするか|決《ケツ》を取る。
その結果がコチラだ!
『**ア**祭り……3票
香ばしい💩グルメ……1票
奴隷のお尻を******……5票』
「だめだこいつら……早く何とかしないと」
ファルは再び頭を抱えた。
(「全年齢で使えない下ネタばかりじゃないか……! というか、💩グルメとか変態のレベルが高すぎないか!? ボクの涜神者こんなのばっか! 誰か、誰か他にもっとマシな案を出してくれる者はいないか……!」)
そこへ差す、一筋の光。ファルがそっとそちらへと意識を移せば、彼女は話し出す。
『祭りには歌舞音曲が必要、それを|尻《ケツ》で奏でる、つまりケツドラムです……』
よかった! ろくでもない奴らの中にもまだマトモな奴がいたらしい! ケツドラムが出る辺り本当にマトモなのかという疑問は一旦置いておく。
「つまり、ボクがお尻丸出しの衣装で舞い踊り、お尻を叩く音を加える……いけるかな……」
内なる声が『なんだ、いつも通りじゃないか』とか言ってくるがそこはスルーだ。
さ、そうと決まれば話は早い。
「場所はそうだな、あそこにしよう」
そうファルが指さしたのは神楽殿である。神に踊りを奉納するのならば、やはりここであろう。
辺りは暗く、境内ではたき火がパチパチと音をさせ、神社を飾る提灯の明かりが幻想的な雰囲気を醸し出していた。
神楽殿の照明が点く。その中心に、|少年《ファル》は立っていた。
身につけた舞踏衣装は美しくも大胆に胴と臀部を晒す虹色の薄絹であった。
ファルは息を吸って、意を決する。
(「大丈夫、いつも通りでいいんだ……」)
ゆらり、ゆらりと最初は小さく揺れていた体が、大胆な動きを見せる。身にまとった衣はそれを追うようにひらひらと揺れる。
ベリーダンスを思わせる、妖艶な動きをまだ12歳の少年がやってみせた。
素足で神楽殿を舞い美しき銀髪が、サラサラと流れた。一番注目すべきは、褐色の小尻である。美しき丸みを帯びた臀部がゆらゆらと美艶な動きをみせる。
そして、その臀部は曲代わりにペチン、ペチンと連打で叩かれるのだ。
その姿に |観客《√能力者達》 は皆、息を飲んだ。「ケツドラムって、こんな神秘的になるんだ……」と。
こうして、ファルは尻神様を大層喜ばせたのだった。
🔵🔵🔵 大成功

ふにゃーん?
(以下人間語)
けつぱわーって何なのにゃ
その尻神様も猫と同じように尻コミュニケーションをするのかにゃあ?
とは言え此処は一肌…いや、ヒトケツ脱ぐ時かにゃ
いや、薙は最初から服着てにゃいけど
尻尾の先に紙垂付けて玉串っぽくするにゃ
そして尻尾ふりふり、おしりふりふりのにゃんこダンスを披露するにゃ
魅惑の尻尾の名に相応しい薙のお尻に大体の人間はメロメロになるにゃ
ふと自分の尻尾につけた飾りが視界に入ってヒラヒラしたら、つい本能に敗北するかもにゃ
具体的には自分の尻尾を追い掛けてクルクル同じ所回るアレにゃ
白ケツさんも一緒に踊るかにゃ
写真撮っとく?
ケツーショット
UPは止めとけにゃ
確実に垢BANされるにゃ
雉尾・薙(魅惑の尻尾・h03165)もまた、白ケツから尻神様の話を聞き頭にクエスチョンマークを浮かべた一匹だった。首を傾げて「ふにゃーん?」と鳴く。
以下はその翻訳である。
(「けつぱわーって何なのにゃ。その尻神様も猫と同じように尻コミュニケーションをするのかにゃあ?」)
辺りの様子を窺えば、どうやら他の√能力者達はケツ神輿やケツドラムで場を盛り上げようとしているらしい。
「にゃ」
なるほど、なるほど、と薙は顔を洗いながら頷く。
(「此処は一肌……いや、ヒトケツ脱ぐ時かにゃ。いや、薙は最初から服着てにゃいけど!」)
こうして薙は『おしりふりふりにゃんこダンス』の準備を行う事にしたのだった。
(「まずは、尻尾の先に紙垂付けて玉串っぽくするにゃ」)
白ケツから貰った白い和紙を器用に前足で折り、紙垂を作る。そして、キジトラ柄のしっぽの先に太めの輪ゴムでくくりつけた。猫の手で紐を結ぶのは難しいが、これなら取り外しも楽々だろう。
「にゃにゃ!」
できたにゃ! と、尻尾をピンと立て神楽殿へと駆けあがる。
ミュージックスタート! と白ケツが用意した曲を流せば、それに合わせてプリティなお尻をフリフリ。魅惑の尻尾の名に相応しい薙のお尻に観客の皆はメロメロだ。
ふふん、とちょっと得意げに。サービスして更にお尻をフリフリ。
(「やっぱり人間は猫のおちりが好きにゃんね」)
ふと自分の尻尾に目をやれば、紙垂がヒラヒラと流れる様に瞳孔が細まり、カカッと鳴きたくなる。頭を振り、気をしっかり持とうと己の本能と格闘するも、やはり視線は尻尾へと向かってしまう。
(「だ、駄目にゃ。今は『おしりふりふりにゃんこダンス』の最中にゃ。本能に負けたら……負けたら…………」)
思わず両手の爪を出し、尻尾の紙垂へと飛びつく。
(「にゃ、にゃーん! 我慢なんて無理にゃ!」)
自身の尻尾を追いかけて、クルクルクルクル回る薙の姿に観客達は更に盛り上がる。
鼻を真っ赤にしてふーっと息を吐けば、そっと表から近づく白き影。
「調子はどうかな、薙殿」
白ケツが、尻をプリプリさせながら仲間になりたそうにこちらを見ている。
(「白ケツさんも一緒に踊るかにゃ?」)
目を細めてニャと鳴けば、白ケツは「喜んで!」と神楽殿の階段を駆け上がる。
おしりふりふりダンスに乱入する白ケツに、若干の悲鳴があがったがそこはご愛嬌。
今では見慣れた成人男性の大尻と魅惑の猫尻とのコラボダンスだ。
薙は白いケツに挟まれた紙垂を追っかけながら、ケツを高くあげフリフリと猫尻を揺らす。
踊りに踊り、満足げな薙がにゃぁと鳴いた。
(「写真撮っとくかにゃ?」)
スマートフォンを構える観客に撮るなら今にゃ! と目配せをする。
並ぶ尻と尻。まさにケツーショットである!
(「SNSにUPは止めとけにゃ。確実に垢BANされるにゃ」)
そう薙が言うと、白ケツも頷いた。
「そうだな。俺はもう何度もSNS出禁を食らった身……ここは草子に書き残そう……」
こうして、白ケツは和装本に筆でサラサラと味のある猫の絵を描いていく。
この和装本が後に白尻家の家宝として数百年と残されるのはまた別の話である。
🔵🔵🔵 大成功
第3章 ボス戦 『連邦怪異収容局員『リンドー・スミス』』

POW
武装化攻性怪異
【肉体融合武装と化した怪異】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
【肉体融合武装と化した怪異】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
SPD
トランパー・オブ・モンスターズ
騎乗する【怪異の群れ】から跳躍し、着地点の敵1体に【荒れ狂う怪異の群れ】による威力3倍攻撃を放つ。また、跳躍中に【さらなる怪異を解放】すると命中率半減/着地点から半径レベルm内の敵全員を威力3倍攻撃。
騎乗する【怪異の群れ】から跳躍し、着地点の敵1体に【荒れ狂う怪異の群れ】による威力3倍攻撃を放つ。また、跳躍中に【さらなる怪異を解放】すると命中率半減/着地点から半径レベルm内の敵全員を威力3倍攻撃。
WIZ
怪異制御術式解放
自身の【蟲翅】がA、【刃腕】がB、【液状変異脚】がC増加し、それぞれ捕食力、貫通力、蹂躙力が増加する。ABCの合計は自分のレベルに等しい。
自身の【蟲翅】がA、【刃腕】がB、【液状変異脚】がC増加し、それぞれ捕食力、貫通力、蹂躙力が増加する。ABCの合計は自分のレベルに等しい。
√汎神解剖機関 普通11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
「おお……! これは!」
√能力者達の活躍により、尻神社にケツパワーが集結する。
辺り一面が神秘的な光に包まれ、不思議と今日一日酷使した尻が軽くなった気がした。
「わぁ……」
思わずため息を漏らすほどの光景。だが、これもケツから生まれたものと思うといろいろと台無しである。
「皆の集めたケツパワーにより、尻神様がお喜びである! これでまた、数百年はもつことだろう。皆、ありがとう。心から感謝申し上げる」
うやうやしく頭を下げる白ケツに、√能力者達はやっと終わったとホッと胸を撫でおろす。しかし、この事件がこれで終わるはずがないのである!
「なんだ、ここは……?」
そこへやって来たのは神秘の異常数値を探知して、登米市まで赴いた|連邦怪異収容局《FBPC》員 のリンドー・スミスであった。
突如現れたリンドーの姿に√能力者達は警戒態勢に入り、白ケツもその刀を抜いた。
「その様子を見るに、この男はお主らの敵か。よし、ここは俺も助太刀致そう! なに、尻神様を鎮めてくれた礼だ!」
いや。お前が来ると√能力が強制的に尻になるのでどこか他所に座っていて欲しい。
√能力者達が丁寧にお断りをするも白ケツは引こうとしない。
「なに、一緒に尻を振った仲ではないか、遠慮するな!」
尻尽くしの境内に困惑するリンドーを置いて、√能力者達は再びケツを出す。
――こうして、本日二回目のケツバトルが勃発したのである。

邪魔だッて!
ほらまたマチェーテがお尻にィ!これ恥ずかしいんだぞォ!?……2つ名はもういいよ!
スミスは困惑しないで!やりづらい!
でも容赦しない!高速バックダッシュで切り込み、すれ違いざまに先制攻撃!
脚を大きく開いたまま前のめりになり、お尻もとい刃を突き出してカウンター受け流し。
そのまま【特異電磁力】で左右にスライディング移動!おかしな残像分身で困惑させて状況整理をさせないよ~?隙を突いて不意打ち!
慣れてきたボクがイヤだ!
不本意だけど白ケツが躍り出た拍子に合わせて連携攻撃!それも雷属性攻撃、効くだろォ。
やみくもな攻撃はあえて受けて√能力を早業で1発ゥ!……あうッ!?ちょっと柄が食いッ……痛い……!
「まさか、こんな所にキミみたいな大物が現れるとはねッ! スミス!」
|連邦怪異収容局《FBPC》員リンドー・スミスの姿にフロッシュ・ニッテカン(|疾閃《ライトニング》スピードホリック・h00667)は茈雷のマチェーテを構える。
そこへぷりぷりと走り来る白ケツ! フロッシュが手にした武器は、自身の尻へと吸い込まれていった!
「俺も助太刀致そう、|疾閃のケツ《ライトニング・バタックス》よ!」
「わぁァ! 邪魔だッて! ほらまたマチェーテがお尻にィ! これ恥ずかしいんだぞォ!? その二つ名も、もういいよ!」
しかし、だからと言って敵を前にして逃げるわけにはいかない。フロッシュは白ケツと共に尻を構える。
「はっ……えっ?」
その姿にはさすがのリンドーも一瞬静止する。まぁ誰しも、男女2名から突然尻を向けられたらこうなるだろう。
「なるほど……? そういう催し物か、面白い」
「スミスは困惑しないで! やりづらい!」
困惑顔のリンドーに思わずつっこむフロッシュ。
「でも容赦はしないよ!」
「わが国ではコメディアンに手をあげてはいけないという暗黙のルールがあるのだがね……うん、今回ばかりは仕方ないだろう……」
「ボクはコメディアンじゃァないから!」
状況を飲み込もうと必死な相手に、高速バックダッシュでマチェーテを切り込む。相手方も防御態勢を取るが、バチバチと爆ぜる紫色の放電はリンドーを痺れさせた。
「くッ……!」
そしてフロッシュはすれ違いざまにその美脚を大きく開くと、そのまま前のめりに刀を突き出して相手の放つタールを武器の側面で弾く。
「なんだこれは!?」
そこへ驚愕を示したのはリンドーだ。なんと、リンドーのタール触手も今やプリッとした尻の形をしているではないか。触手でフロッシュを捕まえようにもこれでは使い物にならない。
ツヤッとした黒尻を二度見している相手。それを見逃す程フロッシュはお人好しではない。特異電磁力を起動し、その力を利用してシュババッ! と左右にスライディング移動する。すると、どうだろう! 丸みを帯びた黒のホットパンツが残像として並ぶではないか!
「この際だッ! 状況整理なんて、させないよォ!」
困惑したままのリンドーへと追撃を放つ。尻を大きく振り放たれた雷撃にリンドーは避けるすべがない。
「よしっ、効いてるッ! でもォ、この状況に慣れてきたボクがイヤだ!」
「ほぉ、さすが俺が見込んだ尻だけはあるな、|疾閃のケツ《ライトニング・バタックス》よ!」
そこへ、躍り出た白ケツがリンドーへ日本刀を穿つ。
「勝手に師匠面しないでよォ!」
フロッシュは反感しながらも、白ケツの調子に合わせて茈雷のマチェーテを振るう。
リンドーはぷりんとした黒尻のタールを放つが、こんなもの尻で弾けばすぐに飛んでいく。白ケツの能力も役に立つときがあるのだなと一瞬思ったフロッシュであったが、それを言ってまた白ケツがつけあがると困るので黙っておく。
「反撃1斬ッ! この雷属性攻撃、効くだろォ?」
特異電磁力を加速させ、放電した斬撃はリンドーの力すらも奪う。
しかしその勢いはフロッシュの尻へと同時にダメージを与えた!
「……あうッ!? ちょっと柄が食いッ……痛い……」
ホットパンツに食い込むマチェーテの柄! 『サンダーリベンジ・verアメシスト』は本来、反撃ダメージを与えたうえで、敵から受けたダメージを回復する技である。それ故自滅は含まれない。
「なに、それもいずれは慣れよ」
「そこまでして慣れたくなんかない!」
「あとでガマの油でも使うか? 効くぞ」
「えっ、なにそれカエルの油ァ?」
こうしてフロッシュはリンドーを尻で追い詰めていったのであった。
🔵🔵🔵 大成功

残念だったわね、リンド―
ここは完全にギャグ時空よ
シリアスは保てない、あんたも尻アスになるわ
こいつのギャグ適正が高いとは思えないわ
困惑して本領を発揮できないうちにとっとと終わらせるわよ!
……ところでリンドーの√能力も尻化するの?
全身がお尻まみれ? 笑ったらいいのか怖がればいいのか分かんないわよもう
忍者刀で切り払って、雷霆銃で撃ち落として、距離を詰める
元は踵落としで攻撃する√能力、尻化したら――ヒップドロップよ!
【雷鎚脚】!

ほほう、ほうほう……なんじゃ?
このイケてる面した若造が敵かのう?(世間知らず)
「まぁよいよい…此処に来たからにはケッ闘をして尻合いになりにきたということじゃ!」
見るからに実力は折り紙付きの相手
ならばケツ意を込めてちょいと本気になってみるとするのじゃ
超スーパー仙人モード3じゃ
「はぁぁぁ…!仙術、超仙人モードじゃ!」
決気刀をケツに挟み込んで2倍になったパワーと跳躍力と勇気とケツ意で
「そこじゃー!せぇい!」
相手の跳躍に合わせコチラも跳躍して尻一閃してやるわい
ふむ…そろそろこのケッ闘もケッ着がつく頃じゃ
「わし以外にケツバトルの才能で見込みのある仲間は誰になるじゃろうか?」
この後に弟子でも考えるか…?

うるせぇ、座ってろ。
遠慮じゃねぇ、アンタが立ち上がると纏まる話も纏まらねぇんだよ。もう108行っとくか?
……あー、いっそ回収するかい、収容局のダンナ。もうこいつそれでいい気がするんだよ。
……あ、ダメ?一応怪異だからって?
ダメらしいんで収容局のダンナをしばき倒す事にする。
尻に卒塔婆を挟み禍祓大しばきだ。
当たればデカいし、そうでなくてもやっこさんの動きは鈍くなる。当たるまでくり返しゃいい一撃も入んだろ。
(今回は流石に気の毒に思い相手にも同情の意を向ける事を禁じ得ないといった心情です。それでも怪異は渡したらダメっぽいので戦うやるせなさも含めて好きに扱ってやって下さい)

新たな敵が…だけど僕のお尻はケツドラムで満身創痍、真っ赤に腫れ上がって二つに割れているというのに、どうすればいいんだ?
はっ? 騎乗なんてもってのほか、しばらくうつぶせに寝るしかないなと思っていたお尻の痛みと腫れが引いてゆく、これが…ケツパワー? やれる! やれるぞ!
往くぞネフェルティアベッド、棺獄より来たりて背を、いや|尻《ケツ》を貸せ! 再度放つぞ、アレを、【ケツ・オブ・ファラオ】を!
(読者諸君に問いたい、「えー?」という表情をする豹を、あなたは見たことがありますか? これがそうです)
|連邦怪異収容局《FBPC》員リンドー・スミスの前に5つの尻が並んでいた。
太陽に愛されし真っ赤に腫れあがった王の尻――ファル・ファーリア(|王《ファラオ》の器・h02217)!
尻の|霊剣士《スペシャリスト》であり、ブルンブルンと振るわれる勇ましき老尻——中村・無砂糖(自称仙人・h05327)!
2mの巨体が繰り出す僧職の尻——大徳寺・タカシ(寺生まれのタカさん・h05365)!
ここでは赤一点! あの白ケツが大手の二つ名を譲った魅惑の尻——瑞城・雷鼓(雷遁の討魔忍・h03393)!
そして最後はお馴染み大手の白ケツである!
この世に三つとない色とりどりの尻が、リンドーの様子を伺っていた。
男は思わず目頭を揉む。
「はぁ……さすがに働き過ぎたか……それとも風邪かな?」
「いや、インフルの時に見る夢じゃねぇよ! これは現実!」
「現実って言ったって君……」
タカシからツッコミを受けるも、青い瞳に映る√能力者達のプリケツにリンドーの脳は理解を拒む。
「残念だったわね、リンド―。ここは完全にギャグ時空よ。シリアスは保てない、あんたも |尻《シリ》 アスになるわ」
雷鼓がビシッとリンドーを指差す。
「なるほど、神社で行われているということは……日本には相撲という神聖なスポーツがある。それの亜種だな?」
「OK、わかった。こいつのギャグ適正が高いとは思えないわ。困惑して本領を発揮できないうちにとっとと終わらせるわよ!」
「おう!」
っとと……タカシがシバき用の卒塔婆を握るも、それはスッと自身のケツに吸い寄せられる。
「……おい」
「む、なんだ寺のケツ?」
「これはなんだ?」
巨漢の尻にしっかり挟まれた卒塔婆。明らかに全てがケツになる能力が発動している。能力者達の視線が、白ケツに集中した。
「フッ。見た所、あの敵は強いのであろう? 俺が助太刀してやる。なに、遠慮はいらん。ケツパワーを集めてくれた礼よ」
「うるせぇ、座ってろ。遠慮じゃねぇ、アンタが立ち上がると纏まる話も纏まらねぇんだよ。もう108回行っとくか?」
いや、しかし。もう108回除夜の尻を繰り出そうとも反省するタマには見えない。
「あー、それとも……いっそ回収するかい、収容局のダンナ。もうこいつそれでいい気がするんだよ」
突然話を振られたリンドーが怪訝な顔で白ケツとタカシを交互に見た。
「それは怪異なのか? そういう変質者ではなく?」
「あ、ダメ? こう見えても心霊テロリストなんですよ、コイツ」
白ケツの肩を持ち、リンドーへと押し出す。
「何勝手に話を進めてるんだ貴様ッ!」
「いてっ! やったなコイツ!」
ぎゃあぎゃあとタカシと白ケツがもみ合う中、無砂糖が白髭を撫でながら一歩前へ出る。
「ほほう、ほうほう……なんじゃ? このイケてる面した若造が敵かのう?」
雷鼓が驚き振り向いた。
「リンドー・スミスを知らないのお爺ちゃん? |連邦怪異収容局《FBPC》員のお偉いさんって噂よ!」
「なに? 連邦ケツ収容局!? なんてケッたいな!」
「連邦怪異収容局!」
「まあよいよい……此処に来たからにはケッ闘をして尻合いになりにきたということじゃな?」
「決闘をして知り合いに?」
「いやいや、これは不可抗力だろ」
さすがのタカシもリンドーに同情してしまう。
そんなカオスの中、ファルの悩みも深刻であった。
「新たな敵が……だけど僕のお尻はケツドラムで満身創痍、真っ赤に腫れ上がって二つに割れているというのに、どうすればいいんだ?」
見よ、この痛々しくも腫れた尻を!
美しき舞踏衣装に彩られた尻――歌と踊りと共に振られていた美尻は今や見る影もない。
「騎乗なんてもってのほか、しばらくうつぶせに寝るしかない……!」
ざめざめと、乙女のごとく地面に伏せるファルに同情の目が集まる。
「それなら! 俺に! 任せろッ! そりゃっ!」
タカシを押しのけ、プリンと白ケツが躍り出る。するとどうだろう、辺り一面が眩い光に包まれたではないか! ファルの尻もまた温かな光に包まれたと思えば、その痛みはスッと消えていった。
「はっ? お尻の痛みと腫れが引いてゆく、これが……ケツパワー? これならやれる! やれるぞ!」
銀の瞳が輝き、その表情も明るくなる。少年漫画のように盛り上がるファルを、ついにケツの光に毒されてしまったかと、雷鼓が不憫そうな眼差しで見やる。
「往くぞネフェルティアベッド、棺獄より来たりて背を、いや|尻《ケツ》を貸せ! 再度放つぞ、アレを、ケツ・オブ・ファラオを!」
「「ケツ・オブ・ファラオ!?」」
ファラオの名をそこで使っていいのか!? 驚愕する能力者二名に主人を二度見する護霊ネフェルティアベット本人がそこには居た! 諸君らは「えー!?」と驚愕する豹を見た事があるだろうか!? これがそうである!
「見せてもらおうか、ファラオのケツとやらを……!」
無砂糖その後ろで両腕を組み、ファルを見守る。
ファルはしなしな顔の豹へと跨ると、尻で動きを制御する。
「尻よ、 再び|神秘《ファラオ》 の力を帯びよ!」
――その瞬間、吹き抜ける風が光と共に舞踏衣装を変化させる。虹色の輝きと共に出現するは新たな舞踏衣装。
「おお……!」
「変身バンクか!?」
尻がキラめき、体の内に熱い力を感じる。いつもより余計に尻を強調するディテールが少し恥ずかしいけれど、ファルの中にいる涜神者たちからはスタンディングオベーションを受けたとか受けなかったとか。
再びファルへの元へ集まる光、それは輝く巨大な尻となり駆ける豹——ネフェルティアベットの元に具現化した。その周囲には、逆さハート型の光がキラキラと光り輝く。
「さぁ、受けてみよ。このケツ・オブ・ファラオVer.2を!」
「なっ、ケツ・オブ・ファラオVer.2じゃと!?」
無砂糖の瞳がカッと見開く。
「わしもあれやりたい!」
「あとでファルと相談してちょうだい」
それ以上前に出ると危ないからと無砂糖の襟首を引き雷鼓が言う。
「くっ……!」
光の巨尻を受けまいと、リンドーも必死だ。√能力者は死んでも生き返るとはいえ、誰しも『死因:尻』にはなりたくはないだろう。
リンドーは光の尻を弾く為に、体内に潜むタール状の触手を呼び出す。
ボヨン。ボヨヨン。
タール状の触手とファラオの尻とが激突し、お互いが激しく弾け飛ぶ。——見れば、リンドーの生やした触手は触手ではなく。体のありとあらゆる場所から、ぶどうの果実のようにツヤッとした黒ケツが実っているではないか!
全身尻まみれのリンドーの姿に√能力者達の間に衝撃が走る。
「は……?」
自身の姿を見て唖然とするリンドー。
「ぷっ……クク……! 確かに、アンタの能力も尻なると思ったが、くっ……!」
顔を背けるも肩が小刻みに震えているタカシに、雷鼓もまた笑っては悪いと唇を噛み必死で笑いまいとする。
「笑ったらいいのか怖がればいいのか分かんないわよもう!」
「いてて……」
吹っ飛ばされたファルに無砂糖が声をかける。
「大丈夫か? ナイスケツじゃったぞ!」
「ありがとう……!」
砂を払って立ち上がるファル。その顔は、どこか清々しかった。
「ふぅむ。白ケツを倒したケツ・オブ・ファラオを弾くか。実力は折り紙付きの相手じゃな。ならばケツ意を込めてちょいと本気になってみるとするのじゃ!」
無砂糖は臀部を突き出すとそのケツで仙力を練る。
「はぁぁぁぁ…!」
無砂糖を中心として草木が揺らぎ、黄金のオーラがゴゥゴゥと音をたてて燃え上がる。
「仙術、|超スーパー仙人モード3《チョウスーパーセンニン・スリー》じゃ!」
無砂糖の老尻が勇気と|ケツ《決》意でぷりんと揺れ、その谷間にはケツバトルの経典にも書かれている伝説の刀——決気刀が挟み込まれていた!
「あ、あれは……! 長きにわたる戦を終わらせたという!」
「これは、その……いろいろと、ありなの!?」
「これが面白法人の加護、か……!」
√能力者達があまりのギリギリさに驚愕する。
一方、リンドーはいつも通り両腕から刃物を出そうとするも、何度やっても刃物が尾のように仙骨辺りから出てしまっていた。
「ふむ……」
顔はシリアスを保ったままであるのが流石というべきか。
「これでいくしかないようだな」
覚悟のキマった漢二人によるケツバトルが幕を開けた!
「おじいちゃん、ふぁいとー!」
「がんばってね……!」
「あまり無理すんなよ!」(色々な意味で)
白ケツは尻をフリフリ応援していた。
仲間の声援に、無砂糖はフッと笑う。
「わしには皆の声援と、勇気と|ケツ《決》意がついておる! 負ける気はせんよ!」
激しく燃える黄金のオーラをそのままに決気刀を振るう。響く風切り音。オーラを纏った刀はリンドーが仙骨の刃で受ける。キィン、キィンと響く金属音。
「すごい、互角だ! これが、漢の闘い……!」
ファルが思わず生唾を飲む。
足を踏み込み決気刀を穿てば、リンドーが跳躍した。チャンスだ! それに合わせて跳躍した無砂糖は叫ぶ。
「そこじゃー! せぇい!!」
地面へと着地し振り返れば、深手を負ったリンドーが|傷口《ケツ》を抑えていた。
「ぐぅっ……!」
余裕めいた表情が歪み、顔には脂汗が浮かぶ。
「……なるほど、さっきから様子がおかしいのは例の心霊テロリストの仕業か」
白ケツに向けられる碧眼。
「まずは君を潰させて貰おう」
「まずいっ、白ケツッ!」
駆ける黒服。その間に飛び出したのはタカシであった。突然せり出す巨尻に、思わずリンドーも「ッ!」と息が漏れる。
2mを超える巨漢の筋肉質なその尻に、卒塔婆がそびえ立つ。人を庇うその覚悟にリンドーは頷くと、彼もまた仙骨から刃を出した。ギラリと光るその刃は獲物を求め振り上げられ、それをタカシが警策を振るう要領で弾いた。
「いくぜ、禍祓大しばき! 当たるまでくり返しゃ一撃でも入んだろ!」
ニッと上がった口元。
「おりゃあああッ!」
リンドーも√能力者だ。この攻撃が外れた場合、不利になることは心得ている。男は卒塔婆を刃で受け止め、刃ごと抑えようと腰に力を込める。
タカシもまた、ぐぎぎと力をかけるが相手もなかなかの剛腕。互いのかかとが地面にめり込み、身を引いた。
「もう一丁ッ!」
ブンッと風を切る卒塔婆を、タールの黒ケツがぼよんと防ぐ。
「コイツ! タールの尻を盾代わりにしやがった!」
ハァッ! と横薙ぎの卒塔婆を繰り出すも、タールの黒ケツで体ごと押し出される。
「これじゃぁ、勝負にならねぇ……!」
「っ……!」
そこへ流れる銀の一閃。リンドーは思わずタカシを押しのけその反動で後ずさる。
「次は、私ね……!」
褐色の丸尻が忍者刀を持ってその間に入る。雷鼓である。
「れ……レディ? その姿は……」
「ちょっと! アンタが恥ずかしがると私がおかしいみたいじゃない、やめてよね!」
直視は紳士の名折れだと、目を逸らしたリンドーに尻は向けたまま。器用に雷霆銃を構えれば、それは逆さハート型の銃弾を放つ。
「なるほど、私の銃はこうなるわけね!」
尻から玉が放たれなくてよかったと、どこかホッとしながらリンドーへと跳んだ。
(「|雷鎚脚《ライトニングメテオ》は元は踵落としで攻撃する√能力、なら尻化したら――!」)
「雷遁! ヒップドロップよ!」
唸る稲妻。それと共に突き出された美尻が真正面からリンドーにヒットし、男は吹き飛ばされた。
「やったか!?」
地に伏せるリンドー。白ケツが恐る恐るその尻をつつくも、返事はない。
完全なる勝利である。
彼らの戦いぶりを眺めながら、白髭を撫で無砂糖が微笑んだ。
「ふむ……豊作、豊作。ケツバトルの才能に見込みのある若者ばかりじゃわい。この後に弟子でも考えるかのう……?」
大きな怪我もなく元気そうな若者たちを眺め、仙人はその頭上にあるかもしれない未来を描くのだった。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功

アドリブ歓迎
なんか異様な呪い気配を感じてね…様子を見に来たんだよねぇ…
それが間違いだった…
勘弁してくれ…
僕はたまたま別件でここを通りかかったんだ…
一緒に尻を振った仲?無い記憶を捏造するんじゃねぇ…
アンタも変な誤解してるんじゃねぇ…
やや八つ当たり気味にリンド―に【ステワ・ルトゥ】で攻撃…
ブヨブヨの触手ではなく…ブヨブヨの尻になってそうだ…
とにかくこんなところに居られるか!俺は帰らせてもらう…
…尻ぬぐいは他の仲間に任せて現場からの離脱を試みる…
秋津洲・釦(血塗れトンボ・h02208)は後に語る。
「なんか異様な呪い気配を感じてね、様子を見に来たんだよねぇ……」
それが間違いだった、と。
目に飛び込んで来たのは尻を突き出す√能力者達の姿と、それに対する|連邦怪異収容局《FBPC》員リンドー・スミスの姿だ。
『スーツを身にまとった紳士的な敵のお偉いさん』という印象であったリンドーも、これまた巨尻を突き出して、その仙骨から出た尾のような刃を構えていた。
(「勘弁してくれ!」)
悪夢以外のなんでもない光景に思わず眉間を押さえる。
幻覚であることを祈って再度視線をあげるが、まだそこに尻が存在していた。
しかも和服の白いケツが何やらこちらをロックオンして徐々に迫ってきている気がする。目を閉じれば次は面前に居そうで目が逸らせない。
「あ、あのぅ……」
思わずジリジリと近づく尻に声をかける
「お前、√能力者だな?」
「そうだけどぉ……」
よかった。日本語は通じそうだぞぉ! そう胸を撫で下ろす。
あとはコイツが味方か敵かだ。他の√能力者達と一緒に居たところを見るに味方だとは思うが、これに仲間と思われるのは絶対に避けたかった。
「ッ……危ない!」
そこへ、他の能力者の尻に弾き飛ばされたリンドーがこちらへと落ちる。
ひょいと避け、釦自身に怪我はないがとんだ流れ弾であった。
「くっ……! 他にも仲間がいたのか!」
軽い脳震盪を起こしたリンドーは頭を抑えながら釦を見やる。
「仲間? いや、僕はたまたま別件でここを通りがかっただけでぇ……」
尻出し仲間にされたくなく、必死に弁明する。
「なにを言う。お前は√能力者だろう! なら俺とお前は既に尻仲間だ!」
「無い記憶を捏造するんじゃねぇ!」
なんでそこがイコールになるのだと、頭痛を覚えながら言葉を絞り出す釦。
まさかコイツも春先の変質者なのかと、リンドーがジリ、と後ずさる。
「アンタも変な誤解してるんじゃねぇ!」
ややこしいことになってしまった。釦はどうにかこの現場から抜け出そうと辺りを見回す。尻を高く上げた狛犬に、尻から水を出す手水舎。嫌なディテールだらけの神社に、じわりと汗が出る。
ジッ、とこちらを伺うリンドーと白ケツ。なんだこれは。四面楚歌か?
「まったく。無様な姿を見られてしまったね。君も√能力者ということは、やるのだろう?」
リンドーが襟を正し戦闘態勢に入る。
「くっ、戦うしか、ないのかっ……!」
「ヌッ! ケツバトルか!? 助太刀致すッ!」
リンドーと釦の間に割り込む白ケツ。その巨尻の谷間には一振りの日本刀が挟まれていた。
「あんたは座ってて!」
やや八つ当たり気味に|ステワ・ルトゥ《カゾク》をリンドーに放つ。
しかし、なんてことだ! |ステワ・ルトゥ《カゾク》はブヨブヨの触手ではなくブヨブヨの尻となって顕現する。
「えっ……ええー……?」
「なっ! 尻仲間ではないか!」
白ケツが嬉しそうにぷりぷりと尻を揺らした。
本来、|ステワ・ルトゥ《カゾク》は牛の臓物のような容姿を持つ吸血触手である。
それがどうしたことか。モツモツしさは残しつつ丸みを帯びたプリケツとなっていた。
「えっ、お口はどこにいったの? あっ、ここ……?」
ケツで吸血するんだ……。同胞の変わり果てた姿に帽子を更に目深に被り、ぐっと唇を噛み耐える。
「くっ! こんなところに居られるか! 俺は帰らせてもらう!」
リンドーは他の能力者がどうにかするだろう。尻ぬぐいは他に任せて現場からの離脱を試みる、が。
目の前に現れたのは全身黒ケツ男! 否、タールの触手が尻となり全身がぶどうの房の如くプリッとしたリンドー・スミスその人であった!
「|ステワ・ルトゥ《カゾク》、僕を助けておくれ!」
思わず、同胞に助けを求める。
ツヤッとしたタールの黒ケツとブヨッ、プリッとしたモツケツとの戦いが始まるのだった。
「これは……続くのか!?」
白ケツに問われ釦は叫んだ。
「続かない!」
🔵🔵🔵 大成功

にゃにゃん
(※以下人間語訳)
ようこそおちりの楽園へ
良い所に来たにゃ
お前も遠慮無く尻を出すと良いにゃ
アメリカ仕込みの大臀筋を見せるが良いにゃ
(こっそり近づきリンドーのズボンにしがみ付いて降ろそうと)
うみゃ、流石にセクハラが過ぎたにゃ
弁護士呼ばれる前にやっつけとくにゃ
ヒップアタックからのルートブレイカー
武装化なんて解除してやるにゃ
そっち、尻で攻撃せずにすんだんにゃから有り難く思えにゃ
能力封じれば向こうはただのナイスガイ
攻撃は白ケツ氏に任せるにゃ
薙も連携してメス付けた尻尾で乱舞攻撃してやるにゃ(ぺちぺち)
終わった所で
おまわりさんコイツにゃ
(駆けつけた警官に白ケツ氏引き渡し)
これで事件も解ケツ、にゃ!
雉尾・薙(魅惑の尻尾・h03165)はふと気付いてしまった。
もしかして、白ケツはやばい奴なんじゃないか、と。
猫にとって尻を見せるのは友好の証である故に、すぐには気づけなかったが『複数のSNSを出禁』『神楽殿に上がった時の観客の悲鳴』et cetera……etc.
醸し出される違和感。複数のピースが組み合い、それは確信へと繋がる。
――白ケツは春先の妖精さんもとい、不審者である、と。
「にゃにゃ」
思わず近くの公衆電話に駆け登り赤の110番ボタンを押す。人語を話せない故に猫の手でモールス信号を奏でたが、電話越しの相手が事情を察し警察を派遣したのが数分前。
尻神社へと駆ける薙の前に、一人の男が佇んでいた。|連邦怪異収容局《FBPC》員のリンドー・スミスである。
まずい、日本の警察官では歯が立たないだろう。警察が来る前になんとかしなくてはならない。頭をフル回転させた薙はリンドーの前に歩み寄る。
「にゃー! にゃにゃん♪」
「なんだ、猫か……?」
尻だらけの神社に困惑していたのか、普通の猫の姿に安堵の表情を見せる。
(「ようこそおちりの楽園へ。良い所に来たにゃ。お前も遠慮無く尻を出すと良いにゃ。アメリカ仕込みの大臀筋を見せるが良いにゃ!」)
薙はリンドーにすり寄るフリをして、そのままズボンへとしがみつく。
爪を出してしまえば、首根っこを掴まれても爪がズボンに引っ掛かり下手に動かせない筈だ。
「っく。そんなところに登って危ないぞ。降りたまえ……!」
未だに只の猫だと思っているリンドーの隙を突き、ベルトをメスで切ってズボンをずりおろす。そこに現れたのは国旗柄のトランクスだ!
(「チッ、下着まではおろせなかったにゃん」)
「なっ、なんでベルトが切れて……? まさか、この猫は……!」
青い瞳がキジトラ柄の猫を見下ろす。
しらばっくれて毛づくろいをしてみるが、もう誤魔化せないようだ。
(「うみゃ、流石にセクハラが過ぎたにゃ!? 弁護士呼ばれる前にやっつけとくにゃ!」)
起き上がり、側の樹木へと駆けあがると猫らしいしなやかなジャンプからのヒップアタックをお見舞いする。
「ウグッ……!」
リンドーの胸元にぶつかる猫の重み。ついでにルートブレイカーを発動しておく。
「怪異が呼び出せない! くそっ、ルートブレイカーか!?」
(「そっちは尻で攻撃せずにすんだんにゃから有り難く思えにゃ! 能力封じれば向こうはただのナイスガイ。主な攻撃は白ケツ氏に任せるにゃ!」)
薙が「ニャー」呼べば、茂みから飛び出すケツが一つ。
さすがのリンドーも飛び出す巨尻という不意打ちに目を白黒させ、反射的に拳で殴りつけていた。
「へっ、ただのパンチ。この白ケツには屁でもない!」
殴られた場所が赤く腫れているが、それは本当か?
それはともかく。薙も白ケツに続いて尻尾にくくったメスを振るう。
ぺちんぺちんと乱舞されるメスに、迫りくる白ケツ。
「ぐっ……ここは一旦引くとしよう」
能力も使えず、敵の理解も追いつかない。ずり落ちるズボンを穿き直しながら退却するリンドーを見送り、白ケツが良い汗をかきながら薙に振り返る。
「やったな、薙殿!」
しかし、そこに居たのは2名の警察官であった!
尻で刀を握り警官を威嚇することも考えたが、気づけばいつもの愛刀が消えているではないか!
「い、いつの間に……!」
白ケツに忍び寄る紺色の影。
「ああー、これは見事な……」
「はい、22時55分。公然わいせつ罪、現行犯逮捕ね」
「公然わいせつ罪!? ま、待てっ! 俺はただの露出狂なんかじゃない! 神聖な神の尻で……それを証言してくれる人なら……薙殿! 薙殿は今どこに!?」
パトカーに乗せられた白ケツを見送って、薙は良い笑顔で鳴いた。
(「これで事件も解ケツ、にゃ!」)
側には踊りの褒美として尻神さまから授かったお供え物のサンマが一匹。
魚をくわえてピンと立った尻尾は、静かになった神社を残して夜の町へと消えていくのだった。
🔵🔵🔵 大成功