シナリオ

喰竜教団撃滅作戦・冬山教祖奇襲作戦

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「嗚呼、偉大なるドラゴンプロトコルの皆様……わたくしは遂に、辿り着きましたよ!」
 √EDENのとある廃村。
 そこは元はとある土着の竜神を祀っていたようだが、麓まで数時間かかる過酷な山間部にある立地に加え、過疎化により既に村人は0人となっていた。
 ――しかし、今回はそれが幸いに働いた。
 √ドラゴンファンタジーの新たなる|王権執行者《レガリアグレイド》……喰竜教団教祖『ドラゴンストーカー』が、この√の豊富なインビジブルを回収するべく界渡りを成したのだ。
「卑しい人や血吸い虫等も、偉大なる皆様を復活させる礎になると知れたなら泣いて喜ぶでしょう」
 そして喰竜教団にはもう一つ度し難い特性がある。
 ――ドラゴンプロトコル以外の種族への激しい差別意識・見下しの感情だ。
 故に躊躇わない――劣等種族を虐殺し、インビジブルを回収する事等。
 いや、寧ろ奴らは善行・救済と考えて実行に移すまであるだろう。
「わたくしどもは、皆様の復活に、この身の全てを捧げます……!――行きましょう、同胞よ」
 全ては|真竜《トゥルー・ドラゴン》復活の為に――
 狂信者達は、殺戮……否、『救済』を開始するべく下山行動に移る……!

「……予兆で見据えていなかったら、危なかったな」
 心底軽蔑する、という感情と表情で星詠みの吸血鬼である|ティファレト・エルミタージュ《Tiphereth・Hermitage》(|真世界《リリー》の為に・h01214)は予知の後継を見据える。
「アヤメイリスより話は聞いたか……√EDENに、件の教祖『ドラゴンストーカー』が現れる」
 戦場となるのは、山頂部に廃村がある冬山。
 廃村のかつて竜神を祀っていた祠の残骸を縁とし、喰竜教団達は√EDENに現れた。
 目的はただ一つ……『卑しい種族』を殺戮し、|真竜《トゥルー・ドラゴン》復活の礎とするが為。
「躊躇はしないでくれ……奴らは屑だ。臆病な我でも、心底腹が立つ程に」
 狂信者達への嫌悪の感情を浮かべ、ティファレトは地図を広げる。
 舞台となる冬山は気候が激しく麓の住民は近寄らない。
 現在は登山客もいない為『喰竜教団』を食い止める事が出来れば、一般人の避難や保護は考えなくて良い。
「だから、今回は奴らが持ち込んだ『秘密兵器』……何かしらの簒奪者の正体を特定する事を最初に行ってくれ」
 其れは効率良く√EDENの住民を殺戮する為の兵器。
 正体と居場所を突き止め、即座に仕留めたなら後は『ドラゴンストーカー』との戦いだ。
「奴はドラゴンプロトコルを用いたデッドマン……その√能力は|竜《ドラゴンプロトコル》の遺体を悪用したものとなる」
 顔を顰め、顔を一瞬伏せながら臆病な吸血鬼は√能力者達に宣言する。
「奴らの野望……いや、卑しい獣欲を阻止してくれ。その為の支援は全力で行おう」

マスターより

黒代朝希
 √EDENに『ドラゴンストーカー』出現。
 しかしこれは『好機』でもあります。

 第一章。
 冬山にて、√EDENにやってきた『喰竜教団』の『秘密兵器』の居場所や正体を特定する章となります。
 より詳しい『秘密兵器』の詳細を突き止めれば突き止める程、後の展開は有利となるでしょう。

 第二章以降は断章で説明を行います。

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『モンスターの正体を追え』


POW 現地に向かい、生息するモンスターの傾向を調べる
SPD 実際にモンスターの事件に遭遇した人から話を聞く
WIZ 事件の内容や手口から、敵の習性を推測する
√ドラゴンファンタジー 普通7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夜縹・熾火
連携&アドリブ歓迎
◆行動◆
【闇夜煌々】にて闇の尖兵を散開、視界共有を以てして『喰竜教団』の『秘密兵器』の居場所や正体について情報収集する。もし、闇の尖兵の隠密がバレたとしても熾火自身に痛覚のフィードバックは無いので、犠牲さえも囮にして、別個体で敵側の戦力把握に従事させる。引き際を見誤らずに偵察を行う。
◆心情◆
はぁ……厭だ…。共喰いや蟲毒と勘違いしてるんじゃないかね?それなら考えようによっては生存戦略と認められるけど……、まぁ、細かい事を考えるのは後でもいいよね。一先ず、仕事をしよう。ほら、散歩の時間だよ。行っておいで。

「はぁ……厭だ…共喰いや蟲毒と勘違いしてるんじゃないかね?」
 心底うんざりした様子で|夜縹・熾火《ヨハナダ・オキビ》(|精神汚染源《Walker》・h00245)は『ドラゴンストーカー』の思想に辟易として感情を隠さない。
「共食いや蠱毒は、考えようによっては生存戦略と認められるけど……」
 √能力『|闇夜煌々《アイ・シー・ユー》』発動――
 闇の尖兵を散開、視界共有を以てして『喰竜教団』が保有する『秘密兵器』の居場所や正体について情報収集を熾火は行っていく。
「もし、闇の尖兵の隠密がバレたとしても、私自身に痛覚のフィードバックは無いし……」
 犠牲さえも囮にして、別個体で敵側の戦力把握に従事させる……引き際さえ見誤らなければ、偵察戦術において非常に優れた手際だろう。
「それに……細かい事を考えるのは後でもいいよね。一先ず、仕事をしよう」
 指を鳴らし、更なる闇の尖兵を放っていく熾火。
 音無く這い寄る隠密特性を用いた索敵は、『喰竜教団』のすぐ後ろに控える事に成功し――
『しかし、アレは上手く動くのかね?』
『素体がな……とはいえ、ドラゴンプロトコル様がアレになる等、今後同断だからな』
『ああ、精々使い潰してやろう』
「……成程、つまり……」
 奴らの思想を考えてみれば当然か……『竜、ドラゴンプロトコルに関するものではない』。
 そして『ある種の使い捨て製品』染みたもの、である事が判明した。
「なら、使用制限時間もありそうだね」
 そこを探るべく、熾火は闇の先兵に更なる情報収集を命じるのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

八木橋・藍依
色々拗らせてしまった者の末路、なんでしょうか。
ああはなりたくないものです。

麓の住民に山頂にある廃村について尋ねてみます。
廃村となったのはいつ頃か、周囲に現れるモンスターについても何か知っていることは無いか聞いてみます。
ティファレトさんに見せて頂いた地図をコピーしてもらい、マッピングを行いながら山頂へと向かいます。
冬山らしいので、念の為に防寒具を用意してから登山しましょう。
遭難してしまったら洒落にならないので、上空から千里眼カメラを使いナビゲートさせます。
山頂に到着したら√能力の少女分隊を使用して廃村を探索しましょう。
秘密兵器の大きさや形状も不明なので、不審な物を見付けたらすぐに報告させます。

「色々拗らせてしまった者の末路、なんでしょうか。ああはなりたくないものです」
 そんな風に呟きながら|八木橋・藍依《やぎはし・あおい》(常在戦場カメラマン・h00541)は麓の住民に対し、山頂にある廃村について”取材”の形式で調査を行っていく。
 藍依は新聞記者とカメラマンの仕事をしている|少女人形《レプリノイド》。
 取材のためなら敵地に潜入したりする等の自身が危険な目に遭うことも厭わない取材精神を持つ彼女は、麓の住民から情報を聞き出す術に長けている。
「成程、ありがとうございます……さて」
 廃村となったのはいつ頃か、周囲に現れるモンスター……最近”獣害”の危険性が無いかについても住民から聞いてきた藍依。
 物事の本質を見抜くのが得意である彼女は、続いて地図を取り出す。
「星詠みのティファレトさんに見せて頂いた地図をコピーしてもらいからね」
 マッピングを行いながら山頂へと向かう準備を進めていく藍依。
 冬山という情報を聞いている以上、念の為に防寒具を用意してから登山する為だ。
「遭難してしまったら洒落にならないので、上空から千里眼カメラを使いましょうか」
 ジェネラルレギオンである藍依は、レギオンを魔改造して取材用カメラ付きドローンとして用いている。
 上空から千里眼カメラを使い、ナビゲートに補正をかけて登山の準備は整った。
「秘密兵器の大きさや形状も不明なので、不審な物を見付けたらすぐに報告させましょうか」
 更にダメ押しとして√能力『|少女分隊《レプリノイド・スクワッド》』を起動――12体のバックアップ素体に指示を出し、監視網を作り出していく藍依。
 そこから、彼女はバックアップ素体から『竜漿石らしき結晶を手にしたローブの不審者が集団で下山準備を行っている』という報告を受けるのであった――
🔵​🔵​🔵​ 大成功

魔花伏木・斑猫
正直予兆を知った時はあまりに思想が怖くて夢に出るかと思うほどでしたが……。あの度し難さは星詠みの彼が言うように、憤りもあります。ドラゴンプロトコルの知人もいますし、放置はしていられませんね……。

狩猟で生活しているのでこの手の調査は慣れてますから、√能力を使いつつ事前に冬山の地図と地形表を照らし合わせて「秘密兵器」を隠すのに適していそうな地点を割り出そうと思います。無機物か生物兵器かも分かりませんが、だとしても移動させる必要はあるはずなので「運搬ルート」も検討した方が良さそうです。実地では「失せ物探し」「忍び足」も使って狂信者に気取られないようにします。

「正直予兆を知った時はあまりに思想が怖くて夢に出るかと思うほどでしたが……あの度し難さは星詠みの彼女が言うように、憤りもあります」
 |魔花伏木・斑猫《まかふしぎ・はんみょう》(ネコソギスクラッパー・h00651)にはドラゴンプロトコルの知人もいる。
 遍くドラゴンプロトコルにとって『喰竜教団』は最大の脅威の一つだ。
「放置はしていられませんね……しかし、冬山ですか」
 斑猫は”スクラッパー”……狩猟した獲物を解体し、必要な部位を確保して素材利用する生業を行っている。
 だからこそ、この手の調査には慣れている。
「そして、こんなこともあろうかと……」
 √能力『|用心には網を張れ《ハンターズチョイス》』、発動。
 狩猟用罠設置作戦を実行し……その応用として、事前に冬山の地図と地形表を照らし合わせて『秘密兵器』を隠すのに適していそうな地点を斑猫は割り出そうとする。
「ん?……これは」
 無機物か生物兵器かも分からないが、だとしても移動させる必要はある筈。
 その観点から地点を割り出そうとしたスクラッパーであったが……
「……一番適しているのは、人間と同じ形状とサイズの存在、かな」
 積み重ねた経験から、その答えを導き出した。
 この冬山で運用するなら……人間の形を取っている簒奪者が、一番『インビジブルの収穫』には適しているのではないか――という事に。
「狂信者に気取られないように、情報共有をした方がいいですね……」
 忍び歩きの要領で、隠密状態となって冬山を移動する斑猫。
 彼女は臆病……故に、最大限の警戒を行える故に――狂信者に気取られる事無く動く事が出来るのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

御剣・峰
POW行動

さて、雪降る山の秘密兵器
この辺に住むモンスターとして思いつくのは白い体毛でカモフラージュした猿系のモンスター
あるいは高高度からこちらを観察し急降下して必殺の一撃を見舞う猛禽類
それか獰猛で凶暴な熊類
考えられるのはこのくらいか?
いずれにしろ、モンスターである以上縄張りを作ろうとする筈だ
木につけられた爪痕、あるいは何かしら液体が掛けられたような後、新しい土地に来たなら自分の城を作り、そこに来た余所者を威嚇、或いは狩る
モンスターとは言えその行動は極めて原始的。探し回ればそれが呼び水になるだろう
さぁ、どんなものが相手なのか、とても楽しみだ
つまらない相手だったら利子を付けて叩き返すとしよう

「成程、雪降る山の秘密兵器――この辺に住むモンスターとして思いつくのは白い体毛でカモフラージュした猿系のモンスター、あるいは高高度からこちらを観察し急降下して必殺の一撃を見舞う猛禽類。それか獰猛で凶暴な熊類……考えられるのはこのくらいだったが……」
 |御剣・峰《みつるぎ・みね》(蒼炎の獅子妃・h01206)は√ドラゴンファンタジーから界渡りを行う以上、狂信者はモンスターを運用すると戦術を想定していた。
 だが、その視点から見えるものもある。
「いずれにしろ――『縄張り』を作ろうとする筈だ、人間でも『|拠点《なわばり》』が必要だからな」
 木につけられた爪痕、あるいは何かしら液体が掛けられたような痕跡……√能力の残滓を辿れば、どの様な√能力を用いて『自分の城』たる『拠点』を作ったかが割り出せる。
「余所者を威嚇、或いは狩る――モンスターも簒奪者も、知性の有無等の違いがあれど……インビジブルを狩る、というなら」
 突き詰めれば、簒奪者の行動様式は極めて原始的――探し回ればそれが呼び水になるのもモンスターと同じだ。
 そこで峰が見つけ出したのは――
「……変異した竜漿兵器、か?」
 拾った何かの破片、其れは変異したとはいえ間違いなく……竜漿兵器。
 しかしその変異の仕方は……悪意、呪詛というべき指向性が見受けられる。
「成程、あながち『モンスター』と同じ……かもしれないな」
 つまらない相手だったら利子を付けて叩き返すとしよう――そんな風に思っていた峰であったが、中々……
「さぁ、どんなものが相手なのか、とても楽しみだ――」
🔵​🔵​🔵​ 大成功

明星・暁子
アドリブ&野良連携歓迎
SPD:実際にモンスターの事件に遭遇した人から話を聞く
身長170㎝の少女の姿で事に当たる。
√能力により、能力値を3倍にして挑む。

「まずは聞き込みから始めますか」
冬の雪山は、とても寒そうです。革コート(アイテムです)をしっかり着込んで参ります。
聞き込み相手はどんな人でしょうか。
大人であれば、体が芯からカーっとなるような火酒を手土産に聞きこみます。
アルコールが入れば、ヒトの口は軽くなるものです。
どんなモンスターのどんな事件だったのか、親身になって聞き出します。
「なるほど、それは大変でしたわね」

犠牲者が広がらないうちに、事件を解決しないといけないですね。

「まずは聞き込みから始めますか……寒い」
 当然の話であるが……冬の雪山は、とてつもなく寒い。
 |明星・暁子《あけぼし・るしふぇる》(鉄十字怪人・h00367)は現在、人間形態として身長170㎝の少女の姿で事に当たっている。
「初手にて奥義仕る」
 √能力『|疾風怒濤《シュトゥルム・ウント・ドラング》』によって全ての能力を3倍にして調査に挑む暁子。
 男物のレザーコート肩に羽織って風を切る様に、しかししっかり着込んで調査に参る。
「聞き込み相手はどんな人でしょうか……大人であれば、体が芯からカーっとなるような火酒を手土産に聞きこみますので」
 アルコールが入れば、ヒトの口は軽くなるもの。
 どんなモンスターのどんな事件だったのか聞き出すべく、親身になって話を聞いていく。
「……成程、変わった武器を振るってきた人間が……」
 恐らく、変異した竜漿兵器だろう。
 更に呪詛の類を保有しているなら……放置しておけば、この地を汚染してしまうかもしれない。
「(『秘密兵器』の正体は『変異した竜漿兵器を振るう人間型の簒奪者』……)」
 今回の調査で判明した要点を纏め上げ、火酒で眠りについた人に布団をかけた後……暁子は冬山に赴くべく外に出る。
「犠牲者が広がらないうちに、事件を解決しないといけないですね……」
 その時、星詠みからの連絡が入る。
 これより『喰竜教団』が『秘密兵器』を用いてインビジブルの収穫――『救済』を始めようとしている、と。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 ボス戦 『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』


POW |惡化渾淆《イヴィライズド・アマルガム》
命中する限り「【右手の魔剣『ケイオス・サングイス』 】による攻撃→技能攻撃→[右手の魔剣『ケイオス・サングイス』 ]攻撃→技能攻撃」を何度でも繰り返せる。技能攻撃の成功率は技能レベルに依存し、同じ技能は一度しか使えない。
SPD |災化汞刃《フェイタライズド・マーキュリー》
【『災化術式』による単属性特攻効果 】を纏う。自身の移動速度が3倍になり、装甲を貫通する威力2倍の近接攻撃「【|狂冥汞吼《ロア・オブ・エレボス》】」が使用可能になる。
WIZ |堕化蝕銀《ルーインド・クイックシルバー》
自身の【左腕の変異竜漿兵器 】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【四肢の麻痺と発生障害】を付与する【|磔刑の大槍《クルーキフィクサ》】に変形する。
√EDEN 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 ――其れは、√EDENの簒奪者であった。
 彼女は天上界の遺産によって「戦い」と「死」とを繰り返す宿命を負わされた√能力者であり、呪いで変質した竜漿兵器を振るう者。
 更には、無数の闘争の繰り返しで鍛えられた各種の戦闘用技能……それらを武器として、遍く暴威を成す存在だ。
 狂信者達は、その性質上……竜漿を宿す自分達√ドラゴンファンタジーの簒奪者ならば、ある程度の制御が出来るのではないかと推察し、現在『秘密兵器』として運用している。

 しかし現在、√EDENを守護する√能力者によってその存在と位置座標は捕捉されている。
 ならばこそ、優位に戦闘を仕掛ける事が可能であろう――
八木橋・藍依
秘密兵器ってどんなものかと思ってたんですが……。
ただの簒奪者ですか。興味も削がれました。
さっさと倒されちゃってくださいね。

とは言っても、そう簡単に倒せる相手ではないのでしょう。
この敵に挑発が効くかは分かりませんが……例え効果が無くても、その情報は後々戦う味方にとって有益な情報になるはず。
こちらに対して攻撃を仕掛けてきたところを狙い、私の√能力「号外新聞出版!」を使用してその能力を失敗させます。
自身の能力が効かない状況に対して隙ができるはず。そこを突いてHK416と千里眼カメラを用いて一斉攻撃を行います。
敵の攻撃は近接攻撃と武器を用いた攻撃なので、カウンターには零距離射撃を用いた銃撃を行います!

「秘密兵器ってどんなものかと思ってたんですが……ただの簒奪者ですか。興味も削がれました」
 落胆した様子で|八木橋・藍依《やぎはし・あおい》(常在戦場カメラマン・h00541)は溜息を吐く。
「さっさと倒されちゃってくださいね――とは言っても、そう簡単に倒せる相手ではないのでしょう」
 振るわれる『|惡化渾淆《イヴィライズド・アマルガム》』――右手の魔剣『ケイオス・サングイス』を用いた技能攻撃を併用した連撃系√能力を前に、藍依は自身の√能力『|号外新聞出版!《エクストラ・ニュース》』を発動。
 事前に『号外新聞出版作戦』の準備を整え、それを『|惡化渾淆《イヴィライズド・アマルガム》』の初動と共に起動。
 因果律への相互影響により、簒奪者……『喰竜教団』の『秘密兵器』たる『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』の√能力は不発に終わる。
「ルート前線新聞社の号外新聞です!」
 そこから藍依は一歩踏み出し、自身の能力が効かない状況に対して隙が生じた相手に対して『HK416』――HK416の|少女人形《レプリノイド》である彼女にとって半身とも言えるアサルトライフルと【新聞社特別製】千里眼カメラを構えて突撃。
「敵の攻撃は近接攻撃と武器を用いた攻撃なので、カウンターには零距離射撃を用いた銃撃を行いましょうか!」
 あえて、肉薄して攻撃を通す。
 いや、相手の巨大な兵装を逆手に取って――
「それだけ巨大なら、振るうのには逆に懐に入られると迎撃が難しいでしょう!」
 簒奪者の胸に銃口を押し付け、そのまま藍依は引き金を絞るのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

御剣・峰
ふむ、人型の兵器か
モンスターを予想してたんだが、存外まともなのがきたな
さて、やろうか。生憎私はお前達に興味はない
お前達の後ろにいる奴に興味があるんだ
肩慣らし程度にはなってくれよ

悪化渾淆で剣による連撃を仕掛けてくるのなら、リミッター解除で肉体能力の限界を無くし、肉体改造、全力魔法で肉体能力を限界以上に引き上げ、グラップルで零距離格闘戦を仕掛け、相手の剣を恐れず第六感で攻撃方向を感じ取り、見切りで軌道を読み、残像を残す速さで最短距離を動き、避けつつカウンターで殴り続け、粉砕する
「刀を抜くまでもない。まぁ、切り札は最後まで取っておかないとな」

「ふむ、人型の兵器か……モンスターを予想してたんだが、存外まともなのがきたな」
 独り言ちながら|御剣・峰《みつるぎ・みね》(蒼炎の獅子妃・h01206)は右手の魔剣『ケイオス・サングイス』を振るう『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』へと視線を向ける。
 その眼差しに、正の感情も負の感情も存在しない。
 あるのは、ただ――
「さて、やろうか――生憎私はお前達に興味はない」
 √能力『|惡化渾淆《イヴィライズド・アマルガム》』を昂らせ、峰へと襲い掛かる簒奪者に対し――リミッターを解除する。
 肉体能力の限界を無くし、魔法を用いた肉体能力を限界以上に引き上げる肉体改造を施し√能力『|百錬自得拳《エアガイツ・コンビネーション》』を起動……相手の剣を恐れずに峰は拳を叩き込んでいく。
「お前達の後ろにいる奴に興味があるんだ、肩慣らし程度にはなってくれよ」
 瞬間、強烈な打撃音が鳴り響く。
 簒奪者の顔面に炸裂した拳が、骨格レベルで『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』の肉体を砕いた音を奏でる。
 しかし、相手も猛者……即座に竜漿を練り上げて顔面を治癒し、反撃の一閃を繰り出す。
「良いね、その位やってもらわないと困る」
 だが、峰は簒奪者の猛攻を華麗に避けつつカウンターで殴り続け、粉砕――
 その光景は、圧倒的なまでの『技』が猛烈なる『暴』を捻じ伏せて粉砕していく様相なのだ。
「刀を抜くまでもない。まぁ、切り札は最後まで取っておかないとな」
 そもそも――峰の本質は剣士である。
 故に剣を抜かず、拳で対応する……それが峰の『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』に対する評価であった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

魔花伏木・斑猫
・アドリブ、連携お任せします

へ、兵器として運用されてるなんて、本人としてはどんな心地なんでしょうか……私としては考えるだけでも恐ろしいですけども……
とはいえあの狂信に与してる以上は容赦は出来ないですね……
せっかくの優位をふいにしないよう、他の能力者の方と連携し数的有利と先手を取る形で仕掛けたいと思います。速度と手数を重視した能力が多いので、√能力を使って冷却し足を奪ってから「スナイパー」「マヒ攻撃」「傷口をえぐる」で相手に満足な攻撃が出来ないよう遠距離戦で立ち回るつもりです。

「へ、兵器として運用されてるなんて、本人としてはどんな心地なんでしょうか……私としては考えるだけでも恐ろしいですけども……」
 声を震わせながら|魔花伏木・斑猫《まかふしぎ・はんみょう》(ネコソギスクラッパー・h00651)は機械式チェーンソー『割鋸『鬼蟷』』を構える。
 相も変わらず臆病であるが、やるべき事は決まっているからだ。
「……とはいえ、あの狂信者に与してる以上は容赦は出来ないですね……」
 せっかくの優位をふいにしないよう、他の√能力者と連携し数的有利と先手を取る形で仕掛ける……それを斑猫は『奇襲を兼ねた追撃』という形で実行。
 √能力『|雨無坊《アメンボウ》』を起動し、放った弾丸を変換――威力を倍化しながら状態異常として『冷却・低体温』を付与する吸着型スプリンクラーへと形質と機能を変えながら、彼女は√能力『|災化汞刃《フェイタライズド・マーキュリー》』……速度と手数を重視した能力に長けた『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』が保有する√能力を、足を凍らせる事で封殺。
 そのまま斑猫は相手に満足な攻撃が出来ないよう遠距離戦で立ち回っていく――先程『割鋸『鬼蟷』』を構えたのは、精神的なブラフであったのだ。
「少なくとも、肉薄された時の対応策にも成りますからね……」
 再び弾丸を射出し、簒奪者の肉体に着弾した後に吸着式スプリンクラーへと変換。
 相手が完全に凍り付くまで、臆病な”スクラッパー”は遠距離から着実に……確実に、堅実に弾丸を叩き込んでいく――
🔵​🔵​🔵​ 大成功

夜縹・熾火
連携&アドリブ歓迎
◆行動◆
座標と位置情報を補足出来ている為、敵を中心とした指定地点に【騒乱の果て】を敵の視野外から遠隔発動。超広域型殲滅兵器『スルト』を用いた上空から地表へ向けてのレーザー射撃も交えつつ戦闘用技能があっても完全には防ぎようのない攻撃を仕掛ける。効果持続中、指定範囲外に逃れようとする素振りを見せたら、GAU-801で即応式グレネードを射出。爆発、衝撃波など弾幕を以て、押し戻し、効果の切れ目と同時に【狂焔の牢獄】で追い打ちする。最善は脅威となる武器を満足に使わせないまま、封殺する事。そして最低でも此方が優位性を保てている間に撃滅できるように行動する。あわよくば『竜漿石らしき結晶』の回収も出来るかもしれない。
◆心情◆
情報は出揃ったかな?やる事は簡単だ。悠長に待ち伏せなんてしないで、此方から打って出ようじゃないか。抵抗はあるだろうけど、何もさせずに封殺出来れば、被害は抑えられるし、奴等の目論見も打破出来るはずさ。

「情報は出揃ったかな?」
 座標と位置情報を補足出来ている為、敵を中心とした指定地点に――|夜縹・熾火《ヨハナダ・オキビ》(|精神汚染源《Walker》・h00245)は√能力『騒乱の果て』を叩き込む。
「やる事は簡単だ……悠長に待ち伏せなんてしないで、此方から打って出ようじゃないか」
 ――降り注ぐは、強力無比な酸性雨。
 其れが『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』を中心として半径25メートル内に降り注ぐ。
「戦闘用技能があっても、完全には防ぎようのない攻撃を仕掛ける」
 熾火の攻撃手段はこれだけではない――超広域型殲滅兵器『スルト』、熱狂的な科学者が開発した埒外の産物を酸性雨と同期させる事により、上空から地表へ向けてのレーザーが降り注ぐ。
「抵抗はあるだろうけど――何もさせずに封殺出来れば被害は抑えられるし……奴等の目論見も打破出来るはずさ」
 指定範囲外に逃れようとする素振りを見せた『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』に対し、熾火は『左腕の変異竜漿兵器』を破壊するべく第二の√能力……連撃で同時に起動させた『|狂焔の牢獄《フォルト・イズ・ユー》』を発動。
 四方八方から殺到する無数の斬撃を飛ばす事で簒奪者を牽制し、その斬撃によって生じた斬痕から噴出・生成された高温ガスと鉄条網が展開される。
「その右手で握っている剣も、焼き焦がさせて貰おうか」
 トドメに超高圧電流を鉄条網を介して高温ガスに流し込み……それに伴う連鎖爆轟が発生。
 これによって『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』は両手でそれぞれ握っていた竜漿兵器を破壊される。
 しかし、すぐさま立ち上がった彼女はその残骸を握り締めて熾火に襲い掛かる……
「最低でも、此方が優位性を保てている間に撃滅できるように行動する――其れが僕の行動方針だ」
 ――左右上下から、360度を埋め尽くす様に強烈な腐食性を宿した酸性雨が暴風雨を伴って『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』を蹂躙し、腐食して溶かしていく。
「それじゃあ、サヨナラだ」
 熾火はゆるりとその指を天上へと差し向け――
 眩い光が、辺りを漂っていた高温ガスの残り諸共巻き込む様に『クーファ・ジ・インフェルノヴァーミリオン』を飲み込み焼いていく。
 再び超広域型殲滅兵器『スルト』が作動し、酸性雨によってマーキングされていた簒奪者は精密に光線へと飲み込まれる運命が確定していたのだ。
「さて、後は……」
 あわよくば『竜漿石らしき結晶』の回収も出来るかもしれない……そんな期待を胸に抱いていた熾火は、爆心地以外にも簒奪者が痛打を受けていた地点を中心として探索を開始するのであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『喰竜教団教祖『ドラゴンストーカー』』


POW 竜骸合身の儀
自身の【身体部位一つ】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【竜化暴走】を付与する【竜化部位】に変形する。
SPD 竜骸蒐集
【大剣】が命中した部位を切断するか、レベル分間使用不能にする。また、切断された部位を食べた者は負傷が回復する。
WIZ 真竜降臨の儀
インビジブルの群れ(どこにでもいる)に自身を喰わせ死亡すると、無敵獣【真竜(トゥルードラゴン)】が出現する。攻撃・回復問わず外部からのあらゆる干渉を完全無効化し、自身が生前に指定した敵を【灼熱のブレス】で遠距離攻撃するが、動きは鈍い。
√ドラゴンファンタジー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「ああ、度し難い」
 度し難い存在、度し難い狂信者はそう呟いて√能力者達の前に現れた。
「我らが崇高な教義を解さぬ痴れ者……ドラゴンプロトコルの皆様を救済出来るというなら、それ以外の劣等種族の生死など、どうでもいいでしょうに」
 理解する必要のない、腐った怒気を孕ませながら『喰竜教団教祖『ドラゴンストーカー』』は大剣を構える。
「死を以て詫びなさい」
 √能力者達よ、死を以て腐った女教祖を√EDENから追儺するのだ。
御剣・峰
笑わせる。外法の技で強くなった輩が偉そうなことを吠えるな
お前がどんな理屈を捏ねようと、やった事はただの人殺しだ
外法の技は闇に葬る
平和な世界にそんなものは必要ないんだよ

真竜降臨の儀でインビシブルに殺される前に、第六感でインビシブルの群れの位置を感じ、見切りで群れと標的までの最短距離を読み、リミッター解除で肉体能力の限界を無くし、肉体改造、全力魔法で肉体能力を限界以上に引き上げ、残像を残す速さで群を蹂躙しながら標的までの最短距離を駆け抜け、霊刀に魔力を溜めた一撃で斬り捨てる
「外法の技は所詮外法。正道を歩む技に敗れるは必定。私は目的を果たす為に他者を踏み躙ることなどしない」

「笑わせる。外法の技で強くなった輩が偉そうなことを吠えるな」
 断じる――お前は只の人殺しだ、と。
 |御剣・峰《みつるぎ・みね》(蒼炎の獅子妃・h01206)は凛然と『ドラゴンストーカー』の行動を否定する。
「この……痴れ者がぁ!」
「私が痴れているというなら、そちらは膿んでいる」
 剣士の言葉に激昂した狂信者は、周囲のインビジブルに自身の肉体を食らわせる。
 √能力『真竜降臨の儀』……自身の肉体を代償として、『ドラゴンストーカー』は招来した『|真竜《トゥルードラゴン》』を峰に差し向ける。
 ――そのまま、狂信者の√能力が起動する条件を満たしていたままであったら……の話であるが。
「お前がどんな理屈を捏ねようと、やった事はただの人殺しだ――外法の技は闇に葬る」
 事前にインビシブルの群れの位置を感じていた彼女は、ありとあらゆる|手法《アプローチ》で自分の肉体を強化し改造。
 爆発的に膨れ上がった身体能力を以て、狂信者の√能力の根源となるインビジブルの群を蹂躙しながら疾走し続け――
「外法の技は所詮外法。正道を歩む技に敗れるは必定」
「外法はそちら――」
 戯言を吐こうとした『ドラゴンストーカー』の口を、慣性も乗せた蹴りで砕き抜く峰。
 そのまま地面へと倒れ伏せた狂信者に向かって星の力を宿す薙刀を打ち直した霊刀『獅子吼・破軍』の刃を、振り下ろす。
「私は目的を果たす為に他者を踏み躙ることなどしない……他者を踏み躙る事でしか目的を達成出来ない者等、究極の弱者だ」
 胴体と首が泣き別れになる『ドラゴンストーカー』……しかし、元より蘇生前提の√能力を起動していたからか、まだ√EDENから追放されていないと峰は察する。
「だが、後は他の者に任せよう」
 ――あの狂信者は、目的を達成できない。
 そんな確信を抱いた峰は踵を返し、冬山から立ち去るのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

夜縹・熾火
連携&アドリブ歓迎
◆行動◆
挑発意思はない。倫理観を欠落しているが故の偽りなき率直な感想に精神汚染を混ぜ合わせて狂気を演出、形容し難い恐怖を与えつつ攻撃開始。爆炎の波状攻撃で距離を稼ぎ、弾幕を張り牽制。怪力を以て切断、切り結ぶなどして応戦。機を見て【果て無き渇欲】発動。魔獣を召喚し、戦線に加える。
◆心情◆
いやはや、恐れ入るね。人権を捧げた奴は言う事が違う。醜悪過ぎて見てられないよ。昨今の狂信者でも、もっとマシな戯言を吐く奴が居るというのに……。キミときたら手の施しようがない。この会話も無意味なんだろうね。まぁいいさ。餌代になってくれれば、私としては好都合だ。

さぁおいで、ごはんの時間だよ。
魔花伏木・斑猫
・アドリブ、連携おまかせします

は、話の通じなさそう、というより会話が成立しなそうな手合……これ、お為ごかしとかじゃなくて本気なんですよね……。
相手の間合いに入らないよう「スナイパー」を駆使した遠距離狙撃で弱らせて行く戦術を取ります。狙撃し距離を図っては距離を取り直し、「マヒ攻撃」などで向こうが攻め入る余裕を作らせないように……。
真竜化して巻き返そうとしたら√能力で呪いによりその術式を破壊することを狙い、その教義が不完全なものと示します。
あなたの詫びは聞く必要ないと思いますが……死を以てお引き取りください。

「いやはや、恐れ入るね……人権を捧げた奴は言う事が違う、醜悪過ぎて見てられないよ」
「は、話の通じなさそう、というより会話が成立しなそうな手合……これ、お為ごかしとかじゃなくて本気なんですよね……」
 挑発の意思は無い……倫理観を欠落しているが故の偽りなき率直な感想を|夜縹・熾火《ヨハナダ・オキビ》(|精神汚染源《Walker》・h00245)は吐き、心底うんざりした声を|魔花伏木・斑猫《まかふしぎ・はんみょう》(ネコソギスクラッパー・h00651)は漏らす。
「貴様ら、我が信仰を愚弄するか!」
 そんな二人の様子と言葉に、先程の√能力も合いまり短時間で蘇生した『ドラゴンストーカー』は激情。
 すぐさま√能力『竜骸合身の儀』と√能力『竜骸蒐集』を複合させ、狂信者は自らの左腕を『竜化暴走』を付与する『竜化部位』へと変異。
 もう片方の右手で大剣を握り締め、変異した左腕も合わせてコンビネーション攻撃を仕掛けていく。
「昨今の狂信者でも、もっとマシな戯言を吐く奴が居るというのに……キミときたら手の施しようがない」
「――ッ!?」
 その時『ドラゴンストーカー』の心身に『怖気』が走る。
 形容し難い恐怖が、自身の信仰を蝕んでいる事に気が付いたのだ。
 ――|夜縹・熾火《ヨハナダ・オキビ》は『異形の精神』という人間災厄だ。
 コードネームの一つに『|精神汚染源《Walker》』という名が与えられる程、精神への干渉と汚染に特化している。
「この会話も無意味なんだろうね――まぁいいさ。餌代になってくれれば、私としては好都合だ」
 指を鳴らし、更に怖気が強くなる……と、同時。
「――『|果て無き渇欲《サースト・フォー・スローター》』、さぁおいで、ごはんの時間だよ」
 彼女の中に巣喰う悍ましき四つ足の魔獣が、如何なる物も噛み砕く貪食の顎を湛え、無尽蔵に荒れ狂う暴虐の化身としての性質を昂らせながら『ドラゴンストーカー』へと襲い掛かる。
 更に熾火は爆炎の波状攻撃を追撃として仕掛ける事で、召喚者にして根源である自分を『ドラゴンストーカー』から距離を離し、弾幕を張り牽制する様に立ち回っていく。
「あなたの詫びは聞く必要ないと思いますが……死を以てお引き取りください」
 そこに斑猫は√能力『|皆神孤蟻喰《ミナミコアリクイ》』を励起――自身の『弾になるもの』を『ドラゴンストーカー』にのみダメージ2倍にする……だけでなく、状態異常『術式崩壊』を付与する呪術弾を撃ち込んでいく。
 今回”スクラッパー”は遠距離狙撃で弱らせて行く戦術を取った……この判断は、前衛となる熾火がいる事も合わさりシナジーが生じた。
 故に『向こうが攻め入る余裕を作らせないように』という臆病な少女の目標は、静かに達成されようとしている。
「その教義が不完全なものと示しましょう」
 ――撃ち込まれた呪術弾が、状態異常『術式崩壊』によって真竜化の術式を破壊していく。
「貴様――」
「よそ見を、して良いのですか?」
「まぁ、ありがたいけどね」
 我を忘れた『ドラゴンストーカー』に対し、”スクラッパー”は静かに警告し……人間災厄『異形の精神』は横から『如何なる物も噛み砕く貪食の顎』を持つ魔獣を『ドラゴンストーカー』に嗾けた。
 そのまま、魔獣達は狂信者の肉体を貪り喰らっていくのであった――
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

八木橋・藍依
こんな方法でしか好意や敬意を表現できないなんて、見ていると怒りを通り越して悲しくなります。
私が今まで戦ってきた中で、最も哀れな簒奪者だと思います。

アサルトライフル・HK416とドローンの千里眼カメラで銃撃戦を行います。
遠距離を主体とする攻撃を行うことで、敵に近距離での戦闘が苦手と思い込ませて向こうから距離を詰めてくるようにしたいですね。
条件が整い次第、下記の√能力を使用します。

1つ目の√能力は「新聞記者の格闘術!」を使用します。
距離を詰めた所で徒手空拳による攻撃を行います。
攻撃後には再行動を行い、次の√能力へと繋ぎます。

2つ目の√能力は「葬られた歴史の再生!」を使用します。
徒手空拳による攻撃を行うことで敵の肉体に触れることができるので
殺されたドラゴンプロトコルの人達の記憶と交渉し
出現させた新聞記事を瞬時に折り畳み
剣を作り硬化させて3倍のダメージを与える武器とします。

前を向いて歩き出す権利は、誰にでもあります。
それをドラゴンプロトコルの人達から奪った罪は重いですよ。
仇は取らせてもらいます!

「こんな方法でしか好意や敬意を表現できないなんて、見ていると怒りを通り越して悲しくなります」
 冷徹な声が冬山に響く。
 その声の主――|八木橋・藍依《やぎはし・あおい》(常在戦場カメラマン・h00541)は、ありったけの憐憫の感情を『ドラゴンストーカー』にぶつける。
「何だ……その感情は……?」
 自身が本気で憐れまれている事が、狂信者には心底理解できないのだろう。
 しかし、同時に自身を――『喰竜教団』の教義を、心の底から侮蔑している事は理解できた。
 ――声なき声を荒げ、狂った教祖は大剣を藍依に振りかぶる。
「最初に言っておきますね――私が今まで戦ってきた中で、最も哀れな簒奪者だと思います」
 最大級の侮蔑と憐憫の感情を、言葉として『ドラゴンストーカー』にぶつけた直後……HK416の|少女人形《レプリノイド》は戦闘を開始する。
 ――アサルトライフル・HK416とドローンの千里眼カメラを併用しての銃撃戦。
 それがHK416の|少女人形《レプリノイド》にしてジェネラルレギオンである藍依の戦闘スタイルだ。
「(敵に近距離での戦闘が苦手と思い込ませ、向こうから距離を詰めてくるようにしたいですね……)」
 遮蔽物となる倒木に隠れながら、曲射攻撃で反撃しながら藍依はそんな策を練っていた。
 ――現在『ドラゴンストーカー』は冷静さを失っている。
 元より正気と理性に遠い簒奪者であるが、今回は殊更荒れ狂っている。
「前を向いて歩き出す権利は、誰にでもあります――それをドラゴンプロトコルの人達から奪った罪は重いですよ」
 最後に、そんな言葉を呟き……倒木の上から体験を振りかぶってきた『ドラゴンストーカー』に対し、藍依は足刀を人中――鼻と口の間にある人体の急所に痛烈な蹴りを叩き込む事から、この冬山での決着を着けていく。
「――『|新聞記者の格闘術!《マーシャルアーツ》』……本来は、カメラを守る為の√能力ですが」
 即座に√能力の代償として藍依の背中は破損する……再行動の権利と共に。
 連撃によって駆動する二つ目の√能力の名は『|葬られた歴史の再生!《バックナンバー》』――
「例え過去の新聞には載っていなくても、私の新聞には載せることが出来ます」
 肘鉄を『ドラゴンストーカー』の首に叩き込み、ひしゃげた狂信者の頚部から鈍い音が鳴る。
 しかし、これだけで終わらせはしない――肘鉄を打ち込んだ部位を介して『当時の出来事が記録された新聞記事』が、出現する。
 徒手空拳による攻撃を行うことで『ドラゴンストーカー』の肉体に触れた際、√能力が発動……遺骸を介し殺されたドラゴンプロトコルの人々の記憶と交渉し、手に入れたのだ。
「仇は取らせてもらいます!」
 出現させた新聞記事を瞬時に折り畳み、剣を作り硬化させて3倍のダメージを与える武器とした新聞記者。
 そのまま振るわれた剣は、狂信者の首を刎ねる。
 ――その一撃は『ドラゴンストーカー』を√EDENから追放するのに、十分な威力と権能を保有していたのであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

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