シナリオ

喰竜教団の魔の手

#√ドラゴンファンタジー #喰竜教団

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 #√ドラゴンファンタジー
 #喰竜教団

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●駆け出し冒険者
「ここがダンジョン・ミュージアムか!」
「すごい、本当に美術館みたい!」
 まだ若い駆け出し冒険者が足を踏み入れたのは、さまざまな美術品が並ぶ芸術的なダンジョン・ミュージアムだった。
「ちょっと! ダンジョンなんだから気を抜かないで!」
「そうよ、油断大敵って先生も言ってたでしょ!」
「へーい」
「そうだね、気を付けるよ」
 男子二人女子二人の4人パーティーで難易度の低い初心者向けダンジョンへと冒険に来ていた。
「じゃあさっそく探索しようぜ!」
「僕は殿をするよ」
「じゃあ私達が真ん中ね」
「前衛は任せろ!」
「頼りにしてるから」
 剣と盾を持った獣人の少年が前に、そして銃を錬金で造ったドラゴンプロトコルの少年が後ろに、その間に魔導書とホーリーワンドを持ったエルフと人間の少女達が入って広々としたダンジョンの探索を始める。
「うわっ絵が動いた!」
「魔法で燃やすわ!」
「彫像が動いてる!」
「撃ち抜くよ!」
 ダンジョンの美術品はほとんどがモンスターで、4人は危なっかしくも何とかダンジョンを進んでいく。
「順調だな!」
「でもこのダンジョンって宝物はないのよね」
「そうだね。飾られてる美術品はモンスターか贋作って説明だったよ。でも持って帰ったらご褒美がもらえるお宝も設置してあるって」
「罠解除の練習用ってヤツね。いいわ、見つけたら挑戦してみましょ」
 報酬は得られないが、初心者が経験を積むにはちょうどいいくらいのダンジョンとして活用されていた。
「ねぇ、あれはなに?」
 人間の少女が指差す先には光があった。
「光ってる? お宝かも!」
「ちょ、気を付けなさいよ! 罠があるって話をしたばかりでしょ!」
 エルフの少女の叱られる獣人の少年が光に釣られて奥の部屋へと進み、一際大きな絵画の前にやって来る。
「何で光ってるのかな?」
 疑問に思ってじっと凝視していると、光が強くなる。そして絵からすうっと光が飛び出した!
「モンスターだ!」
「光の精霊? ここに居ないはずのモンスターだよ! 気を付け――」
 注意を呼び掛けるが、その言葉が終る前に『光晶の精霊』は光を照らして冒険者たちを吹き飛ばした!
「ぐへっ!!」
「きゃああああ!!!」
 悲鳴を上げて床を転がり壁に叩きつけられる。
「逃げるんだ! 部屋から出て――!!」
 ドラゴンプロトコルの少年が慌てて起き上がり部屋から出ようとする。だがその目には次々と部屋に入って来る光の精霊の姿が見えてしまった。
「そんな……仲間を呼ぶなんて――」
 光の精霊が続々と現れ、冒険者を囲むと一斉に光を浴びせて命を奪った……。
「嗚呼、偉大なるドラゴンプロトコルの貴方様。もう何も恐れる必要はありません。√能力者たるわたくしとひとつになるのです……!」
 暫くすると死体となったドラゴンプロトコルの少年の元に、ドラゴンプロトコルの姿をした女が笑顔で歩み寄っていった――。

●星詠み
「√ドラゴンファンタジーで|喰竜教団《しょくりゅうきょうだん》なる組織が、ドラゴンプロトコルの命を見境なく奪う事件を起こしておるようじゃ」
 渋い顔でフェルネア・パスティーニ(白き氷の魔女・h00819)が予知した事件についての情報を伝える。
「わしが予知したのは、東京都港区にある美術館型ダンジョン『ダンジョン・ミュージアム』に入った初心者冒険者が襲われるといったものじゃ。そのパーティーメンバーの一人にドラゴンプロトコルの少年がおる。その少年を狙って喰竜教団教祖『ドラゴンストーカー』が『光晶の精霊』をあちこちに潜ませておるようでな。このままでは少年だけでなくパーティが全滅してしまうのじゃ」
 巻き添えをくらい少年含むパーティー4人が全滅してしまう。
「そこで、皆にはこのダンジョンに入り、冒険している少年らのパーティーを見つけて合流し、ドラゴンストーカーの魔の手から守ってやってほしいのじゃ」
 殺されるパーティーを見つけて守るのが目的となる。

「まずはダンジョンのモンスターを倒しながら、少年らを探すことになるのぅ」
 ダンジョンには美術品の姿をしたモンスターがいるので、その襲撃を撃退しながら探すことになる。
「先輩として指導するか、同じくらいの冒険者として共に共闘するか、そんな感じで接触すればよかろう」
 不安のある初心者パーティーなので、同行は喜んで受け入れられるだろう。

「パーティーを襲う『光晶の精霊』は分散しておるようで、どこに潜んでおるかわからん。そしてドラゴンプロトコルの少年を見つけると眩く光って報せ、続々と集まってくるようじゃ。パーティーから離れずに護衛するのがよいじゃろう」
 光晶の精霊の群れは初心者パーティーでは手に負えない。守らなくては全滅必至だ。

「悪しき精霊どもを蹴散らしたなら、この事件の首謀者であるドラゴンストーカーが姿を見せるはずじゃ。こやつはドラゴンプロトコルの少年を執拗に狙ってくる。迎撃しドラゴンプロトコルの少年を助けてやるのじゃ」
 ドラゴンプロトコルを殺して遺骸を手に入れようと襲い掛かってくる。邪魔をするなら排除するように攻撃してくるだろう。

「ドラゴンストーカーはドラゴンプロトコルの遺骸を自身の肉体に移植して『強き竜の力と姿』を取り戻させるなどと吹聴しておるようじゃ。頭のおかしい輩じゃな。そんなもんには付き合ってられん。少年らのパーティーを守り、この質の悪いストーカーをぶちのめしてやるのじゃ!」
 フェルネアが説明を終えると、√能力者達は急ぎダンジョン・ミュージアムへと向かった。

マスターより

天木一
 こんにちは天木一です。
 √ドラゴンファンタジーで喰竜教団教祖『ドラゴンストーカー』の襲撃からドラゴンプロトコルの少年のいるパーティーを守ることになります。

 第1章は『ダンジョン・ミュージアム』の探索となります。広い美術館型のダンジョンです。絵画だったり彫像だったり、美術品の多くがモンスターとして襲ってきます。強さは大したことがないので初心者用ダンジョンとして重宝されています。本物の美術品は既に先達の冒険者達が回収してしまっています。練習用として簡単なトラップが仕掛けられていたりもします。

 第2章は『光晶の精霊』との戦闘になります。あちこちの美術品などに隠れ潜んでいて、戦いが始まるとどんどん集まってきます。優先的にドラゴンプロトコルを狙います。

 第3章では『喰竜教団教祖『ドラゴンストーカー』』との戦闘になります。ドラゴンプロトコルの少年を殺して遺体を持ち帰ろうとします。他にもドラゴンプロトコルが居ればそちらも標的にします。

 少年達は中学生で仲の良い友人で組んだ4人パーティーです。これが初めてのダンジョン探索となります。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第タグにて。
 それでは喰竜教団の狂った企みを阻止し、駆け出し冒険者を守りましょう!
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第1章 冒険 『ダンジョン・ミュージアム』


POW 芸術とかわからないからぶっ飛ばす!
SPD 盗めるだけ盗んでトンズラする
WIZ お宝の価値について語りつくす
√ドラゴンファンタジー 普通7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウルト・レア
輸送機内にてのブリーフィング、基本方針の確認
人命救助を最優先
「ドローン操縦」による「情報収集」
見通しの悪い個所、怪しい物があれば「爆破」
「地形の利用」があり得る場所は警戒心高く
「団体行動」を維持しつつ、迅速対象を保護、救助に向かう。


「全機聞け。光晶の精霊は至る所に潜んでいるらしい。この辺りに居ないとも限らない。全て破壊しろ」
「これが芸術‥?撤去する」巨大金属棍棒を振り下ろす。


決戦型WZに搭乗しつつ
12体の量産型WZを指揮しながら
爆破と制圧します。
救出対象はただの無力な民間人ぐらいにしか考えてないです。
後は色々お任せです。特にコールサインも決めてません。
よろしくお願いします。

●ダンジョン・ミュージアム探索開始
「全機聞け。光晶の精霊は至る所に潜んでいるらしい。どこに潜んでいるのかわからないならやる事は単純だ。全て破壊しろ」
 決戦型ウォーゾーンに搭乗したウルト・レア(決戦型WZ小隊長・h06451)が√能力『|決戦型WZ護衛隊《ウォーゾーンゴエイタイ》』を発動し、目的地に向かう輸送機内にて12体の量産型WZに指示を出していた。
「「了解!!」」
 WZ護衛隊が声を合わせて返事をしたところで、現場上空に到着したと連絡が入る。
「目的地に到着した。作戦開始だ、順次降下せよ」
「降下開始!」
 輸送機の後部ハッチが開き、次々とWZ護衛隊が飛び降りてパラシュートを広げていく。そうして着地するのは大きな博物館の前だった。
「全員揃っているな。これより美術館に突入する。人命救助が最優先だ」
 先陣を切ってウルトが乗り込み中を確認すると、WZ護衛隊も続々と突入して周囲を警戒する。
 そんな闖入者を出迎えるように、入り口の受付に置かれていた美しい筋肉美を彫られた像が動き出す。
「これが芸術……? 撤去する」
 問答無用でウルトは【巨大金属棍棒】を振り下ろして彫像を砕いた。
 中は広々としていて、WZでも問題なく動くことができた。だがその姿は目立ち、すぐに絵画が動いて襲い掛かる!
「迎撃せよ」
 すぐにWZ護衛隊も巨大金属棍棒を振るって絵画モンスターを薙ぎ払う。その圧倒的な暴力は絵など容易く破り捨ててしまう。
「む……戦闘音がするな。あちらの方向だ。狙われている民間人かもしれん。向かうぞ」
 ウルトはWZ護衛隊を引きつれてズシンズシンと足音を響かせて進む――。

「ねぇ、なにか音がしない?」
「音? ……確かに、何か重いものが動いてるような音が……」
「うぉっ!? あれって動く鎧ってやつじゃねぇ?」
「ねぇ、どうしようっ、集団でこっちに近づてくるみたい!」
「逃げるわよ!」
 少年少女の冒険者パーティは動く鎧のモンスターだと思って反対方向に移動を始めた――。

「遠ざかっていく?」
 ウルトが疑問に思い足を止める。するとキラリと壁に飾られた絵が一瞬光った気がした。
「怪しいな。怪しいものは全て破壊するのみだ」
 命じるとWZ護衛隊が巨大金属棍棒を絵画に叩き込む。すると光が逃げ出した。だがその前にウルトが立ち塞がる。
「これが光晶の精霊か、逃がさず破壊するぞ」
 ウルトは見つけた精霊を破壊しようと、逃げ回る精霊を叩き潰した。
「民間人を探しつつ、発見次第精霊を破壊する」
 危険な精霊を放置はできないと、ウルトは索敵しながら前進を続けた……。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

雪月・らぴか
むむむ、初心者狩りのせいで初心者ピンチって感じかな?
せっかくの初ダンジョン、良い思い出にしたいよね!ってことで助けにいくよ!

速めに合流したほうがよさそう、ってことで【彷徨雪団ワンダリングスノー】で雪だるま達に探してもらうよ!罠とか敵も雪玉投げてなんとかしてもらって、どんどん進んでいきたいね。

私が√能力者になってから3ヶ月くらい。まだまだ駆け出しでそしてそろそろ調子にのってやらかしそう!だから初心を思い出すため、って理由で同行するよ!
合流してからは見落としとか危なそうなことがあったときに手助けするくらいで、パーティの好きに動いてもらいたいね。
初ダンジョンなんだから自分達で色々したいよね?

「むむむ、初心者狩りのせいで初心者ピンチって感じかな?」
 |雪月《ゆきづき》・らぴか(えええっ!私が√能力者!?・h00312)は初めての冒険を楽しんでいる少年達の危機に駆け付けた。
「せっかくの初ダンジョン、良い思い出にしたいよね! ってことで助けにいくよ!」
 普通なら初心者でも無事に帰って来られる難易度の低いダンジョンに足を踏み入れる。
「速めに合流したほうがよさそう、ってことで【彷徨雪団ワンダリングスノー】で雪だるま達に探してもらうよ!」
 √能力『|彷徨雪団《ホウコウセツダン》ワンダリングスノー』を発動し、どこからともなく彷徨う雪だるま調査団を呼び出した。
「それじゃあどんどん進んでいこう!」
 ダンジョンを進み始めると、ガタガタと絵画が動きモンスターが現れる。
「モンスターだよ! 雪玉を投げちゃおう!」
 任せろと雪だるま調査団が雪玉を一斉に投げて雪の山に埋めてしまう。
「よし、この調子でいこう!」
 らぴかは順調にダンジョンを雪塗れにして進んでいった……。

「ちょっと、今度はなに?」
「雪だるま……かな?」
 可愛らしい雪だるまがのっしのっしと歩いているのを見て、初心者パーティが思わずぽっかり口を開けて眺めていた。
「こんにちは!」
 驚く少年少女にらぴかが手を振って挨拶する。
「人だ! こんちはー!」
「モンスターじゃなくって、召喚した精霊なのかしら?」
 パーティが警戒を解いて挨拶をする。
「キミたちもこのダンジョンを探索中なのかな?」
「はい、そうです」
 らぴかが尋ねると、ドラゴンプロトコルの少年が頷いた。
「私は√能力者になってまだ3ヶ月で、まだまだ駆け出しなんだよね。そろそろ調子にのって失敗しそうだし、同行させてもらえないかな?」
「いいぜ! ……いいよな?」
「いいわよ。ダンジョン内で冒険者が助け合うのは当然だもの」
 獣人の少年が仲間のほうに顔を向けるとエルフの少女が同意した。
 そして互いに簡単な自己紹介を始め、らぴかが名乗ると、少年らも獣人の少年がガルア、ドラゴンプロトコルの少年がマリウス。エルフの少女がトゥーリア、人間の少女がレーナと名前を教え合い、合流してダンジョンの探索を続けていく。
(初ダンジョンなんだから自分達で色々したいよね?)
 らぴかは手助けは最低限にしようと、パーティが好きに動くのについていって、雪だるまを罠に突っ込ませたり、敵の足止めをしたりとフォローしていった……。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ルーネシア・ルナトゥス・ルター
やぁ、引率のお姉さんだよ。
初心者ダンジョンは難易度が低いけど安全が担保されている訳じゃない。
不測の事態というのはどうしても起こり得るから、そういった際の安全弁とでも思ってね。

まぁ私はあまり探索に手出ししないし、余計な口も挟まない。君達が仲良く探索するのに水をさしたくはないからね。若いって良いね(

さて、とはいえ彼らが対応しきれていないモンスターは私が撃ち抜こうか。
見守るのと何もしないは違うしね。決して手持ち無沙汰になってしまったからではないよ、うん。

なに、立ち回りのミスはよくある事だよ。
チームワークは悪くない。こういった軽微な時にたくさん経験して学べばいいさ。

・アドリブや連携等、歓迎いたします。

「やぁ、引率のお姉さんだよ」
 気配を消してモンスターとの遭遇を避けて追いついたルーネシア・ルナトゥス・ルター(銀狼獣人の職業暗殺者・h04931)が気さくに声をかける。
「こんちは! でもここ初心者ダンジョンだから俺たちだけで大丈夫だぜ!」
 獣人のガルアが今のところ問題なく冒険できていると自信満々に胸を張った。
「初心者ダンジョンは難易度が低いけど安全が担保されている訳じゃない。不測の事態というのはどうしても起こり得るから、そういった際の安全弁とでも思ってね」
 そんな少年を諭すようにルーネシアが説明する。
「まぁ私はあまり探索に手出ししないし、余計な口も挟まない。君達が仲良く探索するのに水をさしたくはないからね。若いって良いね」
「まあ、それなら……」
「引率をお願いします」
「お、おねがいします!」
「そうね、何かあった時助けてくれる人がいるのは助かるわ」
 渋々ガルアが頷くと、他の仲間達も受け入れて同行する事となった。

「よーし、ガンガン進むぜ!」
「こら! いいとこ見せようなんて調子に乗らないで!」
 先頭のガルアが意気揚々と進むのをエルフのトゥーリアが叱る。
「でももう慣れてきただろ?」
 現れる壁の絵画を剣で斬り裂き、仲間達がフォローをすると問題なくモンスターを対処できていた。
「あっ、足元になにかある――」
 人間のレーナが声を上げたところで、視線が高い位置の絵に向けられていたガルアが気付かず足元の壺を蹴飛ばしていた。
「うわっ!」
「下がって!」
「ヤベッ足が掴まれた!」
「壁からもモンスターが来ます!」
「ど、どうしよう!」
 壺から手が伸びてガルアの足を掴み、その騒ぎに反応して絵画のモンスターも動き出して混乱が広がる。
(さて、とはいえ彼らが対応しきれていないモンスターは私が撃ち抜こうか。見守るのと何もしないは違うしね。決して手持ち無沙汰になってしまったからではないよ、うん)
 暇を持て余していたルーネシアが【祝福されし白銀の精霊銃】を構えると、√能力『エレメンタルバレット『雷霆万鈞』』を発動し雷属性の魔弾を撃ち出す。その弾丸が壁に撃ち込まれて爆発を起こし、動き出した絵画モンスターを吹き飛ばした。
「ガル! 壺を壊して!」
「おうっ!」
 ガルアが剣を叩き込むと壺が砕け、中のモンスターも一緒に潰れた。

「ありがとうございます。助かりました。ほら、ガルも」
「ありがとうございました!」
「なに、立ち回りのミスはよくある事だよ。チームワークは悪くない。こういった軽微な時にたくさん経験して学べばいいさ」
 礼を言われたルーネシアが笑みを浮かべて安心感を与え、パーティは失敗から学び冒険を続けていく……。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ティファレト・エルミタージュ
全く…頭がおかしいんじゃないか?
久しぶりに”素”で呆れきった声でドラゴンストーカーの思想をそう断じる

独りよがりを押し通す馬鹿程害悪なるものは無いな
ましてや王権執行者であるなら、もう最悪だ
ならば、我がぶん殴ってやろう

プリプリ怒りながらも少年達に接触するべくルートブレイカーの能力を使い、モンスターの√能力を無効化してから左ストレートを叩き込む形で加勢
加勢するぞ
何、旅は何とやらというやつだ

そうして少年達が剣を担い、我が盾を担う形で共闘
中々有能だな…練習用トラップを用いれば、或いは…
そんな風に脳内で対ドラゴンストーカー戦の時の算盤を弾いていく

「全く……頭がおかしいんじゃないか?」
 |ティファレト・エルミタージュ《Tiphereth・Hermitage》(|真世界《リリー》の為に・h01214)は久しぶりに”素”で呆れきった声を出し、ドラゴンストーカーの思想を断じる。
「独りよがりを押し通す馬鹿程害悪なるものは無いな。ましてや王権執行者であるなら、もう最悪だ」
 力持つ者が独善的ではその被害は甚大なものとなる。
「ならば、我がぶん殴ってやろう」
 プリプリ怒りながらダンジョンを突き進み、モンスターと戦うパーティの姿を見つけた――。

「ちょっと! 数が多いわよ!」
「悪い! 思ったより釣れちまった!!」
 エルフのトゥーリアが文句を言いながら魔法で火球を放つと、獣人のガルアが謝りながら剣で追撃する。そうして目の前の動く彫像を叩き割ったが、次々に彫像が迫って来ていた。
「後退して距離を取ってください!」
「援護するから!」
 一度距離を取ろうと遠距離攻撃で敵を押し戻す。しかしその傍で絵画モンスターが動き出した。
「きゃっ」
「こっちにもモンスターが!」
「加勢するぞ」
 慌てて人間のレーナとドラゴンプロトコルのマリウスが間近に迫るモンスターに身構えると、そこへ颯爽とティファレトが割り込み、右掌で触れることでモンスターの√能力を『ルートブレイカー』で無効化して、左ストレートをぶち込んで絵画を吹き飛ばした!
「助かります!」
「よーし、仕切り直しだ!」
 マリウスが礼を言い、ガルアが気張って盾で敵を押し留める。そこへ魔弾を撃ち込んで爆発させ彫像を薙ぎ倒した。落ち着けば初心者ダンジョンの敵は簡単に倒せ、数が多くとも片っ端から破壊した。

「あ、ありがとうございます! お蔭で助かりました」
「何、旅は何とやらというやつだ」
 助けてもらったレーナが頭を下げると、ティファレトは気にすることはないと笑みを見せた。
「こうして出会ったのも何かの縁だ、共に進もう」
「いいんですか! よろしくお願いしますね」
 ティファレトが提案するとレーナが嬉しそうに頷いた。
 そうして少年達が剣を担い、ティファレトが盾となって共闘し、順調に経験を積んでいく。
「中々有能だな……練習用トラップを用いれば、或いは……」
 パーティの能力を測り、ティファレトは脳内で対ドラゴンストーカー戦の時の算盤を弾きながらダンジョンを探索していった……。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

テオフラス・リンリムト
せっかくなら面白いことしたいっすよねぇ……
というわけで、ダッシュでダンジョンを駆け抜けて
彼らを探しつつ先回りを試みるっす
その際に邪魔な敵は2回攻撃とかも駆使しながら
万物竜転で作り出したおいらのハンマーで眷属に変えて連れていくっす
戦力も増えてそれっぽく見えるっすからね
そして仁王立ちで待ち構えてこう言うっす

良く来たな小童ども
おいら――じゃなくて、我がこのダンジョンの主……
えーっと……とにかくダンジョンのボスっす!じゃなくて、ボスである!
大人しく引き返せば良し、さもなくばこの鎚にて我が眷属へと貶めてやろうぞ!

ふぅ……我ながら完璧な演技っすね
あ、安心して大丈夫っすよ
本当の正体は只のしがない冒険者っす

「せっかくなら面白いことしたいっすよねぇ……」
 テオフラス・リンリムト(家電竜・h00051)は美しい美術品が並ぶダンジョンに足を踏み入れながらそう考えていた。
「そうっすね、ちょっと驚かせてみるのも面白そうっす」
 冒険を盛り上げる良いアイデアを思いつくと、ダッシュでダンジョンを進み始める!
「邪魔っす」
 途中に現れる絵画や彫像のモンスターに、√能力『|万物竜転《ヴァンデル・ツム・ドラッヘン》』を発動して【竜漿蒼電石】を【雷咒鎚『天鼓』】に変形させ、ハンマーでぶっ叩いて雷竜呪を付与して眷属に変える。
 すると衝撃にふらつき、殴られたショックで敵意を失ったように付き従ってくる。
「付いてくるっす」
 呼びかけるとテオフラスは先を急ぎ、冒険者パーティの姿を捉える。
「回り込むっすよ」
 その進路に先回りするように移動し、その間も眷属を増やして通路で待ち構える――。

「ん? 前になんかいるぞ?」
 獣人のガルアが気付いて速度を緩めてゆっくり近づくと、そこには仁王立ちする巨躯のドラゴンプロトコルの姿があった! その後ろにはモンスター達を従えている。
「良く来たな小童ども」
 テオフラスが威厳ある声を作って呼びかける。
「おいら――じゃなくて、我がこのダンジョンの主……えーっと……とにかくダンジョンのボスっす!じゃなくて、ボスである!」
 すでにボロが出まくっている気もするが演技を続ける。それを見る既にパーティに合流している√能力者達は、呆れたような空気を漂わせていた。
「大人しく引き返せば良し、さもなくばこの鎚にて我が眷属へと貶めてやろうぞ!」
「ボスだって!? このダンジョンにそんなのがいるなんて初耳だけど、倒したら俺たち英雄じゃないか!!」
 ガルアがやる気になって剣と盾を構える。
「ちょっと! 無謀すぎるでしょ!」
 それをエルフのトゥーリアが後ろから頭を叩いて止めた。
「その、敵意は感じないよ。悪い人じゃないみたい……」
 気が弱く敵意に敏感な人間のレーナもそう言って説得する。

「ふぅ……我ながら完璧な演技っすね」
 相手の驚く反応に満足したテオフラスは演技を終える。
「あ、安心して大丈夫っすよ。本当の正体は只のしがない冒険者っす」
 その姿に似合わぬ軽い調子でテオフラスが戦う気はないとハンマーを納めた。
「えー、ボスじゃないのかよ」
「ボスならこっちは全滅してしまうよ」
 ガッカリするガルアと対照的にドラゴンプロトコルのマリウスは安堵していた。
「まあまあ、強いヤツと戦う機会なんてこれからいくらでもあるっすよ」
「イテッ、ちょ、ほんと痛いって!!」
 バシバシとガルアの肩を叩き、テオフラスはすっかり打ち解けた感じになってそのままパーティに同行した。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

月島・珊瑚
【月島家】で参加。
⚫︎探索時:年齢も近いし、合流出来た時は妹の翡翠(h00337)と共に初心者パーティを装う
「見た感じ、同じ駆け出しっしょ?良かったら、少し協力しない?こっちは姉妹しか集まらなくてー」など
運搬技能でカバンに入れたアイテムや空中移動、援護射撃でカバーに入りメンバーを助ける

⚫︎戦闘時:√能力「スイミー」使用。
能力値はPOW、偽物ならブッ飛ばすだけ!
技能:カウンター、盾受け、インビジブル制御、空中移動等を使用して前衛として前で動いて行く。
護衛なのを意識して、技能:かばう、盾受け、カウンターなどで盾役を熟す。
攻撃は得意な奴が居るしね…
「…と言うわけで、頼んだよ翡翠!」

※アドリブ歓迎
月島・翡翠
【月島家】で行動
姉の珊瑚(h01461)と共に初心者冒険者を装い接触
「二人だとちょっと不安だったので...お願いします」

探索時は珊瑚や他の人の指示を聞いて動く
壊せそうな罠があるなら、投擲、焼却などで壊しておく
「油断は...だめ、ですね」

戦闘時はパーティからはつかず離れずで行動
基本は目標の少年の護衛、というのを念頭に置いて仲間の手助けを。
他のメンバーの死角からの攻撃は、受け流しや武器受けで捌く
でも、あくまで自分は前衛。
基本的な防御は姉に任せ、自分はできるだけ攻撃を
攻めこそ最大の守りだし....

「珊瑚、防御はおねがいっ」

※アドリブ歓迎、年長者には丁寧語です

「足音がするわ。こっちの道からよ」
 長い耳をピクリとさせたエルフのトゥーリアが警告するとパーティはモンスターを向か討つ準備を始める。
「こんにちはー」
「初めまして」
 挨拶の声と共に横道から現れたのは二人の少女、気さくに手を振る|月島・珊瑚《つきしま・さんご》(憧れは水平線の彼方まで・h01461)と頭を下げる|月島・翡翠《つきしま・ひすい》(余燼の鉱石・h00337)だった。
「って冒険者か」
「今日は他の冒険者も多く潜ってるみたいだね」
 獣人のガルアとドラゴンプロトコルのマリウスが緊張を解いて武器を下す。
「見た感じ、同じ駆け出しっしょ? 良かったら、少し協力しない? こっちは姉妹しか集まらなくてー」
「二人だとちょっと不安だったので……お願いします」
 珊瑚と翡翠が初心者を装い不安そうに共闘しないかと提案する。
「まあ、こっちはもう増えてるし、構わないぜ!」
「そうだね。複合パーティでの冒険の練習になりそうだね」
 ガルアとマリウスは他の仲間とも顔を合わせてOKを出した。

「前衛は任せてよ」
「私も前に出ます」
 互いに自己紹介を簡単に済ませると、珊瑚と翡翠が前衛に入ってパーティに加わる。
「それじゃあ行くぜ!」
 同じ前衛のガルアは二人と共に協力して進んでいく。
(目標の少年から目を離さないようにしないと……)
 翡翠は後ろを確認するように後衛のマリウスにちらりと視線を向け、いつでも助けに行けるように距離が離れ過ぎないように注意する。
「鎧のモンスターだ!」
 ガルアが声を上げると同時に、道の左右に並ぶ二体の西洋甲冑の展示品が動き出し剣を構えて襲い掛かってくる!
「任せて! 偽物ならブッ飛ばすだけ!」
 珊瑚が鱗で造られた盾【海神の防護鱗】で剣を受け止める。そして押し返して盾を叩きつけて吹き飛ばした!
「やるな! こっちも負けてらんねぇ!」
 負けじとガルアも盾を構えて動く鎧の攻撃を受け止め、剣で斬り返して叩き伏せる!
「そっちもやるじゃん!」
 珊瑚が笑みを浮かべ、二人で敵を仕留めて笑い合う。
 しかしそこへ新手の飾られていた土偶がぬうっと動き出して接近していた。
「油断は……だめ、ですね」
 一早く気付いた翡翠がフォローに素早く踏み込み、√能力『|新月《シンゲツ》』を発動し焼け焦げた刀【往日】を抜き打つ――いつ斬ったかもわからぬ速度で土偶は両断され崩れ落ちた。
「すげえ斬り込みだ!」
「ごめんごめん翡翠」
 その打ち込みをガルアが称賛し、珊瑚が片手を上げて謝った。
「やっぱり前衛が充実してると後ろは楽になるわね」
「そうだね、4人は割とギリギリの人数なのかなぁ」
 エルフのトゥーリアとマリウスはそんな様子を後ろから眺めながらあれこれと相談していた。
「あ、気配を感じます……数が多いかも」
 黙っていた人間のレーナが敏感にモンスターの気配を察知して横にある部屋を指差した。

「どうする? この人数なら戦えると思うぜ」
 ガルアがそう言って振り返る。
「そうだね。せっかくだからチャレンジしてみたいけど……」
 マリウスが珊瑚と翡翠にどうするかと顔を向ける。
「いいよー、行こう行こう」
「はい、私たちも大丈夫です」
 二人が頷き返して賛同した。
「じゃあ行こうぜ!!」
 ガルアと珊瑚と翡翠の三人を先頭に部屋に入る。そこにはずらりと彫像が並べられていた。人型だけでなく動物や幻想生物の彫像が侵入者を知覚してギギギと動き出す。
(護衛対象を護るのが最優先。攻撃は得意な奴が居るしね……)
 珊瑚はマリウスの位置を確認し、前に出て盾を構えて動く彫像モンスターと対峙する。
「……と言うわけで、頼んだよ翡翠!」
「珊瑚、防御はおねがいっ」
 彫像が振り抜く腕を珊瑚が盾で受け止め、その間に翡翠が回り込んで横から刀を振り抜き胴を上下に両断した!
(攻めこそ最大の守りだし……)
 止まることなく翡翠は次の敵に斬り掛かり、彫像を動かぬ瓦礫に変えていく。彫像が反撃しようとすると珊瑚が盾で防ぎ、互いを理解し息の合った連携で危なげなくモンスター達を薙ぎ倒す。
「俺もやるぜ! 援護頼む!」
「ちょっと! 前に出過ぎないでよ!」
 触発されたガルアが前に出て戦うとトゥーリアが炎の魔法で援護して、珊瑚と翡翠のようにはいかないが連携してモンスターを打ち破った。
「へー、結構連携がさまになってるじゃん!」
「そうですね……息が合ってると思います」
 珊瑚と翡翠は賑やかに連携する二人を褒める。
「だろ?」
「褒められたらすぐ調子に乗るんだから!」
 笑顔でサムズアップするガルアにトゥーリアが口喧しく注意した。
「僕らもあんな連携ができるようになりたいね」
「うん、もっと訓練しないとね」
 月島姉妹と仲間の連携を比べれば練度の差は一目瞭然。マリウスとレーナは自分達のパーティもあんな風に連携できるようになりたいと話し合う。
 そして一緒に行うダンジョン攻略は丁度いい訓練になると連携を確かめていった……。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

夜風・イナミ
アドリブ連携何でも歓迎でっかい水牛獣人
おしゃれなダンジョンですねぇ……色々持って帰って温泉に飾りたいくらいです。
噛みついたりしてこなければですが……。

持ち帰れるお宝や美術品がないかな?とちょっとだけ探しちゃいつつ、もちろん4人を探しにも行きますよ!
モンスターは巨大な釘を刺して動きを封じたり蹄で踏みつけて対処
見つけたら共闘を申し出て一緒に同行します
も、モンスターじゃないですよぉ…!私も冒険者です!
おどおどしちゃいながらなんとか話しかけてptに入れてもらい
な、なんだかパワー系戦士だと思われてます…?一応呪術師なんですが……
でかい見た目で誤解されて内心で んもうう……となりつつ、したがって行きます

「おしゃれなダンジョンですねぇ……色々持って帰って温泉に飾りたいくらいです」
 大きな体の牛獣人である|夜風《ヨカゼ》・|イナミ《稲見》(呪われ温泉カトブレパス・h00003)は美術品の並ぶダンジョンを見渡し、贋作であっても温泉に飾りたいとあれこれイメージを膨らませた。
「噛みついたりしてこなければですが……」
 モンスターだった場合は撃退しようと、持ち帰れるお宝や美術品がないかな?とちょっとだけ探しながら、少年少女のパーティを探しにダンジョンを進む。
「この絵はいいですねぇ――」
 イナミが綺麗な絵に目を引かれると、その絵画がガタガタと震えて動き出し、中の絵が腕を伸ばす。
「モ、モンスターでした!」
 慌ててイナミが√能力『鎮める』を発動して【呪いの釘(竜漿釘)】を突き刺して呪いによって動きを止め、蹄で踏みつけて絵画を破ると動かなくなった。
「ふぅ……あ、こっちの絵もいいですねぇ……」
 今度の風景画はモンスターではなく動かないのを確認し、持って帰ろうと取り外した。

「また何か近づいてきてるわね」
「モンスターか!」
 エルフのトゥーリアが足音に気付くと、獣人のガルアが盾と剣を構えて警戒する。
「も、モンスターじゃないですよぉ……! 私も冒険者です!」
 おどおどしちゃいながら姿を見せたイナミが話しかけて誤解を解く。
「どうやら同業者のようですね」
 銃を構えていたドラゴンプロトコルのマリウスも銃口を下した。
「あ、あの、私一人だと不安で……パーティに入れてもらえませんか?」
「強そうだけど、まあ一人だと不安にもなるよな。いいぜ! 今日はいろいろな人と出会う日みたいだからな、一緒にいこう!」
 ガルアがこうなったら一人二人増えても一緒だと、慣れてきたのかすぐに同行を認めた。
「一緒に前衛で仲間を守ろうぜ!」
 気さくにガルアがイナミの高い位置にある肩を叩き、その立派な体格から前衛だと思い込んで共にダンジョンを歩き出す。
「な、なんだかパワー系戦士だと思われてます……? 一応呪術師なんですが……」
 だがその小さな声は賑やかなパーティの声にかき消され、なし崩しで前衛として進んで行く。
(んもうう……)
 でかい見た目で誤解され内心で唸りつつも、誤解を解く勇気を出せずにそのまま従って前衛に加わり、そのパワーでモンスターを蹴散らしていった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

マリー・コンラート
新人向けのダンジョンをわざわざ狙うなんて、すごくタチが悪いね
そんな連中の好きにはさせないよ!

[第六感]や[聞き耳]、スーツの機動力を頼りに彼らを捜索するよ
敵は”Whisper”でリスクを避けて極力[暗殺]しつつ蹴散らそう

合流したら自己紹介、定期調査に来たという名目で同行させてもらおう
先輩としてなるべく手を出さず、必要な時だけ[援護射撃]しよう
仲間同士の強みを信じよう、欠点を補い合って行動してみよう、等アドバイスもするよ
皆無事に帰るのがいちばん大事、だからね
この経験が皆の糧になると嬉しいな

終わったらこの世界で流行りの歌を[歌唱]して、みんなの冒険と成長を労おう!
こっそり悪い人への警戒は怠らずにね

「新人向けのダンジョンをわざわざ狙うなんて、すごくタチが悪いね」
 マリー・コンラート(|Whisper《ウィスパー》・h00363)は弱い相手を狙う敵に憤る。
「そんな連中の好きにはさせないよ!」
 絶対に阻止してみせようと意気込んでダンジョンに足を踏み入れた。そこには美しいさまざまな美術品があちこちに飾られている。
「探索してるなら戦闘もしてるはず……」
 第六感や聞き耳を頼りに戦闘音を探しながら捜索する。
 そうして進んでいると、飾られていた美しい彫像が動き出して襲い掛かってくる!
「邪魔するなら壊してしまうから!」
 近づかれる前に自動小銃【|Whisper《ウィスパー》” HK437】を構えて発砲し、彫像モンスターを撃ち砕いて地面に破片が散らばった。
「モンスターに足止めされてる暇はないよ。急いで合流しないと」
 現れるモンスターを蹴散らしながらダンジョン内を探索していく――。

「この音、あっちからね!」
 戦闘音を聞きつけたマリーがそちらに向かうと、そこには情報通りの少年少女と先行していた√能力者の仲間らが交じったパーティを見つけた。
「こんにちは、ダンジョン探索中ですか?」
「ええ、そうです」
 近づいてマリーが声を掛けると、ドラゴンプロトコルのマリウスが返事を返した。
「私は定期調査に来たのですが、同行させてもらえませんか?」
「調査ですか……別にこちらは構いませんよ」
 マリーが伝えた名目にマリウスがなるほどと納得し、仲間と視線を合わせてOKを出した。合流すると互いに自己紹介してダンジョンの探索を続ける。
「よーし! これだけ戦力が揃えばもう何も怖くねぇ!」
「ちょっと! 変なフラグ立てないでよね!」
 ノリノリの獣人ガルアをエルフのトゥーリアが諫める。
 そんな調子で騒がしく進むと、和風の屏風からカクカク動くペラペラの風神雷神が飛び出してきた!
「敵だよ、注意して!」
「りょーかい!」
 マリーが呼びかけるとガルアが盾で攻撃を受け止めた。そこへトゥーリアが炎の魔法をぶち込んで屏風ごと燃え上がらせた。
 その様子をマリーは先輩として手出しせずに見守っていた。
「やったな!」
「後ろ!」
 ガルアが気を抜いたところに、新たな絵から飛び出たモンスターが襲い掛かりトゥーリアが慌てた声を上げる!
 だがそのモンスターは接近する前に撃ち抜かれて消滅した――。
「皆無事に帰るのがいちばん大事、だからね」
 銃を構えたマリーが一早く察知してモンスターを倒していた。
「ありがとうな! 助かったぜ!」
「ガルはもっと注意をしてよね!」
 パーティメンバーがあれこれと言い合い反省しながら改善点を口にする。
(この経験が皆の糧になると嬉しいな)
 そんな初心者冒険者達の様子にマリーは笑みを浮かべた。
(終わったらこの世界で流行りの歌でみんなの冒険と成長を労おう!)
 その為にも無事に冒険を終わらせてあげようと、命を狙う敵への警戒を強めた……。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

轟・豪太郎
「魁!番長塾」で参加。

「ワシが剛拳番長轟豪太郎である!」
選択肢は当然POWじゃぁ!!
ミサキ(h05991)との【連携攻撃】をしつつ、【百錬自得拳】で敵も罠も破壊し尽くすッ!

(ミンシュトア(h00399)の近くの敵を攻撃して破壊)
危ないところだったのうミンシュトア!
ん?なにか言ったか?
ちょ、待て、ワシまで吹き飛ばす気か!?
「あいきゃんふらーーい!!」
追風を受けてミサイルの如く敵の真っ只中に飛んでいくワシであった。
天王寺・ミサキ
「魁!番長塾」で参加。

オレっ娘番長天王寺・ミサキいきまーっす!新人冒険者の支援とはいえ、美術館かぁ……。
いや、美術に全く興味が無いわけじゃないよ?けどさ……言うてここダンジョンだし、壺とかあったら壊したくなる的な?こう一発拳でどーん!といきたくなるじゃん。
トラップ?んなもんまとめて壊せば問題ないよね。

おおう、ミントちゃん(h00399)一番やる気じゃん。
じゃあオレは√能力一国一城の破滅で相手に適度に振動を与えて、他の人がトドメ刺しやすいように支援。豪太郎さん(h06191)あとは任せた!

……やっべオレも吹き飛ばされそう!この羽根は飾りみたいなものでエエェーー!
ミンシュトア・ジューヌ
「魁!番長塾」で参加。

「わたしが錬金番長ミンシュトア・ジューヌである!」
まずは【世界知識】で、美術品について語ります。
「この彫像は400年ほど前のフィレンツェで……」
などと解説していたら、豪太郎(h06191)とミサキさん(h05991)に破壊されたーー!?
「少しは美術品を鑑賞しようという風情はないのですか!?本物ではないとはいえ、よくできたレプリカですよ!」
あー、2人とも聞いてませんね。
……もう吹っ切れました。
「えぇい、こうなったら徹底的にやってしまいますよ!」
【邪風の爪】で敵への攻撃&味方の強化を。
破壊されたらただのゴミです!風の力で吹き飛ばしてしまいましょう!

「ん……前に誰か人が複数いるわ」
「また他の冒険者か?」
 エルフのトゥーリアが目を細めて人影を見つけると、獣人のガルアがモンスターの可能性も考えて剣と盾を構えた。
「ワシが剛拳番長轟豪太郎である!」
 ドンッと名乗りを上げながら|轟・豪太郎《とどろきごうたろう》(剛拳番長・h06191)が腕を組んで胸を張り堂々と姿を見せた!
「オレっ娘番長天王寺・ミサキいきまーっす!」
 続いて|天王寺《てんのうじ》・ミサキ(我思う故に・h05991)も名乗ってその隣に立つ!
「わたしが錬金番長ミンシュトア・ジューヌである!」
 最後にミンシュトア・ジューヌ(|知識の探索者《ナリッジ・シーカー》・h00399)が反対側に立って『魁!番長塾』の番長三人が並ぶ!
「こ、個性的なパーティね……」
「僕らより賑やかなパーティっていたんだ……」
「かっけー!! うちも負けてられねぇな!!」
「えっと、それはちょっと……」
 少年少女のパーティはその様子を唖然として見ていた。

「ワシらの目的は命を狙われる者を助けること! 邪魔する存在は全て破壊して行くぞッ!!!」
 豪太郎が初心者パーティの進む道を先んじてずんずんと歩き出すと、それに従い二人も続く。
「この彫像は400年ほど前のフィレンツェで……」
 歩きながら造詣があるミンシュトアが並ぶ美術品の解説を始める……。
「新人冒険者の支援とはいえ、美術館かぁ……」
 その説明を右から左に聞き流すミサキが美術品の並ぶダンジョンを見渡す。そこにはさまざまな芸術品の贋作が並んでいた。
 何も考えず歩いていると、カチッとスイッチのようなものを踏む。するとガラガラガラと周辺の美術品が震え、刺激を受けて絵画や彫像達が目覚めたように動き出してモンスターとして襲い掛かる!
「トラップ? んなもんまとめて壊せば問題ないよね」
 ミサキが√能力『|一国一城の破滅《デストロイ・ディグニティ》』を発動し、霊能震動波を放って震度7相当の震動を与え美術品モンスター達に激しい振動を与え、絵画を歪ませ彫像をひび割れさせて動きを止める。
「豪太郎さんあとは任せた!」
「敵も罠も破壊し尽くすッ!」
 ミサキが敵の動きを止めた隙に、豪太郎が√能力『|百錬自得拳《エアガイツ・コンビネーション》』を発動し、右拳を叩き込んで絵画を貫き粉砕し、喧嘩殺法で頭突きをして次の彫像を打ち砕き、左拳で覆いかぶさろうとする着物を吹き飛ばし、両腕を伸ばして回転して周囲のモンスターを薙ぎ払った!
「どうじゃぁ!! これが剛拳番長の拳じゃ!!!」
 周辺のモンスターを叩き潰して豪太郎が気を吐いた。

「豪太郎とミサキさんに破壊されたーー!?」
 解説していたミンシュトアが思わず悲鳴のような声を上げる。
「少しは美術品を鑑賞しようという風情はないのですか!? 本物ではないとはいえ、よくできたレプリカですよ!」
 ミンシュトアが見応えのある美術品を躊躇いなく破壊してしまう二人に文句を言う。
「いや、美術に全く興味が無いわけじゃないよ? けどさ……言うてここダンジョンだし、壺とかあったら壊したくなる的な? こう一発拳でどーん!といきたくなるじゃん」
 ミサキは言い訳しながら、迫る壺を拳でどーんと殴り飛ばして木っ端微塵にした。
 さらには豪太郎がミンシュトアが目を向けていたひまわりの絵画がピクリと動いた瞬間にぶん殴って破いた。
「危ないところだったのうミンシュトア!」
 そして豪太郎がガハハッと豪快に笑う。
「あー、2人とも聞いてませんね。……もう吹っ切れました」
 怒りゲージが振り切れたミンシュトアは笑いながらも笑っていない目を二人に向ける。
「ん? なにか言ったか?」
 豪太郎は首を傾げながらも、ヴィーナス像を蹴り飛ばし、ダビデ像を殴り倒した。
「えぇい、こうなったら徹底的にやってしまいますよ!」
 どうにでもなれとミンシュトアが√能力『|邪風の爪《ジャフウノツメ》』を発動し、疾風の魔弾を放ち美術品の並ぶ中心にぶち込むと、カマイタチを発生させて見る影もないほどズダズダに斬り裂き、仲間には追風と竜巻による強化を行う。
「おおう、ミントちゃん一番やる気じゃん」
 笑みを浮かべたミサキは風によって加速し、鉄拳でぼっこぼこに美術品を粉砕した!
「軽い! 軽いぞ!」
 風に押されるように身軽に動く豪太郎も拳で絵画を叩き割る。だがそのまま勢いが衰えず足が浮いた。
「ちょ、待て、ワシまで吹き飛ばす気か!?」
 その激しい追風に煽られた豪太郎は地面を足で捉えられずジタバタする。
「あいきゃんふらーーい!!」
 そして突風に飛ばされミサイルの如く敵の真っ只中に飛んでいって、ボーリングのように薙ぎ倒していった。
「……やっべオレも吹き飛ばされそう! この羽根は飾りみたいなものでエエェーー!」 続いてミサキも吹っ飛ばされ、スペアを取るように残った敵を纏めてぶっ飛ばし地面を転がった。
「ふぅ……すっとしました」
 ミンシュトアが良い笑顔で笑い、敵と混じって倒れている仲間を見渡した。
「「ええー……」」
 そんな破天荒な様子を少年少女と√能力者のパーティは唖然とした顔で見ていた……。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

ティーリス・エターナー
【エターナー姉妹】
※ティーリスは子供なので基本的に平仮名でお願いします。
アドリブ大歓迎です。

どうほうのどらごんぷろことるをねらっているわるいしゅうだんだね。みのがすてはないし、すべてつぶすね?
わたしがおとりになっていくよ。ルインときょうりょくしてましょうめんから、めのまえのすべてを…こわすね?
てきのこうげきはすべて強化型龍鱗と真紅煌服とオーラ防御とエネルギーバリアでぼうぎょ。
こうげきにはアーテーで空間をぶんなぐり、めのまえのじくうかん、しょうがいごとすべてをはかいするね。
それでもいきのこりむかってくるようなら、紅龍乱舞撃の拳撃と蹴撃→怪力のなぐり→拳撃と蹴撃→焼却の蹴り→拳撃と蹴撃でこうげき。
ルイン・エターナー
【エターナー姉妹】
※ルインはティーリスより弱いですが、その代わりティーリスに比べて圧倒的な戦闘経験と分析力と技能でほぼ互角に渡り合ってます。しかし本気を出したティーリスには勝てません。

ドラゴンプロコトルを狙う集団…。かつて私も実験の為に数多のドラゴンプロコトルを実験体として、殺めてきた身だ。故に人のことは言えん。だがしかし、それ故に貴様らの行動は許されることでは無い。ではいくぞ?

雑魚狩りはティーリスに任せて私はODDRに乗り、空中浮遊してRSMで巧みに操縦しつつ空中ダッシュ。最大速度の音速まで一気にギアをあげる。
体への負担はODDOとFSでカバー。REの遅延の能力の視力で周りを探索していく。

「どうほうのどらごんぷろことるをねらっているわるいしゅうだんだね。みのがすてはないし、すべてつぶすね?」
 幼いドラゴンプロトコルであるティーリス・エターナー(ドラゴンプロトコルのルートブレイカー・h04594)は怒りに燃え、悪党を倒そうと意気込んでいた。
「ドラゴンプロコトルを狙う集団……。かつて私も実験の為に数多のドラゴンプロコトルを実験体として、殺めてきた身だ。故に人のことは言えん。だがしかし、それ故に貴様らの行動は許されることでは無い」
 その隣に立つルイン・エターナー(ティーリス・エターナーのAnkerのお姉様・h04973)は自らも悪に染まっていたが故に、そのドラゴンプロコトル狩りという邪悪な行為を放置はできないと戦いの場となる美術館ダンジョンに立つ。

「わたしがおとりになっていくよ。ルインときょうりょくしてましょうめんから、めのまえのすべてを……こわすね?」
「ではいくぞ?」
 ティーリスとルインが視線を交わして動き出し、ティーリスがダンジョン内を突撃すると次々と美術品モンスターが反応して動き出す。
「てきのこうげきはすべてぼうぎょ」
 ティーリスはエネルギーバリアで絵画や彫刻の攻撃を受け止める。
「はんげきするね」
 そして【アーテー】で空間をぶん殴り、目の前の時空間を障害ごと破壊して美術品モンスターを吹き飛ばした!
 それでも次々と彫像が突っ込んで来るが、【強化型龍鱗】とサイバースーツ【真紅煌服】で受け止めてダメージは通らない。
「そんなこうげききかないよ」
 ティーリスは拳をぶち込み容易く敵を薙ぎ払っていった。

「雑魚狩りはティーリスに任せよう」
 ルインは【|ODDO《オーバードライブ・ドラゴンオーゲン》】に乗って浮遊し室内の高所に上がり、【|RSM《ルイン・シュードゥマッスル》】で巧みに操縦して空中をダッシュする。
 最大速度までギアを上げて体への負担はODDOと【|FS《フェイク・スキン》】でカバーし、偽眼【|RE《ルイン・アイ》】の遅延の能力の視力で周りを探索する。
「光っているものがあるな。あれが敵の精霊か」
 ルインはそちらに向かって飛ぶと、光は気付かれたと小さな隙間を通って逃げる。
「逃がすか――」
 そこへルインは回り込み、速度を乗せた蹴りを叩き込んで吹き飛ばした! すると光は並ぶ美術品に紛れて光を消す。

「隠れたか、無駄なことを。ティーリス、この周辺の美術品を全て破壊しろ」
「まかせて、すべてをはかいするね」
 ティーリスが√能力『|紅龍乱舞撃《ティーリス・コンビネーション》』を発動し、絵画に拳撃と蹴撃を叩き込み、怪力で彫像を殴り飛ばし、拳撃と蹴撃と連続したコンビネーションで美術品を破壊していく。
 すると絵に入っていた光ごと殴りつけて、砕けた絵から慌てて光が飛び出した。
「ひかりがにげたよ」
「見つけたぞ」
 そこへ待ち構えていたルインが掌打を叩き込んで壁にぶつけ、動きを止めたところで蹴りを打ち込んで消滅させた。
「精霊があちらこちらに忍んでいるようだな。見つけていくぞ」
「ぜんぶはかいすればいいんだよね? それならとくいだよ!」
 ティーリスとルインは連携し、嵐のように片っ端から芸術品を蹴散らして、湧いてくる美術品モンスターを破壊していった……。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

ステラ・ノート
【灯点】
初心者向けのダンジョンとはいえ、油断は禁物。
…喰竜教団が絡んでくるとの予知があったのなら、尚更。
皆と一緒に、注意深く探索するよ。
初心者冒険者達を発見次第、わたし達も冒険者であると伝えて同行を申し出るね。
皆と一緒なら、とても心強いもの。

美術館型のダンジョンは初めてだから、ちょっとだけわくわくしちゃう。
どれも贋作なのは残念だけれども。飾られた絵画や装身具は美しいし、
この彫刻は躍動感が凄い……って、動いた!?

戦闘時は後衛で、音響弾での撹乱と、破魔の全力魔法で皆の援護を。
創造した子羊の使い魔には、敵の攻撃を反射させて初心者冒険者達を守るように支持。
大丈夫。皆で力を合わせれば、勝てるよ。
ケヴィン・ランツ・アブレイズ
【灯点】
美術館風のダンジョンとは、随分洒落てるなァ。
それだけなら大した脅威じゃねェが……喰竜教団の連中が関わっているとあっちゃ、黙って見てるわけにもいかねェな。
なァに、これも先輩冒険者としての務めだ。きっちり守り抜いてやるさ。

件のパーティには、喰竜教団の件はひとまず伏せて共闘を持ちかける。
先輩らしく〈戦闘知識〉を披露したり、実戦でやって見せたり。
|同族《ドラゴンプロトコル》の少年には、それとなく気をかけておく。

5人で隊列を組んで行動。俺は勿論前衛だ。
〈盾受け〉〈ジャストガード〉でモンスターの攻撃を受け止めつつ、〈なぎ払い〉で蹴散らしていく。
後は適宜、必要に応じて各メンバーにフォローを入れるぜ。
日南・カナタ
【灯点】
たしかに美術館みたいだ
で、でも大半がモンスターなんだよね…こ、こわ…

ドラゴンストーカーってドラゴンプロトコルを狙っているって事だけど…
ケヴィンさんもドラゴンプロトコルだもんね…き、気を付けてね!
(お前がなと言わんばかりにケヴィンさんの後ろに隠れて応援している)
はっ!と、ビビリを晒していることに気づいて何事もなかったかのように後ろかて出てくる

さて!初心者パーティーを見つけて守ってあげないとね!
それとこの美術品の数々…壊すのは躊躇っちゃうけど…モンスターなんだもんね!
やっちゃっていいよね!

という事でハンマーで壊しまくる
うわー!モンスターだったー!でもえーーい!と殴る
ゴードン・バロック
【灯点】
この賑やかさ、研修旅行を思い出すねえ……
誰かの命がやばい時に懐かしんでる場合じゃねえのは分かってるけども。
先生の立場ってもんが今なら分かる気がするぜ。

*戦闘
俺は……後衛、後方支援になるか。
襲いかかってくる芸術品なモンスターはエレメンタルバレット『気炎万丈』で蹴散らす!
……あの美術品、本物だったら絶対キレられてたなこりゃ。

罠は空中移動と根性で乗り切る。
もし誰か怪我していたら、(少し学んだ程度の知識でよけりゃだが)医術で応急処置をしておこう。

初心者パーティの中には同じ錬金騎士がいるみたいだ。
会うことができたら錬金術と戦闘術を可能な限り教えてみたいな。
永雲・以早道
【灯点】

俺達もパーティとして行動しよう
ケヴィンと俺が前衛
ステラとゴードンが後衛
日南は中衛? かな

ミュージアムかあ
おもしろいよね
博物館? 美術館?
美術館かあ
絵も彫刻もおもしろいと思うけど
ダンジョンなんだよね
モンスターだったら倒さないとね

初心者のパーティの見本になるかわからないけど
それを目指して行動
必要なら手助けする
特にドラゴンプロトコルの少年に気を配る

俺は前線で露払いと盾役
勇気はこうやって使うって見本を見せられたらいいなあ
俺も大夫意気地無しだからなあ

太刀を大げさに振って敵の気を引いたり
大声を出して気を引いたり
味方を庇ったり
後衛を狙いに行く敵を足止めして戦線維持

狙えるときは太刀で敵を袈裟懸けに斬る

「初心者向けのダンジョンとはいえ、油断は禁物。……喰竜教団が絡んでくるとの予知があったのなら、尚更」
 気を引き締めたステラ・ノート(星の音の魔法使い・h02321)は仲間と一緒にダンジョンに足を踏み入れる。
「美術館風のダンジョンとは、随分洒落てるなァ」
 ケヴィン・ランツ・アブレイズ(|“総て碧”の《アルグレーン》・h00283)が美しい美術品だらけのダンジョンを見渡す。
「それだけなら大した脅威じゃねェが……喰竜教団の連中が関わっているとあっちゃ、黙って見てるわけにもいかねェな。なァに、これも先輩冒険者としての務めだ。きっちり守り抜いてやるさ」
 見たところ出て来るモンスターも弱いものばかり。しかし喰竜教団という悪意に襲われるというのなら黙ってはいられないと、ケヴィンは先輩として助けてやろうと気合を入れた。
「たしかに美術館みたいだ。で、でも大半がモンスターなんだよね……こ、こわ……」
 |日南《ひなみ》・カナタ(新人|警視庁異能捜査官《カミガリ》・h01454)は恐々と辺りに飾られている美術品を見て、今にも動き出しそうだとケヴィンの背中に隠れた。
「ドラゴンストーカーってドラゴンプロトコルを狙っているって事だけど……ケヴィンさんもドラゴンプロトコルだもんね……き、気を付けてね!」
 お前がなと言わんばかりに後ろに隠れて応援するが、仲間達の視線を感じ、はっ!と、ビビリ倒している姿を晒していることに気づき、こほんっと咳払いすると何事もなかったかのように後ろから出てくる……。
「俺達もパーティとして行動しよう」
 |永雲・以早道《ながくも・いさみち》(明日に手を伸ばす・h00788)が急造だが、パーティとして行動しようと仲間に呼びかけた。
「ケヴィンと俺が前衛。ステラとゴードンが後衛。日南は中衛? かな」
 それぞれの能力から役割を割り当てて並ぶ。

「美術館型のダンジョンは初めてだから、ちょっとだけわくわくしちゃう」
 興味津々でステラは並ぶ美術品に目を向ける。
「どれも贋作なのは残念だけれども。飾られた絵画や装身具は美しいし、この彫刻は躍動感が凄い……って、動いた!?」
 贋作といってもその造形はよく出来ている。思わず見惚れていると動きのある女性の彫刻モンスターが動き出す。
「う、動いた!」
 急に彫刻が動いたのを見たカナタが思わず反射的にケヴィンの背中に隠れる。
「早速モンスターのお出迎えか。なら挨拶させてもらうぜ」
 落ち着いてゴードン・バロック(陽差しの|炎銃士《フレイムマスケッター》・h01865)が【マスケット型精霊銃『夕焼けの薔薇フー・デュ・ロゼ』】を構え、引金を引くと放たれた弾丸が彫像の胸部を撃ち抜く。すると全身にひびが広がりバラバラに砕け散った。
「強度は大したことねえな。動くとわかっていれば脅威にはならない相手だ」
 急に動き出してくるのに慌てなければ問題ないと、ゴードンは銃口を下げた。
「そ、そうだよね!」
 ほっと安堵してカナタがうんうんと頷いて前に出て来た。
「初心者向けのダンジョンだもんね」
 焦るような相手ではないとカナタは冷静さを取り戻して辺りを見ると、絵画の女性と目が合った。
「ひょっ――」
 思わず変な声を漏らすと、ケヴィンが【暴竜殺しの黒鉄斧】を叩きつけて絵画を真っ二つにした!
「さっさと進んで合流しようぜ」
「そ、そうしよう!」
 ケヴィンは何でもないように黒鉄斧を肩に担いで歩き出す。それに慌ててカナタも続き初心者パーティを探してダンジョンを進む。

「ミュージアムかあ、おもしろいよね」
 以早道が辺りを興味深く多種多様な美術品を眺めていく。
「博物館? 美術館?」
「美術館よ」
「美術館かあ」
 仲間に尋ねるとステラから返事が返り、また美術品に目を向ける。
「絵も彫刻もおもしろいと思うけど、ダンジョンなんだよね。モンスターだったら倒さないとね」
 目にしていた絵画がガタガタと動き出すと、以早道は素早く背負う太刀【黒鉄丸】を抜いて袈裟懸けに斬り捨てた!
「さて! 初心者パーティを見つけて守ってあげないとね!」
 先程のような無様な姿を初心者達に見られわけにはいかないと、カナタが気を取り直して周囲の美術品を見渡す。
「それとこの美術品の数々……壊すのは躊躇っちゃうけど……モンスターなんだもんね! やっちゃっていいよね!」
 まだ動いていない美術品を【カナタ式ロングハンマー】でぶっ叩く! 絵画が破れ壺が砕ける。そして彫像を殴ろうとしたところで動き出した!
「うわー! モンスターだったー! でもえーーい!」
 驚くもののカナタは勢いのままハンマーでぶん殴り、粉々に粉砕した!
 そうして問題なく美術品モンスターを倒しながら進んでいくと、前方にパーティを発見した――。

「よォ! そっちも探索中か?」
 ケヴィンが大きな声で呼びかけ、自分達がモンスターではなく冒険者であることを報せる。
「こんちは! そうです探索中っす!」
 先頭を歩く獣人のガルアが体育系のノリで元気に返事をした。
「わたし達も冒険者パーティなんだけど、一緒に探索しない?」
 既に他の√能力者達も合流しているのを見て、目当てのパーティだと確認すると、友好的にステラが同行を申し出る。
「そうそう、こっちは経験豊富な冒険者もいるし、いい経験になるよ」
 そう言ってカナタは経験を積んだ冒険者に見えるケヴィンとゴードンに目を向けた。
「どうする?」
「いいんじゃないかな、先輩方に教えてもらえるのはいい経験になると思う」
「じゃあお願いします!」
 ガルアが振り返って仲間に視線を向けると、ドラゴンプロトコルのマリウスが頷いて話が纏まった。
 互いに軽く自己紹介して名前や役割を伝え、合同パーティを組んで歩き出す。
(勇気はこうやって使うって見本を見せられたらいいなあ。俺もだいぶ意気地無しだからなあ)
 前衛で戦う姿を見せて、勇気の使い方を教えられればいいと思いながら以早道は前を歩いた。
「俺は……後衛、後方支援になるか」
 ゴードンは後ろから賑やかなパーティを眺める。
「あの、よろしくお願いします」
「ああ、よろしくな!」
 同じ錬金騎士で銃士でもあるマリウスが頭を下げると、ゴードンは笑顔で頷いて共に肩を並べて歩き出す。
「パーティでの錬金騎士の戦い方はどんなのがいいんでしょうか?」
「そうだな……状況に応じて前にも出たり、臨機応変に動けるのが理想じゃねえかな」
 マリウスの質問にゴードンが答え、錬金術と戦闘術について熱心に話し合う。

 そうしてダンジョンを進みながらあれこれ交流していると、彫像が並ぶ大きな部屋へと入る。
「大きな彫刻……」
 ステラが部屋の中央に鎮座する3mほどある巨大なドラゴンの彫刻を見上げると、ギギッと動いて視線を合わせ翼を広げた!
「これモンスターだよ!」
 仲間に伝えながらステラは後退して距離を取り、【星音繋ぎの杖】を振るって魔法で音響弾を飛ばし激しい音で撹乱させる。
「うわっ! 石像のドラゴンだ!!」
 ガルアが今日一番の大物モンスターに声を上げて驚く。
「何が出ても慌てるな。前衛は肝を太くしてねェと仲間を守れねェぞ」
 落ち着いた声でケヴィンが声を掛けながら、前に出て振り抜かれる石像ドラゴンの腕を【矜持示す黒騎士の盾】で受け止めた。
「おおっ!!」
 どっしりと重心を落として巌のような守りは揺らぎもしない姿を見てガルアが感嘆する。

 ドラゴンに連動してか、部屋の他の彫像の多くが動き出した。
「他の彫像も動き出したよ!」
 それを見てマリウスが警告の声を上げて銃を構える。
「なら大物は前衛に任せて、残りはこちらで処理するか」
 ゴードンが精霊銃を構えて周囲の敵に銃口を向ける。
「わかりました!」
 マリウスもそれとは反対側へと銃口を定めた。
「一気に蹴散らす!」
「はい!」
 ゴードンが√能力『エレメンタルバレット『|気炎万丈《キエンバンジョウ》』』を発動し、彫像モンスターの中心に炎の弾丸を撃ち込むとそれらを呑み込むように炎が燃え上がり、熱気が部屋に満ちて仲間に活力を与えた。
 それに合わせてマリウスも反対側に雷の魔弾を撃ち込み、爆発させて敵を薙ぎ払った。
「よーし、残りは片付けちゃうね!」
「私もやるわ!」
 生き残った彫像に向かってカナタが突っ込み、ハンマーを振り回して叩き潰し、エルフのトゥーリアが詠唱し魔法で生み出した炎球を叩きつけて破壊した。
「……あの美術品、本物だったら絶対キレられてたなこりゃ」
「冒険の報酬どころじゃないですよね」
 大量の美術品が燃える様を見て、ゴードンは本物だったら大損害だったと想像して冷や汗を拭い、マリウスと顔を合わせて笑い合った。

 石像ドラゴンがそちらの炎へと興味を引かれて視線を向ける。
「こっちだ!」
 前に出た以早道が太刀を大袈裟に振って構え、大きな声を上げて後衛へとヘイトが行かないように気を引く。すると石像の脚が振り上げられて踏みつけに迫る!
「前衛の役目は勇気を持って仲間を守ること……!」
 √能力『なけなしの勇気』を発動して味方の勇気を増幅し、しばらくすればダメージが全快するようにした。そして勇気を奮い立たせて大きな足を太刀で受け止め、押し戻して石像ドラゴンを後退させた。
「っ!? なんかやる気が湧いてきた!!」
 以早道の背中を見て、勇気が昂るガルアが剣と盾をしっかりと構え直して巨大なドラゴンの石像と向かい合う。
「大丈夫。皆で力を合わせれば、勝てるよ」
 ステラが安心させるように声をかけ、√能力『|羊星《アリエス》の使い』を発動し詠唱によって子羊の使い魔を創造して初心者冒険者達を守る。ドラゴンの腕を受け止めると、反射してその腕を砕いた!
「そうだよ、落ち着いて」
「おう!! やってやるぜ!!」
 人間のレーナが落ち着いた声で応援し、恐怖を抑えたガルアがドラゴンの石像に斬り掛かる!
「それでいい」
 その様子に口元に笑みを浮かべたケヴィンは、石像のドラゴンが反撃に振るう尻尾を黒鉄斧で迎撃し打ち砕いた!
「こいつ、見た目は怖そうだけど、大したことないな!」
 ドラゴンの姿と大きさに威圧感があるが、冷静になって見れば動きが遅く、その攻撃は脅威ではない。ガルアは落ち着いて攻撃を捌く。
「それだけ動けりゃ上等だなァ。そろそろ仕上げにかかるかねェ」
 ケヴィンは黒鉄斧を振り抜いて石像の片足を砕く!
「勇気があればピンチもチャンスにできる」
 以早道も反対側の足を太刀を横一閃して切断した! ドラゴンが体勢を崩して前に倒れる。
「今だよ!」
「行くぜ!!」」
 ステラがチャンスだと声を上げると、ガルアがドラゴンの頭部に剣を振り下ろして粉砕した! すると動かなくなりただの瓦礫となった。
「やったぜ!」
「こっちも片付きましたよ」
 周囲の彫像を蹴散らしたマリウスが笑顔を見せ、ガルアとハイタッチを交わした。

「この賑やかさ、研修旅行を思い出すねえ……」
 駆け出し冒険者が大物との勝利に喜ぶ姿を見たゴードンは、自分が冒険者になった頃のことを思い出す。
「誰かの命がやばい時に懐かしんでる場合じゃねえのは分かってるけども。先生の立場ってもんが今なら分かる気がするぜ」
 駆け出しの若者を導く立場になって、その大変さがよく理解できた。
「これで終わり……だと良かったんだけどねえ」
 以早道は視線の端にチラリと光るものを見て、警戒度を上げてドラゴンプロトコルの少年マリウスの傍に寄る。
「見つかったみたいだなァ、ここからが本番ってヤツだ」
 ケヴィンも|同族《ドラゴンプロトコル》の少年を守ろうといつでも動けるように集中する。
「今何か光るものが……!」
 カナタも光る小さな存在が砕けた美術品の近くをちょろちょろしているのに気付いた。
「来る――警戒して!!」
 ステラが皆に聞こえるように声を上げると、光があちこちで点滅を始めた……。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 集団戦 『光晶の精霊』


POW プリズム・マジック
【光の魔法】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
SPD トライ・プリズム
【閃光】による牽制、【光の鎖】による捕縛、【ビーム】による強撃の連続攻撃を与える。
WIZ プリズム・バレット
【光】属性の弾丸を射出する。着弾地点から半径レベルm内の敵には【乱反射】による通常の2倍ダメージを与え、味方には【光の波動】による戦闘力強化を与える。
√ドラゴンファンタジー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●光の刺客
「なんだ、光ってる? お宝って訳じゃないよな」
「嫌な予感がします……」
 壊れた美術品から抜け出しあちこちで点滅する光源を見て、獣人のガルアが剣と盾を構えて戦闘態勢を取り、人間のレーナが不安そうにぎゅっとホーリーワンドを握った。
「あれは……光の精霊よ!」
 エルフのトゥーリアがその正体に気付く。30㎝ほどの光は人型をしていて、光属性の知性を有した精霊だった。
「光の精霊? ここに居ないはずのモンスターだよ! 気を付けて!」
 異常事態だとドラゴンプロトコルのマリウスが声を上げ銃を構える。
『ドラゴンプロトコル………』
『ドラゴンプロトコル……見つけた』
『ドラゴンプロトコルは殺すころすコロスコロスコロスコロス!!!』
 『光晶の精霊』が他の場所から次々と集まり、狂ったように|ドラゴンプロトコル《マリウス》を殺そうと襲い掛かる!
 だがこの事態を予期して準備していた√能力者達が割り込み、マリウスとそのパーティメンバーを守ろうと、喰竜教団の刺客である光晶の精霊との戦闘を開始した――。
雪月・らぴか
おおお、きたきたこいつが星詠みが言ってたやつだね!
見た目神秘的なのにめっちゃ殺気だってるせいで台無しだよぅ!
これはまだまだ前座っぽいし、ササッと倒しちゃおう!

敵味方が入り乱れる前にいきなり【霊雪叫襲ホーンテッドスコール】いっちゃえー!敵が多いと守るのも大変だから初めに減らすのは重要だよね!
これだけで全滅させられるとは思わないから残った敵は殴って倒すよ!
[彷徨雪霊ちーく]ちゃんも呼んで、私とは違う敵に攻撃してもらうよ!
敵の√能力は[霊雪心気らぴかれいき]や殴りで相殺できないかな?

初心者パーティーの4人も、生き残ること優先で戦ってね!ダンジョンでは想定外も想定しないとだよ!

●ドラゴンプロトコル防衛戦
「おおお、きたきたこいつが星詠みが言ってたやつだね!」
 |雪月《ゆきづき》・らぴか(えええっ!私が√能力者!?・h00312)が光の精霊達へと視線を向ける。するとやる気満々で光を放ってきた!
「見た目神秘的なのにめっちゃ殺気だってるせいで台無しだよぅ! これはまだまだ前座っぽいし、ササッと倒しちゃおう!」
 前座にのんびり付き合うつもりはないと【雪月魔杖スノームーン】を構え、敵味方が入り乱れる前に√能力『|霊雪叫襲《レイセツキョウ》ホーンテッドスコール』をぶっ放す!
「『霊雪叫襲ホーンテッドスコール』いっちゃえー!」
 死霊と硬い雪の混ざった暴風が精霊達を飲み込み、精神と肉体へダメージを与える。
『キャアアアアアーーー!!』
『ひぃっ! お化けが襲ってくる!!!』
 精霊達は逃げ惑い、カチカチの雪がぶつかって吹き飛ばされていく。
「敵が多いと守るのも大変だから初めに減らすのは重要だよね!」
「おおー! すげえ魔法だ!!」
「吹雪か……参考になるわね」
 獣人のガルアが感嘆の声を上げ、エルフのトゥーリアはその能力から戦い方を学ぶ。

 周囲の精霊を多く掻き消したが、光は次々と集まってくる。
「まだまだ集まってくるね! ちーくちゃん、いっしょに敵を倒そう!」
 らぴかは雪だるまの死霊【彷徨雪霊ちーく】を呼んで、手分けして妖精達を拳で殴り倒し氷漬けにしていく。
「僕たちも援護しよう」
「わかったわ!」
 ドラゴンプロトコルのマリウスとトゥーリアが銃撃と炎の魔法で援護し精霊を吹き飛ばす。
『よくもよくもよくも!!』
『ドラゴンプロトコルも一緒に殺してあげる!!』
 光晶の精霊達が反撃に光の魔弾を放ち、それが壁や地面、それに天井を乱反射して襲い掛かる!
「これで防げるかな?」
 守るようにパーティの前に立ったらぴかは【霊雪心気らぴかれいき】を広げて魔弾を受け止め、さらに殴り飛ばして攻撃を打ち消していった。
「みんなも生き残ること優先で戦ってね! ダンジョンでは想定外も想定しないとだよ!」
「わかった!」
「はい、気をつけます」
 らぴかが4人に呼び掛け、生き残ることを優先させて、自分はちーくと背中合わせに敵陣の中で拳を振るい大暴れしていった。
「俺もあんな風に戦いたいなぁ」
「もっと修業が必要ね。その為には生き残らないと!」
「そうだな! 絶対生きてダンジョンを出てやるぜ!」
 その姿を尊敬の目で追うガルアに、トゥーリアが鼓舞してやる気を出させ、精霊の攻撃から身を守って戦闘を続けた……。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ウルト・レア
後ろから冒険者集団に追いつく。
冒険者達の周囲を固め、エネルギーバリアを展開する。
その後、歩兵小隊を展開し、さらに守りを固める。

防衛しながら冒険者パーティーに話しかける。
共に離脱するように促し、僚機のWZに搭乗するように説得する。
説得に成功した場合は、集団で移動しながら離脱を始める。

あまり聞き分けがないようだと、捕縛してでも離脱するか……

「追いついたか」
 精霊が宿ると思しき怪しい美術品を破壊しながら進んできたウルト・レア(第8混成旅団WZ遊撃小隊長・h06451)が、WZ護衛隊を率いて光の精霊が飛び交う場所へと到着した。
「あれが目標の狙われているドラゴンプロトコルの少年だな」
 ドラゴンプロトコルのマリウスに目を向け、それを狙う精霊を阻止するべく〈多目的障壁発生装置〉でエネルギーバリアを展開する。
「あれってさっきの動く鎧の集団!?」
「ううん、敵意はないよ。守ってくれるみたい」
 それを見た獣人のガルアが警戒するが、人間のレーナが大丈夫そうだと伝える。
「歩兵小隊、展開して冒険者パーティを守れ」
 ウルトは√能力『|MP7の少女人形小隊《インファントリー・ユニット》』を発動し、WZから降りて冒険者パーティを守るように周囲に展開して、短機関銃を発砲し精霊達を牽制する。
「中から人が出て来た!」
「あれは大きな鎧なのか、何か魔導を搭載しているのかも……」
 ガルアが驚き、マリウスは興味深々にWZを見つめた。
「おい、この場から離脱するぞ。そのWZに搭乗すれば少しは安全になるだろう」
「マジ!? これに乗っていいのかよ!」
「あ、こら待ちなさいガル!!」
 エルフのトゥーリアが止めようとするものの、喜び勇んでガルアが開いているWZに乗る――。

『邪魔するならみんな死んじゃえ!』
 光晶の精霊が光の弾丸を撃ち出し乱反射させて一帯を薙ぎ払う。ウルトの乗る【√能力者専用決戦型WZ「マルティル」】は出力の高いバリアで防げるが、量産型WZの機体で√能力による恩恵もない今では攻撃を防ぎ切れず、被弾し煙を上げて小爆発を起こした。
「うわあああっ!!」
 WZが倒れて緊急脱出させるようにガルアが放り出される。
「ちっ、そう簡単にはいかんか」
 舌打ちしたウルトはガルアを持ち上げ、残り三人もバリアの中に入れて光弾を防いだ。その間に少女人形小隊が光を放つ精霊を撃ち抜いた。しかし精霊達は他にもまだまだいる。
「仕方ない、自力で歩いてもらう。とにかく出口に向かって移動するぞ」
「いてて……わかった!」
「離れないようにしよう」
 冒険者達はウルト達に護られながら移動を開始した――。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

月島・珊瑚
【月島家】で妹の翡翠(h00337)と参加。
⚫︎戦闘時:前衛ポジション。
盾役として、中・後衛への攻撃をかばう技能や、空中移動、カウンターを活かして軽やかに防御して行きます。
基本的には護衛対象のドラゴンプロトコルに気を配っておきます。
「大丈夫、盾役は粘り強くタフなのが持ち味!…簡単に通れるなんて、思わないでよね!」

前回の感じから、確りと連携を意識していけば大丈夫そうだったし√能力は【ちいさなさかなのゆうきのはなし】選択。
翡翠や仲間達との連携を意識し、その撃ち漏らしを積極的に処理していく。
「そう、それが連携って奴でしょ!?ばっちり決めるわよ!」
月島・翡翠
【月島家】
姉の珊瑚(h01461)と引き続き参加。
前衛で光の精霊を迎え撃つ

明らかにドラゴンプロトコルへ殺意がある...
ここからが、本番ということ。
「目的は果たさせない...皆さん、一緒に切り抜けましょう」

数が多いため、先ほどとは戦い方を切り替え、
一度に複数を巻き込む『満月』にて応戦
居合と焼却、霊力攻撃の技能にてまとめて焼き切り、
相手の攻撃は武器受けや受け流しでできるだけ捌く
斬り漏らしも出るだろうけど、数を減らすことを念頭に
もちろん、他のパーティーメンバーも信頼し背中を預ける。

ひと段落しても警戒は解かない。
まだ、これだけじゃ終わらない気がするし...。

『殺すころすコロスコロスコロス……!!!』
 光晶の精霊達がドラゴンプロトコルへ殺意を向ける。
(明らかにドラゴンプロトコルへ殺意がある……ここからが、本番ということ)
 |月島・翡翠《つきしま・ひすい》(余燼の鉱石・h00337)は注意深く敵の様子を覗う。その狙いはドラゴンプロトコルのマリウスに集中して向けられている。そして容赦ない攻撃に近くにいる者は巻き込まれてしまう。
「目的は果たさせない……皆さん、一緒に切り抜けましょう」
 翡翠はマリウスもパーティメンバーも守ってみせると皆に呼び掛けて前衛らしく前に出る。
「守りは任せて!」
 |月島・珊瑚《つきしま・さんご》(憧れは水平線の彼方まで・h01461)も鱗盾【海神の防護鱗】を構えて前衛で仲間と敵の間に立つ。
「俺も仲間を守るぜ!」
 獣人のガルアも前衛として剣と盾を構える。
「無理はしないでください! いざとなれば代わります!」
「大丈夫、盾役は粘り強くタフなのが持ち味! ……簡単に通れるなんて、思わないでよね!」
 心配そうなマリウスに珊瑚が余裕を持った笑みを見せ、すぐに向かってくる精霊へと視線を向けた。

『ドラゴンプロトコル……コロス!』
『邪魔なのも全部ぜんぶコロス!!』
 光晶の精霊達が光の魔法で光弾を放つと、それを珊瑚とガルアが盾で受け止めた。
「数が多い……ならこの技を使いましょう」
 翡翠がぼろぼろの刀【往日】の柄に手をやり√能力『満月』を発動する。
「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の――」
 居合で抜き打つと、無数の剣閃が迸りまるで満月のように明るく輝いて精霊達を斬り裂き、傷口が焼かれて燃えあがった!
『ヒィアアアアアアアアアア!!!』
『熱いっ逃げないと!!』
 精霊達が飛び回るが、剣閃から逃れられずに切断され焼け落ちていく。
「すげぇ剣技だ!!」
 その凄まじい威力にガルアが目を見開いた。
「逃れたのはこちらで叩こう!」
「わかったわ! 任せて!!」
 精霊達が慌てて離れると、そこへマリウスが魔弾を、エルフのトゥーリアが魔法で火球を叩き込んで精霊を撃墜していく。
「そう、それが連携って奴でしょ!? ばっちり決めるわよ!」
「おうっ!」
 敵陣が乱れたところに珊瑚とガルアが攻撃し、【蒼海の戦銃】で撃ち落とし、剣で叩き斬って精霊を地面に転がした。

『赦さないゆるさないユルサナイ!!』
『みんなみんなコロス!!!』
 光晶の精霊達が光の弾丸を放ち、乱反射させて四方八方から攻撃する!
「やべぇぞっ!」
「前衛の後ろに隠れて!」
 逃げ場のない攻撃に、ガルアと珊瑚が盾を構えて仲間を守り、光弾を受け止めていく。
「これなら私も捌けます」
 翡翠は光弾を刀で受け流し、斬り払って弾を逸らしていく。
「わたしも、みんなを守ります!」
 人間のレーナが祈り楽園の叢檻を生み出して後衛の皆を包み込み、行動不能にするが防御力を高め、傷を受けてもすぐに回復する場を展開した。
「これなら耐えられます。わたしたちの事は気にせず攻撃を!」
「わかったわ! 行くわよ!」
「攻撃を止めればいいんだな!」
「全て斬り捨てましょう」
 珊瑚、ガルア、翡翠の三人が打って出て、精霊を撃ち落し、剣で斬りつけ、刀で焼き斬った!
 その手痛い反撃を受けて精霊からの光弾が止まる――。

「攻撃が止まった。僕たちも反撃しよう!」
「援護するわ、レーナこの能力を解除して」
「はい、では解きます」
 レーナが楽園の叢檻を解除し、マリウスとトゥーリアが援護攻撃をする。
『痛い痛いっ!』
『命令通りにしてるだけなのに、どうしてこんな目に遭うの!?』
 光晶の精霊達は逃げるように飛び回る。
「このまま押し切るわよ!」
「道を切り開きましょう」
「おう! 行くぜ!」
 珊瑚が銃を連射し、翡翠とガルアが突っ込んで精霊を斬り倒す。
 そうして周辺の敵を倒し、一先ず精霊の攻撃の波を凌いだ。
「まだ、これだけじゃ終わらない。次があるね」
「どれだけいるのよこの精霊は!」
 翡翠がひと段落しても警戒を解かないでいると、光がまた近づいてくるのが視界に入った。悪態を吐きながら珊瑚も銃と盾を構えて戦闘態勢を維持する。
「でも、このパーティなら負ける気がしないよ」
「そうだな!」
 マリウスとガルアは頼もしい仲間と共になら戦い抜けると、力を合わせて新手の精霊を迎え撃った……。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

ルーネシア・ルナトゥス・ルター
(あれは光……きたか)
おっと……ここには私もいるんだ。
そう簡単に行くと思われるのは心外だね。
よし、君達は下がりつつ、孤立したりもしないよう注意してね。
ここからは私の出番さ。
言っただろう、君達の安全を担保するとね。
格好くらいはつけさせてもらうよ。

SPDを活かしつつ、接近戦ならマチェットナイフで応戦を、集団戦なら私は【エレメンタルバレット『雷霆万鈞』】で吹き飛ばしていこうか。
なんと私の銃弾は爆発するんだ。
しかもみんなへの祝福付きだよ。

さてと……こんな風に、どんな状況でも想定外の危険というものは起こり得る。
意外と命っていうものは軽いんだ。
今後も用心するようにね。

・アドリブや連携等、歓迎いたします。

(あれは光……きたか)
 ルーネシア・ルナトゥス・ルター(銀狼獣人の職業暗殺者・h04931)は迫る光を見て両手に銃とナイフを構えた。
『ドラゴンプロトコル……ドラゴンプロトコルは殺さないと!』
『命令命令、楽しく殺そう!』
 光晶の精霊達はドラゴンプロトコルのマリウスを狙い、周囲は視界に入らず巻き込んで攻撃しようとする。
「おっと……ここには私もいるんだ。そう簡単に行くと思われるのは心外だね」
 その前にルーネシアが立ち塞がる。
「よし、君達は下がりつつ、孤立したりもしないよう注意してね。ここからは私の出番さ」
「俺たちも戦うぜ!」
「そうです、僕らもやれます!」
 獣人のガルアとドラゴンプロトコルのマリウスが自分達も戦えると武器を構える。
「言っただろう、君達の安全を担保するとね。格好くらいはつけさせてもらうよ」
 そう言って振り返ったルーネシアが余裕を持った笑みを見せ、安心させると前を向いて√能力『エレメンタルバレット『雷霆万鈞』』を発動し、【祝福されし白銀の精霊銃】から雷の弾丸を放つ!
「なんと私の銃弾は爆発するんだ。しかもみんなへの祝福付きだよ」
「キャアアアアアアアア!!!」
「ビリビリするっ!」
 雷を纏う爆発が起こり精霊達を薙ぎ払い、さらに広がる電気が仲間の身体能力を高めた。

『反撃ハンゲキー!!』
 精霊が輝いて閃光を放ち、光の鎖を伸ばして巻きつけようとする。
「危ねぇ!!」
「大丈夫――」
 後退しながらそれを見たガルアが叫ぶと、落ち着いたルーネシアの返事が聞こえた。
「何をしてくるのか知っていれば、対処もできるものだよ」
 銃を持つ手で光を遮ったルーネシアは、【マチェットナイフ『銀嶺』】で鎖を弾いた。そして続くビームを飛び退いて回避し、ビームは外れて地面を抉る。
「さてと……こんな風に、どんな状況でも想定外の危険というものは起こり得る」
 レクチャーしながらルーネシアは銃口を向けビームを放った妖精を撃ち墜とす。
「意外と命っていうものは軽いんだ。今後も用心するようにね」
「わかったぜ!」
「はい、気を付けることにします」
 指導教官のようにあれこれと教え、冒険者としての大事なことを実戦で叩き込んでいった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ルイン・エターナー
【エターナー姉妹】
※ アドリブ大歓迎
ルインはティーリスより戦闘力は劣りますが、戦闘経験は圧倒的に豊富です。故に頼りになる姉です。

さて、次は光晶の精霊の群れか。まぁティーリスなら敵が何体いようと問題なく対処するだろうが、まだ子供だからな。当然とりこぼしもあるだろう。ティーリスは私がフォローすればいい。
REの時間遅延の中で周囲の敵を探し出し、怪力と限界突破で強化したRSMで時空間諸共敵を殴り一気に殲滅する。
敵の攻撃はREの時間遅延の中で視認して安全圏を探し出して安全圏まで後ろに飛び回避して、仮に攻撃を受けてもFSとRSMの瞬間自己修復機能でゴリ押しの回復をする。
無能力者だからといって甘く見るなよ?
ティーリス・エターナー
【エターナー姉妹】
※アドリブ大歓迎
ティーリスはまだ子供で普段は平仮名ですが本気モードになると漢字を使います。今回は本気モードなので冷酷かつ漢字でお願いします。

ついに集団の相手か。だがしかし私達の敵ではないな。何十何百いようと関係ない。全てを破壊し全てを滅する。幸い今回はみな近接戦闘仕様。
ルインに通達!こんな雑魚どもに手間取るな、全て滅せよ。
さて、私が先陣を切る事になるか。
紅龍魂覚醒を発動、速さを2倍にする。
限界突破したアーテーで敵の攻撃が来る前に目の前の時空間諸共破壊して、一気に殲滅。仮に打ちこぼしても姉がいるから問題にすらならない。
攻撃がきても歪龍腕輪で攻撃を飲み込みどこかに飛ばして回避する

『ドラゴンプロトコル! ドラゴンプロトコルがこっちにいるよ!』
 光晶の精霊がドラゴンプロトコルの元へと集まってくる。
「まだ新手が来るぞ!」
「落ち着いて対処しよう!」
 獣人のガルアとドラゴンプロトコルのマリウスが敵意を持った光り輝く光晶の精霊に向けて武器を構える。

「さて、次は光晶の精霊の群れか。まぁティーリスなら敵が何体いようと問題なく対処するだろうが、まだ子供だからな。当然とりこぼしもあるだろう。ティーリスは私がフォローすればいい」
 精霊に光に気付きパーティに合流したルイン・エターナー(ティーリス・エターナーのAnkerのお姉様・h04973)は、敵に襲われている状況を把握しティーリスの援護をすればいいと後方から視界に入れていつでも前に出られるように準備する。
「ついに集団の相手か。だがしかし私達の敵ではないな。何十何百いようと関係ない。全てを破壊し全てを滅する。幸い今回はみな近接戦闘仕様」
 ティーリス・エターナー(ドラゴンプロトコルのルートブレイカー・h04594)は敵を視認して本気モードになり、いつもの子供らしさが消えて冷徹に作戦を考える――。

「ルインに通達! こんな雑魚どもに手間取るな、全て滅せよ」
 そう伝えると、√能力『|紅龍魂覚醒《ティーリスソウル・アウェイクニング》』を発動する。
「覚醒せよ、我が龍魂。鋼の意志で全てを滅せよ。我が身はこれより煌めく紅龍人。変容賛歌。我が魂の変容を讃えながら黄泉の国へと旅立てよ」
 紅龍の魂を覚醒させスピードを2倍にして駆け出し、先陣を切って突っ込むと限界突破した拳【アーテー】で殴りつけ、目の前の時空間もろとも精霊を破壊する!
『え!? キャアアアッ!!!』
 接近されたと気付いた瞬間には粉砕されて精霊は消し飛んだ。
『何なにナニ!?』
『ドラゴンプロトコル! こいつもドラゴンプロトコルだよ!』
『なら殺さないと!!』
 光晶の精霊達が狙いをティーリスに変える。しかし攻撃する前に殴り飛ばされて消滅していった。

『離れて魔法で殺そうコロソウ!』
『そうしようそうしよう!!』
 精霊達は光の魔法を放って眩い光エネルギーを照射して仕留めようとする。
「こちらは私が受け持とう」
 ルインが【|RE《ルイン・アイ》】の時間遅延の中で攻撃しようとする敵を捉え、限界突破した【|RSM《ルイン・シュードゥマッスル》】で一気に接近して時空間ごと殴り殺す!
『ひ、キャアアアアアアアア!!!』
『邪魔なんだから!』
「回避は難しいか」
 精霊がルインに向けて光を照射する! ルインはREの時間遅延の中で広範囲に広がる光を回避できないと判断すると、【|FS《フェイク・スキン》】とRSMの瞬間自己修復機能でゴリ押しの回復によって耐える。そして前に踏み出して光の中を進む――。
『どうして? 光を浴びてるのに!』
「無能力者だからといって甘く見るなよ?」
 驚く精霊に拳を打ち込みぐぎゃぐちゃに潰して吹き飛ばした!
『ドラゴンプロトコルだけでも殺さなくっちゃ!』
 使命感に押されて精霊がティーリスへと光を照射する。しかしティーリスは【|歪龍腕輪《ティーリス・バングル》】で世界を歪ませ攻撃を飲み込みどこかに飛ばしてしまう。
「殲滅する――」
 踏み込んだティーリスが拳を叩き込み、精霊をこの世界から消し去った。
「ティーリスを狙うとは愚かなことだ。私の最高傑作にして妹の力を思い知るがいい」
 ティーリスが暴れ周り、その様子をルインは見守った……。

「熟練の冒険者かしら、強いわ」
「うん、こっちも足手まといにならないようにがんばろう!」
 その苛烈な戦いぶりを見て、エルフのトゥーリアと人間のレーナは自分達も出来ることをしようと精霊へと遠距離攻撃をして仲間をフォローして戦闘を継続した。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

マリー・コンラート
ついにお出ましだね。本来現れるはずのないモンスターが来るなんておかしいよ!
よく見たらマリウスくんを狙ってるみたいだし……ここで守って全部蹴散らそう!
みんなには一匹たりとも近づけさせない!
……参考にはならないかもしれないけどね?

ブルームロッドを持ったら[遊撃]で撹乱して[存在感]を見せつけ、精霊たちの注意をなるべくこっちに引き付けよう。
精霊たちが能力を使いそうになったら、『プロミナント・ブロウ』で払い攻撃をわざと外すよ。
あとは独擅場だね。精霊から根こそぎ吸収した光を解き放ち、周囲の敵を[なぎ払い]一掃しちゃおう!
残った敵もブルームロッドを振り回して片付ける!

決してここで好き勝手はさせないよ!

「ついにお出ましだね。本来現れるはずのないモンスターが来るなんておかしいよ!」
 マリー・コンラート(|Whisper《ウィスパー》・h00363)は現れた光晶の精霊を見て、注意するようにパーティメンバーに呼び掛ける。
「よく見たらマリウスくんを狙ってるみたいだし……ここで守って全部蹴散らそう!」
 そして特にマリウスを守る意識をするように声掛けし、気合を入れて精霊と向き合う。
「確かに、マリウスを狙っているっぽいよな」
「さっきからドラゴンプロトコルって言ってるみたいだし、種族が狙われる理由なのかしら?」
 獣人のガルアとエルフのトゥーリアがそういえばと、ドラゴンプロトコルのマリウスを中心に狙われているようだと気付く。
「じゃあマリウスを守るように意識しよう」
「ありがとう。僕もみんなをフォローできるように頑張るよ」
 人間のレーナの言葉に仲間達が頷き、マリウスは感謝して銃を構えた。

『ドラゴンプロトコル……ドラゴンプロトコルをコロス!』
 マリウスだけを見て精霊達は近づいていく。
「みんなには一匹たりとも近づけさせない! ……参考にはならないかもしれないけどね?」
 【ブルームロッド】を手にすると、マリーは一人遊撃として飛び出して自分へと意識を引き付ける。
『こっちに向かってくるよ!』
『ドラゴンプロトコルじゃないけど、いいや、ついでに殺しちゃえ!!』
 精霊達がマリーに向かって魔法で光を生み出しエネルギーを照射しようとする。
「させないよ!」
 先んじてマリーが√能力『プロミナント・ブロウ』を発動し、無拍子にして神速の杖捌きで光を払いながら地面に叩き込み速度と光エネルギーを吸収していく。
『力が抜けてく……』
『光が消えちゃうよぉ……』
「あとは独擅場だね! 一掃しちゃうよ!」
 精霊達の力が弱まった分だけパワーアップしたマリーは、弱弱しい光を放つ妖精に向かって根こそぎ吸収した光を解き放ち、眩い光の照射で薙ぎ払い一掃した!
「凄いわ! 相手の力を吸収して放つなんて!」
 その能力の原理を理解したトゥーリアが感嘆の声を上げる。
「決してここで好き勝手はさせないよ!」
 マリーはブルームロッドを振り回して残った精霊も吹き飛ばして片付けた!

「この調子ならダンジョンを脱出できそうだ!」
「油断は禁物よ!」
「そうだね、油断せずに逃げよう!」
 すぐに調子に乗るガルアをトゥーリアが嗜め、マリーも油断大敵と同意して警戒しながらダンジョンを入ってきた出入り口の方へと進んでいった……。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ティファレト・エルミタージュ
貴様らは下がっていろ
ここからは、我らの出番だ
自身の時間を止め、干渉不可能にした状態で動き回る
時間を止めた状態で動き回るという|矛盾《パラドックス》が、光速を追い抜いてはたき落とすと言う出鱈目を実現させる

お返しだ
更にはたき落とした際に光の弾丸へと時間停止を付与
物理法則と相対性理論を無視した跳弾が、精霊を捕らえ潰滅させていく
光の速度を操ると言うなら、そのステージの上に行くまでだ
時間停止で巨大な時空間の断絶・虚空と言える我が肉体による徒手空拳が、光の精霊を捕らえて貫き斬滅を成す
時間停止の付与とは世界の断絶を身に纏うに等しい
光を速度では、貫けぬよ

『見つけた見つけたドラゴンプロトコル……!』
『コロセコロセ!!』
 光晶の精霊が輝きながら次々と現れる。
「うわっ! また現れやがった!!」
 ダンジョンを脱出しようと来た道を戻り、先頭を歩く獣人のガルアが光が飛んで来るのを見て警告の声を上げた。
「貴様らは下がっていろ。ここからは、我らの出番だ」
 |ティファレト・エルミタージュ《Tiphereth・Hermitage》(|真世界《リリー》の為に・h01214)がパーティに呼び掛けて前に出る。
「気を付けてください!」
 ドラゴンプロトコルのマリウスが下がりながら声を掛けた。
「安心しろ、すぐに終る」
 自信に溢れた表情でそう言うと√能力『|光輝なる獅子は相応しき心臓に宿る《リリーエンド・エトワール・ライオンハート》』を発動し、自身の時間を止め、干渉不可能にした状態で動き回る。

『邪魔邪魔!!』
『穴だらけにしちゃえ!』
 精霊達が光の弾丸を放つと乱反射してあちこちに当たって跳ね返り四方八方から襲い掛かる!
「無駄だ」
 時間を止めた状態で動き回るという|矛盾《パラドックス》が、光速を追い抜いてはたき落とすと言う出鱈目を実現させる。ティファレトが拳を振るうと飛び交う光弾が収まった。
「お返しだ――」
 さらにはたき落とした際に光の弾丸へ時間停止を付与し、物理法則と相対性理論を無視した跳弾が飛び、精霊を捕え潰滅させていく。
『キャアアアアア!!』
『消えちゃうよ! もっと光を飛ばさないと!』
 光の波動を纏った精霊達が激しく光弾を撃ち出す!
「光の速度を操ると言うなら、そのステージの上に行くまでだ」
 時間停止で巨大な時空間の断絶・虚空と言える肉体による徒手空拳が、光の精霊を捕らえて貫き斬滅を成す――。
「時間停止の付与とは世界の断絶を身に纏うに等しい。光の速度では、貫けぬよ」
 ティファレトは周囲の全ての光を消し去り、静かに立ち止まった。
「速ぇっ!!!」
「動きを目で追えなかったね」
 そんな圧倒的な速度を前にガルアとマリウスが目を丸くして驚きの声を上げた。
「立ち止まってる暇はない。行くぞ」
「お、おう!」
「急ごう!」
 ティファレトが堂々と歩き出すと、それを追ってパーティも後に続き出口を目指す。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

夜風・イナミ
絡みアドリブ歓迎
ひいいっぱい……!しかも様子がおかしくて怖……!
お、お守りしますよぉ……!

うう、陰キャ呪術師牛なので光属性の敵はなんとなく苦手ですぅ…
石化の魔眼でまとめて石化…!できればよかったんですが眩しすぎて無理そうです。
大きい体でマリウスさんを守る壁になりながら戦います
巨大な呪の釘を地面にぶっ刺して踏みつけて、呪詛を周囲にバラマキ
呪詛で自動攻撃したり、呪詛の闇で光の弾丸を弱めて防御したりしたいですね。
怖がられたらちょっと凹みますが……本当に味方なので!いい呪詛なのでぇ…!

『コロセコロセコロセ!!!』
『ドラゴンプロトコルは殺しちゃえ! キャハハハハハッ!!』
 パーティーがダンジョンを戻っていくと、狂ったように笑い光晶の精霊達が飛び回る。
「ひいいっぱい……! しかも様子がおかしくて怖……!」
 |夜風・イナミ《ヨカゼ・稲見》(呪われ温泉カトブレパス・h00003)はその様子を見て怯えつつも、前衛としてパーティを守ろうと立ち向かう。
「お、お守りしますよぉ……! うう、陰キャ呪術師牛なので光属性の敵はなんとなく苦手ですぅ……」
 眩しい相手を見上げ、自分とは正反対の光に苦手意識を持ち腰が引けてしまう。
「石化の魔眼でまとめて石化……! できればよかったんですが眩しすぎて無理そうです」
 それならばと大きい体を活かし、マリウスを守る壁になって巨大な【呪いの釘】を手にした。

『あのおっきいの邪魔だねっ!』
『光で消しちゃおうそうしよう!!』
 光晶の精霊達が光弾を撃ち出し、乱反射させて薙ぎ払おうとする!
「気をつけて攻撃が来るよ!」
「だ、大丈夫ですぅ……!」
 イナミは強靭な肉体で受け止めながら、√能力『|恨み晴らし代行サービス《ウサミバラシダイコウ》』を発動して巨大な呪の釘を地面にぶっ刺して踏みつけて、呪詛を周囲にバラマキ呪詛によって光を包み込んだ。
 すると光弾が呪詛によって勢いを削がれ、減衰してやがて消滅していく。
『あうぅっ苦しい……クルシイ………!』
『ひぎゃっ!! あ、ああああああっ!!』
 さらには呪詛に染まった精霊達が苦しみ出し、壁にぶつかったり地面に墜落していった。

「うえぇ……これ大丈夫なヤツ?」
「こら! 助けてくれてるんだから大丈夫に決まってるでしょ! ……大丈夫よね?」
 ビビって一歩下がった獣人のガルアをエルフのトゥーリアが叱りつける。だが少しばかり不安な顔でイナミに尋ねた。
「だ、大丈夫です! 本当に味方なので! いい呪詛なのでぇ……!」
「そうよね、ほらガル!」
「ああ、ごめん。疑って悪かったよ。一緒にパーティを守ろうぜ!」
「はぃ……!」
 怖がられてちょっと凹んだイナミにガルアが頭を下げ、肩を並べて仲間を守ろうと協力して精霊の攻撃を凌ぎ、出口に向かって進んでいく……。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

テオフラス・リンリムト
なんか殺意マシマシで狙われるマリウス君も大変っすねぇ(まるで他人事)
……おいら、わるいドラゴンプロトコルじゃないっすよ

ぴかぴか光るのには慣れてるってのもあるっすけど、ここはあえて精霊の攻撃を貰うっす
その方がマリウス君向くヘイトも減らせるっすからね
とはいえ、向こうは遠距離主体な雰囲気があるっすから
予めダッシュで距離を詰めておくっす
直流家電で一網打尽にするためにも牽制しながらおびき寄せつつ
集まったところを網で捕縛するっす作戦っす
物理的な網じゃないっすから、多分精霊も捕まえられるはずっすね
鎖でこっちも捕まっちゃうっすけど、敵がまとまりさえすれば問題ないっす
怪力と根性で重量攻撃をお見舞いしてやるっす

『ドラゴンプロトコルを殺さないと怒られちゃう! キャハハッ!』
『……ドラゴンプロトコル………コロス!!』
 倒しても倒しても、あちこちに隠れていた光晶の精霊達がドラゴンプロトコルのマリウスを狙って集まってくる。
「おいっ! マリウスが狙われてるぞ!」
「わかってるわ!」
 獣人のガルアが警告の声を上げ、エルフのトゥーリアが炎の魔法を叩き込む。すると精霊達は飛び回り避ける。

「なんか殺意マシマシで狙われるマリウス君も大変っすねぇ」
 そんな様子をテオフラス・リンリムト(家電竜・h00051)はまるで他人事のように見ていた。
『……ドラゴンプロトコル?』
 じーっと精霊がテオフラスにも視線を向ける。
「……おいら、わるいドラゴンプロトコルじゃないっすよ」
『ドラゴンプロトコル! ドラゴンプロトコルは殺さないと!!』
 テオフラスの弁明を無視して精霊がピカピカ輝いて光を照射する!
「残念っすけど、ぴかぴか光るのには慣れてるっす」
 敢えて攻撃を頑丈な【雷竜甲殻】で受け止めて、平気な顔をしてみせる。
『こっちにもドラゴンプロトコルがいるよ!』
『本当! こっちの方がおっきい! よし、殺しちゃおう!』
 ハイテンションに精霊達がテオフラスを狙う!

「これでマリウス君向くヘイトも減らせたっすね。とはいえ遠距離で一方的にやられるのは拙いっす」
 精霊達のヘイトを集めると、テオフラスはダッシュで接近して精霊達の中心に位置取るように動く。
「おい、大丈夫か!」
「大丈夫っす! 一網打尽にしてやるっすよ!」
 心配するガルアにニヤリと笑ってみせ、テオフラスは精霊達を引き付けると√能力『|直流家電《シュトロムゲレーテ》』を発動し、ブレスで牽制して精霊達を纏めると、雷で編んだ網を放り投げて絡み取る!
「物理的な網じゃないっすから、精霊も捕まえられるっす」
『キャー! 捕まっちゃった!』
『ビリビリ……こっちもやり返そう……!』
 精霊もまた光の鎖を投げてやり返す。
「まとまりさえすれば問題ないっす。ここからは怪力と根性の出番っすから!」
『冷蔵庫が降って来るーーー!』
 テオフラスは構わず一纏めになった精霊に、【高電圧錬金釜】や【ポータブル冷凍冷蔵庫】を叩き込んで地面にめり込ませ、重量攻撃によって押し潰して消滅させた!
「おおっ、力業だな!」
「真似しようとしちゃダメよ!」
 ゴリ押し攻撃に目を輝かせるガルアに、エルフのトゥーリアが釘を刺す。
「さあ、蹴散らしてどんどん進むっすよ!」
 テオフラスはポータブル冷凍冷蔵庫を担いでドシンドシンと出口を目指して歩き出した。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

天王寺・ミサキ
「魁!番長塾」で参加。

なーんか物騒なこと言う精霊だね。最近噂の喰竜教団ってやつ?集団で一人の子を狙うのは関心しないな。

……ミントちゃん(h00399)って本当はいくつなんだろう。いや、いくらオレでも|淑女《レディ》に歳聞くような真似はしないけど。

【集団戦術】を活用しつつ戦闘。豪太郎さん(h06191)と連携しつつ前線で相手を殴っていく。範囲攻撃はダルいけど……【継戦能力】舐めんなーっつー話よ。
おっと、詠唱中のミントちゃんのほうには行かせないよ?
√能力を使用して足払いからのなんかすっごい注連縄でまとめて捕縛。とりあえず殴って解決を図りつつ時間稼ぎ。

精霊って除霊できんのかな。まあいいや、悪霊退散!
ミンシュトア・ジューヌ
「魁!番長塾」で参加。

先程は少々お見苦しい姿を見せてしまいましたが、ここからは気合いを入れていきますよ。

「冒険者登録証」を少年達に見せて
「こう見えても、わたし達はそれなりのベテラン冒険者なのですよ?」
と、年齢不詳なお姉さんエルフの【演技】で信用してもらいます。
(実際はリアル14歳です)

少年達を守るように、多数の【ウィザード・フレイム】を使って敵の攻撃を反射したり、豪太郎(h06191)、ミサキさん(h05991)との【連携攻撃】をします。
「光は反射されるものでしょう?」

わたしが移動しなくて良いように番長塾の2人にサポートしてもらいます。
あ、今回は敵から守ってもらったお礼を言いますよ。
轟・豪太郎
「魁!番長塾」で参加。

「ワシが剛拳番長轟豪太郎である!」

引き続き少年達を守るため、敵は全て倒す!倒すといってもボウリングはもう勘弁してくれ!!
ミサキ(h05991)との【連携攻撃】を主体に、【喧嘩殺法】【グラップル】【捨て身の一撃】【重量攻撃】【無差別攻撃】……と攻撃系技能のオンパレードで挑む!!

ミンシュトア(h00399)が連続でウィザードフレイムを出しやすいように、ガードしながら戦うぞ。

敵は光の精霊だと?
ならばワシの右手も光って唸る!
必ィッ殺ッ!【番長吃驚掌】じゃあッッ!!
敵の能力はこれで無効化していくぞ!
自分でも忘れそうになるが、ワシはルートブレイカーでもあるのでな!!

『ドラゴンプロトコル……殺さないと……』
『ドラゴンプロトコルは皆殺し!』
 光晶の精霊達が行く手を阻むように飛び交いドラゴンプロトコルのマリウスの命を狙う。
「うぇ、まだいるのかよ! 流石に疲れてきたぜ」
「でももう少しで出口が見えてくるはずだよ」
 獣人のガルアとドラゴンプロトコルのマリウスが汗を拭い、連戦の疲れを見せながらも気丈に武器を構えた。

「なーんか物騒なこと言う精霊だね。最近噂の喰竜教団ってやつ? 集団で一人の子を狙うのは関心しないな」
 |天王寺《てんのうじ》・ミサキ(我思う故に・h05991)がその前に割って入る。
「ワシが剛拳番長轟豪太郎である!」
 何度だって番長らしく名乗りを上げる|轟・豪太郎《とどろきごうたろう》(剛拳番長・h06191)も初心者パーティを守ろうと背に護るように立ち塞がり魁!番長塾のメンバーが精霊と対峙した!
「あ、さっきの番長パーティの人らだ!」
 獣人のガルアが先ほどの面白い遭遇を思い出して笑顔を浮かべた。
「引き続き少年達を守るため、敵は全て倒す! 倒すといってもボウリングはもう勘弁してくれ!!」
 先ほどのような大乱闘は御免蒙ると豪太郎はちらりとミンシュトアに視線を向けた。
「先程は少々お見苦しい姿を見せてしまいましたが、ここからは気合いを入れていきますよ」
 テンションを上げ過ぎて驚かせたと反省したミンシュトア・ジューヌ(|知識の探索者《ナリッジ・シーカー》・h00399)は、少年達のパーティに近づいて「冒険者登録証」を見せた。
「こう見えても、わたし達はそれなりのベテラン冒険者なのですよ?」
「先輩でしたか。よろしくお願いします」
 年齢不詳なお姉さんエルフであるミンシュトアがベテランらしい余裕の態度を見せると、ドラゴンプロトコルのマリウスが頭を下げる。
「……ミントちゃんって本当はいくつなんだろう。いや、いくらオレでも|淑女《レディ》に歳聞くような真似はしないけど」
 疑問に思うミサキは気になりながらも、もし聞いたりしたら――怖ろしい想像をして口を噤む。
 実はリアル14歳であるが、ミンシュトアのお姉さんっぽい雰囲気に皆が騙されていた。

『なんか色々いろいろいっぱいいるよ!』
『ドラゴンプロトコル! ドラゴンプロトコルを殺せばいいんだ! 殺せコロセ!』
 精霊達は遊ぶように飛び回り、番長達を無視してマリウスを狙って目も眩む光の破壊エネルギーを照射する!
「敵は光の精霊だと? ならばワシの右手も光って唸る! 必ィッ殺ッ!【番長吃驚掌】じゃあッッ!!」
 光の前に立った豪太郎が√能力『|番長吃驚掌《バンチョウビックリショー》』を発動し、右掌を突き出して光に触れると何もなかったように消滅した。
「敵の能力はこれで無効化していくぞ! 自分でも忘れそうになるが、ワシはルートブレイカーでもあるのでな!!」
 ついつい拳で殴った方が早いので忘れがちだが、こういった誰かを守る時には役に立つと豪太郎が鉄壁の護りでパーティを守護する。
「それじゃあこっちは殴り倒していくよ!」
 ミサキが無力化された精霊に殴り掛かってぶっ飛ばしていく。鍛え上げられた鉄拳は精霊を光もろとも容易くぶち抜いた!
『邪魔邪魔!』
『邪魔するなら……いっしょに殺してあげるるるルル!!』
 近づかれた精霊が光の魔法を使い、眩い破壊エネルギーを放つ!
「範囲攻撃はダルいけど……継戦能力舐めんなーっつー話よ」
 ミサキは光に耐えながら突っ込み、拳を正面からぶち込んで攻撃を止めた。
「剛拳番長の拳を受けてみろ!!」
 続いて豪太郎も拳を振るい、ミサキの背後に回り込もうとした妖精をぶっ飛ばす! そうして二人が連携して精霊達を薙ぎ払っていく。
『ころせーころせー』
 しかし仲間がやられても妖精達は引くことを知らぬように、ただただドラゴンプロトコルを殺そうと止まらない。

「数が多いわね。それじゃあこちらも数を呼ぶことにしましょうか」
 ミンシュトアが詠唱を始めて√能力『ウィザード・フレイム』を発動し、ウィザードフレイムをひとつずつ創造していく。射線に入ったウィザードフレイムは光を受けると反射し、精霊に返して吹き飛ばした!
『光が跳ね返ってきたっ!』
『あの炎キライ!』
 ウィザードフレイムを生み出すミンシュトアを止めようと近づいていく。
「おっと、詠唱中のミントちゃんのほうには行かせないよ?」
 詠唱中は動けぬミンシュトアを守ろうと、ミサキは√能力『|とりあえず殴って解決《ヤッパコレダヨ》』を発動し、足払いで空中の精霊達をくるくると回転させて体勢を崩し、なんかすっごい注連縄でまとめて捕縛する!
『うーん、うーん、動けない……!』
『光で吹き飛ばそう!』
「精霊って除霊できんのかな。まあいいや、悪霊退散!」
 光線で拘束を解こうとする精霊をとりあえず殴って解決を図り時間を稼ぐ。
『こっちこっち!』
 精霊がミサキから逃れて回り込むようにミンシュトアに狙いをつけ光を放とうとする――。
「ミンシュトアを狙うつもりか、だがそうはさせん!」
 豪太郎がさせはせんと殴ってぶっ飛ばし、ボールのように蹴り飛ばし、放たれる光は右掌で消し去り、縦横無尽に暴れ回って精霊を押し留めた。

『邪魔邪魔邪魔邪魔じゃまーーー!』
『みんな消えちゃえ!』
 距離を取った精霊達が光弾を放ち乱反射して広範囲を撃ち抜こうとする。しかし数を増やしたウィザードフレイムによって次々と跳ね返され、自身の放った光弾に撃ち抜かれて消し飛んだ。
『キャアアアアアアアア!!』
「光は反射されるものでしょう?」
 ミンシュトアは自分の放った光を受けて消えていく精霊達に悪戯っぽく笑みを浮かべた。
「ミンシュトアの能力と相性が悪かったな! 残りを片付けてしまうぞ!」
 撃ち漏らした精霊に豪太郎が殴り掛かり、重い一撃で壁に打ちつけて粉砕する!
「これで終わり!」
 ミサキが最後の精霊をとりあえず殴って吹き飛ばし、光が弾けるように消滅させた。

「二人ともサポートありがとうございます」
 ミンシュトアは守ってくれた二人にお礼を言う。
「うむ、今回は新米冒険者の手本となるコンビネーションを見せられたようだな!」
「まあ、前のは無茶苦茶だったからね」
 豪太郎とミサキが初心者パーティの方へと視線を向ける。
「おおー! さっきとは違ってコンビネーションであっさり倒しちまった!」
「これがベテラン冒険者の実力か。先ほどの戦いは遊んでたんだね」
 魁!番長塾の行動は良い方へと捉えられ、初心者冒険者達から尊敬の目を向けられた。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

日南・カナタ
【灯点】
うわ出た…!
こいつら殺気がヤバイ!なんだよこの絶対ドラゴンプロトコル殺すマンみたいになってるの…!
そんなの…絶対にさせるか!

初心者のパーティの皆、そしてドラゴンプロトコルのマリウスを絶対守らなきゃって思う気持ちが怖い気持ちを上回る

ケヴィンさんは大丈夫だと思うけど
それでもきっと攻撃が集中するだろうから気を付けないけと!
…いや、むしろそこを狙うか…!

ドラゴンプロトコルのケヴィンさんやマリウスを狙って恐らく光の精霊は群がってくるだろう
そこを【|霊震《サイコクエイク》】で一網打尽にする

敵の動きを震動阻害し仲間達が攻撃しやすいようにする
「行動が丸わかりで助かったよ! さぁ皆今だよ!」

アドリブ歓迎
ケヴィン・ランツ・アブレイズ
【灯点】
ここからが本番だな。
マリウスだけじゃねェ。敵は俺も標的にしてくるだろうな。
「心配するな。お前は俺と、仲間たちが守る。自分と皆を信じろ」

愛馬を召喚し、マリウスを後ろに乗せる。敵の目的が|俺たち《ドラゴンプロトコル》である以上、まとまってる方が戦いやすいだろ。
〈騎乗〉し、機動力を活かして敵の攻撃を躱しつつ、味方の支援を貰って防衛に徹する。
〈盾受け〉〈ジャストガード〉〈エネルギーバリア〉を組み合わせ、自身とマリウスが受けるダメージを最小限に食い止める。√能力も併用し、とにかく死なねェように立ち回る。
勿論やられっぱなしじゃ終わらねェ。〈力溜め〉しつつ、隙を見て〈なぎ払い〉〈重量攻撃〉で反撃だ。
永雲・以早道
【灯点】

俺も大夫意気地無しだからね
お化けとか怖いし
でも、一番前にいて敵と戦うのはそれ以上に誰かを守りたいから
どんな理由でもいいと思う
戦う理由、冒険に出る理由、旅に出る理由

仲間はいいものだって思う
違っていいんだよね
その方が集まったら強くなれるから

君達も仲間だよ
一緒に戦おう


ガルアと一緒に前線を支えつつ戦う
自分の方が先輩とか思わないように仲間として
ガルアが攻めたいなら盾役をして
守りたいならサポートしつつ攻撃も担当

常にドラゴンプロトコルのケヴィンとマリウスの様子を気にかけ何かあったらすぐに庇える位置にいるようにする

なぎ払うように太刀を使い
牽制と攻撃を兼ねる
威圧して敵の気を引く
ステラ・ノート
【灯点】
マリウスさん達にとっての初めての冒険が笑顔で終われるように、引き続き皆と一緒に協力するね。
…レーナさんは、大丈夫?不安なら、気持ちが落ち着くように手をつなぐよ。
トゥーリアさんは、あれの正体が精霊だとよく気付いたね。あなたの知識は、きっと皆を助ける武器になる。
レーナさんと一緒に皆のサポートを、お願いね。

わたしも本来は精霊に近いモノ、だから。
教団の思想に狂ったかのように襲いかかってくる精霊達の姿を見るのは心が痛む、けれど。
皆を傷付けるのならば、手加減しないよ。…ごめんね。
マリウスさんやケヴィンさんを狙って集まってきたところを『聖なる星の加護を』の範囲攻撃で一掃し、星の加護で皆を支援するよ。
ゴードン・バロック
【灯点】
昔から精霊と交流がある俺としては複雑だ。
俺の認識している光の精霊はもっと神聖で美しいはずだから。
だからこそ自分が護りたいと思う存在を根性で守る。
後輩達に怖がらせないようにな。

*戦闘
配置は後衛。
速攻、√通信で近くの【灯点】と初心者パーティメンバー達(特にマリウス優先)に繋ぐ。
これで反応速度をあげたら、光の精霊の鎖を回避、対応しやすくなるだろうか。
その後弾道計算を行いながら、精霊銃で連携攻撃+援護射撃を行う。

守護は騎士道としての本分。
だが守護対象も同じ騎士を志す者。
共に戦う意思があるなら、過剰に護りに固まろうとせず動きやすいように幅を広げ、鼓舞しながら戦おう。

連携&アドリブOK

『ドラゴンプロトコル……見つけた!!』
『殺そう殺そうコロコロころそうドラゴンプロトコル!!!』
 嬉々として光晶の精霊達はドラゴンプロトコルを狙う。
「うわ出た……! こいつら殺気がヤバイ! なんだよこの絶対ドラゴンプロトコル殺すマンみたいになってるの……!」
 その様子を見た|日南《ひなみ》・カナタ(新人|警視庁異能捜査官《カミガリ》・h01454)はホラー映画のようだと怖さを感じる。
「そんなの……絶対にさせるか!」
 初心者パーティの皆、そしてドラゴンプロトコルのマリウスを絶対守らなきゃと思う気持ちが怖い気持ちを上回り、怨霊のような精霊と対峙して【カナタ式ロングハンマー】を構える。
「ケヴィンさんは大丈夫だと思うけど、それでもきっと攻撃が集中するだろうから気を付けないけと! ……いや、むしろそこを狙うか……!」
 ドラゴンプロトコルを集中して狙うのはわかっている。ならそこを狙えばいいと考えてタイミングを窺う……。

「ま、また出てきたよ」
「しつこいわねっ!」
 人間のレーナとエルフのトゥーリアは連戦に疲労を見せていた。
「大丈夫だ! 俺がぶった斬ってやるぜ!」
 前衛で仲間より疲れていながらも獣人のガルアは胸を張り続ける。
「俺も大分意気地無しだからね。お化けとか怖いし。でも、一番前にいて敵と戦うのはそれ以上に誰かを守りたいから」
 疲れと共に不安が強まる初心者パーティに、|永雲・以早道《ながくも・いさみち》は(明日に手を伸ばす・h00788)は自分が戦う理由を語る。
「どんな理由でもいいと思う。戦う理由、冒険に出る理由、旅に出る理由――」
 以早道の言葉にあれこれと理由を思い浮かべていく。
「俺は仲間と一緒に冒険をしたいから、だからいくらだって戦えるっ!」
「私は……」
「仲間はいいものだって思う。違っていいんだよね。その方が集まったら強くなれるから」
 すぐに即断即決で自らの理由をガルアが口にすると、以早道は頷いて即決する者もいれば、悩んで答を出す者もいると、それぞれの違いを認め長所として活かすことが大切だと教える。
「君達も仲間だよ。一緒に戦おう」
「ああ、一緒にこの戦いを乗り越えようぜ!」
 先輩後輩ではなく、仲間として戦おうと以早道はガルアと肩を並べて前衛に立つ。

「マリウスさん達にとっての初めての冒険が笑顔で終われるように、引き続き皆と一緒に協力するね」
 ステラ・ノート(星の音の魔法使い・h02321)は楽しい冒険の思い出に出来るようにと、初心者パーティを守るべく気を配る。
「……レーナさんは、大丈夫? 不安なら、気持ちが落ち着くように手をつなぐよ」
「あ、ありがとうございます。少しお願いできますか」
 不安そうなレーナと手を繋ぎ、ステラは安心させるようにぎゅっと握った。
「トゥーリアさんは、あれの正体が精霊だとよく気付いたね。あなたの知識は、きっと皆を助ける武器になる」
「冒険の役に立つと思っていろいろ調べておいたのよ」
 ステラが褒めるとトゥーリアは照れながらも嬉しそうに笑みを見せた。
「レーナさんと一緒に皆のサポートを、お願いね」
「わかったわ!」
「がんばります!」
 トゥーリアとレーナが頷き、もう大丈夫そうだとステラは手を離した。

「昔から精霊と交流がある俺としては複雑だ。俺の認識している光の精霊はもっと神聖で美しいはずだから」
 精霊に育てられたゴードン・バロック(陽差しの|炎銃士《フレイムマスケッター》・h01865)は、狂ったように暴れ回るモンスターと化した精霊を見て眉間にしわを寄せた。
「だからこそ自分が護りたいと思う存在を根性で守る。後輩達を怖がらせないようにな」
 精霊が人を害するようなことにならないように、守ってみせようと後衛から√能力『|√通信《バーベンドン》』を発動する。
「コンタクト」
 自分を中心に周囲の灯点の仲間と初心者パーティメンバー達を通信できる状態にした。
「これで俺の周囲に居れば通信できるし、反応速度も上がる。上手く利用してくれ」
「助かるぜ!」
 これなら相手の動きにしっかり反応できそうだとガルアが喜ぶ。

「ここからが本番だな。マリウスだけじゃねェ。敵は俺も標的にしてくるだろうな」
 ケヴィン・ランツ・アブレイズ(|“総て碧”の《アルグレーン》・h00283)はドラゴンプロトコルである自分も狙われるだろうと精霊達を見渡す。
「まだこれだけの数が……あと少しで出口なのに」
 ドラゴンプロトコルのマリウスが疲れが溜まった仲間を見て少し不安になる。
「心配するな。お前は俺と、仲間たちが守る。自分と皆を信じろ」
 ケヴィンはマリウスを勇気づけると、愛馬【銘無き黒騎士の名馬】を召喚して騎乗する。
「俺たちで囮になるぞ、乗れ」
「わかりました!」
 馬上からマリウスに手を逃すと、それを掴んだマリウスを引っ張り上げて後ろに乗せる。
「敵の目的が|俺たち《ドラゴンプロトコル》である以上、まとまってる方が戦いやすいだろ」
「はい! 僕は銃で牽制します!」
「わかった、いくぞ」
 ケヴィンが馬を走らせ、マリウスが銃を連射して精霊に攻撃する。疾走する馬上からでは簡単に当たるものではないが、それでも牽制にはなる。
『ドラゴンプロトコル……ドラゴンプロトコルが二人!』
『殺そう殺そうコロス!!!』
 精霊達はそれを追って回避行動を取りながら集まってくる。
『光でぜんぶぜんぶコロス!!』
 精霊が輝いて広範囲に光のエネルギー波を放つ!
「後方から魔法による攻撃が来ます!」
「任せろ」
 マリウスが警告の声を上げ、ケヴィンは馬を旋回させて【矜持示す黒騎士の盾】で光を受け止め、抜ける分はエネルギーバリアで軽減する。
「被弾は避けられねェか。ならとにかく死なねェようにしておくか」
 √能力『|幻想虚構・忘却庭園《オブリビオン・ファンタジア》』を発動し、周囲の仲間の忘れようとする力を増幅して、死ななければ負傷がすぐに癒えるようにしておく。
「援護する」
 ゴードンが【マスケット型精霊銃『|夕焼けの薔薇《フー・デュ・ロゼ》』】を構え。弾道計算して発砲し狙い澄ました一撃を光を放つ精霊に叩き込んだ!

『ドラゴンプロトコル……早く速くハヤク死んで!!』
『……コロスコロスコロスころせーーーー!!!!』
 精霊達が叫びながら光弾を撃ち出し、乱反射してケヴィンとマリウスを狙う。
「急所に当たったら危険だね。俺達で攻撃を止めよう」
「わかった! やってやるぜ!」
 以早道とガルアが割り込み、飛び交う光弾を太刀【黒鉄丸】で斬り払い、盾で受け止めて防ぐ。
「ドラゴンプロトコル以外には興味もないようだな」
 自分たちを無視してドラゴンプロトコルだけを狙う精霊にゴードンは銃口を向ける。
「なら狙い撃ちするだけだ」
 こちらに気を配らないなら好きなように狙えると、引金を引くたびに精霊が墜落していった。

「集まってきたな! 一網打尽にしてやる!」
 敵が集まるのを待っていたカナタが√能力『|霊震《サイコクエイク》』を発動し、霊能震動波を放って精霊達に激しい振動を与える!
『あ、アアアアアババ!!!!』
『ゆ、揺れる、空が揺れてるるるる!!!』
 空中だろうと関係なしに振動の波が伝わり、精霊達が行動不能になって揺蕩う。
「行動が丸わかりで助かったよ! さぁ皆今だよ!」
 チャンスを作り出してカナタは仲間に呼び掛けた。
「やられっぱなしじゃ終わらねェ。反撃だ」
「いきましょう!」
 逃げ回っていたケヴィンは向きを変えて敵に突撃し、マリウスが雷の弾丸を撃って爆発を起こす。
『キャアアアアアア!!』
 敵陣が乱れたところに力を溜めたケヴィンが【竜狩り蛮族の大太刀】を振り抜き、精霊達を一太刀で薙ぎ払った!
「精霊の動きが止まった。攻め時だね」
「俺たちも攻めようぜ!」
「そうだね、ここで決めてしまおう」
 好機を逃さず以早道とガルアも守りから転じて攻め込み、以早道は√能力『半月二連』を発動して太刀を横に薙いで精霊達を斬り捨て、さらに返す刀で横一閃して精霊達をさらに両断した!
「行くぜ!!」
 ガルアも負けじと剣を振るい精霊を斬り裂く!
「私たちもやろう!」
「うんっ!」
 トゥーリアとレーナも援護攻撃で精霊達を叩き落とす。
「守護は騎士道としての本分。だが守護対象も同じ騎士を志す者」
 初心者冒険者達が自分達に出来る事をやろうと懸命に戦う姿を見て、ゴードンはただの守護対象として見るのではなく、共に戦う仲間として扱う――。
「精霊に反撃はさせない。好きなように動け」
 通信でそう鼓舞するように呼び掛け、戦場を見渡し仲間をフォローして銃弾を撃ち込む。
「僕も援護に回ります」
 その後衛から俯瞰するような戦い方を見習い、マリウスも周囲をよく見て仲間を助けるように銃を撃った。

「わたしも本来は精霊に近いモノ、だから」
 複雑な心境でステラは本質を失い荒々しく昂る精霊達を見る。
「教団の思想に狂ったかのように襲いかかってくる精霊達の姿を見るのは心が痛む、けれど。皆を傷付けるのならば、手加減しないよ。……ごめんね」
 謝りながら√能力『|聖なる星の加護を《スターリィ・ブレス》』を発動する。
「……この魔弾は、祝福の流れ星。悪しきものを浄化し、善き友に聖なる星の加護を」
 聖なる力を宿す魔弾を放ち、流れ星のように飛んだ弾は敵の中心で弾けると、星の輝きが散り散りに飛び温かな光で照らし精霊を浄化していく。
『アアッ!! なに、なんだかあたたかい……』
『ウゥウウウッ! 消えてく、あぁ、光のほうに………』
 浄化された精霊達は穏やかな雰囲気で、光の中に溶け込むように消えていった……。

 そうして皆で協力して狂った光の精霊達を全滅させると、もう少しで入ってきたダンジョンの出入り口に到着出来そうなところまで戻ってきていた。
「もう少しで出口よ!」
「皆さんのお蔭でここまで戻ってこれたね」
 精霊も出なくなり、トゥーリアとレーナの気が緩み笑みを見せる。
「マリウスもパーティの皆も無事でよかったよ」
「だが最後まで気を抜くなよ」
 カナタは皆の無事を喜び、ゴードンは警戒を怠らないように周囲に視線を向けながら声をかける。
「はいっ!」
「みんなで帰るまでが冒険だもんな!」
 マリウスが頷いて周囲を警戒し、ガルアもまた緩みそうになる気を引き締める。
「確かに、ホラー映画だと最後に気を抜いた瞬間に……」
 カナタがそんな事を思い描きながら歩いていると、まるでフラグを立てたようにダンジョン最後の障害が現れる。
 行く手を塞ぐようにこの騒動の|黒幕《ボス》が待ち構えていた――。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『喰竜教団教祖『ドラゴンストーカー』』


POW 竜骸合身の儀
自身の【身体部位一つ】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【竜化暴走】を付与する【竜化部位】に変形する。
SPD 竜骸蒐集
【大剣】が命中した部位を切断するか、レベル分間使用不能にする。また、切断された部位を食べた者は負傷が回復する。
WIZ 真竜降臨の儀
インビジブルの群れ(どこにでもいる)に自身を喰わせ死亡すると、無敵獣【真竜(トゥルードラゴン)】が出現する。攻撃・回復問わず外部からのあらゆる干渉を完全無効化し、自身が生前に指定した敵を【灼熱のブレス】で遠距離攻撃するが、動きは鈍い。
√ドラゴンファンタジー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●喰竜教団教祖の狂った思想
「誰だ?」
「……ドラゴンプロトコル?」
 初心者パーティがダンジョンを出ようと進む先、広々とした部屋の中央に一人のドラゴンプロトコルの女が立っていた。
「嗚呼、偉大なるドラゴンプロトコルの貴方様。どこに行こうというのです……!」
 呼びかけるのはこの事件の元凶である喰竜教団教祖『ドラゴンストーカー』だった。
「ドラゴンプロトコル……僕のことか」
 呼びかけられたドラゴンプロトコルのマリウスが返答する。
「そうです……! |真竜《トゥルードラゴン》でありながら人に堕とされた皆様……。なんとおいたわしく、なんと愛おしい……!」
 自分に酔ったようにドラゴンストーカーが語り出す。
「どうかどうかお願いです。わたくしとひとつになって永遠を生きてください」
「ひとつに? それはどういう?」
 意味が分からずに問いかけると、ドラゴンストーカーはうっとりと笑って自らの身体を撫でる。
「貴方様を殺し、その亡骸をわたくしの躰に縫合してひとつになるのです……! この傷は全てそうして出来たもの……! 全てはドラゴンプロトコルの皆様の為なのです……!」
「げぇっ!! あの身体はドラゴンプロトコルの死体で出来てるってのかよ!!」
 顔を歪めた獣人のガルアが叫び、他の仲間も口を押えて顔色を悪くする。
「√能力者たるわたくしとひとつになって不死となりましょう。そうすればいずれ皆様は、輝かしき真竜の力を取り戻せるかもしれません……!」
「……狂ってるっ!」
「こいつヤバイぞ!」
 その狂気を感じ取りマリウスとガルアは武器を構えた。
「嗚呼、理解していただけないのですね? ですが大丈夫です。すぐに生を終わらせてわたしとひとつになれば、もう何も恐れることはありません……! さあ、死を受け入れてください……!」
 一方的に言いたいことを言うと、ドラゴンストーカーは今まで一つとなって得たドラゴンプロトコルの力を持って、ダンジョンのボスのように襲い掛かってくる!

 しかしこの場には初心者パーティだけでなく、多くの√能力者達も居た。
 強大なボスを相手に、まるでレイドバトルのように多数で協力する戦闘が始まる――。
柊・桃花
連・アド〇
…んっ、偶々戦場に紛れ込んじゃったみたいだね(下校中に何となくいつもと違う道を通ったら、そこから√ドラゴンファンタジーに紛れ込んでしまったらしい)
…まあ、どんな形であれ、巻き込まれたならば、何とかするべく協力するのもわたし達の務めよね?
と言う訳で√能力+念動力+優しさ
狂ったストーカーの大剣に対する反応速度と反撃の命中にバフを掛けられる様に行動するわ
わたし自身への攻撃は…まあ、何とかなるでしょ
少なくとも、他の人達の迷惑にならないように気合で回避…位はしてみせるわ
自前の霊糸で属性攻撃:縛を与えてやる事でね
…わたしは、戦いには慣れてないんだけれども
それでも、誰かの役に立つ事位はしてみせるわ
雪月・らぴか
おおお!出てきたねドラゴンストーカー!なんか言ってるけどやってることは自分より弱いやつを取り込んでるだけだよね。それってつまり弱肉強食!そのへんの野生動物と一緒だね!ってことで危険な動物は狩っちゃおうね!

初心者パーティのみんなは私達が戦ってる間に隙を見て外に逃げてね!

いきなり【雪風強打サイクロンストレート】発動!一気に接近して、めっちゃ強気に攻撃しまくるよ!これで敵を私に注目させて逃げる時間を稼ぐってことだね!
敵の√能力で真竜が来ちゃうと逃げるしかないから、呼ばせないためにもずっと敵の近くで攻撃し続けて、敵を食べようとするインビジブルもすぐに殴って吹き飛ばせるようにしておきたいね!

●レイドバトル
「おおお! 出てきたねドラゴンストーカー!」
 |雪月《ゆきづき》・らぴか(えええっ!私が√能力者!?・h00312)は黒幕であるドラゴンストーカーから初心者パーティを守るように立つ。
「なんか言ってるけどやってることは自分より弱いやつを取り込んでるだけだよね。それってつまり弱肉強食! そのへんの野生動物と一緒だね! ってことで危険な動物は狩っちゃおうね!」
 どんな理想を語ろうとも、やっていることはドラゴンプロトコルを殺戮しているだけ。それは獣と同じだと断じて逆に狩ってやろうと意気込む。

「初心者パーティのみんなは私達が戦ってる間に隙を見て外に逃げてね!」
「俺たちも手伝わなくて大丈夫なのか?」
「大丈夫。私達に任せておいて!」
 らぴかは心配そうな獣人のガルアに笑みを向け、その自信が実力に裏打ちされたものであることを示すように、√能力『雪風強打サイクロンストレート』を発動し、吹雪を起こして背中を押されるように一気に接近すると、冷気纏う【雪月魔杖スノームーン】で勢いのままぶん殴り、氷雪が吹き荒れて熱を奪い凍結させていく!
「冷たいっ! 雪……冷気を操る魔法を使うようですね」
 吹き飛ばされたドラゴンストーカーが起き上がり、凍結していく体を見下ろし動きが鈍っているのを確認した。
「ならば、|真竜《トゥルードラゴン》の力の一端をお見せしましょう……!」
 ドラゴンストーカーが魔力を高めてインビジブルの群れを呼び集め、自らを喰らわせようとする。
「真竜が来ちゃうと逃げるしかないから、呼ばせないよ!」
 その行動を妨害しようと、らぴかは杖をフルスイングしてインビジブル達を薙ぎ払う!
「せっかく真竜の力を披露しようというのに、邪魔をしないでください」
 ドラゴンストーカーが大剣で斬り掛かると、らぴかは杖で受け止める。
「すげぇ! まともに正面からやりあってる!」
「私たちじゃ邪魔になるわ。言われた通り逃げるわよ!」
 その激闘に目を輝かせるガルアにエルフのトゥーリアが呼びかける。
「逃がしません……ドラゴンプロトコルの貴方様だけは……!」
「こっちに来る!」
 ドラゴンストーカーが狙いをドラゴンプロトコルのマリウスに変えて駆け出すと、慌てて迎撃に銃弾や魔法を放つ!
「この程度でわたくしは止められません……」
「なら私が止めるよっ!」
 らぴかが割って入ろうとするが、そこにインビジブル達が現れドラゴンストーカーを狙う。
「インビジブルがっ! 真竜を呼ばれる訳にもいかないしっ!」
 どちらを先に叩くべきかと迷ったところで、空間が揺らぎ人影が現れた――。

「……んっ、偶々戦場に紛れ込んじゃったみたいだね」
 |柊・桃花《ヒイラギ・トウカ》(人間(√EDEN)の霊能力者・h02546)が下校中に何となくいつもと違う道を通っていると、突然√ドラゴンファンタジーに紛れ込んでいた。
「……まあ、どんな形であれ、巻き込まれたならば、何とかするべく協力するのもわたし達の務めよね?」
 襲われている少年少女のパーティを見て、とにかく大剣を手に迫る女――ドラゴンストーカーを止めようと√能力『その絆の力と共に』を発動し、目に見ない糸をパーティやらぴかに繋ぐ。
「それじゃあ参戦させてもらうわね」
 反応速度を上げて桃花はすぐに、ドラゴンストーカーの振るう大剣を霊気で受け流し逸らす。
「バフを掛けたから、少しは対応できるはずよ」
 そしてパーティに呼び掛けた。
「急によく見えるようになったのはバフのお蔭か!」
 反応速度の上がったガルアがそう言って、ドラゴンストーカーがマリウスを狙って続けて振るう大剣を盾で受け止めた。
「っ! 見えててもやっぱり威力がやべぇ!」
「傷は癒すから」
 骨に響くような一撃に防いでいてもダメージが入る。それを人間のレーナが癒し痛みを和らげる。

「ドラゴンプロトコルの貴方様。どうか逃げないでください。何も恐れる必要はありません。わたくしとひとつになりましょう……!」
「させないわよ」
 さらにドラゴンストーカーが攻撃しようとすると、桃花が横から霊気を当てて妨害した。
「急に出てきてわたくしを邪魔するなんて、貴女は真竜に仇なす存在のようですね。ならば滅ぼしてしまうまで……」
 ドラゴンストーカーが桃花を睨みつけ、人間など簡単に解体できる大剣を振り上げる。
「わたし自身への攻撃は……まあ、何とかなるでしょ」
 反応速度が上がっていても経験の浅い桃花は、殺気を正面から当てられて竦み上がりそうになる。それでも気合を入れて横に身を投げ出して振り下ろされる大剣を回避した。
「危ないわ、援護するわよ!」
「わかったよ!」
 そこへトゥーリアが魔法で火球を飛ばし、マリウスが銃弾を撃つ! バフによって素早く狙い定めた攻撃はドラゴンストーカーの足に当たって追撃を止めた。

「無駄な抵抗は苦しむだけです。わたくしに任せていただければ、すぐに楽になります」
 多少傷を負おうとも気にせず、真摯な態度でドラゴンストーカーはマリウスに迫る。しかしそこに横かららぴかが飛び込んだ。
「インビジブルは蹴散らしたよ! 次はキミの番だよ!」
「いいえ、次は貴女が死ぬ番です」
 らぴかが反応速度を上げて杖を叩き込もうとすると、ドラゴンストーカーは相打ちでも耐久力で勝つとカウンターで大剣を浴びせようとする。しかしその腕が引っ張られて速度が落ちた。
「これは……!」
「……わたしは、戦いには慣れてないんだけれども。それでも、誰かの役に立つ事位はしてみせるわ」
 腕に桃花が霊糸を巻きつけ、剣速を鈍らせていた。一瞬意識が逸れたところにらぴかの杖が直撃し、ドラゴンストーカーが吹っ飛んで地面を転がった!
「なるほど、これはわたくしに与えられた試練なのですね……ならば乗り越えてみせましょう……!」
 口の端から血を流したドラゴンストーカーがゆらりと幽鬼の如く起き上がり、その顔に狂信的な笑みを浮かべた。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

夜風・イナミ
アドリブ絡み歓迎
でか牛獣人
うううまた直視しにくい敵がぁ…。
(セクシーすぎてちょっとたじろぎ牛)
でもぐへへしてる場合じゃないです!お守りします!

結局前衛牛です……
でっかい剣はでっかい釘で迎え撃ちます。呪詛フルパワーです
うう……牛のパワーが役立っちゃいます……。
呪いの蹄キックも混ぜて、接触さえすればどんどん呪詛が溜まって捕縛していきます
石化の魔眼を警戒させつつ、本人じゃなくて周囲のインビジブルを石像に変えて物理的な石像落下攻撃で隙をつくりたいですね

真竜降臨の儀なんてさせません
食べに来るインビジブルを全部石化させて阻止します。
そのままセクシーなお姉さんのままやられてください
思いっきり踏みつけます

「うううまた直視しにくい敵がぁ……」
 |夜風・イナミ《ヨカゼ・稲見》(呪われ温泉カトブレパス・h00003)はセクシーすぎる敵を前にちょっとたじろぎぐ。
「でもぐへへしてる場合じゃないです! お守りします!」
 気合いを入れてでっかい釘を構える。
「牛に用はありません。解体してしまいます」
 ドラゴンストーカーが真っ二つにする勢いで大剣を上段から振り下ろすと、イナミはでっかい釘で受け止める!
「牛にドラゴンプロトコルのパワーを止められはしません……!」
 腕に力を込めて押し切ろうとするが、イナミは呪詛フルパワーで押し戻し拮抗した。
「うう……牛のパワーが役立っちゃいます……」
「牛如きが抗わず、解体されなさい」
 ドラゴンストーカーが大剣に体重を乗せてさらに力を込めて刃を頭に近づける――。
「あうう……このままだと頭が割られちゃいます!」
 やられる前に呪いの蹄キックを叩き込み、敵を蹴り飛ばして距離を離す。
「これは呪い? そんなものでわたくしが止められるとは思わないことです」
 荒々しくドラゴンストーカーが大剣を振り回す!
「うう……手がつけられません!」
 イナミは防戦へと追い込まれていく……。

「援護します!」
「敵の動きを止めるわよ!」
 ドラゴンプロトコルのマリウスとエルフのトゥーリアが銃弾と魔法を撃ち込みダメージを与える。
「攻撃が緩みましたぁ!」
 ドラゴンストーカーの気が逸れた隙に、イナミが√能力『|霊体石像《ゴーストスタチュー》』を発動し【石化の邪眼】で敵の頭上を漂うインビジブルを直視すると、石像となって落下した。
「石像!?」
 落下してくる石像をドラゴンストーカーは飛び退いて躱す。だが体勢が崩れて片膝をついた。
「チャンスだぞ!」
「攻撃を!!」
 その隙に獣人のガルアが剣を叩き込み、他の仲間達も遠距離攻撃を浴びせてダメージを蓄積する。

「どうやら侮られているようですね……この身に宿る力の一端をお見せしましょう。そうすればおのずとわたくしとひとつになろうと思って頂けるでしょう……」
 ドラゴンストーカーは魔力を溢れさせ、インビジブルの群れを招き寄せて自らを喰らわせようとする。
「真竜降臨の儀なんてさせません」
 イナミは石化の邪眼で食べに来るインビジブルを全部石化させてしまう。
「そのままセクシーなお姉さんのままやられてください」
 そしてドラゴンストーカーを思いっきり踏みつけて地面にめり込ませた!
「ごふっ! ……このドラゴンプロトコルの方々がわたくしに預けてくれた肉体を足蹴にするなんて……許しません!!!」
 踏まれたドラゴンストーカーが跳ね起き、イナミの巨体を放り飛ばし壁に叩きつけた!
「大丈夫か牛の姉ちゃん!」
「うう……大丈夫ですぅ……」
 ガルアが心配そうに声をかけると、丈夫な身体を持つイナミは平気そうに立ち上がった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

月島・珊瑚
前回から引き続き、妹の翡翠(h00337)と【月島家】で参加。

引き続き、パーティと行動を共に。
戦闘時のポジションは前衛。
確りと妹や仲間達との連携を意識して、距離を離されない様に。
ディフェンダーとして技能のかばう、盾受けなどを使用しつつ後衛や狙われるドラゴンプロトコルのマリウスを中心に守っていく。
「アンタみたいな勝手な言い分で、誰かを傷付ける奴の好きにはさせないってぇの!!」

√能力は無効化能力をもつ『エルモの聖火』を使用。
厄介な相手の能力を、カウンターとして当てて行きたい。
正しい導きを与える故に、脅威を退ける聖なる炎にて悪き欲望を打ち砕く。
「照らせ、導きの聖火!悪き因果を退け、正しき道を!!」
月島・翡翠
【月島家】
姉の珊瑚(h01461)と引き続き参加。

パーティと共に前衛で引き続き行動。
基本はマレウスを下がらせつつ、
彼と敵の間に入るように攻撃をします

勝手な言い分ですが、
こういう手合いに何を言っても無駄。
正義は向こうにあるのですから。

「ではその正義、ここで断ち切らせてもらいます」

『新月』で致命傷を狙うのではなく、
相手の身体を削るように攻撃を仕掛けます
その身体、元はあなたの物じゃないなら、
返してもらってかまいませんよね?

相手の攻撃は装備品の傘焔羅にて受けたり、
時に受け流したり。
傘を利用してだまし討ちも狙います

厄介な能力も持ってるみたいだけど...
「そこは、珊瑚に任せようかな」

「ドラゴンプロトコルの貴方様。どうかわたしのひとつになって永遠の安寧を得ましょう」
「お断りします!」
 ドラゴンストーカーがドラゴンプロトコルのマリウスへと手を逃すが、マリウスは後退して拒絶する。
「アンタみたいな勝手な言い分で、誰かを傷付ける奴の好きにはさせないってぇの!!」
 |月島・珊瑚《つきしま・さんご》(憧れは水平線の彼方まで・h01461)は自分勝手に殺し回る敵に怒りを燃やし、前に出てパーティを――マリウスを守る。
「勝手な言い分ですが、こういう手合いに何を言っても無駄。正義は向こうにあるのですから」
 その隣に立つ|月島・翡翠《つきしま・ひすい》(余燼の鉱石・h00337)は己が正義と信じている相手に何を言っても無駄だと最初から会話の余地なしと鞘に納めた刀【往日】の柄に手を掛ける。
「ではその正義、ここで断ち切らせてもらいます」
 ならば実力行使するのみと腰を落とし居合の構えを取った――。

「邪魔をしなければ死ななくて済みますよ?」
 そう言いながらドラゴンストーカーが大剣を振るう!
「マリウスは下がっていてください」
 呼び掛けると翡翠は√能力『新月』を発動して鋭く踏み込み、いつ抜いたかもわからぬ神速の抜刀術により、低く放たれた一閃は相手の斬撃より遅く放ちながらも先に相手に届き、ドラゴンストーカーの踏み出した足を切り裂く!
「く、この程度でわたくしは止められません!」
 ドラゴンストーカーは構わず大剣を振り下ろす。しかし体勢が崩れ剣筋が鈍り、それを翡翠は横に避けながら刀を振るって今度は腕に切りつけた!
 致命傷を狙うのではなく、相手の身体を削るように斬撃を浴びせていく。
「その身体、元はあなたの物じゃないなら、返してもらってかまいませんよね?」
「この身体はドラゴンプロトコルの皆様がわたくしに託して下さったもの。それを損うなんて許されません……!」
 ドラゴンストーカーは怒りを乗せて大剣を振り抜く!
「託されたではなく、奪ったものの間違いです」
 翡翠は和傘に似た【焔羅】で受け止める。しかし刃が食い込み断ち切ろうとすると、傾けて受け流した。
「どこまで耐えられますか……!」
「守りはアタシにお任せ!」
 今度は横薙ぎに大剣が薙ぎ払われると、代わって珊瑚が盾【海神の防護鱗】で大剣を受け止める。
「こっちにも戦士はいるぜ! マリウスをやらせるかよ!」
 そしてガルアが横からシールドバッシュを叩き込みら僅かに体勢を崩す。
「邪魔です……!」
「邪魔なのはダンジョン探索の妨害をしてるアンタの方だから!」
 ドラゴンストーカーは上体が傾きながらも無理矢理に大剣を振り切るが、盾を構える珊瑚がしっかりと受け止めた。
「体勢が崩れた――」
 その隙に翡翠が刀を振るい、敵の右足を切断した!
「わたくしの足を……!!」
 斬り落とされた足を見てドラゴンストーカーが激昂し、魔力が爆発的に高まった。
「厄介な能力も持ってるみたいだけど……そこは、珊瑚に任せようかな」
 ダメージは与えたがまだまだ終わりではないと、翡翠は敵への警戒度を上げて刀を向ける。

「わたくしとひとつになったドラゴンプロトコル様は決して引き離せませんわ。この身に宿る真竜の力で蹴散らしてさしあげます……!!」
 右足を拾い上げてくっつけると、竜化させて足がドラゴンのものとなる。ドラゴンストーカーがその足で強く地面を蹴り、飛ぶように突っ込むとドラゴンの足で蹴りを放つ!
「速いっ!!」
 珊瑚が咄嗟に盾で受け止め、衝撃に吹き飛ばされそうになるのを耐えて右手を伸ばし、ドラゴンストーカーの竜化している右足を掴む!
「照らせ、導きの聖火! 悪き因果を退け、正しき道を!!」
 そして√能力『|エルモの聖火《セント・エルモ》』を発動して右手に聖なる炎をともすと竜化が無効化され足が元に戻った。
「わたくしの力が!?」
「正しい導きを与える故に、脅威を退ける聖なる炎にて悪き欲望を打ち砕く――それがエルモの聖火よ!」
 珊瑚は敵を押し戻し地上に叩きつけた。そこへ翡翠が傘を手に近づく。
「がはっ、まだです……!」
 ドラゴンストーカーが跳ね起きて大剣を構えると、その前に翡翠が傘を広げた。
「そんなもの両断するだけです!」
 構わず大剣を振り下ろし傘を破るが、そこには誰も居ない。
「引っ掛かりましたね」
 背後から声が聞こえたと思った瞬間、ドラゴンストーカーは背中を斬られ熱い痛みが走る!
「後ろですか!」
 ドラゴンストーカーが振り返りながら大剣を横薙ぎに振るうが、既に翡翠は後退して間合いの外にいた。
「押してる! この調子なら倒せそうだ!」
「そんなこと言って調子に乗ってやられないでよ!」
「そうそう、油断は禁物ってね! 倒すまで集中していこう!」
「ええ、皆で力を合わせれば勝てる相手です。気を緩めずに最後まで戦い抜きましょう」
 勢いづくガルアにトゥーリアが注意し、珊瑚と翡翠は冷静に戦い抜こうと声をかけ、タフなボスに連携攻撃を続けていった……。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

天王寺・ミサキ
「魁!番長塾」で参加。

教祖様のお出まし的な?一応言い分聞いとく?
……だからって人襲っていい理由になんないだろ。

豪太郎さん(h06191)やミントちゃん(h00399)と【集団戦術】を活用しながら戦闘。
基本は【グラップル】で近接攻撃。
攻撃は最大の防御っていうじゃん?相手がやばそうな攻撃繰り出しそうなときは√能力呼応する厭悪を発動。ディヴァインブレイド10本ぐらい増やしとく?

え、豪太郎さんマジ?体張ってんな……これが番長の中の番長……!
豪太郎さんが相手の動きを抑えている間になんかすっごい注連縄を使って相手を【捕縛】。からの【空中移動】で最前線を離脱して……ミントちゃん、あとは頼む!
ミンシュトア・ジューヌ
「魁!番長塾」で参加。

ドラゴンストーカー……
肉体は貴女と1つになるかもしれませんが、殺された人達の魂はどうなるのですか?
なにを言っても無駄ですね。心置きなく、【全力魔法】で挑みましょう。
最初は遠い間合いから、豪太郎(h06191)、ミサキさん(h05991)との【連携攻撃】です。
え?豪太郎が敵を羽交い締めに……
ミサキさんも捕縛をしてくれて……
2人の作ってくれたチャンスを無駄にはしません。すぐに【邪風の牙】を発動。
3倍のスピードで一気に間合いを詰めて攻撃です。
「刺し貫け!|風龍牙流《フリューゲル》!!」

ちょっと豪太郎!生きていますよね!?
……それだけ軽口が叩けるなら大丈夫ですね。
轟・豪太郎
「魁!番長塾」で参加。

ワシが剛拳番長轟豪太郎である!

ミサキ(h05991)、ミンシュトア(h00399)との【連携攻撃】を主体に、【喧嘩殺法】など攻撃系技能でドラゴンストーカーに挑む!!
だが、このままではジリ貧か……
「少年達よ!ワシは今からちょっと無茶するが、絶対に真似してはいかんぞ!!」
頭と心臓は防御しながら敵に突進!受けたダメージは【激痛耐性】【根性】でなんとか耐えるッ!!
奴を後ろから羽交い締めにして、【番長吃驚掌】で能力を無効化するぞ。
「今だ!ワシごと攻撃しろ!!」

ミンシュトアの攻撃で貫かれる瞬間、身をよじって急所は外すが……
お前の攻撃が一番痛かったぞ。
(無理した笑顔で)

「教祖様のお出まし的な? 一応言い分聞いとく?」
 |天王寺《てんのうじ》・ミサキ(我思う故に・h05991)は現れたドラゴンストーカーの言い分を聞いてみようかと仲間に視線を向けた。
「ドラゴンストーカー……肉体は貴女と1つになるかもしれませんが、殺された人達の魂はどうなるのですか?」
 ミンシュトア・ジューヌ(|知識の探索者《ナリッジ・シーカー》・h00399)は疑問を口にする。
「もちろんひとつになるのです……! 肉体も魂も、全てがひとつになったときこそ、真竜の力が戻るに違いありません……!」
 確証などないが、ドラゴンストーカーはそう信じ切っていた。それ故に、どれだけ血を流し傷つこうとも諦めずにドラゴンプロトコルを狙い続ける!
「本気でそう思ってるみたい……だからって人襲っていい理由になんないだろ」
 何を信じようが自由だが、それを人に押し付けあまつさえ命を奪うなんて言語道断だとミサキは怒りを漲らせ闘志を燃やす。
「なにを言っても無駄ですね。心置きなく、全力魔法で挑みましょう」
 もはや問答は無用と、ミンシュトアは魔法を仕掛けようと後衛に下がりタイミングを計る。

「ワシが剛拳番長轟豪太郎である!」
 |轟・豪太郎《とどろきごうたろう》が正面に立ち敵に向かって名乗りを上げる!「何の罪もないドラゴンプロトコルを殺して回るなど許せん! ワシの拳でその企みを粉砕してやるッ!」
 そして気合十分で突っ込み殴りつけるが、ドラゴンストーカーは左腕を竜化して受け止めた。
「攻撃は最大の防御っていうじゃん?」
 ミサキも続いて背後から組み付き、持ち上げると後方に投げ飛ばして地面に頭から叩きつける!
「乱暴な方々ですね……」
 しかしドラゴンストーカーは両腕を竜化して、逆立ちするように腕で頭部がぶつかるのを防いでいた。
「そこです!」
 隙を見出したミンシュトアが魔法で風の刃を放ち胴体に浴びせる!
 衝撃にドラゴンストーカーが吹き飛ぶが、空中で回転し受け身を取って足から着地した。

「ドラゴンプロトコル様以外は用はありません。去るならよし、邪魔をするなら消えてもらいます……!」
「むぅっ!!」
 飛ぶように踏み込んだドラゴンストーカーが殴り返すと、豪太郎は両腕でガードするものの吹き飛ばされた!
「豪太郎さんが簡単に吹っ飛ばされるなんて、あの腕やばそう」
 それを見たミサキが警戒して√能力『|呼応する厭悪《シュプレヒコール》』を発動し自律式兵器【ディヴァインブレイド】を召喚する。
「ディヴァインブレイド10本ぐらい増やしとく?」
 複数のディヴァインブレイドを浮かべ、いつでも迎撃できるように敵の動きに意識を向ける。
「ベテラン冒険者でも苦戦してるぞ!」
「相当な強さを持ってるみたいだ。接近戦は避けた方がいいね」
 獣人のガルアとドラゴンプロトコルのマリウスがその激しい攻防を見て、自分達がまともにやっては勝てないを理解しまずは身を守ることに専念する。

「まだ戦える! だが、このままではジリ貧か……」
 跳ね起きた豪太郎は力負けしていることを悟り、どうしたものかと思案し無茶な作戦を思いついた。
「少年達よ! ワシは今からちょっと無茶するが、絶対に真似してはいかんぞ!!」
 覚悟を決めて叫ぶと、頭と心臓を守りながら敵に向かって突進する!
「また吹き飛ばされたいのですか……!」
 ドラゴンストーカーが真っすぐに殴りつけると、豪太郎は腕をクロスして受け止め、吹き飛ばされそうになるのをぐっと堪える。
「何かしようとしてるな。それなら援護しようか!」
「そうしましょう」
 ミサキがディヴァインブレイドを飛ばすと、ドラゴンストーカーは両腕で迎撃して防ぐ。さらにはミンシュトアも魔法を唱え風の刃を放ち、体勢を崩したところにディヴァインブレイドが突き刺さる! 二人の連携攻撃にドラゴンストーカーの身体を切り裂いていった。
「この大切なドラゴンプロトコル様達から託された肉体を傷つけるとは。貴方方は悪意を持った存在のようです……叩き潰してしまいましょう――」
 ドラゴンストーカーが二人に意識を向け反撃に動き出す。

「好機!」
 だがその間に豪太郎が背後に回り込み羽交い締めにした! そして√能力『|番長吃驚掌《バンチョウビックリショー》』を発動し、右掌で触れたドラゴンストーカーの両腕の竜化を解く。
「今だ! ワシごと攻撃しろ!!」
「わたくしに移植したドラゴンプロトコル様の力を封じるというのですか……それは竜に対する冒涜です……!!」
 怒りを見せたドラゴンストーカーが組み付かれたまま肘を叩き込み、豪太郎の肋骨を折る。
「ぐぅっ!!! 離さん!!」
 口の端から血を流し激痛が走る。しかしそれでも離さずに豪太郎は耐える。

「え、豪太郎さんマジ? 体張ってんな……これが番長の中の番長……!」
 ミサキはその番長らしい戦い方に驚きながらも、身体は自然と動いて【なんかすっごい注連縄】を豪太郎もろともドラゴンストーカーに巻きつけ、跳躍して引っ張り最前線を離脱して初心者パーティと距離を取る。
「ミントちゃん、あとは頼む!」
 そしてミンシュトアへと呼びかけた。
「え? 豪太郎が敵を羽交い締めに……ミサキさんも捕縛をしてくれて……2人の作ってくれたチャンスを無駄にはしません」
 二人がチャンスを作り出すと、すぐにミンシュトアは√能力『邪風の牙』を発動し、風の神霊「颶風龍」を身に纏い突風のように加速して一気に間合いを詰める――。
「刺し貫け! |風龍牙流《フリューゲル》!!」
 その手に錬成した風の魔剣を突き出し、ドラゴンストーカーの胸を貫き豪太郎をも串刺しにする!
「ごふっ……そんな……味方ごと攻撃するなんて……」
 血を吐いたドラゴンストーカーが崩れ落ち、その背後の豪太郎も胸から血を流していた。
「すごいわ! 身を挺してチャンスを作るなんて!」
「大丈夫なのか!」
 その戦いぶりに初心者パーティも驚き、じっと豪太郎の様子に目を向ける。

「豪太郎さん大丈夫!?」
「ちょっと豪太郎! 生きていますよね!?」
 ミサキとミンシュトアが心配そうな声をかける。
「お前の攻撃が一番痛かったぞ」
 咄嗟に身を捻って致命傷を避けたものの、激しい痛みに無理して引きつった笑顔を作り、豪太郎はそれでも胸を張ってみせた。
「……それだけ軽口が叩けるなら大丈夫ですね」
「無茶し過ぎだけど、それこそが番長だね」
 その様子を見て二人が安堵する。
「どうやら致命傷は避けていたようだね」
「すげぇ! お互いの信頼がないと出来ない連携だぜ!!」
 マリウスとガルアはその信頼し合った連携に感嘆の声を上げた。
「許せません……」
 倒れていたドラゴンストーカーが呟くと、咄嗟に豪太郎らは飛び退く。
「このドラゴンプロトコルの皆様の肉体を傷つけるなんて……決して許されることではありません……!!」
 爆発的に魔力が高まり、それを餌としてインビジブルの群れが集まってくる。
「インビジブルが!」
「喰ってる!?」
 集まったインビジブルがドラゴンストーカーに喰らいつく様子を見てマリウスとガルアは唖然とする。
「まだ、完全はありませんが……これこそがわたくしの求めるもの……|真竜《トゥルードラゴン》の姿です………!」
 ドラゴンストーカーが仮初の|真竜《トゥルードラゴン》へと姿を変え、ダメージは癒えないが傷が塞がり圧倒的な魔力が放たれ空気が震える!
「ちょっ、これはやばい!」
「後退するぞッ!」
「皆さんも離れてください!」
 ミサキと豪太郎が危険を感じて下がり、ミンシュトアが初心者パーティへと呼びかける。
「ガァアアアアアアアアア!!!」
 真竜が咆えると灼熱のブレスが放たれ、辺りを燃え上がらせて火の海に変えた。
 しかしまだ完全な竜ではない。その動きは鈍く射程外へと逃げることが出来た。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

マリー・コンラート
……何とも醜悪だね。身勝手すぎるよ。ドラゴンプロトコル達をくだらない理由で手にかけるなんて許せない!
何より、マリウスをあんなヤツに好き勝手させたくないね!
早々に倒しちゃおう!

まずWhisperで、マリウスを狙う大剣を[早業]で銃撃してこっちに注意を引こう。
敵の動きを十分に[見切り]、そこへ私の[パフォーマンス]を最大限引き出した[制圧射撃]で敵を場に釘付けに、その隙にリロードをして本命の『サーキット・サージ』を叩き込むよ!

神経回路は損失させた。これでもう、その身体を満足に動かせないでしょう。その亡骸たちは決して、あなたの躰じゃない。
今まで犠牲になった人達の為にも、大人しくここで斃されなよ。
ルーネシア・ルナトゥス・ルター
うん、困ったぞ。頭がおかしいかはさておき、人の話を聞かない人だな?
目の前にいるのに、私の事なんか眼中にないなんて寂しいじゃないか。
蟻の如く眼中にないと言うのなら、蟻の一噛みでも味わってもらおう。

それにしても全身ツギハギとは前衛的なファッションだね。醜悪すぎて私には分からない美的感覚だよ。
随分と色々な魂を纏っているようだが、君はどれだけ殺してきたんだい?

さて、新人が狙われるのは避けたいところだ。
出来るだけ敵の注目は私達に引き付けておきたい。
マリウス君と敵の間に立ちながら、私は【エレメンタルバレット『雷霆万鈞』】での攻撃や周囲へのバフをしつつ、私が攻撃を受けた際は【サヴェイジ・ビースト】で持ち堪えよう。

……まぁ、喰らうために命を奪うというのは、原初から神に許されている行為ではあるけどね。飢えを凌ぐでもない君の理由は駄目だな。
独りよがりの救世主なんか誰も求めていないのさ。
そして反撃するのは襲われる側の特権だ。殺そうとするのなら、殺される覚悟で来るべきだったね。

・アドリブや連携等、歓迎いたします

「やはりまだドラゴンプロトコル様の肉体が足りていません……長くは維持できないようです」
 強力なパワーを持つ真竜の姿からドラゴンストーカーは元の人型に戻る。
「どれだけ抵抗しようと無駄な事です。今までもそうして何故か抵抗するドラゴンプロトコルの方々を殺してわたしとひとつにしてきました。最初から承諾してくれればわたくしも無為に争わずに済むのです。どうして理解して頂けないのでしょうか?」
 一方的にドラゴンストーカーは相手が死を受け入れないのが争いの元だと非難する。

「うん、困ったぞ。頭がおかしいかはさておき、人の話を聞かない人だな?」
 ルーネシア・ルナトゥス・ルター(銀狼獣人の職業暗殺者・h04931)は全くこちらの話を聞こうともしていない相手に困惑する。
「目の前にいるのに、私の事なんか眼中にないなんて寂しいじゃないか。蟻の如く眼中にないと言うのなら、蟻の一噛みでも味わってもらおう」
 こちらを見もしない敵に手痛い一撃を与えてやろうと【祝福されし白銀の精霊銃】を構えた。
「それにしても全身ツギハギとは前衛的なファッションだね。醜悪すぎて私には分からない美的感覚だよ。随分と色々な魂を纏っているようだが、君はどれだけ殺してきたんだい?」
「多くのドラゴンプロトコルの方々を殺してきました。もう数え切れぬほど……しかし、それも全ては|真竜《トゥルードラゴン》を復活させる為! その為ならばどれ程のドラゴンプロトコル様が犠牲になっても仕方がありません。ドラゴンプロトコルの方々も真竜と成ればその為に生まれて来たのだと納得して頂けるでしょう」
 ドラゴンストーカーは自分勝手な理論で今まで大量のドラゴンプロトコルを殺戮して来たことを正当化する。
「……何とも醜悪だね。身勝手すぎるよ。ドラゴンプロトコル達をくだらない理由で手にかけるなんて許せない!」
 マリー・コンラート(|Whisper《ウィスパー》・h00363)は一方的にドラゴンプロトコルの命を奪うドラゴンストーカーに怒りを向ける。
「何より、マリウスをあんなヤツに好き勝手させたくないね! 早々に倒しちゃおう!」
「おう!」
 ガルアが気合を入れ、知り合った少年を殺させたりしないと、パーティや仲間と共に力を合わせてボスに挑む――。

「ドラゴンプロトコルの貴方様。すぐにわたくしとひとつにして差し上げますから、そこから動かないでください」
 駆け出すドラゴンストーカーがマリウスを狙って大剣を振りかぶる。
「させないよ!」
 マリーは素早く自動小銃【“|Whisper《ウィスパー》” HK437】を発砲し、大剣に横から当てて軌道を逸らし刃が地面に食い込んだ。
「さて、新人が狙われるのは避けたいところだ。出来るだけ敵の注目は私達に引き付けておきたいね」
 ルーネシアはマリウスと敵の間に立ちながら、√能力『エレメンタルバレット『雷霆万鈞』』を発動して雷の魔弾を放つ!
「魔弾ですか……」
 対してドラゴンストーカーは大剣を盾にして受け止めた。すると爆発が起こり激しい衝撃を与えると共に、電気が周囲に広がって仲間達に活力を与えた。
「おお、身体が軽くなった!」
「帯電によるバフのようです。これなら僕たちも役立てそうです」
 ガルアとマリウスが頷き合い、仕掛けるタイミングを窺う……。

「邪魔です。貴女達から先に殺してあげましょうか……!」
 ドラゴンストーカーが邪魔をするマリーとルーネシアに大剣を向けて斬り掛かる!
「こっちに狙いを変えたね!」
 マリーは引き付けた敵の動きを見切り、横に跳びながら射撃し残った弾をばら撒いて敵をその場に釘付けにする。
「この程度でわたくしは止められません!」
「受けて立とうか」
 ドラゴンストーカーが被弾しながら強引に突っ込むと、その前にルーネシアが立ち塞がって斬撃を【マチェットナイフ『銀嶺』】で受けた。しかし勢いの乗った大剣に押されて肩に刃が食い込む。
「このまま体まで切断してあげましょう!」
「お断りするよ。切断されるのはそちらの方さ」
 すぐにルーネシアは√能力『サヴェイジ・ビースト』を発動し、腕を獣化させて刃物のように鋭い爪で敵の胴を引き裂き、血を噴き出させて鮮血に染めた! するとルーネシアが受けていた傷が癒えて回復した。

「ドレイン能力ですか、厄介なものを持っていますね……しかし、何度も使えるものではありません」
 次は癒せないはずだと、大剣を盾にしながらドラゴンストーカーが前に踏み出すと、そこへさらに追撃の弾と火球が飛び込む!
「僕たちも手伝うよ!」
「足止めくらいなら私たちでもできるわ!」
 マリウスとトゥーリアが援護射撃によってドラゴンストーカーの動きを鈍らせる。
「ナイスだよ! これが本命の一撃――シビれるほどに釘付けにしてあげる!」
 その間にマリーが手早くリロードすると、√能力『サーキット・サージ』を発動して連射し、弾倉にあるすべての弾を叩き込んでドラゴンストーカーの神経回路は損失させる!
「弾丸が当たった程度で……身体が、言う事を利かない……?」
 致命的なダメージではないと、ドラゴンストーカーが反撃に出ようとするが、身体が麻痺したように動かなかった。
「神経回路は損失させた。これでもう、その身体を満足に動かせないでしょう。その亡骸たちは決して、あなたの躰じゃない」
 マリーは命を奪ったドラゴンプロトコルの亡骸で出来た継ぎ接ぎの躰を見る。無理矢理に繋いだ身体はただの肉片に戻ったようだった。
「今まで犠牲になった人達の為にも、大人しくここで斃されなよ」
「わたくしが破れるなどありません。この身は数え切れぬドラゴンプロトコル様の命で出来ているのですから。皆様のひとつになりたいという想いをわたくしは背負っているのです」
 殺し回ったドラゴンプロトコルの意志など無視して、自分に都合のいい方へと解釈してドラゴンストーカーは壊れた機械のようにギギッと強引に大剣を構える。

「……まぁ、喰らうために命を奪うというのは、原初から神に許されている行為ではあるけどね。飢えを凌ぐでもない君の理由は駄目だな」
 ルーネシアはただ自分の身勝手な理想の為に、多くを殺めるドラゴンストーカーを否定する。
「独りよがりの救世主なんか誰も求めていないのさ。そして反撃するのは襲われる側の特権だ。殺そうとするのなら、殺される覚悟で来るべきだったね」
 そう告げて魔弾を胸に撃ち込み、爆発を起こしてドラゴンストーカーを吹き飛ばした!
「やった!」
 会心の一撃が当たったとガルア達が歓声を上げた。
「あ、あああ……っ!! わたくしの体が……ドラゴンプロトコルの皆様に託された希望になんてことを……!」
 致命傷とも思える一撃を受け、飛び散った自らの肉片をドラゴンストーカーは搔き集めて再び体に繋ぎ合わせる。その身体は歪なものになっていたが、神経すらも繋いで動き出す。
「げっ! あれでまだ生きてる!」
「アンデッド系のモンスターそのものだね」
 そんなゾンビのような動きを見てガルアとマリウスが顔を引きつらせた。
「神経を損失させてもまだ動けるなんて、元々継ぎ接ぎの躰だから繋げるのも得意みたいだね」
「だが確実に消耗している。このまま攻撃を続ければ倒せそうだね」
 マリーとルーネシアは敵が弱っていても油断せず、マリウスには手出しさせないと守りながら攻撃を継続する――。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

ティファレト・エルミタージュ
相も変わらず痴れているな
その蒙昧、消滅と共に啓蒙してやろう

『√における時空間連続体・量子状態』と完全融合し、薙いだ空間を『理ごと消失させる』変異した左腕を顕現
時空間連続体と量子状態と同化した状態で、左腕を大剣――を握るドラゴンストーカーの腕を根本から飲み込んで消失させる!
その体は、貴様のものではない……せめて、仇討ちと共に葬送させて貰うぞ!

攻撃と共に空間ごと引き寄せ、続いて右手で正拳突きをドラゴンストーカーの顔面に叩き込む
これが今を生きる彼らの分!
そしてこっちが……失われたドラゴンプロトコル達の分だ!
トドメに、左腕によるラリアットでドラゴンストーカーの首を狩る――!

「わたくしのドラゴンプロトコル様の肉体が減っていく……早く新たなドラゴンプロトコル様を手に入れなくては……」
 ドラゴンストーカーがドラゴンプロトコルのマリウスへと視線を向けた。
「相も変わらず痴れているな。その蒙昧、消滅と共に啓蒙してやろう」
 |ティファレト・エルミタージュ《Tiphereth・Hermitage》(|真世界《リリー》の為に・h01214)は妄言を吐くドラゴンストーカーを心身ともに叩き直してやろうと、視線を遮るように前に出る。
「気を付けてください! まだダメージを受けていますが戦闘力は残っています」
 マリウスが心配して声をかける。
「任せておけ、こいつと戦うのは初めてではない」
 自信を持ってティファレトは敵と対峙し、√能力『|空を薙ぎ滅する左の消滅者《リリーエンド・レフトハンドイレイザー》』を発動して、『√における時空間連続体・量子状態』と完全融合し、薙いだ空間を『理ごと消失させる』変異した左腕を顕現させる。

「立ち塞がるというのなら……叩き斬って道を切り開きましょう……!」
 ドラゴンストーカーが踏み込み、大剣を右から左に薙ぎ払う!
「通しはしない――まずはその腕を貰う!」
 ティファレトは左腕を伸ばして、迫る敵の腕に触れるとドラゴンストーカーの左腕を根本から飲み込んで消失させる!
「なっ!?」
 驚いたドラゴンストーカーはそれでも反射的に攻撃を止め、後ろに後退した。
「その体は、貴様のものではない……せめて、仇討ちと共に葬送させて貰うぞ!」
「下がれない……?」
 しかし空間ごと引き寄せられ、後ろに下がったはずのドラゴンストーカーの身体は再び距離を詰める。
「これが今を生きる彼らの分!」
 ティファレトはカウンターを決めるように右手で正拳突きをドラゴンストーカーの顔面に叩き込む!
「そしてこっちが……失われたドラゴンプロトコル達の分だ!」
 そして左腕によるラリアットでドラゴンストーカーの首を狩る――!
「ひぅっ――がはっ!!!」
 直撃を受ける瞬間に、ドラゴンストーカーは後ろに倒れ込むようにして躱す。しかし腕が掠めた首の肉が掻き消え、大量の血が噴き出していた。

「わ……だぐじの……げほっ! っぐぅ!!」
 地面を転がってドラゴンストーカーは跳ね起き、首に右手で触れると傷口が大きくへこんだ状態で塞がった。そして失われた左肩も出血を止める。
「何度も繋ぎ合わていて身体の修復には慣れているようだな」
 ティファレトはドラゴンプロトコルの肉体を集めるドラゴンストーカーに冷たい目を向ける。
「……大切な、ドラゴンプロトコル様から頂いたこの身を削るなんて、何という愚かな行為でしょう。許せません……!!」
 ドラゴンストーカーは怒りを剥き出しにして、右手一本で大剣を構えた――。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ルイン・エターナー
【エターナー姉妹】
※アドリブ大歓迎
ティーリス(ドラゴンプロトコル)の敵ゆえに本気で冷静にかつブチ切れてます。徹底的にティーリスのサポートに回ります。

ようやく逢えたな?妹の最悪の敵めが。
私の最高傑作にして最愛の妹に勝てる?ましてや供物にする?そんな幻想なぞないものと知れ。
ティーリスが視界内に入らないようにODDRに乗ったあと私の背中にティーリスを背中に隠して、私はREで常に視界を確保したままRSMで操縦して音速を限界突破したODDRのジグザグ飛行と咆哮で敵に恐怖を与えつつ急接近してすれ違いざまにRSMで時空間諸共破壊する蹴りを与えてダメージを与えティーリスの攻撃の隙を作る。そして、そのまま敵の背後に移動してSBLBで格闘センスと技術を向上させて、限界突破したRSMの時空間破壊の拳撃と蹴撃のコンビネーションで徹底的に冷酷にかつ苛烈な挟み撃ちにする。無論、後ろに逃がすなんてことはさせんよ。暴虐と戦略という龍の怒りという逃げ場のない中とくと逝け!仮にダメージを受けても瞬間自己修復機能でゴリ押す!
ティーリス・エターナー
【エターナー姉妹】
※アドリブ大歓迎
ある意味因縁の敵なので、本気の本気です。
詠唱は出来ればフルで書いてくれると嬉しいです。

やっと見つけた、見つけた見つけた見つけたぁ!
ようやく逢えたな、元凶!数多の同胞…ドラゴンプロトコルを襲った罪、その身で味わい私、そうドラゴンプロトコルの手で裁かれ、そして逝け!
みなの無念を思い知れ!現在の私の最強の能力で葬ってやる!
視界に囚われぬように限界突破した音速のジグザグ飛行するルインの後ろに座り、視界の盾になってもらい限界突破した光速礼賛・因果龍魂覚醒を発動!速度を倍にする!急接近したらその勢いのまま速度と質量を武器に敵に真紅煌靴の超高振動破砕靴底を用いた飛び蹴りを与えてゆらりと立ち上がり急接近。アーテーの時空間破壊と真紅煌靴の超高振動破砕を使った光速の倍の速度の拳撃・蹴撃で徹底的に叩きのめす!仮に攻撃を受けても因果律崩壊能力で無効にする!慈悲なぞくれてやるものか!更に、弱った隙を狙い縮退星破壊闇龍ギャンドラスを発動。ギャンドラスは一体のみで近距離からの攻撃!

「ああ、わたくしの左腕が……新しい腕が必要です……」
 ドラゴンストーカーはドラゴンプロトコルへ――特に失ってしまった左腕へと視線を向ける。
「やっと見つけた、見つけた見つけた見つけたぁ!」
 ティーリス・エターナー(ドラゴンプロトコルのルートブレイカー・h04594)がドラゴンストーカーを見て飛び跳ねて喜ぶ。
「ようやく逢えたな、元凶! 数多の同胞……ドラゴンプロトコルを襲った罪、その身で味わい私、そうドラゴンプロトコルの手で裁かれ、そして逝け!」
 数多の同胞を殺した怒りをぶつけるべく、本気モードとなって対峙する。
「まあ、喜んで頂けて嬉しいですドラゴンプロトコルの貴女様……すぐに貴女様も供物としてわたくしとひとつにして差し上げます……!」
 そんな怒りを理解出来ないように、ドラゴンストーカーは自ら殺されに来たのだと思いティーリスへ笑みを見せた。

「ようやく逢えたな? 妹の最悪の敵めが」
 ルイン・エターナー(ティーリス・エターナーのAnkerのお姉様・h04973)も妹の敵ゆえに本気で冷静にかつブチ切れていた。
「私の最高傑作にして最愛の妹に勝てる? ましてや供物にする? そんな幻想なぞないものと知れ」
 ティーリスが視界内に入らないように、ルインは【|ODDR《オーバードライブ・ドラゴンオーゲン》】に乗ってティーリスを後ろに座らせて背中に隠し、【|RE《ルイン・アイ》】で常に視界を確保して【|RSM《ルイン・シュードゥマッスル》】で操縦することでスピードを上げて狭いダンジョン内でもジグザグ飛行を行ってみせる。

「恐れる必要はありません……わたくしとひとつになって安寧に浸ればよいのです……!」
「世迷言を」
 ドラゴンストーカーが大剣を振り抜くと、ルインは回避運動をしながら違いざまに時空間諸共破壊する蹴りを叩き込んでよろめかせる
「世迷言ではありません。わたくしとひとつになって|真竜《トゥルードラゴン》を現代に蘇らせる。これは真実です……!」
「会話にならん。狂信者というのは度し難いな」
 うっとりと理想を語るドラゴンストーカーが踏み留まって大剣を振るうと、ルインは回避しながら蹴りを腹に打ち込んで吹き飛ばす!

「みなの無念を思い知れ! 現在の私の最強の能力で葬ってやる!」
 ティーリスはルインに盾になってもらっている間に、√能力『|光速礼賛・因果龍魂覚醒《ヴァルセライド・カウザリテート・エアヴァッヘン》』を発動する――。

「創星せよ、天に満ち渡る闇夜の抱擁。我は奈落の因果の紅光龍。混沌を踏み砕き宇宙を殴り壊し、天に輝く星々を蹴り砕き世界の全てを壊せ」

 速度を倍にして飛ぶように急接近すると、その勢いのまま速度と質量を武器に【|真紅煌靴《ティーリス・サイバーブーツ》】でまだ空中に居るドラゴンストーカーに飛び蹴りを叩き込み、超高振動破砕靴底によって粉砕しながら地面に叩きつけた!
「ぐがはっ!! ふふ、この痛み、それもまた貴女様とひとつになればすぐに癒えるでしょう……!」
 血を吐きながらもドラゴンストーカーは跳ね起きて大剣でティーリスを狙う!
「その傷が癒えることなんてないよ! ここで徹底的に叩きのめすから!」
 ティーリスはゆらりと立ち上がり急接近すると、大剣の斬撃を掻い潜って懐に入り、アーテーの時空間破壊と真紅煌靴の超高振動破砕を使った光速の拳撃・蹴撃で徹底的に叩きのめす!
「なんてハイスピードバトル……!」
「これじゃあついていけねぇ! こっちは守りを固めておこうぜ!」
 マリウスとガルアがその高次元の戦闘を見て、自分達は邪魔にならないように身を守った。

「ああ、これほど激しく抵抗するなんて、何故わたくしの尊い理想が理解されないのでしょうか」
 ドラゴンストーカーは大剣を盾にして受け止め、後退して自分の間合に距離を取ろうとする。
「無論、後ろに逃がすなんてことはさせんよ」
 そうはさせじとルインは敵の背後に移動すると【|SBLB《スチール・ブラックロングブーツ》】で格闘センスと技術を向上させ、限界突破したRSMの時空間破壊の拳撃と蹴撃のコンビネーションで連打を浴びせ、徹底的に冷酷にかつ苛烈な挟み撃ちにする!
「暴虐と戦略という龍の怒りという逃げ場のない中とくと逝け!」
 怒涛の勢いでルインは打撃を叩き込み、ドラゴンストーカーの骨を砕く!
「ぐっ、ドラゴンプロトコルではない貴女に用はありません……!」
 ドラゴンストーカーが大剣を振り返りながら薙ぐと、ルインの体に斬りつける!
「この程度の傷で怯むと思ったか!」
 ルインは瞬間自己修復機能でゴリ押し、攻撃を継続して叩きのめす!
「ぐふっ! 早くドラゴンプロトコル様の遺体で傷を塞がなくては……」
 ダメージの重なったドラゴンストーカーがふらふらと倒れそうになるのを堪える。

「創星せよ、天に満ち渡る夜空の裁きの夜龍。悪滅一切慈悲はなし。さぁ、我が命に従い全ての敵を撃ち滅ぼせ。縮退星破壊夜龍ギャンドラス」

 弱った隙を狙いティーリスは√能力『|縮退星破壊闇龍《ナイトイレイザー》ギャンドラス』を発動し、縮退星光線を放つ全身に紅の宝石を持つ夜龍を一体召喚した。夜龍は接近するとその爪を浴びせ、ドラゴンストーカーを地面に叩きつけると縮退星光線を口から放った!
「これは竜……!?」
 驚きながらも大剣を盾にするドラゴンストーカーはエネルギーに呑み込まれ、吹っ飛ばされて壁に叩きつけられた!
「がはっ!!」
「暴虐と戦略という龍の怒りという逃げ場のない中とくと逝け!」
 そこへルインが壁にめり込ませるように打撃を叩き込み、ドラゴンストーカーの身体をぼこぼこにした。
「ぐ、うぐっ! ……調子に乗らないでください……!」
 ドラゴンストーカーが大剣を振るってガードするルインを勢いで吹き飛ばす!
「調子に乗っているのは、好き放題しているそっちの方だ!」
 ティーリスは飛び蹴りでドラゴンストーカーをぶっ飛ばし、再び壁に叩きつけ衝撃でぼろぼろと壁が崩れ落ちていった。
「ああ……これもまたわたくしに与えられた試練……必ずや乗り越えてみせましょう」
 ドラゴンストーカーは大ダメージを負いながらも、幽鬼の如く立ち上がり諦めぬ目をドラゴンプロトコルへと向けた……。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

日南・カナタ
【灯点】
ドラゴンストーカー…こわ!体どうしたらそんな思考になるのやら…
ま、まぁ、理解したいとは思わないけど…!

たしかに、あんなのがいるとこれからもドラゴンプロトコルの人が被害を被る
ここはしっかりきっちり始末をつけておかないとね!

初心者パーティのメンバーたちを常に守れるように気を配りつつも
彼らにも共に戦うという事を体験して貰う事も忘れない

ゴードンさんが敵の大剣破壊を狙っているのを察し
なんとか隙を作ろうとする

よし、俺これから60秒だけ気合をチャージするから
その間動けないから敵が来たらお願い…!

チャージ出来たら敵に向かって【超絶気合撃】を振り下ろす
そして隙を作って次の仲間の攻撃に繋げる
ゴードン・バロック
【灯点】
ケヴィン、マリウスをアイツの餌食にさせたくねえ
それだけじゃない、勇気振り絞りながら戦ってる以早道にも、カナタにも、ステラにも、初心者パーティーの面子達も…若い子の為にも、
あの狂気じみた女をこれ以上弄ばせてたまるか!
連携攻撃を図りながら、隙を見て大剣の破壊を狙ってみるぞ。

オッケー、カナタ!
霊的防護を張りつつ、火の属性攻撃とかばうでフォローする…一撃をかませ!

カナタの一撃をかました隙、
ステラの手を繋ぎ、精霊銃での戦闘錬金術で大剣、或いは大剣を持つ手に撃ち込み、部位破壊を狙う。
てめえなんか片手撃ちで十分だ!銃騎士を舐めんな!

*連携&アドリブOK
ケヴィン・ランツ・アブレイズ
【灯点】
(マリウスに)臆するな。こういう時こそ、仲間と力を合わせるんだ。お前の仲間はお前がドラゴンプロトコルだから力になってくれるわけじゃねェ。だろ?

マリウスが戦いやすくなるよう動くように愛馬に言い聞かせて、自分は降りて戦う。
俺の言うことしか聞かねェじゃじゃ馬だが、動きは信用できる。あとは慣れろ!

テメェごときに竜の力なんざ勿体無ェ。ヒトの力だけで十分だ!
〈盾受け〉〈ジャストガード〉〈エネルギーバリア〉を組み合わせて最前線で防御に徹する。
耐えていれば仲間がチャンスを作ってくれると信じて、密かに〈力溜め〉しつつ、隙を窺う。

「機」が訪れたなら、《斬撃・剛破竜刃》で一気に斬り伏せる。
覚悟しやがれッ!
永雲・以早道
【灯点】

戦うということは意地を張ることに他ならない
俺にとっては
怖さはいつも心のどこかにある
それでも戦うのは強くありたいから
強さとは優しさのことだと思う
誰かを守ったり幸せを願ったり助けたりする力
優しければ戦えると俺はそう思っている


前線維持をして仲間を守り仲間が行動しやすくなるように立ち振る舞う
マリウスとケヴィンを守りながら戦う
いざとなったら体を張って仲間を守る

ガルアに一緒に仲間を守ろうと声をかけ
ガルアを気遣いながら戦う

大きな声を出して仲間を鼓舞
一番前にいる人間は心も一番前にいるべきだから
声は力になるから

いざと言う時は全ての攻撃を受ける
少しの間なら耐えられる
命懸けの覚悟で最後の一撃を放つ
ステラ・ノート
【灯点】
…新たな犠牲者を出さない為に、犠牲になった人達の為に。
あなたの狂った思想は、ここで終わらせるよ。

レーナさんとトゥーリアさんは、引き続き皆の援護を。
敵の狙いはドラゴンプロトコル……マリウスさん、ケヴィンさんを守ってあげて。

わたしは、わたしの為すべきことを。
音響弾を仲間の攻撃の音に合わせて、音をかき消すようにしたり、タイミングをずらしたりして、相手の聴覚からの情報を惑わせて。
皆が攻撃し易くなる位置におびき寄せたり、隙を作る行動を心掛けるよ。

…わたしひとりでは、敵わないけれども。わたし達なら、きっと。
準備は良い?ゴードンさん。
繋いだ手には、破魔の祈りを込めて。
派手にドゴーンと、やっちゃって!

「肉体を補強しなくては……ここにドラゴンプロトコルの方々が複数いらっしゃって助かります。それぞれの遺体をわたくしの血肉といたしましょう。感謝いたします……」
 満身創痍となったドラゴンストーカーはドラゴンプロトコルの肉体を自らのものにすると一方的に決めつける。

「あれだけダメージを与えたのにまだ倒れないのか……」
 執拗に命を狙われるマリウスが不死身の化け物かと恐れを抱く。
「臆するな。こういう時こそ、仲間と力を合わせるんだ。お前の仲間はお前がドラゴンプロトコルだから力になってくれるわけじゃねェ。だろ?」
 ケヴィン・ランツ・アブレイズ(|“総て碧”の《アルグレーン》・h00283)がマリウスに声をかけて勇気づける。
「はいっ!」
「その通りだぜ! 仲間はしっかり守る! 冒険者の基本だぜ!」
 疲れていても声を張ってガルアがまだまだ元気だと誇示してみせた。
「そうだ。冒険者は仲間を守るものだ。マリウスを守って戦いやすくなるよう動け」
 ケヴィンは愛馬を降りて、マリウスだけを乗せて馬に言い聞かせる。
「俺の言うことしか聞かねェじゃじゃ馬だが、動きは信用できる。あとは慣れろ!」
「わ、わかりました!」
 落ちぬようにしっかりと手綱を手に取り、マリウスを乗せて馬が任せろとばかりに力強く嘶いた。

「ドラゴンストーカー……こわ! 一体どうしたらそんな思考になるのやら……ま、まぁ、理解したいとは思わないけど……!」
 |日南《ひなみ》・カナタ(新人警視庁異能捜査官カミガリ・h01454)は相手の考えを想像して、それを理解してしまうのを怖いと考え首を振った。
「たしかに、あんなのがいるとこれからもドラゴンプロトコルの人が被害を被る。ここはしっかりきっちり始末をつけておかないとね!」
 ドラゴンプロトコルの安全の為にも、確実に倒して企みを阻止しようと【カナタ式ロングハンマー】を構え、初心者パーティを守れるように前に立った。

「戦うということは意地を張ることに他ならない。俺にとっては」
 |永雲・以早道《ながくも・いさみち》(明日に手を伸ばす・h00788)は自分の理念を語る。
「怖さはいつも心のどこかにある。それでも戦うのは強くありたいから」
 その言葉を初心者パーティの面々は真剣な顔で聞き入った
「強さとは優しさのことだと思う。誰かを守ったり幸せを願ったり助けたりする力。優しければ戦えると俺はそう思っている」
「優しさ……それだったらわたしも、仲間の為に戦えるのかな……」
「回復はいざという時に仲間を助ける力になる。君の優しさが仲間を救うことだってある」
 攻撃面では他の仲間に劣るレーナがあまりパーティの力になっていないのではと不安に思っていると、以早道はその力が必要だと勇気を与えた。

「……新たな犠牲者を出さない為に、犠牲になった人達の為に。あなたの狂った思想は、ここで終わらせるよ」
 ステラ・ノート(星の音の魔法使い・h02321)はそうドラゴンストーカーに宣言し、レーナとトゥーリアと共にパーティの後衛から援護を行う。
「敵の狙いはドラゴンプロトコル……マリウスさん、ケヴィンさんを守ってあげて」
「もちろんよ!」
「仲間の為に、できる限りのことをしてみせるね」
 トゥーリアとレーナが頷き、仲間を支えて守ろうと疲労した身体に活を入れた。

「ケヴィン、マリウスをアイツの餌食にさせたくねえ」
 ゴードン・バロック(陽差しの|炎銃士《フレイムマスケッター》・h01865)はドラゴンプロトコルを見つめるドラゴンストーカーの狂った目的に怒りを覚える。
「それだけじゃない、勇気振り絞りながら戦ってる以早道にも、カナタにも、ステラにも、初心者パーティーの面子達も……若い子の為にも、あの狂気じみた女をこれ以上弄ばせてたまるか!」
 誰も殺させははしないと【マスケット型精霊銃『|夕焼けの薔薇《フー・デュ・ロゼ》』】を発砲して牽制する。
「何故わたくしの崇高な目的が理解できないのです? そこを退いてドラゴンプロトコルの方々を渡しなさい」
 ドラゴンストーカーが大剣で銃弾を受け止め弾く。
「誰がそんな目的の為に仲間の命を差し出すかよ!」
 断りの返事だとばかりにゴードンは銃弾を撃ち込む。
「邪魔をするなら切り裂いてしまいましょう……!」
 それを大剣で弾きながらゴードンに刃を向けるが、そこに割り込んだケヴィンが【矜持示す黒騎士の盾】で強烈な一撃を受け止める。
「ああ、自らその身を差し出しに来てくださったのですね。ドラゴンプロトコルの貴方様!」
「テメェごときに竜の力なんざ勿体無ェ。ヒトの力だけで十分だ!」
 ケヴィンは盾で大剣を押し戻し、相手の体勢を崩そうとするが、ドラゴンストーカーは大剣を振り回して攻撃を継続する。それをケヴィンは守りに集中して受け続けた。
「ガルア、俺たちも一緒に仲間を守ろう」
「おう! 絶対に守り切ってやるぜ!!」
 以早道が呼びかけるとガルアが頷き、二人は並んでパーティを守る盾となるべく前に立つ。
「うぉっ!!」
「大丈夫だ」
 暴れ回るドラゴンストーカーの大剣を盾で受けたガルアが体勢を崩す。そこへ以早道がフォローに入り続く斬撃を刀【黒鉄丸】で弾いた。

「あの大剣が邪魔だな……」
 ゴードンは敵の得物である大剣を破壊しようと銃口で狙いを付ける。だがドラゴンストーカーは動き回っていてその振り回す武器を狙うのは困難だった――。
「ゴードンさんが敵の大剣を破壊しようとしてる……なんとか隙を作ってみよう!」
 カナタはその意図を察し、隙を作るべく√能力『|超絶気合撃《トランセンデンス・ハンマー》』の発動準備に入る。
「よし、俺これから60秒だけ気合をチャージするから、その間動けないから敵が来たらお願い……!」
 そして動けぬ間の事は仲間に頼る。一人なら不安で躊躇う行為も、仲間がいれば勇気を持って行うことが出来た。
「オッケー、カナタ!」
「安心しろ、指一本触れさせねェ」
 ゴードンとケヴィンが返事をしてカナタと敵との間に入る。
「こっちだ! 絶対に通さない!」
「俺も手伝うぜ!」
 以早道が鼓舞するように大きな声を上げ、ガルアも意義込んで時間を稼いで見せると盾を構えた。

「何かしようとしていますね……ならば止めてみせましょう」
 チャージ中のカナタに気付いたドラゴンストーカーは先んじて潰してしまおうと大剣を担いで駆け出す!
「来たっ!」
「ここは通さない」
 ガルアと以早道が構え、ドラゴンストーカーの放つ斬撃を受け止めた衝撃に盾を凹ませたガルアが地面を転がる。以早道はすぐに斬撃を放ってドラゴンストーカーを後退させた。
「いてて……」
「すぐに治療するね!」
 激しい衝撃に息を詰まらせるガルアをレーナが治癒して痛みを抑えた。
「助かったぜ! これでまだ戦える!」
「そうだ。仲間の盾となるなら、意地を張らないとな」
 意地で立ち上がるガルアに以早道が口元に笑みを浮かべ、また肩を並べて決して通さないと立ち塞がる!
「足を止めるぞ!」
「やってみます!」
 ゴードンとマリウスが火属性と雷属性の弾丸で脚を狙う。するとドラゴンストーカーは嫌がって横に回り込むように移動して接近していく。
「わたしは、わたしの為すべきことを」
 ステラは音響弾を仲間の攻撃の音に合わせて放ち、音をかき消す。するとゴードンとマリウスが放つ次弾がドラゴンストーカーの脚に命中した。
「この音、わたくしの意識を引き付ける為のものですか……」
 聴覚を惑わされ、音に頼っては危険だとドラゴンストーカーは目で確認して、脚から血が流れるのも無視して駆け続ける。

「こっちから来るっ!」
「テメェの目的はドラゴンプロトコルだろう。だったら先に俺を狙ったらどうだ」
「では、先に貴方様の亡骸を頂くとしましょう……!」
 ケヴィンが挑発的にそう言うと、ドラゴンストーカーは斬撃を放ってケヴィンを狙う。それをケヴィンは冷静に盾で受けた。激しい衝撃が腕に伝わるが、どっしりと腰を落として構え押されないように堪えた。
(必ず「機」は訪れる――)
 仲間を信じてケヴィンは守りながら密かに〈力溜め〉をしていた……。
「僕たちも時間稼ぎを手伝おう!」
「わかったわ!」
 マリウスとトゥーリアが銃弾と火球の魔法をドラゴンストーカーに浴びせる。
「みんなが力を合わせている。人の力を奪って集めても、みんなの力には敵わない」
 ステラは援護するように音響弾を飛ばして敵にデバフを掛けたように、回避を困難にする。そこへ銃弾や火球が当たってドラゴンストーカーがよろめいた。

「チャージ完了! 行くよ!」
 そうして仲間が時間を稼いでくれたお蔭で、気合十分になったカナタはハンマーを振りかぶり、突撃すると超絶気合ハンマーを叩き込む!
「あの一撃を受けるのは危険です……」
 その一撃に宿るパワーを察したドラゴンストーカーは回避を試みる。しかしそこに火の弾丸が飛んで脚を貫いた!
「足がっ!?」
「一撃をかませ!」
 援護射撃をしたゴードンが声を上げる。
「逃がさないよ!」
 追い付いたカナタが渾身の力でハンマーを振り下ろし、それをドラゴンストーカーは大剣で受け止めるが、激しい衝撃に押し込まれて身体が地面に叩きつけられた!
「がふっ!!」
「今がチャンスだよ!」
 血を吐いてドラゴンストーカーが倒れ込み、隙を作ったカナタが仲間に呼びかける。

「任せろ!」
「準備は良い? ゴードンさん」
「ああ! いつでも大丈夫だ!」
 返事をしたゴードンがステラと手を繋ぎながら、片手で精霊銃の狙いを付ける。
「……わたしひとりでは、敵わないけれども。わたし達なら、きっと」
 ステラが√能力『|双星の絆《ジェミニ・リンク》』を発動し、手を繋ぐゴードンに破魔の祈りを込めて「切断」する力を与える。
「派手にドゴーンと、やっちゃって!」
「てめえなんか片手撃ちで十分だ! 銃騎士を舐めんな!」
 ゴードンが√能力『|戦闘錬金術《プロエリウム・アルケミア》』を発動し、錬金毒を籠めた弾丸を放ち大剣に当てる。すると中ほどから刀身を真っ二つに「切断」し、さらには銃弾が溶けるように大剣にへばりつき、浸蝕すると腐食させ大剣をぼろぼろに朽ち果てさせた!
「これで武器はなくなった!」
 続いたゴードンが武器を破壊し仲間にさらなるチャンスを作った。

「ここが勝負所だ。仕掛ける――」
「わかった! やろう!」
 以早道が√能力『諦めない心』を発動し、全身全霊――命懸けの覚悟で刀を振るいドラゴンストーカーの身体を切り裂いていく。そして反対側からガルアも剣を振るって挟撃によって全身を切り刻む!
「覚悟しやがれッ!」
 ここが「機」だと守りに徹していたケヴィンも攻めに転じ、【竜狩り蛮族の大太刀】を抜いた。
「鎧装排除。第一段階限定解除」
 防具を外し正面に立って構える。
「わたくしに殺されてひとつになる覚悟が出来たのですね……!」
 自らの血に染まったドラゴンストーカーが右腕を竜化してドラゴンプロトコルを求めるように突き出す!
「ここで死ぬのはテメェだけだ!」
 その一撃を大太刀で受け止め、ケヴィンは大上段に構えると√能力『|斬撃・剛破竜刃《グランディア・フェイザーザップ》』を発動し、真っ直ぐに振り下ろす!
「ああっ……ドラゴンプロトコル様……どうして……」
 何故抗うのか理解できないといった顔のままドラゴンストーカーの身体が真っ二つになり、血を噴き出して左右に分かれて自らの血の池に倒れ動かなくなった……。

「やった! 出口だぞ!」
「無事に帰ってこれたね」
「はぁ、とんでもないダンジョン探索になったわね」
「でも、なんだか楽しかったね」
 初心者パーティがダンジョンから出ると、ほっとして気が緩みそのまま座り込んだ。
「ほっ、これでダンジョン探索は終わりだね。みんな無事でよかった」
「そうね、初めての冒険が笑顔で終わって良かった」
 カナタはカチカチになっていた肩の力を抜いて皆が無事なのを見て安堵し、ステラも笑みを浮かべた皆を見て自分の事のように嬉しそうに微笑んだ。
「よくやったな! これだけできるなら初心者は卒業だ!」
 ケヴィンが初心者パーティを褒めると、嬉しそうに初心者パーティの面々が笑った。
「ありがとうございます。先輩方のご指導で帰ってこれました」
「先輩らみたいな冒険者になってみせるぜ!」
「まさか最初のダンジョンでこんなに大変な目に遭うとは思ってなかったけど、皆さんのお蔭で助かったわ。どうもありがとう」
「ありがとうございます! とってもいい経験ができました!」
 マリウスに続いてパーティのメンバーがそれぞれ助けてくれた大勢の先輩達に感謝の言葉を伝える。
「研修ってレベルじゃなかったが、いい経験になったようだな」
 ゴードンは初心者が経験するには大変な冒険だったが、それだけに得るものも大きかっただろうと、疲れていても輝くような顔をしているマリウス達を見て笑みを浮かべた。
「それぞれが戦う覚悟を手に入れたみたいだ。これならきっと良い冒険者になる」
 以早道は冒険者らしい顔をするようになったと、マリウス達の未来を守れたと満足そうな顔で見守る。
 狂気に満ちた喰竜教団の魔の手を退け、新たな冒険者達の初めてのダンジョン探索は無事に終わった……。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

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