3
天使化事変~大を活かすために小を殺す
●
少女は逃げる。一歩でも遠くへ、あの怪物達の狙いは自分だと分かったから。
少女は逃げる。一歩でも遠くへ、自分が逃げれば怪物達は自分を追いかけて故郷の村から離れると分かったから。
ハァ・・・・ハァっ!
息を切らしながらも体に鞭打って彼女は森へと飛び込んでいく。ここはあまりにも広く似たような光景が続く上に危険な動物も多いということで地元の猟師ですら滅多に立ち入らないことで知られていた。
少女は子供のころから周囲に内緒でこの森に入り込んで遊んでいたことがありここならば自分に怪物達を引き付けながら逃げられると踏んだのだ。
「あっ!」
だが少女は森に突入して5分も経たないうちに地面から飛び出した木の根に足を取られて転んでしまう。すぐさま起き上がろうとした少女はしかし自分の脚から砕けるような痛みを感じ身をすくませる。
(こんな体でも痛みを感じるなんて…!)
口惜しさと自嘲交じりで見つめる彼女自身の脚は人の肌をしていなかった。いや、脚だけではない。彼女の体全てが未知の金属でできたかのような肌色をしており背中からは純白の羽が生えている。
そんな彼女の耳に近づいてくる怪物達の足音がしっかりと聞こえていた――
●
「皆さん、天使化をご存じですか?」
集まった能力者達を前に座頭・瑞稀(ザッパ・h02618)は唐突にそんなことを聞いてきた。
「なんでも√汎神解剖機関のヨーロッパで流行った風土病の様なのですが発症条件が特殊で《善なる無私の心の持ち主のみ》が発症感染する病だそうです。」
返事を待たずに話を進める瑞稀。どうやら会話の枕であったらしい。
「ですがそういった善良な人間は滅多にいません。特に人心が荒廃してしまった今の時代では猶更です。天使化もそれに伴って自然と根絶されたはずでした・・・」
だがヨーロッパ各地で突如人々が天使化するという事件が頻発し始めたのだという。
「とはいえ全ての人が天使になるわけではありません。大抵は不完全な天使擬きオルガノン・セラフィムという怪物となってしまいます。ですが今回は正真正銘の天使となった少女の存在を予知できました。皆さんにはこの少女の救出をお願いしたいのです。」
なんでもその少女は天使となった後自分を囮にしてオルガノン・セラフィムを引き付けて近くの森に逃げ込んだらしい。随分と思い切りがいい娘である。
「ですけどその子は森に入った直後に足を挫いたのか動けなくなっています。このままでは彼女がオルガノン・セラフィム達に食べられてしまいますので彼らを倒して何としても彼女を助けてください!」
オルガノン・セラフィムはもはや人としての善心も理性も失われ本能のままに天使を捕食する存在だ。終わりにしてあげる事こそ救いだという。
「ですが今回の天使化に気付いた羅紗の魔術塔もまた戦力を動かして天使という|新物質《ニューパワー》を確保しようとしていますので彼らとの戦闘も覚悟しておいてください。」
そこまで言った瑞稀は時計を見て
「それでは時間となります。皆さん、どうか良き結末を手繰り寄せてください!」
どこか祈るような縋るようなそんな眼差しと口調で皆を送り出していく瑞稀であった。
これまでのお話
マスターより

力は唯力、問題は使い方。
紅時雨と申します。
今回の相手は初登場となる羅紗の魔術塔の面々とその眷属達で彼らから天使の少女を守り抜くことになります。
戦場は森の中でわずかに開けた場所です。それなりに広いですがうっそうと生い茂る木々のせいで視界が遮られているので注意してください。敵も同じですけど
尚救出対象の少女は開始時点では足を挫いており即座に動くことはできませんので注意してください。
基本純戦となりますが皆さんの行動と結果次第で戦う相手が変わる可能性があります。最悪敵の指揮官と戦うかもしれません。
オープニング承認され次第受付開始いたします。いつも通り最低限になると思われますが見かけましたらよろしくお願いします。
1
第1章 集団戦 『オルガノン・セラフィム』

POW
捕食本能
【伸び縮みする爪】による牽制、【蠢くはらわた】による捕縛、【異様な開き方をする口】による強撃の連続攻撃を与える。
【伸び縮みする爪】による牽制、【蠢くはらわた】による捕縛、【異様な開き方をする口】による強撃の連続攻撃を与える。
SPD
生存本能
自身を攻撃しようとした対象を、装備する【黄金の生体機械】の射程まで跳躍した後先制攻撃する。その後、自身は【虹色の燐光】を纏い隠密状態になる(この一連の動作は行動を消費しない)。
自身を攻撃しようとした対象を、装備する【黄金の生体機械】の射程まで跳躍した後先制攻撃する。その後、自身は【虹色の燐光】を纏い隠密状態になる(この一連の動作は行動を消費しない)。
WIZ
聖者本能
半径レベルm内の敵以外全て(無機物含む)の【頭上に降り注がせた祝福】を増幅する。これを受けた対象は、死なない限り、外部から受けたあらゆる負傷・破壊・状態異常が、10分以内に全快する。
半径レベルm内の敵以外全て(無機物含む)の【頭上に降り注がせた祝福】を増幅する。これを受けた対象は、死なない限り、外部から受けたあらゆる負傷・破壊・状態異常が、10分以内に全快する。
√汎神解剖機関 普通11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴

天使の少女を守って見せましょう。
未知の敵ですが、何としてでも彼女を守り抜くために倒さねばなりません。
敵の先制攻撃はこの自慢の鎧で受け止めて見せます。(鉄壁かつ耐性もありますのでそう簡単には効きませんよ・・・・
そして√能力の毒の弾丸を放ちます。隠密状態は【逃亡阻止】技能で逃しませんよ・・・・
そして近くに仲間がいましたら、彼らにも毒の恩恵を与えます。敵は状態異常を回復する手段をお持ちのようですが、皆さんならきっと倒せると信じていますよ・・・・
●
少女はもはや袋のネズミと言っていい状況であった。異形…オルガノン・セラフィムは間近に迫り少女の脚は未だ治らない。
「安心なさい。貴方は必ず守って見せますよ。」
これまでと覚悟を決めた少女の前にそう言って異形たちの前に立ちはだかるのは白影・畝丸 (毒精従えし白布竜武者・h00403)、人の様に見えるが白うねりという妖怪が人の形に収まっている存在だ。
「あ、ありがとう。でもこのままじゃ貴方も!私の事は気にしないで逃げてください!!」
白うねりである彼は体から雑巾みたいな悪臭を放っているけど少女はそんなことを気にせず目の前にいる侍の身を案じた。相手は異形の怪物でしかも数は10や20どころではない。どう考えても一人では勝ち目のない話であったのだから…ただの人であったのなら。
「ギャウ!」
隙を見出したのか或いは捕食本能が勝ったのか畝丸 に向けて跳躍しその鋭い爪で引き裂こうとし
「そうはいきませんよ!」
その俊足に反応した畝丸 は左手に装備した白竜霊手で受け止めさらに来る追撃を鎧で受け止め一歩たりとも引かず全てを凌ぎきって見せる。
「敵には毒の汚染を受けていただきましょう!」
虹色の燐光に包まれ後退する刹那の隙、その瞬間の敵を狙い畝丸 は精霊弓銃を抜き放ち毒の弾丸をありったけ叩き込む。
「ギ、ギギg・・・・」
全身を毒が駆け巡り倒れ伏す怪物。だが、まだ後続が続々と現れ襲い掛かろうとしている。
「いくらでもかかって来なさい。ここは一歩も通しませんよ!」
それでも白き侍は怯まない。後に来る者達が来ることを信じて少女を守るべく精霊弓銃を構え敵の大群に立ち向かっていく――
🔵🔵🔴 成功

【阿頼耶識】による状況対応能力強化
耐久力強化:半端な攻撃に対しては、「鉄壁」+「激痛耐性」+「カウンター」+「2回攻撃」+「重量攻撃」による強撃で反撃。
反応速度・回避強化:即座に「カウンター」+「制圧射撃」+「弾道計算」+「弾幕」+「一斉発射」を駆使し、一気に敵の戦力を削ぐ。
【阿頼耶識・羅刹】による無効化
敵の回復手段を即座に無効化し、【聖者本能】発動を最優先で止める。
無効化後、「逃亡阻止」+「戦闘知識」+「情報収集」+「追跡」+「地形の利用」によって、敵の位置を把握し、殲滅への糸口を探る。
必要に応じて【阿頼耶識】による能力強化で情報処理速度を高め、迅速に対応。
攻撃可能ならば、「牽制射撃」+「弾道計算」+「遊撃」を使用して敵を撹乱。
【阿頼耶識・阿修羅】による制圧
【阿頼耶識】を追加で発動し、さらにその効果を強化。
「逃亡阻止」+「制圧射撃」+「鎧無視攻撃」+「2回攻撃」+「一斉発射」で畳み掛ける。
近接攻撃では「鎧無視攻撃」+「怪力」+「重量攻撃」、防御時には「鉄壁」+「カウンター」+「受け流し」+「零距離射撃」を駆使し、敵の数を減らすことを最優先。
心情
助太刀します!異形の怪物になりたくてなったわけではないなら、終わりにしてあげることこそが救いだというのなら…救います。僕にできるのは涙を流してあげることだけです。
全てを救うことはできない、分かっています。それでも、悲しいものは悲しいのです。

ナイスファイト白影さん
やっと追いついたと思ったら中々の修羅場じゃん?迫りくるキモいクリーチャー、ホラー映画の監督もビックリだね
軽口を叩きながらも周囲の気配に気を配り
少女を庇うように前に立ちます
安心して悪いようにはしないからさ
さぁ出来損ない共、たかが10や20程度でボクらを抜けると思うなよ!!
瞬時に全身の破魔のオーラを両手両足集中。
高速化と手数を増やし、岩飛流の特殊な滑るような歩法で木々の合間を縫うように動き、攻撃技能を乗せた一撃を叩き込んで、確実にマヒなどで動きを封じ、数を減らしていきます。
防御?当たらなければ怖くないよ
へぇ…話には聞いてたけど白影さんの『毒』の加護面白いね 戦略に幅が広がるよ

POW/アド連携◯蜥蜴型 神鳥と不動院が居ンならまず問題は無ェと思うが数が多いだろ
鬱蒼と茂る森の中?闇の中じゃねェか…都合が良いな。全て喰らうか。
刻爪刃260本や融牙舌260が樹々を縫い敵に襲い掛かる攻撃にはカウンター2回範囲攻撃
√薄暮A6C20
視界の開けた場所は2人に任せ闇に紛れた全てを蹂躙力20倍の闇顎6体で喰らう「足元がお留守だぜェ?」
スーパーひ◯し君ばりに地面にボッシュート
森に潜んだ者らを全て喰らえば2人の元へ参戦
必要なら刻爪刃で援護しよう
「おー、やっぱ特に心配無かったな?」
敵の屍の山見てさっすがぁと笑う
少女の影から這い出てそのまま背に乗せ運搬体勢を取った。
●
果たして白き侍の後に続く者達が少女を守るべく駆けつけてきた。
「ナイスファイト白影さん!」
そう言いながら白い鳥の如く舞い降りた神鳥・アイカ (邪霊を殴り祓う系・h01875)は少女を護るべく壁の如く仁王立ちしオルガノン・セラフィムの群体と対峙する。元より殴り合いは得意分野だ。この程度の魑魅魍魎など恐れるものではない。
「助太刀します!」
そんな彼女と共に並び立つように屈強な体躯の少年不動院・覚悟(ただそこにある星・h01540)にあるのはその名の如く少女を絶対に守り抜く覚悟を手にする圧滅銃と鉄塊の如き巨剣『滅巨鋼刃』を以て示す。
「しかし、やっと追いついたと思ったら中々の修羅場じゃん?迫りくるキモいクリーチャー、ホラー映画の監督もビックリだね。」
アイカが隣の覚悟に対してというより背後にいる少女を安心させるように軽口を言うが実際悲嘆してはいない。|ボク達《・・・》ならばこの程度十分に対処できると踏んだうえでの発言でもある。問題はこの後だが・・・
「さぁ出来損ない共、たかが10や20程度でボクらを抜けると思うなよ!!」
それを一旦脇に置いてアイカは全身に纏う破魔のオーラが緋色に輝き両手足に集中。勢いよく敵陣只中へと飛び込んでいく。
「援護します!」
そのアイカを覚悟は自身の感覚を鋭敏化させ周囲の状況を把握し彼女の針路を阻むオルガノン・セラフィム達に圧滅銃を向け制圧射撃を敢行。その精密な射撃の前に怪物達は倒れ伏し開いた道からアイカは吶喊、スピードを増した拳はそのまま手数を増やすことになり次々とオルガノン・セラフィム達を殴り飛ばしていく。
(異形の怪物になりたくてなったわけではないなら、終わりにしてあげることこそが救いだというのなら…救います。)
無事暴れまわるアイカを見届けた覚悟は少女に襲い掛かろうとするオルガノン・セラフィムの爪を滅巨鋼刃で受け止め力任せに押し返し吹き飛ばしながら静かに決意を胸に秘める。
オルガノン・セラフィム達は天使になれなかった元人間だと言う。ならば彼らはあの少女と顔見知りだったのだろうか?顔見知りだとしたら家族か?友人か?それとも恋人だったのであろうか?
(いや、今は彼女を救うことを考えましょう。)
脳裏によぎった雑念を振り払い覚悟は両手の武器を縦横無尽に振るい敵を殲滅し続ける。今背後にいる少女を守るために。
敵陣に飛び込んだアイカの戦いは彼女の優位で進んでいた。彼女が納める岩飛流は鳥の妖怪が開祖となった独特の滑るような歩法と全てを切る手刀で戦う流派だ。彼女は体得した技術を最大に生かし生い茂る木々を滑るように移動して敵を翻弄し小柄な体躯から放たれる一撃は迫り来るオルガノン・セラフィム達を次々と葬っていく。
(へぇ…話には聴いてたけど白影さんの『毒』の加護面白いね。)
アイカは内心先に戦場にいた白き侍の|加護《エンチャント》に感心する。彼女の拳を或いは手刀を受けた敵はもがき苦しむように倒れ伏していった。
彼女の流派では敵を痺れさせて動きを束縛することはできてもこうもあからさまに毒にやられたような反応をするようなことはできないからの推測だが・・・・
(これは戦略に幅が広がるよ。)
思索に耽ったのは一瞬。だが、それが明暗を分けた。
「!!ヤバイ!!」
生い茂る木々は彼女を敵の視界から遮り優位に戦いを進める一助となったがそれは敵から見ても同じ、オルガノン・セラフィムにそういう知性があるかは不明だが背後を取られたという現実は変わらない。
「アイカさん!」
その叫びよりも早く森に響く轟音が異様に開いた口事オルガノン・セラフィムの頭を吹き飛ばす。倒れる躯を尻目にアイカが視線を送ればそこにはライフル銃「終焉烈火」を手にしていた覚悟の姿。
「あちゃ~、これは借りができちゃったね。」
無事を確認した覚悟が戦闘に戻るとこを見ながら彼女はそう独り言をつぶやく。防御は当たらなければ問題ないと思っていたがもう少し周囲を警戒していればこうはならなかったかもしれない。
思考を切り替えた彼女はそのまま戦いへと戻っていく。まだ少女の安全を確保できていないのだから…
鬱蒼と茂る森の中、オルガノン・セラフィム達の足元の影から目のない闇色の蜥蜴の姿をしたウィズ・ザー(闇蜥蜴・h01379)がその爪と牙を駆使して食らいつく。
「足元がお留守だぜェ?」
闇から現れた6体の顎が容赦なくオルガノン・セラフィム達を貪り食いどこかのクイズ番組の人形よろしく地面もとい闇の中へと葬っていく。
「あ~、あんまりうまくねェな。」
目の前のオルガノン・セラフィム達を食い尽くしたウィズの感想がそれだった。彼はグルメなのだ。
「さて、向こうの様子を見に行くとするか。心配無用だろうけど。」
そう言いながらウィズは再びその身を影へと落とし込んでいった…
森の戦いは佳境を迎えていた。
覚悟は両手の圧滅銃と滅巨鋼刃を蒼炎に輝かせて
「守るべき者のために、破壊の力を解き放つ――『阿頼耶識・阿修羅』!」
裂帛の叫びと共にその身体能力を極限まで高め破壊の権化と化す。嵐の如き銃撃はオルガノン・セラフィム達を粉砕し滅巨鋼刃を振るえば残った敵を悉く肉塊へと変えていき戦いを終わらせたのだ。後に残るのは怪物のなれの果てだったものの山のみ。
「おー、やっぱ特に心配無かったな?」
「きゃっ!!」
そう言って少女の影から出てきたウィズは驚かせたことを少女に謝罪し覚悟を労おうと賞賛の言葉を贈ろうとして異変に気付き瞳のない貌を向ける。
「・・・覚悟、ボク達はヒーローじゃないんだ。全てを救うなんてできないよ。」
「全てを救うことはできない、分かっています。それでも、悲しいものは悲しいのです。」
アイカが彼女なりにフォローしようとしていた言葉に覚悟は応える。とめどなく涙を流しながら・・・
「それじャ、お嬢さん。背中に乗りな運んでやるからよ。」
話を切り替えてウィズは少女に声をかけて背中を差し出す。ひとまずここを離れるべきだろう。
「ありがとうございます、トカゲさん。あの、できれば村へ向かってくれませんか?お父さんやお母さん、村の皆が無事か知りたいので」
少女から頼みを受けウィズは少し考えこむ。羅紗の魔術塔の者達がいるかもしれない以上迂闊に向かうのは危険すぎる。しかしどういえば少女は納得してくれるだろうか?
「あまり動かれると迷惑ですからやめていただけますか?」
そんなウィズの思索を断ち切るように冷たい女の声が森の中を木霊する。皆が向けた視線の先には――
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第2章 ボス戦 『怪異蒐集家マレーネ・ヴァルハイト』

POW
召喚怪異アトラク・ナチャ
【蜘蛛の如き怪異アトラク・ナチャ】を召喚し、攻撃技「【七つの呪い】」か回復技「【ハイパーボリア】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[蜘蛛の如き怪異アトラク・ナチャ]と共に消滅死亡する。
【蜘蛛の如き怪異アトラク・ナチャ】を召喚し、攻撃技「【七つの呪い】」か回復技「【ハイパーボリア】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[蜘蛛の如き怪異アトラク・ナチャ]と共に消滅死亡する。
SPD
私が接近戦は苦手だといつ言いました?
自身を攻撃しようとした対象を、装備する【悍ましい怪異達】の射程まで跳躍した後先制攻撃する。その後、自身は【怪異】を纏い隠密状態になる(この一連の動作は行動を消費しない)。
自身を攻撃しようとした対象を、装備する【悍ましい怪異達】の射程まで跳躍した後先制攻撃する。その後、自身は【怪異】を纏い隠密状態になる(この一連の動作は行動を消費しない)。
WIZ
怪異蔵書「クヴァリクの呼び声」
【怪異蔵書「クヴァリクの呼び声」】から【想像絶する数の怪異】を放ち、命中した敵に微弱ダメージを与える。ただし、命中した敵の耐久力が3割以下の場合、敵は【怪異と同化】して死亡する。
【怪異蔵書「クヴァリクの呼び声」】から【想像絶する数の怪異】を放ち、命中した敵に微弱ダメージを与える。ただし、命中した敵の耐久力が3割以下の場合、敵は【怪異と同化】して死亡する。
√汎神解剖機関 普通11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
●
視線を向けた先にいたのは一人の昏い女であった。
上から下まで黒い装いの女は背後に今にも襲い掛からんとする夥しい怪異を従わせたまま口を開いた。
「成程、オルガノン・セラフィム達を葬り去ったの貴方達でしたか」
あれも蒐集対象だったのですが、と続けるその表情は怒りにかられるでもなく落胆に覆いつくされるでもなく淡々としている。
「ああ、自己紹介がまだでしたね。私はマレーネ・ヴァルハイトと申します。」
|怪異蒐集家《オカルトコレクター》などと言われていますが、と簡潔に自己紹介する彼女の視線は天使の少女に固定されておりその挙動を逃さないように観察していた。決して逃がさないという意思を込めて。
「一応、お尋ねしますがあれをこちらに渡して・・・・くれませんね。その態度だと」
形式だけの引き渡し勧告を終えた彼女は手にした書物を開きそれに呼応するように悍ましい気配が一層濃くなる。
「では貴方達を排除してその天使を蒐集します。いかなる犠牲を払ってでも世界は救わねばならないのですから」
殺意が戦場に満ちる。彼女を倒さねば天使の少女を逃がすのはかなわないだろう。
*MSから
・戦場は引き続き森の中です。
・マレーネ・ヴァルハイトは天使の少女確保優先で動きます。万が一確保した場合全力で逃走を優先しますので確保されないように注意してください。
・天使の少女はまだ動くことができません。

※【守護する炎】の発動を前提とした行動
※【阿頼耶識】による能力底上げは、天使の少女確保の妨害を最優先
敵の行動に対する注意と対策
少女を確保するための召喚怪異の利用や、不意打ちによる誘拐を警戒
→ 仲間が敵本体に集中している場合、「戦闘知識」+「地形の利用」+【零域】を活用し、隠密&伏兵として立ち回る。
→ 敵本体や召喚怪異が少女の確保を狙った場合、「カウンター」+「地形の利用」+「かばう」+「鉄壁」+「2回攻撃0」+「鎧無視攻撃」で強襲し、阻止する。
→ 召喚怪異が複数いる場合、「情報収集」+「暗視」+「地形の利用」+「牽制射撃」+「弾幕」+「一斉射撃」による阻止線を構築
敵本体が直接行動する場合
→ 可能であれば、「怪力」+「逃亡阻止」+「重量攻撃」による抑え込みを実行。
仲間との連携
敵の行動監視
→ 「戦闘知識」+「情報収集」+「追跡」+「暗視」により、敵の動きを把握。
仲間の支援
→ 「団体行動」+「連携攻撃」+「集団戦術」+「戦闘知識」を駆使し、仲間が動きやすい環境を作る。
心情
僕は √ウォーゾーン の出身です。いつも自問自答しています。
いかなる犠牲を払わなければ救えない世界なら、その世界は本当に価値があるのか?
オルガノン・セラフィムたちのために泣いたうえで、僕は言い切ります。
救うために踏みにじっていい命なんて、どこにもないです!守り抜きます!
※セリフや絡みのアドリブ歓迎します。次に繋げます。

WIZ/アド連携◯
渡せ?
「お断りします。ってなァ?」
背に少女を乗せたまま、宙を泳ぐ豹海豹型へ
機動力が3倍。悪ィが捕まる気は無ェよ。
想像を絶するってのは、所詮この空間に存在出来る程度。
移動速度3倍に追い付いた所で、刻爪刃と融牙舌、各270を幾重にも纏う俺に近づきゃァ2倍ダメージだ。爪牙と闇が残らず呑み込むだろうよ。敵の親玉も含めて、な。
仲間と連携取り技能も駆使してノーダメで切り抜けてやらァ
「あァ、村はもーちょい後だな。それより、舌噛むなよ?」
●
「この戦場に一筋の炎を灯します。絶望を払うために――『守護する炎』!」
不動院・覚悟(ただそこにある星・h01540)は守護の炎を纏いその行動を以て返答とした。絶対に渡さないという意思を!
最も言ったマレーネ当人ですら色好い返事は期待していない。あっさり応じるような手合いがオルガノン・セラフィム達を殲滅するような戦い方などするはずがないだろうし、それ以前にこんな辺鄙な場所に来ることもなかったであろう。
「渡せ?」
巨大な蜥蜴の姿をしたウィズ・ザー(闇蜥蜴・h01379)は敢えてその形ばかりの勧告に反応した。別に無視してもよい事であったし実際隙あらば逃げようと伺っているのだが彼女は自分に…正確には自分の背に乗った天使の少女から視線を一切逸らさないので迂闊に動けない。
「お断りします。ってなァ?」
ならばとばかりに自分の意思を目の前にいる蒐集家に叩き付ける。それは少女を決して見捨てないと背に乗った当人に告げる誓いでもあった。
「ほう?・・・いいでしょう。どちらにしてもそれを蒐集するのは変わりません。そのままいただくとしましょう!」
期待していなかった返答(拒絶であったが)が返ってきて意外そうに眼を丸くするマレーネだがそれも一瞬。その言葉が終わらないうちに縮地の如き速さでウィズの傍まで跳躍し|蒐集対象《背に乗る天使の少女》を奪わんと手を伸ばし―
「やらせません!」
ウィズが反応するより早く覚悟は炎を纏って二人の間に割って入り終焉烈火を振るってマレーネの動きを牽制し
「逃げてください!」
「あァ、村はもーちょい後だな。それより、舌噛むなよ?」
「は、はい!」
言葉に応える少女を背に乗せたウィズは豹海豹型へ姿を変え木々の間を泳ぐように高速で離れていく。それを視界の端で見届けた覚悟は圧滅銃を怪異に包まれて姿を隠すマレーネに向けて乱射、一気に仕留めようとするが・・・
「流石に捕らせてくれませんか・・・・とはいえ逃がしませんよ。この怪異達が!」
怪異に紛れて隠れた彼女には当たらずそのまま後退、すかさず手にする怪異蔵書「クヴァリクの呼び声」から夥しい数の怪異を呼び出しウィズと少女に向かわせる。
「悪ィが捕まる気は無ェよ!」
三倍まで増した速度で以て少女を載せて怪異から逃げるウィズだが怪異達は生い茂る木々などを障害物をすり抜けまっすぐに彼らを追跡してくる。
「やらせないと言ったはずです!」
覚悟の叫びと共にウィズを救うべく放たれた銃弾が過たず怪異達を撃ち抜くが無尽蔵ともいえる数の怪異達に対しては焼け石に水としか言いようにないほどの数が追加されていく。
「無駄ですよ。いい加減にしてほしいのですが?」
距離を置いて体勢を立て直したマレーネは切り札というべき巨大な蜘蛛を呼び出しともに覚悟に襲い掛かる。最優先に排除すべきと見做したのだ。
「なぜ邪魔をするのですか?我らの目的は世界を救うこと。貴方達も手段が違えど目的は同じはず。」
蜘蛛の怪異は容赦なく鋭い脚で串刺しにすべく覚悟に振り下ろしそれを終焉烈火で受け止めるが怪異の一撃は鋭さと重さを兼ね備え更には彼の得物である終焉烈火を通して膨大な呪いが彼を蝕んでいく。
そんな中発したマレーネの疑問。覚悟の挙動を油断なく注視しながらも言わずにはおれなかった。お前達は何をしているのだ?と。
「・・・・ずっと自問していました。いかなる犠牲を払わなければ救えない世界なら、その世界は本当に価値があるのか?と」
蜘蛛の怪異と鍔迫り合いをしながら覚悟は血を吐くように言葉を紡いだ。彼自身多くの者を犠牲にして生き延びてきた。決して望んでいたものではないけど、この世界は犠牲を望んでいるのか?それがこの世界では正しい事なのか?
先の戦闘で葬った|嘗て人であった怪物達《オルガノン・セラフィム》を思い返しながら覚悟の疑問は止まらなかった。
「愚問です。その価値があるからこそ世界を守るのです。其の為なら如何なるものも犠牲にしても。さぁ、あの天使を渡しなさい。」
覚悟の自問に即答するマレーネの表情に一切の迷いはない。だが、彼女の通告に応えたのは覚悟ではなく…
「言ったろう?お断りしますってなァ!」
木々の闇から躍り出たウィズが少女を乗せたまま一気にマレーネの懐に潜り込む。
「そんな!?怪異達はどうしたのです!?」
まさか戻って来るとは思わなかった彼女は動揺を取り繕うこともできないまま口ばしる疑問
「どうしたってェ?食ったのさ、こうやってなァ!」
その回答にウィズは自分達を追跡した怪異達を食い尽くした闇顎とそれぞれ270もある刻爪刃と融牙舌がマレーネに襲い掛かる!
「こ、こんな、こんなことがァァァァァァっ!」
闇に溶けた不可視の刃に体を切り刻まれ黒き焔に焼かれて絶叫を上げてもまだ彼女は倒れない。体の大半をなくそうとも後退する意思を一切見せないのは√能力者故か魔術士としての矜持か。
「例え、貴方のいうことがこの世界で正しいとしても!」
召喚者が致命傷を受けて存在が揺らいだ蜘蛛を完全に押し返しながら覚悟は圧滅銃をマレーネに向け
「救うために踏みにじっていい命なんて、どこにもないです!守り抜きます!」
答えと共に放つ弾丸は未だ残っていた彼女の眉間を撃ち抜きその命を他の√へと飛ばしていき
「終わりだぜェ!」
ダメ押しとばかりにウィズの闇に飲まれて怪異蒐集家は完全に消滅した。
手にしていた蔵書だけをその場に残して――
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第3章 ボス戦 『羅紗の魔術士『アマランス・フューリー』』

POW
純白の騒霊の招来
【奴隷怪異「レムレース・アルブス」】を召喚し、攻撃技「【嘆きの光ラメントゥム】」か回復技「【聖者の涙ラクリマ・サンクティ】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[奴隷怪異「レムレース・アルブス」]と共に消滅死亡する。
【奴隷怪異「レムレース・アルブス」】を召喚し、攻撃技「【嘆きの光ラメントゥム】」か回復技「【聖者の涙ラクリマ・サンクティ】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[奴隷怪異「レムレース・アルブス」]と共に消滅死亡する。
SPD
輝ける深淵への誘い
【羅紗】から【輝く文字列】を放ち、命中した敵に微弱ダメージを与える。ただし、命中した敵の耐久力が3割以下の場合、敵は【頭部が破裂】して死亡する。
【羅紗】から【輝く文字列】を放ち、命中した敵に微弱ダメージを与える。ただし、命中した敵の耐久力が3割以下の場合、敵は【頭部が破裂】して死亡する。
WIZ
記憶の海の撹拌
10秒瞑想して、自身の記憶世界「【羅紗の記憶海】」から【知られざる古代の怪異】を1体召喚する。[知られざる古代の怪異]はあなたと同等の強さで得意技を使って戦い、レベル秒後に消滅する。
10秒瞑想して、自身の記憶世界「【羅紗の記憶海】」から【知られざる古代の怪異】を1体召喚する。[知られざる古代の怪異]はあなたと同等の強さで得意技を使って戦い、レベル秒後に消滅する。
√汎神解剖機関 普通11
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「まさか彼女が敗れるとは・・・・決して弱いわけではないのですけどね。」
そう言いながら木々を薙ぎ払う輝く文字列と共に現れた白い女は一瞬瞑目するかのように目を閉じ
「私達の目的は天使の確保ですがこのままでは果たせませんね・・・・月並みですが貴方達を力づくで排除してからと致しましょう。」
そう言いながら目を見開いた女、羅紗の魔術士アマランス・フューリーは殺意を漲らせ√能力者達と対峙する。
*MSから
・最後はアマランス・フューリーとの決戦となります。戦場は引き続き森の中ですがアマランスが木を片端から薙ぎ倒しながら戦場に来たために視界は良くなっています。
その分隠れるなどの行動はやりづらくなっていますので注意してください。
・アマランスは天使の少女を後回しにして皆さんを排除してから確保するつもりですので天使の少女を守る必要はないです。(危害を加えることもありません)
・天使の少女は歩ける程度には回復しましたが走れるほどではありません