シナリオ

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天使化事変~大を活かすために小を殺す

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 少女は逃げる。一歩でも遠くへ、あの怪物達の狙いは自分だと分かったから。
 少女は逃げる。一歩でも遠くへ、自分が逃げれば怪物達は自分を追いかけて故郷の村から離れると分かったから。

 ハァ・・・・ハァっ!

 息を切らしながらも体に鞭打って彼女は森へと飛び込んでいく。ここはあまりにも広く似たような光景が続く上に危険な動物も多いということで地元の猟師ですら滅多に立ち入らないことで知られていた。
 少女は子供のころから周囲に内緒でこの森に入り込んで遊んでいたことがありここならば自分に怪物達を引き付けながら逃げられると踏んだのだ。
「あっ!」
 だが少女は森に突入して5分も経たないうちに地面から飛び出した木の根に足を取られて転んでしまう。すぐさま起き上がろうとした少女はしかし自分の脚から砕けるような痛みを感じ身をすくませる。
(こんな体でも痛みを感じるなんて…!)
 口惜しさと自嘲交じりで見つめる彼女自身の脚は人の肌をしていなかった。いや、脚だけではない。彼女の体全てが未知の金属でできたかのような肌色をしており背中からは純白の羽が生えている。
 そんな彼女の耳に近づいてくる怪物達の足音がしっかりと聞こえていた――


「皆さん、天使化をご存じですか?」
 集まった能力者達を前に座頭・瑞稀(ザッパ・h02618)は唐突にそんなことを聞いてきた。
「なんでも√汎神解剖機関のヨーロッパで流行った風土病の様なのですが発症条件が特殊で《善なる無私の心の持ち主のみ》が発症感染する病だそうです。」
 返事を待たずに話を進める瑞稀。どうやら会話の枕であったらしい。
「ですがそういった善良な人間は滅多にいません。特に人心が荒廃してしまった今の時代では猶更です。天使化もそれに伴って自然と根絶されたはずでした・・・」
 だがヨーロッパ各地で突如人々が天使化するという事件が頻発し始めたのだという。
「とはいえ全ての人が天使になるわけではありません。大抵は不完全な天使擬きオルガノン・セラフィムという怪物となってしまいます。ですが今回は正真正銘の天使となった少女の存在を予知できました。皆さんにはこの少女の救出をお願いしたいのです。」
 なんでもその少女は天使となった後自分を囮にしてオルガノン・セラフィムを引き付けて近くの森に逃げ込んだらしい。随分と思い切りがいい娘である。
「ですけどその子は森に入った直後に足を挫いたのか動けなくなっています。このままでは彼女がオルガノン・セラフィム達に食べられてしまいますので彼らを倒して何としても彼女を助けてください!」
 オルガノン・セラフィムはもはや人としての善心も理性も失われ本能のままに天使を捕食する存在だ。終わりにしてあげる事こそ救いだという。
「ですが今回の天使化に気付いた羅紗の魔術塔もまた戦力を動かして天使という|新物質《ニューパワー》を確保しようとしていますので彼らとの戦闘も覚悟しておいてください。」
 そこまで言った瑞稀は時計を見て
「それでは時間となります。皆さん、どうか良き結末を手繰り寄せてください!」
 どこか祈るような縋るようなそんな眼差しと口調で皆を送り出していく瑞稀であった。
これまでのお話

第3章 ボス戦 『羅紗の魔術士『アマランス・フューリー』』


POW 純白の騒霊の招来
【奴隷怪異「レムレース・アルブス」】を召喚し、攻撃技「【嘆きの光ラメントゥム】」か回復技「【聖者の涙ラクリマ・サンクティ】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[奴隷怪異「レムレース・アルブス」]と共に消滅死亡する。
SPD 輝ける深淵への誘い
【羅紗】から【輝く文字列】を放ち、命中した敵に微弱ダメージを与える。ただし、命中した敵の耐久力が3割以下の場合、敵は【頭部が破裂】して死亡する。
WIZ 記憶の海の撹拌
10秒瞑想して、自身の記憶世界「【羅紗の記憶海】」から【知られざる古代の怪異】を1体召喚する。[知られざる古代の怪異]はあなたと同等の強さで得意技を使って戦い、レベル秒後に消滅する。
√汎神解剖機関 普通11


「まさか彼女が敗れるとは・・・・決して弱いわけではないのですけどね。」
 そう言いながら木々を薙ぎ払う輝く文字列と共に現れた白い女は一瞬瞑目するかのように目を閉じ
「私達の目的は天使の確保ですがこのままでは果たせませんね・・・・月並みですが貴方達を力づくで排除してからと致しましょう。」
 そう言いながら目を見開いた女、羅紗の魔術士アマランス・フューリーは殺意を漲らせ√能力者達と対峙する。

*MSから
・最後はアマランス・フューリーとの決戦となります。戦場は引き続き森の中ですがアマランスが木を片端から薙ぎ倒しながら戦場に来たために視界は良くなっています。
その分隠れるなどの行動はやりづらくなっていますので注意してください。
・アマランスは天使の少女を後回しにして皆さんを排除してから確保するつもりですので天使の少女を守る必要はないです。(危害を加えることもありません)
・天使の少女は歩ける程度には回復しましたが走れるほどではありません