シナリオ

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災いを探して

#√EDEN #√汎神解剖機関 #断章追加済、プレイング受付中 #受付は01/10(金)23:59まで

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 #√EDEN
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●災厄の訪れ
 それはこの世界に溢れるインビジブル惹かれるように、√EDENへとやってきた。そうして、少しずつ人々を狂わせてはまるで天災のような被害をもたらして、邪悪なインビジブルを得ていた。
 皮肉にも超常現象を忘れる力が強すぎたが為に気付いた者はおらず、事件に遭った人々からの証言も曖昧であり、それは――災厄は隠れ潜みながら、さらなる事件を起こそうと力を蓄えていたのである。

●星詠みは語る
 いらっしゃい、と何処か気だるげに顔を上げ、|弥鳥・唯朱花《みどり・いすか》(禍鳥封月・h01089)が前髪の隙間から瞳を覗かせた。
「来てくれてありがと、早速なんだけどこの世界の危機だよ。端的に言うと、√汎神解剖機関から災厄が出現してるんだよね」
 星詠みたる彼が言うには、√EDENにやってきた√汎神解剖機関の災厄が事件を起こし、人々に更なる悲劇をもたらそうとしているのだとか。
「この災厄は随分と用心深いタチらしくてさ、自分がいた痕跡を消しながら身を潜ませているらしい」
 とはいえ、完全にその痕跡を消せるものではない。一般人であれば気が付かない痕跡も、√能力者であれば気が付く可能性の方が高いのだ。
「ただ、さっきも言った通りこいつは用心深い。如何にも痕跡を探している、みたいな動きをすれば逃げ出す可能性が高いんだ」
 ならば、どうすればいいのかというと――。
「次にこの災厄が事を起こそうとする場所がね、大きな商業施設なんだ。そこへ行って、君達の日常を過ごしてほしい」
 つまり、まだ敵の存在に気が付いていないかのように振る舞いながら、さりげなく敵を警戒するということ。そうすれば、いずれ敵は尻尾を出すだろう。
「この施設は映画やグルメ、ショッピングなんかも楽しめるらしいから、適度に楽しんで来ればいいと思うよ」
 クリスマスも近いなら、クリスマスの飾りつけがされていて目にも楽しいだろう。誰かへの贈り物を探すのだって、自分へのプレゼントを探すのだって楽しいに違いない。
「ああ、でもあんまり羽目を外し過ぎないようにね」
 敵は、見えなくともそこにいるのだから。
「じゃ、いってらっしゃい。気を付けて」
 そう言って、唯朱花は能力者たる君達を送り出したのだ。
これまでのお話

第3章 ボス戦 『対処不能災厄『ネームレス・スワン』』


POW 災厄拡大
自身の【頭部】がA、【脊髄】がB、【翼】がC増加し、それぞれ捕食力、貫通力、蹂躙力が増加する。ABCの合計は自分のレベルに等しい。
SPD ネームレス・スクリーム
【狂気と絶望に満ちた叫び】を放ち、半径レベルm内の自分含む全員の【発狂】に対する抵抗力を10分の1にする。
WIZ スワンズ・ソング
【新たなる『ネームレス・スワン』】が顕現し、「半径レベルm内の困難を解決する為に必要で、誰も傷つける事のない願い」をひとつ叶えて去る。
√汎神解剖機関 普通11

 シュレディンガーのねこ達がすっかり倒されていなくなった、その瞬間――ねこ達が開けたであろう窓の隙間より現れ出でたのは、対処不能災厄『ネームレス・スワン』であった。
 樹木の根が絡まり合ったような塊に石膏で出来たかのように見える頭が、まるで実が生るかのように幾つも連なり、そのどれもが血の涙を流している。
 対処不能とされた災厄が、いっそ無造作なまでに生えた幾つもの白い翼を震わせて、能力者達に向かって羽ばたこうとしていた。