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失われた屋台グルメ
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寒暖差の激しい日々の続く初夏のある日、√能力者は√ウォーゾーンのとある研究所へやって来た。
「来てくれたか。集まってくれたことに感謝する」
雑然とした研究室を訪れた√能力者に向かって、精悍な雰囲気をした老人――地大・鳳明(教授・h00894)が落ち着いた声で一礼する。
十二星座から「ゾディアック・サイン」を得て、将来起こり得る事件や悲劇を予知できる√能力者、星詠みの一人だ。
つまり、どこかしらの世界で危険な事件が起きたということに相違ない。
「お前さんらに今回向かってもらいたいのは、√マスクド・ヒーローだ」
√マスクド・ヒーローは悪の組織『プラグマ』との戦いが繰り広げられている世界だ。
世界征服を狙う悪の組織と、仮面で素性を隠したヒーローが日々戦いを続けている。
過酷な戦いが行われてはいるが、一方で兎にも角にも活気のある世界と言えるだろう。
「√マスクド・ヒーローの浅草では、現在祭りが行われている。そこに潜んで、悪事を企む悪の組織の作戦を止めて欲しい」
悪の組織『プラグマ』は極めて多彩な作戦を行っている。どうやら、それらは「全ての√の完全征服」という野望に繋がっているらしい。
今回もその一つ。
祭りに並ぶ屋台料理を、全て『プラグマ』が作ったものに変えてしまおうとしているということだ。
「『プラグマたこ焼き』『プラグマ焼きそば』『ズウォーム飴』『プラグマ焼き』『ズウォーム焼き』、とまあそんな具合じゃ。何の役に立つのかはさっぱり分からんが、止めておくに越したことは無かろう」
一応、文化侵略と言うことは出来るのかもしれない。まあ、『プラグマ』の悪事にそうしたものが多いのは元からだ。
放っておけば、『プラグマ』の名を関した屋台で、祭りは埋め尽くされてしまう。
ちなみに、『ズウォーム焼き』はお好み焼きで、『プラグマ焼き』は小麦の生地で餡子を包んだアレだ。
「幸い、連中の作戦開始まで、時間的な余裕はある。それまでは、屋台で英気を養っておくのが良いじゃろ。変に警戒しすぎて、敵に感づかれても良くないしな」
最近、√EDENの浅草を訪れた√能力者ならば、雰囲気は分かるだろうか。
祭りが本格的に始まる前からも、ちょいちょいと屋台は出ている。パッと思いつくような、たこ焼き・焼きそば。チョコレートバナナ・かき氷・フランクフルト・ベビーカステラ等々は揃っている。
ちょっとマニアックなものも、探せばあるかもしれない。
「奴らの作戦開始となれば、それぞれの屋台とひっそり入れ替わろうとするはず。それを止めて、作戦指揮官を倒せば終わりということじゃ」
逆を言えば、敵の作戦が始まるまではゆっくりしておくのが吉と言うことだ。
気の置けない友人と羽を伸ばすのもありだろう。
「さて、決して簡単な戦いではないが、お前さんたち以外に頼める者はいない」
戦いの人生を歩んできた老人、鳳明は真剣な目つきを√能力者たちに向ける。
「準備は良いか? お前さんらが無事に帰ってくるのを待っているぞ」
これまでのお話
マスターより

皆様、こんばんは。KSK(けー・えす・けー)です。
『東京コロッケ』なる屋台グルメがあると聞き、世の中広いと思いました。
今回は悪の組織の怪人と戦っていただきます。
■場所
浅草の屋台でお過ごしください。フラグメントは雰囲気位に思ってもらえればと。
屋台は本文中にも例を挙げましたが、大抵のものならあると思っていただいて構いません。
1章のみ参加で、屋台で遊びたいという方も歓迎いたします。
■2章以降について
2章では屋台の人と入れ替わろうとしている戦闘員との集団戦です。
3章では本作戦を指揮する怪人とのボス戦です。
全体的に緩めのノリで、執筆していきたいと思っています。
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第1章 日常 『ダイナーで栄養補給』

POW
沢山飲み食いして力を付ける
SPD
日替わりのおすすめメニューを頼む
WIZ
店主や他の客との会話を楽しむ
√マスクド・ヒーロー 普通5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

【POW】「とりあえずお腹空いたから、何か食べよう」「えーと、どこかで『ステーキ』の屋台があったという話だけど、あるかなあ?」「ステーキがダメなら、フレンチドッグがいいや」服装は√コレのアレで。とりあえず屋台を周ります。「おかしな屋台は気をつけておこう」よろしくお願いします。
アドリブ、共闘歓迎です。
お祭りの屋台が立ち並ぶ中を、青空・レミーファ(ややこしい子・h00871)は、警戒気味に歩いていた。
「まだ敵の作戦は始まっていない」と言われたが、そう簡単に学徒動員兵としての癖が抜けるわけではない。何かあれば、保護者である男にもどんな心配をさせてしまうか、分かったものではないのだ。
「おかしな屋台は……なさそうかな?」
いつでも戦えるように、準備はしている。
格好も、先日の√コレクションで新調した迷彩服を利用したビキニアーマーだ。
レミーファの年齢と美少女ぶりから、「忘れようとする力」がなければちょっとした騒ぎになっていたかもしれない。今は大方、実際よりは露出の大人しいものとして認識されているのだろう。
「とりあえずお腹空いたから、何か食べよう」
次第に緊張も途切れてきたので、レミーファは次第に屋台の方に目移りしてきた。
この場所は、なにぶん誘惑が多すぎる。
「えーと、どこかでステーキの屋台があったという話だけど、あるかなあ? ステーキがダメなら、フレンチドッグがいいや」
と、きょろきょろしていると、レミーファの目に『ステーキ』の文字が映る。
屋台の料理としては少々お高いが、文句はない。
ビーフステーキはレミーファの好物だ。
「これください」
「あいよ!」
そうして、熱々の肉の塊を手にして、レミーファは敵の捜索を再開する。
がぶりと噛みつくと、口の中に肉汁があふれ出した。
🔵🔵🔴 成功

ここが浅草かぁ…√はちょいと違うっつっても浅草は浅草だもんな。
こうして来れたと思うと感慨深いや。
屋台は…やっぱり肉巻きとか串焼きにもつい惹かれちまうけど、粉物も良いよなぁ。
いいや、来たからには食うもの絞るなんて野暮ってもの。どんどん食べちまお。
ベビーカステラとかは後でお土産に買ってけば良いよな。とりあえず場所だけ覚えておこう。
お店で買う時も関わる相手には丁寧に接して屋台を巡ります。
入れ替わりを企んでいそうという話は聞いているので気にしなくともその時に分かりそうとは思いつつ、ざっと屋台の雰囲気や人も見ておきます。
面白い屋台もあればアドリブも含めて大歓迎。屋台を満喫します。
「ここが浅草かぁ……√はちょいと違うっつっても浅草は浅草だもんな。こうして来れたと思うと感慨深いや」
そう言って、浅草の街中を興味深そうに眺めているのは、五葉・馳駆丸(半人半妖のフリークスバスター・h06114)だ。
馳駆丸は√百鬼夜行の山で生まれた半人半妖――鬼と人の混血だ。
今までにも人里に出る機会はあったが、こういう場所に来て、年相応の少年らしくテンションが上がってしまう。
「屋台は……やっぱり肉巻きとか串焼きにもつい惹かれちまうけど、粉物も良いよなぁ」
並ぶ屋台には人目を引くように、牛串焼きや焼き鳥の文字が躍っている。
しかし、それに負けじと、たこ焼きや焼きそばといった粉ものも、香ばしいソースの香りで誘惑を仕掛けてくる。
何かを得るには何かを捨てなくてはいけない、と人は言う。
そこで、馳駆丸の選んだ答えは一つ。
「いいや、来たからには食うもの絞るなんて野暮ってもの。どんどん食べちまお」
そう、何かを選ばなくてはいけないのなら、全部取りを選んだって良いだろう。
幸い、「悪の組織の手先が紛れ込んでいないか探る」という大義名分もある。
正義は我にありだ。
「ベビーカステラとかは、後でお土産に買ってけば良いよな。とりあえず場所だけ覚えておこう」
肉の刺さった立派な串を手に歩いていた馳駆丸は、出店の場所を確認しながら散策を続ける。
そして、手に持つものは入れ替わっていき、熱々のたこ焼きも食べ終わろうという頃、新しいものが目に入る。
「きゅうりの一本漬けなんてあるんだ」
味の濃いものばかりで重たくなった口にはちょうど良い。
これでリフレッシュして、戦いに臨むとしよう。
🔵🔵🔴 成功

なるほど。事情は理解しました。
つまり、すべてのプラグマ料理を食べ尽くして、入れ替え作戦を邪魔すれば良いんですね!
え、そういう作戦じゃない?
出端を挫かれた感がありますが、既にお腹は食べるモードに入ってます。
たこ焼き、イカ焼き、フランクフルト。がっつり系を食べて行きましょう。
あとは……えっ、ロシアンたい焼き?
あんこ、カスタード、ホイップ、チョコ、ジャム……中味がランダムなんですね
へぇ! 面白くて美味しいです。幾らでも食べれちゃいますね!!
さぁ、次は何を食べましょうか。……あ、でも、この後戦うんだから腹八分目が良いでしょうか……。
仕方ありません。目一杯食べられなかった恨みはプラグマにぶつけましょう!
|ZXX《ベルセルクマシン》の能力を具現化した|少女人形《レプリノイド》、リズ・ダブルエックス(ReFake・h00646)は√マスクド・ヒーローへと降り立つ。
秘密組織『プラグマ』の陰謀を止めるためだ。
「事情は理解しました。つまり、すべてのプラグマ料理を食べ尽くして、入れ替え作戦を邪魔すれば良いんですね!」
それは簡単な話ではなかろう。
だが、悪の暗躍を止めるため、リズは全力を尽くす覚悟だ。
そして、力強く、もらった資料を確認したところで……その表情はくにゃっと崩れた。
「え、そういう作戦じゃない?」
依頼の案内にあるのは、「敵の作戦開始まではのんびりしてて下さい」という文言だった。
リズの欲望が強すぎたせいか、作戦内容を勘違いしていたらしい。
しかし、敵の食材を食い尽くす気でやって来たリズの腹は、すっかりベルセルクモードだ。今更止まることは出来ない。
「出端を挫かれた感がありますが、食べていきましょう」
早速屋台に向かうと、目に入った端から、たこ焼き、イカ焼き、フランクフルトと食べていくリズ。
その細い体のどこにそれだけ入るのか、少女人形驚異のメカニズムとしか言いようがない。
「あとは……えっ、ロシアンたい焼き? へぇ! 面白くて美味しいです」
見つけたのは多様な中身の入ったたい焼きの屋台だ。
中身がランダムに入っており、味変と意外性から、いくらでも食べることが出来てしまう。
さすがに本来は限度もあるだろうが。実際に、屋台の人も不安そうな顔をしている。
「さぁ、次は何を食べましょうか。……あ、でも、この後戦うんだから腹八分目が良いでしょうか……」
少女人形はさらっととんでもないことを言ってのけた。
「仕方ありません。目一杯食べられなかった恨みは、プラグマにぶつけましょう!」
そう言って、リズはたい焼きの袋を手にし、戦場へと向かうのだった。
🔵🔵🔴 成功

今日は、契約している赤雷の精霊であるエレクトラ(h03015)と祖父のラルフ爺(h03428)を祭りの屋台で英気を養ってもらおうと思い、誘った。エレクトラにはいつも力を貸して貰ってるから、ここらで機嫌を取っておいてもいいと思ったのだ。ラルフ爺さんには、孝行としておかないとな。そろそろいい歳になるから。
まあ、今のところは、様子を見る限りは、大丈夫か。取り敢えず俺も屋台で楽しむとするぜ。
(焼きそば食べつつ)、射的もあるのか。面白そうだな。コルクの弾が当たれば景品が貰えるのか。何がいいかな。ひっそりと√能力『薔薇十字大秘儀』発動し、景品(特にゲーム機優先)を狙い撃つ。
アドリブ・連携(or絡み)歓迎

今日は、契約者、私としては契約してあげてるヴォルフガング(h02692)とその祖父、ラルフ爺さん(h03428)と祭りに来たわ。
フフン♪楽しんで貰おうとか良いところあるじゃない。一見平和そうだけど、悪事企んでるのが潜んでるとかわからないものね。
ヴォルフガングが開発した魔導素体『電霊殻』を依り代にする事で、普通に活動出来るし、飲食も出来るから、技術力凄いわね。エルフっぽい耳は目立つかもしれないけど。お祭りだし大丈夫でしょう。多分。
屋台か。りんご飴、ふわふわのわた菓子っていうの?チョコバナナ、色々あるわね。食べてみようかしら。(店主に向かって)これくださいな。
アドリブ・連携(or絡み)歓迎

孫のヴォルフガング(h02692)に誘われて祭りの屋台まで来たんじゃ。孫が契約している精霊のエレクトラちゃん(h03015)も一緒じゃな。
異国の街の祭りと言うのは珍しいものじゃな。全くアイツは無愛想な顔してるのに優しいところがあるものじゃ。(√自体が違うということはイマイチわかってない)
魔導玩具店『狼印』もこういう所に出店してもいいもしれのぉ。移動販売店みたいな感じにすれば行けるかの。どの国でも子どもは玩具は好きじゃろうからな。
ふむ。そこの屋台の店主、今はどういうものが流行っているのかのぉ?おすすめものとかあるかね?少し小腹もすいたし、何か頂こうか。
アドリブ・連携(or絡み)歓迎
「フフン♪ 楽しんで貰おうとか、良いところあるじゃない」
鼻歌を歌うようにしながら、エレクトラ・テスタロッサ(赤雷の精霊・h03015)は、上機嫌に一行の先頭を歩いていた。
見たところ、溌溂とした雰囲気を持つ赤毛の美少女といったところだが、その本性は赤雷の精霊だ。
今は錬金術と魔導工学で作られた義体のお陰で、こうして憚ることなく街中の雰囲気を楽しんでいる。
「普通に活動出来るし、飲食も出来るから、技術力凄いわね」
「いつも力を貸して貰っているからな」
表情を崩さずに答えるヴォルフガング・ローゼンクロイツ(赤雷・魔狼・h02692)。
感情表現が欠落しており、ちょっと見ただけでは無関心に答えたように見えてしまう。そのせいで、誤解されることも多い。
が、今日は祖父であるラルフ・ローゼンクロイツ(魔導玩具店『狼印』店主・h03428)も一緒で、気の置けないものばかり。いつも悩みの種になっている『欠落』のことは気にせずに済むだろう。
「異国の街の祭りと言うのは珍しいものじゃな」
この度、ラルフは異国のお祭りと聞いてやって来ている。最初聞いた時はちょっと驚いたが、ヴォルフガングが孝行をしたいのだということは、なんとなく感じていた。
ヴォルフガングのことを、しっかりと理解しているのだ。
「一見平和そうだけど、悪事企んでるのがいるとか、分からないものね」
そんな3人は連れ立って、屋台の雰囲気を楽しみながら散策を続ける。
こういうのは、歩いて珍しいものを見るだけでも楽しいものだ。ラルフなどは、ちがう√に来ているということにすら、自覚は薄かったりするが。
それぞれに、獣の相があったり、いわゆるエルフのような尖り耳といった特徴があったりするものの、周囲からは仲の良さそうな家族連れといった風に見えていた。
「りんご飴、ふわふわのわた菓子っていうの? チョコバナナ、色々あるわね。食べてみようかしら。これ、下さいな」
エレクトラはカラフルに彩られたお菓子に興味をそそられたのだろう。
ストロベリーチョコでトッピングされたチョコバナナを手に取る。この場でも意味があるかは分からないが、赤っぽい色合いだったのも理由の一つだ。
そしてエレクトラが他の2人に追いつくと、彼らは射的に興味を示しているようだった。
「射的もあるのか。面白そうだな」
「うちの店もこういう所に出店してもいいもしれのぉ」
焼きそばを食べながら、射的にチャレンジする子供たちを眺めるヴォルフガング。
ラルフはと言うと、景品を狙う子供の姿に、自身の魔導玩具店でも屋台を出せないか考えていた。
「そこの屋台の店主、今はどういうものが流行っているのかのぉ? おすすめものとかあるかね?」
「夜の屋台だと光る玩具も中々ですけど、やっぱ安定はキャラクターグッズですかね」
子供好きのラルフが興味を持って尋ねると、気の良い店主は人気のテレビのキャラをモチーフにしたグッズを取り出す。
それを横目に、焼きそばを食べ終えたヴォルフガングは、エレクトラが見守る中、射的に挑戦する。
(血脈に宿る大いなる秘儀よ、今こそ目覚めよ!)
血脈に宿る秘儀がヴォルフガングに力を与え、お祭り用のコルク銃は一発必中の狙撃銃へと変わる。
遊びだからこそ、本気を出すのが礼儀と言うものだ。
「悪くないな」
そして、放たれた弾丸は狙いに違わず、ゲームの箱を叩き落した。
親しいものであれば、ヴォルフガングが会心の笑みを浮かべていた、と感じていたことだろう。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴 成功
第2章 集団戦 『アサシン』

POW
アサシン・スキル
知られざる【暗殺者の技能 】が覚醒し、腕力・耐久・速度・器用・隠密・魅力・趣味技能の中から「現在最も必要な能力ひとつ」が2倍になる。
知られざる【暗殺者の技能 】が覚醒し、腕力・耐久・速度・器用・隠密・魅力・趣味技能の中から「現在最も必要な能力ひとつ」が2倍になる。
SPD
カウンター・アサシネイト
自身を攻撃しようとした対象を、装備する【暗器 】の射程まで跳躍した後先制攻撃する。その後、自身は【光学迷彩】を纏い隠密状態になる(この一連の動作は行動を消費しない)。
自身を攻撃しようとした対象を、装備する【暗器 】の射程まで跳躍した後先制攻撃する。その後、自身は【光学迷彩】を纏い隠密状態になる(この一連の動作は行動を消費しない)。
WIZ
サイレント・キリング
【|無音暗殺法《サイレント・キリング》 】の体勢を取る。移動力と戦闘力を3分の1にする事で、肉眼以外のあらゆる探知を無効にする。嗅覚・聴覚・カメラ・魔術等、あらゆる探知が通用しない。
【|無音暗殺法《サイレント・キリング》 】の体勢を取る。移動力と戦闘力を3分の1にする事で、肉眼以外のあらゆる探知を無効にする。嗅覚・聴覚・カメラ・魔術等、あらゆる探知が通用しない。
√マスクド・ヒーロー 普通11
√能力者たちは、入り込んだ道の空気が変わったのを感じ取った。
星詠みに聞いていた、敵の作戦開始の時間だ。
『プラグマたこ焼き』『プラグマ焼きそば』といった胡乱な屋台が並ぶようになっていることからも、間違いないだろう。
「プラグマたこ焼き、買って行ってもらおうか。そして、SNSに写真を乗っけて、宣伝してもらおう」
そんな時、近くにいた女店主が押し売りを仕掛けてくる。どうやら、入れ替わった戦闘員らしい。
無理矢理買わせるだけではなく、宣伝までやらせるつもりのようだ。
生憎と、従ってやる義理もない。
今こそ、失われる屋台グルメを守るため、戦いの時だ。
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1章クリア、おめでとうございます。これより集団戦闘となります。
1人頭、4~5体位の戦闘員を相手にするとお考え下さい。
場所は広めの路地です。ロボットや乗り物などを持ち込むのは難しいですが、戦闘を行うのにそこまで不便はありません。
隠れる障害物は多いでしょう。
なお、本物の店主は縛られて捕まっていますが、命に別状はありません。2章をクリアすれば、自動的に助けたことになります。
ご武運をお祈りいたします。