シナリオ

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絆を断ち切らんとする刺客を討て

#√EDEN #√マスクド・ヒーロー #Anker抹殺計画 #第2章プレイング受付中 #4名様はサポート参加です

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 #√EDEN
 #√マスクド・ヒーロー
 #Anker抹殺計画
 #第2章プレイング受付中
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●√EDEN:某所――ある公立高校
 街中にある公立高校から、楽し気な音楽や歓声が校外まで聞こえてくる。
 その音に釣られて校内に目をやると、校内で文化祭が開かれているのか、至る所で生徒や教師、そして校外から来校したであろう人々の姿が多数あった。
 校内の各所で開かれている模擬店では飲み物や軽食が振る舞われ、教室ではバンドを組んだ生徒たちが楽し気に演奏したり、部活動の成果と思われる展示物を来客たちが眺めている。
 そして、広々としたグラウンドにはキャンプファイヤー用の櫓が組み上げられ、日が落ち火が灯って生徒や客が集まる時を待っていた。

 そんな楽し気な校内を、数名程の配下を従えたひとりの男が、校外から眺めている。
 男はしきりに視線を彷徨わせ――やがて校舎内の1点を凝視した。
「……見つけたぞ、Anker」
 静かに、そう呟いた後、男は剣を校舎に向ける。
 その意を察したかのように、配下の怪人たちが静かに公立高校へ向けて動き出した。

●Anker抹殺作戦
「……ふん、我が|従者《Anker》の抹殺を図るとは、何たる輩か」
 公立高校に近い公園で、星詠みのズィーデン・アーチボルト(吸血鬼のサイコメトラー・h02115)が空を見上げながら独りごちる。
 それを聞きつけたのか、あるいは何らかの予感がして駆けつけたか、ズィーデンの周りに複数の√能力者が集まって来た。
 集まった√能力者たちに、ズィーデンは軽く会釈した後、告げる。
「先ほど、星が我に語って来た――謎めいた外星体同盟の刺客『サイコブレイド』が、「Anker」もしくは「Ankerに成りうる者(Anker候補)」を暗殺しようとしていると」
 ズィーデンいわく、『サイコブレイド』の狙いは、ズィーデンの従者でありAnkerでもある、浪野・瑞希(ズィーデン・アーチボルトのAnkerの高校教師・h02123)。普段は近くの公立高校に勤務しているという。
「Ankerとは要するに『普通の人や物』だ。ゆえに普通は判別のしようが無いが、サイコブレイドは『Ankerを探知する√能力』を有しており、我が|従者《Anker》の存在が感づかれたようだ」
 サイコブレイドは、その能力を用いて発見したAnkerを抹殺すべく、配下の怪人たちを学園祭で賑わう高校内部に送り込んでいる。
 もし、このまま何もせずに手をこまねいていたら、瑞希は何も知らぬうちに殺されてしまうだろう。
 ……そして、校内に他の√能力者のAnkerがいれば、その人も。
「そこで、この場で皆に依頼する。皆には我が従者や学校に紛れ込んでいるAnker達を護りながら、サイコブレイドの作戦を打ち砕いてもらいたい」
 頭を下げるズィーデンに、√能力者たちは其々の想いを胸に頷いた。

 さて、どうやって学校内に潜入するかというと。
「知っている者もいるだろうが、学校という場は特異ゆえ、外部からの出入りは難しい。だが、今は文化祭……学園祭とも言うのか? そういう催しが行われておるため、誰でも出入りできるようになっておる」
 学園祭といえば、生徒による模擬店。
 焼きそばやたこ焼き等の軽食や、たい焼きやクッキー等の菓子類を提供する店もあれば、変わり種でアイスキャンディーを提供したりなど、まさにバラエティ豊か。
 模擬店以外にも、視聴覚室や体育館でライブを開いたり、教室で演劇部が寸劇を披露したりしているので、単に教室を覗くだけでも楽しめるはず。
 知的好奇心が疼くのであれば、歴史クラブが展示している地元の史跡の調査報告や、美術部や書道部が精魂込めて仕上げた作品を堪能しても良いだろう。
「そこで、まずは一般客として校内に潜入し、学園祭を楽しみながら、襲撃への対抗策を練ってほしい」
 おそらく、サイコブレイドの配下たちは、日が落ちてキャンプファイアーが始まってから、夜闇と歓声に紛れてAnkerを襲撃、殺害する。
 ゆえに、昼のうちに一般客として学園祭を楽しみながら校内を下見しながら、怪しげな人物に目を付けたり、戦闘に適した場を見繕ったりして準備を進めてほしい。
 もし、Anker達の避難が必要となった時に備え、予め避難所となり得る場所を見繕っておけば、避難活動もスムーズに進むはず。
 準備が整ったら、キャンプファイアーに火が灯るまで待ち――襲撃者を迎え撃つことになるだろう。

「サイコブレイドにも何らかの思惑はあるのかもしれぬが、我が|従者《Anker》を狙う輩を見逃すわけにもいかぬ」
 だから、何としてでも阻止してくれと願うズィーデンに首肯しながら。
 √能力者たちは、お祭りで賑わっている公立高校へ足を向けた。
これまでのお話

第2章 集団戦 『アサシン』


POW アサシン・スキル
知られざる【暗殺者の技能 】が覚醒し、腕力・耐久・速度・器用・隠密・魅力・趣味技能の中から「現在最も必要な能力ひとつ」が2倍になる。
SPD カウンター・アサシネイト
自身を攻撃しようとした対象を、装備する【暗器 】の射程まで跳躍した後先制攻撃する。その後、自身は【光学迷彩】を纏い隠密状態になる(この一連の動作は行動を消費しない)。
WIZ サイレント・キリング
【|無音暗殺法《サイレント・キリング》 】の体勢を取る。移動力と戦闘力を3分の1にする事で、肉眼以外のあらゆる探知を無効にする。嗅覚・聴覚・カメラ・魔術等、あらゆる探知が通用しない。
イラスト 東雲陵
√マスクド・ヒーロー 普通11

●√EDEN:某所――ある公立高校・グラウンド
 文化祭の熱気に包まれてる校舎やグラウンドに少しずつ闇の帳が落ち始めた頃、校内に1本の校内放送が流れる。
『間もなく、キャンプファイアーが始まります。生徒はグラウンドに集まって下さい。文化祭にお越しいただいた皆様も、よろしければお集まりください』
 その放送を合図に、校内にいる生徒や残っていた来客たちが一斉にグラウンドに移動し始める。
 √能力者たちも、生徒や来客の流れに紛れるように、グラウンドに移動した。

 櫓の近くでは、ひとりの女性教諭が各クラスの代表らしき生徒たちに、火が付いたトーチを配っている。
 その女性教諭こそ、ある√能力者が容姿をチェックした時と服装は変わっているが、今回狙われるAnker、浪野・瑞希だ。
「それでは、点火します!」
 トーチを手にした生徒たちが櫓を囲むと、生徒会長がマイク越しに合図を送る。
 それを合図に、生徒たちは次々とトーチを櫓の隙間から差し込んだ。

 ――ボオオオッ。

 トーチが全て櫓に差し込まれると、程なくして盛大に炎が上がり始める。
 その光景を見た生徒や来客たちから、一斉に歓声があがった。
「わああああっ!」
「きれい……!」
 炎がグラウンドを明るく照らす中、生徒たちは流れ始めた音楽に合わせ、踊り始める。
 それを見た来客たちも、踊りの輪に加わり、一緒に踊り始めた。

 グラウンドに集まった人々が踊り、歓談に興じるさまを、瑞希は少し離れた場所から眺めている。
 火勢が強すぎないか、櫓が崩れないか見張っていると、突然ナイフを手にした少女が瑞希の前に現れた。
「――Anker発見。排除します」
 少女の目がじっと瑞希を見据え、唇が物騒な言葉を紡ぎ出す。
 その言の葉の意味を瑞希が理解し、身構えた頃には――ナイフを手にしたもうひとりの少女が瑞希の背後に迫っていた。

 昼間に校内の下見をした√能力者たちは、もっとも安全そうな場所は体育館だと判断している。
 Ankerたる瑞希をアサシンから護り、急いで体育館に避難させるべく。

 ――√能力者たちは、行動を開始した。

※マスターより補足(背景事情の補足含みます)
 第1章の判定の結果、『サイコブレイド』はAnkerの瑞希(+AnkerのPCさん)を「暗殺」すべく、少数の配下の怪人『アサシン』を派遣しました。
 このままだと瑞希(+AnkerのPCさん)は抹殺されてしまいますので、皆様は『アサシン』を排除しつつ、Ankerを安全と思われる体育館まで避難させてください。
 なお、校内にいるAnkerは、瑞希と(第2章に参加される)AnkerのPCさんだけです。
(ちなみに、フラグメントの世界は√マスクド・ヒーローとなっておりますが、本章の舞台は1章に引き続き√EDENとなりますのでご注意ください)

 派遣されたアサシンの人数は、Anker1人につき「2人」。
 ひとりがあえてAnkerの目につくよう動いて気を惹いている間に、もうひとりが暗殺するという作戦のようです。
 ただし、アサシンはAnkerのみを狙い、Anker以外の生徒や来客には一切手を出しません。√能力者が介入した後も、アサシンはAnkerを優先的に狙いますので、これを念頭に置いて対応をお願いします。
 ちなみに、瑞希は薙刀術の達人ですが、現在は薙刀を持っていないので、アサシンに対抗する術はありません。

 素早くアサシンを倒し、Ankerを無傷で避難させる(つまり、🔴が出ないよう行動する)ことができれば、3章にて『サイコブレイド』と直接対決が可能になるかもしれません。
 逆に、アサシンの排除やAnkerの避難に時間がかかった場合は、避難できたとしてもその先で何かが起こるかもしれません。
 2章の行動、及び🔴の数によって、3章の展開が変わります。最善と思える結果を掴み取れるよう、頑張って下さい。

※第2章に参加されるAnkerのPCさんへ
 第2章開始時の居場所は任意とします(グラウンドでなくてもOK)。プレイングのどこかに、章開始時の居場所を明記願います。
 ただし、居場所がどこであっても必ず2人のアサシンが忽然と出現し、命を狙ってきます。√能力者が介入しないと大変な目に遭いますのでご注意ください。

 なお、本章からの参加も大歓迎です。
 ――それでは、最善の結末を目指して。