発見、襲撃、抹殺
●残された者の苦悩
――クソ! なんだって俺がアイツの分まで仕事しなきゃなんねぇんだ!
√汎神解剖機関――人類が黄昏を迎えている世界――その片隅。一人の男が悪態を吐いた。男は何やら『仕事』の最中らしく、まったくと謂って良いほどに『終わらない』それに頭痛を覚えていた。この人形は問題なし。このヌイグルミは曰く付き。このVHSはもう少し調査が必要。この本は……。
アイツめ……俺よりも先に|転職《●●》しやがって。しわ寄せがこっちに来る事くらいわかってたんじゃねぇのか? いや、この仕事からの|転職《●●》だ。もしかしたら、何かヘマをして、良くて死んだか、悪くて発狂したか……。まあ、アイツは俺達の中でも神経質だったからな。それなら、ご愁傷さまってところだが……。
男は所謂「Dクラス」であった。多大な借金を背負わされたのか、罪を犯してしまったのかは不明だが、兎も角――怪異を相手取る『特別バイト』の一員である。
あー……? こんなもんか? 集中力が切れてきたな。此処で引かねえとアイツみたいになっちまう……あん? なんだコレ? 別の世界に行く方法だぁ……?
●残してきた者の不安
「あ……あわわ……あわわわわ……」
星詠みである立川・満月はアワアワと踊っていた。
「みなさん! Anker抹殺計画についてはご存知ですよね!? ええ、外星体『サイコブレイド』に関する事です。それで……その。なんと言いますか……私の『元職場の先輩』が襲われると予知に出ました! なので、助けてくれたら、嬉しいです」
外星体『サイコブレイド』はAnkerを抹殺し、√能力者を『殺せる』ようにするつもりだ。外星体『サイコブレイド』は星間生物として永劫の時を彷徨い、Ankerに『なり得る』存在を見つける能力を得たらしい。
「みなさんにはまず『√汎神解剖機関』に向かってもらいます。襲撃されたら『√マスクド・ヒーロー』に移る感じになりますね。宜しくお願いします!」
マスターより

にゃあらです。
綱渡り。
Anker候補。
Dクラスの男です。
星詠みの元職場の先輩となります。
第一章。
√汎神解剖機関にて『悪夢』を体験してもらいます。
怪異の影響かもしれませんが、これもDクラスのお仕事です。
第二章。
現時点では不明です。
第三章。
現時点では不明です。
78
第1章 日常 『悪夢を乗り越えろ』

POW
夢の中でも気合いを入れる
SPD
夢の中でも理性を保つ
WIZ
夢の中でも思索を続ける
√汎神解剖機関 普通5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
クソが……最悪だ……何が、別の世界に行く方法だ……。
√汎神解剖機関――怪異蔓延る世界の裏側――所謂「Dクラス」である男は『興味を持った』時点で引きずり込まれた。如何やら此処は『別の世界』ではなく『悪夢そのもの』の様相で、男の想像する全ての『最悪』を軽く凌駕してしまうほどの『災厄』とも考えられた。何が起こるのかは不明だ。不明だが、正気の沙汰ではない『予感』くらいは出来る。そして男は同じく巻き込まれたであろう|君達《「Dクラス」のフリをしている》に声を掛けた。
良いか? 俺達は仕事をしなくちゃならねぇ。
異常から生還して、とっとと、曰く付きの道具を仕分けなくちゃならねぇんだ。生き延びるのも、金を貰うのも、どっちもやらなきゃ、明日はねぇ。わかるよな?
悪夢の内容は迷い込んだ『もの』次第だ。
恐怖なのかもしれないし、歓喜なのかもしれない。
狂気とは即ち――極端を意味する言の葉なのだ。

えと、よろしくです…?(Dクラスの扱いなどについてはあまり知らない。過酷なお仕事で大変だなーと思っている)
とにかくこの男の人を護ったらいいんだよな、頑張る!
…っていっても夢の中、しかも悪夢かあ…
普段の生活で言ったらやっぱりダメなのは車かな
家族で遭った事故のこと思い出して気持ち悪くなるから車に乗る夢だったら最悪かも
【狂気耐性】【祈り】でなんとか取り乱さないようにするけど身体は震えるし泣きそうにはなる
ただ、【忘却補正】でDクラスさんのこと見失わないようには気を付ける!
これは夢なんだ、いつかは醒める、だから俺は大丈夫…
銀色の枷の冷たさが頼りである。
握り締めているのか、嵌めているのかも曖昧だが、
それでも十分だと己に言い聞かせた。
見失うものか――忘れるものか。
熟し方を知らない悪夢の中で――腐れ方だけを把握している幻想の中で――楽園住まいの人類は何を想うのか。目の前に存在している男は如何やら、内心焦っているらしく。表情には出さないが冷汗とやらは拭いきれない。えと、よろしくです……? 夢の中にやってきたオマエの事を、能力者の事を『同類』なのだと認めたのか、男はコクリと頷いてみせた。……知っているとは思うが、これは異常事態だ。まあ、俺達の日常みたいなモンだがな。すっかり『同じもの』扱いではあるが、能力者、オマエは「Dクラス」の扱いについては欠片として理解していない。過酷なお仕事で大変だなー……程度の認識だ。兎も角、此方のお仕事も始まっている。男を『守り抜く』こと。頑張る! などと、楽観的にも見えるお返事だが――違う。これは決して『諦める事ができない』と謂う欠落の表明であった。
……っていっても夢の中、しかも、悪夢かぁ……。呟くようにして、囁くようにして、連れ去られた先は永遠の交差点であったのか。脳天から胸のあたりにまでやってきた気分の悪さ。……なんで……。わからない? わかっている筈だ。家族で遭った事故のことを思い出したのだから、それが反映されるのは当たり前に等しい。座っている。何に座っている。車内独特の臭いが鼻腔を擽って――酔っているかのような悪心に襲われた。
これだ夢なんだ、いつかは、醒める。
シートベルトが嘲笑うかのように締めつけてきた。絞殺される寸前のような感覚に臓腑がひっくり返る。ああ、祈るような想いだ。祈るような想いで『花』を咲かせる。おい……しっかりしろ。顔色が悪いぞ、お前。俺は『ここにいる』からな。
男の声が聞こえる。聞こえると謂う事は、まだ、近くにいる。
……大丈夫。俺も、※※さんも、大丈夫。
🔵🔵🔴 成功

んー、大体世の中クソなので常に悪夢の中のようなものでは?
特に√能力者なんてものをやってるとにゃー
なので悪夢に捕らえられもいつも通りに行動すればいいのです
現実も夢もそんなに変わらないのです
そもそも自己を制御できない内家剣士とか未熟すぎるよね
とゆーことで…自己を見つめ、大周天を行い、内勁を練る
武芸者として己を律することで泰然自若とした対応ができる
そーゆーことなのです
古龍の背中のなんと巨きな事か。
天からの贈り物に深く深く感謝しておく。
現だろうと、夢だろうと、何方にしても非日常が『常』なので在れば、態々、境界線を引く必要など無いのではないか。くるりと、目の玉を遊ばせた露木・幽蘭はにゃんこの真似だ。んー、大体世の中クソなので常に悪夢の中のようなものでは? オマエの言の葉が男に突き刺さった。成程、確かに。俺もアンタも、きっと何者かに騙されて「Dクラス」してんだ。騙されていなかったとしても、それは神様とやらが押し付けてきた不幸なんだろうぜ。そう考えなければやっていけない、そのような面構えで乾いた嗤い。……特に√能力者なんてものをやってるとにゃー。ん……? 今なんか謂ったか? 言ってない言ってない。ただちょっと疲れるにゃって。男の耳に世界の真実とやらは這入り込まない。おいおい、大丈夫かよ。さっきの奴もかなり辛そうだったしな。何かあったら謂えよ……? 親切心、限度を知らず。男は如何やら唯の『お人好し』の類らしい。……まあ、いつも通りに行動すればいいのです。
簒奪者が干渉してくるのだから、簒奪者が横入りしてくるのだから、永久も須臾も似たような沙汰であった。まったく変わらないのです。仮に、変わっていたとしても、自己を制御できない内家剣士とか未熟すぎるよね。心頭滅却すれば火もまた涼し――此処が大叫喚で在ろうとも『猫』は冷静さを見失わない。修羅道だったら大歓迎っぽい! じっと、じっと、自己を見つめて|大周天《ぐるぐる》と、内勁練り上げれば八寒の如く。武芸者として己を律することで泰然自若とした対応ができる。本質とはつまり『ちっぽけな己』との邂逅。そーゆーことですね。ボクたちは仏の掌の上なのにゃー。
星も身体も回っている、大きく、大きく、廻されている。
🔵🔵🔴 成功

アドリブ・アレンジ歓迎。
【海嘯】
心情
…悪夢?
√移動が悪夢?
…悪夢は、別段問題ないですが…自信は、可もなく不可もなし、です。
…強いて上げてれば…|簒奪者《ストーカー》位、ですか…?
…今は関係ないですし…。
…だから和田様は、無理に…前に立つのは、駄目ですから…っ!
行動
和田様とDクラス職員の服装を着ている。
立川様の先輩は、保護しなければなりません。
女性の僕が話しかけましょう。
興味をそそり、一緒に逃げましょうと、持ちかけます。
一緒に逃げる算段が出来るなら√能力を使用して、状態異常…悪夢って状態異常なのでしょうか?
兎に角、一緒に逃げましょう。
…いいですよね、和田様?
立川様の先輩様が襲われるなら庇います。

アドリブ・アレンジ歓迎
【海嘯】
悪夢なら集団敵に蹂躙される街でしょうね
さて、悪夢とのことですが、自信は?
はぁ程々に頑張りましょう。
平気、ね……ご無理はなさらず。いざとなれば僕が前に出ますので。
ははは、分かりました(ニコニコと愛想笑い)
四之宮嬢とDクラス職員の服装を着て先輩に話しかけます。
固まって動いた方が生存確率も上がると思います。
ええ、もちろんですよ。殿は任せてください
最後尾から敵の攻撃を捌きつつ、立川さんの先輩が襲われないよう立ち回ります
悪夢が襲ってくるなら超圧海淵流を水流カッターの如く振り回して周囲の安全を確保。追ってくる手合いには自販機をプレゼント。前方へは火雷の軌道をカーブさせて援護を
悪夢、それを状態の異常とした場合、トラウマと成るのか。
徐々に、徐々に、落ち着いてきた頭の中。
いつかの蝸牛と密会するかのように。
たとえば、狂信者どもが『仔産みの女神』を讃えている光景。たとえば、クラゲの群れが『対処不能災厄』を畏れている光景。成程、和田・辰巳にとっての悪夢とは種族:人間らしいものであった。……敵の集団に蹂躙される街、これほどまでに悪夢が似合う光景はありませんね。さて……。ちらりと、視線を横にやったならばお仕事の先輩、執事服でもゴスロリでもないところからして四之宮・榴はいつもの通りである。……悪夢? √移動が悪夢? 悪夢は……別段問題ないですが……自信は、可もなく不可もなし、です。未だに|道《√》を違えているかのような関係性だ。波に逆らって泳ごうと試みている、そのようなサマ。……強いて挙げるなら……|簒奪者《ストーカー》くらい、ですか……? もしも、リンドー・スミスに見つかったならば溜息を吐かれるに違いない。若いっていいねぇ、みたいな事を口にされそうだ。でも……ええ、今は関係ないですし……。はぁ……? 程々に、なんて言の葉を掛けたとして、それは無意味な事だろう。平気、と、問題ない、と、連ねたところで両者――そうは見えない。ご無理はなさらず。いざとなれば僕が前に出ますので。まったく頭が痛い話ではないか。もしもが『在った』らいけないのだ。……和田様? 無理に……前に立つのは、駄目ですから……っ! 僕は……僕の、やれることを、したいだけで……。遮るような笑いであった。ニコニコと浮かべた愛想であった。ははは、分かりました。
……その、貴方様……。女性の方が警戒されないと踏んだのか四之宮・榴、知った顔の先輩とやらに声を掛けてみる。ん……? なんだ、アンタら。この気配、アイツの知り合いかなんかか? ……そう、ですね。僕たちは、彼女の知り合いです。興味を抱いてくれたのだ。それなら、一緒に此処から脱出して『感動の再会』を演出してあげるのも悪くはない。わかった。逃げ出す方法が『ある』から、話しかけてきたんだろ。いいぜ。アンタらに賭けてみるとしよう。予想外なほどにスムーズだ。これも「Dクラス」の判断能力なのだろう。……和田様、行きましょう。僕が……悪夢を、拭ってみせますので。ええ、もちろんですよ。殿は任せてください。脱出劇に必要なものは何か。それは、脅威である。
悪夢の中――彼方――不意に出現したのは『影』である。成人男性ほどの体躯をした『影』は手を伸ばし……触腕を伸ばし……三人を捕まえようと迫ってくる。……え? 脳髄に最もダメージを負ったのは『菖蒲』で在ろうか。……何故、僕の……? 背中を押された。押されたのだから、進むしかない。今の『僕』であれば――庇う事くらいなら。
起きてください、足を止めたら、駄目ですからね!
モーセの海割り再び――道は出来た。
追ってくる不審者に対しては自販機をプレゼント。
火花の如くに――火雷の如くに――光のある場所へと。
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功

POW判定、アドリブ大歓迎。
お仕事は遂行する、自分の命は守る、両方やらなくっちゃならないのが下っ端の辛いところねぇ。
そんで悪夢ねぇ、記憶のあんまりないアタシが見る悪夢ってどんなものかしら、怖い事ってあんまりないんだけど。
(|義妹《サーシャ》が登場する、それも一人ではない、沢山だ、一杯である、お姉ちゃん大歓喜かもしれないが自分は一人である
争奪戦が行われ、もしかしたら何処かの|お肉くん《ミート》のように五体バラバラにされるかもしれない、まぁそんな状況でも|頭洗われた《洗脳された》お姉ちゃんは喜ぶかもしれない、夢だし、ご自由にお楽しみください)
たっぷりと染み込ませてくれ、塩コショウでも問題なく。
酢醤油は如何か?
いっそ素材の味だけを愉しむべきか。義妹それぞれであれ。
火のない所に煙は立たぬ――光のない所に影はなし――怪異とは噂のようなものであり、噂とは悪夢のようなものである。お仕事は遂行する、自分の命は守る、両方やらなくっちゃならないのが下っ端の辛いところねぇ。精神力でも試されているのか。或いは、正気の有無を問われているのか。そうで在った場合、アーシャ・ヴァリアントにとっては不利であろう。そんで悪夢ねぇ……記憶のあんまりないアタシが見る悪夢ってどんなものかしら。怖い事ってあんまりないんだけど。たとえば、誰かに見下されながら、殺害されもせず、手放されるかのようなイメージ。勿論、このイメージはアーシャ・ヴァリアントの脳内に存在していない。……まあいいわ。アンタがどうなろうと、アタシは知ったこっちゃないし、仕事だから助けはするけど。その後のことは知らないわ。お厳しい言の葉に「Dクラス」は「違いねぇ」の一言。さて、此処からは誰の為の幻想であったのか。
かごめ、かごめ、籠の中のドラゴンプロトコル、ストーカー行為に晒されるよりかはマシだろうか。複数の人影に囲まれたオマエ、果たして、脱出する事は可能なのか否か。ああ、不可能だ。そもそも、脱出する必要など欠片としてない。複数の人影とは=で|義妹《サーシャ》の群れであったのだ。たくさん、たくさん、義妹がいる。大歓喜だ。サーシャ……なんで、また、そんなことに……? 疑問は刹那の内に消え去った。義妹ちゃんが増えるなんて素敵なこと、|頭を洗われた《洗脳されている》お姉ちゃんにとっては棚から牡丹餅か。それで? サーシャ。アタシに何をしてほしいの? わらわらと、ざわざわと、一斉に迫りくる義妹ちゃん達。義姉の四肢を引っ掴んだなら、さあ、争奪戦の幕開けだ。……こんなに幸せで良いのかしら? 良いのよね。アタシ、ここまで頑張ってきたもの。千切れた。嗚呼、千切れてしまった。四肢だけではなく頭部までもがれてしまった。胴体を掻っ攫ったのはどの義妹か。
|お肉くん《ミ―ト》の行方や如何に。
ご自由にお楽しみくださいと、|催眠《たれ》を仕込む。
🔵🔵🔴 成功

SPD アドリブアレンジ歓迎
「視聴覚はいつも悪夢」でおなじみ、星越イサです。
サイコブレイドは興味深い存在です。
彼なら宇宙のどこかに"居る"、
私のAnkerを見つけてくれるのでしょうか?
…そういう話ではありませんよね。
今見ている光景は悪夢?怪異が見せている幻?それとも宇宙の真理?
いずれであっても、いつもそれら全てを
ごちゃ混ぜで視ている私がすべきことは同じ
夢の中でも|狂気を保った《<狂気耐性><精神抵抗>》まま
|観測《<第六感><視力><聞き耳>》を行い、
【究極の回答】を創り出し生還のため<情報収集>を試みます。
大丈夫です、先輩の方。
明日なんていつだって、来るか来ないかわからないものですから。
先輩の姿はなかった。いや、正確には『先輩』だと認識するのに数秒掛かった。
視覚、聴覚が残っているなんて、悪夢とやらは性格が悪いらしい。
摘出した脳髄の行方については――迷い込んだ|円筒《シリンダー》の中では――嗚呼、特殊な溶液とやらが必須となる。特殊な溶液に名前をつける場合、成程、それは世界そのものだと表現しても宜しいか。視覚、聴覚共にバッチリなので在れば常日頃からの悪夢。昔懐かしのレコードに叩き起こされたのならば痛めてやれば良い。「視聴覚はいつも悪夢」でおなじみ、星越・イサです。自己紹介をありがとう、と、群がってきたのは巨大な菌か。まるで冬虫夏草――此処に真実が有るとした結果、真実こそが蝉の仲間とされた。……兎も角、サイコブレイドは興味深い存在です。彼ならどこかに"居る"、私のAnkerを見つけてくれるのでしょうか? 発見と同時に襲撃され、挙句、抹殺に至る可能性を考えたならば如何に。……そういう話ではありませんよね。思考だけがコーヒーカップに乗せられているようだ。
怪異なのは確かである。怪奇なのは確かである。今、見ている光景は悪夢? 災厄が見せている幻? それとも宇宙の真理……? 一番近いのは『真理』で在ろうか。水槽の中の脳味噌など――在り来たりがひどくて、頭痛がするほど。頭が無いのに? まあ、いずれであっても、いつもそれら全てを――ごちゃ混ぜで視ている私がすべきことは同じ。誰が正気を殺されると謂うのか。既に息絶えているものを、誰が殺せると謂うのか。夢の中でも幻の中でも真理の中でも……狂気を保ったまま、|観測《のぞ》くと宜しい。大丈夫です、先輩の方。仮に、これが世界の本質だったとしても、明日なんていつだって、来るか来ないかわからないものですから……。ぶくぶく、ぶくぶく、究極の回答とは如何に。
……そうですか。つまり、私達は小さいのでしょう。
小さくて、小さくて、人とミジンコのような、比べ物です。
🔵🔵🔴 成功

【物部】
ウェ〜イ、『ナメクジのレディ』のお仕事体験〜?
カノジョ、くるくる回るのがお仕事じゃなかったんだね。
リサちゃん、ツナギが似合ってて可愛いヨン☆
はぐれないようにおててを——ウェ!?
リサちゃんがいっぱいに増えてるぜ! これが悪夢ってコト〜?
まずいぜ、本物を当てられなかったらリサちゃんが怒るぜ。ウェ、すごい群がってくるぜ!
ダ〜メ、本物以外とはおてて繋いであげな〜い。
こんな時は『ミニリサちゃん』に訊くぜ!
本物のリサちゃんどの子〜?
|ミニリサちゃん《原材料:リサちゃん》なら、わかるよネ?
本物リサちゃん、見つけたらギュ〜ッとしてあげるぜ! もうひとりにしないぜ、しっかりおててを繋ごうね。

【物部】
※地の文はナレーションです※
あら! リサちゃん、今日はオレンジ色のツナギを着ています。可愛いね。
タケちゃんと一緒に、楽しい職業体験なんですね。『Dクラス』って何かな? 大変そうだけど、頑張ってね!
どうしたんでしょう、タケちゃんが何か騒いでますね。リサちゃんがいっぱいいるみたいです。
「タケチャン……?」
……あれあれ、急に周りが真っ暗! それに静か。
タケちゃんはどこかな? リサちゃん、ひとりぼっちになっちゃった?
でもリサちゃん、信じて待ちます。タケちゃんなら迎えにきてくれるハズですからね。
この程度の男ではないハズです。
踊って待ちましょう。『Dクラス』って、きっと『ダンスクラス』だものね。
最初に転がすべきは賽子、ころころ、ぴたりと止まったのであればお仕事開始の合図。くるくる、くるくる、吹き飛ぶほどに。或いは自分に酔い痴れるほどに。ウェ~イ! 外星体チヤラヲはいつも通りに『うぇい』と啼いた。口にしたと同時に脳裡――這入り込んできたのは「カタツムリさん」の玩具の影か。ナメクジのレディのお仕事体験~? カノジョ、くるくる回るのがお仕事じゃなかったんだね。ひどい勘違いではないか。いや、確かに『カタツムリーグ』の優勝者には素敵なものが贈られるのかもしれない。生贄とか。閑話休題と謂う事でくるりとチヤラヲ、視線をお隣に向けたのならばフレンドの愛らしい姿だ。あら! リサちゃん、今日はオレンジ色のツナギを着ています。可愛いね。ん~☆ カワイ♪ リサちゃん、ツナギ似合ってて可愛いヨン☆ はぐれないようにおててを……? タケちゃんと一緒に楽しい楽しい職場体験。「Dクラス」が何なのかはわからないけれども、きっと、何処かの交差点よりかは正気だろう。大変そうだけど、頑張ってね! ……ウェ!? リサちゃんが……リサちゃんが……! 騒がしいタケちゃんではないか。窓の外にネームレスなスワンがいたのかな。いないよ! でもリサちゃんがいっぱい!!!
こ、こ……これが悪夢ってコト~??? 今も増殖しているテディベア。お呪いたっぷりでいっぱいなテディベア。ま……まずいぜ。本物を当てられなかったらリサちゃんが怒るぜ。可愛いフレンドを怒らせてはいけない。怒らせてしまったら、それは、家族として失格か。ウェ……!? すごい群がってくるぜ! 言の葉の通りにテディベアども、お構いなしだと這い上ってくる。ダ~メ、本物以外とはおてて繋いであげな~い。
タケチャン……?
テディベアのおめめに這入り込んできたのは暗闇だ。先程まで騒がしかったフレンドもいない。やけに静かだ。……ドコ……? 何処に居るのだろうか。もしかして、ひとりぼっちになっちゃった? いやだ。イヤ……。ひとりはいやだ。デモ……リサチャン……マイフレンド……シンジル……。お姫様は勇者を待つしかない。勇者がここで『間違える』なんてありえない。さあ、踊ろう。踊れば踊るほど寂しくなくなる。わるいこもきっと踊ってくれる。それに「Dクラス」、ダンスクラスの略称に違いない。
ミニリサちゃん……ミニリサちゃん、本物のリサちゃんどの子~? わかるよネ? ミニリサちゃんの原材料はリサちゃんである。それならば、容易に腕差してくれるだろう。おお、灯台下暗し。チャラ男の足元のテディベアだ。見つけたぜ!
ギュ~ッ!
もう、ひとりにしないぜ。
タケチャン……。
しっかりおててを繋いで現実に戻ろう。
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功

悪夢、それはひとつしかなかった
私はそれを見ていると気づいて「ああ、まただ」と思う
見つけた時はもう手遅れだった
兄さんは死に瀕して血溜まりに伏している
「兄さん!」
機械仕掛けのオレンジの如く、私は幾度も繰り返したように駆け寄り抱き起こす
すぐに服が朱に染まり、兄さんの名を呼ぶ。
その唇が戦慄いて「水が欲しい」そう求める兄さんに、震えながら水筒から水を注ぎ、与える。
極限状態からの安堵が死をもたらすという説がある
しかし、その死を与えたのが私じゃなければ兄さんは蘇れただろう
私が兄さんの|Anker《絆》だなんて、そんなことわかるはずもない
兄さんは微笑んでいた
満足して、私を置いて行ってしまったのだ
現実を殺戮しなければならない。
叫んでいたのは私だった。夜鷹のように、攫えたのなら。
――私は『わたし』ではなかった筈です。
暴力的なまでの眩暈――否――|超暴力《アルトラバイオレンス》的なまでの眩暈だ。傾くかのような、落ちるかのような、幻惑の破裂と共に|脳味噌《モズグ》が凹むかのように。ああ、悪夢。悪夢と一言で表したとして、花喰・小鳥、オマエにとっての振盪は『ひとつ』しかない。何を見ている。何を見ている。いいや、何に見られているのか。ああ……まただ。まるで、偉大さに囚われているかの如くに――手遅れとやらに直面する。兄さん……兄さん! 理解はしている。この先の展開など、それこそ、|肉体《プロット》を抱えるよりも前から理解している。それでも尚、血溜まりに伏せっている『これ』を見逃せない。
機械仕掛けのオレンジの如く――「Dクラス」の末路が如く――私は幾度も繰り返したように駆け寄った。駆け寄り、抱き起こしたところで、今日が何年の何月何日かを思い出した。染まっていく。ああ、染まっていく。朱に染まれなどと命じられたとしても――命じられなくとも――もう既に、だ。兄さん……兄さん……※※※※……! 今、覗き込んでいるのは私の筈だ。私の筈だと謂うのに、深淵、嗤笑をされているのか。……水が欲しい。慄いた唇からのこぼれ落ち。震えているのは妹なのか兄なのか。するり、注がれた水筒の中身。潤いが最初に齎したのは魔性か、瘴気か……。
何処かの誰かの言の葉の儘に、私はこの瞬間から、あの時まで。
幸福の臭いを失くしていたのかもしれない。
極限状態からの安堵――不意に戻ってきた正気――其処から、堕ちていくのは見ての通りか。そうとも、死を与えたのが私じゃなければ兄さんは蘇れただろう。絆されたのだ。兄さんは、私と|Anker《絆》を結んでいたのだ。そんなの……そんなの、わかるはずもない。微笑まないで……お願いだから、兄さん……そんな目で、私を、見ないで……。
いかないで……。
満足するだなんて、ずるいひとだ。
私を置いて逝ってしまうなんて、ずるいひと……。
🔵🔵🔴 成功

|楽園《√EDEN》とやらの周辺は……或いは現代は、やけに√能力者が多い
随分と地道な手を選ぶものですが。
兎も角、非能力者を狙う行いは
《義侠心》に触れて然るべきなのでしょう
悪夢と言えば……
前世で策謀を阻んだ者達への苛立ちが幾つか。その程度。
痛むような良心は未だ持ち得ず
既に封じた悪性が過去に向ける怨嗟も知れたもの
多少待ったところで、
何処ぞの|英雄《アレ》の死が悪夢として現れる事も無く。
……分かり切っていた事ですね
あの時も、今も。幾度反芻しても、何も感じていないのですから
今の調整は因果に干渉する《幸運》に偏重したもの
こうした場面では常より有効かもしれませんね
定石通りの《気合》で悪夢を振り払いましょう
何処に誰がいようとも掌の上、駒を動かす王の如くに振る舞うと良い。
ちゃんと駒のひとつひとつを把握するのだ。
それで初めて――義務とやらに取り掛かれる。
精神に……心に、ぽっかりと|虚《あ》いた|欠落《あな》、これを埋める事は不可能に等しい。等しいが故に希望があり、塵芥のような『それ』を求めるからこその能力なのか。……|楽園《√EDEN》とやらの周辺は……或いは現代は、やけに√能力者が多い。多いからこその『確実』だ。確実に仕留める為の王道だ。ええ……王道です。随分と地道な手を選ぶものですが、だからこそ厄介です。兎も角、非能力者を狙う行いは|義侠心《こころ》に触れて然るべきなのでしょう。まるで傍観者だ。まるで客席の民だ。坐しながらも立っているかのような、筆舌に尽くし難いものの幻影――悪夢と謂えば……。前世で策謀を阻んだ者達への苛立ちが幾つか。その程度。それこそ王道の仕業なのではないかディラン・ヴァルフリート。暴君に物を申すマラソンのランナー、その頸には縄こそが相応しい。
痛むような良心は未だ持ち得ず、既に、封じた悪性が過去に向ける怨嗟も知れたもの。何かを期待しているのだろうか。何かを待ち望んでいるのだろうか。ぼんやりと、視線を真っ直ぐにしたところで――何処ぞの|英雄《アレ》の死が悪夢として現れる事もなく。……分かり切っていた事ですね。あの時も、今も。幾度反芻しても、何も感じないのですから。だったら、まさしく現こそが悪夢なのだ。何もない。何もないし、何も思えない。
王道ではなく正道として、只、生命の本質とやらを如何か此処に。
今の調整は……因果に干渉する|幸運《もの》に偏重したもの。こうした場面では常より有効かもしれませんね。あとは定石通りだ。石を投げ込めば波打つかの如くに。只、気合で世界を拓いてやれ。……これで、十分なのでしょう。
……感動的な場面でも、時には、冷静さが必要なのです。
🔵🔵🔴 成功
第2章 冒険 『仕掛けられた罠を解け』

POW
力ずくで罠を破壊する
SPD
隠された罠を見つけ出す
WIZ
それとなく一般人を安全な方へ逃がす
悪夢からの脱出――「Dクラス」の男にとってはひどく疲弊させられるものであった。男は平常心とやらを装おうと躍起になっているのか、君達の顔を見ないように言の葉を紡いでいく。怪異によって精神を苛まれ、ギリギリ、踏み止まれている、瀬戸際か。
ああ……アンタら、如何にか、出られたようだぜ。しかし……なんだ。この、途轍もねぇ嫌な予感は……? 怪異がまだいるってのか? それとも、本当に『別の世界』にでも……いやいや、俺が狂気に片足突っ込んでるだけさ。気にすんじゃねぇよ……?
気にするも何も事実、此処は最早別√だ。√マスクド・ヒーローの何処かだ。成程。男の嫌な予感とやらは間違いではない。見ての通り、何もかもが大きいのだ。建築物だけではない。猫も、犬も、羽虫も、悉くが……!
ははは……俺はまだ、夢でも見てるのか? 俺が発狂してるだけだってんなら、それで、おしまいなんだけどな……。な、なあ、なんだって、なんもかんも、デケェんだ?
頭を抱えている男を……目を回している先輩を、守らなければならない。
これは簒奪者による罠だ。
罠だが……嗚呼、巨大がすぎて、破壊するのにも一苦労だ。

アドリブ大歓迎。
夢───?夢かぁ、よく覚えてないけどいい夢見てたような気がするんだけど。
ま、いっか、過ぎた事は気にしない、気にしない。
んで何もかも大きいって?いやねぇ先輩、アンタがちっこいのよ。
√能力で巨大化して邪魔なものはぶっ壊して隠れた罠もぶっ壊していくわ。
ははは、先輩これは夢なんだからとち狂ったりしちゃダメよ、人が大きくなったりちいさくなったりするわけないじゃない。
今だけしか味わえない経験楽しんで頂戴。
巨大化には巨大化を――簒奪者には能力者を。
尻尾を箒の代わりとしてしまえ。お片付けは手早くせよ。
嗤笑してきた鼠の大きさについては――侮辱してきた人間の器については――最早、記憶に無いだろう。獣の数字が纏っていた殺意の数々に対しても、嗚呼、脳味噌の隙間まで濯がれているのだから反応なんざ出来やしない。夢……? 夢かぁ、よく覚えてないけど、いい夢見てたような気がするんだけど。良かろうと悪かろうとアーシャ・ヴァリアント。オマエの『喉元過ぎれば熱さを忘れる』は神意の域とやらに到達している。ま……いっか。過ぎた事は気にしない、気にしない。気にしたって、どうしようもない。まったくカラカラとした、晴れやかな精神性ではないか。そう考えてみたならば、成程、狂気に中てられても己が特効薬なのだから問題などないのだ。んで……? 何もかもが大きいって? お隣にいた先輩さんは大混乱。装う事すらも赦されず、只、無数のゴリアテを指差している。
いやねぇ先輩、アンタがちっこいのよ。アーシャ・ヴァリアントも――ドラゴンプロトコルたる彼女も――数秒前は小柄だった筈だ。ありんこ程度だと世界に嘲られていた筈だ。だと謂うのに現実は如何か。ああ、見よ。太陽を仰ぎ見るかの如くに。アーシャ・ヴァリアントの大きさは――巨大な『それら』も凌駕していく。ははは、先輩。これは夢なんだからとち狂っちゃダメよ。人が……人間が、大きくなったり小さくなったりするわけないじゃない。ひどくメルヒェンな、ひどくファンタジーな惨劇だ。羽虫だろうと何だろうと、ぐちゃぐちゃ、踏み潰してやると宜しい。文字通り叩き潰してやるわ。ケーキを食べるようにね。
なるほど、これは夢だってのか? 俺が、アンタを見上げているのも夢だって言うのか? もちろん、これは夢よ。今だけしか味わえない経験、楽しんでちょうだい。ちゃぶ台をひっくり返してやれ、此処は竜の領域である。
🔵🔵🔴 成功

アドリブアレンジ歓迎 SPD
狂気に片足を突っ込めたなら!あとはもう片足も突っ込むだけですよ!ね?ね???
…すみません。興奮しすぎました。
私達は小さいとは正に宇宙的真理
地球の前では私達などミジンコ以下に小さく
地球もまた宇宙の広大さの前には塵芥の如きもの
しかし、この解答にはそんな一般的事実以上の意味があるはずです
つまり、今まさに我々が小さいのです。先輩の方。
先輩の認識は正しいですから、どうやら正気みたいですよ。残念。
身体が縮んでも私の|観測《<第六感><視力><聞き耳><情報収集>》には支障なし
いつもと変わらぬ|観測力《不安定さ》でこのからくりを暴いて見せましょう。必ず。多分。きっと…
くちゅくちゅと干渉してきた、ヤケに巨大なエゴ。
此方をお人形としか認めていない、クソデカいもの……。
転がされた円筒からの――水槽からの――脱出劇、まるで、逆再生めいた挙動、己の|身体《かたち》とやらに有難みを覚えたのか。これにはきっと黴とやらも、菌とやらも吃驚してくれるに違いない。悪夢なのだから、幻想なのだから、多少はコントロール出来なければならない。狂気に片足を突っ込めたのなら! あとは! もうひとつも突っ込むだけですよ! ね? ね??? 星越・イサのおめめはコーヒーカップに乗った後よりもぐるぐるだ。ぐるぐる、ぐるぐる、最早、何処を見ているのかもわからない。……お、落ち着けって。先輩はいっそオマエの興奮とやらに助けられたのか。我がフリを直す事に大成功していた。あ……す、すみません。興奮しすぎました。私達が小さいとは正に宇宙的真理。地球の前では私達などミジンコ以下に小さく、地球もまた宇宙の広大さの前には塵芥の如きもの……。成程、究極的なものだ。所謂、窮極ではあるのだが、まだ、先が在るのかもしれない。
ええ、この解答にはそんな一般的事実以上の、異常なまでの意味があるはずです。意味が無ければ、それこそ、消滅の危機なのでしょう。つまり……今まさに我々が小さいのです、先輩の方。吃驚だ。人間の眼には如何やら蠅が惑星サイズに映っているらしい。先輩の認識は正しいのですから、どうやら正気みたいですよ。残念。な……何が残念だ、何が……! すっかり飼われているではないか先輩。洗濯機に放り込まれたスイカ割り用目隠しの気持ちを理解せよ。
身体が縮んでも……サイズが縮んでも、私の観測には支障なし。それこそ、嗤笑はされるのかもしれませんが、いつもと変わらぬ不安定さでこのカラクリを暴いて見せましょう。必ず、たぶん、きっと……。徐々に、徐々に、自信とやらまで小さくなるのか。たとえ小さくとも五分の魂――断片的なノイズは|外星体《●●●》の意識と繋がった。
……なんでしょう。私が思っていたものとは、違います。
誰が下等な生物ですか、誰が……。
🔵🔵🔴 成功

うええ…気持ち悪かった…(先程の悪夢の酔いさめやらない状態だが、すべきことを思い出して)お兄さん大丈夫ですか?
なんか色々でかいけど、あんまマジメに考えない方がいいと思う!
俺も見えてるからお兄さんだけヘンになったわけじゃないって
とにかく潰されたりしないように、隠れながらやりすごして!
【霊雨慈雨】でインビジブルに手伝ってもらいながらDクラスさんを守る
敵対的だったり行く手を阻んでるやつだけ排除していく感じで
【インビジブル制御】【霊的防護】があるし、うまいこと協力しながら罠を減らしていきたいな
これはこれで怖いけど…さっきの夢よりはだいぶマシだ
這入り込んだハリガネムシ、その代役をしたのが魚であった。
メロンの甘ったるさが嘔気を膨らませてしまいそうだ。故、此処で使用すべきは瓶の方。小さいけれども頼りになる奴で――しかし――それと同時に、果ての大きさは見ての通りか。溜息を吐いているのか、別の何かを吐こうとしたのか。その選択に思いを巡らせるよりも前に――うええ……気持ち悪かった……。酔いは醒めない。醒めそうにないが、すべき事に意識を向けてやれば宜しい。お兄さん、大丈夫ですか? 自分の方が大丈夫ではないと謂うのに他人の心配。何もかもを諦められないのだから、この反応は……本能は間違っていない筈である。なんか……色々でかいけど、あんまマジメに考えない方がいいと思う! 真面目に考えれば考えるほど己の常識とやらが削り殺されるのだ。削り尽くされ、嬲られ、何もかもが屈してしまったのなら――ようやく、インサニティとやらに変質出来るのか。な……なあ、アンタ。アンタはどうして、そんなにも、冷静なフリができるんだ……? お見通しではないか先輩。その問いを逸らすかの如くに。言の葉を続ける。俺も見えてるから、俺も理解できるから、お兄さんだけヘンになったわけじゃないって。とにかく、潰されたりしないように、隠れながらやりすごして! 手を伸ばした先に存在しているのは男なのか家族なのか。いや、このインビジブルは――顔も知らない誰かさんだ。
これはこれで怖いけど……これはこれで脅威だけど……さっきの夢よりはだいぶマシだ。自分の命も他人の命も、自分の精神も他人の精神も、全てを守らなければならない。たとえ、何が在ろうとも、だ。行く手を阻んできたカマキリの|幼体《カタマリ》も――此処まで来たならば、嗚呼、刹那の壁に過ぎない。大丈夫だ。このくらい。この程度の命の危機、最悪からすれば蜜のようだ。な……なあ、アンタ、いったい、どこを見てやがる……。
先輩の疑問に耳を傾けている場合ではない。
憧れとやらを振り払って――慈雨に濡れて。
🔵🔵🔴 成功

「まずは落ち着きましょう」
煙草に火を着けて一服、Dクラスのひとにも一本勧めます
全てが巨大は私も認識しているし、彼がおかしくなったというわけじゃない
「私たちが小さくなったのではありませんか?」
どちらでも一緒だろうか
【魂魄蝶】を発動
蝶たちに話を聞いて状況の確認など情報を集めます
猫を魔眼で『魅了』してその背に乗るのはいかにも楽しそう
もふもふで気持ちいいです、まさに埋もれ天国
吹き飛んでしまってもまずいでしょう
Dクラスを|守る《かばう》
魂魄蝶の情報を元に糸口を『追跡』
兄さんならどうするだろうとふと思ったが、
「力技で無理やり突破に決まってますね」
参考になりそうもない
力なき者同士、知恵を出し合いましょう
水面に映った月の大きさ、それを本物とする。
バクバクと、ドキドキと、臓腑が喧しい所以は何で在ろうか。ドキドキと、ドクドクと、脳髄が傷んでいる所以は何で在ろうか。口腔の中に溜まっていた唾液を――涎を――汚いものであるかのように、扱ってみた。……まずは落ち着きましょう。落ち着かなければお話にならないし、お話も出来ない。此処が夢の続きで在ろうとも、別の世界で在ろうとも、何処かの円形よりかはマシである。ぼんやりと、思考を単純化させる為の火と煙。これが硫黄でなかった事にだけ感謝をしておくと宜しいか。……どうですか、先輩、あなたも……。冗談のような味わいであった。まるで、アルコールよりも強烈な刺激に出遭ったかのような面である。ええ……ええ、わかっています。私も彼も、おかしくなったのではない。たとえば、私が現在進行形でおかしかったのだとしても、これは、おかしな沙汰ではない。……私たちが小さくなったのではありませんか? まるで紙魚だ。小説の中を泳いでいるだけの紙魚だ。小さい、小さい、君達は文字の波に呑まれるしかないのか。何方でも一緒であれ。それじゃあ、アンタ。俺達は一生、このままなのかよ……? 生涯、籠の鳥よりかは自由なのかもしれないが。自由には時に――自己責任とやらが降りかかる。
ひらひらと、ふらふらと、眩暈のように飛んできたのは蝶である。青白く燃えている彼等は、さて、想定外なまでに賢者であった。ふむ……ふむ……? あっちの方に、大きな、山のような人間がいた、と……それは、本当に人間なのでしょうか。わからない。わからないが、今は『足』の確保が最善だ。たとえば、其処で毛繕いをしている猫ちゃん。最初、猫とも解せないほどのモフモフであったが、これは神の使いに違いない。……おいで。ああ、ああ、酔っている。酒にでも酔っているかのようだ。あとは水面に突き落としてやるのみ。
もふもふで気持ちいいです、まさに埋もれ天国……。猫の背とやらに乗ったなら|先輩《Dクラス》を捕まえておけ。吹き飛んでしまってもまずいでしょう。任せてください。兄さんのように……力技で無理やり突破、なんてことは出来ませんが。力なき者同士、知恵を出し合いましょう……。おいおい……蛇に唆される前に、齧りそうなアンタとか? 悪くないね……。ああ、参考にならない教科書を破り捨ててしまおう。
名前くらいは訊いておけば良かったのか。
🔵🔵🔴 成功

予兆に曰く……実行犯も人質を取られての望まぬ暗殺との事でしたね
Anker一人仕留めるのに此処まで手間を掛けるのも道理でしょうか
《義侠心》に依る指針としては
サイコブレイドとそのAnkerの解放も見据えて動くべきなのでしょう
碌にフックも無い段階ですが……
《幸運+第六感+情報収集》
ちょうど調査性能にリソースを割いている今の内に
後々に繋がる手掛かりでも得られらないか気には掛けておきましょう
さて。
引き続き【仁刻】、保護対象のケアにも流用。
巨大化しているだけなら生物は出力を維持しておいた装備[錬気竜勁]《属性攻撃》の火炎で追い払えるかと
そろそろ本命でも仕掛けてくる頃ですね
適切に対処できるよう備えておきます
正義の敵が何者なのか、問うてみたところで『ナンセンス』くらいしか生じない。此方側が正義なのであれば彼方側も正義であり、己の正気を証明する為に投身とやらをしているのだ。予兆に曰く――実行犯も人質を取られて、望まぬ暗殺との事でしたね。もしも、本性が囁くと謂うのであれば、魔王が脅かすのであれば、此方から『それ』を掻っ攫いに往くところだが――今の己は正義であれ。Anker一人仕留めるのに、此処まで手間を掛けるのも道理でしょうか。ええ……僕の『指針』としては、サイコブレイドとそのAnkerも……。解放だ。解放をしなくてはならない。おそらく、サイコブレイドを味方として引き抜く事が出来たのであれば――一石二鳥どころの騒ぎではない。ですが……碌にフックも無い段階です。慎重に……いえ、確実に、一歩一歩を踏み締めて行きましょう。急がば回れと謂うけれども善は急げ、折角機会を得たのだから情報を集らせたって構わないだろう。後々に繋がる手掛かりでも得られたら良いのですが……。
おかしい。石を投げれば犬に当たるほどの幸運だと謂うのに、臭いすらも感じられない。で、あれば、考えられる可能性はひとつ。サイコブレイド自身は此処に『いない』のではないだろうか。或いは……気配を完全に遮断する力でも持っているのだろう。……さて。何も無いなら、それも情報だ。情報を頭の片隅に置いておいて――先輩とやらにも目を向けてやれ。襲来してきた羽虫に対しての|火炎《オーラ》、退けるのには丁度宜しいか。
おい……アンタ、そんな『もの』何処で手に入れたんだ。怪異か? 怪異でも捕まえてきたのか? 不可思議な火炎に驚愕とやらを隠せないらしい。だが、嗚呼、驚愕できる程度には回復したとも思われる。そろそろ……本命でも仕掛けてくる頃ですね。適切に対処できるよう、備えておきましょうか……。
夢から醒めても尚、奈落だ。
奈落が埋まるほどの影、見える。
🔵🔵🔴 成功

ボクは思うのです
別に戦って勝つだけが問題を解決する方法ではないと
とゆーか、人間の武術って巨大生物を想定して構築されてないから!
いや、できるかどうかといえばできるけどね
先輩さんを護りながらはむーりー
ボクは機動力で戦うタイプなので!
なので今回は先輩さんとともに逃げ回るですよ
とゆーことで<龍魂活性>で大人モード!
これなら先輩さんも担げるのです
後は【龍の力場】を利用して敵ではなく自身を引き寄せるですよ
こうして高速移動を行う縮地で逃げ回るのです
必要なのは命である。命を優先すべきだから、少しの悪心は諦めよ。
齢18の夢については――大人になりたい子供の想いについては――成程、今も昔も変わらないらしい。大人視点であったならば、嗚呼、おそろしいほどに真逆なのだが、そんな事よりも現の突破に思考を移すと宜しいか。ボクは思うのです。別に戦って勝つだけが問題を解決する方法ではないと。随分とクールな発想ではないか武芸者、ぶつかり合いこそが『華』なのだと謳わない。素晴らしいほどに『わかっている』のだ。とゆーか、人間の武術って巨大生物を想定して構築されてないから! 確かに、聳えている羽虫を墜とすなどと、窒息させるなどと、誰が欠片として考えよう。いや……できるかどうかといえば、できるけどね。では、やってみると宜しい。先輩さんを護りながらはむーりー。その言の葉の通りではないか。露木・幽蘭は盾を構えてじっくりとやるタイプではない。ボクは機動力を活かして戦うタイプなので! では、如何するのか。答えはシンプル。生き延びる事だけを頭とせよ。
猫は液体、その意味を教えてやると良い。
にゃーん!!! 何と融合したのかと問われれば古龍だ。たとえ、古龍では無いとしても、これは『古龍』の力なのだ。|龍魂活性《グロウアップ》したオマエは空駆ける獣となった。……大人モード! これなら先輩さんも担げるのです! まさかのお姫様抱っこ。これには先輩も仰天か。な……なあ、アンタのお面、猫なんじゃ……。先輩の所為で面倒臭い事になりそうだ。なりそうだが、その話は『お仕事』終えた後にしてくれ。
引き寄せたのは敵ではなく『己』であった。その結果、羽虫の魔の手から縮地めいて――只、すり抜ける。糸を通すかのような慎重さと蜻蛉よりも素早い有り様だ。あ……これ、先輩さんへの負荷のこと、忘れてたっぽい! うーん。まあ、許してくれる、にゃあん? ジェットコースターも裸足で逃げ出す。先輩の顔色や如何に。
予想通りである。
🔵🔵🔴 成功

アドリブ・アレンジ歓迎。
【海嘯】
心情
…連れて逃げたので、しっかり…護りませんと。
前回、和田様には殿を務めさせてしまいましたし…。
…立川様の先輩様の精神が不安ですから、これは、和田様にお任せして…。
…僕は目の前に有る物を、お二人の邪魔にならないように…破壊して進みましょうか。
…前回のこと…引きずってます?
行動
和田様、立川様の先輩様の後ろから、周囲を警戒しながら√能力を使用
和田様から指示を頂いて破壊しつつ進みます
[第六感]と[地形の利用]を使って、何か来る前に対処を
遠距離はタロットで[貫通攻撃]と[生命力吸収]を
回避よりは庇うを優先する
回復は[インビジブル融合]を
僕を頼る!?
…らしくない、です。

アドリブ・アレンジ歓迎。
【海嘯】
そうですね。必ず守りましょう。
先輩、顔色が悪いけど、大丈夫ですか?え、景色?
なるほど。これは童話の類のよくある話でしょう。こういう時は深呼吸ですよ。
微笑みかけ、大丈夫と示す。
不安なら手を繋ぎましょう。怖いなら目を瞑っていれば見なくて済みます。
落ち着いたら、僕と一緒に歩きましょう。
それで良いですよね、四之宮嬢?
は?引きずってませんが。今回は目に見えた敵は居ませんからね
後ろから着いてきてください。
今度は僕が前に出ますから
精霊のヴェールで自分達を見えづらくしつつ満月さんの先輩と安全な場所に避難します。呪影業で呪いの類を[情報収集]
何かあれば、四之宮さんに任せましょう。
皇帝は傲慢であった。
コンプレックスを抱くかのように、シンドロームを包むかのように、現実、未曾有の沙汰に直面していた。直面はしていたが、激突する寸前ではあったのだが、しかし、√能力者にとってはこの程度――日常よりも日常であった。連れてきたのだ。掻っ攫ってきたのだ。まるで、何処かのお医者さんのように、最後の最後まで守り通さなければならない。……僕は、いったい、誰の顔を……思い出しているのでしょう。それを想っている暇はないと謂うのに、それを考えている余裕はないと謂うのに、頭の中のソレを一時的にのみ拭っておく……。前回、和田様には殿を務めさせてしまいましたし……それに、立川様の先輩様の精神が、不安ですから……。まるで意識を逸らすかのようではないか。まるで意識を一箇所に集めているかのようではないか。兎も角。……僕は、目の前にある『もの』を、お二人の邪魔にならないように……。そうですね、必ず守りましょう。なんだか、四之宮嬢の方が、上の空なようにも見えますが……。突き刺さった『もの』を取り除くのは困難だ。それがプラスの感情であれ、マイナスの感情であれ……。
先輩……先輩、顔色が悪いけど、大丈夫ですか? 大丈夫ではない。すっかり、常識を殺されてしまったのだ。怪異によって最初から常識は息をしていなかったが、それでも、僅かな希望とやらは残されていた筈である。え……景色? そう、景色だ。この景色がいけない。生きているものも、生きていないものも、何もかもが巨大だから、いけない。なるほど、これは童話の類のよくある話でしょう。こういう時は深呼吸ですよ。後輩の微笑みがほんのり、お薬の代わりとなった。大丈夫、その一言が、藁よりも強固な命綱とされたのか。不安なら手を繋ぎましょう。怖いなら、目を瞑っていれば、見なくて済みます。そんな事は出来そうにない。恐怖で目を逸らしてしまったら、次の瞬間にはお終いになっているのかもしれない。……落ち着きましたか? 歩みを進めよう。歩みを進めて、此処から、抜け出してしまおう。それで……良いですよね、四之宮嬢? あの……その、前回のこと……引きずってます? は? 引きずってませんが。何方かと謂えば、引きずっていそうなのは四之宮嬢ですよね? 団栗の背比べと謂うべきか。しかし、嗚呼、否定が出来ないので、黙してはおく。
後ろからついてきてください。今度は、僕が前に出ますから。
……わかり、ました……。
風の精霊のヴェールによって物と者を隠しておく。隠して、獲物と認識されていない内に安全そうな場所の確保だ。それに加えての情報収集……さて、お呪いを辿った先に『在る』ものは如何に。……これは……あえて、名前を付けるのでしたら、タイタンでしょうか。兎も角、四之宮さん、任せても良いですか……? 任せる……? 僕を頼る!? ……らしくない、です。それはずるい。何がずるいって。こっちが我儘に見えてしまう。
破壊活動は上出来であった。怪獣と怪獣が衝突したかのような『音』と共に何かしらの悲鳴が聞こえる。巻き込まれたのだろうか。
……和田様、何か、いるようです。
そうですね……サイコブレイドでは『ない』でしょう。
女性の声ですから。
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功

【物部】
パイセ〜ン、何言ってんの〜?
宇宙は常に膨張を続けている、つまりそういうことだぜ。ね〜、リサちゃん。どういうことなんだぜ。
パイセンはどう思うワケ? 教えて教えて〜☆
ま、護衛くらいはキッチリしますよ。タケちゃん暗殺者だから、殺す側の考えることもわかる〜的な?
そんな感じで、辺りを警戒しながら軽快に進むぜ!
リサちゃんとおてて繋いで、ウキウキお散歩タイム〜。パイセンも繋ぐ〜?
歩けば着くさ、着けばわかるさ。わからないかもしれないぜ、それもまた宇宙。宇宙には未知が満ち満ちているんだぜ。
だが|外星体《オレ》にはわかる。この先にいるのは、まさしく宇宙——かもしれないぜ。

【物部】
※地の文はナレーションです※
タケちゃんとおててを繋いで、お散歩です。嬉しいね、リサちゃん! なんだか変なことを言っているDクラスくんもいるけれど。
周りがなんだか大きいの? それともリサちゃんたちが小さいのかな?
不思議だね。これも職業体験の一環なのかしら。
「ウチュウ……」
宇宙だそうです。タケちゃんが言うなら、そうなのかもしれませんね?
それならタケちゃんに任せれば安心! タケちゃんは誰よりも宇宙なんですから。
「『先輩』は……ダンス シナイ……?」
あらあら、リサちゃんったら。突然の絡みです。
『Dクラス』を、すっかり『ダンスクラス』だと思ってるみたい。
試されます、先輩の対応力が。
小さな、小さな、テディベアで在れば――人間サイズに成長していなければ――現状、其処まで驚く沙汰ではなかった。いや、人間サイズだったとしてもお呪い、藁人形の訴えに比べれば、この程度は驚異の内にも入らない。タケちゃんとおててを繋いで、お散歩だ。ウキウキ、ワクワク、何もかもがヘンテコな世界を歩んでいく。嬉しいね、リサちゃん! は……はは、いよいよ、アリスの世界にでも迷い込んじまったのか……? たっぷりと目を回しているのはDクラスな先輩だ。でもでも、よくよく考えたなら、テディベアとしてはリサちゃんの方が先輩では? 周りがなんだか大きいの? それともリサちゃんたちが小さいのかな? 不思議だ。不可思議だ。七不思議のトップはリサちゃんなのに、職業体験は要らなかったと告げてやれ。ウェ~イ! パイセ~ン、何言ってんの~? リサちゃんを太陽としたのならチヤラヲこそが月、パイセンが地球なのであれば、さて、この世界は安泰である。宇宙は常に膨張を続けている、つまりそういうことだぜ。ね~、リサちゃん。……どういうことなんだぜ。まったくチャラチャラとした男だ。考えていないふりをして考えていそうな男だ。パイセンはどう思うワケ? 教えて教えて~☆ マスコットと外星体に挟まれた先輩、頭の上で回っているのはお星さまか。……めまいが……。
ウチュウ……。宇宙、タケちゃんが『そう』謂うのであれば、きっと、おそらく大正解だ。それならタケちゃんに任せれば安心安全に違いない。何故ならタケちゃんは外星体チヤラヲ、ラヂオだって乗っ取れるほどにイケてる『宇宙』なのだから。ところでDクラスくんの目回しが悪化してないだろうか。気の所為だね、リサちゃん。
ま……パイセンがどんな状態でも、護衛くらいはキッチリしますよ。依頼は絶対に完遂する。それが暗殺者の嗜みだ。まあ、今回は? 殺すんじゃなくて? 守る側なんだけどネ。殺す側の気持ちもわかっちゃう的な??? 警戒せよ、警戒せよ、飛んでくるだろう得物に警戒をせよ。ついでにこの軽快さだ、Dクラスなパイセンには少々刺激的かもしれない。お散歩タイムはまだまだ続く。あ、パイセンも繋ぐ~? タケチャン……ウワキ……? ウェ!? 違うぜリサちゃん……これは……その、迷子防止ってやつだぜ!!! あ、歩けば着くさ。着けばわかるさ。わからないかもしれないぜ、リサちゃんの感情のように。それもまた宇宙。宇宙には未知が満ち満ちているんだぜ。若干、話を逸らされた気がするね、リサちゃん。でも大丈夫。タケちゃんは浮気するような男じゃないからね。
ああ、|外星体《オレ》にはわかる。この先にいるのは、まさしく|宇宙《ビッグ》――かもしれないぜ。そんなことよりリサちゃん、ひとつ、大事な事を忘れていないのか。『先輩』は……ダンスシナイ……? 「Dクラス」はダンスクラス。それなら、ダンスをすべきだろう。試されているのは先輩の対応力。果たして、如何に……?
……そんな、むちゃな……。
これが本当のフラダンス。
良かったね、リサちゃん。
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功
第3章 ボス戦 『ティタノ星人リジア』

POW
ティタノ・インパクト
【巨体による踏み潰しや押し潰し】による近接攻撃で1.5倍のダメージを与える。この攻撃が外れた場合、外れた地点から半径レベルm内は【崩壊&大地震状態】となり、自身以外の全員の行動成功率が半減する(これは累積しない)。
【巨体による踏み潰しや押し潰し】による近接攻撃で1.5倍のダメージを与える。この攻撃が外れた場合、外れた地点から半径レベルm内は【崩壊&大地震状態】となり、自身以外の全員の行動成功率が半減する(これは累積しない)。
SPD
ギャラクシー・インサイト
全身の【ギャラクシーエネルギー】を【髪】に集中すると、[髪]が激しく燃え上がり、視界内の全員の「隙」が見えるようになる。
全身の【ギャラクシーエネルギー】を【髪】に集中すると、[髪]が激しく燃え上がり、視界内の全員の「隙」が見えるようになる。
WIZ
地球人捕獲装置
半径レベルm内にレベル体の【外星体同盟製の小型円盤】を放ち、【高性能センサー】による索敵か、【捕獲用トラクタービーム】による弱い攻撃を行う。
半径レベルm内にレベル体の【外星体同盟製の小型円盤】を放ち、【高性能センサー】による索敵か、【捕獲用トラクタービーム】による弱い攻撃を行う。
外星体『サイコブレイド』――彼の、自身のAnkerへの想いは本物らしく、悪役に徹するのであれば『手足』も上手く扱う肚らしい。不意に|襲撃《や》ってきたのは複数本の真っ黒い触手であった。触手が「Dクラス」の男を捕縛したかと思えば――文字通り、√を越える勢いで――磔の刑にしてくれた。
うーん……あの男は、私に『抹殺』しろって言ってたけど、私はそんな事したくないからなぁ。ほら、地球人ってさ、ちっちゃくて、かわいい、下等生物じゃない? 下等生物は殺すよりも愛玩する方が良いのよね。籠の中にいれて、ぐるぐる、振り回したらもっと可愛くなると思うんだ。あ、そうそう、さっきはよくもやってくれたね。
あの鯨、後頭部にぶつかってきたんだよ。ひどくない???
巨大だ。巨大だ。超巨大な――タイタンな『女の子』がいた。
彼女はティタノ星人リジア。彼女の武器は見ての通り、フィジカルである。だが、今回はフィジカルだけではない。彼女の手にあるのは――嗚呼――触手を召喚しているのは――|剣《サイコブレイド》ではないか。
地球人は今の私の事、鬼に金棒って言いそうだよね。
それじゃあ、蹂躙してあげるから。
――投石で殺せるとは思わないことね!

アドリブ大歓迎。
緊張感がないっていうか何も考えてなさそうな奴ね。
大女、総身に知恵が回りかねって感じかしら。
はっ、蹂躙できるものならやってみせなさいよっ!
投石なんて甘っちょろいもんじゃなくて土手っ腹と顔面にキツイ一発叩き込んでやるわっ。
(わざと隙を見せて【闘争心】を燃やして【オーラ防御】と【怪力】でもって攻撃を反射させて
カウンターで腹部に一発叩き込んでうずくまった所に顔面にもう一発叩き込んでぶっ倒す
両腕が駄目になったなら灼熱の吐息で追い打ちする)
髪だけと言わず全身燃え上がるのも良いもんよ?
これが戦争なのであれば――これが神話の戦いなのであれば――虫唾が走る程度にはお間抜けな様子だ。緊張感がないっていうか……侮ってくれているというか……何も考えてなさそうな奴ね。大女、総身に知恵が回りかねって感じかしら。巨体がひどくて、巨躯がすぎて、アーシャ・ヴァリアントの声が届いていないのかリジアはハテナ、と、首を傾げる。あのさ。なによ? ちょっと時間貰えるかしら? もぞもぞと、懐から取り出したのはこれまたおっきなスマートフォンである。……なになに……? 総身に知恵が回りかね……? あ、なるほど。こういう意味……へえ……。地球人らしい、つまらない言葉ね。……なんか思った以上におバカっぽいけど、大丈夫なの……? サイコブレイド、人選ミスしてない……? いや、たぶんミスはしていないのだ。あの巨大なスマートフォンから『わかる』通り、ティタノ星人は文明レベルもおっきいのだ。……むかつく。ぶっ潰してあげるから!
はっ、蹂躙できるものなら、潰せるものならやってみなさいよっ! アンタのすっからかんな頭じゃ何やっても無駄だと思うけどね! 挑発だ。挑発だと理解しているのに、自分よりも小さなアリンコに煽られたのだ。嗚呼、おっきな女の子は動くしかない! 投石なんて甘っちょろいもんじゃなくて土手っ腹と顔面にキツイ一発叩き込んでやるわっ。アーシャ・ヴァリアントの企ては只のひとつ。この――見るからに隙だらけな状態にこそ秘策があるのだ。むきー!!! 下等生物のクセに!!! 莫迦にして!!! 本来、ティタノ星人は冷静さこそがウリであった。しかし、ああ、この傲慢さは致命的なものを孕むだろう。下等生物と見下している時点で、危ういのだ。
闘争心を燃やしたのだ、敵愾心を擽る事だって容易な筈。巨大な、巨大な、下手をすれば竜よりも巨大な――拳とやらが飛んでくる。だが、それを、もしも、反射する事が出来たならば如何に――おバカならおバカらしく、自分の拳でも喰らっておくといいわ。ダメージは程々だが、がら空きだ。すっかりと体勢を崩されてしまったところに『腕』をブチ当てると宜しい。……うっ。臓腑が痛みを訴えている。こうなって終えば、たとえ巨躯であろうとも赤子同然と謂えよう。バカね、わざわざ、撲り易い位置に顔を下げるだなんて……! まるでヒロインとヴィラン。巨大化の先に待っているのはエンディングのみ。
地面を転がっているのはヴィランの方だ。
じたばた、じたばた、さわがしい。
うっさいわね。髪だけと謂わず、全身燃え上がるのも良いもんよ?
砕けようと、折れようと、勝つまで竜は止まらない。
顔面ステーキとは中々にツウなものだ。
🔵🔵🔴 成功

アドリブ・アレンジ歓迎。
【海嘯】
心情
…価値?
僕には、そんな物ありませんが…。
…その信じるのは自由ですが、僕は…思い出せる過去の方が…多くはないのですから。
…ですが、作戦には、協力します。
…立川様の先輩は助けるべき|人間《・・》ですから…。
行動
和田様の指示に従って、制御権を頂いたので、あのタイタンな少女に向けて容赦なく雷を纏わせた√能力を使用します。
体力が切れる前に、蜘蛛の糸を使用して[継戦能力]を上げて、回避は…はい!?和田様!?いや、待って降ろしてっっ”!
…酔いそう。
遠距離攻撃が主体になるので、タロットの[貫通攻撃]を。これでもかと鯨の雨霰を降らせましょう。
八つ当たり?
存じ上げません!

【海嘯】
らしくないと言いましたね。違いますよ、貴女は自分の価値を証明した。だから信じた
今回も信じますよ。過去なんか振り払って、追いてきてください
はぁ?分かりました。相変わらずですが、確かに作戦はあります。今回の主役は貴女です。その力、存分に振るってください
投石がダメなら雷と鯨まとめてぶち当てましょう
合体技で攻撃します。天神様の雷と煙の式神を最大展開。煙と雷雨、白鯨をインビジブル融合させてもらう。制御権は四之宮嬢へ
四之宮嬢は攻撃に専念してください。四之宮嬢をお姫様抱っこで抱えて、海淵流で高速飛行。精霊のヴェールで見えづらくしつつ相手に捕まらないように移動します
四之宮さん言っても聞かないでしょ
地面よりも頑丈な後頭部とはいったい何で出来ているのか。
脳を揺らす事には成功したらしい。
後頭部に吶喊してきた――可愛い、可愛い、タイタンに衝突してきた――白い鯨のご主人様とやらは下等生物ですらなかった。いや、脆弱性だけを鑑みれば、あのちっぽけな女は下等生物よりも『下』なのだろう。その事実にティタノ星人たる|彼女《リジア》は憤懣とした思いに駆られた。……なによ。何よ、何よ、何よ! さっきの鯨、よりにもよって、アンタみたいな……! フィジカル・モンスターの頭の中に「Dクラス」の姿は無くなった。アンタだけは……アンタ達だけは……絶対に、殺してやる……! 明確な殺意が四之宮・榴、それと和田・辰巳の精神に圧し掛かってきた。それでも――冷静さを失わないのは流石である。
らしくないと言いましたよね。違いますよ、貴女は自分の価値を証明した。死地だと謂うのに、絶体絶命だと謂うのに、人間は柔らかな表情で『そう』口にした。目の前に聳えている『壁』など、まるで、発泡スチロールだとでも笑ってやりたいかの如くに。……価値? 僕には、そんな物……? 未だ気付いてくれない女の子に、ふと、閃くかのような哄笑。さて、お医者様も、契約相手も、価値が在るからこそ――置いているのではないか。……えっと。四之宮さん、貴女は、貴女をちゃんと見るべきです。ええ、僕は、貴女だから信じたのですよ。それに、今回も信じます。最早、何度目の眩暈なのかもわからない。その……信じるのは自由ですが、僕は……思い出せる過去の方が……多くはないですから。入れ替わってきたのは記憶なのだろうか、インビジブルなのだろうか、毒物なのであろうか。はぁ……分かりました。相変わらずですが、確かに、作戦はあります。主役が何者か、などと、問われたら『榴』に違いない。その力、存分に揮ってください。……協力はします。ええ、立川様の先輩は……助けるべき|人間《・・》なのですから……。
重要なのは二人の『絆』だ。いや、両者、絆されているのだから問題などない。一方は人間災厄に、一方は怪人に――そうやって描写をしたのであれば、ある意味では似た者同士なのではないか。良いですか? 僕が式神を展開したところで……合わせてください。モウモウと、煙がタイタン少女の視界を塞ぐと共に、雷雨――白鯨の肚へと蓄えられる。……これで……いつでも、攻撃、できますが……。蜘蛛の糸による継戦能力の底上げも限界に近い。幾ら、攻撃の当て易い巨体でも――同じような手が通用するとは到底――? ……和田様? 身体が浮いている。何故だろうか。光線でも喰らってしまったのか。いや、違う。王子様によるお姫様抱っこだ。攻撃に専念してください、回避は……移動は、僕の得意分野ですから。風を纏いつつも海淵流――乗りこなしてやったなら、半強制的な空中散歩か。
いやっ、待って降ろしてっっ゛!
いやいや、四之宮さん、言っても聞かないでしょ。
何処かのメイド様も吃驚な挙動だ。上下左右などと生易しいものではない。……酔いそう。ねえ、ちょこまか、ちょこまか、鬱陶しいじゃないの。下等生物のクセに……! タイタンな少女の弱点とは何か。それは撹乱、翻弄である。はれ……??? 如何やらあっちも酔いそうらしい。周辺ぐるぐる飛んでいるからね、そうなるよね。
八つ当たり……? 存じ上げません!
……僕は、貴女様みたいに、頑丈では、ありませんので。
タロットを的にしたならば其処に群がっていく白鯨の雨霰。何度も、何度も、後頭部を狙っていくその光景は無双的モグラ叩きか。い……いたい……そんなに、ポカポカ、殴らなくたって良いじゃないの……。電撃の所為で動けなくなったのも原因か。
星や雛の代わりとして白鯨。ばたん、と、巨体が倒れそうだ。
……逃げましょう、和田様。
任せてください、加速しますから、舌を噛まないように。
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功

【アドリブ歓迎】【ソロ希望】
なんて大きな相手ですの……でも怖くても逃げませんわ
翼を使って飛行しながら回避をして気を見計らって【基礎たる大歌劇】で広範囲攻撃を使いますわ、これでなら少しは怯むはずですわ
でも触手を防御に使われたり直撃後の油断をしたら円盤のトラクタービームで捕獲されて閉じ込められて戦意喪失するまで触手で嬲られたと丸呑みされてしまいそうですわ
|蛆虫《ワーム》のお口の中はヌメヌメしている。
失楽園戦争に――もしも――巨大な人型種族が参戦していたのであれば、このような沙汰に陥っていたに違いない。人も、天の遣いも、彼等の圧倒的な体躯に苦戦を強いられていた事だろう。なんて……なんて、大きな相手ですの……。見上げても、見上げても、果てとやらに辿り着けない思いだ。見上げすぎてひっくり返りそうになったところで元の体勢に戻る。でも……怖くても、恐ろしくても、Dクラスさんに為にも、逃げませんわ。たとえマイナス感情に支配されていたも其処は√能力者、己の信念を殺すワケにはいかないのだ。……可愛らしい下等生物ね。まるで羽虫じゃないの。それとも、妖精さんって言った方が良いのかしらね。相手は傲慢を極めている。隙だらけなのだから、其処を叩いてやれば一矢報いる事くらいは可能だろうか。そんな大振りな攻撃、セフィには当たらないのですわ……! 腹に空気を送り込め。送り込んだならば、そのまま……想いを籠めて、只、歌え。
誰かさんが執拗に後頭部を攻めたのだ。今度はオマエ、耳の中を弄繰り回すとよろしい。これなら、少しは怯むはずですわ……。実際、怯んでくれた。ある種のスタンからの復帰は中々に難しい。難しいのだが……さて、今度、油断をしてしまったのは元奴隷の方である。へ……? 動かない。身体がピクリとも動かない。いや、正確には――身体が吸い寄せられている。円を描くように、渦を描くように、きゅぽんと捕獲された先は円盤の中。……あれ??? ここは、どこですの??? 理解するよりも前に、把握するよりも前に、這い寄ってきたのは――|剣《サイコブレイド》に内蔵されていた触手の群れであった。頭の中がぐるぐるしている。正気が一番の最悪であった。
あ、あの……待って、待って……くれたら……うれしいの……。四肢を拘束されてしまった。最早、藻掻く事も、足掻く事も赦されない。あとの事は想像にお任せしよう。最後――丸呑みされてしまった事だけはご報告させてもらう。
じたばた、じたばた、無様な下半身ではないか。
……ねえ、ちょっと、殺す必要はないんじゃない?
ほら、こんなに可愛いなら、私、飼いたくなってくるもの!
🔵🔵🔴 成功

「これは、本当に巨人ですね」
新たな煙草に火を着けながら|キャットライダー《私》は死棘を抜いて『クイックドロウ』からの『先制攻撃』
豆鉄砲という気もするが、鬼だって豆で退治するんだから問題ない
Dクラスさんは|守る《かばう》
猫にしがみつく彼に話しかける
「そういえば名前をまだ聞いてませんでしたね。私のことは小鳥と呼んでください」
微笑んでみせるが、相手の髪が派手に燃えている
それは大丈夫なんだろうか? 頭が更地になってしまうのでは?
余計な心配をしながら見上げれば下着が丸見え
Dクラスの感想はどうだろう? 私は色気の欠片も感じない
【断頭台】を発動
切断できなくてもまず足を|封じる《斬る》
あとは順を追うだけです
隙だらけだ。隙だらけなのは、男の方だ。
チャーチグリムにでも跨っていた方が、幾らか、格好がついたのかもしれない。されど、今回、籠の中の小鳥に必要だったのはモフモフ楽園であり、墓地のソレでは駄目だったのだ。これは……本当に、巨人ですね。まるで、溺れるかの如くに。まるで、舞い踊るかのように、新たな煙草に火を点けて――キャット・ライダーは|死棘《エモノ》を抜いた。鈍間なクソデカ女子を相手に、唯一、此方側が勝っているのは『速度』だ。先制攻撃を仕掛けてやれば――成程、豆鉄砲程度の痛みくらいは与えられる。……ちょっと。何よこれ。痛いじゃないの! そう、鬼だって、豆で退治するんだから問題などない。今、最も問題視すべきは……キャットの背中にしがみついている「Dクラス」さんだ。そういえば……名前をまだ聞いていませんでしたね。私のことは小鳥と呼んでください。返事はなかった。それは『そう』だろう。疾走するビッグ・キャットの上なのだから、酔いそうになっても仕方がない。
さて、オマエの微笑みは誰の為の幸福であったのか。それにしても、お相手さんの髪の毛、ド派手に燃えているのだが大丈夫なのか。……それは……頭が更地になってしまうのでは? もしかして、そっちの下等生物は天然だって謂われたりしない? もちろん、しない。余計な心配をしているだけだ。そして――脛こすりか、鎌鼬。見上げたところで下着とのご対面だ。……色気の欠片もないですね。あの、あなたは、どうおもいますか? 頭に血が上っている。ああ、此処からでは見えないが、きっと、血管ブチ切れてそうな面構えか。むきー!!! なに? 私に色気が無いって、どういうことよ!!! ティタノ星人の感情に反応したのか、|剣《サイコブレイド》の触手が「Dクラス」の男を磔にする――!
余計な心配をしていた所為だろうか。いや、この|磔《●》は運命で決められていたものだ。最早、覆す事は出来ない――助け出すまで、です。あとは順を追うだけ……。発動された|断頭台《チェルノボグ》。冥府の神は達磨落としを好んでいたのか。
……え?
いや……そんなの……うそでしょ……?
拷問よりも拷問をしている。いつかのショーが役立った!
🔵🔴🔴 苦戦

ヴォルン【h00582】と共闘
…は?(敵の威容に一瞬思考が停止するが、Dクラスが囚われたのを見て我に返る)
なにそのクソデカい体…反則じゃね…?
お前みたいのにかわいいとか言われても全然嬉しかないんだけど
だいたい籠に入れて回すって、そんなことしたら普通は死ぬんだよ!
俺たちはお前の標本じゃない、勝手に決めつけるなよな!
【幻想抹消】で近接攻撃を無効化
避けずに受けるから被害は拡大させない
何回も戦ってきてさ、弱いとか小さいとかバカにされるのはもう慣れたんだよ
【激痛耐性】【霊的防護】で耐えながら相手に隙ができるように立ち回り
ヴォルン、癪だけど攻撃任せたからな!

明留【h01198】と共闘
(何処かの隙間から現れて)
こんにちは。どうも僕の|相棒《アンカー》がビビってるみたいだからね?
手を貸すのもやぶさかではないというわけさ
【顎肢にて死す】発動
大百足たちに索敵も捕獲も阻止させる
【高速詠唱】【全力魔法】【早業】で手加減はなしだ
明留が作った好機を【幸運】で逃さないように
そこの巨大なお嬢さん、君はこちらを随分見縊っているらしい
羽虫の毒持つひと噛みで獣が倒れることもあり、蟻の開けたひと穴で崩れる堤もある
|蟲《バグ》の恐ろしさを甘く見ないことだね
僕らは矮小かもしれないが、手数は君よりも豊富にあるのさ
足元から害虫に集られるのは、レディには恐怖だろう?
ヴォルン……あれはちょっと、やりすぎじゃない?
あれくらいしないと倒せないさ、彼女はひどく不運だね。
第六種接近遭遇――などと、冗談を吐き散らかしている場合ではない。ミジンコが人間に衝突でもしたのかと思うほどの脅威であった。いや、脅威と謂うよりかは『驚異』であろう。異様なほどの威容に――聳え立つ肉の壁に、フィジカルを極めた山に――意識を奪われる。……は? 視線がまったく動かない。まるで、人の腕に止まっている雄、蚊のような始末か。……なに、そのクソデカい身体……反則じゃね? ようやく我に返った。己を取り戻す事に成功はしたのだが、さて、既に保護すべき対象は『あれ』の掌の上だ。あはは! 良い反応! そんなに、可愛い鳴き声をしてくれたら、私、あなたの方が欲しくなっちゃう! 身体がデカいのだ。声もデカいに違いない。耳朶を打つソレが齎すのは目眩か、揺れか。お前みたいなのにかわいいとか言われても、全然、嬉しかないんだけど。だいたい、籠に入れて振り回すって、そんなことしたら普通は死ぬんだよ! ……え? もしかして、動かなくなっちゃって可愛いって、あれ、死んでたの? そっか。か弱いんだね。ああ、頭が痛い。おそらくだが。知っていての返答なのだ。運悪く生き残った愛玩動物の末路や如何に。俺たちはお前の標本じゃない、ペットでもない、勝手に決めつけるなよな! 諦めきれない精神の所為で身体が動かないだけだ。おそろしくて、おぞましくて、いっそ、倒れてしまいたい……?
こんにちは。まるで|対処不能災厄《ネームレス・スワン》、窓ではなく隙間を往く男からのご挨拶だ。空虚が受肉でもしたのかと疑ってしまうほどに、ぬるり、男は相棒の隣に立った。どうも、僕の|相棒《アンカー》がビビってるみたいだからね? 手を貸すのもやぶさかではない、と、そういうわけさ。闇よりも濃厚な『青』がクソデカい人型を捉える。下等生物ね……そんな、下等生物の姿の儘、大きくなっても、同じだとは思わないのかい? 罪を積み重ねてきたのだ。此処で、その真価を発揮する事に躊躇などない。な……! 下等生物のクセに……謂ってくれるじゃない……! 来るよ、相棒。見ての通り、あのお嬢さんは物理で攻めてくるだろう。君の役割は、君自身が理解している筈だよね。
キャトり、キャトれば、キャトられる。小型の円盤――勿論、ティタノ星人視点での――による吸引は、さて、成功はした。成功したのだが、光線が得たのは蠢動か蠕動のみである。百足だ。無数の大百足が『円盤』の中をギチギチ、埋め尽くしたのだ。ああ、手加減はなしだ。これで、小細工なしで、レディ、君も攻撃が出来る筈だよ。……上等よ。後悔しても、もう遅いからね――! 文字通りの足蹴だ。より正確に描写するのであれば踏みつけだ。真面に喰らってしまった場合、グチャグチャでは済まされない――? 踏み潰した感覚が無い。それに、外れたなら、崩壊していなければおかしい。
……な、何が……√能力は発動した……まさか。
幻想が抹消されたのだ。超常は最早、ナンセンスへと堕ちたのだ。何回も戦ってきてさ、弱いとか小さいとか、バカにされるのはもう慣れたんだよ。こんなの、痛みにだってなりはしない。こんなの、狂気にだってなりはしない。……地に足をつけたね……ヴォルン、癪だけど、あとは任せたからな! 足を上げようとした。もう一度、踏み潰そうとも考えた。だが、彼女は|不幸《●●》な事に――既に、泥濘の中であった。
お嬢さん、君はこちらを随分見縊っているらしい。ぞくりと、足先から脳天に『嫌な予感』だけが這い上がってきた。そうよ、私は、下等生物なんかに、本気を出すつもりは……? 羽虫の毒持つひと噛みで獣が倒れることもあり、蟻の開けたひと穴で崩れる堤もある。痛みだ。痛みが、爪先からやってくる。|蟲《バグ》の恐ろしさを甘く見ないことだね。……ヒッ。そ、それ……さっきの……さっき、吸い尽くしたので、終わりじゃ……。
僕らは矮小かもしれないが、手数は君よりも豊富にあるのさ。
おっと、足元だけではなかったね。
害虫は……地からも、天からも、集ろうとするのさ。
……レディには恐怖だろう?
大百足の洪水だ。大百足の滝だ。
食べないで……おねがい……這入ってこないで……!
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功

デカすぎっ!
これはヒーローの中でも光の巨人とかが戦うやつだよね?
もしくは人型機動兵器とかで
この体格差…いけるのか?
ここまでの差があると一撃で致命傷を与えるとかはむーりー
となると…環境を利用して戦うべきだよね
必要なのはダメージを通すことのできる質量!
幸い周囲にはビルとかがあるしこれを使うのです
<龍魂活性>の縮地で飛び回りながら高層ビルに誘導
攻撃を誘発してビルを破壊させる
そして破壊されたビルとゆー質量をぶつけるのです!
街への多少の被害はコラテラルダメージってことで
後で直せば問題ないからにゃー
大は小を兼ねる。
兼ねたとして、それが良い方向とは限らない。
古龍も――山猫も――仰天してしまうほどの沙汰であった。文字通り山のような女の子が、ぐらり、ぐらり、地面を揺らしているかの如く。……デカすぎっ! これには武芸者も本音をこぼす以外にない。これはヒーローの中でも光の巨人とかが戦うやつだよね? もしくは人型機動兵器とかで……。脳裡に過ぎったのは男のロマンだ。しかし、嗚呼、現実は覆せない。たとえば、赫々とした異形の類など召喚出来ないのだ。……いけるのか? この体格差……。難しいだろう。極めて、難しいだろう。何せ相手は身体を動かすだけで『攻撃』となり得る巨体だ。それに……ここまでの差があると、一撃で致命傷を与えるとかはむーりー。あはは! そこでワチャワチャしていると良いわ! 今から、あなたをぺちゃんこにしてあげるから! これは本格的にヤバいっぽい……。ちっぽけな能力者に、ちっぽけな人間に出来る事は唯のひとつ。全身全霊で――なりふり構わず、遁走しなければならない。
利用すべきは環境だ。思考を巡らせ、罠を仕掛け、誘導できたので在れば勝ちに近づける。幸いな事に敵さんは此方を完全に舐め切っているらしく、只、物理で攻めてくるのみか。いや、それが酷くやり難いのだが――兎も角、猫のようにビル群を往け。鬼さんこちら、手の鳴る方へ。ちょこまか、ちょこまか、逃げ回らないでよね! 玩具にできないじゃない! にゃーん! 当てられるものなら当ててみるにゃあ! むかっ……! 此処ら一帯で最も大きなビルが壊された。壊された『それ』を引き寄せて――宙に浮かせて――手を放してやれ! へ……? この質量ならダメージ通せるよね。躱すに躱せないだろうし、これでボクの勝ちっぽい! 脳天に落下したビル――グシャ、と、蓋の砕けた音か。
街への多少の被害はコラテラルダメージってことで。
後で直せば問題ないにゃー。
🔵🔵🔴 成功

アドリブアレンジ歓迎 WIZ
思ってたのとかなり違うのが出てきました。
でも「予想外」は本望です。
外星の巨人などそう出逢えるものではありません
心躍らせ念話で懇ろに自己紹介します。
しかし籠に閉じ込められるのはお断りです
管理化に置かれるのは嫌いですから
大体下等とはなんですか
身体のサイズの話なら、あなたも私も
宇宙的スケールでみれば矮小です
知性の話ですか?|精神性《狂気》の話ですか?
私、彼女の生態とか、心境とか、哲学とかに興味津々です
テレパシーでとことん高速の|質問攻め《精神汚染》をすれば
もっとかわいく思えるでしょうか
他の地球人よりも互いを理解しあえる気がします。
私達、似たもの同士に思えてきました
手を繋げばみんな友達、そういう彼方の光景。
世界の一部を切り取ったとして――世界の記憶を削り取ったとして――それが、完全に消失する事など有り得ない。たとえ、何もかもが塵芥とされても、きっと何処かに保管されているに違いないのだ。思ってたのとかなり違うのが……物理的なものが、出てきました。でも「予想外」は本望です。ダウナーなイメージを身に纏っているクセにその本性は混沌、覗き込むのが好物となってしまったのか。外星の巨人など、ティターンの化身など、そう出逢えるものではありません。心が躍っている。精神が雀躍としている。はじめまして、私は星越・イサと謂います。折角、対面できたのですから、サインをくれませんか? さ、サイン……? ま、まあ、良いわよ? 下等生物のくせに中々、わかってるじゃないの……いや、無理ね。下等生物の色紙って小さすぎるもの。残念ながらサインは貰えなかった。貰えなかったのなら、話を進めると宜しい。……籠の中に閉じ込められるのはお断りです。管理下に置かれるのも、飼われるのも、嫌いですから。
先程までのご機嫌が直葬されてしまった。ティタノ星人の女の子はぷくぅ、と頬を膨らませる。なんで? 下等生物は私に、私達に飼われるのが至上の喜びの筈よ。だって、小さくて、脆いんだもの。……大体下等とはなんですか。身体のサイズの話なら、あなたも私も、宇宙的なスケールでみれば矮小です。地球よりも大きくなってから、宇宙よりも大きくなってから、言いましょう。……それとも、知性の話ですか? |精神性《狂気》の話ですか? 頬と一緒に怒りが膨張していく。ねえ、私のことバカにしてるんでしょ? ムカつくから、今直ぐ、潰れてしまいなさい……? 何度目かの地団太か。踏みつけよりも前に……足を上げる前に。何か、筆舌に尽くし難いものが脳味噌を濯いでいく。
私、あなたの生態や、心境や、哲学に興味があります。こんなにも、知りたくなる相手は久しぶりです。あなたの好きなものは何ですか。あなたの嫌いなものは? あなたの家族は? あなたの故郷はどんなところ? あなたの身体の構造は? 死生観は? 魂と肉体、それと頭の中の物質については如何思いますか……? へ……え……??? 理解不能な光景が――眩しくて、おぞましい光景が――正気とやらを滅ぼしていく。もっと、かわいく思えるでしょうか。少なくとも、私は、あなたの方が可愛いと思います。これで、他の地球人よりかは、お互いに理解し合えますね……。や、やめて。あたまいたい……うっ……私、は……? 私達、似たもの同士に思えてきました。
何かが出てきた。たぶん、ティーカップの中身である。
🔵🔵🔴 成功

【物部】
ウェ!? 思ってたヤツと違うぜ! でも外星体仲間には変わらず〜?
ごきげんよう、ビッグで宇宙なレディ。そして、程なくグッドバイだぜ。
あいにく、オレは愛と正義と地球の味方だからネ。
いくぜマイハニー。背中だけなんて言わず、四方八方任せるヨン☆
オレの隙は、リサちゃんの好きで埋めてくれるハズだぜ。
どこでもいいから刺さってくれよな、ハチェットちゃん。あとはリサちゃんにお任せだぜ。
ところで宇宙なレディ、『外星体同盟』って知ってるか?
タケちゃんは知らないぜ、誘ってもらってないぜ。
サイコブレイドによろしく伝えな、「田舎者だからってハブるからこうなるんだぜ」。
リサちゃん、帰って不貞寝するぜ!

【物部】
※地の文はナレーションです※
あら大変! 先輩が捕まっちゃいました。
返してもらわないと困っちゃいますね、まだちゃんとダンスを見せてもらってませんもの。
また女、変な女だ。しかも宇宙人ですって?
タケちゃんを誘惑してくるかもしれません。懲らしめてやらないとね、リサちゃん。
「マイハニー……」
ほっぺにおててを当てて、嬉しそうだねリサちゃん。何度言われても照れちゃいます。
愛しのハニーの期待には応えねばなりません。
力を貸してね、おともだち☆
タケちゃんが刺してくれた手斧を、呪力で食い込ませていきましょう。
ギコギコと、ゴリゴリと。上手に切れるかな?
タケちゃんと一緒にお昼寝だって! 幸せだね、リサちゃん。
果報は寝て待て、果報がなくとも寝ると良い。
フラフラとした無様だったのだ。クラクラとした始末だったのだ。故に先輩、囚われのお姫様となっても仕方がないか。あら大変! 先輩が捕まっちゃいました。返してもらわないと、助けてあげないと、困っちゃいますね。まだ、テディベアはちゃんとしたダンスを見ていません。……タケチャン……マタ、ウワキ……? リサちゃんも吃驚なビッグな浮気か。また女。変な女だ。しかも、タケちゃんとおんなじ宇宙人……! ユルサナイ……ゼッタイ……ワタサナイ……。誘惑してくる、誘惑してこないに関わらずの敵愾心だ。懲らしめてやらないと、お呪いをしてやらないと気が済まない。……ねえ、そっちのちっちゃな外星体、アンタの連れがこっち見てくるんだけど、何とかなんない? ウェ!? 思ってたヤツと違うぜ! でも外星体仲間には変わらず~? ごきげんよう、ビッグで宇宙なレディ。そして程なくグッドバイだぜ。なにせリサちゃんがこわいからな~。……大丈夫、浮気なんかしないぜ。それに、あいにく、オレは愛と正義と地球の味方だからネ。意味が解らない、と、ティタノ星人は首を傾げた。なんで、下等生物の為に働いてんのよ。この世界を支配すれば、アンタ、生涯、そのヌイグルミと遊べるんじゃないの? いやいや、オレはチャラ男で、チヤラヲ、オールをするってのは意外と楽しいもんさ。いくぜマイハニー。背中だけなんて言わず、四方八方任せるヨン☆ 交渉は決裂だ。いや、最初から、√能力者と簒奪者に『交渉の余地』などない。
マイハニー……。浮気の『う』の字の気配もない。ほっぺにおててをあてて、嬉しそうなテディベアだ。何度言われても照れちゃう。ああ、タケちゃんはとってもかっこいいチヤラヲなのだ。愛しのハニーの期待には応えねばなりません。そう、たとえ悪い子だと罵られたとしても――力を貸してね、おともだち☆ おっと、その前に。オレの隙とやらを教えてくれたって良いんだぜ? 隙などない。好きだらけだ。好きと好きの隙間に這入り込む方法などない。……なによ、見せつけてくれるわね。じゃあ、その『好き』諸共、ぺちゃんこに……?
隙ありだぜ、レディ。どこでもいいから刺さってくれよな、ハチェットちゃん。そうそう、さっき頭痛を訴えていたよなレディ。荒療治になるけど、我慢してくれよ☆ いっ……? 額だ。額に刺さった。藁人形の代わりにしてやれば、容易いか。
おともだちが群がっている。見えない|呪力《ちから》が、正体不明が『かぼちゃ』を解体するかの如くに。奥へ奥へと食い込んでいく。あ……あぁ……あ……。ギコギコする必要などない。ゴリゴリと削る必要などない。ゴッ、ゴッ、と掘削せよ。
ところで宇宙なレディ、『外星体同盟』って知ってるか? し、しってるわよ。しってるけど、いま、それどころじゃ……ぁ゛……。タケちゃんは知らないぜ、誘ってもらってないぜ。サイコブレイドによろしく伝えな……。
「田舎者だからってハブるからこうなるんだぜ」
ずぼ、ハチェットまるっと納まった。
リサちゃん、帰って不貞寝するぜ!
タケちゃんと一緒にお昼寝だって!
幸せだね、リサちゃん!!!
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功

「この領域は、貴女の縄張り……といったところでしょうか。
此方も……周囲の被害を気にせずに済むのは、助かります」
保護対象は巻き込まないよう常に留意を。
装備[蝕竜外装]《異形化》の要領で【叛刻】巨大化
今は|30《Lv》秒程度の限定的なものですが……
相手より頭一つ勝る程度で事足りるかと
敵の攻撃は《受け流し》体勢を崩して
《早業+怪力》大剣で斬り捨てます
「ところで。サイコブレイドに命令を出している外星体同盟について伺えるでしょうか?」
ちょうど異星人相手とはいえ
情報に期待すると言うよりはついでの雑談のようなものですが。
《第六感》反撃には気を付けつつ、用件が済めばトドメを刺し
保護対象を連れて帰還しましょう
金属片の代わりにハチェット、かるく刺激するだけで惨事の予感だ。
予感をさせないように、気取られないように、堂々とした立ち振る舞いを。
……貴女は……確かに、強いのでしょう。
箱庭と描写すべきだろうか、玩具箱と表現すべきだろうか、何方にしても、迷い込んだ者にとっては地獄である事に変わりはない。この領域は、この空間は……貴女の縄張り……と、言ったところでしょうか。此方も……周囲の被害を気にせずに済むのは、助かります。昔の己であれば、いつかの己であれば、さて、むしろ『一般人がいた方』が活き活きとしていたかもしれないが、嗚呼、今はまったくが英雄譚である。ええ、もちろん、保護対象を巻き込まないように動くのが前提です。前提を……最優先事項を、頭に入れた状態で、圧倒するのが良いのでしょう。……っ……せめて、アンタだけでも、殺さなくちゃ……! ティタノ星人の身体は既にボロボロだ。この状態であれば、真正面から――同じような体躯であれば、赤子のように扱えるのかもしれない。おお、ドラゴン。ドラゴンとは最初から最後まで『大きな』生命体だ。異形と化すと同時に膨れ上がった盤面砕き――たとえ、僅かな時間の、限定的なものであろうとも、最早、十分であった。これで……僕の方が、頭一つ勝っている。地の崩落など愈々、墓穴を掘る行為だ。足を払われ、ぐらりと、世界がひっくり返り……。
な……なんで。なんで、私が……下なのよ……。ところで、ひとつ、世間話を……サイコブレイドに命令を出している外星体同盟について伺えるでしょうか? 知ってても、教えてやるもんですか。何か期待していたんならくたびれもうけね……! あ、そうそう。これは私個人の話なんだけど。アンタ、私と仲良く出来るんじゃないかしら……? 用件はおしまいだ。お終いとなった。
真の意味での断頭を――慈悲深く――暴君が如く。
……大丈夫ですか?
星詠みの先輩は――Dクラスの男は――救出された。
彼の行方については、さて、怪異にでも訊いてみるとよろしい。
🔵🔵🔴 成功