珈琲の香りに誘われて
●
──√EDENの賑わう街から、少し外れた閑静な住宅街。
そこには、知る人ぞ知るレトロな喫茶店が密やかに開店していた。
その喫茶店の店員は執事やメイドといった服装を身にまとっていて、けれどメイド喫茶や執事喫茶といったエンタメ的な喫茶店とは違っていた。店員それぞれの振る舞いはまるで本物の執事やメイドのようで、本格的な珈琲と紅茶が楽しめるという一風変わった雰囲気が楽しめるようになっていた。
喫茶店のマスター兼執事長である|樋・煌夜《ひぐち・こうや》は、今日もいつものように静かにお客を饗すため、厳選した珈琲や紅茶、ケーキなどの仕込みをしていた。
──彼は知らない。
自分が誰かのAnker候補になっている事を。そして、その命が狙われている事を。
●
様々な√世界を視ていた時、不穏な予兆を垣間見た。それは、自分達√能力者にとって危機的状況に陥る可能性になりえると判断し、図書館を閉館状態にした上で能力者達に集ってもらった。
「私達がこうして能力者として活動出来るのは、繋がりとも言えるAnkerの存在がいるからこそですが……そのAnkerを狙う存在が現れました」
既に、幾つか予兆が出ているAnker抹殺計画。今回もまた、誰かのAnkerになりえる人物が狙われていると屍累・廻(全てを見通す眼・h06317)は静かに告げた。
「狙われているのは、とある喫茶店のマスター…兼任して執事といったところでしょうか。皆さんにはその喫茶店に出向いて頂き、彼を守っていただきたいのです」
そう話しながらお店の場所をマップに記しつつ、事件の予兆として見た内容の詳細を話し始めた。
「まずは彼を守りやすくするために、その喫茶店でお茶して過ごすのもいいかもしれません。本格的な珈琲や紅茶、それに合うスイーツが楽しめるみたいですよ。それに、本格的な執事やメイドのもてなしを受けれるらしいですから、非日常的な体験を楽しんでみるのもいいかもしれません」
とはいえ、敵もまた近くに潜んでいる可能性は多いからこそ、警戒は怠らないようにとも付け足す。『サイコブレイド』の能力はどの√世界にいたとしても、必ずAnkerやAnker候補を見つけ出すという厄介な能力を持っている。
同じように様々な√世界を視る事が出来る廻も、その能力には興味が湧きますね、と不敵に微笑む。
狙われているマスターだけでなく、自分達のAnkerも狙われる可能性もある。守る対象が多いとなれば戦うのも大変かもしれないが、どうか守りきって欲しいと伝えるしか無かった。
「相手は強敵です。倒す事もそうですが、AnkerやAnker候補を守る事を優先してください」
皆さんの無事を祈っています。そう伝えて、√能力者達を見送った。
マスターより

こんにちは、レンカです。
ここまで目を通していただき、ありがとうございます。
今回は、Anker抹殺計画シナリオとなっています。
ぜひAnkerさんとお茶を楽しんでもらいながら、全力で守りきっていただければと思います。
●プレイングについて
グループ参加は2名まで。迷子防止のため【グループ名or同行者名(ID)】必須。
Anker様の参加も募集しています。全力で守って上げてください!
一章
レトロな喫茶店で、OPに登場したAnker候補『樋・煌夜』含めて、執事服やメイド服を着た店員がもてなしてくれます。ちょっとした貴族気分で、ティータイムを楽しんでいただければと思います。
二章〜三章
ここからは、Ankerを守るための行動や戦闘になっていきます。
『サイコブレイド』やその手下から、自分達のAnkerや候補キャラを守りきってください!
※参加者様のAnkerも狙われる事も可能です。その場合、Ankerもシナリオに参加させてください。
●Anker候補について
『樋・煌夜』は、Ankerジョブ《戦闘執事》や《喫茶店のマスター》をイメージしております。年齢は20代後半〜30代前半の男性です。
参加者様の希望によって、権利をお渡しする可能性もあります。その場合は、シナリオ終了後のリプレイにて告知させていただきます。
16
第1章 日常 『レトロな喫茶店』

POW
食事や飲み物を楽しむ。珈琲やクリームソーダを飲んだり、ナポリタンやハヤシライスを食べたり。
SPD
マスターや他のお客と談笑する。
WIZ
のんびりと読書したり情報収集したりする。
√EDEN 普通5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵
レトロな雰囲気の喫茶店。
店内は落ち着いた曲調のジャズがBGMとして流れており、厳選された珈琲や紅茶の香りが店内を包み込む。そして、来店したお客様を饗すのは執事服やメイド服を着た店員さんで、本物の執事やメイドのように料理を提供してくれるとかで、ちょっとした非日常的な体験が出来るようになっている。
メニューは、どこにでもある喫茶店とほぼ変わらない。
特に、樋・煌夜が作る料理や淹れる珈琲はどれも絶品だという噂も。
【補足】
プレイングで、Anker候補と絡んだりも歓迎です!
どうぞ、ゆったりとした時間をお過ごしください。

任務とはいえこういう本格的な喫茶店は些か緊張する…
いやここは平静を装ってふらりと立ち寄ってサラリーマンを演じなくては…
コーヒーとパンケーキを注文
そうしつつ店内及び警護対象の樋・煌夜を目の端に捉え観察する
…Anker暗殺計画か…
たしかに√能力者にとってAnkerを失うという事は大ダメージだ
俺のAnkerって誰だろうと考え
幼い頃自分を研究所から引き取ってくれた人物の顔が浮かぶ
た、たしかにあの人に恩義は感じてるけどさ!以前それでお礼を言ったら『お前はルンバみたいなもんだから気にすんな』って言ったんだよ!そんなのが俺のAnkerなはずないよね!
と、脳内でヒートアップしてないでちゃんと仕事しなきゃ仕事…
●
√EDENのとある住宅街に落ち着いた雰囲気のある喫茶店。
どこか緊張した面持ちの桂木・伊澄(蒼眼の超知覚者サイコメトラー・h07447)は護衛のため、店の前へと足を運ぶ。ジャズが流れる店内、まるで本物の執事やメイドだと言わんばかりの振る舞いを見せてくれる店員達。あまりに本格的すぎて、冷静を保ちたくても緊張せずにはいられなかった。
「緊張してはダメだ……違和感ないように、サラリーマンとして演じないと」
意を決し、早速店内へ。
「お帰りなさいませ、旦那様」と今回の警護対象である樋・煌夜が対応してくれれば、空いてる席へと案内してもらった。メニューを見せてくれた後、今日使っている珈琲豆の説明やオススメを説明してくれるのを聞いてから、それならとコーヒーとパンケーキを注文。
丁寧な所作で頭を下げキッチンへと向かうのを目で追ってから、軽く店内を見回して怪しい人がいないかと念入りに確認した。
注文したメニューを待ちながら、今回の事件について考える。Anker抹殺計画……自分達√能力者にとって、Ankerを失うのは大ダメージだ。だからこそ、今回の警護対象も誰かの繋がりなら、ここで殺させるわけにはいかない。
そういえば、自分のAnkerは誰だろう……ふと思い返してみると、頭に浮かんだのは幼い頃に自分を研究所から引き取ってくれた人物。
幼少期にいつの間にか√汎神解剖機関に迷い込んでいたところ、汎用解剖機関に保護はしてもらえたがサイコメトラーの能力を持っていた事から、毎日研究や実験のモルモットにされていた。そんな日々を送っていた中で助けてくれた人のおかげで、今の自分がいる。
助けてくれた恩はあるし、感謝もしている。しているけれど……。
「た、たしかにあの人に恩義は感じてるけどさ!以前それでお礼を言ったら『お前はルンバみたいなもんだから気にすんな』って言ったんだよ!そんなのが俺のAnkerなはずないよね!」
そういう繋がりがAnkerになり得るのかもしれないけど、そんなはずは無い!と脳内でヒートアップ。
「お待たせしました、コーヒーとパンケーキになります」という落ち着いた声にハッとすれば、仕事に集中しなきゃと思考を切り替えて「ありがとうございます」と並べられたメニューに視線を向けた。
流石、こだわっているだけあってコーヒーの香りも高級感を感じる。早速と一口飲めば、苦味だけではなく味わいの深さが違い、思わず小さく声が漏れた。
「こんなに美味しいコーヒー、初めてだ」
「お口に合ったようで、私としても嬉しく思います」
「あの、どうしてこういった喫茶店をやろうと…?」
ちょっとした好奇心から質問してみる。ただの警護よりも、関わり持たせておく方がいいかもという考えもあった。
「珈琲に関しては私の趣味でして。ただ、趣味のままで終わるよりも色んな人に知って欲しいと思い、やるならと少し変わった事がしたくて、このようなコンセプトカフェのようになりました」
「なるほど、とても素敵な趣味だ」
いつしか緊張は解れていた。それはきっと、彼のこだわりコーヒーと優しい甘さのパンケーキのおかげかもしれない。
彼の気遣いも優しかった。今この時間は、少しの非日常的な時間を今はゆっくり楽しんだ。
🔵🔵🔵 大成功

SPD
酔いどれですが珈琲も好きなんですよね。
レトロ喫茶というのがまた情緒があって素敵。
すごぉい…本格的な執事やメイドさんなんですね。つい見とれてしまいます。
さて、件のAnker候補のマスターさん…樋・煌夜の姿を確認して会釈しましょう。
彼と話せる席などは空いているでしょうか?
珈琲好きのお客さんのフリをして、お話しましょう。
マスター様は本物の執事なんですか?どこかに奉仕していたのでしょうか?
ああいえ、詮索してごめんなさい。ヒトと話すと色々気になってしまって。
一応、店内で【|透光の花《クリアフラワー》】を発動。
目立たないよう気をつけながら索敵しておきましょう。
●
普段、何処かの酒場に行ってはお酒を楽しむ如月・縁(不眠的酒精女神・h06356)だが、嗜むのはそれだけではなく珈琲もまた好きな飲み物のひとつ。
話に聞いていた喫茶店の前へと辿り着くと、レトロ喫茶という雰囲気に素敵、と微笑みながら店内へと入っていく。店内に入ると、オシャレなジャズがBGMが流れる中、本格的な執事やメイドがお客さん達をもてなしていて、思わず「すごぉい…」と見とれていた。
今日この喫茶店に来たのは、珈琲を楽しむだけじゃない。店内を見回すとAnker候補である樋・煌夜の姿を見つける事が出来れば軽く会釈をして席を探す。
来たからには、彼とも話をしてみたい。そう考えれば空いてる席を探した後、カウンター席を選んで腰掛ければ「お帰りなさいませ、お嬢様」と丁寧なお辞儀と共に目的の人物が声をかけてくれた。
「私、この店に来たの初めてなんだけど…どれがオススメとかあるかしら?」
「初のご来店、ありがとうございます。当店のオススメですか?そうですね…珈琲はもちろんですが、パンケーキや季節のフルーツを使ったケーキでしょうか」
「ふふ、どれも美味しそうをそれじゃあ、珈琲と季節のフルーツケーキお願いようかしら」
「畏まりました。では、少しお待ちくださいませ」
軽く頭を下げキッチンへと入っていくのを見送った後、ちらりと周りを見渡してから【|透光の花《クリアフラワー》】を密かに発動し索敵をし始める。敵にバレてはいけない、ここは慎重に、目立たないように。ふわりひらりと透光の花弁を店内に散らしておこう。
少し待っていると珈琲の香りと共に煌夜が戻ってきた。そして、ケーキと珈琲が目の前に置かれれば美味しそうと自然に笑みが零れた。
「お待たせしました、季節のフルーツケーキと珈琲になります。今回のケーキは、桃やすももをメインにしたものとなっております」
「まぁ、とっても美味しそう♪」
ありがとう、と口にしてから、早速ケーキを一口。クリーム自体は甘さ控えめ、けれど旬の果物である桃の甘さが口いっぱいに広がった。その後に珈琲を一口飲めば、コク深い味わい。拘っているのが伝わってくる。
珈琲好きな客として振る舞おうと穏やかに微笑みながら、煌夜に気になった事を問いかけてみることに。
「マスター様は本物の執事なんですか?どこかに奉仕していたのでしょうか?」
「私自身、執事として奉仕をした事はありません。ですが、こうしたコンセプトカフェのようにすると決めてからは、あらゆる本などを読んで、なるべく本場の振る舞いが出来るよう研究はしました。何か、気になる事でもおありですか?」
「ああいえ、詮索してごめんなさい。ヒトと話すと色々気になってしまって。マスター様のおもてなしが本格的なので、どこかで奉仕をされていたのかと思いました」
「あぁ、なるほど…お褒めの言葉ありがとうございます。本格的に見えていたなら、勉強した甲斐がありました」
なんて真面目な方なのだろう。Anker候補としてもだが、このお店の常連さんにとっても大切ならば、色んな人のために守ってあげたい。
美味しいケーキと珈琲を味わいながら、縁は静かに心に決めた。それと同時に、索敵のために密かに散らした花弁が何かを察知していた。
🔵🔵🔵 大成功

*可能なら、樋・煌夜さんとの会話希望です!
珈琲、すごく美味しいです!
店内の雰囲気もね、すごく好きな雰囲気でいいなぁって
(最初に来たのが仕事ってのはちょっと複雑だけど
それでもこういう機会がなければマスターさんとお話するなんて勇気は絶対なかったから)
オレ、カフェ巡りが好きで、よくあっちこっち行くんだけど
このお店もいつか行きたいなぁってずっと思ってたんだ
だから今日ご縁があって念願かなって嬉しいです!
やっぱり、いっぱい練習とかしたんですか?
(美味しい珈琲を前にして、聞きたいことは山ほど
ついつい質問を重ねてからごめんなさい、と照れ笑い)
オレ、特に珈琲が好きなんだ
父が無類の珈琲好きだからその影響
あと、双子の兄もオレと同じで珈琲好きなんだよ
今は家族とは離れて暮らしてるから、珈琲飲むとほっとするんだよね
(正確には主人格とその家族。別人格である自分は、主人格とは双子のようなもの
あっちは僕のことは知らなくても。こちらがそう思う分にはいいよね、と内心でそっと思いつつ
大好きな彼らのことを話題にのせ微笑んで見せ)
●
(最初に来たのが仕事ってのはちょっと複雑だけど、それでもこういう機会がなければマスターさんとお話するなんて勇気は絶対なかったから)
レトロな雰囲気のある喫茶店。店員は全員執事やメイドの姿をしていて、本格的な珈琲の香りとオシャレなジャズが珈琲好きな望月・翼(希望の翼・h03077)は、空いてるカウンター席を選んだ。
その席を選んだのは理由があり、その目的はこの喫茶店のマスターである樋・煌夜と会話がしたいからだ。「おかえりなさいませ、旦那様」と穏やかな表情で出迎えてくれた。
何にしようかなとメニューに悩んだけど、シンプルに本日の珈琲だけにした。スイーツも惹かれたが、一番のオススメだからこそじっくり楽しみたいと思ったからだ。
少し待ってから運ばれてきた珈琲。やはり拘っているからこそ香りが高く、一口飲めばコク深さが広がる。
「珈琲、すごく美味しいです!店内の雰囲気もね、すごく好きな雰囲気でいいなぁって。やっぱり、いっぱい練習とかしたんですか?」
「ありがとうございます。お客様にそう言っていただけて、嬉しく思います。練習……そうですね。趣味の一環もありますが、お店を開くと決めた時からは、より勉強もしましたね」
聞きたいことが山ほどある。ついつい質問を重ねてしまっていたと気付けば申し訳なさそうに謝罪しながらも、どこか照れくさそうに笑って見せた。
珈琲をゆっくりと味わいながら、思い返すのはこうして好んで飲むようになった思い出。
「オレ、特に珈琲が好きなんだ。父が無類の珈琲好きだから、その影響」
「そうなんですね、同じ珈琲好きとしては嬉しい限りです。無類のとなれば、私の知らない珈琲も知っていそうです」
クスッと微笑みながら珈琲談義に花を咲かせる。翼は父親ほどじゃなくても、好きな話題で語れるのはとても楽しい。キッカケは仕事として此処に来たけど、純粋に常連になりたいなと改めて思っていた。
「あと、双子の兄もオレと同じで珈琲好きなんだよ。今は家族とは離れて暮らしてるから、珈琲飲むとほっとするんだよね。此処の珈琲、これからも飲みに来たいな」
「それは、さぞかし寂しいでしょう。ですが、私の入れる珈琲でホッとできるのでしたら、何時でもお待ちしております」
本当は双子ではなく、今の自分ではない人格……主人格と家族の話を織り交ぜて話す。主人格は自分の事を知らなくとも、自分にとっては大切な家族だから。一方的に思うのは許してね、と内心そう思いながら。
この人もまた誰かのAnker候補なら、今は分からなくとも誰かとの大切な繋がりがあるはず。
この珈琲の味を大切にしたいという気持ちも込めて、今は穏やかにマスターと語り合おう。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第2章 集団戦 『潜入工作用改造人間『スニーク・スタッフ』』

POW
『パーティータイムといこう』
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【弾幕】で300回攻撃する。
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【弾幕】で300回攻撃する。
SPD
『敵勢対象と断定、沈黙させる』
全身の【動力】を【義眼】に集中すると、[義眼]が激しく燃え上がり、視界内の全員の「隙」が見えるようになる。
全身の【動力】を【義眼】に集中すると、[義眼]が激しく燃え上がり、視界内の全員の「隙」が見えるようになる。
WIZ
『待機要員に告ぐ、ただちに集結せよ』
事前に招集しておいた12体の【プラグマの待機要員】(レベルは自身の半分)を指揮する。ただし帰投させるまで、自身と[プラグマの待機要員]全員の反応速度が半減する。
事前に招集しておいた12体の【プラグマの待機要員】(レベルは自身の半分)を指揮する。ただし帰投させるまで、自身と[プラグマの待機要員]全員の反応速度が半減する。
穏やかな喫茶店内、ふわりと香る珈琲の香り。
そんな平和なブレイクタイムを壊すのは、客として紛れていた『サイコブレイド』の配下達。
今がチャンスと言わんばかりに、Anker候補を抹殺しようと武器を構え出した。
店内に響き渡る悲鳴。
ここからが警護任務本番だという合図でもあった。

WIZ
マスター、ご馳走様です。お会計はちょっとお待ち下さいね。
皆さん、どうぞこちらに避難してください。落ち着いて。
まずは一般のお客様やスタッフの避難誘導をします。
羽根を広げて攻撃から守るよう出入口に立ちます。
マスターのお客様はもちろん、執事やメイドさんが怪我をしてもマスターが悲しむでしょうからね。
戦闘は誘導が終了してから参加します。
酒精女神の槍《アテナ》を円を描くように、槍を一閃。【|舞踏環《ワルツ》】を発動。槍は光の軌跡を描きスニーク・スタッフの群れを薙ぎ払おうとします。
マスター、大丈夫ですか?もう少しの辛抱ですからね。
●
『待機要員に告ぐ、ただちに集結せよ』
工作員『スニーク・スタッフ』がそう指示した瞬間、他の客に紛れていた工作員達が一斉に戦闘体勢に入るなり、目的であるAnker候補に向けて【弾幕攻撃】を仕掛けてきた。
冷静に状況を確認した後、カウンター席から立ち上がると背中の翼を広げ、まずは近くにいるマスターや一般のお客さんを攻撃から守った。
「マスター、ご馳走様です。お会計はちょっとお待ち下さいね。皆さん、どうぞこちらに避難してください。落ち着いて」
そう指示をしながら、スタッフやお客さんを避難誘導をしていく間も翼でしっかり守っていく。その様子を見た煌夜もまた、縁を手伝うように避難誘導をしていった。
お客さんはもちろん、カフェで働いている執事やメイドが傷つくのも、マスターである煌夜が悲しんでしまう。美味しい珈琲が楽しめる店も守りたいからこそ、やるべき事は決まっていた。
二人の判断が落ち着いていたのもあり、無事に避難が完了出来ると|酒精女神の槍《アテナ》を手にして戦闘態勢に入る。
「私の近くから、離れないでいてくださいね。必ず、守り抜きますから」
「わ、分かりました。くれぐれも無理はなさらないでください」
突然の状況に混乱しないわけではない。何故自分が狙われているのか、その理由も浮かばない。けれど今は、彼女の指示に従うのが良いというのは理解出来るからこそ、足を引っ張らないよう縁の近くで身を潜める事にした。
それを見守ってから、|酒精女神の槍《アテナ》を構えて集団で攻めてくる『スニーク・スタック』に対し【|舞踏環《ワルツ》】を発動すれば槍は光の軌跡を描き、優雅に踊るように円を描きながら敵の群れを薙ぎ払った。
義眼により【隙】を見抜き、【弾幕】による攻撃も槍回して弾きながら防いだ後、再度舞い踊るように槍で薙ぎ払う。攻撃もなるべくお店を破壊しないよう、被害を極力減らしたいところ。少しずつ、着実に敵の人数は減っている。このまま慎重に対処していけば、店とマスターへの被害は抑えられるはず。
喫茶店を舞踏会会場に見立てて舞い踊りながら戦う姿は、まるで神話の女神のよう。隠れながら見守りつつ、背後を狙おうとする敵の姿が視界に入れば、煌夜はハッとして聞こえるように声を上げる。
「危ないっ、後ろです…!」
その声が聞こえると、咄嗟に振り返って攻撃を弾くように一閃。「大丈夫ですか?」と煌夜に攻撃が当たってないか心配しつつも、助けてくれた事にお礼を伝えながら、安心させるように優しく微笑んで。
「マスター、もう少しの辛抱ですからね」
「ありがとうございます。危険が無いかだけ、少し支援させていただきますね」
「まぁ、それは心強いです」
命懸けで守ってくれるなら出来る限りの支援をしよう。その思いは縁にもしっかり届いているからこそ、その思いを胸に戦い続けるのだ。
🔵🔵🔵 大成功

サイコブレイドの配下が現れたか!
すぐに警護対象の樋煌夜を背に庇いつつ
店内にいるすべての客に向かって避難するよう伝える。
皆さん落ち着いて!俺は警察の者です!
今すぐ身を低くしてカウンターの後ろに移動して隠れてください!
…店内でやり合うのだけは避けたかったが…仕方ないか
被害者を出さないのは然り、極力店内のものを破壊しないよう敵だけに狙いを定め【銃弾の雨】を食わらせる
しかしAnker候補を抹殺する為にとはいえなりふり構わないなぁ
こんな暗殺者みたいな奴らまで使うとは
弾倉が空になったら、マスターに申し訳なさを感じつつテーブルを倒してそれを盾にし敵の攻撃を凌ぎいつつマガジンを交換。態勢が整ったら反撃に出る。
『パーティータイムといこう』
その静かな宣言と共に始まる【弾幕】攻撃。咄嗟に警護対象の煌夜を背に守るように立ちながら、店内にいる全員に聞こえるように大声で避難の指示を出す。
「サイコブレイドの配下が現れたか!皆さん落ち着いて!俺は警察の者です!今すぐ身を低くして、カウンターの後ろに移動して隠れてください!」
店の出入口から離れた席にいる客にはカウンターの後ろに隠れるよう指示し、仲間が外へと誘導してくれているのもあって、一般人への被害も少なく済みそうだ。
叶うなら、店内での戦闘は避けたかった。だが、それも叶わぬ状況と判断すれば二丁の【|全自動式拳銃《フルオートマチックピストル》】を手に攻撃を開始する。
被害者を出さないだけでなく、極力店内も壊さないように善処を尽くしたい。そう思えば敵に狙いを定めて【|銃弾の飴《バレットレイン》】を食らわせた。
「降り注ぐ銃弾の雨から逃れられるかな」
集団で襲ってくる『スニーク・スタッフ』を次々と撃ち抜いていけば、バタバタと倒れていく。一定数倒れたとしても、まだまだ数が襲ってくるのを、ひたすら続けて撃ち抜いていった。
撃って弾切れを起こせば弾を装填しを繰り返しつつ、次々と襲ってくる敵を狙い撃ちながら考えるのは、敵が仕掛けてくるAnker抹殺の手段。なりふり構わず、何処にいたとしても殺される可能性があるというのを目の当たりにし、更には暗殺者みたいな奴らも送り込んでくるなら、力を持たない一般人やAnkerにとって不利でしかない。
「そのために俺達がいるとしても、こうも厄介な相手だとは思わなかった……でも、一人の警官として、√能力者として。誰かの大切な人を守り抜く。それが、俺の役目だ!」
次々と撃っては装填をするにも、場所を変えてはやらないと蜂の巣にされてしまう。正直やりたくはなかったが、今はそうも言ってられない状況なのもあり、マスターに申し訳なさを感じながらテーブルを倒して盾にし弾を装填していく。
その一瞬の表情を見て取った煌夜は、伊澄に向かって叫んだ。
「店が壊れても構いませんっ!戦いの役に立つのなら、どうか遠慮なく使ってくださいっ…!」
戦う事は出来なくても手伝いなら出来るから。店は壊れたとしても、全て片付いたらまた直せばいい。けれど命はそうじゃないからこそ、戦いを優位にするためにという思いを込めた。
その言葉を聞けばテーブルの盾を活用しながら戦い続け、少しずつ着実に敵の数を減らしていく。
この場を乗り切り、守り抜いたら片付けるのを手伝ってあげよう。そしてまた、美味しい珈琲を楽しめるように。
半数近く減った敵を真っ直ぐ見据え、伊澄は戦い続けた。
🔵🔵🔵 大成功

もう戦闘が始まっているようですね。
それは別に構わないのですが……店内での戦闘ですか。
できるだけお店の中にあるものは傷付けたりしないように気を使いながら戦いましょう。
√能力「証拠を守れ!」を敵であるスニーク・スタッフに対して使用。
行動不能になるので、その間に店の外に連れ出します(技能:怪力と運搬を使用)。
数が多いから一度に複数体を処理できるといいですね。
√能力の効果が切れて行動可能になった瞬間、こちらからアサルトライフル・HK416と千里眼カメラを使用した猛攻撃を行います。
(この√能力は負傷を回復する効果もあるので既に他能力者によってダメージを受けている敵には使用せず、その個体は味方に任せます)
●
事件を聞き付け、急いで現場である喫茶店へと向かった。
戦場カメラマンでもある八木橋・藍依(常在戦場カメラマン・h00541)にとって、Anker抹殺計画もまた記録に残したい事件のひとつ。それは後々に情報共有にも使えるし、今の事件について対策もしやすくなるからこそ、危険を顧みず現場へ向かうことが出来るのだ。
喫茶店に辿り着くと、そこは既に戦闘が始まっていた。見る限り、ほとんどの客は先に来ていた仲間達のおかげで避難が出来ていたのは救いだと思いつつ、攻撃を続ける『スニーク・スタッフ』の方を見遣る。
「もう戦闘が始まっているようですね。皆さんも壊さないようしてるようですし、ここは戦場を外に移すことを考えましょう」
そうしてドローン型の【千里眼カメラ】を店内に飛ばすと、複数の『スニーク・スタッフ』目掛けて【|証拠を守れ!《エビデンスガード》】を発動すれば、フラッシュで照らされた複数体の敵が身動き取れなくなってしまう。
それを確認出来れば怪力で自分を強化すると、そのまま数人まとめて担ぎ上げて外へと運搬していく。味方が戦っている個体に回復を与えないように気をつけてながら、確実に店内の敵を運び減らしていった。
ある程度の人数を運び終えた頃には敵の行動不能も解けかけていて、中に残る敵は味方に任せて、外の敵を倒そうとアサルトライフル【HK416】を手に、攻撃態勢へと入った。
「さて……目的の標的を狙いたいなら、私を倒さないとですよ?でも、まだまだ取材は出来ていないので、今からたっぷり聞かせてくださいね!」
そう簡単に通すつもりもないけれど。そう付け足しながら、ドローンに指示を出して【千里眼カメラ】でも攻撃を指示を出し、自分も【HK416】で『スニーク・スタッフ』に向かって絶え間なく撃ち込み、次々と敵を倒していけば運んだ分はどんどん減れば、このまま一気に攻め続ける。
「伊達に戦場カメラマンしていませんからね、この程度の戦いは余裕ですよ!それに、アナタ達の弱点は見抜きました!」
新聞記者として物事の本質を見抜くのが得意だからこそ、こうして戦っている間も敵の攻撃パターンをしっかり観察すれば、どこを狙い攻撃すれば良いかも|取材《・・》完了。
『スニーク・スタッフ』の【弾幕】もしっかり見切り、的確にアサルトライフルで撃ち抜いていく。
藍依はドローンと共に攻防を繰り返していくと、殆どの敵を片付けることが出来、残り1人になったところで銃を構えながら真っ直ぐ見据え、取材に応じてくれるならと取材を試みた。
「さて、一つ聞きたいのですが。あなた達は『サイコブレイド』に言われてAnker候補を狙っているのでしょうか?その目的は?」
『それを答えるわけが無いだろう!『サイコブレイド』様の命令を、我々は遂行するだけだ!』
「やはり、口を割ってくれませんか。ならば、その噂の『サイコブレイド』に取材するしかないですね」
そう言葉にしてから【HK416】で外に運んだ最後の一人を仕留める。店内の戦闘音も落ち着いてき始めているのも確認出来れば、配下との戦いも間もなく終わりを迎えそうだ。
これだけ配下がやられれば、いつ現れてもおかしくない。外の警戒を怠らないようにしながら、中にいる仲間を待つ事にした。
🔵🔵🔵 大成功

そういえば、オレ、一人で戦うことって…
(初めてかもと口にしかけて首を振る
いつもは前に出てくれる友人が今日はいない
一瞬だけ、心細いかもと思ったけど、そうじゃない)
オレにはカフェオがいる!
(【珈琲色の魔法】で珈琲色の獅子を召喚し)
戦うことはあまり好きじゃない
でも、今日はそんなことも言っていられない
誰かのAnkerになる人はとっても大切だし
何よりオレ、このお店のことも、店員さんも、樋さんも大好きになったよ
珈琲とっても美味しかったし、また飲みに来たいんだ
主人格に由来しない、オレにとっての大事な場所にしたいんだ
だから、絶対守って見せるよ
カフェオ、だから一緒に頑張ろうね!
>戦闘
カフェオ:
前衛
黒の炎による攻撃中心
一体ずつ確実に敵を倒してもらうよ
翼:
後衛・防御中心
店員さんや樋さん達に[オーラ防御]を展開させて、弾幕攻撃を可能な限り防御する
特に狙われているだろう樋さんは、オレ自身の身を挺して[かばう]よ
ダメージは[激痛耐性]で耐えるね
皆のダメージ蓄積しているようなら、
【忘れようとする力】で皆の回復を行うね
●
『スニーク・スタッフ』からの【弾幕】攻撃が始まり、仲間達がそれぞれ武器を手に取り守るために戦い始めた。
そんな中で翼はその光景を目の当たりにしながら、一人不安を感じていた。いつもなら共にいてくれて、前に出てくれる友人と行動するけれど、今は自分一人しかいない。
「そういえば、オレ、一人で戦うことって……」
初めてかも、と言葉が続きそうになる。けれど、首を横に振って続くはずだった言葉を飲み込んだ。心細さはある、不安も大きい。けれど、そうじゃない。自分には、頼れる相棒がいてくれるから。
「オレには、カフェオがいる!|珈琲色の獅子《カフェオ》、オレに力を貸して!」
【|珈琲色の魔法《カフェオ・マジック》】を発動すれば、珈琲色の毛並みをした獅子のカフェオが召喚され、勇ましく吼えると【|黒の炎《ダークロースト・ファイア》】で攻撃し始める。一体ずつ確実に倒してもらいながら、仲間達も護ってくれている店員さんや煌夜に対してオーラ防御も施す事で、弾幕攻撃が激しいからこそ、より守りを強固にしていけば戦いやすくもなるはず。
戦うことは好まない翼も、今日は怯えていられないと恐怖心を押し込めて勇気を振り絞る。誰かのAnkerになる人は、とても大切な人。そしてこの喫茶店も、店員さんも、マスターである煌夜に対しても、大好きになった場所を守りたいという強い心が、翼に戦う勇気を与える。
またあの美味しい珈琲を飲みたい、マスターともまたお話したい。主人格ではなく、今の翼としての大切な場所にしたいという思いが、強い覚悟が高まっていく。
「だから、絶対守って見せるよ。カフェオ、だから一緒に頑張ろうね!」
翼の決意に答えるように、カフェオもまた確実に一体ずつ『スニーク・スタッフ』を倒していく。仲間の一人が敵の一部を外に連れ出してくれたおかげで、店内に残る敵の集団は少なくなっていた。
──そろそろこの戦いも終わりそう、これなら勝てる!
そう思っていると敵の【弾幕】が煌夜に当たりそうなのが見えれば、咄嗟に自分の身を挺して庇う。肉体的な痛みは感じなくとも主人格の大事な体でもあり、激痛耐性で耐え抜いた。
「っ、く……マスターさん、大丈夫ですか?」
「えぇ、私は大丈夫ですが……貴方が怪我してしまってます」
「このくらいの怪我、すぐに治せるので大丈夫です!」
仲間達のダメージも癒すために【忘れようとする力】を発動すれば、まるで痛みを手放すように少しずつ怪我が癒えていく。煌夜もまた、守ってくれている人達の怪我が少しずつ治っていく様子に安堵しながら、変わらず足を引っ張らないように身を隠していた。
あと少し、あと少しで勝てる……!
カフェオも翼の勇気が伝わって、残り一人となった敵に【|黒の炎《ダークロースト・ファイア》】を放てば、苦悶の声を上げて倒れて行った。
「か、勝てた……オレ達、勝てたんだ!」
カフェオと共に、仲間と共に手に入れた勝利に安堵する。けれど、まだ真の敵が現れていない。
そんな中でも、今は束の間の休息。身体の傷が癒えるのを待ちながら、この後現れるであろう敵の襲来に備えるのだった。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第3章 ボス戦 『外星体『サイコブレイド』』

POW
ハンターズ・ロウ
【暗殺】の体勢を取る。移動力と戦闘力を3分の1にする事で、肉眼以外のあらゆる探知を無効にする。嗅覚・聴覚・カメラ・魔術等、あらゆる探知が通用しない。
【暗殺】の体勢を取る。移動力と戦闘力を3分の1にする事で、肉眼以外のあらゆる探知を無効にする。嗅覚・聴覚・カメラ・魔術等、あらゆる探知が通用しない。
SPD
サイコストライク
【装備中の「サイコブレイド」】による高命中率の近接攻撃を行う。攻撃後に「片目・片腕・片脚・腹部・背中・皮膚」のうち一部位を破壊すれば、即座に再行動できる。
【装備中の「サイコブレイド」】による高命中率の近接攻撃を行う。攻撃後に「片目・片腕・片脚・腹部・背中・皮膚」のうち一部位を破壊すれば、即座に再行動できる。
WIZ
ギャラクティックバースト
60秒間【サイコブレイドに宇宙エネルギー】をチャージした直後にのみ、近接範囲の敵に威力18倍の【外宇宙の閃光】を放つ。自身がチャージ中に受けたダメージは全てチャージ後に適用される。
60秒間【サイコブレイドに宇宙エネルギー】をチャージした直後にのみ、近接範囲の敵に威力18倍の【外宇宙の閃光】を放つ。自身がチャージ中に受けたダメージは全てチャージ後に適用される。
密かに店の近くにいたのは、物静かな男が一人。
香り高い珈琲を楽しむ穏やかな店、多くの人間が憩いの場として集う。
そして、標的であるマスターをサングラス越しに見遣ると、少しばかり名残惜しそうな表情を浮かべていた。
『また一人……誰かが大切だと感じる存在を葬らねばならない』
罪悪感が無いわけではない。だとしても、これはやらねばならぬ使命だ。
大切な存在だからこそ、蔑ろにしていれば気付いた時にはいないかもしれない。いなくなる理由の一つが意図的だったとしても。
『…さて、そろそろ行こうか』
男は一人、ゆっくりと少し荒れた喫茶店へと歩みを進める。
目的は──Anker候補抹殺。

初めてお会いしました、サイコブレイドさん…Anker候補抹殺はさせませんよ。
マスター、私達にきちんと守られてくださいね。
貴方を想う大切なヒトが悲しみますから。
酒精女神の槍を構えて、マスターをかばうようにします。ギャラクティックバーストのチャージを止めるように【|舞踏環《ワルツ》】を発動。2連撃を放ちます。
一閃目は閃光を仲間たちから逸らすように腕を狙い、二閃目で彼の動きを止めるよう攻撃。この場の抹殺を諦めて欲しいですね。
戦闘が終了したら、折角なので珈琲豆をお持ち帰りしましょうか。
●
静かな足取りでカフェの前に立ち、その手には【サイコブレイド】を握られている。寡黙な男から放たれるオーラは、先程まで戦っていた敵とは明らかに違っていて、その場の空気は一気に緊張感が高まる。
ただならぬ気迫は、一般人である煌夜にとっても言葉を失うほど。明らかに視線が合っている、このままだと殺されてしまう──そう思わずにはいられないほどの恐怖心に襲われていたが。
「初めてお会いしました、サイコブレイドさん……Anker候補抹殺はさせませんよ」
煌夜を守るように立つと丁寧な挨拶をしながらも、その手には【|酒精女神の槍《アテナ》】が握られていた。軽く振り返り、『サイコブレイド』に恐怖する煌夜を安心させようと柔らかく微笑んだ。
「マスター、私達にきちんと守られてくださいね。貴方を想う大切なヒトが悲しみますから」
「私を想う、大切な人……分かりました」
──何故、命を狙われているのか。Ankerとは、そして彼らは一体何者なのか。分からない事だらけの中で、少しだが分かる事もある。
今こうして、命を懸けて自分を守りながら戦ってくれている彼らは間違いなく味方で、そして命の恩人だ。そんな彼らの無事を祈る事が、今の自分に出来る事なのだと。
煌夜が後ろで隠れてくれる様子が見て取れれば、縁の表情は穏やかな笑みから一変、真剣な眼差しを『サイコブレイド』に向ける。
敢えて会話をさせる余裕を与えたのは、これが標的にとって最期の時間。惜しむ時間を与えるべきだろうと考えていた『サイコブレイド』は、静かに口を開いた。
『……別れを告げれたか。その命、奪わせてもらう』
「そう簡単にはやらせませんよ」
『サイコブレイド』は武器を構えると【宇宙エネルギー】をチャージし始める。そのチャージが完了してしまえば危険とすぐに察した縁は一気に距離を詰め、【|酒精女神の槍《アテナ》】を振るい【|舞踏環《ワルツ》】を発動。
仲間に【宇宙エネルギー】による【外宇宙の閃光】が当たらないようにと逸らすのを目的で腕を狙い、更にはそのまま動きを止めさせようと2連撃。チャージをするには少しばかり時間がかかる。その合間に攻撃を受ければやむを得ず【ギャラクティックバースト】を中断し、縁の攻撃を防く。
槍と剣が交えただけで分かる敵の強さ。今ここですぐ倒す事は難しいと判断するも、せめて抹殺を諦めさせる事は出来るはず。煌夜に攻撃が当たらないように戦うともなれば、慎重さと冷静さが必要だからこそ、諦めたくなるほどの攻撃を繰り出し続ける。
「私達の邪魔、厄介でしょう?サイコブレイドさん、抹殺は諦めた方が宜しいかと思いますよ」
そう話しながらも少しずつ、自分も多少の怪我を負いつつ着実に『サイコブレイド』へとダメージを与えていく。このまま態勢が崩れないように、これ以上の被害が出ないように、護る戦いを続けて。
この戦いが終わったら、マスターさんの喫茶店で珈琲豆をお持ち帰りして帰ろう。
そのために、今は全力で戦い抜こう。そう心で思いながら女神の名を持つ槍を振るい続ける。
🔵🔵🔵 大成功

■アドリブ歓迎
あんたがサイコブレイドか。あんたの情報はいつくかこちらでもう掴んでいる。
人質を取られてやむを得ずAnker抹殺計画に加担している事も。
まだ遅くない、投降してあんたの持つ情報を教えてくれないか?
そうしたらあんたの人質を奪還するのに協力する事も辞さない。
と、言ってもここで「YES」とは言えないんだろ?
どこであんたを操っている奴が見てるかも分からないしね。
だったら完膚無きまでにあんたボコって強制連行。司法取引はその後だ。
2丁の拳銃で敵へ『牽制射撃』をしつつ間合いを図る。
そうしながら盾にして壊してしまったテーブルに手を触れ記憶を読む。
マスターがこの店をどれだけ大切に想ってきたであろうか。
その想いを借り【武装化記憶】にて攻撃する。
最後には【忘れようとする力】で壊れた店内を修復する。
●
静かな足取りで喫茶店の前に一人の男が現れる。その男こそ、今恐れられているAnker抹殺計画の実行犯である『サイコブレイド』本人。ただならぬ気迫と強者のオーラを放つ雰囲気から緊張感が走るけれど、強い正義感を抱いて伊澄は【|全自動式拳銃《フルオートマティックピストル》】二丁を手に、警護対象である煌夜の前に立ちはだかる。
「あんたがサイコブレイドか。あんたの情報はいつくかこちらでもう掴んでいる。人質を取られて、やむを得ずAnker抹殺計画に加担している事も」
人質を取られていて、やむを得ず……そこには同情をするけれど、加担する道を選んでしまった以上は自分達にとって敵である事には変わらない。そうだとしても、叶うなら話をして和解出来るなら──ダメ元とはいえ交渉を試みる。
「まだ遅くない、投降してあんたの持つ情報を教えてくれないか?そうしたら、あんたの人質を奪還するのに協力する事も辞さない」
『……投降か』
そう答えるだけで留まる様子に、やはり「YES」をもらえないというのは予想通りだった。どこから主犯格の敵が監視をしているのかも分からない状況の中で、迂闊に情報を洩らせば『サイコブレイド』自身も人質も無事でいられるか分からない。
小さく息を吐いた後、ここはもう実力行使をするしかないと思えば、二丁拳銃を『サイコブレイド』に向けて戦闘態勢をとった。ここで完膚無きまで攻撃し、強制連行した後に司法取引をすればいいと結論付いた。
仲間が前に出て攻撃を開始すれば一定の距離を取りながら、味方に当たらないよう気をつけつつ『サイコブレイド』に対して援護射撃をしていく。
先の戦いで盾代わりにしたテーブルに手を添えると、マスターが大切にしている喫茶店での想いや記憶に干渉すれば、見えるのは試行錯誤しながらも楽しそうに店を営む様子が伝わってきた。
これだけの想いが込められた店と、多くの客が笑顔になっていくのを嬉しそうにするマスターの想いの強さを借り、伊澄は【|武装化記憶《サイコメトリック・ジオキシス》】を発動する。強い記憶から大きな【サイコメトリック・オーラソード】を作り出すと『サイコブレイド』目がけて放てば、それは見事『サイコブレイド』に直撃した。
『ぐ、ぬっ……!』
呻き声を小さく上げ、じわりと増していくダメージに√能力者達の本気が伝わってくる。大切な人を守る強い心がどれだけ大きな武器になるのか分かっているからこそ、人質を取られ意のままに操られている今の自分の弱さを痛感する。
それでも、そうだとしても──『サイコブレイド』としても止めるわけにはいかないのだ。
マスターの想いと共に戦う伊澄の強い意志は堅く、攻撃の手は緩めない。着実にダメージを与えながら、マスターとマスターの大切な思いを守るために。
この戦いが終わったら、このお店を【忘れようとする力】で直してあげよう。その思いを胸に、戦い続ける。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功

■心情
いくら罪悪感があろうとも
貴方はAnkerを殺しているではないか
貴方は無辜の民を殺しているではないか
貴方はマスターを殺そうとしているではないか
どんな理由があろうとも免罪符にして良いことではない
その報いは受けなさい
■行動
キャンピングカーを遮蔽物として利用しながら
アサルトライフル・HK416と千里眼ドローンで攻撃
制圧射撃とスナイパーの技能で敵を追い詰めて
距離を詰めたら今度は零距離射撃の技能で攻撃
■√能力
√能力「新聞社の3時間報道スペシャル!」を使用
ドローン・カメラ・HK416の連続攻撃でサイコブレイドを攻撃しながら
この事件の内容を生放送します
Anker抹殺計画の危険性を視聴者に伝えましょう
●
店の外で配下を倒した後、店内へと戻ると同時に現れたのは今回の騒ぎを起こしている張本人である『サイコブレイド』が標的であるAnker候補である煌夜を抹殺しようと現れた。
戦場カメラマンとして、今あちこちで起きている事件の危険性を伝えるのもまた使命。ドローンを飛ばしておくと、カメラを起動すれば現場からの生放送を開始した。
中で戦う仲間がいるなら、自分はそのまま外側から『サイコブレイド』へと攻撃。飛ばしたドローンは映像を撮影するだけでなく、先の戦いでも発揮したように攻撃にも特化している。ドローンから放送開始の赤いランプが付いたのを確認すれば、戦いながらリポートしていく
「ルート前線新聞社が生中継でお送りします!現在、閑静な住宅街にある喫茶店にて、謎の男が喫茶店のマスターを狙い襲撃しに来ていますっ!」
【|新聞社の3時間報道スペシャル!《ブロードキャスト・フロントライン》】を発動すると、ドローンからの射撃で牽制しつつ、フラッシュなどを使って『サイコブレイド』の攻撃を封じていく。封じた事で出来た隙を狙い、藍依は【HK416】を構えて連射。
その攻撃に一瞬は怯むが、手に持つ【サイコブレイド】で【サイコストライク】を繰り出し、命中力の高い近接攻撃をしてくれば【機動要塞ルートエデン号】を遮蔽物代わりにして直接のダメージを回避。そのまま距離を保ちつつ、確実に当てるため制圧射撃とスナイパーで攻めながら、再び【千里眼ドローン】で動きを封じていけば、一気に距離を詰めて【HK416】を構え零距離射撃。
そして、そのまま一度店内へと滑るように入れば『サイコブレイド』を真っ直ぐ見つめて、冷静ながらも強く言い放つ。
「いくら罪悪感があろうとも、貴方自身もまた人質を取られていると言っても、貴方はAnkerを殺している。そう、貴方は無辜の民を殺しているじゃないですか。……そして今も、この喫茶店のマスターを殺そうとしている。どんな理由があろうとも、それを免罪符にして良いことではない」
淡々と、この生放送を見ている視聴者達にも伝わるように、『サイコブレイド』が犯してきた罪の数々と今犯そうとしている罪を口にする。
例えどんな理由があろうとも、誰かの指示の元で人を殺すなら、それは許されるべきではない。だからこそ、これ以上被害を出さないためにも、今ここで食い止めなければならない。
「貴方が犯した罪の数々、その報いは受けなさい…!」
そうして追い詰めるように仲間達と協力しながら、ドローンも駆使して戦い続ける。
『サイコブレイド』のダメージも蓄積が大きく、標的に近付く事もままならない。だが、まだここで引くわけには──。それでも、もう長い時間戦えそうにはないかもしれない。隙を狙い、標的を殺さねばと目論むも、立ちはだかるのは藍依を含む√能力者達。
藍依もまた、最後までこの事件の危険性を伝え続けねばならないという使命感の元、仲間達と共に戦い続ける。
🔵🔵🔵 大成功

廻さんの話によれば
敵はAnkerになる得る人…樋さんのことを明確にわかってて行動してるんだよね
敵もまた苦しい立場なんだよね
(それは、予兆で見たこと
敵にも大切な人がいる)
でも、敵に同情するだけじゃダメだから
相手も自分の大切な人のために全力なら
オレ達だって同じように全力を尽くすのみ
苦しいけど、今のオレができることは樋さんを守ることだけだから
(ごめんなさいの言葉は、心の中だけにとどめ
やるべきことは一つだけだと言い聞かせながら敵を見据えた)
>戦闘
カフェオ:
前衛
防御>回復(白の輝き)>攻撃(黒の炎)>敵との融合
可能な限り防御役で
翼の防御の死角になりそうな場所に立ってもらう
「敵との融合」のお願いは最終手段
カフェオに負荷かけちゃうからあんまり気が進まないけど
いざって時は覚悟を決めるよ
翼:
後衛・防御中心
死角からの攻撃(暗殺)には[第六感]で対応
あとは[オーラ防御]展開しての守りと
身を挺しての[かばう]こと、
ダメージは[激痛耐性]で凌ぐことは引き続き意識
【忘れようとする力】は消耗が厳しい場合のみ使用するね
●
集団で襲撃してきた敵を倒し、一息付けると思っていたところに現れたのは──あちこちで騒がれているAnker抹殺計画の実行犯である『サイコブレイド』。
今戦った敵とは明らかに違う空気は、カフェオがいるとしても不安になるくらい恐怖に圧倒される。
星詠みが言っていた。『サイコブレイド』はAnkerも、Ankerになり得る人も見抜けると。そして今、標的である煌夜を殺そうと狙ってきているのは明白だった。
ここで脅えてはいけない、マスターを守るためにここに来たんだと自分を奮い立たせる。
「カフェオ、一緒にマスターさんを守ろうね!」
それに応えるかのように大きく吼え、そして仲間達と共に『サイコブレイド』へと立ち向かい、守る戦いが始まった。
仲間達が前に出て戦ってくれているならと、傷付く仲間を癒すために【|白の輝き《ミルキー・ライト》】をするようカフェオに指示しながら、翼も煌夜を守るためにオーラでの防御に徹する。
攻撃と守り、状況を見ながら連携する事で前に出てくれる仲間も安心して戦えるはずだと考えながら、敵の動きを見ていく。『サイコブレイド』も自分達を掻い潜って攻撃しようと【サイコストライク】を死角から繰り出したとしても、第六感を働かせて激痛に耐えながら身を呈して煌夜を庇う。
「……っ!マスターさん、怪我は無いですか?!」
「わ、私は大丈夫です。それよりも貴方の怪我の方が心配です」
「このくらい、オレは平気です!そのまま、隠れていてくださいね」
その言葉に頷いてくれたのを見て、自分の怪我もカフェオの回復で癒してもらえば大丈夫というように煌夜へ笑顔を見せて。
仲間も口にしていた『サイコブレイド』の立場は、とても苦しいのも理解出来る。守りたい人のために戦うのは同じなのに、こうして傷つけ合わなくてはいけない。手を取り合えるのなら──そう考えはするけれど。
「……同情するだけじゃ、ダメだから」
気持ちが分かるからこそ同情出来る。それでも自分達も大切な人を守りたい、守るためにここに来て戦っている。だからこそ、自分も全力を尽くす。
(理解してあげれるけど、ごめんなさい……)
口にはしない言葉は心に留める。
そうして真っ直ぐ見据え、仲間と共に戦い続けた。
『……これ以上は、ダメージも大きい。この場は、退かせてもらおう』
これ以上戦ってもAnker候補を殺せないと判断すると【サイコブレイド】を納めて、そのまま静かにボロボロな姿のままでその場を後にする。
敵の姿が見えなくなって、ようやく──守り抜いたのだと確信に変わったのだ。
●
その場に居合わせた仲間達も安堵の表情を浮かべ、まずはAnker候補である煌夜の無事を改めて確かめれば──。
「皆さんのおかげで、私は無事です。何故狙われたのかは分かりませんが……皆さんが恩人なのは変わりません。本当に、ありがとうございました」
深々と頭を下げてお礼を伝えると、少し荒れた店内を見てから煌夜は言葉を続けた。
「助けていただいたお礼として、皆さんには珈琲を奢らせてください。もちろん、デザート付きで。最高のおもてなしをさせていただきます」
是非というように皆は笑顔になり、能力を使って店を元通りにしたりと後片付けもしっかりこなしてから、喫茶店に平穏が戻る。
香り高い珈琲を楽しみたい人が過ごす穏やかな日々が、√能力者達のおかげで守られた。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功