シナリオ

鹵獲兵器を活用せよ!

#√ウォーゾーン

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 #√ウォーゾーン

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●√ウォーゾーン、とある戦闘機械都市
「戦闘機械ども、来るぞ!」
 都市の住民たちを殺戮せんと、戦闘機械どもが襲い来る。しかしこの街の守備隊は整然と、それを迎え撃っていた。負けじと砲弾銃弾を放っては、戦闘機械を撃破していく。
 とはいえ、侵攻してくる敵兵器群の勢いは凄まじく、徐々に守備隊は押されていく。しかし彼らに焦りはない。
「こっちにゃ、こいつがあるんだ!」
 間に合せの装輪車に載せられてはいたが、それは敵が装備していた武器を奪って改造された火砲群であった。
「撃てーッ!」
 号令とともにそれらは次々と火を噴き、襲い来る戦闘機械群を粉砕した。
「やった!」
「ざまぁみろ!」
 守備隊たちから歓声が上がる。これで、敵の侵攻は食い止められただろうか。
 ところが、だ。
「隊長、上をッ!」
「なにぃッ?」
 見上げれば、空には巨大なGreat-Invasion『ORCA』が浮遊していた。いや、航空母艦ほどの大きさのあれは、『ORCA』にしては小さい方だ。それにしたところで、恐るべき脅威には違いない。
 その巨大母艦に備え付けられた砲門が、こちらを向く。
「退避ーッ!」
 とっさに避けたことで、人的な被害は大きくはなかった。しかし敵の全門斉射により、虎の子の火砲群はことごとくが損傷してしまった。
「敵、来ますッ!」
 巨大母艦からバラバラと、ヤラレイター陸戦型の新手が降下してくるのが見えた。

●作戦会議室(ブリーフィングルーム)
「戦闘機械都市が、敵による攻撃を受けている」
 姿を見せた綾咲・アンジェリカ(誇り高きWZ搭乗者・h02516)は、ディスプレイに地図を表示して戦況の説明を始めた。そこには、都市に押し寄せる戦闘機械どもが赤い矢印で記されていたが……。
 しかし、この都市ならばかなりの守備隊が存在しているはずで、ある程度の敵ならば対応できるのではないだろうか?
「そのはずだったのだが、な」
 アンジェリカは苦虫を噛み潰したような顔で、腕組みをした。
「残念ながら先ごろの戦闘で、都市が保有する火砲の多くが失われてしまった。もはや火力は優位にあるどころか、圧倒されていると言っていい。
 一刻も早く駆けつけて、都市を救援してくれ」
 敵を撃破するのはもちろんだが、できるならばやっておきたいこともある。それは失われた都市の戦力を補うことである。無論、急に火砲を生産、あるいは輸送し戦力化することは不可能である。
「そこで皆には、撃破した敵が装備していたものを奪い、修理改造したうえで都市の防衛戦力としてもらいたいのだ」
 パッと画面に表示されたのは、ヤラレイター陸戦型の、我々が知りうる限りの内部図解である。
「敵の先陣が、この兵器だ。頭部に火砲を備え、右腕にはガトリングガンを装備している。左腕のアームブレードは……使えるかな? サイズ的に、人間がそのまま使用することは難しいからな……」
 敵の武装はこれらだが、内部の電子系、出力系の部品で、なにか作り出すこともできるかもしれない。
「戦いは今日では終わらない。これからの戦いにも、火力は必要なのだ。
 さぁ、栄光ある戦いを始めようではないか!」

マスターより

一条もえる
 こんにちは、一条です。
 侵攻してくる敵に対して一歩も引かない戦いを進めていた戦闘機械都市でしたが、その戦力を大きく失ってしまい危機に陥っています。
 目標はふたつ。侵攻してくる敵を撃破することと、都市の戦力を拡充させることです。

「第1章👾『ヤラレイター陸戦型』」
 都市を攻撃してくる第一波です。高性能とまでは言えませんが、高い汎用性をもち装甲と火力はなかなかのものです。
 作戦としては2通り、都市に向かう敵の背後から攻撃をかけるか、都市の守備隊と協力して戦うかです。前者ならば奇襲の効果がありますし、後者ならば守備隊に被害が出る可能性が限りなく低くなります。
 第2章をどちらに進むかは、ここでのプレイングに書いてください。

「第2章A👾『バグ・アーミー』」
「第2章B🏠『鹵獲兵器改造』」
 第2章は選択です。
 Aならばヤラレイター陸戦型に続いて降下してくるバグ・アーミーと戦います。鹵獲兵器の改造は、守備隊に自分でやってもらうしかありません。
 Bの方がもちろん、守備隊の戦力は激増します。バグ・アーミーの相手は彼らにやってもらうしかありませんが、持ちこたえている間に第3章へ進み決着をつけましょう。

「第3章👿『Great-Invasion『ORCA』』」
 空を飛ぶ、敵の母艦です。特に第2章でBを選んだ場合は、バグ・アーミーのさらなる大群を送り込んでくる前に、撃破してしまいましょう。母艦とはいえ、自身の火力もなかなかです。

 では、皆さんの燃えるプレイングをお待ちしています。感想なども、よろしければぜひ!
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第1章 集団戦 『ヤラレイター陸戦型』


POW ヘッドキャノン
【頭部のキャノン砲から火 】属性の弾丸を射出する。着弾地点から半径レベルm内の敵には【爆発と炎】による通常の2倍ダメージを与え、味方には【敵に隙を与えない突撃プログラム】による戦闘力強化を与える。
SPD アームブレード
【腕部のブレードが超高熱 】を纏う。自身の移動速度が3倍になり、装甲を貫通する威力2倍の近接攻撃「【オーバーヒートスラッシュ】」が使用可能になる。
WIZ アームガトリング
【腕部のガトリングガン 】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
イラスト 星月ちよ
√ウォーゾーン 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クラウス・イーザリー
(|俺達《√能力者》が敵を倒せば全部解決って訳じゃないもんな)
星詠みが常に間に合う訳じゃないし、√能力者の数にも限りがある
『これから』のことも考えて戦わないといけないな

守備隊と協力して戦闘
彼らには彼らの指揮系統があるだろうし、邪魔をしないように俺が合わせることを意識する

限界突破を使用し、増やした攻撃回数で守備隊の攻撃に合わせてグレネードでの爆破やプリズムランチャーの無差別攻撃で数を減らす

ある程度数が減ったら接近し、スタンロッドの高圧電流で動きを止めて可能な限り損傷が少ない状態での撃破を狙う
跡形もなく粉砕してしまったら装備を奪うこともできないしね

2章はBを希望
駒門・クレイ
第二章:B

防衛戦ですか。
無人戦車中隊は奇襲に向いているとは言えませんので、守備隊との協力による防衛戦の展開が良いでしょう。
本来、戦車は速力を活かした機動戦が本領なのですが、無人戦車隊の半数は守備隊の防壁として足を止めての射撃戦ですね。無人機ですから被弾しても継戦能力は維持されますしね。
残りは私と一緒に機動戦です。90式戦車としての行進間射撃の精度を活かす為、脚を止めずに高速走行しながらの射撃ですね。

敵の装甲厚に合わせて砲弾を【装弾筒付翼安定徹甲弾】か【成形炸薬弾】での使い分けですね。
敵の砲撃は弾道予測からの【高出力レーザシステム】の迎撃で対応出来れば対応ですね

改造用に残骸回収もしておきましょう

「守備隊と合流しようと思う。どうだろう?」
「えぇ、それで問題ありません。私の無人戦車中隊は、奇襲に向いているとは言えませんので」
 通信機ごしのクラウス・イーザリー(希望を忘れた兵士・h05015)の問いかけに、駒門・クレイ(90式戦車型少女人形レプリノイド・h02390)は特に異論を唱えることなく同意した。振り返れば、招集した『無人90式戦車』が後をついてくる。
 WZのコックピットでクラウスは頷き、
「クラウス・イーザリーだ! 指揮下に加わりたい!」
 と、守備隊に声をかけた。 
「おぉ、助かる!」
 援軍の到着に、彼らは一様に表情を輝かせた。しかし、彼らにとって虎の子の火砲は多くが失われ、そこに敵の第二波がくるとなれば、守備隊に出来ることはそうない。
「わかりました。では……中隊全車前進、戦闘用意」
 クレイは無人戦車中隊を二手に分け、一方は守備隊とともに陣取って敵を阻む防壁となり、もう一方を率いて敵群へ機動戦を仕掛けた。
 クラウスも、守備隊の援護射撃(火砲群に比べれば豆鉄砲のようなものだが)を受けつつ、WZでヤラレイター陸戦型の一団に乗り込んでいく。
 その姿を捉えた敵はヘッドキャノンをこちらに向け、脚部を曲げて反動を押さえつつ射撃を開始した。
「く……!」
 クラウスは奥歯を噛みしめて操縦桿を握り直し、決戦型ウォーゾーン『蒼月』は蒼白い光の尾を残しながら砲弾の雨、燃え盛る炎をかいくぐっていく。
 光線砲に装着したグレネードが、敵群の真ん中に落下した。激しい爆発が敵機をよろめかせる。
 クラウスはWZ用の『プリズムランチャー』をその敵群に向け、放った。
 光線は脚に命中して敵機は横倒しになるが、それでも右腕のガトリングガンをこちらに向けてきた。
 が。
 クレイの『90式戦車概装核』、その主砲から『成形炸薬弾』が放たれると、それは敵装甲に穿孔を作って内部を破壊する。クレイはそれを確認する前に、すでに位置を変えている。続いて、麾下の各車両が放った砲弾もまた、ヤラレイターどもを擱座、あるいは撃破していった。
 守備隊のもとに残してきた車両も、砲撃によって敵機が近づくことを許していない。
「戦車中隊、および守備隊に損害なし。クラウスさん。後方に問題はありません」
 淡々と戦況を伝えるクレイ。
「どうやら、後続の方も到着したようです」
 そう言いつつクレイは猛然と前進し、徹甲弾を叩き込んだ。それは敵の傾斜した装甲を滑っていったが、バランスを失った機体は続く戦車たちの砲弾を避けられなかった。
「よし……だったら俺たちは、前方のあの一団を片付ければ」
 クラウスは崩れた瓦礫を遮蔽物としてガトリングガンを避け、一気に間合いを詰める。
 敵機はアームブレードを振りかざして迎撃してくるが、それよりも速く、『スタンロッド』が関節の隙間に食い込んだ。バチッと激しい音が鳴り、回路が焼き切れたかヤラレイターは崩れ落ちる。
 敵の火砲がそこを狙うも、クレイの『高出力レーザシステム』が猛烈な射撃を開始する。【弾道計算】による正確な射撃が、敵の放った砲弾を空中で撃ち落とした。
「さすがです」
「いや……」
 到底、「あいつ」には及ばない。かぶりを振ったクラウスであったが、すぐに気を取り直し。
「こちらこそ、助かったよ。近づく危険は承知しているけれど、跡形もなく粉砕してしまったら装備を奪うこともできないしね」
 √能力者たちが敵をすべて破壊すれば解決する……というわけでもない。星詠みたちの予知が常に間に合うわけでもない。街を守る彼ら自身に、戦う術が必要なのだ。
 クレイも頷きつつ辺りの残骸を見渡し、
「それを思えば、これも宝の山に見えます」
 その宝の山をより高いものにすべく、クレイは戦車中隊を前進させた。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

エレノール・ムーンレイカー
※アドリブ、連携OKです。

ううん……。敵の武装の鹵獲となると、少々考えなければなりませんね。
相手を見境なしに破壊するわけにはいきませんので。
――まあしかし、都市の皆さんを救うためです。何とかしてみましょう。

わたしは都市の守備隊と連携して戦いたいと思います。
世界樹の神話を発動して、守護の領域を展開。これで領域内の味方を敵のアームガトリングから守りながら領域内から精霊銃による必中の狙撃を食らわせます。
この際、敵の動力部や関節部、頭部など敵を無力化しやすい部位を積極的に狙います。そうすることで、より多くの状態の良い武装やパーツを回収できれば理想的ですね。

その後はBの兵器の改造に参加したいと思います。
ダリィ・フランソワ
アドリブ歓迎。

敬語が下手なWZ乗りのジャンク屋です。
「稼げそうな気配がしたんスけど、結構やばいっすね」
「ティターン、スタンドアップ」
愛機を起動し、守備隊と共に敵を迎え撃ちます。

「あたし、かく乱するっス、守備隊さん援護射撃よろしくっス」
空中ダッシュで上空から敵陣に突撃。
「ヤラレイター、堅実で良い機体っすね。おっと危な!」
盾受けしながら、図解とメカニックで構造を予測。

「そんじゃあ…。美味しく頂くぜ!」
レーザー射撃で牽制しながら接近、【鹵獲用電磁パルス広域放射】で制御系を破壊。
「うしし。大量!」
「ご馳走様っス。清算が楽しみ!」
飛び回り良品の大量鹵獲を目指します。

2章はB『鹵獲兵器改造』を希望します。

 すでに少なからぬ数が撃破されたヤラレイター陸戦型であったが、まだまだ敵機は多い。それを頼みとして、さらに前進してくる。
「稼げそうな気配がしたんスけど、けっこうやばいッスね」
 ダリィ・フランソワ(旅する少女人形レプリノイド・h07420)は雑な敬語で話しつつ、エレノール・ムーンレイカー(怯懦の精霊銃士エレメンタルガンナー・h05517)の方を振り返った。
「容易な敵ではないでしょうけれども」
 押し寄せてくる敵機にたじろぐ気持ちがないわけではないが、エレノールはそれを努めて表に出さず、水精の長銃『オンディーヌ』を構えた。
「……都市の人々を守る戦いだと思えば、いくらでも冷静になれます」
 傍らのダリィにも聞こえぬほどの声で呟いたエレノールは、
「これより始まるは、 世界樹が生み、見守りし世界の、悠久の記憶の物語——」
 こちらは皆にも聞こえるよく通る声で、世界樹の神話、その冒頭の一節を語ってみせた。すると彼女の周囲はまるで深い森の中、そびえる大樹の傍らでもあるかのように清涼な空気に包まれる。敵機の放ったアームガトリングの弾丸は、世界樹の力に阻まれて弾かれた。
 その敵に狙いをつけたエレノールは、引き金を引く。弾丸は狙いを違うことなくヤラレイターの中心を撃ち抜いた……のだが。
 まさに、命中したのは敵の中枢。燃料タンクなのか動力炉なのか、とにかくその類のものに命中して敵機は大爆発を起こす。
「やった!」
 ダリィは歓声を上げたものの、エレノールは苦笑しつつ次の敵に狙いを付ける。
「うぅん……敵武装の鹵獲となると、少々考えなければなりませんね。相手を見境なしに破壊するわけにもいきません」
「ま、大丈夫じゃないッスか? あれだけいれば、使える部品残したやつも、けっこう残るでしょ」
 ダリィは気楽に笑いつつ、
「あたし、撹乱するッス。『ティターン』、スタンドアップ!」
 量産型ウォーゾーン『ティターン』を起動させたダリィは、
「エレノーラさん、守備隊さん。援護射撃よろしくッス!」
 そう言い残して跳躍し、空中から敵群に躍りかかる。
「まぁ、なんとかしてみましょう。都市の皆さんを救うためです」
 エレノールは再び、『オンディーヌ』の引き金を引く。
 ヤラレイターに向かって『レーザーライフル』を突きつけたダリィであったが、敵機もすかさずアームガトリングを向けて銃弾の雨を降らせてきた。
「おっと、危な!」
 サブアームで接続された盾が自動的に、WZを隠す。無数の銃弾が盾で弾けた。
「ヤラレイター、堅実でいい機体ッすね」
 皮肉ではなく、感心してみせるダリィ。アンジェリカから提供された内部図解は、彼女の【メカニック】としての目を満足させてくれるものであった。
 レーザーを放ちつつ間合いを詰めていったダリィ。
「そんじゃあ……美味しくいただくぜ! 電磁パルス、広域放射!」
 『ティターン』の頭部から、『鹵獲用電磁パルス』が放たれた。周囲を囲むヤラレイターどもが火花を散らしながら崩れ落ちる。中枢回路をやられた機体はそのまま動かなくなり、そうでない機体もどこかに不具合を抱えたか、動きを鈍らせる。
 それでもなお、砲口を向けてくる敵はいたが……。
 エレノールの必中の一撃がヘッドキャノンと頭部の接続部を撃ち抜き、あるいは右腕の肘関節を破壊した。武装がゴロリと、地に転がる。
「……もう残っていないッスかね?」
 周囲を確認したダリィが、八重歯を見せて微笑んだ。
「うしし、大量! ご馳走様ッス。これは清算が楽しみ!」
「そうですね。期待してもいいでしょう。状態のいい武装やパーツが回収できれば、理想的ですね」
 エレノールも辺りを見渡しつつ、満足気に頷いた。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 日常 『鹵獲兵器改造』


POW 火力の向上を試みる
SPD 破損個所を修復する
WIZ 自身の手に馴染むよう改造する
イラスト yakiNAShU
√ウォーゾーン 普通5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「上を見てくれ!」
 ヤラレイター陸戦型どもを撃破した√能力者たちに、守備隊から悲鳴のような通信が届いた。上空に浮遊するGreat-Invasion『ORCA』から、小さな黒い粒が次々と落ちてきているのだ。
 それはバグ・アーミーどもに他ならない。
 一刻も早くヤラレイターどもの残骸から兵器を回収し、防御用の装備に転用しなくては。
エレノール・ムーンレイカー
※アドリブ、連携OKです

キャノン砲やアームガトリングは車載や拠点防衛用の固定砲として改造ができそうですね。そちらの作業を手早く進めましょうか。

あ、そうだ、ちょっと試したいことがありまして。
――わたしの√能力に「進化の光」というものがあります。簡単に言えば対象に31年分の技術革新を与える魔法です。
つまり……兵器にこれを使用すれば、さらなる進化を遂げた兵器にできるかもしれない、ということです。相手側の技術力は言うまでもなく高水準ですし、相当高性能な兵器ができるかもしれませんよ。
というわけで早速、試してみましょう。果たしてどんな兵器に仕上がることやら。
クラウス・イーザリー
(今の内に急がないといけないな……)
こうしている間にも戦いは続いている
守備隊が持ち堪えてくれている間に回収と転用を急ごう

蒼月に乗り、ヤラレイター達の残骸から装備をもぎ取る
主に使いやすそうな頭部の火砲と右腕のガトリング、それから弾薬を回収して皆が集まっているところに持っていくよ

回収と運搬が終わったら金烏を使用
創造した幻影で壊れている物を全て修理し、修理後の物を守備隊が使えるようにメカニックで改造していくよ
時間があればレーザーブレードを解体して、出力系を何かに転用したいな……(他の能力者に案があれば手伝う)

休む間もなく、次はORCAとの決戦だね
勝利のために、守備隊の無事のために頑張ろう
駒門・クレイ
さて【戦車整備製造技能】を使って、火砲の補修を行いましょう。
戦車とは違いますが、砲の構造なんて古今東西似たようなものになると思います。レールガンやコイルガン、レーザーとなると難しいかもしれませんが、火薬式の火砲でしょう。多分。
前回回収したヤラレイターの主砲をメインにするのが良いでしょうか。砲身があればひとまず砲としての体裁は整うでしょう。
砲身の歪みだけは要チェック項目ですね。歪んだ砲身を使えば暴発に繋がりますから。
装弾は装填手が人力で込めれば良いのです。照準も照星と照尺による目視照準で良いでしょう。
自動給弾機構やロックオン機能みたいな複雑なものは後回しにして今は「数を揃える」事が第一です。

「これらを、拠点防衛用の兵器に改造するのですね」
 エレノール・ムーンレイカー(怯懦の精霊銃士エレメンタルガンナー・h05517)は、辺りに転がるヤラレイター陸戦型の残骸を見渡した。
「あぁ、使えそうな物はかなりありそうだ」
 あそこのアームガトリングは車両に固定しただけで使えそうだし、ヘッドキャノンとして使われていた砲塔は、かなりの数がある。これだけあれば、十分な火力が手に入るだろう。
 クラウス・イーザリー(希望を忘れた兵士・h05015)は満足げに頷きつつも、
「こうしている間にも、戦いは続いている。今のうちに急がないと……」
 と、回収を急いだ。
 その主力となるのはやはり、クラウスの決戦型ウォーゾーン『蒼月』である。ヤラレイターの残骸からベキベキと装備をもぎ取り、回収用の車両に積み込んでいく。
「ソフトウェア面は難しいですが、戦車系のハードウェアなら熟知しています」
 そう言う駒門・クレイ(90式戦車型少女人形レプリノイド・h02390)が頼もしい。
 その出自を思えば当然かもしれないが、彼女以上に戦車を熟知している者も、そうはいないだろう。
「まぁ、ヤラレイターは戦車とはちがいますが、砲の構造なんて古今東西、似たようなものになると思います」
 もっともそれがレールガンだのコイルガン、あるいはレーザーといったエネルギー系の装備となると難しいかもしれないが、
「火薬式の火砲でしょう、たぶん」
 実際その通り、ヘッドキャノンは火薬式の砲弾であり、構造はクレイの理解が及ぶところであった。
「あぁ、それも忘れちゃいけない」
 クラウスはヤラレイターの機体後部に搭載されていた砲弾や、弾帯で繋がれたガトリングガン用の銃弾を、こちらは慎重に運ぶ。
「……始まってしまいました」
 エレノールの耳が、ピクリと動いた。銃声が響いてくる。守備隊がバグ・アーミーどもと交戦を始めたらしい。幸い、敵は小型である。守備隊の火力でも、1体1体を倒すことはできるだろう。
 しかしこのままでは、やがて数に圧倒される。
 急がねば。
 そのまま使えそうなものは装甲車両であれトラックの荷台であれ、次々と搭載していく。
 ただし、その砲身の歪みをクレイは慎重に確かめた。
「これとこれは、大丈夫。残りは駄目ですね」
 ため息をつくクレイ。
 一見すると問題がなさそうな砲身だが、やはり歪みがある。もったいなくとも、これを無理して使えば暴発の危険がある。
「なら、それは」
 クラウスは砲身や損傷した部品を前に詠唱を開始した。不慣れで拙い詠唱ではあるが、辺りには眩い光が産み出された。太陽のような輝きだが、目を細めてなんとかそれを見てみれば、光源は鳥の形をしていた。
 クラウスがいくつも生み出した鳥の幻影は、砲身の歪みや弾薬がうまく送れなくなったガトリングガンを修理したのち、かき消えていく。
「おぉ、これなら大丈夫です」
 クレイが太鼓判を押した火砲を装着した車両は、改造が終了したものから次々と戦場へ送られていった。
 本当に、車体に砲塔を繋いだだけのものではあるが。
「装弾は、装填手が人力で込めればよいのです。照準も、照星と照尺による目視でよいでしょう。自動給弾装置やロックオン機能みたいな複雑なものは後回しです」
 もっともなクレイの言葉であったが、
「あ、でも、ちょっと試してみたくはありまして」
 と、エレノールは改造中の1両を呼び止めた。
「わたしの√能力に、『進化の光』というものがあります。簡単に言えば、対象に31年分の技術革新を与える魔法です」
「ほう、ほう?」
 聞き入る守備隊の兵士たち。
「つまり、兵器にこれを使用すれば……さらなる進化を遂げたものにできるかもしれない、ということです」
 戦闘機械どもの技術は、言うまでもなく高水準。
「へぇ、そりゃすごい。やってみてくれ!」
「はい、では……変化を拒む定理を焼き払い、 万象の理を越えて進化せよ!」
 魔法の光が放たれると、キャノン砲を搭載した装甲車両は瞬く間に……。
「……あまり、見た目は変わりませんね」
「とにかく、修理はできたみたいだな。さっそくもらっていくぜ!」
 旋回砲塔を持たない、かつて駆逐戦車だとか突撃砲だとか呼ばれた類のものとなったそれは、バグ・アーミーどもにその火力をまざまざと見せつけたのである。
 とはいえ。他の火砲と比べて圧倒的かと言えば、そうでもない。
「逆に言うと、砲塔の構造や砲弾は『30年経った古いもの』でも十分に役立つということかな」
 と、クラウスは分析した。
「そういうことですね」
 頷くクレイ。あの車両には、先ほどクレイが指摘した装置が搭載されていた。
「やはり、命中精度は桁違いですが」
「出力系が転用できると役立ちそうだ。アームブレードを解体しよう。
 エレノールさん、もう一度さっきのをお願いできるかな?」
「えぇ!」
 クラウスとエレノールが、ヤラレイターの解体を再開する。
 一方でクレイは「数を揃える」ことに注力し、武骨な改造車両たちは次々と戦列に加わった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『Great-Invasion『ORCA』』


POW 主砲『インビジブル集束砲』
【母なる意思 】から承認が下りた場合のみ、現場に【インビジブル集束砲】が輸送される。発動には複数の√能力者が必要となる代わり、直線上の全員に「発動人数×2倍(最大18倍)」のダメージを与える。
SPD 全門斉射
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【主砲を除く全砲門からの一斉射撃 】で300回攻撃する。
WIZ インビジブルビット起動
【主砲のエネルギーとなるクラゲ状のビット 】を召喚し、攻撃技「【分子結合阻害弾】」か回復技「【装甲修復】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[主砲のエネルギーとなるクラゲ状のビット ]と共に消滅死亡する。
イラスト みそじ
√ウォーゾーン 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

駒門・クレイ
対空戦闘ですか。
本来戦車は対空戦闘にも対艦戦闘にも有効な兵器とは言えませんが、空中戦艦なら的は大きいですから各種装備による【弾道予測】で有効打は打てそうですね。

【無人戦車中隊】による脚を止めない「行進間射撃」にて敵個体の1点に砲撃を集中させ、敵艦の装甲破壊を目指します。戦車は「遅い」と誤解されがちですが、実際は時速70kmくらいは出せますからね。
装甲を突破出来たら後はそこに集中砲火を行えば良いでしょう。

敵火砲への対策は速度と回避機動で対処するとして、ビットはドローンみたいなものでしょうから【高出力レーザシステム】による自動迎撃や【機関銃】による弾幕で対処ですね。
クラウス・イーザリー
「よし、次の部隊を送り込まれる前に急ごう」
持ちこたえてくれた守備隊に感謝しつつ、蒼月で空を飛んで敵の元に向かおう

見切りで全門斉射を掻い潜りながら紫電の弾丸を使用
味方を強化しながら、砲門を破壊や感電での機能不全を狙う
以降は攻撃を回避しながら、グレネードやミサイルを撃ち込んで爆破や誘導弾でダメージを与えていく
味方とも連携して、攻撃を集中させて巨大な母艦を効率的に破壊していこう

バグ・アーミーをこれ以上出される訳にはいかないし、多少の危険は顧みず早期撃破を狙おう
これからも守備隊がこの都市を守っていけるように、最低限の被害で終わらせたいところだね

「対空戦闘ですか」
 駒門・クレイ(90式戦車型少女人形レプリノイド・h02390)が見上げる視線の先で、Great-Invasion『ORCA』は巨体を揺らしながら遊弋していた。その腹からは次々とバグ・アーミーどもが落ちていくが、今のところ、守備隊は改造成った戦闘車両でそれらを迎撃していた。
「よし、次の部隊を送り込まれる前に、急ごう」
 クラウス・イーザリー(希望を忘れた兵士・h05015)が乗り込む決戦型ウォーゾーン『蒼月』の背には、『WZ用飛行翼』が装備されている。それによって一気に空へと舞い上がり、距離を詰めるクラウス。
「同感です。中隊全車前進、戦闘用意」
 クレイもまた、麾下の『無人90式戦車』に前進を命じた。
 敵はまだ、こちらを認識してはいないのだろう。手当たり次第の乱射も、クラウスやクレイを捉えてはいない。
「戦車は鈍重と誤解されがちですが……実際は、時速70kmくらいは出せますからね」
 飛行するクラウスだけでなく、クレイと戦車中隊も一気に距離を詰める。さすがに敵も気づいたか、こちらに砲口を向けてきた。
 しかしクラウスは恐れることなく『スナイパーライフル』を構え、渾身の叫びも気合もなく、静かに引き金を引く。
 放たれた『紫電の弾丸』は狙いを違うことなく、『ORCA』の砲をひとつ破壊した。
 炎を上げながら旋回する『ORCA』。残る砲が反撃してくるが、クラウスは右に左にと砲弾をかいくぐってそれを避けた。
「まずは1門……!」
 ライフルにグレネードを装着するクラウス。距離は近い。ほぼ一直線に飛んで直撃した擲弾が、またも敵の砲塔に命中した。
 その様を見上げつつ、クレイも。
「本来、戦車は対空戦闘にも対艦戦闘にも有効な兵器とは言えませんが……あれだけ的が大きければ」
 仰角いっぱい、それでも足りない。無人90式戦車たちは意外にも思える機動性で瓦礫に履帯をかませて乗り上げ、車体を傾けた。その斜面を駆けながら、一斉に射撃する。そのいくつかは敵の装甲で斜めに弾かれたが、クレイの『44口径120mm滑腔砲Rh120』から放たれた徹甲弾を初めとする数発が、『ORCA』の進路を押さえるように、その装甲を貫いた。
「……有効打は打てそうですね」
 クラウスから受けた【帯電】の感触を確かめながら、クレイは頷いた。
 しかし『ORCA』は新たなバグ・アーミーどもを降下させるとともに、『インビジブルビット』を起動させた。クラゲ状のビットが襲い来て、『分子結合阻害弾』を撃ってくる。
 そして上空からは、全身のあちこちからのぞく砲門を一斉に向けて射撃を開始した。数百発の砲弾が襲いかかってくる。ビットの攻撃と砲弾を浴びて、何両かの無人90式戦車が擱座して脱落した。さらに砲弾は『蒼月』の装甲で弾ける。機動性を重視する代わりに、装甲を薄くした機体である。攻撃を浴び続けるのは、まずい。
 しかし、多少の危険は覚悟の上。クラウスはさらに敵に肉薄していく。
「ビットの方は、任せてください。ドローンのようなものでしょう」
 と、クレイ。『高出力レーザシステム』の迎撃は功を奏し、次々と撃墜されていくビットども。
「助かる!」
 クラウスが放ったミサイルが、バグ・アーミーを降下させるためのハッチを破壊した。
「あそこだ!」
 クラウスがコックピットのマイクに向かって声を張り上げるのとほとんど同時に、クレイと戦車中隊は砲口をそちらに向けていた。
 地上から滑空砲が一斉に火を吹き、砲弾はハッチ部分へと吸い込まれる。凄まじい運動エネルギーが敵の内部で暴れまわり、『ORCA』もまた巨鯨のようにのたうち回った。
「あとは、あそこに集中砲火を行えばいいでしょう」
「あぁ。これからも守備隊がこの都市を守っていけるように……最低限の被害で終わらせたいところだね」
 クラウスはそう言いつつ、再びライフルを構えた。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

エレノール・ムーンレイカー
※アドリブ、連携OKです

鹵獲兵器の改造と投入は何とか完了しましたし、これで守備隊も幾分かは持ちこたえられそうですね。
それでは、地上の防衛は彼らに任せ、わたしは空からあのORCAを攻撃しに行きます。あれを撃破できれば、しばらくはこの都市にも安定がもたらされるはずです。頑張りましょう!

「光翼の目覚め」を発動し、光の翼で空へ。強化された基本能力と空中移動関係の技能で空中戦を展開し、敵の攻撃を引き付け、躱しながら新武器、エレメンタル・バスター・ライフルを合間合間に撃ち込んでいきます。
全門斉射は第六感で躱しながら、範囲外に逃れることで対処します。
ダリィ・フランソワ
アドリブ歓迎。
敬語が下手なWZ乗りのジャンク屋です。
「うぐぐ。金勘定してて改造に手を出せなかったっス」
「せめて今回は役に立つっスよ!」

量産型WZティターンをスタンドアップ。
空中からかく乱、砲撃を盾受けや機動でやり過ごしながらレーザーライフルで砲門を潰します。

「ひー。量産型に対艦戦はきついっすよー」
「こいつのレーザーじゃ装甲が抜けないっス!」

「え?危機回避の為システム自動起動?」

【決戦システム『ウラヌスマキア』】発動。

「ああ、もう!やってやる…!」

移動力4倍で一気に懐に潜り込んで。
レーザーブレードでどてっぱらの装甲を切り裂き、損傷部にレーザーライフル突っこんで3連射。

「内側からなら痛いだろ!」

 Great-Invasion『ORCA』が、空中をのたうち回る。あれでは中に搭載されたバグ・アーミーどももただでは済むまいが、まぁ、そんなことは気にすることではない。
 気になるのは、すでに降下したバグ・アーミーどもであるが、
「鹵獲兵器の改造と投入も完了していますし、あの様子なら守備隊も持ちこたえられそうですね」
 エレノール・ムーンレイカー(怯懦の精霊銃士エレメンタルガンナー・h05517)が改造した「最新鋭機」も未だ健在のようである。
「うぐぐ、あたしも改造してみたかったっス!」
 と、ダリィ・フランソワ(旅する少女人形レプリノイド・h07420)は歯噛みする。
「金勘定してて、改造に手を出せなかったんスよ!
 こうなったら、せめて今回は役に立つっス!」
「えぇ。地上の防衛は彼らに任せましょう。わたしは空から、あの『ORCA』を攻撃しにいきます。
 精霊たちよ、限界を超える力をわたしに!」
 エレノールの身体が光り輝いたように見えた。正しくはその背に一対の光の翼が生じ、輝くオーラが全身を包んだのである。手にした銃は水精の長銃『オンディーヌ』ではない。エレノールの新たなる武器は、『エレメンタル・バスター・ライフル』。
「あれを撃破できれば、しばらくはこの都市にも安寧がもたらされるはずです。頑張りましょう!」
「もちろんっス!」
 ダリィも量産型ウォーゾーン『ティターン』の出力を上げ、噴射炎を地面に叩きつけながら舞い上がった。
 その基本となる装備は盾と、レーザー機銃である。しかしながら、
「こいつのレーザーじゃ、装甲が抜けないっス!」
 と、ダリィは泣き言を言った。レーザーは虚しく敵の装甲で弾け、まぁいくつもの穴を穿ってはいたのだが、内部までは届いていない。
「破壊したハッチを狙いましょう」
「そうしたいところなんスけど……!」
 √能力者たちの攻撃で破壊されたハッチは、右脇腹の辺りといえる。しかし敵は身をくねらせて右旋回を続け、そこをこちらの目から隠そうとしていたのだ。
「知恵は回る……ということでしょうか」
 『エレメンタル・バスター・ライフル』が敵の装甲で弾ける。それは一枚一枚、『ORCA』の守りを剥ぎ取っていく。海中に血が漂うように、煙が全身のあちこちから上がっていた。
 それでも敵は、全身に装備された砲塔を旋回させて狙いを定めてくる。
 エレノールは、
「精霊力、限界駆動ッ!」
 急加速してなんとか、砲の射程外へと逃れ出た。
 副砲とはいえ、あれほど無数の砲弾を浴びてはひとたまりもない。ダリィはWZを旋回させるが……その眼前で、『ORCA』が大きく「口」を開いていた。
「ひぇ……ッ!」
 息を呑むダリィ。
 インビジブル集束砲が唸りを上げ、襲い来る。
 かろうじて直撃を避けたが、かすめただけで盾はサブアームごと吹き飛んだ。そして衝撃で、激しく機体が揺れる。
 すると、その時。
「え? 危機回避のため、システム自動起動?」
 コックピット内が警告灯で真っ赤に染まる。いや、染まっているのはコックピットだけではなく、『ティターン』の全身もである。その姿は……。
「大丈夫ですか、ダリィさん!」
「えぇ、なんとか……! あぁ、もう! やってやる!『ウラヌスマキア』起動!」
 決戦システムを起動させたWZが猛然と、『ORCA』に襲いかかった。
 敵は再び主砲を向けようとするが、
「そうは、させません」
 エレノールのライフル、その銃口に精霊力が充填され、光が増していく。それは怒涛の奔流となって敵に襲いかかった。
 主砲が粉砕された爆発の中、ダリィは破壊されたハッチから中へと飛び込んでいく。
「内側からなら、痛いだろ!」
 『高出力レーザーブレード』で切り裂かれ、ライフルの3連射を浴びた『ORCA』。その損傷は限界を超え、巨体をくの字に折り曲げ真ッ二つになりながら墜落していった。

 激しい衝撃と轟音。赤い炎とともにもうもうと立ち昇る煙は、敵にも味方にも戦いの決着を知らせる狼煙であった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

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挿絵イラスト