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最強 DRAGON 爆滅バトル!
「みんな、朗報だ。喰竜教団の教祖『ドラゴンストーカー』が弱体化したぞ」
連取・佐(不死身の強面系百面相おじさん(婚活中)・h02739)は今回の星詠みに関わる情報をルート能力者へ伝える。
「みんなが何度も根気強くドラゴンストーカーを倒してくれたおかげで、やつと融合していたドラゴンプロトコルの遺骸は消失した。今の教祖は本来の肉体で√能力者と戦わなきゃいけなくなるほど切羽詰まっている」
それでも、彼女は「自らの肉体を用いて真竜を復活させる」という目的を諦めておらず、弱体化した姿でなおもドラゴンプロトコル殺害作戦を続けようとしている。
「簒奪者をそう簡単に殺すことは出来ないが、弱体化した今なら完全に殺しきれるかもしれないな。それこそ『王剣』がないと仕留めきれないだろが……できるだけ叩いておけば、有事の際は更に弱体化しているはずだ」
佐が早速、今回の事件の予知を能力者達へ伝達する。
「今回の事件は、√ドラゴンファンタジーで開催される武術大会だ。ドラゴンストーカーも考えたようで、合法的にドラゴンプロトコルを殺せる状況と場所を探したようだ。この武術大会はルールなんてあってないような闇武術大会だ。巨額の掛け金が動き、優勝者は巨万の富と裏社会最強の称号を獲得できる。んで、予知の通りだと、荒くれ者のドラゴンプロトコルの青年剣士がドラゴンストーカーに殺されて、その遺骸を持ち去られてしまうってわけだ……」
要するに、√能力者達もその闇武術大会に参加して、ドラゴンストーカーを撃破してしまおうという魂胆だ。
「ついでに、決勝に残った件の竜青年の剣士をみんなが敗走させてくれると助かる。もちろん、命を奪わずにという前提だがな?」
予選トーナメントから準決勝までは各ブロックに分かれてのトーナメント戦。出場枠1つにつき参加人数は自由なので、チームで登録してもOKだ。決勝は誰かが残るまでのバトルロイヤル形式。ただし、この時点でドラゴンストーカーが本性を表すので大会は大混乱、勝敗どころではなくなる。√能力者達は同士討ちを気にすることなくドラゴンストーカーのみを討伐してほしい。
「ってことで、今回もよろしく頼んだぜ。今回の境界の入口は神社の鳥居だ」
佐は近所の小さな神社を指差すと、√能力者達の健闘を願った。
これまでのお話
マスターより

喰竜教団教祖ドラゴンストーカーが弱体化しました!
更に討伐回数を重ねて、完全抹殺を目指しましょう!
なぎてん はねおきです。
●概要
第1章から第2章までは裏武術大会のトーナメント戦の様子を描写します。第1章はモブキャラの盗賊や殺し屋などが√能力者の前に立ち塞がりますが、初戦は一般人の彼らでは√能力者に太刀打ちできませんので、如何にかっこよく勝つかをプレイングに記載してください。第2章は選手団として紛れ込ませていた喰竜教団員達との戦闘です。
第3章からはバトルロイヤル形式です。本来ならば√能力者者同士も敵なのですが、ドラゴンストーカーが暴れまわってくれるおかげで試合どころではなくなります。恐慌する会場を鎮めるためにも、√能力者達は力を合わせてドラゴンストーカーを撃破してください!
それでは、皆様のご参加をお待ちしてます!!
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第1章 冒険 『武闘大会に参加しよう』

POW
全力で戦い抜く
SPD
立ち回りを意識して動く
WIZ
観客席でヤジを飛ばす
√ドラゴンファンタジー 普通7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴

古い友人が言うには、どれだけ強くとも自分より弱いものにしか勝てないのならそれを誇る意味はなんなのか。それを答えられないものに力を扱う資格は無いそうだ。まぁ、金銭や名誉のために命のやり取りをしようなんて言う公共の害悪には無縁の話か。
私は平穏を脅かすあらゆる存在を憎む、この機会に纏めて駆除しておきたいところだが……
あまり許される行為でもないか?
血気盛んな猛者たちが集まる、闇の武術大会。血の匂いが立ち込める受付フロアの中で、リグ・レイヴン(穢れた血・h02427)は嫌気が差しながらも任務に当たるべくエントリーを済ませた。
「古い友人が言うには、どれだけ強くとも自分より弱いものにしか勝てないのなら、それを誇る意味はなんなのか。それを答えられないものに力を扱う資格は無いそうだ」
独り呟くリグ。彼女にとって、闇の武術大会など、弱者をいたぶるだけのゴミのような見世物小屋程度の認識でしかないようだ。
「まぁ、金銭や名誉のために命のやり取りをしようなんて言う公共の害悪には無縁の話か。私は平穏を脅かすあらゆる存在を憎む、この機会に纏めて駆除しておきたいところだが………おっと」
考え事をしていると、屈強な筋肉を持つ蛮族めいた斧戦士とぶつかってしまった。
「ああ? どこ見てやがるんだ!? つかカワイイ顔してやがんなァ! なぁ、俺とベットで『対戦』してくれたら、同じチームに入れてやってもいいぜ? なにせ有償はこのハザン様が掻っ攫うんだからな! キャッハハハ!」
下図な笑い声がリグの耳元でざわつく。
「チッ、試合前に処するなど、あまり許される行為でもないか? だがここはルール無用なんだろう? 失せろ、クズが! 死ね!!」
リグは天理の剣でハザンと名乗った男の左肩から先をスパッと切り落としてしまう。更に剣から放たれた電撃で、ハザンは急性心不全を起こして、白目を向いたまま死に絶えてしまった。
「フン……エントリーを済ませたのなら、もうすでに予選は始まってるとも過言ではない。迂闊に死にたくなければ、私に二度と声を掛けるな! 試合でならば命乞いを聞いてやるが、そうでなければこのクズと同じ命運を辿ると思え!!」
天理の剣が雷竜の爪を再現した巨大な刃へ変化し、それを荒くれ者共へ見せつけるリク。すでに自身の心身は穢れていると考えている彼女は、他者の命を奪うことに一切の躊躇などしないのだ……。
🔵🔵🔴 成功

アドリブ・連携お任せ
女性の……殺し屋チーム?
(「あぁ、合法的に対象を処理出来て、対象じゃなくても技術向上の実験体として処理と……どちらにしろ死に追いやる感じですか」)
……そんな悪い人達なら、食べちゃってもいいよね♪?
(一応、そういう場ということで序盤は追い詰められている様に見せて、相手の油断と会場の熱気を誘う)
さて、ここから少しずつ……
(√能力を使用。段々と形勢を逆転させて、熱気を最大まで上げて、この後相手がどんな目に遭っても進行に支障がなくして)
さて準備はいいですかね
大丈夫ですよ、優しく食べて上げますから♪
(1人ずつ順番に切り刻みながら隷属者に堕として、一片残らず喰らい尽くしていく)
自分の命を天秤にかけて、巨万の富と栄誉を求めるならず者達が一同に集結する闇の武術大会。神咲・七十(本日も迷子?の狂食姫・h00549)も任務のために参加を余儀なくされた。
「あんまり良い気分じゃないですね、こうして『見世物』として腐った金持ち連中の賭けの対象になるのはね……」
予選とはいえ、一試合ごとに莫大な賭け金が動く。生死を問わない戦いを安全圏から眺めて楽しむ輩に、神咲は顔にこそ出さないが不快感を抱く。
そんな彼女の予選初戦、相手は5人組の女性傭兵チームだ。だがその雰囲気は『傭兵』の纏うそれではない。神咲は訝しがった。
(女性の……殺し屋チーム? あぁ、合法的に対象を処理出来て、対象じゃなくても技術向上の実験体として処理と……どちらにしろ死に追いやる感じですか)
討伐対象のドラゴンストーカーも、標的以外の道中で出会ったドラゴンプロトコルを惨殺して合法的に自信と融合を果たすつもりであろうから、本当にここは無法地帯である。
(……そんな悪い人達なら、食べちゃってもいいよね……♪)
浸食大鎌『エルデ』を手元に呼び寄せた神咲の口元が、ニタリと怪しく釣り上がった。
試合開始から15分が経過した頃、観客は神咲への嘲笑と罵倒で溢れかえっていた。
「さっきからやられてばっかだなぁ! 殺される前にママのところへ帰って泣き付きな!」
「おい、トロトロと試合を長引かせてんじゃねぇよ! さっさとそのガキぶっ殺せ!」
「馬鹿か? もっといたぶって苦しませてからだろ! まずはそのガキの服と下着をひん剥いてくれよ〜ぉ!」
観客の好き勝手な暴言の数々。女性『傭兵』チーム達は次第に、この状況を盛り上げようと考え始める。目の前の少女はたった独りで守りに徹するのが精一杯だ。ならばこの試合は確実に勝てると踏んだ彼女達は、次の試合にも自分達へ掛けてもらえるべく観客の『要望』に応え始めた。
まずは大盾持ちが神咲へタックル。激突されて後ろへ吹っ飛んだ彼女へ、狙撃手のクロスボウの矢が飛び込んでくる。これをもう一振りの大鎌『アリル』で矢を遮るが、盾兵を飛び越えて斧使いが全体重を乗せた一撃を振り下ろす。凄まじい金属音が会場に轟けば、観客のボルテージも一気に上る。そこへ、後方から術師が神咲の身体を茨で拘束すると、真っ赤なモッズコートを引き裂くべく締め上げてゆく。
神咲は状況をよく観察していた。そして会場の熱気と、相手チームの慢心が最高潮に達した瞬間を見極めて√能力を行使する。
「んぅ……私もやりましょうか」
次の瞬間、身体を縛り付ける茨が未知の植物によって食いちぎられてゆく。傷ついたモッズコートと彼女の肉体は瞬時に再生され、大鎌が禍々しく赤い輝きを放つ。相手チームは信じられないと言いたげに、あからさまに動揺している。
「さて、準備はいいですかね? 大丈夫ですよ、優しく食べて上げますから♪」
振り上げる紅の大鎌。相手チームの盾兵がすぐさま仲間を庇うべく、前へ躍り出る。しかし、頑丈な大盾を『貫通』する紅の大鎌が盾兵の上半身と下半身を一撃で刈り取って上下真っ二つにしてみせたではないか。
「はいオシマイです。今まで手を抜いてあげたのに、まさか私に勝ったつもりですか? 凌辱ショーを始めるくらいには余裕でしたか? この糞ロリコンが。わかりました、では意趣返しとして……私は『ライブクッキングショー』を始めますね♪」
真っ二つになった盾兵の肉体が、隷属培養能力によってゾンビめいて動き出す。その全身はまるで血液で出来た刃が生えた生物のようだ。
「さ〜て、まずは『具材』は一口大にカットしましょう♪ みんなみんな、私が一片残らずくらい尽くしてあげます♪ あ、どなたかお醤油持ってますか? ない? 残念です……」
操られた死体が、かつての仲間を襲撃する。神咲の物質貫通する大鎌の一撃も、移動速度3倍になったことと合わせて相手チームは一変して狩られる側に堕ちた。
「どうせ日の目の見ない殺し屋ですし、殺されたって文句ないですよね? ああ、もう食材担ったので喋れないんでした♪ あっははは!」
血みどろになった口元を拭う神咲の姿は、その場にいる観客を恐怖と困惑でざわつかせたのだった。
🔵🔵🔵 大成功

ニオイも、フンイキも……『らくえん』と全然違え
ふふん。たまにゃアウェーで闘んのも、新鮮で楽しいモンだ
客席に手を振りつつ入場 武器は不使用
客層は、だいぶ荒っぽいカンジ?
いいね、ブチ上げてやったるぜ
カワイイ女のコっつっても、手加減はナシで、ね。そっちの本気が見てえんだ、私は……
開戦後、暫くは相手の攻撃を避けるだけ
大きく派手に、見栄え良く動き、客を満足させてやる
壁際に追い詰められたフリをして
んー。うん、だいたい分かった。アンタじゃ痺れねえ
振り下ろされた相手の得物に、右手の爛斬を真っ向からカチ合わせ切断
わはは、んなナマクラじゃ斬れねえよ!
動揺した隙に、防具をバラバラに斬り壊す
左の正拳で鳩尾を突きKO
雨神・死々美(紫相の忌術師・h05391)の出自は特殊だ。平和な√EDEN世界にて、裏闘技の賭博会場で日々の糧を得るアングラファイターだ。故に、違う世界線の裏闘技大会とあらば出場するに決まっていた。彼女は√ドラゴンファンタジーの空気や土の匂いを嗅ぐ。
「スンスン……ニオイも、フンイキも……『らくえん』と全然違え。ふふん。たまにゃアウェーで闘んのも、新鮮で楽しいモンだ」
彼女は慣れた様子で客席へ手を振りつつ入場。こうすれば自分の心象が良くなり、賭け金が釣り上がると経験から知っている。なお、今回は武器は不使用での参加だ。
「んー? 客層は、だいぶ荒っぽいカンジ? いいね、ブチ上げてやったるぜ」
そんな雨神の対戦相手は、二丁拳銃遣いのようだ。
「お嬢ちゃん、止めておきな。アンタじゃ俺に近付けやしないさ」
これに雨神がニタリと口角を吊り上げながら言葉を返す。
「カワイイ女のコっつっても、手加減はナシで、ね。そっちの本気が見てえんだ、私は……」
「徒手空拳でその自信、よっぽど腕が立つらしい。だったら、まずは俺の帽子をその拳で撃ち落としてみろ!」
男はすぐさま魔法弾を雨神へ発砲した。開戦後、暫くは相手の攻撃を避ける事に雨神は専念する。挙動は大きく派手に、見栄え良く動き、客を満足させることを忘れない。これも経験からの行動だ。自分に金を賭けさせる小技だ。その一環で、壁際に追い詰められたフリをして会場の空気を更に温める、
「んー。うん、だいたい分かった。アンタじゃ痺れねえ」
次の瞬間、雨神の身体は雷光めいて凄まじい速度で前へ飛び出し、一気に男の懐へ肉薄。
「くそ! 今まで様子見だったのか!?」
男は至近距離から雨神を狙撃するが、彼女は男の腕を手刀で外へ弾いて被弾を免れる
「ズバズバーっ!」
√能力が乗った右手「爛斬」を真っ向から男の拳銃とカチ合わせ、そのまま手から溢れる高濃度の酸で切断してみせる。拳銃には銃剣が付属していたにも関わらず、素手で刃物を溶断してみせたのだ。
「わはは、んなナマクラじゃ斬れねえよ!」
男が動揺した隙に、次々とその防具をバラバラに斬り壊す雨神。
「こ、降参だ! なんだよ、手から強酸が出るって!?」
男は恐れをなして全力で逃げ出してしまった。
「あー、行っちまった……次はもっと滾る相手だといいんだがな……」
全身から猛毒を発する体質の雨神に、観客達から歓声とどよめき湧き上がった。
🔵🔵🔵 大成功

√発動中
「ご主人サマー☆武術大会だぞ☆武術大会とかなろう系ファンタジーの王道だぞ☆」
おめーは何言ってやがる…!?
取り敢えず普通に参加(メルシーも別個に参加☆
【戦闘知識】
対戦相手はなんかカッコいいクールな主人公雰囲気な殺し屋
彼女とかもいそう
僕はモブ盗賊ムーヴ
おうおう…随分スカしてるじゃねぇかこらぁ!ぶっとばしてやんよごらぁ!
なんて雑魚ムーヴかましつつ冷徹に観察
【属性攻撃・弾幕・二回攻撃・切断】
賢者の石は蛇腹剣に変化…ちょっと気に入っただけだがな
火炎弾で蹂躙しつつ殺さない程度にボコす
ってな感じで色んなフラグブレイクな闘いだっ
メルシー?
別個に参加してやはり強化された能力で戦う
相手はお任せ
カシム・ディーン(小さな竜眼・h01897)は一攫千金の匂いを嗅ぎつけ、この闇闘技大会に参加していた。
「ご主人サマー☆ 武術大会だぞ☆ 武術大会とか、なろう系ファンタジーの王道だぞ☆」
「おめーは何言ってやがる……!?」
相棒のメルクリウスの妄言を聞き流し、カシムは参加受付を済ませた。
「メルシー、おめーとは今回別行動だ」
「えー?」
「おめーだけでも十分勝てるだろうが!」
「あ、なるほど☆ ご主人サマとメルシーで賞金独占作戦だね☆」
「話が分かるじゃねぇか……健闘を祈る!」
カシムはすぐさま人混みの中へ逃げていった。
(うおおお! 久々にあいつの目から逃れて自由だー!!)
思惑とは別に、カシムはたまの単独行動に喜ぶのだった。
そして肝心の試合の方は、カシムの相手はイケメン金髪殺し屋であった。
「ふん、まだ子供じゃないか……殺してしまうより、私が育て上げて駒として遣いたいものだ」
「なんだとてめー!? オウオウオウオウ! 随分スカしてるじゃねぇかこらぁ! ちんこ蹴り飛ばすぞぼけぇ! ぶっとばしてやんよごらぁ!」
対してカシムは完全にド三下チンピラムーブである。
互いにスピードを信条とした戦いは、意外にもあっけない幕引きを迎えた。
イケメン殺し屋の投げナイフをかわしたカシムは、手に握っていた賢者の石を蛇腹剣に変えて魔力をまとわせた。
「前の任務で意外と使い勝手良かったんでな……つーわけで、色んな意味でフラグブレイクな戦いなんだよボケナスがぁぁぁー!」
不規則な剣身のうねりがイケメン殺し屋を翻弄し、更に剣身から火炎弾が発射されて爆撃してみせる。
「そんなの初見でわかるかー!!」
爆発に巻き込まれたイケメン殺し屋は、天高くふっ飛ばされて二度と戻ってこなかった。
🔵🔵🔵 大成功

今日は令嬢・星乃じゃなく、冒険者・ステラとしてビキニアーマー姿で。
弱体化したと聞いたけど、相変わらずねドラゴンストーカーっ。
彼女の悪行は必ず止めてみせるから!
……この武術大会、やっぱり男性の参加者の方が多いのかしら? 私の流派的には都合が良いけど。
ほ、本当は恥ずかしいのを我慢して、対戦相手に抱き付くわっ。胸を押し付け、太股も擦り付けて、「こ、こんな怖い大会だって知らなくて……痛くしないで……」と誘惑。60秒間の時間稼ぎを。
……それによって相手の生命エネルギーを吸い取って消耗させた上で、必殺の手刀でとどめを刺す作戦。
……殺害まではしないけど。
私の流派は『究極の男殺し』なの。……ごめんなさいね。
竜宮殿・星乃(或いは駆け出し冒険者ステラ・h06714)はドラゴンストーカーの動きを察知すると、すかさず裏闘技大会へ参加した。
「弱体化したと聞いたけど、相変わらずねドラゴンストーカーっ。彼女の悪行は必ず止めてみせるから!」
今日は普段のお嬢様の肩書ではなく、ビキニアーマーを着込んだ冒険者ステラとして行動する。その扇情的な装備に、周囲の男性の眼差しがまとわりつくのを彼女は感じている。
「……この武術大会、やっぱり男性の参加者の方が多いのかしら? 私の流派的には都合が良いけど」
しばらくして、星乃は対戦相手の屈強な男性格闘家との試合に臨む。
「そのような裸同然の姿で俺に勝とうと言うのか? 笑止千万!」
熊の如き巨体が星乃の身体めがけて突っ込んできた。
「き、来たわ! 本当は恥ずかしいけど……ええいっ!」
星乃はなんと、向かってくる巨体の男へ目掛けてしがみついたではないか! その豊満な胸元や絹のような肌の太ももを相手にこすりつけ、涙ぐみながら上目遣いで見詰める。
「こ、こんな怖い大会だって知らなくて……痛くしないで……?」
「な、なにをしている!?」
「貴方だって……痛いのはイヤでしょう? ほら……よしよし……」
「はァふ!? ば、馬鹿者!! 衆人環視の状況で、どこを触って……! あ、擦るな! やめてくれ……!」
どうやら女体に免疫がないのか、対戦相手の男は丸太のような陰根を隆起させて興奮を隠しきれない様子。
(きゃあ……! すごく……おっきい……! 私の腕より長くて太いです……! その先から濃厚な雄の匂いも漂ってきて……ハァ……身体が熱くなっちゃう♪)
男性のソレを目の前で見詰めて星乃も徐々に興奮してゆく。
観客達も突然の「イベント」にやんややんやと声援を送ってみせる。
そのまま乱痴気騒ぎは60秒間ほど続くと、いつの間にか男は顔面蒼白になっていた。
「今です! ごめんなさい……!」
必殺の手刀が男の頸部を強打、一瞬で意識を奪ってみせた。
「相手の生命エネルギーを吸い取って消耗させた上で、必殺の手刀でとどめを刺す作戦。うまくいきました……殺害まではしないけど」
男が気絶した瞬間、その下腹部からむわぁ……と雄の香りが一気に解き放たれる。気絶したことで筋肉が緩んで、一気に精が放出されたらしい。
「私の流派は『究極の男殺し』なの。……ごめんなさいね。ハァ……」
胸いっぱいに血の香りではなく男の香り吸い込んだ星乃は、このあと、自ら蹂躙されたい男達から言い寄られて決勝まで進むわけだが……それはまた別の話である。
🔵🔵🔵 大成功

弱体化は嬉しい知らせですね
もう犠牲となる方を出したくありません
教祖さんを倒しましょう
そのためにも
まずはトーナメントを勝ち進まないといけませんね
戦闘開始時はきちんと礼をします
よろしくお願いします!
不意打ちや奇襲もあるでしょう
猫耳や猫のお髭で音や振動を感じて
背後や死角からの攻撃も
ささっと余裕で避けちゃいます
にっこりと笑って
アコルディオンシャトンで
元気いっぱいの
流行のポップスの演奏開始です
とんぼを切ったり背面跳躍したりして
敵の攻撃を回避しながら演奏は続けています
うーん、そんな単調なリズム攻撃には
当たって上げられないですよ
今度は此方の番です
響き渡る音色が
対戦相手やその得物や乗り物を震度七で震わせます
この振動はマヒ攻撃も組み合わせていますので
ぶるぶるしながら動けなくなりますよ
簒奪者さんでないのなら命は奪いません
悪人さんでも命は一つですからね
甘いのかもしれませんけれど
こんな感じでトーナメントを勝ち進んでいきます
殺伐とした空気の闇闘技大会の会場で、似つかわしい黒猫がおヒゲをピンと立てて意気込む。箒星・仄々(アコーディオン弾きの黒猫ケットシー・h02251)だ。
「なんと、教祖さんの弱体化は嬉しい知らせですね。もう犠牲となる方を出したくありません。今度こそ教祖さんを倒しましょう。……そのためにも、まずはトーナメントを勝ち進まないといけませんね」
箒星は早速出場の受付を済ませて身体をグーンと伸ばす。ストレッチすることで歌声がよく通るようにするためだ。そしてとうとう試合開始だ。
「戦闘開始時はきちんと礼をしなくては。よろしくお願いします!」
「ハン、猫獣人が相手かい?」
性悪そうな女盗賊がナイフを見せびらかしながらニタリと笑みを浮かべた。
「すぐに片付けてあげるさね!」
すると女盗賊の姿が目の前から忽然と消える。なんて素早い機動力か!
「死ね!」
一瞬で箒星の背中へ回り込み、ナイフをその背中へ突き立てんと振り下ろす。だが、箒星はそれをあらかじめ想定している。猫耳や猫のヒゲで空気の振動を感じることで、背後や死角からの攻撃をささっと余裕で避けてみせる。
「なに!?」
「私は『音楽家』ですので、些細な音にも敏感なのですよ」
にっこりと笑ってアコルディオンシャトンを奏でる箒星。奏でられる音色は元気いっぱいの流行のポップス。
「呑気に演奏なんて、アタシを舐めるな!」
女盗賊は箒星の真横へ回り込むと、ナイフではなく鋭い蹴りを放った。蹴り飛ばされた箒星は空中で一回転してリングの上に着地するが、ズキズキと脇腹に鈍い痛みが走っている。
「大丈夫です、√は見えてますから。ラララ〜♪」
すかさずアドリブでメロディーラインを歌い上げる箒星。すると突然、女盗賊が自分の脇腹を抑えて苦悶の声を上げた。
「うぐッ!? なんだ? おェ……! まるで脇腹に牛か馬か何かが激突したみたいな痛みが……」
箒星は√能力の歌声によって、ダメージを3倍にして女盗賊へ跳ね返したのだ。更に蹴られた箒星の脇腹は瞬時に治療されて痛みが引いてゆく。こうして箒星は敵の攻撃を回避しながら演奏は続けていく。受けたダメージは即座に3秒以内に跳ね返し、自分は無傷のまま女盗賊を追い詰める。
「うーん、そんな単調なリズム攻撃には当たって上げられないですよ。今度は此方の番です」
響き渡る音色が女盗賊とその得物であるナイフを震度7の振動で激しく震わせる。突如ブルブルと震え始めた自身の身体とナイフを抑えきれない女盗賊は、その場に倒れて起き上がれなくなってしまった。
「この振動はマヒ攻撃も組み合わせていますので、ぶるぶるしながら動けなくなりますよ」
「あばばばばばば!? きもちわるいぃぃぃぃ……!」
頭部も激しく揺さぶられる女盗賊は、脳も揺さぶられて三半規管の感覚が崩壊してしまった。目がまわり、その場でゲーゲーと嘔吐。試合続行不可とみなされ、箒星の勝利だ。
「悪人さんでも命はひとつですからね。甘いのかもしれませんけれど、私は貴女を殺しません。ちゃんと真っ当に働いてくださいね。でないとまた『演奏』しに向かいますので」
「オエ……わ、わかったよ……盗賊から足を洗うから……うぅ……」
顔面真っ青になった女盗賊は、箒星へ更生を誓うのだった。
「さて、教祖さんも勝ち上がってくるはずです。決勝は乱戦になりそうですね……」
今のうちに準備を整えなくては、と箒星は人混みの中へ消えていった。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功

◯アドリブ連携歓迎
至って単純明快な内容で助かるぜ。
喧嘩が好きっつーワケじゃねえけどここはいっちょやってやるk(出場)
……ガラ悪すぎじゃね???
おっと悪い、つい本音が(謝っていない謝罪)
ガキって俺より身長低い奴に言われてもなあ(露骨に煽る180.3cm)
……とかマジレス気味の返しで煽りに対応しつつ【高速詠唱/オーラ防御】でさくっと防ぎながら【多重詠唱】
【【昇華】千里を見通せし父点の断罪】で一発KOをキメとくぜ。
その場から動かず無傷で撃破、ってすると結構注目してもらえるよな?
俺もドラゴンプロトコルだし、目立つ行動したら【おびき寄せ】られねえかなって。
そしたら狙われてる方を逃がしやすくなるハズだぜ。
命護・凌哉(大地を守護せし白黒の残滓・h01033)という男は「不器用」である。優しい凌哉は常に誰かのために動く。自分のことは割と後回しで、人助けに精を出す。だからだろうか、いつの間にか彼は苦労人属性がつきまとい、自然とツッコミ体質になっていた……。
「ま、俺が苦しむ程度で周りが笑顔になってくれるなら頑張り甲斐があるってもんだ。つか、今回の教祖様は至って単純明快な作戦内容で助かるぜ。喧嘩が好きっつーワケじゃねえけど、ここはいっちょやってやるか――」
意気揚々と闇闘技大会の受付を済ませようと会場へ足を踏み入れる凌哉は、片目を眼帯で覆うモヒカン半裸マッチョマンや全身ジャラジャラとピアスを鳴らす狂人達の巣窟に思わず呼吸が止まる。
「ヒュッ……ガラ悪すぎじゃね???」
「あ? なんつったてめー!?」
血の気の多いモヒカン頭が凌哉を怒鳴りつける。慌てた凌哉はモヒカン頭をなだめようと試みる。
「おっと悪い、つい本音が出ちまった。だって絵に書いたような悪人面がところ狭しと並んでたら、思わず出るだろ……本音が」
凌哉自身は謝罪と弁明のつもりのようだが、モヒカン頭にとっては完全に煽り文句二しか聞こえないようだ。
「んだとガキが!?」
「いや、ガキって。俺より身長低い奴に言われてもなあ」
凌哉はモヒカン頭を『見下ろす』と、苦笑いを浮かべながらそそくさと受付へ向かっていった。露骨に煽る180.3cmの青年に自尊心をバキバキオラれたモヒカン頭は、その後エントリーを取りやめて故郷でシークレットシューズ職人になるのだが、それはまた別の話である。
そして遂に凌哉の試合が始まる。
「あ、もしかして対戦相手はお前だったの? さっきはごめんな? 迷子かと思って係員に引き渡しちまってさ」
「アンタまじでノンデリすぎじゃね!? これでも成人してんだバーカ!」
「いやだから謝ってるだろ……? あ、そうか。成長しても小さいままの種族だったりするのか?」
「ちげーわボケ! 単純にガキん時に栄養失調で発育不十分な三十路だわって、歳言っちゃったよ絶対殺す!! うわーーーん!」
背の小さい女児のような女性が眼を血走らせて激怒。その手に握る杖から雷を放った。
「黒焦げになりやがれ! サンダーレイ!」
「あ、悪ぃ。俺、魔法耐性がかなりあってさ?」
こんなこともあろうかと、多重詠唱による対魔法防壁によって雷が弾かれてしまった。これに小柄な女性の顔が引きつる。
「ハァァァ!? 自慢の無詠唱の魔法が!? 小型のドラゴンを炭化させたこともあるにに!?」
「うん、まじでなんか、ごめん……。つーわけで今度は俺の番だな」
気まずそうな凌哉は一歩も動かぬまま、その目で他の√を観察し、視界に収めた小さな女性へ手をかざす。
「其は全知全能の瞳、仇為す者を逃さぬ一条の流星! 術式展開!」
「え? なに、なになに!?」
女性の頭上が途端に晴れ渡り、青空から神々しい光条が降り注ぐ。
「|【昇華】千里を見通せし父天の断罪《ピュリフィケイト・クレアヴォヤンスサンクション》ッ!」
次の瞬間、女性の頭上に降り注ぐ裁きの光がその皮膚を焼き焦がす!
「あちちちっちち! もう嫌だーーーーーー!!」
太陽光でトーストされた女性は、全身が真っ赤に腫れ上がったままリングから飛び降りて逃亡してゆく。後に彼女はこの経験から鉄板焼料理の鉄人として名を馳せるのだが、凌哉にそれを知る由はない。
一方、全く動かず無傷で相手を負かした凌哉に、会場から拍手喝采が沸き起こる。
「ふう、なんとか勝てたな。これで教祖様も俺に目をつけてくれりゃいいんだがな、俺もドラゴンプロトコルの端くれだし」
凌哉は最初から、予知で示された被害者の代わりに自分を標的に仕向けるべく行動シていたのだ。やはりこの男、自ら苦難の道を選ぶ『お人好し』である。
🔵🔵🔵 大成功
第2章 集団戦 『堕ちた近衛騎士団』

POW
連携攻撃
【槍の連続突き】による牽制、【メイスに仕込まれた鎖】による捕縛、【長剣】による強撃の連続攻撃を与える。
【槍の連続突き】による牽制、【メイスに仕込まれた鎖】による捕縛、【長剣】による強撃の連続攻撃を与える。
SPD
待機部隊の召集
事前に招集しておいた12体の【待機させていた部隊】(レベルは自身の半分)を指揮する。ただし帰投させるまで、自身と[待機させていた部隊]全員の反応速度が半減する。
事前に招集しておいた12体の【待機させていた部隊】(レベルは自身の半分)を指揮する。ただし帰投させるまで、自身と[待機させていた部隊]全員の反応速度が半減する。
WIZ
通信魔道具接続
半径レベルm内の味方全員に【通信魔道具】を接続する。接続された味方は、切断されるまで命中率と反応速度が1.5倍になる。
半径レベルm内の味方全員に【通信魔道具】を接続する。接続された味方は、切断されるまで命中率と反応速度が1.5倍になる。
かくして、√能力者達は順調に勝ち上がってゆく。
次は準決勝グループ戦、ここからは完全に敵が入り乱れて潰し合うサバイバルバトルだ。
「さあ、騎士達。邪魔な参加者は殺して構いません。ドラゴンプロトコル様は半死半生で私のもとへ連れてきてください。いいですね?」
「「はっ!」」
西洋鎧甲冑を纏った騎士達は、喰竜教団の尖兵達だ。彼らもここまでチームを組んで勝ち抜いてきた実力者達である。この騎士達はなんとしてもこの準決勝で全身倒しておかねばなるまい。そして――。
「ガッハッハ! 死にたい奴だけ前に出てこい!」
予知で示唆されたドラゴンプロトコルの竜剣士も健在だ。彼にはまだ敗退してもラテは困る。程よく彼を援護しつつ教団の騎士達を全滅せよ、√能力者達!