シナリオ

理性と快感の間に…

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 エステティック・サロン『モナローム・シェリ』
 普段、入る事の無い通りを散策してみたのが偶然であるならば、その店舗を見つけたのも、また偶然であった。
 テオ・マルティンは、この時分は、女性客限定で格安の施術を行なっているのだという店の売り文句に興味を引かれて、その扉を開く。
 店の内装は、白や黒を基調とした落ち着いた色調のもので統一されていて、静かに流れている音楽も、耳に心地の良いものだった。
 丁寧に対応をしてくれる店員から各種施術コースについての説明を受けて、考慮の末に、|御勧《おすす》めであるという、店舗独自のアロマ・オイルを使用する180分間のコースを選択した。
 店の奥にある施術室に案内されると、施術担当者からは、これに着替えてくださいといわれて、紙製のブラジャーとショーツを手渡される。
 それは局部が、かろうじて覆われる程度の面積しか無い、かなりの際どさを持つデザインのものではあったのだが、余りにも自然な様子で手渡されてしまったが|故《ゆえ》に、恐らくはそういうものであるのだろうと納得してしまった。
 過激な衣装を着用する事に対しての気恥ずかしさはあるものの、大人しく、それに着替えてから、用意されている施術用の|寝台《ベッド》に、身体を横たえる。
 ――下着の面積が余りにも僅少であった|為《ため》に、同年代の娘と比べれば少し大きめである乳輪や、年齢相応の茂りを持つ陰毛が、外に|食《は》み出てしまわない様にするのに、少しだけ手間取ってしまった。
 身支度を整えてから待っていると、男が部屋に入ってきて、施術が開始された。
 今更ではあるが、見知らぬ男の前で、肌も露わな恰好を晒している事に、強い羞恥を覚えていた。
 人肌と同程度に温められている、特別性のアロマ・オイルを、たっぷりと背中に掛けられる。
 剥き出しの肌が、トロリとした粘液の感触に包まれたかと思えば、それを、男の掌が広範囲に塗り広げていく。
 アロマ・オイルに含まれている不思議な甘い香りが、鼻腔を擽った。
 そして、施術が開始された。



(んっ……なんだか……身体がポカポカとしますね……それに、この甘いオイルの香り……頭が|呆《ぼう》とします……)

 テオは、特別性のアロマ・オイルを用いたエステの心地良さに、その身体を委ねていた。
 当初こそ裸も同然の恰好のままで、男の手による施術を受ける事に対する気恥ずかしさを覚えていたものではあるが、それも僅かな間の事だけであった。
 今は身体に溜まっている老廃物を押し流しているのだという男は、黙々と、入念な施術を続けている。
 時間の経過と共に血行が良くなり、精神が快く高揚していく実感がある。
 気持ち良い――それは、事実ではあるのだが。
 少しだけ困った事態が発生していた。

「んっ……❤」

 先程から、意図せずして唇の隙間から漏れてしまう、微かに乱れた甘い吐息。男の掌が、瑞々しく張り詰めている安産型の尻肉の曲線を揉みしだく度に、女の際どい箇所にまで指先が触れて、それがジンと痺れる様な快感を|齎《もたら》した。
 室内に時折、響いているクチュリという粘ついた水音は、塗り広げられていくアロマ・オイルが原因では無い。
 たっぷりのオイルを沁み込ませた紙製のショーツの内側――テオ自身の秘部の奥から、何時の間にか滲み出る様になってしまった愛液によるものだ。
 それを自覚すれば、男の指先が股間を掠める度に、甘い声を漏らしてしまいそうになり、気恥ずかしさに、唇を思わず噛み締めた。
 体感では、施術の開始から、まだ30分ほどしか経過していないだろうか。
 そうだというのに――テオは、施術の当初には感じていなかった強い羞恥心と、悶々とした気持ちとを持て余していた。

「あ、んっ……ふっ、んん……❤」

(あぁ……どうして、私は……急に、こんな……❤ オナニー……したい……❤ オマ〇コ……滅茶苦茶に、弄って……気持ち良く、なりたい……❤ 昨日、あんなに、したのに……❤)

 ハァハァと、呼吸が荒くなる。
 額に汗が滲み、男の指先による刺激を更に求めるかの様に、無意識に、もぞもぞと下半身を揺らしてしまう。
 「どうかしましたか?」と男に問われても、恥ずかしさの余りに「何でもありません……」と返す事しか出来なかった。
 施術開始から1時間――既に身体の疼きは我慢の限界まで来ていた。
 明らかに喘ぎ声にしか聞こえないような、はしたない声を、もう幾度も上げてしまっている。

(あと2時間……早く終わってください……❤ そうしたら……そう、したら……❤)

 テオの瞳からは理性の光が|喪失《うし》なわれていて、その表情は劣情に弛緩してした。
 頭の中では、ふしだらな妄想を逞しくしてしまっている。

(あと、2時間……無理、です……❤ 我慢、でき、ない……❤ もっと、気持ち良く、なりたい……❤)

 その瞬間、最後の理性が融解したのだと自覚できた。
 身体の奥底から湧きあがってくる衝動に抗し切る事が出来ずに、施術中の男の指に、自ら股間を擦りつけていく様に下半身を動かした。
 その瞬間、快感が|真白《まっしろ》な閃光となって、脳裏で弾ける。

「あ、あっ、あっ……!❤ あ、あぁぁぁぁぁぁっ……!❤」

 施術中に、あられもない嬌声を上げてしまう事の羞恥など覚える余裕も無い程に。
 全身がブルブルと震えて、噴き出した蜜が、股間に喰い込む紙製のショーツから溢れ出す。

「はぁー……はぁー……❤」

(どう、して……イったのに……全然、収まりません……❤ それどころか、もっと、疼きが……!❤)

 身体を絶頂の余韻に震わせていると、アロマ・オイルと淫蜜とで濡れそぼった紙製のショーツの淵に、男の指先が引っ掛かる。
 それを脱がされ様としているのだと気づけても、抵抗しようという気にさえもならなかった。
 力が抜けた身体を抱え上げられて、尻を高く突き上げる様な卑猥な恰好を強要されたとしても、大人しく、それに従ってしまう。
 施術用の|寝台《ベッド》に上がってきた男が、施術着を脱いで、裸になるのが分かった。
 男の股間に備わっている生殖の為の器官は、興奮に|熱《いき》り立っていて、今にもはち切れんばかりになっている。
 ビリ、という封を破る音。薄いピンク色の|避妊具《コンドーム》が、馴れた手つきで、男根に装着される。
 テオは、その一連の動作を。

(嗚呼、早く……❤ 早くぅ……❤)

 身体の奥底から湧きあがってくる、|灼《や》けるような熱さに苛まれながらも、待ち望んでいた。
 テオの細い腰を、男の掌が、両脇から挟み込む。
 しとどに濡れる秘穴の入口に、極薄のゴムに包み込まれている亀頭が押し当てられた。
 男の口許に、罠に嵌まった獲物を嬲る様な、嗜虐的な笑みが浮かぶ。
 「それでは、力を抜いてくださいね」と云う言葉と共に、男が、ゆっくりと腰を突き出してきた。
 テオの、いやらしく涎を零している秘唇を抉じ開ける様に、男の逞しさが、たっぷりと潤んでいる肉穴を貫いていく。

「あ、あっ、あっ、あぁぁーっ!❤ あぁ、あぁーんっ!❤」

 施術室の扉を貫通して、廊下にまで漏れ聞こえるのでは無いかと思える程に大きな、そして淫らな声が、喉奥から迸った。
 男が腰を前後させるよりも先に、意に反して、自分の腰が、いやらしく踊り出してしまう。

 ギシリ、ギシリ――ギシギシ、ギシギシギシッ。
 グチュリ、グチュリ――グチュグチュ、グチュグチュグチュッ。
 パン、パン――パンパン、パンパンパンッ。

「あっ、あっ、あっ❤ き、気持ち良いですっ……❤ オチン〇ン、凄く、気持ち良い……っ!❤ 私……イッ、イッちゃうっ!❤ オチン〇ン、気持ち良すぎて、イッちゃうううぅぅぅっっっっ!!!!」

 背後から犯されながら、あられもなく身悶えているテオの控えめな双丘に、男の手が伸びてくる。
 紙製のブラジャーがずらされれば、露出した乳首は、アロマ・オイルに塗れて|妖《あや》しく光っていた。
 同年代の娘たちの、それよりも大きめの乳首が、硬く尖っている。
 それを摘まみ、刺激しながら、男の腰遣いは、ますます激しくなっていく。
 「どうですか、当店の特性マッサージは。御気に召しましたか?」と云う男の問いに、テオは、|女陰《ほと》の締めつけを窮屈にしながら、快感に酔い痴れた声を上げる。

「あっ、あっ、あっ、ひ、あぁーんっ!❤ は、い……!❤ 気持ち、良いのぉ……❤ オチン〇ン、凄く気持ち良いっ……❤ もっと、もっと激しく、深くまでぇ……オマ〇コ、してぇ……❤ おっきぃオチン〇ンで、ズボズボしてぇ……!❤」

 年頃の娘らしい羞恥心すらも、忘却の彼方に追いやって、男と繋がる快感に耽溺する。
 再びの絶頂の予感に、テオの肢体が、ぶるぶると震え出した。
 快感の頂上を目掛けて、ますます腰が淫猥にくねりだす。

「あっ❤ あっ❤ あっ❤ イクッ❤ イクッ❤ イクッ❤ くるっ❤ くるっ❤ くるっ❤ きちゃうぅぅっ❤ オマ〇コ、凄いのきちゃうっ❤ あ、あぁぁっ!❤ 私、私、もう、オチン〇ンで、イッちゃうぅぅぅぅっっっっ!!!!❤」

 二度目の絶頂は、噴き出した蜜が、施術室の壁にまで飛び散る程に激しいものだった。
 男も、また急激な絞めつけに「うっ……!」という呻き声を上げて、|避妊具《コンドーム》の中に多量の白濁液を放出する。

「あ、あ、はぁっ……!❤ イッ、ちゃったぁ……❤」

 テオは呆けた様な声と共に|寝台《ベッド》の上に崩れ落ちる。
 脳を焼く快感に思考は混濁し、目の前の景色が酩酊した様に、ぐらりと揺れる。
 意識を|喪失《うし》なう直前。男の「薬が効き過ぎたかな? まあ――大丈夫だろう」という声が、耳に届いた様な気がした。

 ――意識が戻った時。
 テオは、施術中に、自分の身に降り掛かった出来事を、何一つとして記憶してはいなかった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​ 成功

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