シナリオ

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花と願いと悪鬼夜行

#√妖怪百鬼夜行

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 #√妖怪百鬼夜行

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「ええと、お集まりいただきありがとう。√妖怪百鬼夜行で封印されていた古妖が復活してしまったから、再封印に力を貸してもらいたいんだ」
 ツバキ・ブレスフィールド(八方美人な月下美人・h02977)はどこか浮かない顔でそう告げた。集まった√能力者たちもそれには勘づいているくらい、わかりやすく。
「封印されていた古妖を解き放ってしまったのが……幼いこどもでね。曰く、亡くなってしまった両親にもう一度会いたい、という願いを叶えてあげると古妖との約束をしたらしい。
 その子本人も、古妖の封印を解いてしまったことを酷く気にしている。もし余裕があればその子のフォローもしてくれると、とても助かるかな」
 ツバキは如何にも困った、という顔をしている。これは余裕があれば、ではなくやってほしい、と暗に言っている気がした。
「古妖には付き従う妖怪も存在するみたいだから、そういうやつらが襲って来る可能性もある。もしかしたら、古妖を封印するのに特別な手段が必要になるかもしれない。
 なかなか難しいけれど、ぼくもきみたちならなんとか出来ると信じているからね」
 ツバキがふわりと笑う。人好きがするような、邪気のない笑み。
「古妖に小さな未来あるこどもの願いを食い潰される。そんな未来なんて、あってはならないとぼくは思う。
 この未来が確定しないことと、きみたちの無事を祈るよ。頑張ってね」
 ツバキが道を指し示す。救いたい未来と今を胸に、今一歩を踏み出したのは誰だったか。
これまでのお話

第2章 集団戦 『悪い百鬼夜行』


POW 妖怪大行進
命中する限り「【百鬼夜行の一斉突撃】による攻撃→技能攻撃→[百鬼夜行の一斉突撃]攻撃→技能攻撃」を何度でも繰り返せる。技能攻撃の成功率は技能レベルに依存し、同じ技能は一度しか使えない。
SPD 百鬼大悪戯
爆破地点から半径レベルm内の全員に「疑心暗鬼・凶暴化・虚言癖・正直病」からひとつ状態異常を与える【大つづら(爆発する)】を、同時にレベル個まで具現化できる。
WIZ 万夜大宴会
半径レベルmの指定した全対象に【妖気】から創造した【妖怪料理】を放つ。命中した対象は行動不能・防御力10倍・毎秒負傷回復状態になる。
イラスト 山庫
√妖怪百鬼夜行 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

 願いと引き換えに。そんな甘い話があるはずがない。
 だが、甘い話に寄って来る者もいる。大助かりだ。まあ、今となればただの邪魔者。
 もし邪魔立てするなら生かしてなおけぬ。邪魔立てせずとも、生かしてはおけぬ。

 悔いるのなら、自分の愚かさを悔いるがいい。
 少年は花を抱えて墓へ急ぐ。しかし、そんな彼の元に、影が向かう。
ソノ・ヴァーベナ(サポート)
明るく元気でマイペースな日サロ好きギャルエルフ!柔軟でシンプルな考え方をしつつ、自分の芯はしっかり持ってるよ。「お助けとか支援」が行動の基本で、共感力が高いから周りと自然に打ち解けられるタイプ。おもしろいことや楽しいことが大好きだけど、シリアスな場面も燃えちゃう!
戦闘では遠距離攻撃がメイン。魔力装填型の銃器を使いながら、鉄壁の防御で敵の攻撃を弾くスタイル。味方をサポートする立ち回りも得意で、仲間にとって頼れる存在だよ。スキルや√能力は必要な時に全力で活用!自由に動かしてもらえると嬉しいし、アドリブも大歓迎だよ!

「その子に手を出すのはだめだよ!」

 ソノ・ヴァーベナ(ギャウエルフ・h00244)の声に少年は立ち止まる。目の前に現れた百鬼夜行の集団に、少年は動かない、動けない。腰を抜かしてしまったようだ。

「だいじょーぶ?」

 ソノはそっと少年を抱えようとする。けれど、少年はすぐに正気を取り戻して、手を借りるだけで立ち上がった。

「お姉さん、ぼく……」
「ん、心配しなくていいよ。ちょっと待っててね?」

 安心させるような笑顔に、少年はまっすぐうなずく。そうして、少し離れたところに下がっていった。

「よし、じゃあやっちゃおうかな」

 そう呟いて、マギア・スナイパーライフルを構える。後ろには行かせない、そう語るようにソノの目はまっすぐ百鬼夜行を見据えた。

「わかってるだろうけど、ここから先は行かせないから!」

 ソノの言葉が高らかに響く。それは少年の耳にも届いただろう。かちゃり、ライフルの引き金に指がかかる。
 銃声が一閃。この戦いの始まりを告げた。
🔵​🔵​🔴​ 成功

羽柴・美月
家族を失った子供の弱みに付け込むような真似は許せないわ!
少年には封印はあたし達が元に戻すから心配しないで、と伝えて安全な所に逃げるよう伝えるわ。
敵が大人数の集団だから連射の手数と攻撃範囲に物を言わせて押し切るわ。
つづらの爆発は攻撃範囲が広い上、設置数が多くて避けきるのは無理だろうから直撃を受けないようにスモールシールドで防ぐようにするわ。
敵の数が多いから一緒に戦ってる人がいたら積極的に手伝うわ。
1+1=2を3や4、あるいはそれ以上に出来るのが人間の知恵だから。

「家族を失った子供の弱みに付け込むような真似は許せないわ!」

 羽柴・美月(冒険者・h04349)は手をぎゅっと握る。

「あ、あの」

 戦場から少し離れたところでおろおろとしている少年。美月は安心させるように笑顔を浮かべると、優しい声を意識して言った。

「大丈夫、あたしたちが何とかするから、安全な場所にいてね」
「でも……」
「心配しないで! あたしたち、強いんだから」

 ちょっと冗談めかして言えば、少年は少し控えめにうなずいた。
 お辞儀をして走り去っていく少年を少しの間見守って、美月は百鬼夜行に向かって振り向く。

「あの子のもとには行かせないわ!」

 ショートボウを構え、矢の雨を降らせる。相手は多勢。手数で攻めていこうと見事な連射を見せた。
 百鬼夜行も負けてはいない。大きなつづらを具現化し、爆発を起こそうとする。

「あ、危ないわね……!」

 スモールシールドで防御しながら、着実に敵の数を減らしていく。

「1+1=2を3や4、あるいはそれ以上に出来るのが人間の知恵なのよ。あなたたちみたいなのにはわからないかもだけど!」
🔵​🔵​🔵​ 大成功