シナリオ

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|麦酒《ビール》と冒険と

#√ドラゴンファンタジー #懲りずにやる #プレイング受付中 #セクシーは少年誌レベルまで #第1章受付〜8月19日(火)23:59

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 #√ドラゴンファンタジー
 #懲りずにやる
 #プレイング受付中
 #セクシーは少年誌レベルまで
 #第1章受付〜8月19日(火)23:59

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 「皆様、依頼や長旅、本当にお疲れさまでした」

 不眠的酒精女神・如月縁(h06356)は、満面の笑みで一同を迎えた。
 その手には、既に泡の立つ黄金色のビールジョッキが握られている。縁は一口こくりと飲み、喉を潤すと、目尻を下げて「やっぱり一杯目は格別ですね」と笑った。

 今回の招待は、まず心と体を癒やすことから始まる。
 案内されるのは、山間に佇む秘湯の宿。渓流のせせらぎと新緑の香りに包まれ、湯煙が空へと昇っていく――そんな景色が、長き任務の疲労を優しく解いてくれるだろう。

 「そして、温泉のあとは……“酒ダンジョン”です。ただし今回はビール限定」
 縁の声は途端に熱を帯びた。

 「産地も種類も様々。ラガー、エール、スタウト、ヴァイツェン……百種以上はあるでしょうね。泉からは琥珀色の液体が湧き、洞窟の壁からは黄金の雫が滴ります。ジョッキも樽も揃ってますから、お好きなスタイルでどうぞ」
 説明の合間にも、縁は嬉しそうにもう一口ビールを味わう。

 だが、このダンジョンはただの酒場ではない。
 最奥には『堕天ヴェリアル』が待ち受けている。かつてはセレスティアルであった存在で、規律や道徳を嫌い、人を堕落させることを何よりも愉しむ策謀家だ。

 「ビールの香りに気を許した瞬間、心を揺さぶられ、判断を鈍らせられる……お酒をだしに使うなんてゆるせませんね」

 縁はジョッキを軽く掲げ、にこりと笑った。

 「ですが折角です。思い切りビールを楽しみましょう。もちろん、お気に入りのビアタンブラーやジョッキを持っていっても構いません。最高の一杯に出会えるかは、あなた次第です。ただし20歳未満は例によって謎パワーで退場、あしからず」

 こうして、温泉での癒やしと黄金色の誘惑、そして堕天との対峙。
 この旅は、乾杯から始まる。

マスターより

むらさき
 春は日本酒、夏は麦酒、秋は葡萄酒、冬はシャンパン むらさきです。
 飲酒RPをしたい書きたい、ということで趣味全開のご依頼(2回目)です。
 新規参加、継続参加大歓迎です。
 ほろ酔いでもどんちゃんでも構いません。ゆるりお楽しみください。

 ⚠️重要!!!重要!!!!事項!!!
 本シナリオのみ、【20歳未満のPC様】は不採用とする場合があります。
 なお外見年齢、長寿種族等はステシで察しますので、プレイング明記は不要です。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 ●第1章:🏠『超竜級の癒しスポット!』
 堕天ヴェリアルの戦略ではあるのですが、とりあえず癒やされましょう。
 健全なアルコールは健全な肉体と精神からです。

 ●第2章:⛺『酒ダンジョン』
 泉から、細糸の滝から。どこでもお酒(ビール限定)が出ています。皆様の好きなビールが出てきますので楽しんでください。酔っ払いRPも別行動PC様に迷惑をかけない限り大歓迎です。

 ●第3章:👿『堕天ヴェリアル』
 酔っているかもしれませんが頑張って撃破してください。

 ●受付など
 受付はシナリオのタグをご参照ください。執筆状況はMSページの一言雑談に記載予定です。

 ●注意事項
 同行者がいる場合、『相手の名前』『ID』または『グループ名』をご記入のこと。グループ参加における人数は【4名様】まででお願いします。
 皆様方のご参加、お待ちしております。
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第1章 日常 『超竜級の癒しスポット!』


POW 超竜級の癒しパワー!!!
SPD 超竜級プレミアム体験に癒やされる。
WIZ 超竜級ヒーリングスポットを楽しむ。
√ドラゴンファンタジー 普通5


 山間の細道を抜けると、湯煙の向こうに趣ある木造の宿が現れた。

 苔むした屋根と古色を帯びた外壁が、長い年月を静かに物語っている。手前には清流が流れ、石橋を渡るたびに涼やかな水音が耳をくすぐった。

 玄関をくぐれば、更衣室が左右に分かれ、男女別の暖簾が揺れている。予約すれば貸し切りも可能で、仲間同士だけの時間も楽しめるという。籠に衣服を預け、浴衣姿で外へ出れば、そこには山の景色と溶け合う露天風呂が広がっていた。

 岩で縁取られた湯船は斜面に沿って段々に連なり、上段から溢れる湯が下段へ静かに流れ落ちる。湯面は初夏の陽光を受けてきらめき、柔らかな湯気が風に乗って漂った。

 湯に身を沈めれば、張り詰めた筋肉がほどけ、心まで解きほぐされていく。耳を澄ませば、遠くで鳥のさえずり、近くで渓流のせせらぎが響く。それらが重なり合い、まるで自然が奏でる音楽のようだった。

 熱すぎず、ぬるすぎない湯加減が心地よく、時の流れを忘れさせる。湯煙の向こうには青空が広がり、山並みの稜線がくっきりと見える。ここは、戦いや任務を離れ、深呼吸できるつかの間の楽園だった。