シナリオ

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⚡——狼煙を。

#√ウォーゾーン #オーラム逆侵攻 #一言雑談での相談によって適宜断章が追加されます #募集期間短し #スポット参加大歓迎 #途中参加大歓迎 #Anker参加歓迎 #一言雑談活用はいつでもどうぞ #断章をお待ちください #二章受付は7月25日21時まで

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●√ウォーゾーン川崎市、とあるオーラム派拠点
「こんにちは」
 その青年はにこりと笑んだ。
 青年を通した機械扉は、青年の操作に応じ、しーん、と沈黙を守る。目にかかるくすんだ色の髪を右側だけさらりと退けて、穏和そうな色の目を晒す。
「はじめましての方が多いかな。俺はジェイド。ご存知の方もいるかもしれないが、俺は所謂、人類の裏切り者であり——来るべき日のため、戦闘機械群に潜入している工作員でもある」
 まあ、俺の身の上はともかくとして、とジェイドは本題にかかった。
 こうして、密やかに反逆の機を伺う談合をしているのも、本当は危険なこと。だが、ジェイドには何か策があるようだった。
「近く、レリギオス・オーラムの将『ゼーロット』が√EDENと呼ばれる地への侵攻を開始する。俺たち潜入工作員はのらくらとその妨害をしてきたが、いよいよ奴さんの堪忍袋も限界のようだ。
 しかし、その憤慨模様は、人類側についている√能力者たちに『予兆』というので筒抜けらしい。俺は人類側の星詠みにアテがあってね。そちらから、一報が入った」
 レリギオス・オーラムの侵攻を予知できたため、こちら側から急襲をかける、と。
「題して『オーラム逆侵攻』。俺たちが行うのはその支援だ。なぁに、他√から逆侵攻のためにやってくる√能力者の動きやすいよう、妨害工作をするだけだ。裏切り者を務める俺たちにとってはいつもと変わらないこと。
 とはいえ、潜入工作員も数に限りがある。というわけで、潜入工作員の他、囚われているあんたらにも、協力してほしい。頼めるか?」
 場に集う者たちの確固たる覚悟は感じ取ってはいたものの、信頼も確固たるものとするため、ジェイドは念入りに戦闘機械側からの傍聴を潰してから、この情報を提供した星詠みの名を口にする。
「知っている者がいるかはわからないが、俺のアテと言った星詠みは『ユタ・アリアロード』という。優秀な工兵で、俺の元先輩だ。√能力者に覚醒と同時、星詠みの力も得、人類軍側の栄光ある勝利のため、邁進している。√能力者には『裏切り者』の事情を話されるらしいが、殺し合いすらしたような相手が本当は味方だなんて、すぐには受け入れがたいだろう。それでもあの人は、俺を信じてくれた。
 俺もその信頼に応えたい」
 ジェイドは自らの行動理由を告げると、場にいる一人一人を見渡した。持てる全ての誠実と覚悟を示すように。
 前髪に隠れて見えない左目すら、しっかりと合わせられているとわかる。
「まずはブリーフィングだ。行動の方向性を決めなくてはならない。一口に妨害工作といっても、色々あるからな。爆破などを用いた物理的な破壊工作もあれば、ハッキングやジャミングによる情報面での妨害工作もある。
 他にも、√能力者たちの目指す最終目的によっても、何をすべきか変わるだろう」
 まずわかりやすいのは、レリギオス・オーラムの統率官『ゼーロット』の撃破。大将の首を狙うのは戦争の基本である。それなら、「将を射んと欲すれば、まず馬を射よ」という言葉がある通り、やがて来る√能力者たちが将を射やすいよう、馬——ゼーロット配下の戦闘機械の排除などに勤しむ必要があるだろう。ゼーロットが拠点としている羽田空港の「カテドラル・ゼーロット」への破壊工作も大きな一手となる。
 次いで、ゼーロットを直接下すのではなく、レリギオスそのものの戦力を削るという考え。不意打ちを狙ったり、分断して各個撃破を狙ったり、陽動や攪乱を行ったり。数が膨大なので、やれるだけのことをしよう。
 それから、「大黒ジャンクション」には巨大通路がある。そこからゼーロットは√EDENへ軍勢を送り込もうとしているので、進軍の妨害を行えば、優位な立ち回りが見込める。
 また、別のレリギオス・オーラムの拠点に潜入し、そこで囚われている√能力者に接するのもありだ。相手は戦闘機械群の一大派閥。協力者はいくらいても助かる。
 他にも「カテドラル・グロンバイン」への襲撃なんかも作戦候補のうちにあるらしい。川崎市最大のロボット工場があるカテドラルだ。戦闘機械を生み出す工場をストップさせられれば、今後の戦いがかなり楽になることだろう。
「ブリーフィングで『どの目的の支援行動をとるか』『どのような手法で臨むか』考えをまとめてくれ。あらゆる意見が出るだろう。全てが採択できるわけではない。ここで採用されなかった意見も、協力者の星詠みに報告すれば、今後の参考にしてくれるかもしれない。だから、忌憚のない意見を交わしてくれ。
 時間稼ぎは任せといて。破壊工作もだけど、俺は口八丁にも一家言あってね」
 漂う緊張の中、和ませるようににこりとするジェイド。
「カメラや通信は潰してる。ここでの会話が奴らの耳に入るとして、他愛のない世間話にでも改竄されるよう仕掛けもしてある。反逆の機は熟した」
 行こう、と鼓舞する。
 ——さあ、狼煙を上げろ。反旗を翻せ。
これまでのお話

第2章 集団戦 『ヤラレイター陸戦型』


POW ヘッドキャノン
【頭部のキャノン砲から火 】属性の弾丸を射出する。着弾地点から半径レベルm内の敵には【爆発と炎】による通常の2倍ダメージを与え、味方には【敵に隙を与えない突撃プログラム】による戦闘力強化を与える。
SPD アームブレード
【腕部のブレードが超高熱 】を纏う。自身の移動速度が3倍になり、装甲を貫通する威力2倍の近接攻撃「【オーバーヒートスラッシュ】」が使用可能になる。
WIZ アームガトリング
【腕部のガトリングガン 】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
イラスト 星月ちよ
√ウォーゾーン 普通11

●集団戦
 ここの配備は「他と比べれば」少ない、とジェイドは言った。
 が。
 跋扈する『ヤラレイター陸戦型』。その数、幾知れず。
 「他と比べれば」という形容の大切さを知る。
「『ヤラレイター陸戦型』。この近辺に多いのはこいつだ。懐かしいな。新兵のときはよく相手にさせられていたよ」
 懐かしんでいる場合ではなさそうであるが、新兵を前に出させる相手というのなら、戦闘機械の中では程々の強さだろうか。
「というわけで、ご覧の通り『数』がすごい。真正面からやり合うのはただの消耗戦になる。ブリーフィングでもあった通り、ハッキングなどの戦闘ではない技能ではたらきかけるのもいいだろう。もちろん、武力による制圧もよしだ。後方支援と前衛で連携していけたら、効率的に削れるだろう。
 俺も戦う。援護射撃、隙を見ての爆弾設置といった感じの動きかな。手が必要なら遠慮なく呼んでくれ」
 さあ、戦端が開かれる。

●マスターより
 作戦2が採択されました。
 軽い示唆を入れましたが、「採択されなかった作戦」に関する意見も、今後のシナリオ展開で参考にしていきます。ありがとうございました。
 第2章からは「√移動により合流した」等の理由で継続参加でない方も問題なく参加いただけます。
 ジェイドの支援を受ける受けないはご自由に。特にプレイングボーナス等は設けておりません。
 よろしくお願いいたします。