死のバスロード! デュミナスシャドウ、魔の疾走!!
●事件はいつだって
√EDEN、この世界はいつだって狙われている。
違いがあるとするならば、狙いし者は複数いるということだ。
ある日の午後。
「せんせい、さようならー」
まだ高いテノールの子供たちの声。
手を振る園児たちに応える保育士たち。
そして、全員が乗り込んだことを確認し頷く運転手。
いつもの光景でいつもの日々。
それを破るのはいつだってガラスの割れる音と悲鳴。
「な……なんだ、お前達は!?」
「そのまま、運転を続けろ、死にたくなければな」
フロントガラスを突き破って侵入した|戦闘員《ソルジャー》が何かを床に置いた。
「いいか、これは加速度センサーとGPSが内臓されている爆弾だ」
その言葉に引率の保育士の顔から血が引く。
「ま、まさか……ある程度の速度で」
「空気の読めるやつは嫌いではない」
顔を隠した戦闘員は口元で人差し指を立て、そして運転手の方へ向いた。
「分かったら、アクセルを踏め。そしてお前はガキどもを大人しくさせろ」
ソルジャーの指示に従おうとした保育士。
だが、もう遅かった。
バスの中は悲鳴で包まれてしまったのだから。
●遠くにて
「作戦は上手く行っているようだな」
「はい、デュミナスシャドウ様……それとも『組織』の階級で呼べばよろしいでしょうか?」
ディスプレイを眺め、呟いた改造人間に対し戦闘員が呼びかける。
「どちらでもよい。それより配置は進んでいるな?」
「はい、足止め用にバイクに乗せた戦闘員。何らかの方法で走行中に人質が救出された場合などに備えての傭兵も一人。これで目的のインビジブルは確保できる見通しです」
部下の言葉にシャドウは頷いた。
「量も良いが純粋なる恐怖と死によって生み出されるインビジブルは何よりも組織の求めるもの――念のため私も出よう」
改造人間はディスプレイに背を向け、外へと歩み出した。
●星詠み
「……予知だ、幼稚園バスが占拠された」
佐藤・京(たった一人の戦隊ブラック・h02013)が見上げていた空から視線を外し、皆に告げた。
「敵はおそらくは秘密結社プラグマの下部組織。奴らは幼稚園バスを占拠した上に爆弾を仕掛け最終的には爆破をもくろんでいる」
京が冷や汗を拭う。
「爆弾は時速60Km以下になると爆発する仕掛け、そんな速度でバスを運転すれば車内は揺れ、園児たちの恐怖も計り知れない。その上で爆発すれば……インヴィジブルとして奪われる」
つまりは存分に苦しめてから殺すといったようなものだ。
「まずはバスを止めてくれ。爆弾をどうするなり、戦闘員を殴り倒すなり方法を任せる」
まず一呼吸。それが第一目標と言わんばかりに。
「次に戦闘員か現地で雇った傭兵かどちらかが妨害に来る。園児たちを殺さんとするために。どちらかが来るかは……俺も分からん」
また深呼吸。次の目標がこれだと告げるように。
「最後に敵の指揮官がやってきて、みんなを狙う。この時点で作戦は失敗したも同然だからな、何らかの手柄をもっていかないと行けないのだろう」
京がとある方向へ視線を向ける。
まるでそこが現地への曲がり角と言わんばかりに。
「俺は動けない、だから健闘を祈る」
星を詠んだ男はただ、それだけを伝えた。
マスターより
みなさわ
初めまして、お久しぶりです、みなさわです。
この度はこう……√マスクド・ヒーローからの侵略に対処をお願いします。
●第一章:バスジャック救出大作戦
バスジャックされた幼稚園バスから幼稚園児を救出、もしくは爆弾を排除してください。
●第二章:戦闘員現る
園児を救った状況を狙って敵がやってきます。
状況次第で出てくる敵は変わりますのでご注意ください。
●第三章:決戦、デュミナスシャドウ!
指揮官を務める改造人間デュミナスシャドウが√能力者の前に現れます。
決着をつけてください。
●その他
MSページやタグも確認していただければ幸いです。
それでは皆様、悪の組織との戦いをお願いします。
初めまして、お久しぶりです、みなさわです。
この度はこう……√マスクド・ヒーローからの侵略に対処をお願いします。
●第一章:バスジャック救出大作戦
バスジャックされた幼稚園バスから幼稚園児を救出、もしくは爆弾を排除してください。
●第二章:戦闘員現る
園児を救った状況を狙って敵がやってきます。
状況次第で出てくる敵は変わりますのでご注意ください。
●第三章:決戦、デュミナスシャドウ!
指揮官を務める改造人間デュミナスシャドウが√能力者の前に現れます。
決着をつけてください。
●その他
MSページやタグも確認していただければ幸いです。
それでは皆様、悪の組織との戦いをお願いします。
10
第1章 冒険 『人質救出作戦』
POW
陽動で簒奪者の注意を引き付ける
SPD
扉や窓の鍵を外す
WIZ
安全な救出ルートを確保する
√EDEN 普通7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
ラージニー・スバルナンガーニ
無差別テロとその恐怖から大量のインビジブルを生み出す…悪者のやり口として確かに理に適ってはいますが、罪なき子どもたちを標的にするとは外道が過ぎます!
現場に急行、直前に能力〈怒号の寺院〉を発動します!
バスに並走する形で突然爆音をかき鳴らす超うるさいクソデカトラックが現れれば何事かと周囲全体が呆気に取られること間違いなし!
園児たちの注意もきっと釘付けになり、不確定要素が減らせると思います。
その状況を陽動として利用し、私自身はバスの屋根にこっそり飛び移り、反対側の開いた窓(何処か開いていることを願う!)から車内への潜入を試みます。
そこから速やかに戦闘員を排除まで繋げることができれば完璧なのですが!
無差別テロとその恐怖から大量のインビジブルを生み出す…悪者のやり口として確かに理に適ってはいますが、罪なき子どもたちを標的にするとは外道が過ぎます!
現場に急行、直前に能力〈怒号の寺院〉を発動します!
バスに並走する形で突然爆音をかき鳴らす超うるさいクソデカトラックが現れれば何事かと周囲全体が呆気に取られること間違いなし!
園児たちの注意もきっと釘付けになり、不確定要素が減らせると思います。
その状況を陽動として利用し、私自身はバスの屋根にこっそり飛び移り、反対側の開いた窓(何処か開いていることを願う!)から車内への潜入を試みます。
そこから速やかに戦闘員を排除まで繋げることができれば完璧なのですが!
馬車屋・イタチ
う~ん。どこの世界も、物騒なのは変わらないね~。いきなり巨大ロボにピームを撃たれたり、ミサイルの爆撃を喰らわないだけ気楽だけどさ~。「使用技能:おびき寄せ、運転」少女分隊の姉妹たちと一緒に、偵察戦闘車両で並走していくよ~。小さいナリでも軍用車両、時速100kmくらいまでなら着いていくよ~……気合で! ・・・とりあえず、軍用車であからさまに接近すれば、敵さんの注意は一旦イタチさんたちに向くはず…?ぶっちゃけ、他の能力者さん頼りになっちゃうのだけれど、イタチさんたちの強みは12人って頭数。救出タイミングには一斉に園児たちの救出に突入するよ~。場合によっては、車両とイタチさんたちで盾になるよ~。
う~ん。どこの世界も、物騒なのは変わらないね~。いきなり巨大ロボにピームを撃たれたり、ミサイルの爆撃を喰らわないだけ気楽だけどさ~。「使用技能:おびき寄せ、運転」少女分隊の姉妹たちと一緒に、偵察戦闘車両で並走していくよ~。小さいナリでも軍用車両、時速100kmくらいまでなら着いていくよ~……気合で! ・・・とりあえず、軍用車であからさまに接近すれば、敵さんの注意は一旦イタチさんたちに向くはず…?ぶっちゃけ、他の能力者さん頼りになっちゃうのだけれど、イタチさんたちの強みは12人って頭数。救出タイミングには一斉に園児たちの救出に突入するよ~。場合によっては、車両とイタチさんたちで盾になるよ~。
ケイ・グレイズ
バス、ですか。バスの襲い方には様々な作法がありますが――。
これは、芸術点は高けれど、今の好みではありませんね。
「まるで既に見ていたかのように」先手を取りましょう。高速で走っている車に高速で車が横付けするとは思えないでしょう。マージー、速度を維持してください。皆さん、どうぞお静かに。装甲車『白のマグノリア』に園児達を乗せるだけ乗せて、そして離脱です。襲い掛かられれば、ステッキでいなしましょう。
こう見えても元同業、あなた方の手口は大体分かっておりますので――。互いに出会ってしまったことを、不運と思いましょう。では失敬。
バス、ですか。バスの襲い方には様々な作法がありますが――。
これは、芸術点は高けれど、今の好みではありませんね。
「まるで既に見ていたかのように」先手を取りましょう。高速で走っている車に高速で車が横付けするとは思えないでしょう。マージー、速度を維持してください。皆さん、どうぞお静かに。装甲車『白のマグノリア』に園児達を乗せるだけ乗せて、そして離脱です。襲い掛かられれば、ステッキでいなしましょう。
こう見えても元同業、あなた方の手口は大体分かっておりますので――。互いに出会ってしまったことを、不運と思いましょう。では失敬。
●救出、怒りのバスロード
時速60km、少しでもアクセルを緩めれば死へ一直線。
バスの運転手が暴れる車体を押さえつけんばかりにハンドルを握りペダルを踏む。
長年、園児を送り迎えしている男だからこそ保てる技術、だがそれもいつか破綻する……
その時だった。
アスファルトを噛む様に八輪のタイヤが回転し爆音を響かせバスに隣接するハードコアソニックブラストジャガーノートの咆哮が響いたのは。
人はそれをこう呼ぶだろう。
|怒号の寺院《Garjana Mandira》と
子供たちの悲鳴が止ま、いや正確にはかき消され、誰もが呆気にとられた時、窓ガラスが割れる音がした。
|ラージニー・スバルナンガーニ《黄金の四肢を纏いし歌姫》(|電脳皇帝《インフォメーション・オーヴァーロード》・h00140)が飛び込んだのだ。
「何者だ」
「あなたに名乗る名前はありません」
戦闘員のナイフをディーヴァズマイクを受け流す、マイクが音を拾い甲高い金属音が車内に響いた。
救いの剣劇が始まるかのように。
二台の装甲車が続いて走る。
一台は柔らかいサスペンションが猫の足のように動く白の装甲車。そしてもう一台は……明らかに乗り心地の悪い板バネの旧式。
「マージー」
ケイ・グレイズ(錆びた鎧のクルマ乗り・h00284)が車にしてAnkerたる存在に呼びかける。
「譲ってあげたら?」
白のマグノリアが紳士へ促す様に答えを返す。
その問いに笑みを軽く浮かべるとケイはハンドルを握り、隣を譲った。
「う~ん。どこの世界も、物騒なのは変わらないね~」
一方で呑気に呟くのは馬車屋・イタチ(|偵察戦闘車両《RCV》の|少女人形《レプリノイド》の素行不良個体・h02674)。
幼く見えるが元となった車両の古さゆえか口調は|年相応《ヴェテラン》。
「いきなり巨大ロボにビームを撃たれたり、ミサイルの爆撃を喰らわないだけ気楽だけどさ~」
場慣れした言葉はウォーゾーンを生きた者の証。
同じように場の空気を読んだ白の装甲車が道を開けるとイタチがRCVを奔らせた――12台の偵察戦闘車両と共に。
|少女分隊《Replenoid Squad》のお出ましだ!
12台の装甲車がガタガタと車体を軋ませ接近すると。
「突入~」
イタチの一言でレプリノイドがダイナミックエントリーを敢行!
園児を庇う形で車内を制圧し始める。
「いつの間に!?」
戦闘員がラージニーから距離を取ると肩にかけたサブマシンガンを握る。
「良いのかい?」
問いかけ、そして歌姫のソプラノが歌となって詠唱を紡ぐ。
「バス、ですか」
続くようにソルジャーの後ろから声が響いた。
「バスの襲い方には様々な作法がありますが――」
|まるで既に見ていたかのように《Anti-clockwise trick》
ケイがステッキを振り下ろす。
「これは、芸術点は高けれど、今の好みではありませんね」
マシンガンは叩き落され、戦闘員はラージニーの歌声に吹き飛ばされる。
この状況下では√能力を紡げない。
単純な転調、詠唱の変化をぶつけるのが歌姫には精一杯。だが時間は出来た。
「マージー、速度を維持してください。皆さん、どうぞお静かに」
ケイが車内にいた人々にひとまずの安心を告げるとイタチの分隊が白のマグノリアとハードコアソニックブラストジャガーノートへと園児を避難させる。
「お二人さんは~?」
イタチの問いかけに保育士を運転手が首を振る。
まだ爆弾が残っている。
この状態で爆弾の排除をする時間はなく、戦闘員も起き始めている。
故に園児の避難が優先だ。
問題は無い――後に続く者が居るのだから。
装甲車とトラックが離れれば、竜と稲妻がバトンを受け継ぐようにバスに追いついた。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴 成功
ジューン・シロガネ
※アドリブ歓迎、共闘希望
POW判定
【作戦】
√能力で敵の隙を見出し、足止め用の戦闘員を排除していく
(バスの爆弾解除か園児の救出は他PCに任せる)
【戦術】
バイクに乗った戦闘員を竜翼を使用した空中ダッシュで
八艘飛びに蹴り落としたり竜尾で巻き付けて引きずり倒して排除する。
バスの上部に飛び乗ったら窓を破り内部に侵入
バスジャックしている戦闘員も無力化する
(使用技能「グラップル、空中ダッシュ、鎧無視攻撃、受け流し」)
【心情】
この世界の奴らは随分と回りくどいことをするんだな、
さっさとこの状況を片付けてから親玉を引きずり出してぶん殴ってやるとするか。
弱いやつを狙うってやり口も気に入らねぇしな!
※アドリブ歓迎、共闘希望
POW判定
【作戦】
√能力で敵の隙を見出し、足止め用の戦闘員を排除していく
(バスの爆弾解除か園児の救出は他PCに任せる)
【戦術】
バイクに乗った戦闘員を竜翼を使用した空中ダッシュで
八艘飛びに蹴り落としたり竜尾で巻き付けて引きずり倒して排除する。
バスの上部に飛び乗ったら窓を破り内部に侵入
バスジャックしている戦闘員も無力化する
(使用技能「グラップル、空中ダッシュ、鎧無視攻撃、受け流し」)
【心情】
この世界の奴らは随分と回りくどいことをするんだな、
さっさとこの状況を片付けてから親玉を引きずり出してぶん殴ってやるとするか。
弱いやつを狙うってやり口も気に入らねぇしな!
瑞城・雷鼓
恐怖を与えてから殺すのが目的なら、耐性のない子供を狙うのは確かに効率がいいわね
でもそんなのは机上の空論――何故なら私たちが阻止するからよ
時速60Kmかぁ……ん~、【雷迅脚】で移動速度3倍にすればどうにか追いつけるかしら?
そうと決まれば全力【ダッシュ】よ!
並走してるバイクが数台……足止め? めんどくさいマネしてくれるわね
なら【雷迅脚】で運転手を蹴っ飛ばすわ! えぇい!!
でもってバイクを奪ってバスに近付いて……連中が破った窓から跳び込むわ!
討魔忍参上!
雷霆銃ヴァジュラで雷撃弾(属性攻撃)を撃ちまくり! 戦闘員どもをぶっ飛ばす!
爆弾を窓の外へぶん投げて空中で狙撃、被害が出ないように爆散させるわ
恐怖を与えてから殺すのが目的なら、耐性のない子供を狙うのは確かに効率がいいわね
でもそんなのは机上の空論――何故なら私たちが阻止するからよ
時速60Kmかぁ……ん~、【雷迅脚】で移動速度3倍にすればどうにか追いつけるかしら?
そうと決まれば全力【ダッシュ】よ!
並走してるバイクが数台……足止め? めんどくさいマネしてくれるわね
なら【雷迅脚】で運転手を蹴っ飛ばすわ! えぇい!!
でもってバイクを奪ってバスに近付いて……連中が破った窓から跳び込むわ!
討魔忍参上!
雷霆銃ヴァジュラで雷撃弾(属性攻撃)を撃ちまくり! 戦闘員どもをぶっ飛ばす!
爆弾を窓の外へぶん投げて空中で狙撃、被害が出ないように爆散させるわ
●雷迅、真龍、烈風
「恐怖を与えてから殺すのが目的なら、耐性のない子供を狙うのは確かに効率がいいわね」
稲妻が――走る!
雷霆の名は瑞城・雷鼓(雷遁の討魔忍・h03393)。√EDEN防衛の次世代戦力――討魔忍にして忍者の末裔。
「でもそんなのは机上の空論――何故なら私たちが阻止するからよ!」
疾風が如き稲妻が見つけるのはバイクに乗って追走する戦闘員の集団。
何かあった時に作戦を確実なものとするためのバックアップであろう。
「足止め? めんどくさいマネしてくれるわね」
雷鼓が眉を顰め、跳躍。
叩き込むは蹴りの一撃。
その電光こそが、雷遁!
またの名を――
|雷 迅 脚《サンダーストライク》!!
一撃を以って戦闘員を一人叩きのめせばバイクを奪い、討魔忍はスロットルを開放し、一人先へ向かった。
続くは龍の烈風。
「この世界の奴らは随分と回りくどいことをするんだな」
ジューン・シロガネ(白銀の|龍拳《ドラグナー》|格闘者《エアガイツ》・h02449)が龍翼を大気を纏わると眉間の真眼に焔を灯し、力となして空中に飛び出す。
その加速は慣性の法則すら無視し、龍翼に鞭打からの八艘跳びが如き跳躍、さらには龍尾による巻き付けを駆使し、戦闘員を駆逐。
これこそが武にして龍の技。
√という隔たりすら超える能力こそが
|真龍眼《ドラグサイト》
全ての戦闘員を排除したジューンがそのまま跳躍一番、バスの天井へ。
同じタイミングで雷鼓も着地する。
視線を交わし互いに頷くと両サイドの窓から二人の√能力者が飛び込んだ。
「討魔忍参上!」
名乗りとともに討魔忍が抜いた雷霆銃ヴァジュラ。
同じタイミングで戦闘員もサブマシンガンの引鉄を引く。
銃弾と雷撃弾が触れあえば鉛で覆われた拳銃弾が電気を帯び、車内に跳ねまわる。
この嵐の中、ジューンが飛び出す。
跳弾で動けない状況なぞ武の修練者たる龍拳格闘士には問題ない。
「さっさとこの状況を片付けてから親玉を引きずり出してぶん殴ってやるとするか」
ジューンの一撃が戦闘員の腹に叩き込まれ、その場に崩れ落ちる。
「――今!」
龍拳の拳士の言葉とほぼ同時に雷鼓が爆弾を車外に投げ、雷霆銃の引鉄を引く。
「弱いやつを狙うってやり口……気に入らねぇな」
空で爆発が響き渡り、バスの運転手と保育士が安堵の息を漏らす中、ジューン・シロガネが一人呟く。
瑞城・雷鼓も気持ちは同じであった。
まず危機は去った。
だが、次の危機はもう訪れようとしていた。
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功
第2章 ボス戦 『『DEEP-DEPAS』』
POW
インビジブル狂化現象
視界内のインビジブル(どこにでもいる)と自分の位置を入れ替える。入れ替わったインビジブルは10秒間【暴走 】状態となり、触れた対象にダメージを与える。
視界内のインビジブル(どこにでもいる)と自分の位置を入れ替える。入れ替わったインビジブルは10秒間【暴走 】状態となり、触れた対象にダメージを与える。
SPD
深淵の叫び
【空間をも揺るがす叫び 】を放ち、半径レベルm内の指定した全対象にのみ、最大で震度7相当の震動を与え続ける(生物、非生物問わず/震度は対象ごとに変更可能)。
【空間をも揺るがす叫び 】を放ち、半径レベルm内の指定した全対象にのみ、最大で震度7相当の震動を与え続ける(生物、非生物問わず/震度は対象ごとに変更可能)。
WIZ
カウントレス・インビジブル
【叫びに呼び寄せられたインビジブル 】を召喚し、攻撃技「【敵との同化】」か回復技「【自身との同化】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[叫びに呼び寄せられたインビジブル ]と共に消滅死亡する。
【叫びに呼び寄せられたインビジブル 】を召喚し、攻撃技「【敵との同化】」か回復技「【自身との同化】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[叫びに呼び寄せられたインビジブル ]と共に消滅死亡する。
√EDEN 普通11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
●狂乱、深淵よりのDEPAS
空気が冷える。
そうとしか形容が出来なかった。
園児は解放され、バスも損傷は有れど無事である。
誰一人怪我をしなかった、そうグッドエンディングで終わるはずだった物語は言語にしては伝える意志を持たず、叫びとしては殺意に満ちていた。
「uvaxaaaaaaaaaaaaaaaaasysysysysysyruuuuuuuuutoooooooo!!!」
亜音速で飛翔するDEPASがインヴィジブルを喰らいバスを通り過ぎ、街向こうの採石場へと疾く向かう。
残るのはインヴィジブルが失われた大気という冷たい空気。
太陽の温かさもそよ風の温もりも何もかも奪い去ったそれは、戦場にて羽ばたかん。
DEEP-DEPASと呼ばれ者。
秘密結社が、組織が、雇った傭兵が今、√能力者と人々を殺さんと此処に現れた。
選択肢は――ない!
ジューン・シロガネ
※アドリブ歓迎、共闘可
SPD判定
【作戦】
足を止めずに敵の間合いを外し(半径レベルmの外)
√能力の気弾による攻撃を加える、
敵にダメージを与えつつ自身のオーラによる活性化で味方の援護を行う
(使用技能「空中ダッシュ、地形の利用、力溜め、属性攻撃」)
【心情】
歯ごたえのあるやつが出てきたと思ったら暴走してるのか?
何にせよ殴り合っても楽しくなさそうな奴だぜ
こういう訳のわからないやつには
直接ぶん殴るよりも気を叩き込むほうが良いか!
(空中から気をためるポーズで)
【√能力演出】
元気玉的な出し方で気弾を作り出し投げつけると
着弾地点からオーラが広がり
内部の敵だけを焼き、味方には生命力を活性化させる。
※アドリブ歓迎、共闘可
SPD判定
【作戦】
足を止めずに敵の間合いを外し(半径レベルmの外)
√能力の気弾による攻撃を加える、
敵にダメージを与えつつ自身のオーラによる活性化で味方の援護を行う
(使用技能「空中ダッシュ、地形の利用、力溜め、属性攻撃」)
【心情】
歯ごたえのあるやつが出てきたと思ったら暴走してるのか?
何にせよ殴り合っても楽しくなさそうな奴だぜ
こういう訳のわからないやつには
直接ぶん殴るよりも気を叩き込むほうが良いか!
(空中から気をためるポーズで)
【√能力演出】
元気玉的な出し方で気弾を作り出し投げつけると
着弾地点からオーラが広がり
内部の敵だけを焼き、味方には生命力を活性化させる。
●超震、竜漿にて受け止めん
DEEP-DEPASが咢を開く。
口内の奥から響くのは振動。
元々音波自体は振動を伴うものだが、これはその比ではない……敢えて言うなら空間をシェイクするかのように振幅させ、その場に立つことすら――否、生きる事さえも許さない。
大地も空も大気も、生きるものも死せるものも全てを揺らす。
距離不明のマグニチュード9.0、震度七の叫びこそが。
|深淵の叫び《豺ア豺オ縺ョ蜿ォ縺ウ》
人ならざる絶叫が空間を支配する中、ジューン・シロガネは空気の震えから見えない間合いを見切り円を描くような動きにてオーラを作り出す。
「歯ごたえのあるやつが出てきたと思ったら暴走してるのか?」
緑髪の向こうの柳眉が僅かに歪む。
「何にせよ殴り合っても楽しくなさそうな奴だぜ」
呟く言葉は二重の意味。
一つは言葉通り、二つ目は戦い方の相性。殴りに行けば負けるは必至。
だから相手の振動波に少しだけ掌を伸ばすと作り上げたオーラを滑り込ませ、反響の勢いを以って空高く舞う。
「こういう訳のわからないやつには」
狙うは――
「直接ぶん殴るよりも気を叩き込むほうが良いか!」
気弾一撃!
掲げた両手に漲るは竜漿漲る龍気の弾丸。
|龍気功波《Dragoner-Kanone》
叩き込まれた気弾が爆発する。
それをオーラの障壁が抑え込み気功波が反響する。
振動も反響するなら気功も同様。
反響は摩擦熱を呼び、竜漿を帯びた炎が巻き上がる。
DEEP-DEPASがインヴィジブルを焼き尽くされる中、ここに戦場が生まれたり。
√能力者と簒奪者の戦いの――場が!
🔵🔵🔴 成功
カデンツァ・ペルッツィ
何だ何だ、街角ひとつ曲がったら騒動が起きてるじゃねえか
カタギの人様にご迷惑をかけるのはいけねえぜ
とりあえず猫の手でも良ければ貸してやる
震動で足元がおぼつかねえのは困るな
こっちから攻撃する前に地形の利用も合わせてやり過ごすか
猫のしなやかさを舐めてもらっちゃ困るぜ
反撃はダッシュで一気に近付いてからの【死に至る猫の爪】を叩き込む
相手が一体でありがたいぜ、この能力がきっと役に立つ
人のカタチをしてんなら、とりあえず首元あたりを狙えばいいだろうさ
――なんて、フワッとした予想しか立てられねえけどよ
この一撃で終わらせられりゃいいけどよ、ダメでもお前は苦しいぜ?
死ねなかったことを後悔しながら後のヤツに倒されろや
何だ何だ、街角ひとつ曲がったら騒動が起きてるじゃねえか
カタギの人様にご迷惑をかけるのはいけねえぜ
とりあえず猫の手でも良ければ貸してやる
震動で足元がおぼつかねえのは困るな
こっちから攻撃する前に地形の利用も合わせてやり過ごすか
猫のしなやかさを舐めてもらっちゃ困るぜ
反撃はダッシュで一気に近付いてからの【死に至る猫の爪】を叩き込む
相手が一体でありがたいぜ、この能力がきっと役に立つ
人のカタチをしてんなら、とりあえず首元あたりを狙えばいいだろうさ
――なんて、フワッとした予想しか立てられねえけどよ
この一撃で終わらせられりゃいいけどよ、ダメでもお前は苦しいぜ?
死ねなかったことを後悔しながら後のヤツに倒されろや
●破傷、風を纏いて
魚捕りの帰り、カデンツァ・ペルッツィ(星を見る猫・h01812)が角を曲がったらそこは採石場だった。
「何だ何だ、街角ひとつ曲がったら騒動が起きてるじゃねえか」
どうやら√を跨いでしまったらしい。
「カタギの人様にご迷惑をかけるのはいけねえぜ」
そんな中でも動くのは√能力者故か、仕事柄か。
「とりあえず猫の手でも良ければ貸してやる」
文字通り、猫がその手を赤に染めんと地を駆けた。
空気が震え、大地が揺れる。
足取り不安定な中、大地の鳴動に身を潜めカデンツァは走る。
視認されれば厄介だ、自分の身体にマグニチュード9.0を叩き込まれれば、血液は沸騰し気泡となった体液が破裂し衝撃でズタズタとなるのは必至。
故にその叫びは深くから『来る』のだ。
|深淵の叫び《人ならざる声》として
揺れる砂利の中、音もなくカデンツァは距離を詰める。
猫足とはしなやかなものだ。
獣人であっても其れは変わらない、只の人でも靴を脱げば足音は消える、猫科の生き物ならば猶更だ。
「相手が一体でありがたいぜ」
だからこそ、爪の振るう間合いに星見の猫人は既に……いた!
|死に至る猫の爪《Dead End Cat Claw》
その一撃はDEEP-DEPASに傷を穿ち、そして――
「この能力がきっと役に立つ」
首筋から死を運ぶ。
一般に、人、獣、問わず牙による傷は様々な傷病を呼び込む。
カデンツァのそれは破傷風――今なお、人類を死に至らしめる病にして毒。
インビジブルが霧散していくのを、苦悶の叫びをあげていくのが聞こえる。
「この一撃で終わらせられりゃいいけどよ、ダメでもお前は苦しいぜ?」
叫びを背に猫人は√を跨ぐ。
「死ねなかったことを後悔しながら後のヤツに倒されろや」
宣告を一つ、残しながら。
🔵🔵🔵 大成功
ラージニー・スバルナンガーニ
犠牲者も恐怖に染まった新たなインビジブルの発生もなんとか阻止することができた…これで心置きなく決着をつけることができますね!
ここで私が発動すべきは<青い妖精>!
仲間と精神リンクを行いサポートに回ります。
反応速度を上げることにより、敵の予備動作を瞬時に見極め効果範囲からの離脱を試みるというのが戦術です。
しかし敵は手練れ、私は未熟となると多少の無茶は織り込まねばなりません。
そこで私は…仲間へのターゲッティングをさせないため、直前で敢えて足を止め攻撃を受けきります!
私一人への攻撃のため他者にたった一瞬でも隙を晒したならば、大ダメージを与え結果として私の被害も軽減されるはず…
頼りにしても、いいですか!
犠牲者も恐怖に染まった新たなインビジブルの発生もなんとか阻止することができた…これで心置きなく決着をつけることができますね!
ここで私が発動すべきは<青い妖精>!
仲間と精神リンクを行いサポートに回ります。
反応速度を上げることにより、敵の予備動作を瞬時に見極め効果範囲からの離脱を試みるというのが戦術です。
しかし敵は手練れ、私は未熟となると多少の無茶は織り込まねばなりません。
そこで私は…仲間へのターゲッティングをさせないため、直前で敢えて足を止め攻撃を受けきります!
私一人への攻撃のため他者にたった一瞬でも隙を晒したならば、大ダメージを与え結果として私の被害も軽減されるはず…
頼りにしても、いいですか!
瑞城・雷鼓
へぇ、あれが別√から来たっていう組織の怪人……え、違うの?
|√EDEN《うち》で現地雇用した傭兵? マジで?
あんな発狂まっしぐらなのと雇用契約できたの?
悪の組織、度胸あり過ぎじゃない?
護霊の使役能力を悪用してる感じかしら?
討魔忍スーツにはある程度の【霊的防護】があるけど、あのインビジブルに直接触れるのは危険ね
【ダッシュ】で採石場を駆け回り、雷霆銃ヴァジュラで【牽制射撃】しながら【情報収集】
なら――遠距離からの大火力でぶちのめす!
雷遁! 【|雷轟電撃陣《サンダーストーム》】!!
全力の雷撃弾(属性攻撃)の弾幕でDEPASもインビジブルもまとめて滅多打ちよ!!
そらそらそらそらァー!
へぇ、あれが別√から来たっていう組織の怪人……え、違うの?
|√EDEN《うち》で現地雇用した傭兵? マジで?
あんな発狂まっしぐらなのと雇用契約できたの?
悪の組織、度胸あり過ぎじゃない?
護霊の使役能力を悪用してる感じかしら?
討魔忍スーツにはある程度の【霊的防護】があるけど、あのインビジブルに直接触れるのは危険ね
【ダッシュ】で採石場を駆け回り、雷霆銃ヴァジュラで【牽制射撃】しながら【情報収集】
なら――遠距離からの大火力でぶちのめす!
雷遁! 【|雷轟電撃陣《サンダーストーム》】!!
全力の雷撃弾(属性攻撃)の弾幕でDEPASもインビジブルもまとめて滅多打ちよ!!
そらそらそらそらァー!
●雷鳴、血の歌を奏でて
「へぇ、あれが別√から来たっていう組織の怪人……え、違うの?」
瑞城・雷鼓の言葉にラージニー・スバルナンガーニが頷いた。
「恐らくはDEPASの一種でしょう」
苦悶にうごめくDEEP-DEPASの前で歌姫は汗を拭う。
寒いはずなのに冷や汗が止まらないのは相手が強敵と自覚する証拠。
「√EDENで現地雇用した傭兵? マジで?」
逆に雷鼓は驚きを隠せない。
「あんな発狂まっしぐらなのと雇用契約できたの? 悪の組織、度胸あり過ぎじゃない?」
「だからですよ」
ラージニーが苦渋に満ちた言葉で応えた。
「それだけ他の√の簒奪者も侮れないというわけで……が、犠牲者も恐怖に染まった新たなインビジブルの発生もなんとか阻止することができた」
それだけでも充分だった。
「これで心置きなく決着をつけることができます」
歌姫の言葉は真実なのだから。
ここで倒せば被害はもはや無きに等しい。
体勢を立て直したDEEP-DEPASが叫ぶ。
それに抗わんと――ラージニーが歌を紡ぐ。
血のにじんだ歌の始まりだった。
せわしなく脚がステップを踏む。
心拍数は跳ね上がり、恋のような痛みを伴いつつ獲物と――仲間を見る。
誰もが自らの歌の虜にならんと。
|青い妖精《Neelapallikar》
歌声を聞いた雷鼓の心拍が跳ね上がり、瞳孔が広がり、世界が――繋がる。
「頼りにしても……いいですか!」
ラージニーの瞳に吸い込まれそうになりつつも、討魔の忍は踏みとどまり、そして力強く頷く。
緑の海の向こうにある覚悟を見てしまったから。
「護霊の使役能力を悪用してる感じかしら?」
採石場を駆けまわりながら雷鼓は機を伺う。
自分のスーツには霊的防護はあるがインビジブルとの同化融合を完全に防ぐとは限らない。
直接攻撃は危険だからこそ、敵の攻撃を誘うために雷霆銃の引鉄を引く。
自分か、それともラージニーか。
先にどちらを選ぶかで選択は変わる――いや、違う。
この場合は変えてはいけないのだ。
討魔忍が空気の震えを感じ取る、機会が来た。
同じ頃、歌姫はゆっくりと歩を進めた。
自分は未熟だとラージニーは常に思う。
温もりを持たない手は竜を倒せるわけではなく、硬い脚は速く走れるわけではない。
自分が出来るのは支える事。
それが手詰まりになったら……足を進めるしかないのだ!
インビジブルの流れを見た歌姫は自分を見ろとばかりに歌を紡ぎ、歩を進める。
青き妖精の歌にDEEP-DEPASは視線を向け、顎を開く。
|深淵の叫び《『オマエモコチラニコイ』と言わんばかりに》!!
14歳の少女の肉体が揺れる、緑の瞳から赤い川が流れ黒い肌を染めていく。
視界は天地を失い、脚は力入らず、仰向けに見た空は……赤く、黒く、そして消えていく。
たった一歩の献身。
それは視線を奔る雷によって報われた。
「雷遁!」
瑞城・雷鼓はそのチャンスを無駄にしなかった。
ラージニーへと叫びを向けた瞬間にもう引鉄に指をかけ。
「|雷轟電撃陣《その覚悟を無駄にしない》!!」
三百もの雷撃弾を放つ。
DEEP-DEPASがインビジブルを呼び寄せる。
|雷鼓と一つにならんがために《カウントレス・インビジブル》
それを拒まんと降り注ぐ雷撃。
献身に報いるには一発では足りない。
「そらそらそらそらァー!」
一つは小さな雷だとしても重なれば、それは怒涛と化す。
雷轟電撃陣、またの名をサンダーストーム。
荒れ狂う雷轟は献身に対して言葉に出来ない何かのようで、哀しいかなインビジブルもDEEP-DEPASそれに抗う心ひとつ持ち合わせてはいなかった。
全てのインヴィジブルを奪わんとした組織の傭兵はここに倒れ、戦いは最後の局面を迎えんとした。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第3章 ボス戦 『『デュミナスシャドウ』』
POW
ケルベロスライブラフォーム
【ケルベロス+天秤座の強化フォーム】に変身する。自身の【機動力と攻撃回数】が2倍になり、新武器【ケルベロスソーサー】を入手する。
【ケルベロス+天秤座の強化フォーム】に変身する。自身の【機動力と攻撃回数】が2倍になり、新武器【ケルベロスソーサー】を入手する。
SPD
デュミナス・キック
騎乗する【シャドウ・ヴィークル】から跳躍し、着地点の敵1体に【闇の炎をまとったキック】による威力3倍攻撃を放つ。また、跳躍中に【動きを加速させる炎の輪を展開】すると命中率半減/着地点から半径レベルm内の敵全員を威力3倍攻撃。
騎乗する【シャドウ・ヴィークル】から跳躍し、着地点の敵1体に【闇の炎をまとったキック】による威力3倍攻撃を放つ。また、跳躍中に【動きを加速させる炎の輪を展開】すると命中率半減/着地点から半径レベルm内の敵全員を威力3倍攻撃。
WIZ
シャドウ・ジャッジメント
敵に攻撃されてから3秒以内に【右腕の爪】による反撃を命中させると、反撃ダメージを与えたうえで、敵から先程受けたダメージ等の効果を全回復する。
敵に攻撃されてから3秒以内に【右腕の爪】による反撃を命中させると、反撃ダメージを与えたうえで、敵から先程受けたダメージ等の効果を全回復する。
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
●シャドウは闇と共に
DEEP-DEPASが倒された採石場。
静けさが訪れるかと思えば爆音ともに疾走する闇によって、それは遮られた。
「作戦がことごとく失敗か」
バイクから降りるのは異形の改造人間。
「インヴィジブルを手に入れるどころか部下と手札を失う……こうなったら、貴様らを血祭りに」
ボロボロになったマフラーと折れた角は歴戦の戦士たる証だろう。
「というべきなのだろうが、俺は今、楽しくて仕方がない」
歩み寄る改造人間の声はいささかの喜びと興奮。
「強き者、この√にも集っているというのは本当だったことに」
彼は戦士だった。
「さあ、勝負だ√能力者ども……力、技、智謀を尽くそう……それが俺個人の考えで」
そして……。
「組織の人間としては――さっきの通り。面目というのがあるのでな」
やはり秘密結社の人間だった。
奴の名はデュミナスシャドウ。
今回の首魁である。
継萩・サルトゥーラ(サポート)
アドリブ歓迎。
「いっちょやったろうじゃないの!」
「まぁ焦んなや、楽しいのはこれからだ」
√能力は指定した物をどれでも使用ます。
戦うことが好きで好きで楽しく、戦闘知識や勘を活かしてハデに行動します。
楽しいからこそ冷静でいられる面もあります。
多少の怪我は気にせず積極的に行動しますがヤバいときは流石に自重します。
仲間との連携も行えます。
軽口を叩いたりやんわりと皮肉を言ったりしますが、他の√能力者に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アドリブ歓迎。
「いっちょやったろうじゃないの!」
「まぁ焦んなや、楽しいのはこれからだ」
√能力は指定した物をどれでも使用ます。
戦うことが好きで好きで楽しく、戦闘知識や勘を活かしてハデに行動します。
楽しいからこそ冷静でいられる面もあります。
多少の怪我は気にせず積極的に行動しますがヤバいときは流石に自重します。
仲間との連携も行えます。
軽口を叩いたりやんわりと皮肉を言ったりしますが、他の√能力者に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●危険地帯
最初に歩み始めたのは何かを失った男だった。
失ったものを補うために死体を|接合《ツギタシ》された男、名は継萩・サルトゥーラ
(|Chemical Eater《ケ ミ カ ル イーター》・h01201)。
その名すらも本物かは分からない。だが問題は無かった。
「親玉って訳か」
錠剤を口の中に流し込み、折ったアンプルから注ぎ込んだ液体を胃へと送り込む。
「んじゃ、いっちょやったろうじゃないの!」
ソードオフされたショットガンを片手にサルトゥーラはデュミナスシャドウへと駆けだした。
開幕はショットガンの散弾。
切り抜けるデュミナスシャドウ、マフラーにまた孔が空いたが気にせず拳を繰り出す。
咄嗟、サルトゥーラが蹴りを合わせて間合いを保つとセントリーが銃身を回転させる。
機関銃弾が大地を穿つ中、シャドウが宙に舞いお返しにセントリーに蹴りを叩き込んだ。
「デュミナス、二段キック!」
空中移動砲台にキックを放ち、反動で一回転、更に重みを乗せた跳び蹴りを使い手本人に叩き込む!
デッドマンの瞳孔が拡張する。
√能力でない限り、薬物の興奮作用で充分補える速度だ。
サルトゥーラが敢えて前に飛び込めば、彼の居た大地がシャドウの蹴りで削り取られる。
「まぁ焦んなや、楽しいのはこれからだ」
「そうだな、俺も本気を出すとしよう」
デッドマンの言葉にデュミナスシャドウは二つの|注射器《シリンジ》を左手に答えた。
『Chemical Kerberos』
『Chemical Libra』
二つの注射器が空になり、名に似合わぬ閃光がシャドウを包む
|魔獣天秤強化形態《ケルベロスライブラフォーム》
新たな形態となったシャドウが駆ける。
瞬間、左手のソーサーがサルトゥーラのショットガンを跳ね飛ばし、その場で身を翻しソーサーを投擲、デッドマンの腹に叩き込み戻って来た円盤を受け止める。
「止めだ、√能力者」
「悪いな」
デュミナスシャドウが一撃を放たんとした直後、眼前に突きつけられるデッドマンの右手。
「ここ、オレの間合いなんだわ」
跳ね飛ばされたはずの散弾銃がその手に収まり、撃針が雷管を叩く。
|危険地帯《Danger Zone》
ソードオフショットガンの一撃に仰け反るシャドウ。
意趣返しとばかりにどてっ腹に蹴りを叩き込む!
まともに受けてしまい、フォームが解除され吹き飛ぶ改造人間。
ここは今、|危険地帯《Danger Zone》へと姿を変えた。
🔵🔵🔴 成功
カデンツァ・ペルッツィ
いいよな、車とかバイクとか
俺の階梯だとちょうどいいサイズがなくってな…
なんて思いながらも臨戦態勢はしっかり取る
飛び蹴りなんてマトモに喰らったら痛えだろうな
だが怯んでなんかいられねえ
死ぬこと以外かすり傷の精神で行け、俺!
勢いではね飛ばされようとも、ダッシュで喰らい付いて絶対に「3秒以内」に反撃だ
爪でも牙でも尻尾でも、獣化してる部位ならどこでも使ってやる
【サヴェイジ・ビースト】の効果さえあれば
どんな痛みだってどうとでもなるからさ
それにしても、組織のトップってな大変だな
面子を守るために戦わなきゃならねえってか
…お前自身がそれを楽しいってなら構わねえけどよ
どのみち、やらかした悪事の報いは受けてもらうぜ
いいよな、車とかバイクとか
俺の階梯だとちょうどいいサイズがなくってな…
なんて思いながらも臨戦態勢はしっかり取る
飛び蹴りなんてマトモに喰らったら痛えだろうな
だが怯んでなんかいられねえ
死ぬこと以外かすり傷の精神で行け、俺!
勢いではね飛ばされようとも、ダッシュで喰らい付いて絶対に「3秒以内」に反撃だ
爪でも牙でも尻尾でも、獣化してる部位ならどこでも使ってやる
【サヴェイジ・ビースト】の効果さえあれば
どんな痛みだってどうとでもなるからさ
それにしても、組織のトップってな大変だな
面子を守るために戦わなきゃならねえってか
…お前自身がそれを楽しいってなら構わねえけどよ
どのみち、やらかした悪事の報いは受けてもらうぜ
●バイカーズララバイ 3.2.1
「いいよな、車とかバイクとか」
カデンツァ・ペルッツィが呟く。
「俺の階梯だとちょうどいいサイズがなくってな……」
それは人間の子供が乗るには小さく、猫が乗るには大きすぎたバイク一台。
爆走! ねこねこ魔導バイクのアクセルを吹かす中、視線はデュミナスシャドウへ。
同様にシャドウもシャドウ・ヴィークルに跨りスロットルを開放していた。
はじまりは互いに同じ。
前輪を跳ね上げウイリー走行ですれ違う。
それはある意味、剣の切っ先を合わせたのと同じよう。
次にターン、切り返して同じように向かい合う。
疾走、跳躍。
お互いの技量を確認した猫獣人と改造人間はバイクのグリップに力を込め、エンジンをさらに回した。
簒奪者と√能力者の戦いは一見して普通に剣を合わせるように見える。
実際、そうなのである。双方とも予知ができる以上、まずは予知に予知を重ねあう。
結果残るのは互いの技量、装備による戦い。
カデンツァもデュミナスシャドウも狙っていることが分かる為、採石場にてのバイクチェイスが始まっているのだ。
逃げるシャドウに追う猫人、距離を取りたい簒奪者に対し、カウンターを狙いたい星詠み。
カデンツァが小柄な肉体とバイクの特性を活かしてカーブで先を取ろうとすれば、デュミナスシャドウは坂や悪路へ積極的に飛び込んで安定性でリードを稼ぐ。
バイクの安定性と曲がりやすさは常に反比例するものなのだ。
「ぬぅん!!」
力技で切り立った崖を駆け上るシャドウ・ヴィ―グル。
「させねえさ!」
ジグザグに疾走し、紫電が如く崖を登った魔導バイク。
だが、上を取ったのは――シャドウ。
直後、闇の炎を纏った一撃が降り落ちた。
「デュミナス・キック!!」
炎に包まれるシャドウの姿を見てカデンツァが思考を回す。
(飛び蹴りなんてマトモに喰らったら痛えだろうな)
リスクは承知。
「だが怯んでなんかいられねえ」
死ぬこと以外はかすり傷の精神だ――
直後、意識は闇に落ちかけた……。
落ちる、落ちる、落ちる……。
闇へ、夜へ、何も考えなくていい時へ……。
だが火のついた魔導バイクのエンジンが、まだ動くタイヤの音が、猫人の意識を呼び戻した。
「ベッドに入るにゃ、まだ早ええんだよ!」
――3!
手を伸ばしバイクのタイヤに爪を立てる。
エンジンが伝えるパワー、回転となってタイヤに伝達するそれを利用しカデンツァ・ペルッツィは蹴りを放って着地しようとしたシャドウへ向かう。
――2!!
その肢は骨格を変え、しなやかな猫の様。
――1!!!
野生の一撃!
カデンツァの爪が闇の炎を引き裂きダメージを返す!
|サヴェイジ・ビースト《獣の反撃》
着地は同時。
だが、炎を吹き崖から落ちたのは改造人間だった。
「それにしても、組織のトップってな大変だな。面子を守るために戦わなきゃならねえってか」
視線は崖の下。
「……お前自身がそれを楽しいってなら構わねえけどよ、どのみち、やらかした悪事の報いは受けてもらうぜ」
やがて空を見上げると星詠みの猫人は√を跨いで彼方に歩いて行った。
🔵🔵🔵 大成功
ラージニー・スバルナンガーニ
弱者を虐げ、戦いを愉しみ、最後に気にするのは面子…?
貴方のような邪智暴虐な振る舞い、決して看過できるものではありません!
私はあの爪を攻撃し、厄介な回復能力を削ぐことに専念します。
発動するのは<月の爆発>!
「3秒以内」という点に着目し、迎撃レーザーの射出をディレイ気味に行うこと・時に回避行動に専念することの二点を意識、メリハリをつけていきますよ!
細かく刻んでいけば一度の回復量を抑え、着実にダメージを累積していけるはずです!
問題はこのタスクを念頭に、詠唱と回避を同時に行わなければならない難易度でしょうか…私の喉と足腰、心臓がどれほどもってくれるか!
貴方の3秒と私の300発、どちらが強いか勝負です!
弱者を虐げ、戦いを愉しみ、最後に気にするのは面子…?
貴方のような邪智暴虐な振る舞い、決して看過できるものではありません!
私はあの爪を攻撃し、厄介な回復能力を削ぐことに専念します。
発動するのは<月の爆発>!
「3秒以内」という点に着目し、迎撃レーザーの射出をディレイ気味に行うこと・時に回避行動に専念することの二点を意識、メリハリをつけていきますよ!
細かく刻んでいけば一度の回復量を抑え、着実にダメージを累積していけるはずです!
問題はこのタスクを念頭に、詠唱と回避を同時に行わなければならない難易度でしょうか…私の喉と足腰、心臓がどれほどもってくれるか!
貴方の3秒と私の300発、どちらが強いか勝負です!
瑞城・雷鼓
面目ねぇ
悪の組織でも為まじきものは宮仕えってコトかしら?
ま、いっぺん死んで死後蘇生するまで、あの世で短い休暇を楽しんで来なさい
雷霆銃で雷撃弾(属性攻撃)!
3秒以内の反撃で回復されちゃうから、距離を取って……なんてありふれた対策はスペック差で強引に押し切られるかしら?
ズバッと爪の斬り裂きで回復――が、発動しない!
逆に後ろから雷霆剣で斬りつける!(だまし討ち)
残念だったわね、今のは【雷幻身】、分身の術よ
それぞれ独自に動き、どれが「回復が発動する対象」か分からなくするわ
ヴァジュラによる雷撃弾(乱れ撃ち)、ケラウノスによる斬撃(切断)、ムジョルニアによる格闘(早業)、撹乱戦法は忍者の得意技よ!
面目ねぇ
悪の組織でも為まじきものは宮仕えってコトかしら?
ま、いっぺん死んで死後蘇生するまで、あの世で短い休暇を楽しんで来なさい
雷霆銃で雷撃弾(属性攻撃)!
3秒以内の反撃で回復されちゃうから、距離を取って……なんてありふれた対策はスペック差で強引に押し切られるかしら?
ズバッと爪の斬り裂きで回復――が、発動しない!
逆に後ろから雷霆剣で斬りつける!(だまし討ち)
残念だったわね、今のは【雷幻身】、分身の術よ
それぞれ独自に動き、どれが「回復が発動する対象」か分からなくするわ
ヴァジュラによる雷撃弾(乱れ撃ち)、ケラウノスによる斬撃(切断)、ムジョルニアによる格闘(早業)、撹乱戦法は忍者の得意技よ!
●雨に消えろ
崖の下、奈落に落ちれば必ず誰かがいるものだ。
「弱者を虐げ、戦いを愉しみ、最後に気にするのは面子……?」
ラージニー・スバルナンガーニの言葉は怒りに満ちていた。
「貴方のような邪智暴虐な振る舞い、決して看過できるものではありません!」
「ならばどうする、金髪の歌い手よ」
デュミナスシャドウの答えに対して前に出ようとしたラージニーを瑞城・雷鼓が手で制した。
「面目ねぇ……悪の組織でも為まじきものは宮仕えってコトかしら?」
「自由には責任があるものでね」
雷鼓の皮肉を苦笑しつつ返すシャドウ。
「俺の生き方を望むためには、それなりの代償、責任、義務が伴う……そんなところだ。それが悪徳であろうがどうであろうかは俺には関係ない」
「ま、いっぺん死んで死後蘇生するまで、あの世で短い休暇を楽しんで来なさい」
悪党の信条を討魔忍は死を告げることで返した。
戦いの引鉄は雷鼓の雷霆銃から始まった。
牽制にも思える雷撃射に対し、デュミナスシャドウは異形の右腕に力を込める。
それを危険と感じたラージニーがチャイルディッシュな服装でステップを踏み始める。
「刻んでいきます!」
「分かった!」
歌姫の意図に応えた討魔忍が身を翻し、射撃を続ける。
自分も仲間も誰一人傷つけさせない、その為に距離を保って撃ち続ける。
そんな雷鼓の想いを異形の右腕は踏みにじる。
「そんな戦い方では俺は倒せん――その身を以って受け止めろ、天秤が傾いた事を」
デュミナスシャドウが跳躍する。
全ての雷撃弾を受け、練り上げた雷が右腕に纏い、今叩き込まれる。
|シャドウ・ジャッジメント《審判の一撃》
審判は下った――雷鼓の身体が消え、デュミナスシャドウの負傷が消えなかったことで。
「なん……だと!?」
「残念だったわね、今のは」
驚愕するシャドウの背後に現れる討魔忍、爪で引き裂けば消えるそれは――
|雷幻身《Thunder Mirage》
「分身の術よ」
雷鼓の言葉の直後、光が――二人を照らした。
「夜⃣ 空⃣ を⃣ ず⃣ っ⃣ と⃣ 眺⃣ め⃣ 続⃣ け⃣ て⃣ は⃣ い⃣ ら⃣ れ⃣ な⃣ い⃣ 。⃣ だ⃣ か⃣ ら⃣ せ⃣ め⃣ て⃣ 今⃣ こ⃣ の⃣ 時⃣ を⃣ 瞼⃣ に⃣ 焼⃣ き⃣ 付⃣ け⃣ て⃣ 。⃣ 気⃣ づ⃣ い⃣ て⃣ い⃣ る⃣ の⃣ ?⃣」
歌に呼応してプロジェクターがホログラムを、幻影を、生み出す。
「貴⃣ 方⃣ は⃣ も⃣ う⃣ ま⃣ ど⃣ ろ⃣ み⃣ は⃣ じ⃣ め⃣ て⃣ い⃣ る⃣ こ⃣ と⃣ に⃣ ……」
幻影は砲として形を無し、そしてデュミナスシャドウのみへ降りそそぐ――光の雨として。
|月の爆発 《Chandra Visporta》
レーザーが降り注ぐ、間欠を繰り返し、時に激しく、時に穏やかに。
ディレイを狙った制圧射撃、不規則な光線は威力は小さいが数は多い。だからこそシャドウは行動の隙間を伺う。
この技の限界は300発。
ならばその間に飛び込めばいい!!
レーザーを突っ切って爪を振り上げる改造人間。
ラージニーの喉と心拍がほぼ限界、回避する足は……一歩か二歩がいいところ。
だが刃が一閃し、シャドウ・ジャッジメントを跳ね上げた!
そこに居たのは討魔忍。
「分身が同じ行動を取るとは限らないって聞いてなかった?」
直後、分身が雷霆甲ムジョルニアによる正拳を叩き込み、デュミナスシャドウがたたらを踏む。
「撹乱戦法は忍者の得意技よ!」
雷霆銃ヴァジュラを構える雷鼓。
そこに光線が重なる。
「貴方の3秒と私達の300発+α!」
歌姫の言葉に
「勝負は私達の勝ちね」
討魔忍が続きを告げた。
雷光が――全てを呑み込んだ。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
ジューン・シロガネ
※アドリブ歓迎、共闘可
POW判定
【作戦】
√能力のよる連続攻撃で
敵の強化フォームに機動力と手数による真っ向勝負を挑む
【戦術】
竜爪、竜翼、竜角、竜尾等の竜部位による攻撃に
空中ダッシュ→受け流し+カウンター→グラップル→鎧無視攻撃→
闘争心+限界突破→竜気属性攻撃を挟んだコンボで相手の機動力と攻撃回数に対抗する
【心情】
あんた、こっちの方はかなりやるんだろう?(拳を突き出しながら)
√EDENは激戦区だって聞いて楽しみにしてたんだが
人の形をして技を駆使するタイプの相手には中々お目にかかれ無いんだ
折角の機会だ、一つお手合わせ願おうか!
オレは龍拳格闘家、ジューン・シロガネだ。
デュミナスシャドウいざ尋常に勝負!
※アドリブ歓迎、共闘可
POW判定
【作戦】
√能力のよる連続攻撃で
敵の強化フォームに機動力と手数による真っ向勝負を挑む
【戦術】
竜爪、竜翼、竜角、竜尾等の竜部位による攻撃に
空中ダッシュ→受け流し+カウンター→グラップル→鎧無視攻撃→
闘争心+限界突破→竜気属性攻撃を挟んだコンボで相手の機動力と攻撃回数に対抗する
【心情】
あんた、こっちの方はかなりやるんだろう?(拳を突き出しながら)
√EDENは激戦区だって聞いて楽しみにしてたんだが
人の形をして技を駆使するタイプの相手には中々お目にかかれ無いんだ
折角の機会だ、一つお手合わせ願おうか!
オレは龍拳格闘家、ジューン・シロガネだ。
デュミナスシャドウいざ尋常に勝負!
●決着は龍鳴にて
光の雨を逃れたシャドウ。
崖を登るは何のためか。
分かっている――終わりの為だ。
それを成す者があそこで待っているのだから。
「あんた、こっちの方はかなりやるんだろう?」
ジューン・シロガネの突き出した拳にデュミナスシャドウが応えるかのように左拳を突き合わせた。
「√EDENは激戦区だって聞いて楽しみにしてたんだが人の形をして技を駆使するタイプの相手には中々お目にかかれ無いんだ」
「それは難儀だったな……手足が8本でも0本でも我々は差別しないからな」
ジューンの言葉に改造人間が皮肉で返した。
「……折角の機会だ、一つお手合わせ願おうか!」
「応!!」
そんなことは些細なものと龍拳の使い手は只、戦いを望む。
「オレは龍拳格闘家、ジューン・シロガネ!」
「俺の名はデュミナスシャドウ!」
互いに名乗るは闘いの儀式。
「いざ尋常に」
『Chemical Kerberos』
「勝負!」
『Chemical Libra』
ジューンの言葉に呼応するかのように、シャドウは自らを強化した。
順足からの突き、龍拳格闘にも人の技はある。
神速に届かんばかりの加速を乗せた突きをケルベロスソーサーで受けるようなことはシャドウはしない。
その面積を利用し小さな動きを大きく変えることで拳の軌道を|逸らす《パリィ》と勢いを乗せて回転、バックハンドによる手刀が襲う。狙いは延髄。
咄嗟、ジューンが龍翼で叩き動きを止めると大地を踏み込み反発力を乗せた蹴りを放つ。瞬間、身を翻した改造人間は龍拳の蹴りを避けてジューンの肩を左手で押し間合いを作る。
「シャドウスラスト!」
右手の爪による貫手の連撃。
強化された力を乗せた技は√能力にも匹敵するだろう。
龍が天を登るが如く龍拳の使い手は上半身を捻って回避し、後方に大きく跳躍し距離を取りなおした。
「一撃じゃ無理か……なら!」
改めてデュミナスシャドウの実力を実感したジューンが深く呼吸する。
竜翼が羽ばたき、銀爪が煌めく。竜角が戦意応じた冴えを見せ、竜尾は呼吸するかのように動く。
「速さと――手数だ!!」
一歩跳躍、ジューン・シロガネの姿が消えたと思うと竜爪が貫手の如く襲う。
「ぬぅ!」
シャドウがソーサーで受け捌き手刀を袈裟に振るえば、ジューンの左腕がそれを受け捌き鋭き竜翼をたたき込まん。
刹那の時間、互いに選択するは組打ち、グラップル。
しかし竜角による頭突きがシャドウのもう一つの角を砕いた。
|九頭竜拳《 Dragner Combination》
龍の部位と人の業を合わせし、ジューン・シロガネのみが放てる竜人合一の秘義。
リミッターを外し、限界を突破した竜尾の絡みつきがデュミナスシャドウのケルベロスソーサーを砕き、空へと舞わせる。
「止めだ!」
龍拳の使い手が跳躍と共に龍気を右手に込め、拳を突き上げる。
一撃が改造人間の胴を捕えれば、その破壊力は穴を穿つだけなら足らず、彼の身を粉砕に至らしめる。
戦いの終わりは龍鳴轟く疾走の一撃であった。
つかの間の平和にジューンは少しだけ息を吐き、次の√へと進む。
己が為す目的のために……。
🔵🔵🔵 大成功