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洋食屋コウモリ亭にようこそ!
『いかがでございましょう、お味の方は? コウモリプラグマ様』
『うむ。上出来だ、スニーク・スタッフよ』
その蝙蝠姿の怪人は、満足した様子で配下の改造人間へ賛辞を送った。
怪人が座るのは、洋食屋『コウモリ亭』のテーブル席。白いテーブルクロスが掛けられた大きな卓上、そこには改造人間の手で作られた料理がずらりと並び、食欲を誘う芳香をふわふわと漂わせている。
それらの吟味を今しがた済ませ、蝙蝠怪人は愉快さを堪えきれぬ様子で笑った。
『ふふふ。これを食った人間の血、さぞ素晴らしかろう!』
『光栄にございます。……ああ、申し訳ありません。そろそろ食材の仕込みが』
『うむ、来た客は最高の料理でもてなしてやれ! 取れる血も、その方が上質だからな! ヒャーッヒャヒャヒャ!』
そう、ここは只の洋食屋ではない。
罪なき人々を捕える為に作られた、プラグマの恐るべき秘密基地なのである――!
●星詠みは語る
「美味しい洋食屋さんに行って、現れた怪人勢力をやっつける。今回皆に頼みたいのは、そういう事件だ」
集合した能力者達に一礼すると、ジル・メリスは事件の説明を開始した。
√マスクド・ヒーローで暗躍する悪の秘密結社『プラグマ』。全√の完全征服を掲げて日夜暗躍を繰り返す怪人組織が、この度、新たな基地を根城に動き出す予知が得られたと彼女は告げる。
「この基地は、表向きは『コウモリ亭』という洋食屋の姿をしていてね。訪れた客には、美味しい料理と最高のもてなしが待っているけど……その目的はお腹一杯にさせた客から新鮮な血を奪い取る事にある。研究や実験の素材としてね」
黒幕の『コウモリプラグマ』は非常に用心深い性格で、能力者達が正面から殴り込みをかければ、基地を捨てて逃走してしまう。その為、まずは客に扮して洋食屋を訪れ、油断を誘って欲しいとジルは言った。
敵の油断を誘う方法は、至ってシンプル。
コウモリ亭で洋食を注文し、出てくる料理を心から楽しむ――これだけだ。
「主菜や副菜、デザートまで、お店には美味しいものが沢山揃っている。まずはそこで、好きなものを好きなだけ頼んで欲しい!」
そうしてジルは、注文できるメニューの例を挙げる。
海老フライ、カツレツ、ビーフカレーにビーフステーキ。瑞々しい野菜サラダ、温かなコンソメスープ。
黄金色に輝くオムライスに、デミグラスソースが芳しい牛挽肉のハンバーグ。パセリとトマトソースで色鮮やかに彩られたナポリタンは、大きなマッシュルームと分厚いハムがたっぷりだ。
じっくり煮込んだビーフシチューや、ベシャメルソースの牡蠣グラタンも捨てがたい。食後のデザートには冷たいバニラアイスや、アーモンドの香るブラマンジェを楽しむのもいいだろう。
「他にも海老ピラフに、メンチカツに、ロールキャベツ……洋食と聞いてイメージするものなら、大抵の料理は注文できるよ!」
食事を満喫する程、油断を誘う事は容易になる。
店内では気兼ねなく、思い切り楽しんで欲しいとジルは能力者達へ伝えた。
調理を行うのはスタッフに扮した改造人間『スニーク・スタッフ』で、今回のタイプは美味しい料理を作る訓練を受けた者達だ。料理には一切の手を抜かず、当然だが妙な物を混ぜるような事も無い。
突入の実行は開店直後で、店内には改造人間が厨房に居るのみ。食事が終われば、店内は戦闘に適した秘密基地モードに変形する。そこで襲撃して来る改造人間と、ボスの怪人を倒せば作戦は成功だ。
洋食屋の開店日は今日。つまり今から向かえば、犠牲を出さずに怪人勢力の野望を阻止できる。プラグマの魔手から世界を守る為に、どうか力を貸して欲しい――そう告げて、ジルは説明を終えた。
「ああ、そうそう。基地には機密保持機能が付いていて、コウモリプラグマを倒すと施設は使用不能になる。だから洋食のお代は心配無用、心行くまで楽しんで来てね!」
かくしてジルに見送られ、能力者達は戦場へ向かって行く。
行先は√マスクド・ヒーロー。秘密結社プラグマの恐るべき野望を阻む為、能力者達が洋食屋『コウモリ亭』のドアを潜る――。
これまでのお話
マスターより
坂本ピエロギ
坂本ピエロギです。宜しくお願い致します。
今回の舞台は√マスクド・ヒーロー。プラグマの秘密基地である洋食屋に向かい、怪人の野望を粉砕しましょう。
通しの参加もスポット参加も歓迎です。ぜひお気軽にご参加下さい。
●第1章🏠『ダイナーで栄養補給』
プラグマの怪人が潜む洋食屋『コウモリ亭』で料理を注文し、食事を楽しみます。OP記載の料理以外も、洋食のイメージに合うものであれば自由に指定して頂いて構いません。
日替わりメニューはオムライス。厨房内では、調理スタッフに扮した改造人間達が働いています。
●第2章👾潜入工作用改造人間『スニーク・スタッフ』
料理を堪能後、秘密基地モードに変形した店内で、敵勢力との戦闘が開始されます。
最初の敵は、調理スタッフに扮していた工作員達。料理にも戦いにも手を抜かず、任務に取り組む真面目な改造人間です。
●第3章👿『コウモリプラグマ』
改造人間を撃破後、黒幕である怪人との決戦が開始されます。
威厳のない三下口調に反し、戦闘能力は高い難敵です。
戦いに勝利すれば秘密基地は崩壊し、作戦は成功となります。
●プレイング受付について
OP公開直後から開始。第1章は公開から2日後の午後20:00まで受付を行います。
第2・3章は受付開始・終了の日時を設けず、ある程度のご参加を頂いた時点で適宜執筆を開始します。
それでは、皆様のご参加をお待ちしています。
坂本ピエロギです。宜しくお願い致します。
今回の舞台は√マスクド・ヒーロー。プラグマの秘密基地である洋食屋に向かい、怪人の野望を粉砕しましょう。
通しの参加もスポット参加も歓迎です。ぜひお気軽にご参加下さい。
●第1章🏠『ダイナーで栄養補給』
プラグマの怪人が潜む洋食屋『コウモリ亭』で料理を注文し、食事を楽しみます。OP記載の料理以外も、洋食のイメージに合うものであれば自由に指定して頂いて構いません。
日替わりメニューはオムライス。厨房内では、調理スタッフに扮した改造人間達が働いています。
●第2章👾潜入工作用改造人間『スニーク・スタッフ』
料理を堪能後、秘密基地モードに変形した店内で、敵勢力との戦闘が開始されます。
最初の敵は、調理スタッフに扮していた工作員達。料理にも戦いにも手を抜かず、任務に取り組む真面目な改造人間です。
●第3章👿『コウモリプラグマ』
改造人間を撃破後、黒幕である怪人との決戦が開始されます。
威厳のない三下口調に反し、戦闘能力は高い難敵です。
戦いに勝利すれば秘密基地は崩壊し、作戦は成功となります。
●プレイング受付について
OP公開直後から開始。第1章は公開から2日後の午後20:00まで受付を行います。
第2・3章は受付開始・終了の日時を設けず、ある程度のご参加を頂いた時点で適宜執筆を開始します。
それでは、皆様のご参加をお待ちしています。
27
第1章 日常 『ダイナーで栄養補給』
POW
沢山飲み食いして力を付ける
SPD
日替わりのおすすめメニューを頼む
WIZ
店主や他の客との会話を楽しむ
√マスクド・ヒーロー 普通5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リズ・ダブルエックス
日替わりメニューはオムライスという料理ですか。
食べた事のない料理です。
せっかくなので、それを頂きます。
(ずっと機械の身体だったのですが、つい最近生身の身体になったキャラです。食べた事の無い料理だらけです)
「ほう。ご飯を卵で包んだ料理ですか。とてもシンプルに思えますが……(ぱくり)!!」
「お、美味しい!! この風味、この食感!」
(とても美味しそうにオムライスを完食した後)
さて、次は何の料理を頼みましょうか。
え? これはたくさん食べて目立つ事で有力な囮となるという作戦上の行動です。
決して、決して食べたいだけでは無いのですよ……!
(其の後、大食い技能を生かして、次々に料理を平らげた)
日替わりメニューはオムライスという料理ですか。
食べた事のない料理です。
せっかくなので、それを頂きます。
(ずっと機械の身体だったのですが、つい最近生身の身体になったキャラです。食べた事の無い料理だらけです)
「ほう。ご飯を卵で包んだ料理ですか。とてもシンプルに思えますが……(ぱくり)!!」
「お、美味しい!! この風味、この食感!」
(とても美味しそうにオムライスを完食した後)
さて、次は何の料理を頼みましょうか。
え? これはたくさん食べて目立つ事で有力な囮となるという作戦上の行動です。
決して、決して食べたいだけでは無いのですよ……!
(其の後、大食い技能を生かして、次々に料理を平らげた)
コウモリ亭のショーケースには、美しい料理が並んでいた。
豆と人参のグラッセを添えたメンチカツ。狐色の焦げ目がついた牡蠣グラタン。赤いトマトソースの絡むナポリタンは散らしたパセリも鮮やかで、揃い踏みする全ての料理が目を奪う。
リズ・ダブルエックス(ReFake・h00646)にとって、それは正に至福の眺めだった。
「わああ……!」
リズの口から、思わず感嘆の吐息が洩れる。
少女人形の体は毎日が驚きの連続だ。蝋細工の視覚情報を得ただけで、胃袋が早くも空腹のサインを発している。消化器官を持たない嘗ての体では、およそ考えられない事だった。
「これがステーキ。これがビーフカレー。これが……」
好奇心に目を輝かせ、料理を指で追うリズ。
やがて彼女の視線と指が、ある料理の前でぴたりと止まる。
「……オムライス!」
ケチャップで赤く彩られた黄色い紡錘型の料理は、彼女にとって未知のもの。それが日替わりメニューと分かれば、迷う理由はもう無かった。
そして、今。テーブルに届いた念願の品と、リズは対峙していた。
サラダとスープをお供に鎮座するそれは、金色のオムライスだ。湯気に乗って漂う、バターとケチャップの濃密な香り。思わず喉をゴクリと鳴らし、匙で掬ったそれに視線が注がれる。
「一見シンプルに思えますが……早速、頂いてみましょう」
艶めく赤橙色のライスには、人参や鶏肉が宝石の如く散りばめられていた。卵と一緒に噛み締めれば、一体どんな味がするのだろう――リズは胸をときめかせ、最初のひと口を頬張った。
「……!!」
それは、まさに衝撃的な味だった。
絶妙な火加減のオムレツに、ケチャップバターが絡む。続いて訪れたチキンライスの風味に、五感はいよいよ幸せで包まれた。
(「お、美味しい!!」)
リズは雷に打たれたように、暫し忘我し――そこから先はもう夢中だった。
ライスを噛み締める度に、鶏肉から旨味が洪水のように滲む。程よい甘味は、丁寧に炒めた玉葱の仕事だろう。人参の歯応えは絶妙で、チキンや卵のそれと相まってリズを一秒も飽きさせない。
「この風味、この食感……!」
心を満たす歓喜に、リズの頬が緩む。
黄金色の幸せ、オムライス。彼女の食した料理に、こうして新たな品が加わった。
気づけば、皿は全て空になっていた。
未知なる料理の体験に、ほっと感動の吐息を洩らすリズ。余韻を惜しむように口元のバターを拭う中、ふと彼女は一つの事実に突き当たる。まだお腹が空いているという、その事実に。
「ここは追加注文と行きましょう。作戦の為に!」
そう、そもそも自分は作戦で此処に来ているのだ。ならば敵を油断させる為、料理を沢山食べるのは当然。善は急げとばかり、リズはメニューを手に取り、次の注文を考え始めた。
「カツレツにしましょうか。カレーにしましょうか。いやいや、ここは……」
折角のひと時、楽しまなければ勿体ない。
少女人形の幸せなひと時は、まだまだ終わりそうになかった。
🔵🔵🔵 大成功
九途川・のゑり
√マスクド・ヒーローの危機と聞いてのゑりちゃん参上です!
はじめてきた世界ですが、マアなんとかなるでしょう
未知の世界の洋食……じゅるり、いえ、罪無き人々のため、がんばりましょう
あ、店員さーん注文お願いしまーす
お酒って置いてます?ビールくださいな
ンー、デミグラスソースで煮込んだハンバーグ、ふっくらとして肉汁もたっぷりで……うんうん……
このラムチョップのローストも柔らかくて美味しいですねえ……香草で羊肉のクセも消えていて食べやすいです
スパニッシュオムレツも分厚くていいですねー、具もゴロゴロ大粒で私好みのボリューム感です
遠慮なく飲み食いしますよー!
√マスクド・ヒーローの危機と聞いてのゑりちゃん参上です!
はじめてきた世界ですが、マアなんとかなるでしょう
未知の世界の洋食……じゅるり、いえ、罪無き人々のため、がんばりましょう
あ、店員さーん注文お願いしまーす
お酒って置いてます?ビールくださいな
ンー、デミグラスソースで煮込んだハンバーグ、ふっくらとして肉汁もたっぷりで……うんうん……
このラムチョップのローストも柔らかくて美味しいですねえ……香草で羊肉のクセも消えていて食べやすいです
スパニッシュオムレツも分厚くていいですねー、具もゴロゴロ大粒で私好みのボリューム感です
遠慮なく飲み食いしますよー!
「√マスクド・ヒーローの危機と聞いて! のゑりちゃん参上です!」
芳しい香りが漂う『コウモリ亭』の店内。
案内されたテーブル席でビシッとポーズを決めるのは、九途川・のゑり(灼天輪・h00044)であった。
今までにも能力者として複数の事件に関わって来たのゑりだが、マスクド・ヒーローの事件は今回が初となる。いわば敵地のど真ん中であるコウモリ亭にあっても、彼女の余裕は健在だ。
「ふむ、良い匂いがしますねえ。これは期待が持てそうです」
猫の鼻をひくひくと動かし、のゑりがにんまりと笑う。
火車の人妖である彼女は、黒猫獣人の姿でテーブルに着いていた。その間にも厨房から漂う匂いは、否応なく空腹を煽ってくる。ここは未知なる世界の洋食、もとい罪無き人々の為に粉骨砕身せねばなるまい。
「という訳で、まずは食事ですね。あ、お酒って置いてます? ビールくださいな」
メニューを手に、次々と注文を始めるのゑり。
素敵な時間への期待に、2本の尻尾がぴょこぴょこと揺れた。
程なくして、注文した料理がビールグラスと共に次々と運ばれて来た。
注文は、煮込みハンバーグとラムチョップのロースト、そしてスパニッシュオムレツの3品だ。
大皿に載った立派な料理の数々。そんな中、ナイフとフォークを手に取ったのゑりが、最初に目を向けたのはハンバーグであった。
ふっくらとした肉の塊にナイフを走らせれば、断面からは肉汁が溢れ出る。そうして、大振りに切った一切れを濃厚なデミグラスソースと絡め、一思いに頬張った。
「ンー……うんうん……ん~~!!」
幸せの声と共に、のゑりの目尻が緩む。
牛肉を牛骨と丹念に煮込んだソースには、牛の旨味が極限まで凝縮されている。それを肉汁の詰まったハンバーグと頬張れば、その美味さは天井を知らない。惜しみ無く舌鼓を打ちながら、のゑりの手は他の皿へも伸びていく。
「さて、こちらのラムチョップのローストは……ん~~、良いですね」
ラム肉の味に、のゑりはまたも満足の笑みを浮かべた。
余計な脂を落とした背脂は歯応えも良く、噛み締める肉からは旨味と肉汁が泉のごとく迸る。焼く前に香草や塩でマリネしてあるのか、好みが分かれる独特のクセは消え、実に食べやすい。
気づけばグラスは空になっていた。幸せの心地に包まれつつ、のゑりはお代わりを決意するのだった。
暫しの休憩を挟み、のゑりは第二ラウンドに取り掛かる。
牛と羊、肉料理の合間に食べるスパニッシュオムレツも、当然のように美味だった。
ピザのような円形に焼かれた分厚い卵の中には、大粒の具がふんだんに詰まっている。じゃがいものホコホコとした歯応えが、何とも楽しい。ズッシリ重いそれを頬張る度に、オリーブオイルの香りが食欲を一層誘う。
「んん~、いいですね! 遠慮なく飲み食いしますよー!」
気づけば、最初に頼んだ料理はグラス共々空となり。
のゑりはメニューを手に取ると、次なる料理に想いを巡らせ始めた。
🔵🔵🔵 大成功
一文字・伽藍
ごはんごはーん。
状況はどうあれ、美味しいご飯は良い良いものです。
腹が減っては戦はできぬって言うしね。
どうしよっかな〜。
まずサラダとスープは外せないじゃん?
問題はメイン……悩む……メニュー見ると余計悩む。
全部美味しそうだもんなぁ。胃袋が無限なら全部頼むのに。
うーん、日替わりメニューか……あ、シェフのオススメ聞いてみちゃう?
デザートはワッフルにバニラアイス乗ってるやつ!
あぁ〜良い匂い……あったかくて美味しいご飯の匂い最高。
いただきまーす!
……ヤバいわ。え、めちゃくちゃ美味しい。さてはシェフ天才だな?
この後デザートも来るの幸せ過ぎる。満足度すごい。
食べログ満点にしとこ。
(ま、お店今日限りだしね)
ごはんごはーん。
状況はどうあれ、美味しいご飯は良い良いものです。
腹が減っては戦はできぬって言うしね。
どうしよっかな〜。
まずサラダとスープは外せないじゃん?
問題はメイン……悩む……メニュー見ると余計悩む。
全部美味しそうだもんなぁ。胃袋が無限なら全部頼むのに。
うーん、日替わりメニューか……あ、シェフのオススメ聞いてみちゃう?
デザートはワッフルにバニラアイス乗ってるやつ!
あぁ〜良い匂い……あったかくて美味しいご飯の匂い最高。
いただきまーす!
……ヤバいわ。え、めちゃくちゃ美味しい。さてはシェフ天才だな?
この後デザートも来るの幸せ過ぎる。満足度すごい。
食べログ満点にしとこ。
(ま、お店今日限りだしね)
一人二人と訪れる能力者達で、コウモリ亭が賑わい始めた頃。
温かな料理の香りがあちこちで漂う中、前菜のサラダとスープが新たなテーブルに運ばれて来た。
席に座るのは若い少女の能力者、一文字・伽藍(Q・h01774)だ。
敵地の潜入という状況は一旦置いて、まずは美味しい御飯を満喫しよう――それが彼女の方針なのだった。
「ごはんごはーん。腹が減っては戦はできぬって言うしね、楽しみ♪」
テーブルにふわりと漂う、濃密な牛肉の香り。
黄金色に輝くそれは、一杯のコンソメスープであった。牛骨と野菜、赤身肉のミンチで煮出したそれが、瑞々しいサラダと共に伽藍の前には並んでいる。メインの一皿が来る前の前菜であった。
「良い匂い……オススメ頼んで正解だったやつ?」
呟いて、伽藍の青い瞳が期待にキラリと輝く。
今回の作戦で、彼女が選んだメインは一品である。メニューの料理はどれも美味しそうだったが、胃袋には限りがある。そこで取ったのが、シェフのオススメを頼むという選択なのだった。
「じゃ早速、いただきまーす!」
この前菜であれば、メインも期待が持てそうだ。
スープが冷めないうちにと、伽藍は匙を手に取った。
サラダとスープの前菜は、想像以上の味だった。
牛肉の香りと旨味を凝縮したコンソメに、野菜サラダも負けてはいない。ドレッシングはシェフの手作りだろう。塩とビネガーの程よく利いた味が、瑞々しい野菜と相まって、良い具合に食欲を刺激する。
「んん~! メインは何が来るかな……っと」
料理が運ばれて来たのは、正にその時だった。
楕円形をした皿の中には、狐色の焦げ目がついたベシャメルソース。その中に蓄えられたのは丸々と太った大粒の牡蠣。食欲を刺激する熱々の牡蠣グラタン――それがメインの一皿である。
「わ……美味しそう!」
気づいた時には、伽藍はスプーンを取っていた。
狐色に焦げた端を一匙掬い、軽く冷まして一口。次の瞬間、その味に衝撃を受けたように、彼女は暫し言葉を失った。
「……ヤバいわ。めちゃ美味しい」
グラタンは、まずソース自体が美味だった。
バターと小麦粉を牛乳で煮詰めたそれに、牡蠣の濃い風味が染み込んでいる。それが、たっぷりのマッシュルームやほうれん草と絡めば――そこから後は、ただ一心不乱に匙を動かすだけだった。
「え、これ良すぎない? さてはシェフ天才だな?」
一口一口をじっくりと味わい、大粒の牡蠣を噛み締め。
温かくも満たされた時間を、伽藍は心行くまで過ごすのだった。
やがて食事の〆に、デザートが届いた。
頼んだのは、ワッフルのバニラアイス乗せだ。程よく溶けたアイスをワッフルに塗して頬張ると、冷たいバニラの香りと熱々の甘い小麦の味が口内を満たす。食事の最後を締め括る最高の一品だった。
「はぁぁぁ……幸せ過ぎ。満足度すごい……! ご馳走様!」
たとえ今日潰れる店だとしても、この味は見事。
幸せの心地で食事を終えた伽藍は、心の中で店の評価に花丸をつけた。
🔵🔵🔵 大成功
東風・飛梅
同行:旅団【ファミリーレストラン「POEM」】
判定に使いたいのはPOWね。
やっぱり格闘スタイルで戦う私としては、スタミナは付けておきたいから。
美味しそうなお料理が食べられるのはいいのだけれど、お料理をよからぬ企みに使おうだなんて、残念な話よね。
お腹いっぱい、美味しい料理を一緒に囲めば、平和になる――なんてことになれば、どんなによかったことか。
とにかく、今は旅団で普段一緒してるような人たちと一緒にお料理を楽しむわ。
メニューは――シェフのオススメをいただこうかしら。
√妖怪百鬼夜行の出身な私としては、モダンな洋食ってちょっと憧れがあるのよね。
口調はこのプレイングとステータスシート参照でお願いするわ。
同行:旅団【ファミリーレストラン「POEM」】
判定に使いたいのはPOWね。
やっぱり格闘スタイルで戦う私としては、スタミナは付けておきたいから。
美味しそうなお料理が食べられるのはいいのだけれど、お料理をよからぬ企みに使おうだなんて、残念な話よね。
お腹いっぱい、美味しい料理を一緒に囲めば、平和になる――なんてことになれば、どんなによかったことか。
とにかく、今は旅団で普段一緒してるような人たちと一緒にお料理を楽しむわ。
メニューは――シェフのオススメをいただこうかしら。
√妖怪百鬼夜行の出身な私としては、モダンな洋食ってちょっと憧れがあるのよね。
口調はこのプレイングとステータスシート参照でお願いするわ。
夏之目・孝則
同行:【POEM】
香月さん、洋食屋での食事募ってくださりありがとうございます。
(今は純粋に食事と会話を楽しむのがよさそうですね。)
某はカツレツを頼みます。
サクサクな衣...外側は薄く、軽やかな歯ごたえ。それがジューシーな肉と調和して、これは幸福な気持ちになりますね.....
「今までで【最高飯】って何だった?」ですか。
某、実は辛味も好きでして、初めて麻婆豆腐と出会った時には驚きましたね。
一口食べると、挽肉の旨味と豆腐の滑らかな舌触りが感じられ、その後、深みのある辛さと花椒の痺れがじわりと押し寄せる感覚。
お店が良かったのかもしれませんが、あれは一度味わうと手が止まりませんでした。
同行:【POEM】
香月さん、洋食屋での食事募ってくださりありがとうございます。
(今は純粋に食事と会話を楽しむのがよさそうですね。)
某はカツレツを頼みます。
サクサクな衣...外側は薄く、軽やかな歯ごたえ。それがジューシーな肉と調和して、これは幸福な気持ちになりますね.....
「今までで【最高飯】って何だった?」ですか。
某、実は辛味も好きでして、初めて麻婆豆腐と出会った時には驚きましたね。
一口食べると、挽肉の旨味と豆腐の滑らかな舌触りが感じられ、その後、深みのある辛さと花椒の痺れがじわりと押し寄せる感覚。
お店が良かったのかもしれませんが、あれは一度味わうと手が止まりませんでした。
ナチャ・カステーラ
チーム名:【POEM】自旅団
ファミリーレストラン「POEM」
のお友達と参加よ
私はチーズインハンバーグの洋食セットで
ハンバーグ、サラダ、パン、コーンポタージュ
スープを歓談しながら美味しく堪能した
後、食後にストロベリーパフェを頂くわね
香月くんに
今までで【最高飯】って何だった?
か聞かれたら、私はお友達と
老舗のレストランで食べた
ハンバーグが最高だったってお話するわ
店内の雰囲気やBGM、店員さんの接客、
テーブルに花が飾ってある心配り、
長年変わらぬレシピで作られ
皆に親しまれてきた肉汁が溢れ出す
ハンバーグ…どれも最高だったわ
でも今日の皆で食べるお食事の方が
それを上回っているかもね♪
チーム名:【POEM】自旅団
ファミリーレストラン「POEM」
のお友達と参加よ
私はチーズインハンバーグの洋食セットで
ハンバーグ、サラダ、パン、コーンポタージュ
スープを歓談しながら美味しく堪能した
後、食後にストロベリーパフェを頂くわね
香月くんに
今までで【最高飯】って何だった?
か聞かれたら、私はお友達と
老舗のレストランで食べた
ハンバーグが最高だったってお話するわ
店内の雰囲気やBGM、店員さんの接客、
テーブルに花が飾ってある心配り、
長年変わらぬレシピで作られ
皆に親しまれてきた肉汁が溢れ出す
ハンバーグ…どれも最高だったわ
でも今日の皆で食べるお食事の方が
それを上回っているかもね♪
御酒・善
【POEM】
旅団の皆さんと共にお食事します。
サラダ・コーンスープ・オムライス(チキンライスに半熟玉子にデミグラスソース)
先日旅団でオムライス談義をしまして、バターライスも美味しいと伺ったのですが、歳を取ると定番を選んでしまいますね。
あ、歳と言えば、健康を気遣って野菜ファーストでサラダから頂きます。
【最高飯】の返答は、昔母に連れて行って貰ったトンカツ屋の『ロースカツ定食』ですね。
肉が柔らかくて、噛むと肉汁が溢れ出して……美味しさに感動したのはあれが初めてでした。
そのままでも美味しいのに、ソースがまた絶品で。
ふふ、食事しているのに、皆さんの話を聞いているとお腹が空いてしまいます。
【POEM】
旅団の皆さんと共にお食事します。
サラダ・コーンスープ・オムライス(チキンライスに半熟玉子にデミグラスソース)
先日旅団でオムライス談義をしまして、バターライスも美味しいと伺ったのですが、歳を取ると定番を選んでしまいますね。
あ、歳と言えば、健康を気遣って野菜ファーストでサラダから頂きます。
【最高飯】の返答は、昔母に連れて行って貰ったトンカツ屋の『ロースカツ定食』ですね。
肉が柔らかくて、噛むと肉汁が溢れ出して……美味しさに感動したのはあれが初めてでした。
そのままでも美味しいのに、ソースがまた絶品で。
ふふ、食事しているのに、皆さんの話を聞いているとお腹が空いてしまいます。
渡瀬・香月
【POEM】
同じテーブルで食事をしながら喋る
俺は何食おうかなー
フリカッセめっちゃ好きだからこの鶏のクリーム煮にしよう
パンと温野菜サラダ、後は炭酸水付けてもらって完璧!
自分の店に出す料理の参考にしてぇわ(作ってんの敵だけど!)
ところでさ、今までの最高飯って何だった?
俺はバイト先で腹減ってた時にパートのおばちゃんがくれた鮭のおにぎりかな
めっちゃ具がデカくてさ、鮭の焼き加減も完璧で握り方も最高で
あれを超えるおにぎりってまだ逢った事ねぇわ
でもいつか振り返って今日が最高飯になってる可能性もあるよな
デザート何食う?
俺はプリンにしよーっと
POEM(ファミレス旅団)のプリンパフェが恋しくなっちゃうかな?
【POEM】
同じテーブルで食事をしながら喋る
俺は何食おうかなー
フリカッセめっちゃ好きだからこの鶏のクリーム煮にしよう
パンと温野菜サラダ、後は炭酸水付けてもらって完璧!
自分の店に出す料理の参考にしてぇわ(作ってんの敵だけど!)
ところでさ、今までの最高飯って何だった?
俺はバイト先で腹減ってた時にパートのおばちゃんがくれた鮭のおにぎりかな
めっちゃ具がデカくてさ、鮭の焼き加減も完璧で握り方も最高で
あれを超えるおにぎりってまだ逢った事ねぇわ
でもいつか振り返って今日が最高飯になってる可能性もあるよな
デザート何食う?
俺はプリンにしよーっと
POEM(ファミレス旅団)のプリンパフェが恋しくなっちゃうかな?
コウモリ亭の店内は、ますます賑わいを見せつつあった。
秘密結社プラグマの企みを阻むべく、客に扮して訪れた能力者達――そこに今、新たな面子が加わったからだ。
人数は、5人。旅団『ファミリーレストラン「POEM」』の面々であった。
「沢山飲み食いして力を付けるわ。格闘にスタミナは必須だもの!」
案内されたテーブルで、若い少女の声が弾ける。
声の主は東風・飛梅(あるじを想う霊木・h00141)。「POEM」のメンバーでも最年少である彼女は、仲間達との食事に心を弾ませている様子だ。
彼女は俊足格闘者で、戦闘では近接距離での戦いを主に行う。即ち身体が資本であり、更には十代の育ち盛り。旅団の仲間達と一緒に素敵な時間を過ごし、更には美味しい料理を沢山食べようと、大いに意欲を燃やしている。
「ナチャさん、今日は宜しく!」
「ええ。素敵な時間を過ごしましょうね」
目を輝かせる飛梅に、団長と呼ばれた女性――ナチャ・カステーラ(スイーツハンター・h00721)は笑顔で頷きを返す。
ナチャを含む仲間達は、一つのテーブルを囲んで歓談の最中だった。
全員分の注文を先ほど終えて、後は料理が届くのを待つのみだ。大人数の注文とあって完成には多少の時間が予想された為、ナチャ達はその間を雑談で過ごしていた。
と――。
「なぁ。皆の“最高飯”って何だった?」
団員の渡瀬・香月(ギメル・h01183)が口を開いたのは、そんな時だった。
どうやら彼は、歓談の話題を提供する気らしい。それを察した夏之目・孝則(夏之目書店 店主・h01404)が、ふむと呟き首を傾げる。
「最高飯……ですか?」
「そ、“美味い料理”じゃなくて“最高飯”。食った時のシチュエーションとか思い出とか諸々込みで、自分の血肉になってるような最高の飯」
「ああ……成程」
それを聞いて、孝則は香月の意図を理解した。
今までに食べた飯と、その思い出を通じて行う仲間同士の自己紹介。これは、そういう余興なのだと。
「食べる物が分かれば、為人も分かる……サヴァランの著書の一節を連想しますね。成程、面白そうです」
「おっ、さすが書店の店主。どうだ皆、やってみねぇ?」
「面白そうね。乗ったわ!」
そう返すナチャに続き、その場の面々が歓迎の頷きを返す。
旅団が出来たのは先月、互いに知り合って日も浅い。皆の事をより知った後なら、料理が届いてからの時間も一層楽しくなるだろう。厨房の香りが濃密さを増す中、能力者達の最高飯を語るひと時が幕を開けた。
「んじゃ、まずは俺の最高飯からね。俺は……『鮭のおにぎり』だな」
そうして口火を切ったのは、提案者の香月だった。
今では喫茶&ダイニングBARの経営者である彼だが、かつてはアルバイトで金を溜める日々も経験している。その仕事先で食べた鮭のおにぎりが、今でも忘れられないくらいに美味しかったと彼は言った。
「パートのおばちゃんが握ってくれた、何の変哲も無いやつでさ。けど、腹を空かせてた俺には何よりの御馳走で……」
「ああ……空腹の時に頬張る握り飯、美味しいですよね」
「だよなぁ。具の焼鮭も立派、焼き加減も完璧、握り方も最高……俺の中じゃ、おにぎりはやっぱあれが不動の一位だわ」
相槌を打つ孝則に、しみじみと頷く香月。
そんな彼の話に触発されたように、次に話を始めたのは御酒・善(半人半妖の不思議古美術屋店主・h01519)であった。外見は青年だが、実年齢は七十歳の能力者である。
「私は『ロースカツ定食』……ですね」
半人半妖の善は、母親が人間であった。
彼が店主を務める古美術屋の先代でもあった母は、最早この世にはいない。そんな彼女に、幼い頃に連れて行って貰った一軒のトンカツ屋。そこで食べたのが、件のロースカツ定食なのだと善は言った。
「肉が柔らかくて、噛むと肉汁が溢れ出して。そのままでも美味しいのに、ソースがまた絶品で……」
それは善にとって、それは単に美味しいというだけの料理ではない。
食べ物の味に感動するという感情を初めて覚えた、大きな意味を持つものだったと彼は当時を振り返る。
「……おっといけませんね、しみじみとした空気になってしまいました。次の方、是非話を聞かせて下さい」
「とんでもない。では、ここは某が……」
こうして香月の話題で、テーブルには和気藹々とした空気が漂い始めた。
歓談に花が咲き、仲間達の顔にも笑顔が浮かぶ。歓談で交わす最高飯の盛り上がりは尚も天井を知らず、賑やかなうちに続いていく――。
「最高飯、となれば……某は『麻婆豆腐』ですね」
善に続いて口を開いたのは、孝則だった。
「実は某、辛味も大好きでして。そんな某が生まれて初めて出会った麻婆豆腐は、今でもはっきり味を覚えています」
挽肉の旨味や豆腐の舌触りは勿論、何より驚きだったのが『辛さ』だ。深みのあるそれと花椒の痺れが押し寄せる感覚は、思い出すだけで唾が込み上げそうな程で、一度味わうと手が止まらなかったと孝則は言う。
「今思えばあれは、それまでの辛味自体への認識が変わった瞬間だったかもしれません。お店が良かったのかもしれませんが……とにかく、それほどに衝撃的でした」
そうして話が終わると同時、孝則のお腹がグゥと鳴った。
仲間達と語り合い、料理の話を聞いて話して。もはや辛抱堪らんと暴れ出す腹の虫に、善が微笑を浮かべて言う。
「ふふ。皆さんの話を聞いていると、お腹が空いてしまいますよね。……どうやら、料理もそろそろ来そうです」
そう言って善は、美味しそうな匂いの漂って来る厨房を見遣って微笑んだ。
お待ちかねの時間は間もなくらしい。仲間達の期待が否応なく高まる中、飛梅と香月は団長のナチャに視線を送る。
「皆、色んな最高飯があるのね。ナチャさんにも、何かある?」
「俺も気になるなー。聞きたいなー」
「私? 私はね、お友達と老舗のレストランで食べたハンバーグ!」
満面の笑みで、ナチャはそう答えた。
店内の雰囲気、店員の接客、テーブルに花を飾る心配り。料理を美味しいと感じる為の動線をさり気なく張り巡らせ――そこで満を持して出されたのは、長年変わらぬレシピで作られた最高の一品だったとナチャは言う。
「本当に、どれも最高だったわ。……さて、じゃあ皆、食事と行きましょうか!」
ナチャ達が囲むテーブルに、注文の品々が運ばれて来る。
そうして温かな料理を前に、ある仲間は微笑を浮かべ、ある仲間は食欲に目を輝かせ。「POEM」の面々による賑やかなひと時は、今ここに幕を開けるのだった。
5人分の料理が届いたことで、テーブルは一層の盛り上がりを見せていた。
最高飯の話題ですっかり胃袋に火が付いた能力者達が、めいめいの料理にフォークを、匙を、ナイフを差し向ける。
「「いただきます!」」
宴の始まりを告げる、唱和する声。
かくして――食欲を誘う芳香と共に、賑やかな空気が座を包み始めた。
皿に乗ったポークカツレツを、孝則は丁寧な手つきで切り分けていた。
パセリを散らした衣に、銀色のナイフがサクサクと入っていく。そうして中から覗いたのは、上等なロース肉だ。ふんわりと漂う湯気が大蒜の香りを仄かに帯びて、食欲をこれ以上なく刺激する。
「では……さっそく一口」
薄い衣から肉が剥がれないよう、孝則は希少本を扱うように繊細な手つきで、一切れを口へと運んだ。
サクッ、サクッ――。噛み締める度に孝則の目尻は緩み、表情は幸福で満ちていく。
肉汁と脂の旨味が尽きる事無く滲み出る、ジューシーな肉。そこへ、軽やかな歯応えの衣が調和して、まさに最高の心地であった。
「嗚呼……これは幸福な気持ちになりますね……」
恐らく、バターを用いてフライパンで揚げ焼きにしたのだろう。後を引く危険な美味さのそれを、孝則は付け合わせの野菜と共に一切れ一切れ、愛しむように味わった。
「わっ、とっても良い匂いがするわ……!」
飛梅の元に届いたのは、熱々のメンチカツであった。
妖怪百鬼夜行出身である彼女にとって、モダンな洋食は憧れの的。そこで彼女が頼んだのはシェフのオススメで、かつスタミナがつく食べ応えのあるもの――そうして供されたのが、この料理という訳だ。
皿の上にドンと乗った大判型のそれは、全部で二つ。そこに色の鮮やかなトマトソースがかけられ、食欲を誘う鮮烈な香りを漂わせている。飛梅は期待に胸を躍らせ、メンチの一つにナイフをそっと向けた。
「わっ、とと……!」
使い慣れぬナイフとフォークを手に、溢れ出る肉汁の多さに一瞬慌てる飛梅。
そうして、うまく切り分けた一切れにソースをたっぷり。ふわりと湯気の漂うそれを、恐る恐る口へと含む。
「……美味しい!」
まず最初に感じたのは、圧倒的――いや、暴力的なまでの肉の旨味だった。本来の肉が持つそれが、トマトソースの風味と絡んで何倍にも膨れ上がり、快感の刺激となって味覚細胞を駆け巡る。
付け合わせは豆とニンジンのグラッセだ。野菜の優しい甘みが口の中に広がり、メンチの脂を具合よく洗い流してくれる。一切れのメンチを噛み締めた飛梅の頬は、今や歓喜でほんのり桜色に染まっていた。
(「これ、二つとも食べていいなんて……最高だわ!」)
飛梅は感動に目を輝かせ、なおもメンチカツに舌鼓を打ち続ける。
衣の一欠片までも残さず、己が俊足格闘者としての血肉に変えるように――。
「いや~……どれも本当に美味しいわね」
「ええ。サラダの一つ取っても全く手抜きが無い……美味しい野菜は、年経た身には有難い限りです」
驚嘆の溜息を洩らすナチャに、善が頷きを返した。
ナチャが食するのは、熱々のチーズ入りハンバーグだ。セットで注文したのはサラダとパン、コーンポタージュスープ。それらを仲間達のペースと合わせて噛み締めつつ、歓談のひと時を楽しんでいる。
「このパン、まだ温かいわ。いい匂い……」
「出来て間もないみてぇだな。……ん、美味い」
ナチャの向かいで、同じパンを注文した香月が頷く。
ふんわりとしたパンを手で千切れば、中からは焼けた小麦の香りが漂う。ナチャはふとそれをポタージュに浸し、そっと口へと運ぶ。行儀が少々悪いのは承知だが、ここは大目に見て貰うとしよう。
そして彼女は罪悪感と背徳感を感じつつ――それをパクリと頬張った。
「はぁぁぁぁぁ……最高……」
スープを吸った一切れから溢れる、トウモロコシと小麦の香り。それに一層食欲をかき立てられたように、次にナチャが目を向けたのはハンバーグだった。
上質な肉から溢れる肉汁が、コクのあるチーズと絡む。ひと噛みひと噛みが、堪らなく幸福だ。その美味に頬を緩めながら、ナチャの視線はふと善の皿へと向かう。
「あら、それも美味しそうね! ソースはデミグラス?」
「ええ。本命を、今から頂こうかと」
そう言って頷く善の前には、一皿のオムライスがあった。
一緒に頼んだサラダとコーンスープを完食し、いよいよと言う状況だ。チキンライスの上には半熟の玉子が毛布のように優しくかけられ、ふわふわと湯気を立てている。ソースの香りも相まって、実に食欲をそそる眺めだった。
善は紡錘型のそれを端から削り、一口一口を噛み締めるように食べていく。端の部分は天辺に比べ、玉子とライスの比率が玉子よりになっている。その味わいも、自然と優しくなっていた。
若者のような豪快な食べ方は難しいが、食欲は未だ健在である。ゆっくりとしたペースながら黙々とオムライスを噛み締め、胃の腑へと納めていく善。その匙は、いまだ止まる事を知らない。
「やはり歳を取ると、どうしても定番を選んでしまいますね。バターライスも美味しいと伺ったのですが……」
「自分の好きなモンが一番だよな。俺がコレ頼んだのも、フリカッセ好きだからだし!」
旅団のオムライス談義を思い出しつつ微笑む善に、香月が笑顔で返した。
炭酸水と温野菜サラダをお供に彼が食すのは鶏のクリーム煮だ。立ち込める生クリームの香りにチキンの脂を含んだそれが加わり、大いに食欲をかきたてる。
そうして切り分けた鶏肉を頬張れば、ソースの旨さと鶏肉の持つ旨味が、一体となって口内に広がった。濃厚でいてくどくは無い、絶妙の塩梅。時おり挟む温野菜のサラダも、ソースとの相性は抜群だ。
「うん、いいねぇ。……自分の店に出す料理の参考にしてぇわ」
作ったのが敵であろうと、料理への賛辞を惜しむ事は無い。
やがて綺麗に平らげられた皿を前に、香月は掌を合わせて一礼した。
楽しい時は瞬く間に過ぎ去るもので、5人の過ごしたひと時も同様であった。
満ち足りた時間を示すように、テーブルの皿は綺麗に空となっている。そうして食器が下げられた後、運ばれて来たのはデザートだ。
香月が頼んだプリンと、ナチャが頼んだストロベリーパフェを筆頭に、めいめいが注文したデザートで食事の最後を締め括っている。美味しい料理を食べて頬張る最後の甘味、それは正に罪の味だった。
「いやー、食ったな。美味かった」
「ふふっ。……本当、楽しい時間だったわね」
プリンを平らげた香月に頷くナチャの顔には、満足の笑みが浮かんでいた。
パフェが美味しかった事もある。けれど、他の甘味を楽しんだ皆――飛梅も、孝則も、善も、香月も、全員が満足の表情を浮かべているのが、何より嬉しい。それを見て、香月はふと思い出す。食事の始まる前、皆で語り合った一時のことを。
「……最高飯か。いつか振り返って、今日の話も出るかもな」
「そうね。今日皆で食べたお食事と、一緒に過ごした時間も、もしかしたら……ね」
香月の言葉に頷いて、ナチャはふと思う。
今日の食事をどう感じたかは、団員達ひとりひとりが知っている。だが、この時間が、全員にとって楽しいひと時だった事を、彼女は心で確信していた。
願わくばこの先も、皆と、そして新たな団員が入ったのなら彼らとも。こうして素敵な時間を過ごせればいい――そんなナチャの密かな想いと共に、「POEM」のひと時は幕を下ろすのであった。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
ネルネ・ルネルネ
おいしいお店で食べ放題!
素晴らしい依頼だね!
こういう所ってドレスコードを合わせた方が良いのかな
嵩張りそうな装備は楽器ケースに入れて持ち込もっと
う〜ん、でも困ったぞぅ
ここで食事できるのは今回限り…
せっかくだから色々食べたいけど、食べ過ぎるとこの後の戦闘に支障が出るかもしれない…
そんな時はこれ!ヨクタベレール!
これを飲めば薬と魔法のなんやかんやパワーでたくさん食べても大丈夫になっちゃうのだ!
【大食い・ドーピング】
さぁ〜心ゆくまで食べるぞぅ〜!!
…動けなくならない程度に!
いただきまぁ〜す!!
おいしぃ〜い!!
しあわせぇ〜!!!
※お好きに食レポさせて下さい。何でも食べます
店員さん
お土産用ってありますか?
おいしいお店で食べ放題!
素晴らしい依頼だね!
こういう所ってドレスコードを合わせた方が良いのかな
嵩張りそうな装備は楽器ケースに入れて持ち込もっと
う〜ん、でも困ったぞぅ
ここで食事できるのは今回限り…
せっかくだから色々食べたいけど、食べ過ぎるとこの後の戦闘に支障が出るかもしれない…
そんな時はこれ!ヨクタベレール!
これを飲めば薬と魔法のなんやかんやパワーでたくさん食べても大丈夫になっちゃうのだ!
【大食い・ドーピング】
さぁ〜心ゆくまで食べるぞぅ〜!!
…動けなくならない程度に!
いただきまぁ〜す!!
おいしぃ〜い!!
しあわせぇ〜!!!
※お好きに食レポさせて下さい。何でも食べます
店員さん
お土産用ってありますか?
「う~~~ん……」
深い深い苦悩を帯びた声が、店内のテーブルに満ちる。
声の主はネルネ・ルネルネ(エルフの古代語魔術師・h04443)。古代語魔術師にして、美形のエルフにして、子供のように天真爛漫な心を持つ彼は今、ひとつの悩みに直面していたのだ。
目的地のコウモリ亭には、無事入店出来た。ここまではいい。
ドレスコードは問われず、メニューは美味そうな物ばかり――そう、悩みの種はまさにそこにあった。
「色々食べたいなぁ……でも、食べ過ぎると戦闘に支障が出そうで……」
美味しい料理を、どこまで沢山食べるか。
それこそが、ネルネの悩みだった。
コウモリ亭の食事が楽しめるのは今日限り。妥協や我慢といった二文字は、今の彼には存在しない。やがて暫しの思考を経た後、不思議ポーション屋の店主たる彼は一つの答えに辿り着く。
「そんな時は、これ! ヨクタベレール!」
取り出したるは、ネルネ特製の薬だった。
今回使用するのは、モリモリ食べられる魔法薬。諸々の効果で胃腸を助け、消化や代謝を促す優れものである。店内での服用? 問題は無い。これは悪の組織を潰す立派な作戦の一環なのだから。
ポンッ。ゴクゴク……。
薬が体へ染み渡るのを確認し、メニューを手に取る。
「心ゆくまで食べるぞぅ~!! キッチリ動ける程度に!」
もはや遠慮は無用。食べて食べて、食べ尽くすのみだ。
「わぁ……わぁぁぁぁ……!」
やがて運ばれて来た品々に、ネルネの目は輝いた。
バターが香る立派なビフテキに、太い海老を使った海老フライ。分厚い鮭のムニエル、等々……注文した料理が、ずらりとテーブルを埋め尽くしている。
「では、いただきまぁ~す!!」
お宝の山に歓喜の声を上げて、ナイフとフォークを手に取るネルネ。いざお待ちかね、食べ放題の始まりであった。
まずはビフテキを一切れ、大口で頬張った。
大蒜醤油を塗してレアに焼かれた肉は火加減も絶妙だ。肉自体が美味しい事に加えて、絶品なのがソースだった。
「ほう、西洋ワサビとバター! んんん、おいしい!」
旨味の封じられた肉に、味を引き出すソースと大蒜醤油。
これが美味くない訳がない。ネルネはペロリとビフテキを平らげ、次の料理へ移った。フライとムニエルである。
「おいしぃ~い!! しあわせぇ~!!!」
皿をはみ出しそうな海老フライを、一思いにサクリ。
弾けるような衣と、弾力ある身の歯応えが実に良い。爽やかな風味のタルタルソースにたっぷり浸せば、もはや犯罪的な美味さである。
鮭のムニエルも最高だ。ふっくらした肉と、脂を蓄えた厚い皮。バターでカリッと焼き上げて旨味を封じた味に、ネルネは感動の吐息を洩らす。
「おいしー! あ、お土産用あるか、後で聞かないと……!」
それからも、ネルネは料理を堪能し続けた。
魔法薬の効果もあって、お腹は未だ余裕だ。オムライス、コロッケ、ミートローフと、舌鼓は止む事無く。
ポーション屋店主の幸福な時間は、まだまだ終わりそうにない――。
🔵🔵🔵 大成功
ジナ・ムゥ・マナミア
洋食といえばオムライスにハンバーグ!
しかもオムライスは卵が半熟でふわとろなヤツがハイカラなのですわ〜!
このふわとろ卵が絡んだチキンライスの味わいがたまりませんわ!
美味すぎて手が止まりませんわ!
パクパクですわ〜!
切った瞬間に肉汁が滴るハンバーグ!この画だけでライス三杯はいけますわね!
しかもこのデミグラスソース、滅茶苦茶手間がかかってる本格的なやつですわ!
このコンボで美味くないハズがありませんわ!ペロリですわ〜!
シメはプリン・ア・ラ・モードですわ!
私プリンにはちょっとうるsうめぇですわ〜〜!
(いやこれ世界征服とか馬鹿な事やめて、普通に洋食店としてやっていって貰いたいレベルなんですが!?)
洋食といえばオムライスにハンバーグ!
しかもオムライスは卵が半熟でふわとろなヤツがハイカラなのですわ〜!
このふわとろ卵が絡んだチキンライスの味わいがたまりませんわ!
美味すぎて手が止まりませんわ!
パクパクですわ〜!
切った瞬間に肉汁が滴るハンバーグ!この画だけでライス三杯はいけますわね!
しかもこのデミグラスソース、滅茶苦茶手間がかかってる本格的なやつですわ!
このコンボで美味くないハズがありませんわ!ペロリですわ〜!
シメはプリン・ア・ラ・モードですわ!
私プリンにはちょっとうるsうめぇですわ〜〜!
(いやこれ世界征服とか馬鹿な事やめて、普通に洋食店としてやっていって貰いたいレベルなんですが!?)
テーブルの一席には、二つの料理が供されていた。
香ばしく焼き上げた肉の表面に、デミグラスの芳醇な香りが漂うハンバーグ。バターの濃密な芳香と共に、黄金色の輝きを放つ半熟ふわとろオムライス。皿から立ち上る湯気の甘美な匂いが、期待を否応なく盛り上げる。
「これは美味しそうなのですわ~!」
配された料理と対面しながら、人妖の少女は息を呑んだ。
彼女の名はジナ・ムゥ・マナミア(魔法少女めたもる☆ジーナ・h00906)。齢は十歳の若き化け狸だ。
この料理が、全部自分のもの――テーブルの胸躍る光景に、ジナの胸が弾む。冷めないうちにと、早速オムライスへスプーンを向けた。
「それでは……いただきます、ですわ~!」
銀色の匙が、ふわとろ卵の山にスッと沈む。
チキンライスと一緒に掬い上げたそれを、彼女は一思いに頬張った。
「んん~! この味、たまりませんわ~!」
満を持して始まった食事は、一口目から感動に満ちていた。
ふわとろ卵の絡んだチキンライスの味わいは、最高の一言に尽きた。卵の優しい滋味を追いかけて、トマトソースが染みたライスの甘味酸味が口内を満たす。そこに加わるのは歯応えの良い人参と、鶏肉の濃厚な旨味だ。
肉には大蒜とオリーブオイルの香りが芯まで染みて、更なる彩を添える。卵もライスも肉も野菜も、その全てが素晴らしい。こうなればう、一心不乱にスプーンを動かすのみであった。
「美味すぎて手が止まりませんわ! パクパクですわ~!」
オムライスと並行し、ジナはハンバーグにも目を向ける。
大判型のそれは割れ目一つない見事なもので、デミグラスソースを帯びて艶々と輝きを放っていた。
銀色のナイフを走らせれば、閉じ込められた肉汁がぶわりと溢れ出る。ジナからすればこの画だけでライス三杯はいけるところだ。おまけに漆黒に近い茶色のソースは、一目で本格的と分かるもの。この組み合わせで美味くない筈がない。
「遠慮なく、ペロリですわ~!」
表面は焼き色でカリカリに、中は肉汁をたっぷり封じたそれを、はむっと頬張るジナ。ソースは過剰に存在を主張せず、肉の味だけを極限まで引き立ててくれる。
洋食の華とも言われるデミグラスと、肉の見事な調和。その味に陶然とした心地を覚えながら、ジナは幸せを噛み締めた。
やがて二つの皿を空にすると、最後にデザートが運ばれて来た。
プリン・ア・ラ・モードである。
「シメは、やっぱりこれですわね!」
まずは、掬い上げたプリンにアイスをたっぷり添えて、ぱくり。
濃密な卵と、バニラの香りが口一杯に広がり、ジナは思わず天を仰いで叫ぶ。
「うっ……うめぇですわ~~!」
滑らかなプリンも、煌びやかなフルーツも、その全てが素晴らしい。程よい冷たさは、熱々の料理で火照った体を良い具合に冷まし、彼女の心を感動で満たす。
――この基地、もう世界征服とかやめて……普通に洋食店やればいいのでは?
そんな思いを抱きつつ、ジナのひと時は大満足と共に幕を下ろした。
🔵🔵🔵 大成功
神楽・更紗
アドリブ、連携歓迎。√妖怪百鬼夜行出身。
誰かが食べている様子を近くで見ていたい気分だ。
開いている席を探し、目当ての人物に近寄って相席を申し込む。
選んだ理由は、食べる仕草がとても美しかったから。
普段から食への関心は薄いが、周囲の食事の様子にさりげなく視線を送っていると食欲が湧いてくる。
食前酒にスパークリング・ワイン。
サラダ仕立てのカルパッチョと鴨胸肉のロースト。
相席を許してくれた方に、お礼に飲み物か一品を奢ると申しでる。
厨房から伝わる活気、調理への熱意、客たちの満ち足りた笑顔。
居心地のよい店だ。潰してしまうのは少しだけ惜しいな。
アドリブ、連携歓迎。√妖怪百鬼夜行出身。
誰かが食べている様子を近くで見ていたい気分だ。
開いている席を探し、目当ての人物に近寄って相席を申し込む。
選んだ理由は、食べる仕草がとても美しかったから。
普段から食への関心は薄いが、周囲の食事の様子にさりげなく視線を送っていると食欲が湧いてくる。
食前酒にスパークリング・ワイン。
サラダ仕立てのカルパッチョと鴨胸肉のロースト。
相席を許してくれた方に、お礼に飲み物か一品を奢ると申しでる。
厨房から伝わる活気、調理への熱意、客たちの満ち足りた笑顔。
居心地のよい店だ。潰してしまうのは少しだけ惜しいな。
大勢の能力者で賑わう、コウモリ亭の店内。
その片隅にあるテーブルで、彼女は店の空気に触れていた。
立ち込める料理の香り。厨房から伝わる活気。同じ能力者達の歓談する声。
店内に漂う食事の空気を五感で感じ取っていると、やがて彼女は、自身の食欲がむくりと沸き上がるのを自覚した。
「……居心地のよい店だ。潰してしまうのは少しだけ惜しいな」
周囲の様子を改めて見回しつつ、神楽・更紗(深淵の獄・h04673)は呟く。
コウモリ亭の店内は、見ているだけでも退屈しない。行き届いたサービスに、美味しい食事――事情を知らない人間が偶然足を踏み入れても、此処が怪人勢力の秘密基地だとは到底信じないだろう。
(「まだ戦闘までは時間がありそうだ。今はのんびり楽しもう」)
呟きつつ、更紗は軽くグラスに口を付けた。
彼女は今、軽い一皿をお供にスパークリング・ワイン片手で一時を過ごしている。
この後に控える戦闘を考えて、飲む量は程々だ。普段から食への関心が薄い彼女だが、美味そうな空気に満ちた場所となれば話はまた別なのである。
「うん、良い味だ。料理の方も頂くとしよう」
そうして更紗がつまむのは、サラダ仕立てのカルパッチョだった。
薄くスライスした白身魚には、トマトや玉葱で彩が添えてある。程よく塗されたソースからは、食欲を誘う良い香りがした。ビネグレットに玉葱やピクルスの微塵切りを加え、更に醤油を加えてあるのだろう。
ふと見れば、テーブルのあちこちでは沢山の能力者達が食事を楽しんでいる。賑やかな光景を微笑ましそうに眺めつつ、更紗はカルパッチョを口へと運んだ。
「……うむ、悪くないな。この味も、雰囲気も、本当に……」
旨味に満ちた白身、野菜とソースの清涼な香り。
コウモリ亭の賑やかな空気に包まれて、更紗の顔には満足の笑みが浮かんだ。
やがて更紗は人心地ついた後、メニューを手に取った。
美味しそうに食事を食べる仲間達の姿に、一層食欲が湧いて来たのだ。
何となく、カルパッチョとワインだけでは寂しい。もう一品、出来れば鳥肉系の料理が欲しい気分だった。
「頼むとしたら一皿だな。さて……どれを頼んだものか」
あれこれと思索に暮れる中、談笑する能力者達の声が周りから絶える事は無く。
どうやら、素敵な時間はまだ続きそうだと期待に胸を弾ませながら、更紗はメニューに目を走らせ始める。
「鴨胸肉のローストがあればベストだが……ふむ、あるいは鶏肉料理もありか? それともここは……」
能力者達の賑わいが続くコウモリ亭。
その一席で更紗は暫し、己が選択に頭を悩ませ続けるのだった。
🔵🔵🔴 成功
ガザミ・ロクモン
人化けの術で人の姿で入店します
お店から相席をお願いされた場合、もちろん快諾します
人化けの術が解けないように、お水をこまめに補給します
ゴーストトークでインビジブルに料理の説明をお願いしてみます
お料理は一品ずつ注文、しっかり味わって食べ終えてから、次を注文します
温野菜のサラダ。温野菜のやさしい甘さが好きです!
ラム肉のお料理を全部。ラム肉大好物です、テンションあがります!
魚介類いっぱいパエリア。魚介類も大好きです。お口の中に全員集合で夢見心地です!
テーブルマナーを学んでおいて本当によかったです。とても美味しく食べられます
そして、人類の食へのこだわりには感服いたします
人化けの術で人の姿で入店します
お店から相席をお願いされた場合、もちろん快諾します
人化けの術が解けないように、お水をこまめに補給します
ゴーストトークでインビジブルに料理の説明をお願いしてみます
お料理は一品ずつ注文、しっかり味わって食べ終えてから、次を注文します
温野菜のサラダ。温野菜のやさしい甘さが好きです!
ラム肉のお料理を全部。ラム肉大好物です、テンションあがります!
魚介類いっぱいパエリア。魚介類も大好きです。お口の中に全員集合で夢見心地です!
テーブルマナーを学んでおいて本当によかったです。とても美味しく食べられます
そして、人類の食へのこだわりには感服いたします
コウモリ亭の景色は、その少年にとって驚きに満ちていた。
漂う料理の匂い。能力者の歓談する声。色鮮やかな料理の数々。店内のあらゆるものに好奇心が刺激されるのを感じながら、少年――能力者のガザミ・ロクモン(葬河の渡し・h02950)は考える。
(「ここの料理は、どんな味がするのでしょう。楽しみです」)
人と交わり、人の姿で暮らす獣妖。そんな自分にとって、今から始まるのはきっと素敵な時間に違いない。
(「人化けの術が解けないように。お水はこまめに補給……と」)
期待に胸が高鳴るのを感じながら、ガザミはグラスの冷水で喉を潤した。
頼む料理は一品ずつ。次の注文は、しっかり味わって食べ終えてから。
そうして臨んだ食事の席へ最初に届けられた料理に、ガザミの口から感嘆が漏れた。
「おお。これは……美味しそうですね!」
ふわふわと湯気を漂わせるそれは、色鮮やかな温野菜サラダだった。
真っ赤なニンジン、濃緑のブロッコリー、丸々とした白い蕪……季節の野菜がほっくり蒸され、何とも食欲を誘う風情である。冷めないうちにとガザミは野菜を特製のソースに浸し、さっそく一口を頬張った。
「あぁ……温野菜のやさしい甘さ、最高ですね!」
心地よい歯応えと共に、素朴で優しい甘さが口の中に広がる。その味わいは、ソースを加えた事でより一層鮮明だ。いよいよ来るメインの料理に期待を抱き、ガザミは最初の皿をペロリと平らげた。
次に運ばれて来たのは、ラムチョップのローストであった。
クセのない、それでいて食欲をそそる魅惑の香り。絶妙の塩梅で焼かれたそれを、早速ガザミはナイフで切り分けていく。
「この香り……! ううん、素晴らしい!」
骨から削ぎ落した赤身は、ほんのりと薄い紅色だ。塩胡椒で味付けしたそれを軽く噛み締めれば、ラムの香りが濃密な肉汁と共に溢れる。
脂身も素晴らしかった。きっちり焼かれた背脂は臭みも無く爽やかで、そのジューシーさは赤身に全く劣らない。
「これは良いですね。テンションあがります……!」
大好物のラム肉に、頬がゆるりと緩む。
気づけば皿の上には、肉片一つ残さず平らげた骨だけがカランと残り。次なる一皿に、ガザミは胸を躍らせる――。
「おお、これは美味しそうです!」
やがて水分補給が終わり、彼の前に届いたのは魚介のパエリアだった。
敷き詰められた海の幸に、黄色いライスを混ぜて頬張ると、鶏肉と大蒜の香りに乗って魚介の旨味が溢れ出す。ガザミにとって、まさに夢見心地の味だった。テーブルマナーを学んでおいて本当に良かったと、こういう時はつくづく思う。
野菜に羊肉に、海の幸――美味なる料理に、自身の胃袋と好奇心が満ちていく感覚を、ガザミは確かに感じていた。
「本当に素晴らしい。人類の食へのこだわり、感服いたします!」
この世界は、数え切れない美味に満ちている。
大きな未知の一端を知った満足感を胸に、獣妖の少年は舌鼓を打ち続けた。
🔵🔵🔵 大成功
緇・カナト
注文の多いナントカ店って
聞いた事あるような気もするなぁ…まあイイか
飲食店の名前に『コウモリ亭』も
如何なのか…これもまぁイイや
開店休業に1日で閉店が約束されてるなら
せめて料理くらいは美味しく
片付けてあげないとねぇ
好きなものを好きなだけ頼んでいいの?
それじゃあ洋食メニューを上から下まで〜
……なんて冗談はさて置いて
ある程度の好みは絞っておくかな
海老フライ、カツレツ、ビーフステーキは気になるし
日替わり予定だったらしいオムライスは
記念にも食べておいてあげないと〜
牛挽肉のハンバーグは店の拘り感じられそうだし
じっくり煮込んだビーフシチューも良さそう
デザートにあったブラマンジェってのも何だろうねぇ
注文の多いナントカ店って
聞いた事あるような気もするなぁ…まあイイか
飲食店の名前に『コウモリ亭』も
如何なのか…これもまぁイイや
開店休業に1日で閉店が約束されてるなら
せめて料理くらいは美味しく
片付けてあげないとねぇ
好きなものを好きなだけ頼んでいいの?
それじゃあ洋食メニューを上から下まで〜
……なんて冗談はさて置いて
ある程度の好みは絞っておくかな
海老フライ、カツレツ、ビーフステーキは気になるし
日替わり予定だったらしいオムライスは
記念にも食べておいてあげないと〜
牛挽肉のハンバーグは店の拘り感じられそうだし
じっくり煮込んだビーフシチューも良さそう
デザートにあったブラマンジェってのも何だろうねぇ
「迷い込んだ客を食いものにする料理店……どこかの童話で聞いた気もするなぁ」
案内されたテーブルに腰を下ろし、黒妖怪人の緇・カナト(hellhound・h02325)は店のメニューを手に取った。
丁寧な字で名を記された料理は、どれも美味しそうな物ばかりだ。それら全てを上から下まで頼みたくなる衝動を堪え、カナトは好みを絞っていく。空腹感に常時苛まれる彼にとって、こうした食事の機会は掛け値なしに有り難い。
「開店1日目で閉店なら、せめて料理くらいは美味しく片付けてあげないとねぇ」
そうしてカナトは、特に興味の向いた料理を次々に注文していった。一般人の食事量に換算すればざっと5~6人前だが、これでもそこそこ我慢した方だ。やがて注文を終えた彼は、ふと入店時の事を思い出す。
(「件の料理店の童話……店は確か、猟犬が乱入して潰れるんだったっけ」)
面白い偶然もあったものだと、青年は思った。
罪無き人々を食い物にせんと、黒幕のコウモリ怪人は今も牙を研いでいるに違いない。だが、その野望は今日ここで潰える。自分を始め、プラグマの悪事を許さない能力者達の手によって。
「……おっ、来た来た。じゃ、まずは腹ごしらえだね」
燃え立つ闘争心を、黒き仮面の奥に潜め。
地獄の猟犬たるカナトは、運ばれて来た料理に向き合った。
テーブルを彩るのは、豪勢な料理の山であった。
大きな海老フライ、揚げ焼きにしたカツレツ、鉄皿で湯気を立てるビフテキ、ふっくら焼いた牛挽肉ハンバーグ、肉塊がゴロリと覗くシチュー、そして日替わりのオムライス。勢揃いした品々を、カナトは早速頂く事にした。
「じゃ、いただきま~す!」
最初に匙を向けたのはオムライスだ。
トマトバターソースを絡めた半熟オムレツをチキンライスと頬張れば、鶏の旨味と野菜の甘味が心地よい歯応えと共に広がっていく。
良い具合に体が温まれば、次はシチューだった。軽く顎に力を入れるだけで、ホロリと崩れる牛肉の塊。そこへ濃密なデミグラスが絡み、味わいは正に感涙物だ。食欲のままに早くも二皿を平らげ、食事は尚も続く――。
さしたる時間もかからぬうち、テーブルの皿は残らず空となった。
タルタルソースを添えて頬張った海老フライ、熱々のロースをサクサクの衣と共に噛み締めたカツレツ、脂身の旨味が濃い霜降りのビフテキ。そして肉汁のたっぷりと封じ込められたハンバーグ。それら全てを堪能すると、カナトの前に最後のひと皿が現れる。
「おっ、来たね」
デザートとして注文したそれは、白い皿に載ったブラマンジェ。
ミントの葉と苺に彩られた、プリンに似た形の甘味であった。乳白色を帯びたそれを、匙で掬って口へと運ぶカナト。滑らかな舌触りと共に、甘い苺と仄かなアーモンドミルクの香りを楽しんだ後、ほっと満足の吐息が洩れる。
「ふう、ごちそう様。さて……」
食事を腹に収め、準備は万端。
直に始まる戦いに備え、黒き猟犬の能力者は戦意を高め始めた。
🔵🔵🔵 大成功
第2章 集団戦 『潜入工作用改造人間『スニーク・スタッフ』』
POW
『パーティータイムといこう』
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【弾幕】で300回攻撃する。
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【弾幕】で300回攻撃する。
SPD
『敵勢対象と断定、沈黙させる』
全身の【動力】を【義眼】に集中すると、[義眼]が激しく燃え上がり、視界内の全員の「隙」が見えるようになる。
全身の【動力】を【義眼】に集中すると、[義眼]が激しく燃え上がり、視界内の全員の「隙」が見えるようになる。
WIZ
『待機要員に告ぐ、ただちに集結せよ』
事前に招集しておいた12体の【プラグマの待機要員】(レベルは自身の半分)を指揮する。ただし帰投させるまで、自身と[プラグマの待機要員]全員の反応速度が半減する。
事前に招集しておいた12体の【プラグマの待機要員】(レベルは自身の半分)を指揮する。ただし帰投させるまで、自身と[プラグマの待機要員]全員の反応速度が半減する。
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵🔵🔵
洋食屋『コウモリ亭』を訪れ、洋食を堪能した能力者達。
秘密基地の奥に潜む怪人勢力を撃破すべく、全員が戦いの支度を終えると同時――店内の空気がガラリと一変する。
洋食の香りがふいに消え、テーブルが、椅子が、床下へと収納されていく。
ゴゴゴッと不気味な地響きと共に周囲の照明が点灯し、周囲が無機質な金属製のそれへ変わっていく。
先程までの穏やかな空気は既に無く、周囲には冷たい空気が漂うばかり。
此処こそが、コウモリ亭――いや、世界征服を企む秘密結社『プラグマ』の基地の一つなのだ。その事を示すように、厨房だった場所から現れたのは調理人に扮した改造人間、『スニーク・スタッフ』の群れである。
『ふふふ。料理は堪能してくれたかな?』
『ここから先は、我々が君達から頂く番だ。観念して貰おう!』
無論、そんな敵の言葉にも能力者は平然としたものだ。
彼らを野放しにすれば、罪なき人々が毒牙にかかるのは明白。それを許すつもりなど、能力者達には断じてない。
人々を狙う悪の秘密基地を、確実に叩き潰す為。
能力者と怪人勢力の戦いが、いま此処に幕を開ける――!
誉川・晴迪
あらあら残念。私、お供え物しかタベラレナイノデスヨ。
席に着いているようでいて着いていなかった、
座った姿勢のまま風に流れるようにして目の前に現れる、
浮世離れしたユーレーの客人がひとり。
景色も変わって、人魂も灯って、とっても素敵な幽霊屋敷になりましたね。
さて、あなた方のおっしゃるスキとやらは、一体どこにあるのでしょう?
様変わりした店内の内装を面白く観察するがてら、
ゆったりくるくると周囲を見渡す動作で、相手の攻撃を誘います。
今回の得物は、後ろに背負って来た卒塔婆。
ギュッと握った瞬間、見た目が頑丈な金属バットに早変わり!
赤く光るお目目ごと、
カキンと天井めがけて、フルスイングさせていただきましょう。
あらあら残念。私、お供え物しかタベラレナイノデスヨ。
席に着いているようでいて着いていなかった、
座った姿勢のまま風に流れるようにして目の前に現れる、
浮世離れしたユーレーの客人がひとり。
景色も変わって、人魂も灯って、とっても素敵な幽霊屋敷になりましたね。
さて、あなた方のおっしゃるスキとやらは、一体どこにあるのでしょう?
様変わりした店内の内装を面白く観察するがてら、
ゆったりくるくると周囲を見渡す動作で、相手の攻撃を誘います。
今回の得物は、後ろに背負って来た卒塔婆。
ギュッと握った瞬間、見た目が頑丈な金属バットに早変わり!
赤く光るお目目ごと、
カキンと天井めがけて、フルスイングさせていただきましょう。
剥き出しの冷たい金属が覆う、秘密基地の内部。
そこへ現れた黒ずくめの改造人間スニーク・スタッフ達と、能力者達は対峙していた。
コウモリ亭でのひと時が奏功し、敵には油断が見て取れる。研究素材として血を奪える事を、彼らは未だ疑っていない。
「あらあら残念。私、お供え物しかタベラレナイノデスヨ」
そんな敵に平然と告げるのは、誉川・晴迪(幽霊のルートブレイカー・h01657)だ。
つい先程まで椅子があった空間に座った姿勢のまま、晴迪は改造人間達の前にふわりと現れる。
重力を無視した煙のような動き。そして、一見女性と見紛うような容姿。浮世離れした出で立ちに、改造人間達の顔に驚愕が浮かんだ。
『……!? 貴様、その動きは――』
「失礼。私、ユーレーなもので」
微笑を浮かべたまま、平然と答える晴迪。
生前の姿でインビジブルと化している彼は、敵への挨拶もそこそこに、基地をふわふわと漂い始める。
絡め取るのは心から。刃を交わさぬ形で、戦いは既に始まっていた。
「しかし……景色も変わって、人魂も灯って、素敵な幽霊屋敷になりましたね?」
改造人間達を前に、晴迪は飄々と言った。
洋食屋から様変わりした基地の内部をしげしげと観察する様子に、敵を恐れる素振りは絶無である。そして、同時に彼は見逃さない。視界の端で改造人間達が義眼に灯す、赤い炎の輝きに。
油断を誘う晴迪の動きに、それは敵が喰いついた瞬間だった。
『……標的を敵勢対象と断定』
「さあて、それでは――」
緊迫する空気の中、両者が互いの得物に手を伸ばす。
改造人間は懐へ、晴迪は背中へ。そして次の瞬間、
「始めると致しましょう」
『――沈黙させる!』
能力者と改造人間。互いの√能力が、戦場へ解き放たれる。
視界に捉えた晴迪の動きを、改造人間は逃さず捉えていた。
能力で隙を見抜いた今、攻撃をかわす術は絶無。後は取り出した拳銃で標的を制圧し、抵抗の手段を奪うのみ――そう考えた、しかし次の矢先、
『隙あり……っ!?』
「はて? そのスキとやらは、一体どこに?」
跳躍した晴迪は、瞬間移動めいた軌道で敵への肉薄を終えていた。
彼が発動するのは『ヒトを呪わば』。自身を狙った対象に先制攻撃を浴びせる能力だ。果たして、既に攻撃態勢を整えた晴迪の手には、立派な卒塔婆が一振り握られていた。
「お返し、致しましょう」
『なっ!? な、何故――』
手にした瞬間、卒塔婆が頑丈な金属バットに姿を変える。
瞬時の出来事に驚愕する改造人間。その隙を、晴迪は見逃さない。
「悪いのは、この眼ですか?」
振り被った卒塔婆が、ブンと唸った。
狙う先は、敵の顔面だ。晴迪のフルスイングが赤い義眼に直撃し、黒ずくめの体が派手に吹き飛ぶ。派手な衝撃で天井をバウンドし、床に叩きつけられた改造人間が衝撃と激痛に悶絶する。
『うっ、がはぁっ!?』
自分達の前に居るのは、無力な獲物に非ず。
晴迪の意思を込めた一打はどこまでも痛烈に、改造人間を打ち据えるのだった。
🔵🔵🔵 大成功