シナリオ

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侵略外星体簒奪者を撃て!

#√EDEN #√マスクド・ヒーロー

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 チャンチャラ、チャンチャラ、チャンチャンチャンチャ、チャ~ンチャチャ~♪
 軽快な音楽とともに、|昭月・和子《あきづき・かずこ》(しょうわ仮面・h00863)は歌いながら登場した。
「顏を隠して正義を助ける、いい|女《ひと》よ♪」
 様々な|√《ルート》から、色々やって来るので、呼ばれた能力者たちも、とりあえず黙って聴いていた。
「みなさん、お集まりいただきありがとうございます。私はしょうわ仮面。√マスクド・ヒーローにて星詠みを行なっておりますが、今回はこの√EDENで悪事がおこなわれると出たので、協力をお願いしにきました」
 しょうわ仮面は、身体をすっぽりと覆ったマントの内側から、赤いグローブをはめた手先を伸ばしてくる。
 マントの閉じ合わせた部分が少しだけ捲れたが、一瞬のことで中はよく見えなかった。
 それよりも渡された地図と資料だ。
「神奈川県川崎市多摩区にある宇宙科学センターに、外星体『ズウォーム』が潜伏しています。人間の洗脳や改造を得意としており、狙いはおそらくセンターの科学者たちです」
 すでに職員や科学者が犠牲になっているかもしれない。
「悪事がおこれば邪悪なインビジブルも発生します。外星体の探しかたによっては、改造された職員や、インビジブルにつられた別の簒奪者との戦闘がおこるかもしれません」
 しょうわ仮面は、それらも手掛かりに外星体『ズウォーム』を見つけてほしいと頼む。
「おそらくは、秘密結社『プラグマ』による事件ですが、具体的なところまでは詠めませんでした。全容解明にはまた別の星詠みをお待ちください。しかしながら、いずれは邪悪なインビジブルの利用、果ては『全ての√の完全征服』という野望に繋がっていくでしょう。簒奪者と戦うみなさん、そして心を同じくするヒーローのみなさん。どうか外星体『ズウォーム』の撃破に力をお貸しください」
これまでのお話

第3章 ボス戦 『外星体『ズウォーム』』


POW ズウォームキャノン一斉発射
X基の【破壊光線砲】を召喚し一斉発射する。命中率と機動力がX分の1になるが、対象1体にXの3倍ダメージを与える。
SPD ネガ・マインド・ウェポン
触れた物品に眠る「過去の所有者の記憶」と交渉できる。交渉に成功すると、記憶から情報提供を受けた後、記憶の因縁の相手に3倍ダメージを与える【ネガ・マインド・ウェポン】が出現する。
WIZ ズウォーム・レンズアイ
自身の【蟲の如き眼球】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【無重力】を付与する【無重力ガン】に変形する。
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

四二神・銃真
※SPD、何してもいいよ

ようやく親玉か。お外の星からご苦労さんだな
正直因縁がある気がしないが、オレ自身記憶がないもんだからどこから因縁つけられるかわかったもんじゃない…しゃあない、ここは【変身】するとしよう

MHルートバレットをブラスターに装填、さっきの戦いはこのまま発射したが…
今回はブラスター側面のスライドトリガーを1回引いて、最後にオレの左腕に撃ちこむ
これでようやく|ヒーロー《HEEL-O》のお出まし…ッて奴だ

さァて…割とスペース取る変身を済ませたら、あとは撃ッて撃ッて撃ちまくる
どこから来たか知らねェが、生きてるンなら|心臓《ココ》とか|頭《ココ》とか適当に弾ブチ込んでけば、そのうち死ぬだろ

 外星体『ズウォーム』は奇妙な、くぐもった笑い声を発している。
「ようやく親玉か。お外の星からご苦労さんだな」
 |四二神・銃真《やつがみ ガンマ》(そいつの名前は死神ガンマ・h00545)は昆虫顔を指差した。
 回転する複眼が、下を向く。
「いえ……。私の母星はもう無くなってしまったのです」
「なんだって?」
 重い話でも聞かされるのかと身構えた銃真だったが、屋上に据えられた空調機器の唸りがきこえるほど、静かだった。
 そして、『ズウォーム』は出し抜けに、両腕のハサミを水平に向けてくる。
 赤い光線が放たれ、銃真が転がって避けると、室外機のひとつに命中した。煤けた外装が透けていき、内部のファンが回っている。『色』を抜かれたのだ。
 監視室のビデオにも映っていた、洗脳能力である。
「フォッフォッフォッ……」
「正直、因縁がある気がしないが、オレ自身記憶がないもんだからどこから因縁つけられるかわかったもんじゃない……しゃあない、ここは『変身』するとしよう」
 『MHルートバレット』をブラスターに装填する。さっきの戦いはこのまま発射したが。
「ガンマ……|MH《マスクドヒーロー》!」
 今回はブラスター側面のスライドトリガーを1回引いて、最後に自身の左腕に撃ちこむ。
 √の力を宿した姿に変った。
「これでようやく|ヒーロー《HEEL-O》のお出まし……ッて奴だ」
「フォッフォッフォッ……」
 外星体はネガマインド光線を連射してくる。バレット・アクセプターは強化された反射速度と機動力で、それらもすべてかわした。
「さァて……割とスペース取る変身を済ませたら、あとは撃ッて撃ッて撃ちまくる」
 変身時にだけ使える大型拳銃『グリムリーパー』。
 敵の光線を避けながらも、正確にポイントする。
「どこから来たか知らねェが、生きてるンなら|心臓《ココ》とか|頭《ココ》とか適当に弾ブチ込んでけば死ぬだろ」
 実は語彙の汚さも強化されている。
 『ズウォーム』の複眼がギョロついた。
「ですから! 私の故郷は、進んだ科学を持ち、それゆえにひとりの発明によって母星の……ぐわッ!」
 喋る気になったとたん、『グリムリーパー』に額を撃ち抜かれて膝からくずおれる。
「ホントに死んだか? ……いや、まだだ」
 うつぶせに倒れていく昆虫人の身体が透けると、脱皮したかのように無事な身体で立ち上がってきた。
 |ヒーロー《HEEL-O》は動じない。
「なぁに、ライフが一個消滅。そのうち0になって、死ぬ死ぬ」
🔵​🔵​🔵​ 大成功

不破・鏡子
覚えがある……?
もしかしてあの時の奴と同一個体だって言うの?
それなら先日はどーも、前回はあなたの力を読み損なって遅れを取ったけど……もうそうはいかないんだから!
きっちり雪辱を晴らしてやる!

しかし厄介な目ね、視線で重力を操作してるとでも言うの?
ダメージは覚悟の上だし多少はエネルギーバリアで軽減できるだろうけど、無重力状態じゃ戦い辛い……なら、こちらも重力制御装置を作動。
完璧にとは行かないけど、ある程度は普通に戦える状況にさせてもらう!
こうなれば後は近付いて殴るだけ。
移動速度を上げてそこらの物陰に隠れながらダッシュで翻弄したら、重爆撃でそのでっかい頭を蹴っ飛ばしてやるわ!

「覚えがある……?」
 |不破・鏡子《ふわ・きょうこ》(人間(√マスクド・ヒーロー)のマスクド・ヒーロー・h00886)は、外星体の戦いぶりを見た。武器召喚など、いくつか違いがあるようだが。
「もしかしてあの時の奴と同一個体だって言うの?」
「ええ。講師の募集から『おしおき先生』を作ろうとして失敗しました。√EDENで実験を続けるつもりがいやはや」
 侵略外星体簒奪者も√能力者だ。
 死後蘇生してきたのだろう。戦いのなかではこうした再会もある。
「それなら先日はどーも、前回はあなたの力を読み損なって遅れを取ったけど……もうそうはいかないんだから!」
「私だって、ヒーローに邪魔ばかりされてもいられません」
 回転する複眼は、無重力レンズアイだ。
 外星体に近づこうとして踏み切ったコンクリート床に抵抗が感じられず、鏡子はその場で浮かび上がってしまった自身の恰好に気がつく。
「厄介な目ね、視線で重力を操作してるとでも言うの?」
 ダメージは覚悟の上であり、エネルギーバリアでの軽減も可能だが、無重力状態では戦い辛い。
「……なら、こちらも、『重力制御装置』作動!」
 完璧とは行かないが、ある程度は普通に戦える状況をつくる。
 今度こそ、前進した。
「きっちり雪辱を晴らしてやる!」
 徐々に上がっていく、移動速度。
 宇宙科学センターの屋上は、パイプ類や電気制御などでデコボコしており、遮蔽は十分にとれる。
 『ズウォーム』に正面から睨まれないように気をつけながら、『グラビティ・コンバット』を仕掛けた。
「そのでっかい頭を蹴っ飛ばしてやるわ。『重爆撃』!」
 3倍まで加速したダッシュからキックを放つ。
「むむ、うぐぐぐぐ」
 昆虫的な頭部を俯かせて、外星体は膝をついた。
🔵​🔵​🔵​ 大成功