シナリオ

ダンジョンの大掃除

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●ダンジョンも汚れるんです
「そろそろ年末だけど、皆は大掃除は済ませたかい?」

 気だるそうにしながら、集まった√能力者達に問いかけるのは天津原・煉(薄暮の鬼巫女・h00204)だ。一見掃除をし無さそうな星読みの彼女だが、実際掃除はしない面倒くさがり。ほとんどを人任せにするが、今回の依頼も人任せなことから発生してしまったようだ。

「大変凄く面倒くさいのだけど、頼まれた以上はやらないとね。依頼の内容はダンジョン内の大掃除だよ。どうやら、長く使われてきたダンジョンの中にゴミやら要らない道具を捨てていく冒険者たちが多いらしくてね。そこで事故や疫病を懸念した冒険王国から大掃除をしてほしいとのご依頼さ」

 大変面倒くさそうではあるが、ダンジョンを生業としている冒険王国からの依頼ともあれば、断れない。だが、星読みである煉が話しを持ってきたともなれば話が変わる。

「普通の大掃除だったら|初心者《ルーキー》に丁度いいのだけどね。問題は、このダンジョンの奥に強力なドラゴンプロトコル型のモンスターの姿が見えた。もし、|初心者《ルーキー》達が出くわしたら……察しの通りだよ」

 戦闘経験も薄く、逃げ場も少ないダンジョン。このような所で襲われては、確実に簒奪者の餌食となってしまう。それは避けなければならない。

「という訳で、皆には酒場でご飯を食べながらや、いつも潜っている冒険者と交流したり、またはうわさ話などを聞いたりして、そのダンジョンの情報を集めてからダンジョンの大掃除に挑んで欲しい。勿論、宝物もあるから、持ち帰っていいよ。それを含めての大掃除だ」

 年末最後に大きなゴミ掃除があるけど、頑張ってほしいと気だるげに言いながら、煉は√能力者達を見送るのだった。

マスターより

暁月
 はい、暁月です。クリスマスが終わってすぐに年末ですね。皆さんは大掃除すみましたか?私はまだです。
 今回は煉が言った通り、酒場で情報をかき集めて、ダンジョンアタックしてもらいます。探索ついでにお掃除もお願いします。中には廃棄された道具の中には何か掘り出し物があるかもしれません。ただのごみかもしれませんが、折角なので綺麗に掃除しちゃいましょう。ついでにボスもお掃除してください。
16

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第1章 日常 『冒険者の酒場』


POW 酒場の名物料理を食べる
SPD 他の冒険者と相席し、情報交換する
WIZ 面白そうな噂話に耳を澄ます
√ドラゴンファンタジー 普通5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

石動・悠希
選択【SPD】
ダンジョンの大掃除ですか。どこの√も年の瀬にはそういうことをするんですねぇ…
(この時点で一般的な大掃除の概念と違う事に気づいてない)
とはいえこの√に行くこと自体がこの依頼が初なので新鮮な気持ちで世界を見るとして。
なんかさっきからやたら視線を感じるんですけど?ついでになんか舐められてる気がする…
穏便に済まして情報を~って思いましたけどあまりにも度が過ぎてるようなのでちょっと〆て静かにしてもらいましょうか。
勿論酒場には迷惑料込みで支払いますよ。
贄波・絶奈
大掃除?まぁ、やれたらやるよ。それはともかくとしてちょっと√ドラゴンファンタジーの料理とか食べてみたかったんだよね。いや、頼まれた仕事はちゃんとするけど……多分。

という訳で酒場で情報収集から始めようか。美味しそうに料理を頂いて盛り上がってる冒険者達の席にさり気なく紛れ込んで何事も無かったかのように会話に混ざってダンジョンの情報やら噂話を聞き出す事にするよ。そして、あわよくばタダ飯にありつければ良いと思ってる。

●酒場もまた年末で大賑わい

 √ドラゴンファンタジーの世界もまた、他の世界と違わず、年末は新しい年を迎えるべく忙しなく大賑わいをしていた。
 中には借金を返す為に必死にダンジョンに篭る者や、一足先にゆったりと休みを満喫する冒険者など様々だ。
 そのような中、ダンジョンの大掃除の依頼を受けた√能力者である石動・悠希(ベルセルクマシンの戦線工兵・h00642)と贄波・絶奈(星寂・h00674)は酒場の扉を開く。
 酒場の中は、昼間だというのに酒を飲み、肉を喰らう冒険者や、これからダンジョンに潜る為に英気を養うべく骨付き肉を喰らう冒険者など様々な者達でにぎわっていた。

 二人はまずは共に席に座り、情報収集と腹ごなしを兼ねて中央に近い席に座る。そのような二人に対し、周囲にいる男たちから様々な感情が入り混じった視線が突き付けられる。

「なんかさっきからやたら視線を感じるんですけど? ついでになんか舐められてる気がする……」
「だったら、先に先手を打っちゃいましょう。ちょっと√ドラゴンファンタジーの料理とか食べてみたかったんだよね」

 贄波はそう言うと、自分たちに下卑た視線を飛ばしていた男性冒険者の元へ向かう。
 √能力者達はそのほとんどが顔が整っている美男美女ばかりだ。そのような美人がまさか自分たちの方に来るとは思ってもおらず、逆に男性冒険者たちは動揺してしまっていた。

「ねぇ、ちょっといいかしら? 聞きたいことがあるんだけど」
「え、あ、え、い、いいけどよ」

 普段女性と喋り慣れていないのだろう。男性冒険者たちはしどろもどろになりながら答えていく。その中で、段々興が乗ってきた贄波の口車に乗せられて、料理から飲み物までご馳走になる贄波。
 一方、冷静に食事を堪能しつつも、石動も初めての√ドラゴンファンタジーの依頼ということもあって、ワクワクしながら聞き耳を立てていた。

「あのダンジョン、やっぱりまだ宝あるよな」
「あー…あのゴミばかりのダンジョン? お宝は欲しいけど、ちょっとねー……」
「ちぇっダメかぁ」
「それもだけど、なんか嫌な予感がするのよね」
「お前の感がそういうのならやめとくか。別に金に困ってるほどでもないし」

(恐らく、その感は正しい。そしてお宝)

 大掃除がメインとはいえ、まさかお宝にありつける可能性を聞けて石動は笑みがこぼれる。

「ん-♪ 美味しかったぁ、ご馳走様。色々と教えてくれてありがと♪」
「なぁに、良いってことよ! 依頼頑張れよ!」

 贄波は美味しい食事を満喫して、有益な情報を抱えて石動のいる席へ戻ってくる。

「おかえりなさい。自分の方も色々と有力なお話を聞くことができたけど、そっちはどうだい?」
「こっちも色々と聞けたわよ。危なそうな所とか罠の配置とか」

 二人は上手く情報を集められたことに、嬉しそうにしながら美味しい料理に舌鼓を打ち、他の冒険者と同様に英気を養っていくのだった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​ 成功

鸙野・愛宕
【WIZ】面白そうな噂話に耳を澄ます。

何か面白そうな話はあるかな~?
ひと仕事終えた後の酒場で美味しいもの食べてこっそり情報収集する…これが今の私のマイブーム…  ふふふ…冒険者っぽい♪

ぇ? 掃除? 掃除かぁ~… どうしよ…めんどくs
え? お宝もあるの?好きに持って帰って良い?
ドラゴンプロトコル型のモンスター?  その話乗った!
ドラゴンの居るダンジョンは良いお宝があると相場決まっている… ダンジョン!ドラゴン!お宝! ロマンあふれる大掃除になりそうだ。

そうと決まればここは酒場!さっそく目的のダンジョンについて情報収集してみよう。
私の【コミュ力】が火を噴くぜ!
ルクレツィア・サーゲイト
「毎年思うけど、年末の大掃除ってどうして遅々として進まないのかしら…。」
※旅団内でミッション進行中
けど冒険者の命に係わるダンジョンの大掃除ってなら話は別ね。気合入れなきゃ!
とりあえずSPD能力を行使して酒場で他の冒険者から情報収集ね。長年使われてきたとなれば、それなりに情報も経験者も多いハズだし。
「ねぇねぇ、最近ダンジョンの奥の方でヤバそうな影を見たって話を聞いたけど何か知ってる?」
「…あ、タダってワケにはいかないか。じゃあダイスを振って、私より出目が大きければ一杯奢るから教えて。少なければタダって事でどうかしら?」(二カッと笑顔で交渉)

※上記プレイング以外の細部は暁月MSにお任せします。
七州・新
自分の部屋を大掃除するのは億劫で手がつかないけど、仕事だと不思議と、まあ何とか・・・と思えるんだよね。
ついでに、何か面白い物でも見つかればラッキーだけど。

他の冒険者と相席して、酒でも飲みながら情報交換しよう。
相手が受け入れてくれそうなら、奢ってダンジョン情報を聞き出したいね。
どんな敵がいるのか、どんな罠があるのか、いつもの攻略方法は、失敗談は、あたりが聞きたいかな。
直接聞こうとすると嫌がられるかもしれないし、とはいえこっちが聞きたいことなんてお見通しだろうから、素直に質問して、相手が気持ちよく話してくれる範囲で聞き出そう。

あとは、大掃除はいつもどんな感じでやっているかも話題になるかな?
北條・春幸(サポート)
 人間(√汎神解剖機関)の怪異解剖士×御伽使いの25歳の男です。
 普段の口調は「僕、〜さん、〜君、だね、だよ、だよね、そうなんだ)」、初対面の人前では「丁寧(僕、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 √能力は指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!

●こちらの酒場は大変にぎわっております。

 石動と贄波とはまた別の酒場では、鸙野・愛宕(気になる、ドラゴンファンタジー!!・h00167)とルクレツィア・サーゲイト(世界の果てを描く風の継承者・h01132)が酒場で情報を集めるべく、良さそうな酒場を探していた。
 狙い眼はやはりこの町で有数の酒場だ。大きなところであれば、酒を飲んで口を軽くなる冒険者たちも多いはず。
 √ドラゴンファンタジーに並々ならぬ憧れと好奇心を持つ愛宕はウキウキとしながら町を歩き、片やルクレツィアはため息をついていた。

「毎年思うけど、年末の大掃除ってどうして遅々として進まないのかしら……」

 ダンジョンの大掃除に来たとはいえ、ルクレツィアの方はまだ大掃除が終わっていないようだ。愛宕はそんなルクレツィアの背中をぽんぽんっと優しく叩く。

「大丈夫大丈夫。何とかなるって!」
「そ、そうね。けど冒険者の命に関わるダンジョンの大掃除ってなら話は別ね。気合入れなきゃ!」

 楽観的な愛宕を見て、なんとかなりそうと思ったルクレツィアは気合を入れ直し、当たりを付けていた一つの酒場に到着する。
 扉を開くと、冬の寒空とは無縁の暖かい空気が二人を出迎えて、中では大勢の冒険者が冒険譚に話を咲かせたり、美味そうに肉を喰らったり、中にはやけ酒なのか泣きながら酒を煽る中年女性冒険者もいた。あれは近づくと危なそうと思い、二人はその冒険者だけは避けた。

 一人先に店に入っていた北條・春幸(人間(√汎神解剖機関)の怪異解剖士・h01096)は厨房から同じ依頼を受けた仲間が来たのを見つけると、話を聞くのに最適な場所に案内する。彼は昼だけのバイトとして入り、情報を集めている最中だったようだ。
 北條に案内された席に座った二人は、ひとまず飲み物と食事を注文した後、愛宕は噂話に耳を傾けて、ルクレツィアは和気あいあいと騒ぐ冒険者グループに声を掛ける。

「ねぇねぇ、最近ダンジョンの奥の方でヤバそうな影を見たって話を聞いたけど何か知ってる?」
「ヤバそうな影って……ぁー、そうだなぁ」

 いきなり声を掛けられた男性冒険者は鼻の下を伸ばしながらも、考え込む。情報は冒険者にとって飯のタネだ。これを他の冒険者に漏らすと自分たちの取り分を持っていかれかねない。

「……あ、タダってワケにはいかないか。じゃあダイスを振って、私より出目が大きければ一杯奢るから教えて。少なければタダって事でどうかしら?」
「お、ダイスか。良いぜやろうやろう!」

 幸運にも男性冒険者は賭け事が大好きで、直ぐに乗ってきた。男性の仲間たちもいさめようとするが、既に互いの手にはダイスが握られており、時すでに遅かった。
 ダイスが三つ振られ、男性は226とかなりの高い数字を出す。一方、ルクレツィアは――

「456だと!?」
「どうやら私の勝ちみたいね」
「くぁああ……やられたぁあっ……! 勝負は勝負だ。聞きたいことがあったら何でも聞いてくれ」
「そうね、それじゃ――」

 全力で勝ちをぶんどったルクレツィアは悠々と男性冒険者からダンジョンの情報を聞き出す。
 愛宕の方も、好奇心旺盛で色々な方に聞き耳を立てていると、こちらでも目的としているダンジョンで、罠の話や隠し扉など、普通では聞くことができない話を聞けた。どうやら男性冒険者は酒に酔っており、自慢話を延々と目の前にいる青年に話していた。
 その青年――七州・新(無知恐怖症・h02711)は酒に飲まれながらも楽しそうに、そして嬉しそうにしている冒険者に酒を注ぎながら、更に情報を引き出していく。そして、自分が持ちえなかった過去の記憶を楽しそうに話す冒険者を見て、こういうのも良いなと思いながら、追加で酒を注文する。

「すみません、ビール一本追加で。僕の奢りです」
「おおっと、わるいなぁ。初対面なのに奢ってもらってよ、よーし、気前のいい兄ちゃんにおっさんもいい事教えてやるよ」

 気を良くした男性冒険者はどのような敵がいるのか、どのような罠が、そして失敗談を含めて話をする。全部話し終えたころには男性冒険者は酔いつぶれたように机に突っ伏し、いびきをかき始める。
 少々やり過ぎた感は否めなかったが、この情報は、彼の記憶は大事にすると心に秘めてウェイターに彼の酒代を含めた支払いをして、新は店を出ていく。ルクレツィアと愛宕も、他の冒険者たちから話を聞き、お腹も満足に満たした後、ダンジョンの大掃除に向けて歩き出すのだった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​ 成功

第2章 冒険 『お宝を探せ!』


POW 壊せそうな壁を攻撃する
SPD 隠しスイッチを見つけて押す
WIZ 偽物のお宝に気付いて避ける
√ドラゴンファンタジー 普通7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●ダンジョンの大掃除
 冒険者たちから、有力な情報を手に入れた√能力者達は二つある道の、正しい道を進むことに成功した。だが、この道を選ぶ冒険者は多く、道なりにはところどころゴミが落ちている。道しるべにもならないゴミは異臭を放つものもあり、このまま放置すれば疫病が起きてもおかしくはないだろう。
 さぁ、大掃除の時間だ。ゴミを回収しながら、お宝さがしと行こう!
ルクレツィア・サーゲイト
【SPD】※1章で知り得た情報は他の参加者と共有します
「うわぁ、聞いてたよりも数倍ヒドいわねコレ…」(ゴミの山を見ながら)
立つ鳥跡を濁さず、とは言うけど、命がけのダンジョン攻略中だとそんな余裕もないか…

顔をタオルで覆い、道中のただのゴミ(有益な道標以外)をゴミ袋に詰めながら進む
「酒場のおじさんの話だと『ヤバい影を見た奴は、「正規のルート」を外れた場所に行った』『ゴミが少ない壁にはタイルに偽装したスイッチがある』って話だったから、それがきっと目印ね」
奥へ進んだ先でゴミが妙に片付けられた壁際を見つけたらタイルを調べ、偽装されたスイッチを探す
押すのに工夫が必要な場合は戦闘錬金術で変形させた武器を使う
石動・悠希
選択【POW】
大掃除に来たのですから当然ゴミ拾いですよ。だから徹底的に、物理的にもきれいにしないと行けまいんですよ。だから【爆破】と【破壊工作】も使って汚物は消毒しつつ崩落の危険性のある所は予めぶっ壊しておきます。
『資源』は大切に扱わないとなのでたとえゴミでもところ変わればまた使い道だってあるのでしっかり分別しないといけませんね。
例えばこういうダンジョンに仕掛けられた明らかに初心者狩りみたいな輩とか…
罠に掛かって死にかけの冒険者とか…ね?
掃除も大変です。
七州・新
さあ、大掃除だね。
まったく、来た時より綺麗にして帰りましょうって習っただろうに。

一応最後の目的はモンスター討伐だけど、それはそれとして掃除もしなきゃだよね?
事前にゴミ分別のルールとか聞いておいて、それに従って入口近くから順に掃除していこう。
こういうのは気がそれるといやになってくるので無心に。
断捨離しなくていい分だけ自分の部屋よりやりやすいよね?

お宝がある隠し部屋とか残っているなら、きっとまだ人目に触れてない奥のほうだとは思うんだ。
だから当然一番奥が一番怪しいわけだけど、すでに人が入っているエリアで見落とされているとすると、ひょっとしてごみが捨てられている陰に入口かスイッチが隠れてないかな?
鸙野・愛宕
【WIZ】偽物のお宝に気付いて避ける
√能力「レギオンスウォーム」を使い探索をしよう… レギオンを使ってゴミと宝箱を索敵して効率よくいこう! 私の【ドローン操縦】でそこそこ良い感じに効率UPだ!
面倒な掃除はさっさと終わらせるに限る!
変な宝箱を見つけた場合は~ レギオンで小突いてみるか… 掃除が終わった後にでも皆で確認してみよう… 本物の宝箱だったら嬉しいな♪ 
偽物で宝箱に罠があるなら持ち前の【逃げ足】を使って【ダッシュ】するしかないかも…
掃除が終わるまでは必要以上に突くのは我慢しよう…  でも気になる…気になるぞ… 宝箱の中身は浪漫があるんだ。
贄波・絶奈
あー料理美味しかった。満足したしそろそろ帰ろうかな……って言いたい所だけど、そうか掃除か……面倒だな……でもま、そういう約束でここまで来た訳だし仕方ないかな。取り合えず道なりに進みながらテキトーにゴミを回収していこう。

で、ここからが本命だね。ゴミ拾いだけじゃ間違いなく飽きるし、それと同時進行でダンジョンの壁とか仕掛けとか宝に繋がりそうなものを調べてみるよ。それに宝があるって事はトラップもあるって事だろうし警戒するに越した事はないからね。

●ダンジョン内の大掃除。隠し壁も罠も全部お掃除しちゃおう

「大掃除に来たのですから当然ゴミ拾いですよ。だから徹底的に、物理的にもきれいにしないといけないんですよ」

 そう言いながらゴミを分別しゴミ袋に捨てているのは、石動・悠希(ベルセルクマシンの戦線工兵・h00642)だ。ゴミの中にはリサイクルで『資源』として活用できるものも多い。ペットボトルや廃棄された武器などは回収して金属資源として再利用されることが一般的だ。

 大掃除の対象はゴミだけではない。初心者殺しといわれるような罠を破壊するのも掃除の一環だ。石動は【爆破】や【破壊工作】で罠を壁ごと粉砕し、崩れた壁の奥にある木の槍も全部へし折る。色の違う床を踏むと木の槍が飛び出す罠は、慣れた冒険者なら避けられるが、初心者には致命傷になりかねない。このような危険な罠は壊すのが正解だ。しかし、たらいが落ちてくる罠のように成長のために役立つ仕掛けは残しておく。

 時折、罠にかかり瀕死の冒険者を見つけると、石動はダンジョン専門の救助隊を要請する。見捨てるのは忍びないためだ。
 救助の連絡を終え、応急手当を終えた冒険者を通り道に寝かせた後、石動は息をつく。

「掃除も大変です」

 だが、まだダンジョンにはゴミが溢れている。石動はゴミ袋を抱えながらさらに奥へと進む。

 一方、別のグループでは慎重に罠を警戒しながら進んでいた。

「うわぁ、聞いてたよりも数倍ひどいわねこれ……」
「まったく、来た時より綺麗にして帰りましょうって習っただろうに」
「あー、料理美味しかった。満足したしそろそろ帰りたいけど、そうか掃除か……面倒だな……でも約束だから仕方ないかな」

 ルクレツィア・サーゲイト(世界の果てを描く風の継承者・h01132)、七州・新(無知恐怖症・h02711)、贄波・絶奈(星寂・h00674)は三者三様の反応を見せながらゴミ袋を手にダンジョンの入り口からゴミを拾い集める。口元にはタオルやマスクをし、手には箒とちり取りという掃除に最適な格好だ。

 ゴミと言っても全てを片付けるわけではない。道しるべとして壁に埋められた空き缶のようなものは、冒険者たちが後人のために残した知恵の跡だ。こういったゴミは片付けず、酒場で聞いた通りに残しておく。

「酒場のおじさんの話だと『ヤバい影を見た奴は、正規のルートを外れた場所に行った』『ゴミが少ない壁にはタイルに偽装したスイッチがある』って話だったから、それが目印ね」
「ゴミ拾いだけじゃ間違いなく飽きるし、それと同時進行でダンジョンの壁や仕掛けを調べてみるよ」
「断捨離しなくていい分だけ、自分の部屋よりやりやすいよね」

 片付けるべきゴミと残すべき道しるべを分けながら掃除を進めていくと、妙に綺麗なエリアにたどり着く。それが罠や宝物がある兆候だとルクレツィアは見当を付け、偽装されたスイッチを探す。隙間のあるタイルを見つけ、ゴミを錬成してスイッチを押すと、床が開いて大量のゴミに紛れた杭が現れた。この罠は杭で刺された傷口にゴミの細菌が入り、深刻なダメージを与える仕組みだった。
 このような罠は粉砕し、中にあったゴミも残さないように回収。このまま放置しておくと、床でふさいでいたとしても異臭がして、毒ガスになりかねないのだ。
 罠を解除した√能力者たちはゴミ袋を手にさらに奥へ進む。

 一方、ダンジョンといえば宝物だ。掃除をしながら宝探しをしているのは鸙野・愛宕(気になる、ドラゴンファンタジー!!・h00167)だ。

「面倒な掃除はさっさと終わらせるに限る!」

 愛宕はレギオンスウォームでゴミの場所を索敵しながら、宝探しにも勤しむ。ゴミをレギオンに任せ、ドローン操作技術で効率良く掃除を進める。
 途中、いくつかの宝箱を発見。ゴミに埋もれていたそれらは汚れているが、未開封の様子だ。愛宕は興味津々で宝箱を調べるが、慎重に動くことにする。

「ちょっとだけ……ちょっとだけなら……」

 レギオンで宝箱を小突くと、中から毒ガスが溢れ出す。熟練冒険者なら気づくような罠だったが、ゴミで封鎖されていたのを愛宕が解除してしまったのだ。愛宕は急いでその場を離れる。

「危なかったぁ……掃除が終わるまでは必要以上に突くのは我慢しよう……でも気になる……宝箱の中身は浪漫があるんだ」

 ゴミ掃除を優先しながらも宝箱の誘惑と戦い続ける愛宕は、矢に追われたり毒ガスから逃げたりしつつ奥へと進む。流石に懲りたのか、後半では宝箱は見つけるだけに留めて、後で皆で調べることにした。皆で宝箱を調べるのもまた、ダンジョンの醍醐味だ。それを一人で奪ってしまうのはやはり忍びない。例え罠だとしても、ワクワクを奪うのは良くないのだ。

 やがて√能力者たちは最奥へたどり着く。そこは噂の宝があるとされる部屋だった。その手前にはゴミに紛れて骨が散乱している。この先に、話に合ったドラゴンプロトコル型のモンスターがいる。骨は被害にあった冒険者の亡骸だ。

 気を引き締め、彼らは扉を開いた――。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『リンドヴルム『ジェヴォーダン』』


POW ミステリアス・ジェヴォーダン
10÷レベル秒念じると好きな姿に変身でき、今より小さくなると回避・隠密・機動力、大きくなると命中・威力・驚かせ力が上昇する。ちなみに【大狼】【飛竜】【過去の英雄】への変身が得意。
SPD ジェヴォーダンの烙印
【獣型モンスターの群れ】を召喚し、攻撃技「【ビーストファング(噛みつき)】」か回復技「【ヒーリングムーン(癒やしの月光)】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[獣型モンスターの群れ]と共に消滅死亡する。
WIZ 偽竜創造
自身が受けた武器や√能力を複製した【真竜を模した部位】を創造する。これは通常の行動とは別に使用でき、1回発動すると壊れる。
√ドラゴンファンタジー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●ダンジョンに潜む悪竜

扉を開け中に入った瞬間、強烈な突き刺さる程の殺意が√能力者達に浴びせられる。

「グルルウウ!!グオオオオオ!!!!」

 涎を流し、獲物が来たと歓喜するのはドラゴンプロトコル型のモンスターのリンドヴルム『ジェヴォーダン』だ。数多の冒険者たちを喰らい成長し、このダンジョンの奥を支配してきた簒奪者。
 地面には喰らいつくしてきたであろう、冒険者たちの亡骸がゴミの様に打ち捨てられている。
『ジェヴォーダン』は骨を踏み砕き、一歩一歩と√能力者達へ足を進める。

 さぁ、ダンジョン掃除の大詰めだ。命を喰らい散らす、この簒奪者を大掃除するとしようではないか。
明星・暁子
アドリブ希望
身長200㎝の鉄十字怪人形態で事に当たる。

「ダンジョンの大掃除か。任務了解。ポチッとな」
√能力《怪人大作戦》を使用。
この時のために上流で水をタップリ溜めておいた巨大ダムから、一気に放水。
ダンジョンの中の汚物を一気に洗い流す。ついでにBOSSの攻撃も失敗する。

「古くはギリシャ神話で、英雄ヘラクレスが巨大牛舎の汚物を一気に洗い流した伝統ある業だ」

「洪水がダンジョンの奥に届くまで時間がかかる。
それまで私がお相手しよう」

遮蔽物に隠れて、アイテム:半自律浮遊砲台・ゴルディオン1~3号機。
ブラスタ―ライフル。
後は勇気で立ち向かう。
鸙野・愛宕
実は私の出来る事は今の所大まかに見れば1つだけだったりする…
数で押せ! これに尽きる… という事で今回も√能力「レギオンスウォーム」で数の力を頼っていこうと思う。
特に【獣型モンスターの群れ】を呼び出すらしいので相手も数を使ってくるならこっちも数で押し返して他の皆がドラゴンに集中できる環境を作りたいよね!
お馴染みの【ドローン操縦】と【弾道計算】を使って仲間の行動の邪魔にならない様に気を付けつつ【一斉発射】による【制圧射撃】で対処しよう!
頑張れ!私! お宝とドラゴンスレイヤーの称号はもうすぐだ!
それともう1つ…もう1つだけ√能力を使う機会があるかもしれない…  私、半人半妖なんだよね!と言うわけで今までは別世界の能力で頑張ってたけど奥の手としてもう1つ、私自身が元々持っていた能力をお披露目するかもしれない…妖怪と言えばお馴染みのアレ、「百鬼夜行」って奴を!
マリア・クリスティアーナ
SPD
獣型モンスターの群れを√能力の
モーラーで60秒間【サイボーグパーツをも超強化する強い意志】をチャージした直後に
近接範囲の敵に威力18倍の【高速鉄拳ラッシュ】を放つ。自身がチャージ中に受けたダメージは全てチャージ後に適用、で攻撃だ

噛みつきは持ち前のスピードと
フェイントを織り交ぜたボクシングの
回避テクニックで避けるけど

避けきれない時はそのまま鉄拳で武器受け
してカウンターする事で攻めの勢いを
キープする

融合されたら厄介だから、敵を吹き飛ばして
近づかれすぎないようにしよう
距離を詰められたらグラップルして
投げ飛ばすよ

さあ、大掃除も大詰めだよ
掃除はスッキリするから嫌いじゃない
キミを倒して終わりにしよう
七州・新
あれがドラゴンプロトコル型のモンスター?
…ドラゴンプロトコルへの侮辱では?

敵をウィザードフレイムの射程に収めて、基本そこから動かずにいるよ。
偽竜創造以外の攻撃が飛んでくると思うけど、「鉄壁」技能も使って守りを固めて耐える。
その状態でウィザードフレイムを2回使用。
1個は反射用に待機させておき、もう1個で攻撃。
敵がウィザードフレイムを複製してきたら、待機させていたウィザードフレイムで反射するよ。
ウィザードフレイムがなくなったら再度2個召喚。
テンポが悪いけど、多分これが一番勝負になるはず。
念のため「多重詠唱」と「高速詠唱」の技能で、ウィザードフレイムのテンポが速くしてみよう。

●ダンジョンの奥に潜みし悪竜

『グルルグオオオオオオオオオ!!!!』

 知恵無き竜の雄叫びがダンジョンに鳴り響く。雄叫びは大気を揺らし、ぱらぱらと天井から砂が零れ落ちてくる。
『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』 。それがこのダンジョンの最奥で、数多の冒険者を食い散らかしてきた最後に大掃除すべき存在だ。

「あれがドラゴンプロトコル型のモンスター?……ドラゴンプロトコルへの侮辱では?」

 知恵無き竜――天上界の遺跡の力によりモンスターとして堕ちた同族を見て、怒りを露わにするのは七州・新(無知恐怖症・h02711)だ。あれはもはや竜とすら呼べない。ただのモンスターだ。

「洪水がダンジョンの奥に届くまで時間がかかる。それまで私がお相手しよう」
「洪水……?」
「古くはギリシャ神話で、英雄ヘラクレスが巨大牛舎の汚物を一気に洗い流した伝統ある業だ。ダンジョンを大掃除するにはぴったりだろう」

 新が一歩前に出ると明星・暁子(鉄十字怪人・h00367)もまた先陣を切るように姿を変貌させる。その体躯は身長200㎝もあり、鉄十字怪人形態となって『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』を見下ろす。怪人だからこそできる芸当だが、もう一つ、明星は戦いの前に仕掛けを発動させていた。

「ダンジョンの大掃除か。任務了解。ポチッとな」

 明星は予め、この依頼を受ける前に一つの仕掛けを施していた。それはその時点では役に立たず、何の意味も持たない仕掛け。
 ダムの放水により、ダンジョンの中に濁流が流れ込み、ありとあらゆるゴミや瓦礫を纏めて洗い流す。全員が掃除を終え、安全になった今だからこそ使える代物だ。罠も全てきれいさっぱり洗い流すだろう。

 戦意を滾らせた√能力者に対し、『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』は真正面からぶつかることなく、見下されていると思ったのか、

『グアアアアァァァァア!!!』

 高らかに雄叫びをあげたかと思うと、その姿を飛竜へと変貌させていく。
 “見下すな、見下すのは自分だ”というように、空を飛びながら姿を変えていく『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』だったが、突如、上から滝のような水が流れ落ちて『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』を地へと落とす。

『グアアアァァ!!?!?』

 変身したのが大狼であったならば、過去の英雄で有ったならば悠々と避けられただろう。だが、明星の巨躯に触発され、飛竜の姿を取ったのが大きな失敗であった。
 数多のゴミや瓦礫に押しつぶされ、身動きが取れない『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』に対し、好機を逃さずに新が【ウィザードフレイム】を叩き込む。

「なんだかわかりませんが今のうちに!」
「半自律浮遊砲台・ゴルディオン1~3号機、撃て!!」

 新の火球と同時に、明星の砲台とブラスターライフルが瓦礫に埋まった『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』を穿つ。
 爆音と砂煙が巻き起こり、『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』の悲鳴が聞こえたかと思うと、突如、砂煙の中から火球が飛び出てくる。
 『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』により複製された【ウィザードフレイム】だ。新はそれを、待機させていた片方の火球で相殺し、【多重詠唱】【高速詠唱】によって明星とともに手数で押していく。

『グルルルグアアアアアア!!!』

 強烈な雄叫びとともに、瓦礫がゴミとともに吹き飛ばされて【獣型モンスターの群れ】が√能力者達へ襲い掛かる。
 一番先頭にいた新と明星はとっさに待機させていた火球と砲台を壁にして防ぐが、【獣型モンスターの群れ】はそれでも防ぐことは叶わず、数匹が喰らわんと襲い掛かる。

「数で押せ! これに尽きる……!」

 数には数を、鸙野・愛宕(気になる、ドラゴンファンタジー!!・h00167)は純粋なる数の暴力で押し切ることにした。
 【ドローン操縦】と【弾道計算】を使った【一斉掃射】の【制圧射撃】は大量の【獣型モンスターの群れ】を押し返し始める。

「頑張れ!私! お宝とドラゴンスレイヤーの称号はもうすぐだ!」

 夢とロマンが目の前にある。その希望こそが愛宕に更なる力を与えていた。
 そこへ更に押し返すように一人の影が飛び込む。
 マリア・クリスティアーナ(ディスポーザブル・エアガイツ・h04430)だ。

「さあ、大掃除も大詰めだよ。掃除はスッキリするから嫌いじゃない。キミを倒して終わりにしよう じゃないか」

彼女は【モーラー】により60秒間【サイボーグパーツをも超強化する強い意志】をチャージし、威力18倍の【高速鉄拳ラッシュ】という文字通りの爆発的なラッシュを叩き込む。
 ただでさえ数で押されていた『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』は一気に大量の【獣型モンスターの群れ】を吹き飛ばされ、そこへダメ押しをするかのように愛宕の目が怪しく光る。

「奥の手行くよ!! 百鬼夜行!!」

 27体の妖怪が愛宕の声に応え、濁流を津波で押し返すかの如く、【獣型モンスターの群れ】を『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』ごと吹き飛ばして壁に叩きつける。

『――――――!!』

 壁には大きなヒビが入り、『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』は声にならない苦悶の声をあげるが、戦意は衰えるどころか膨れ上がるように増していく。
 √能力者達も、負けじと戦意を滾らせ、更なる激戦へと身を投じていくのだった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​ 成功

八木橋・藍依(サポート)
八木橋・藍依は私の旅団「ルート前線新聞社」にて新聞記者とカメラマンの仕事をしているHK416の|少女人形《レプリノイド》です。 探求心が強く、取材のためなら敵地に潜入したりするなど自身が危険な目に遭うことも厭わない性格。レギオンを魔改造して取材用カメラ付きドローンとして用いています。

基本的にカメラマンとして事件を解決した者達に対して取材やインタビューを行ったりする目的で来ています。
皆様の格好良い活躍を報道しましょう!

√能力は指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の√能力者に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
エイル・イアハッター(サポート)
【サポート】
他の猟兵の行動が成功するようにサポートに徹し、下記のような行動をとります。
・機動力が必要であれば魔導バイク「エアハート」に仲間を乗せる。
・仲間の攻撃のサポートをメインで行う。「Sun Magic Dance」などの魔法によって牽制を行ったり、隙をついて敵へ突撃する。
・敵の注意を逸らすため、派手にバイクごとジャンプしたり高速で戦場を駆けてたりして囮となる。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
石動・悠希
あーこのダンジョンの家主ですか。
まぁ倒すのには人員は揃ってるから問題ないでしょうから私は普通にダンジョンを掃除する方向で…
結局のところ【爆破】【破壊工作】併用の√能力で大規模リフォームという名の攻撃を仕掛けるだけなんですけどね。
本体は狙わなくても副次的な崩落やらなんかでダメージはいるでしょうし。
大分先頭としては適当になりますが掃除としては大まじめにやりますよ
贄波・絶奈
……凄い殺気だね。そんなに殺気駄々洩れだと疲れない?ま、別にどうでもいいけど

さて、まずは拳銃での射撃で様子見するかな。どんな動きをするのか、攻撃が通りやすい部位はどこか……面倒だけど調べておいた方が良さそうだしね。他に戦う人がいれば援護射撃にもなるだろうし。モンスターの群れを召喚してきたら数が多いのは厄介だけど……こっちも手数で対応するよ。√能力を発動してモンスターの群れを突破して、本体を狙うよ。インビジブルソードでの接近戦になるけど、ある程度の攻撃なら受け流しで対応できる筈。

別に興味はないけど宝物もあるらしいし、せっかくだし探してみようかな。興味はないけどねーーほんと。
ルクレツィア・サーゲイト
「わぁお、なかなかの大物引いちゃったわね…。さぁて、気合入れていきましょうか!」
移動系の技能(スライディング、ダッシュ、逃げ足、野生の勘)をフル活用して常に動き回りつつ、射撃関係の技能(クイックドロウ、弾幕、誘導弾、零距離射撃、不意打ち)を活かして敵を攻撃また対応。
敵のダメージが蓄積しているようであれば、10秒瞑想できる安全圏を確保して『瞳をあけてみる夢』を発動し、自身が憧れる「大英雄(偉大なご先祖様)の影」を召喚。
大英雄が得意としたハルバードを振るい、影と共闘して15秒間持てる限りの力を尽くして敵を仕留めにかかる。
「今はまだ未熟な身だけど、いつか必ず追いついてみせるんだからーッ!」
桐谷・要(サポート)
 人間(√マスクド・ヒーロー)のゴーストトーカー×御伽使い、19歳の男です。
 普段の口調は「仮面の青年(僕、君、呼び捨て、だね、だよ、~かい?)」、気にいった相手には愛を語ります(僕、あなた、~さん、だね、だよ、~かい?)」。

 √能力は指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!

「……凄い殺気だね。そんなに殺気駄々漏れだと疲れない?ま、別にどうでもいいけど」
「わぁお、なかなかの大物引いちゃったわね…。さぁて、気合入れていきましょうか!」

 贄波・絶奈(星寂・h00674)とルクレツィア・サーゲイト(世界の果てを描く風の継承者・h01132)は全身から殺意をまき散らしている『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』を前にして、思わず冷や汗をかいていた。
 大勢の√能力者に囲まれてなお、『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』の殺意は増すばかり。今までただの餌としてしか認識していなかった『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』は、愚かにも自らに抵抗し、傷つけ、命を奪わんとする√能力者に並々ならぬ殺意を抱いていた。

「グアアアアアアアアアアアアァアァァァァァ!!!」

 暴威にも感じる雄叫びがダンジョン内全てに響き渡る。既に全身に多くの傷を負っている『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』だが、その膂力と√能力に陰りは一切見えず、その力によって大勢の√能力者達も少なくないキズを負っている。致命傷を避けているのがやっとな者もいる程だ。
 とはいえ、ここで臆するものは誰一人としていない。
 如何なる膂力に優れていたとしても、当たらなければいい。それを体現するかのように√能力者達も動き、贄波とルクレツィアも同じように動いていた。
 まずは相手の動きを見るために、贄波が拳銃の引き金を引き、どこを避ける傾向にあるのかを調べていると、同じようにルクレツィアもまた、【野生の勘】を活かしつつ【ダッシュ】で移動しながらリボルバー式精霊銃【カノン】 の引き金を引く。

 『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』は咄嗟に飛び退き、縦横無尽に動きつつ爪を振るいながら銃弾を避けるが、二人は『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』がどこを狙われたくないのかを見極めるべく致命傷を避けつつも撃ち続ける。
 八木橋・藍依(常在戦場カメラマン・h00541)は持ち前のカメラマンと新聞記者としての経験と、洞察力を活かしながら他の皆の援護をしつつ、弱点を目を凝らしながら見極める。
 そのレンズに映すは、強靭な竜鱗で唯一ヒビが入っていた右わき腹。
【異世界報道!】により、『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』の弱点が√能力者達に大公開されてしまう。

 『さあ皆様、こちらが他√の映像になります。現場の方はよろしくお願いします!』

 最も避けるべき弱点の報道。それを受けた『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』は全身に衝撃が走る。【報道されたことによる】ダメージは、報道された対象がどれだけ避けたかった情報かによるものだ。

 ルクレツィアは弱点を確実に狙うべく、必殺の一撃を叩き込むために目を閉じ瞑想を始め、√能力者達はルクレツィアが何かやるのだと察し、全力で援護するべく動いていく。
 一度足を止めてしまう程の衝撃を受けてしまった『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』に対し、追い打ちをかける様に石動・悠希(ベルセルクマシンの戦線工兵・h00642)が自らの腕を『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』を模した【機械の腕】に変貌させ、足元を狙い砕く。

「まぁ倒すのには人員は揃ってるから問題ないでしょうが、最後の大掃除はしませんとね」

『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』は辛うじて避けるも、片足を切り裂かれ、更に瓦礫がその身を打つ。苦痛の中に更なる憤怒を生み、怒りのままに【過去の英雄】に姿を変え、石動を葬らんと膂力を振るう。
 咄嗟に【機械の腕】で防ぐが、【過去の英雄】はそれすらも打ち砕き石動を貫いた――と思われたその時、エイル・イアハッター(陽晴犬・h00078)が咄嗟に間に魔導バイク「エアハート」が石動の身体を掻っ攫って攻撃を【Ram Attack】で弾き飛ばし、離脱する。

「危ない所だったぜ!」
「助かりましたっ……!」

 意識が石動とエイルに移った時、贄波もまた、一気にインビジブルソードを手に肉薄する。
『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』は、邪魔者も、目障りな者も纏めて吹き飛ばすべく再び、【獣型モンスターの群れ】を生み出し、贄波の足を止めながら再び押し流そうとする。

「くっ負けるっ……ものっ……かぁあああ!!」

 贄波はフツーに生きてフツーに死ぬだけの一般人……だった筈だが、何の因果か√能力者となった。こんなところで死ねない。適当に、生きるためにこんなとこで死ねないのだ。
 頬、腕、脇に獣たちが食らいつくが、インビジブルソードは手放さない。必死に受け止め、切り払い、受け流していき、インビジブルソードの光が最高点にまで達したとき、

「受け継がれた秘技を見せてあげる。――嘘だけどね」

 どこまでが嘘なのか分からない。だが、60秒間ため込まれた【インビジブルのエネルギー】が百本のインビジブルソードへと具現化し、獣型モンスターたちの群れと『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』をうち貫いていく。
 贄波が傷を負った分のエネルギーも蓄積した『【流星】ー空に落ちる夢ー』は獣型モンスターたちを消し飛ばし、『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』の腕を弾き飛ばして大きな隙を生み出す。
 両手を弾き飛ばし、決定的なチャンスを逃さないようにルクレツィアが言葉を紡ぐ。

『いずれ至る世界の果て、彼の地と誘う道標。今こそ我が眼前へと顕現し、我らを救い導きたまえ!』

【|瞳を開けてみる夢《デイドリームジェネレーション》】により、自身の記憶世界「【『未だ見ぬ世界の果て』】」から【かつてその地へと至った大英雄の影】を1体召喚する。
 大英雄の影はハルバードを手に『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』へと肉薄し、ルクレツィアも並ぶように詠唱錬成斧槍【フラン・フラン】 を手に距離を詰める。
 15秒しか持たないが、十分だ。それだけの時間を仲間たちが稼いでくれた。
 弱点をさらけ出し、両腕を封じ、機動力を奪った。大きな傷も負い、『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』は咄嗟に避けようとしても、もはや手遅れ。

『グオオオオオォォォォォォ………!!!!?!?!?!?!』

 X字に切り裂かれ、『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』がその身を崩れる。それと同時に、大英雄の影も、何もなかったかのように消え去っていく。

「今はまだ未熟な身だけど、いつか必ず追いついてみせるんだからーッ!」

 届くはずがない大英雄の陰に思いの丈を叫ぶルクレツィア。大英雄の影が僅かに笑ったような笑っていないような、それを知るものは誰もおらず、静かに消え去っていく。

『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』を打ち倒した√能力者達は一息つき、このダンジョンの最大の大掃除を終えた。ゴミも水とともにきれいさっぱり洗い流され、ここに溜まってしまったのでここを掃除すれば元の綺麗なダンジョンになるだろう。あとは冒険王国側が法整備すれば、ダンジョンの中に無用なゴミを捨てることはなくなるはずだ。
 あまりにもゴミが多すぎるので、桐谷・要(観測者・h00012)が手助けに入り、各自荷物を分別して袋詰めにしていく。
 最後に『リンドヴルム「ジェヴォーダン」』がため込み、隠し持っていた宝は金銀財宝で、まさに浪漫の塊を体現した宝だった。ダンジョンの宝は非課税であるのは周知の事実。√能力者達はまさにダンジョンからのご褒美を手に、ゴミ袋も担いで大掃除を終えるのだった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​ 成功

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挿絵イラスト