シナリオ

汝らが為の畜生道

#√汎神解剖機関 #🌈 #ぐるぐるバット

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 #√汎神解剖機関
 #🌈
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●汝ら、檻の中へ
 √汎神解剖機関――世界の片隅――まどろみの中、仔産みの女神『クヴァリフ』は常の如くに退屈をしていた。無聊を慰める為に数カ月前、奇天烈な遊びを遂行したのだが、あれは、単純に目玉をぐるぐると回すだけのツマラナサであった。……妾の『仔』となり得た連中も、如何やら、何処ぞの紳士の言の葉通り、弱者なのかもしれん。しかし、妾はむしろ、弱者で在るからこそ『仔』に相応しいと思うのだ。祝福とは、救済とは、弱き者の為に在り、それを十分に受ける為には――より、弱々しく、縋らなければならない。ならば、汝らにひとつ。妾から『忘我』を与えよう。まさしく、白痴への一歩と謂うわけよ。汝らの呆けた面構え、妾にしっかりと、魅せてくれ。女神はぐるりと触手を巡らせ『ひとつ』の籠を造ったのか。ああ、人間。人間には、この動物園こそが、望ましい。

●檻の中の彼ら
「君達ぃ! どっかの女神について|星詠《み》えたのだよ。で、今回の女神様は動物園を作りたいらしくてねぇ。いや、水族館だったかもしれないけど。ともかく、重要なのは展示されている動物についてさ!」
 星詠みである暗明・一五六は、ころころと、嗤ってみせた。
 卓上のパンフレットには珍獣の二文字。
「そう、二文字なのさ。人間! √EDENその他から掻っ攫ってきたらしいぜ。そうだ、君達。いっそ捕まっているってのもありかもねぇ。女神にお近づきになり易いってわけさ。もちろん、君達のAnkerが捕まっている可能性だってある。助け出してやってくれ」
「それと、前哨戦でもあるからねぇ。今叩いておけば有利になるってわけさ」

マスターより

にゃあら
 にゃあらです。
 動物の園。

 第一章。
 動物園です。人間だけの。
 あなたは、動物として囚われていても良い。
 Ankerでの参加大歓迎。

 第二章。
 不明です。

 第三章。
 クヴァリフとのお戯れです。
88

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第1章 冒険 『人間動物園』


POW パワーで解決できる行動
SPD 早さが足りてる行動
WIZ 頭を使った行動
√汎神解剖機関 普通7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

 生き地獄、そのような言葉が相応なのかもしれない。
 檻の中に放り込まれた彼等、彼女等の一部は、最早正気を失くしており。
 母親の胎内に戻ったのかと疑われるほどには白痴であった。
 檻の中の彼等、彼女等の内、幾人かは正気の者がおり。
 そのような者は、成程、必死に自分が人間だと訴えようとしているのか。
 兎も角、君達は彼等彼女等を助けてもいいし、
 |飼育員《めがみ》がやってくるまで白痴の真似事をしてもいい。
四之宮・榴
アドリブ・アレンジ・連携歓迎。

心情
…僕は、珍しい、ですか?
…自覚は、あるのですが…。
…|勧誘《拉致》されたので…其の儘おりますが、必要なら…正気の方々の…メンタルケアを。
…と謂っても、僕はインビジブル達の知識から得た物なので…役に立つかは、不明ですが…。

…大丈夫、です。
…貴方様は…正常です。
…こんな場所に…いることがおかしい、のですから…。
…落ち着いて…下さいませ。

行動
僕は囚われてても構いません。
√能力【救助活動】を底上げです。
そして、出来るだけ正気の人達を助けてます。
胸に抱いて心臓の音を聴かせるのが良いと。背を擦ったり、ぽんぽんと叩いたり、触れることで混乱される方もいらっしゃるでしょうから。

 ざりざり、ざりざり、爪を研いでいる暇もない。ちろちろ、水分を舐っている暇もない。たとえば、オマエが真に猫だったとしたならば、魚を掻っ攫うのが上手に違いないか。何せ、大きな、大きな、白鯨すらも――絆されてしまう、愛玩らしさ。
 ネコ科を幽閉するのであれば、檻の中よりも鍋の中だ。シュレディンガーに問い掛けてみれば『匣』の一択だと宣うかもしれないが、今は、鍋の中の肉として旨味を湛えておくと良い。たとえ、異物だと、異端だと、不要なものだと叫ばれても、一口食めばすっかり虜だ。ちょこんと、ひとり、座り込んでおくと面白い。……僕は、珍しい、ですか……? 仔産みの女神『クヴァリフ』の目玉、未曾有の数からすれば四之宮・榴、オマエの体質など普遍に違いない。されど、その他大勢の脳髄が相手ならば上等な動物に思えるだろうか。……自覚は、あるのですが……。見えない怪物どもが、インビジブルどもが、するりと、鍋の中へと混じり合っていく。まるで渾沌のように、くるくる、くるくる、穴を開けてくれる。……|勧誘《拉致》されたので……その……動かない方が、良いのかもしれません、が……。猿のように喚いている彼等彼女等の精神、言の葉ひとつひとつに意識を向けてやれば良い。役に立つのか、立たないのか。それを知る為にもまずは心臓の音とやらを解らせてやれ。
 ……大丈夫、です……僕も、貴方様も……正常です。いいや、落ち着けている己こそが異常なのではないか。拉致と監禁に慣れ過ぎてはいないか。ふるふる、脳味噌を揺らすかのようにして。自らの台詞に説得力を持たせてやれ。……こんな場所に……いることがおかしい、のですから……落ち着かなくても、構いませんので……せめて、深呼吸から……。おんなじ視点で、おんなじ場所から、ぽんぽん、ぽんぽん、背中を撫でる。……ええ、僕は……囚われた儘でも、構いません。これは、人を救う為の……無辜の民衆を救う為の……? な、なぜ……Mr.の顔が……? ある種の影響と謂うものが圧し掛かってきた。
🔵​🔵​🔴​ 成功

オーガスト・ヘリオドール
未来も今も『上位者』だとか『カミサマ』の思考は変わんないな
白痴!蒙昧!|※※※《言ってはならないこと》の園!見てるだけで嫌気が|刺す《・・》!高笑いが聞こえるようで嫌だな、アッハッハ!!

残念だけど俺、傷は治せても心はあんまマトモに治せなくてさ――
だってどこにあるかわかんないもん。どこ?教えて?どこだよ心のありかって、なあ!!
……喚いてる場合でもない

『解体新書』、アナトミア。
こちらへおいで そうでないなら、寝ておくといい
爪が剥げるまで壁を掻いたってなんにもなりゃしないんだ、俺は知ってる
ほら 暇つぶしに、女神様よりもっとマトモなカミサマの話をしてあげる――
人間の管理が上手な 俺のカミサマの話

 肚の底から笑ってくれ、胎の内から覗いてくれ。
 母親の気持ちなどわかってたまるか、と、胎児がわめく。
 時計仕掛けの神様も――大団円の化身も――ある意味では、完全とやらには至れなかったのだ。いや、むしろ、世界にとっては、未来にとっては不完全な方が幾らか、歓迎すべき沙汰だったのかもしらない。未来も今も『上位者』だとか『カミサマ』の思考は変わんないな。それとも、その思考も『造られたもの』だったりしてね。白痴! 蒙昧! |※※※《言ってはならないこと》の園! 見ているだけで嫌気が|刺す《●●》! 聞こえてくるのは高笑いか、或いは、大罪なまでの嘲笑か。ああ、嫌だな、とっても嫌だな……アッハッハ!! 檻の外だろうと檻の中だろうと、鍋の底だろうと、結局のところ人類皆、似たような状態なのだ。これが本当の解放治療だって? 随分、真逆なことするんだね。残念だけど俺、傷は治せても心はあんまマトモに治せなくてさ――。何せ、見えないのだ。見えないクセに、訴えてもくれないのだ。だって、どこにあるかわかんないもん。どこ? 教えて? どこだよ心のありかって、なあ!!! 人間だって神様だって生きている。生きているのならば正せるものだが、脳味噌に用が無いなら、如何しようもない。叩き付けるのにも飽き飽きだ! ……喚いてる場合でもない。畜生道でのお祭り騒ぎめ。
 開いてやったのは『解体新書』、アナトミア。肉体を看取ってやるつもりも、精神を観察してやるつもりも、今ではあんまり涌いてこないか。こちらへおいで、そうでないなら、寝ておくといい。爪が剥げるまで壁を掻いていたって、頭蓋が露出するまで頭突きをしていたって、なんにもなりゃしないんだ、俺も、君も、知ってるはず……。くらくら、へたりと、いっそ目を回していた方が幾らか健全だ。惰性で発狂をするだなんて、それこそ、莫迦みたいだ。ほら、暇つぶしに、女神様よりもっとマトモなカミサマの話をしてあげる――人間の管理が上手な、俺のカミサマの話――。
 回せ、回せ、滑らかに。
 探す必要などなく、只、歯車の如くに。
🔵​🔵​🔴​ 成功

土方・ユル
※連携&アドリブ歓迎

昨今は保護や研究、学習の為に存在してるけど
動物園って元々は権力者が己が権勢がどれ程遠くまで及んでいるかを広く顕示するために作ってるんだよね。
そう考えると目的は兎も角、人間動物園は女神が自分の威光を照らす為に存在することになったと考えてもおかしくないんじゃないかな。
キミもそう思わない?(動物会話で動物園の近くに居たハシブトガラスとコミュニケーションを取りつつ)

さてとカラス君に場所も教えて貰ったから|飼育員《女神》が勤勉に働いている間に檻の中の人達を|散歩《解放》しょうか。 獣人階梯5のボクは人間の括りだろうけど1に近い人は女神的にはどうなんだろうね・・・。

 光り物に釣られた鴉が一匹、雨にでも濡れたのかと疑わしいほど、があがあやる。楽園を失くした人々は団子状になり、狂ったように、食餌の時間を待っていた。まるで、崇拝しているみたいだね。ボクには、なんだか、雛のようにしか見えないけど。
 魂に刻まれた、肉体に刻まれた、ある種の宿命と謂うものからは、決して、逃れる事など出来はしない。獣の魂と人の精神、ふたつを融合させながらも果敢に挑むサマはまさしく|壬生浪《歴史》と考えられよう。檻の外であれ、檻の中であれ、その気高さは狼らしく、嗚呼、沈黙するかの如くに見定めたのか。……昨今は保護や研究、学習の為に存在しているけど……動物園って元々は権力者が己が権勢がどれ程遠くまで及んでいるのかを広く顕示する為に作ってるんだよね。そう考えると……。つまりは、人も神も根っこは同じなのだ。そもそも、神が人間を『己に似せて』創っているのだから、まったく、地獄のように似ているべきか。……目的は兎も角、人間動物園は女神が自分の威光を照らす為に存在することになったと結論しても、おかしくないんじゃないかな。子供が旅立たないように、巣立たないように、閉じ込めておく事こそ目的だ。トロフィーを飾るだけなんて随分と、人間臭い傲慢さである。ねえ、キミもそう思わない? ハシブトガラスが啼いている。かあかあ、があがあ、人間に、自由の類など、最早ない――。
 さて、と……。カラス君に教えてもらったのだ。勤勉な女神様は――飼育員サマは――如何やら、餌の調達の真っ最中らしい。鬼の居ぬ間になんとやら。ひとつ、ひとつ、丁寧に檻とやらを開いてやると宜しい。君たち、散歩の時間だよ。大丈夫、飼育員さんに『許可』は貰っているからね。嘘である。しかし、成程、方便。首輪をされている彼等彼女等、ざわざわとアリンコのように。獣人階梯5のボクは人間の括りだろうけど、1に近い人は女神的にはどうなんだろうね……。知的な生命体であれば、人間精神を有しているのであれば、まさしく人間だ。まあ、潜入捜査官に気づけないくらい、忙しないんだろうね。それとも、泳がせているのかな。
🔵​🔵​🔴​ 成功

星越・イサ
WIZ 連携アドリブ歓迎

また捕まってしまいました…
誰が飛んで火にいる夏の虫ですか

そもそも|私《混沌》を檻に閉じ込めるなど不可能なのです
身体を捕らえることはできても|精神《こころ》は自由
広大無辺な観測力と交信力で、必要な情報の収集と共有に努めましょう
…『私なりの』ですが

白痴とはすなわち無意識
そのうちに在る狂気が人類を次のステージへ至らしめます

ゆえに私はここに在り
人々に【究極の回答】を授けるのです
それが私の、役目ですから。ふふふ…

 暗黒に対して抱いた気持ち、それが『母のぬくもり』なのであれば、往く他にない。赤子が胎児へと戻っていく事に、如何して、疑問を叩き付けるのか。絡み合う事もなく、一切合切、有象無象とやらは水の甘さを知っている。
 私は何処まで沈むのですか。せめて、夏まで待っていてください。
 嗚呼、破けてしまいそうな皮膚、こわれてしまいそうな身体、もこもこ、こぼれてくる筈の何かしらは想定外なまでに綿々していた。バロン・サムディの小娘にされた致命とやらは、成程、嫌な予感に対しての鋭利さを発揮させてくれる。しかし、如何した事か。その鋭利さを以てしても現実を覆る事は難しい。また、捕まってしまいました……誰が飛んで火にいる夏の虫ですか。星越イサ、季節的に思考をすれば今のオマエ、幼子の指を前にした蜻蛉だ。くるくる、くるくる、首が落ちてしまいそうなほどに釣られていく。……いつもの事ですが。そもそも、私を……混沌を、檻に閉じ込めるなど不可能なのです。身体を捕らえる事は容易いですし、目を回した事だって、一度や二度ではありません。ですが、私の|精神《こころ》は自由。広大無辺な観測力と、三千世界へと至る交信力で、必要な情報の収集と共有に努めましょう。成程、素晴らしく知性的ではないか。知性的がすぎて周囲の獣ども、それこそ眼振しているのではないか。ええ、そうでしょう。私は『私』を拡げる事に関しては、広げる事に関しては、絶対に、揺らぐ筈がないのですから……全部『私なりの』ですが。
 ぎゅるん、数回転。まるで、何もかもが翻訳されてしまいそうなほどの、深淵の叡智。白痴とは即ち無意識、そのうちに在る狂気が人類を次のステージに至らしめます。混沌に坐しているのか、混沌が坐しているのか、何方にしても――ゆえに私はここに在り、トンボ獲りの名人になりたいなら、他のトンボを探す事です。人々に究極の回答を授けましょう。それが私の、役目ですから。ふふ……ふふふ……。クヴァリフが発生させたで有ろう大渦巻きもユリカゴか。人々は進む、人々は這う、人々は――泳ぐ!
🔵​🔵​🔴​ 成功

セシリア・ナインボール
クヴァリフ器官、我々羅紗の魔術塔もかつては求めた|新物質《ニューパワー》。
ですが、今やEDENとなった私には、そのクヴァリフのやり方を認めるわけにはいきません。

しかし…やはり趣味が悪いですね。
確かに√汎神解剖機関は陰鬱な空気が漂う√ですが、限度という物があります。
正気を失っている者に対して、西班牙式羅紗魔術文字にて物品修理の魔術文字によって正気を取り戻せないか試します。
物品修理の意味を込めた魔術文字収束撞球に精神抵抗と狂気耐性の呪詛を更に込めて、キューで突き、正気を失っている人々にボールを届けます。
必要であれば弾道計算と誘導弾を乱れ撃ちましょうか。
効果の程は…おや、🌈が見えますね。

 バットの代わりにキューを使えば良い。
 球体ならば、きっと、的でも目でも頭でも、問題ないと微笑むのか。
 進化をする為には、道を拓く為には、必ずや、おそろしい一歩とやらを踏み出さなければならない。その絶対性については羅紗の魔術塔で日々、学んできた事が示している通りで、成程、尊敬している彼女から賜った|羅紗《ことば》の内にも含まれていた。クヴァリフ器官、我々羅紗の魔術塔もかつては求めた|新物質《ニューパワー》。ですが、今やEDENとなった私には、その『やり方』を認めるわけにはいきません。仔産みの女神『クヴァリフ』自身は、確かに、良くも悪くも神様をしているが、問題なのは『器官』や『仔』の行方である。女神はひどく気紛れで、それこそ、渡す相手とやらを『好み』で選んでくれている。ええ、クヴァリフにとってこれは遊びなのでしょう。ですが……やはり、趣味が悪い事に変わりはありません。視線の先で騒いでいるのは猿に|否《あらず》。文字通りのヒトサマがギュウギュウと檻の中に敷き詰められているのだ。確かに√汎神解剖機関は陰鬱が空気が漂う√ですが、限度という物があります……と、謂うよりも、これでは……。これではオルガノン・セラフィムだ。出来損ないの天使ではなく、出来損ないの人間だが。
 仕方がありません。少し、荒っぽいかもしれませんが、私の『得意』で正気に戻ってもらいましょう。ふよふよ、ふよふよ、浮かび上がった文字列が『なに』を表しているのかは置いておいて、兎も角、素早く衝いてやれ。傍から見ればビリヤードごっこにしか見えないものだが、嗚々、√能力の効果は絶大である。誰かに『遊んでいるだけ』なんて言われた気もするけど、これが私の『羅紗魔術』です。しっかり、ボールを届けてみせます。跳ね返りの激しい|的球《まと》の群れ。何度も、何度も、檻の中へと散らかって――正気を取り戻した彼等彼女等の容態は如何に。……おや、🌈が見えますね。
 西班牙式羅紗魔術文字――その意味は、尊敬している誰かさんにも伝えておくと宜しいか。まあ、今の私なら『これでも』上等でしょう。私が常に『先行』です。
🔵​🔵​🔴​ 成功

第2章 冒険 『変容水族館』


POW パワーで解決できる行動
SPD 早さが足りてる行動
WIZ 頭を使った行動
√汎神解剖機関 普通7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

 深く、深く、深く、暴力的なまでの狂気が蔓延った。
 女神からの試練は続いているらしく、人々は、只、還っていった。
 より正確に描写をするのであれば人々も、動物園も、変化してしまったのだ。檻がぐにゃぐにゃ澱となって、澱は透明とやらに阻まれる。最初、溺死を覚悟していた人間の群れも、視よ――最早――歓喜の内に――泳いでいた。
 それにしても、🌈を餌にしている彼等彼女等の退化とやらは、おぞましいの一言だ。人は獣に、獣は魚に。では、魚は『仔』へと堕ちていくのか。
 君達は魚になっていてもいいし、なっていなくてもいい。
 もちろん、大切な誰かが魚になって、泳いでいるとしてもいい。
 兎にも角にも女神様のお戯れ、さっさと終わらせてやるしかない。
四之宮・榴
アドリブ・アレンジ・連携歓迎。

心情
…へ?
…🌈???

…正気に変えるのは、もう無理でしょうから…進化と謂うか、退化と謂うか…悩ましい。
…でも、インビジブル達のお陰で…僕は残念なことに、|人擬き《・・・》を…続けて要られます。

…あれは…何なのでしょう。
…歓喜すべき…事柄ではない…とは、思うのです。

…さて、終点は…何処でしょう、か…?
…これが、|普通《・・》の水族館なら…少しでも、愉しめたの…でしょうか?
…いいえ。
…こんな大惨事な状態は…どうやっても…無理でしょう…。

行動
眼の前の🌈に思考が停止します。
頭を抱えて思考を放棄しけかます。
速攻√能力を使って自分を維持します。
🌈を避けながら、進みます。

 畜生道の何が悪いのだろうか。
 オマエは一瞬、自分がもっとも※※なように、
 思えてしまった。
 海の中だろうと、川の中だろうと、水槽の中だろうと、お魚の群れ、船酔いした人間のそれは大好物か。塵も積もれば山となる、などと、諺にも存在している通り、魚にとってのそれは栄養たっぷりな反芻し易い酸味で在ろう。……へ? 四之宮・榴にとってあまりにも身近なそれは血の池地獄よりも真っ黄色なもので、結果、思考停止へと溺れていくのも時間の問題であったのだ。……🌈??? メルヒェンなのだ。ファンタジーなのだ。汚らしいと理解をしていても尚、其処にはコメディな表現とやらがのさばっている。……ぼ、僕……僕は……いったい、何を見て……? 水槽の中であれ、水槽の外であれ、透明。ぐにゃぐにゃと歪んでいくガラス張りとやらが、嗚呼、己の平衡感覚をぐずぐずにしていくかのような。……正気に、戻すのは、もう無理でしょうから……進化と謂うか……退化と謂うか……胎児……? 羊水の中でくるくると縦回転。なんとも、産まれてくるのに難儀しそうな彼等、彼女等であった。……インビジブル達のお陰で……僕は、残念なことに……。人間をするのが下手糞なのではないか、人間擬き。続けていくのは結構だが、せめて、歩みを進めると良い。……僕は……まだ……不快感を……めまいを、受け止めきれるほど、育っていない……?
 頭を抱えていても、目の玉を泳がせていても、仕方がない。意識していたのか、無意識なのか、√能力は既に発揮されている。……歓喜すべき、事柄では……ありません……たとえ、ここが終点だったとしても……僕なら、もっと、深くまで……潜る事ができます。拡がっていく、広がっていく、意地悪な🌈を避けながら、女神様の居場所を探ってやれ。或いは、そう。きっと生餌か何かを準備している筈なのだ。……これが、普通の水族館なら……少しでも、愉しめたの……でしょうか? ……いいえ……こんな、気分の悪い状態では……大惨事では……誰も、見向きも……しないでしょう……。まるで無理難題を押し付けられた婿候補だ。自分を維持する事に神経を使い過ぎた。だが、成程、四之宮・榴はここにある。
🔵​🔵​🔴​ 成功

オーガスト・ヘリオドール
ひとは魚以下にはなれないよ
なれるのは『|小エビ《胎児》』
……ん?例えが悪いかもね?あはは。ま、|卵《・》までにゃ戻れないでしょ

胎内回帰かな。どろどろだ。ここに何も考えず浸れたら幸せだったろうね。
理性も知性も、蕩かして。ここが羊水であるなら、そうだね、泳ぐといいよ、ドブの中

それでも俺はにんげんで居たい それに俺の大切な『ヒト』は機械だし?
さあもう一度。見過ごすと叱られる。『解体新書』。回れ廻れ、輪廻の輪
戻れるのなら戻るといいよ。蕩けたままがいい?
それなら、そうして
止めやしない
ただ、ここで
上位者目線で この水槽を眺めていてあげる。

こんなになっても どこにも、かたちが見えないんだよなあ、心とやらはさ

 脳味噌で十分だ。心臓で十分だ。
 もう、たくさんだ。
 鶏と卵の関係性について、如何して、態々、空想未来人が語らなければならないのか。楽しい事の為ならば、面白い事の為ならば、きっと、自らを犠牲にしたって構わない。けれども、嗚呼、何処かの誰かの高笑いについては、あまり『おもしろ』くはないのかもしれない。ひとは魚以下にはなれないよ。なれるのは『|小エビ《胎児》』……ん? なんとも奇書くの悪い感覚だ。なんとも無気味な心地なのだ。例えが悪いかもね? あはは、あはは……。ま、卵までにゃ戻れないでしょ。踊り狂ったオタマジャクシの絶望については今更だ。何度も、何度も、競争を繰り返すだなんて、それこそ生命に対しての冒涜と謂えよう。胎内回帰かな。どろどろだ。ここに、何も考えず、白痴なまま、浸ることができたなら、幸せだっただろうにね。お魚の群れが訴えかけている。いっそ、貝殻の中身にでもなりたいと。臓腑だけで生き延びたいのだと。理性も知性も、蕩かして。ここが羊水であるなら、そうだね、泳ぐといいよ。まるで井戸だ。そこでしか呼吸ができない、畜生のみずたまりだ。まったく、どこまでも気持ち良さそうだね、ドブの中……。
 水の泡だ。こんなにも、やるせないのは久方振りだ。それでも、俺はにんげんで居たい。それに、俺の大切な『ヒト』は機械だし……? 回れ、回れ、歯車のように。或いは、機械仕掛けの君のように。さて、いったい、如何やって沈黙を破ろうとしてくれるのか。さあ、もう一度。見過ごすと、見限ると、叱られる。『解体新書』――。輪廻だ。輪っかなのだ。たとえ、この世こそが六道なのだとしても、この場には堕ちるべき心身など。ひとつとして、ない。
 戻れるのなら戻るといいよ。蕩けたままがいい? 結局のところ、弱者の呼吸の仕方なのだ。成程、何処かの|紳士《●●》の台詞が正しいような気がしてくる。それなら、そうして。止めやしないし、怒りもしない。ただ、ここで。上位者目線で、この水槽を、この世界を、眺めていてあげる。綺麗なものと汚いもの、滑稽な喜劇のように、似たような色として観客を楽しませる。もちろん、幾つかは人のカタチを取り戻してはくれたのだが。
 こんなになっても、どこにも、かたちが見えないんだよなあ、
 心とやらはさ。
🔵​🔵​🔴​ 成功

星越・イサ
WIZ アドリブ連携歓迎

『仔』に堕ちるもなにも我々ははじめから矮小な生命体です
しかしそんな生命体の意思一つ一つが、
この宇宙を創っていくのです

人は運命の渦流を起こすことはできず
常に運命の受容と次の決断を繰り返してきました
舞台が水流の中になったとて同じこと
水槽が女神に撹拌されたら
我々は女神の意思に従うしかないのでしょうか?
いいえ。人類の意思は常に人類のためにあります。
正気か狂気はもはや問題ですらなく
人類自身のために決断し行動する覚悟のみが必要なのです

【揺るぎなき確信】を以て、周囲の人間諸とも混沌からの再生を果たします

 油断、傲慢、その振る舞いこそが神たる所以か。
 観察、微笑、その無聊こそが怪異たる所以か。
 結局のところ全ては、人間の予想できる範囲に過ぎない。
 小瓶の中に詰め込まれているお手紙、その代わりとしてヤゴを閉じ込めてやるのは如何だろう。上へ、上へと、変態したいと望んだところで、蓋をされてしまってはマトモに成長すらも出来ないか。『仔』に堕ちるもなにも、戻るもなにも、我々ははじめから矮小な生命体です。たとえ、√能力者だったとしても、その本質は変わりません。しかし、そんな生命体の意思ひとつひとつが、この宇宙を……√を……創っていくのです。神に対しての冒涜など、今更、何度やったのか数えきれない。七日目に休んだのがいけなかったのだと、オマエ、丁寧に教えてやると宜しい。人は運命の渦流を起こすことはできず、常に運命の受容と次の決断を繰り返してきました。賽子を投げる神が変わっても、舞台が水流になっても、同じこと。ああ、考えてみればシンプルな現実だ。人間は地上に逃げてきたと謂うのに、如何して、海や宙へと、過酷な挑戦をしたがるのか。水槽が女神に撹拌されたら、我々は女神の気紛れに従うしかないのでしょうか? いいえ。人類の意思は常に人類のためにあります。星越・イサは触れていた。触れて、理解をしようとして、これを希望と解したのだ。正気か狂気かはもはや問題ですらなく、人類自身のために、決断し、行動し、手に入れる覚悟のみが必要なのです。蜻蛉のように目を回している暇はない。硝子だろうと、何だろうと、ぶち破ってこその|確信《●●》と謂えた。私は、私のやるべきことを、必ず成し遂げてみせましょう。女神が、私を矮小な生命体だと、認めてくれるなら……私は畜生道を、外れることができるのです。揺るぎない今を脳髄に宿し、退化していた彼等彼女等、混沌からの再生をせよ。
 ええ、私はどうしたって人類です。
 女神は本当に、人類のことを、玩具か何かと思ってくれているようです。
🔵​🔵​🔴​ 成功

土方・ユル
※連携&アドリブ歓迎

動物園の次は水族館、進化の歴史を徐々に遡ってるとも考えられるね。
ボク達だけじゃなく折角、逃がした人達の幾人かはまた捕まって泳いでるみたいだし。
まぁ、原初の生命の有り様なんて当時を実際に見てなければ判らないんだよね。
女神様だってその頃から居たとは限らない訳だし。

キミ達は如何に思う?と共に澱の中で水中を漂う|魚《人間》達に語り掛けながら暫しの思索を巡らせよう。

試される大地の黒き |獣《カムイ》が戦いの咆哮を挙げるその時までは、ね。

 美味しいところを『いただく』為に、生きているものを追っかける。
 狩りをする神に障害などなく、只管に、機会を待つのが自然的か。
 空腹を満たす為にも、まずは、人間の精神に期待しておくと宜しい。
 代償と呼ばれるものは――契約と呼ばれるものは――大抵、悪魔の側が有利となっているものだ。悪魔を魔女と言い換えても問題はなく、成程、人魚は何処までも純粋であった。動物園の次は水族館、進化の歴史を、みんなが見てきたものを、徐々に遡っているとも考えられるね。土方・ユルの双眸は海のように青いものだが、しかし、本当に、海のようなものの中にあっては溶けているも同じこと。呼吸ができていること自体が、事態が、不可思議とやらを際立たせているが、きっと、√を覗き込めているからこそ、だろう。ボク達だけじゃなく、折角、逃がした人達の幾人かは、まだ、捕まって泳いでいるみたいだし……それとも、自分の意思で、泳いでいるのでは……? まぁ、原初の生命の有り様なんて、当時を実際に見てなければ判らないんだよね。理解なんてできないし、それに、女神様だってその頃から居たとは限らない訳だし。浮遊感、めまい、その不安定さに挟まれても尚、獣は笑ってみせたのだ。まるで、小さな男の子に、迷子の彼に、道を教えてあげるかのような。ボクは|課長《●●》だよ。このくらいの試練、朝飯前って、笑ってあげるね。それで、キミ達はどう思う? 檻の中、澱の中、泳ぐ事にも疲れたのか、海月の真似事に執心している彼等、彼女等への問いかけ。滝を登る気力すらも失せたのか、ただ、水槽の底をさまよう。
 しばし、思索を遊ばせておいた。しばらく、彼等を、彼女等を、女神様を泳がせておいた。試される大地の黒き|獣《カムイ》が戦いの咆哮をあげるその時までは……ね。いや、キミ達の場合は、もしかしたら、おそれることも忘れたのかもしれないね。それじゃあ、ボクは、キミ達の|本能《●●》くらいは……取り戻すのを、手伝ってあげてもいいかな。
 リスを捕まえるかのように、女神に仕掛けてやるのも悪くはないか。
🔵​🔵​🔴​ 成功

セシリア・ナインボール
生命は海の中から始まった、と言いますからね。
やはり女神を称するだけあって、そう言う所は神秘的ではありますね。
同時に悪辣ですが。

一先ず水槽の中から人々を出さなくてはいけませんね。
呪詛を込めた魔術文字収束撞球による属性攻撃の霊力攻撃を力溜めをしたショットで、水槽が割れ続けるまで打ち続けます。
水槽に日々が入ったら焦りは禁物で、水槽内の人々を麻痺させましょう。
魚と化しているなら、割れて外に出て来たら、ビチビチ跳ねそうですからね。
これ以上ヒトとしての尊厳を失わせてしまうのも可愛そうですからね。
…動物園の時点で既に今更でしょうか。
いずれにせよ落ち着くまでは、しっかりと目を開き続けて見ておきましょう。

 ポケットの中身はエチケットか。
 挽回する為にも、用意は周到であれ。
 水中でぐるぐるバットをする事は不可能に等しい。それについては、おそらく、オマエが敬っている|彼女《●●》も同意見であろう。酔っ払っていようとも、上下左右が曖昧だとしても、成程、出来ない事に対しては真摯さを忘れられないのか。生命は海の中から始まった、と言いますからね。やはり、女神を称するだけあって、仔産みを冠するだけあって、そういうところは神秘的ではありますね。同時に、悪辣で……おぞましいもの、ですが。宇宙よりも海底の方が、嗚呼、人類にとっては未曾有なのだ。バベルの塔が何処までも、何処までも、空へと届くかの如くに造られてきたのであれば、その真逆は、神の知らない奈落であれ。一先ず水槽の中から彼等を、彼女等を、人として、出さなくてはいけませんね。セシリア・ナインボールの瞳がエメラルド色であるならば、この水槽は、宝石の模倣をしなくてはならない。ころころと、転がり易いように、転がされ易いように、改良をされなくてはならない。私は……アマランス様から、色々なことを学んできました。あの人のところに戻る為ならば、たとえ、地獄の門を潜り抜ける必要があっても……躊躇はしないことでしょう。
 お呪いを籠めてやれ、力づくでも構わない。|魔術文字収束撞球《ナインボール》を仕留めるように、何度も、何度も、水槽へと|攻撃《ショット》を行う。流石は女神の用意した|澱《●》か。容易に壊す事は難しい。されど、諦めてはいけない。諦めずに、退屈をせずに、繰り返していけば何れは――アマランス様は√能力者に、何度も、何度も、挑まれたのです。その強さを、私は、私自身で証明してみせますね。罅が入った。ここで焦りにやられてはいけない。撞球の|属性《ちから》次第では、最悪……。
 魚と化しているなら、割れて、外に出た瞬間、活きが良さそうなものですからね。ぴちぴち、ぴちぴち、嫌なイメージが膨らんだ。それを避ける為にも|麻痺《しび》れさせてやれ。これ以上、ヒトとしての尊厳を失わさせてしまうのも可哀想ですからね。動物園の時点で、既に、今更でしょうか。跳ね返ったボール九つ。猫に喰われるよりかはマシだ。
 いずれにせよ、落ち着くまでは、しっかりと目を開き続けて、見ておきましょう。たとえ、🌈が見えても……ええ……トランキーロ。
🔵​🔵​🔴​ 成功

第3章 ボス戦 『仔産みの女神『クヴァリフ』』


POW クヴァリフの御手
【無数の眼球】による牽制、【女神の抱擁】による捕縛、【触手】による強撃の連続攻撃を与える。
SPD クヴァリフの仔『無生』
【その場で産んだ『仔』】と完全融合し、【『未知なる生命』の誕生】による攻撃+空間引き寄せ能力を得る。また、シナリオで獲得した🔵と同回数まで、死後即座に蘇生する。
WIZ クヴァリフの肚
10秒瞑想して、自身の記憶世界「【クヴァリフの肚】」から【最も強き『仔』】を1体召喚する。[最も強き『仔』]はあなたと同等の強さで得意技を使って戦い、レベル秒後に消滅する。
イラスト hina
√汎神解剖機関 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

 崩壊していく檻と澱――🌈の行方については、また後日か。解放された人々は半分廃人と言ったところで、だらだら、涎を垂らしている。クヴァリフ器官を使用して『この記憶』を忘れさせるのが唯一の治療法だが、成程、これは棚から牡丹餅か。
 汝ら……妾の動物園と、水族館を、こうも容易く壊してくれるとは……いや、この場合は、招待した妾の失態か? いいや、違うとも。妾は、汝らにこそ『仔』として振る舞ってほしいのだ。妾は常に汝らが『仔』となってくれる事を、夢見ているのだ。
 仔産みの女神『クヴァリフ』は神らしく、その傲慢さを省みようとはしない。むしろ、だからこそ『クヴァリフ器官』や『クヴァリフの仔』は|新物質《ニューパワー》としての力を発揮できるのかもしれない。……汝ら、妾を『満足』させてみよ。妾が満足したならば、妾は、割腹を以て汝らに『器官』を与えよう。如何だ、実に、良心的なものだろう。妾は、争いでなくても構わないと謂っておるのだ。もちろん、望むのであれば『争い』や『おはなし』だけではなく『おあそび』に付き合ってやってもいい。
 汝らとの戯れ……ぐるぐるバットとやらも、無聊を拭う、悪くないものではあった。それ以外にしたいことがあれば、遠慮なく申してみよ。さて、これで、妾のやりたいことは理解できた筈よ。汝ら、妾の仔の候補者よ。
 選択をするといい。
 人間か、修羅か、畜生か!
四之宮・榴
アドリブ・アレンジ・連携歓迎。

心情
…嗚呼。
…僕は、人で在りたい…ので、まず…知恵はあるはず…なので、え、えっと…ぐるぐるバットで、|平和的《・・・》(?)に…勝負をつけたい…です。
…自分でも、おかしなことを…謂ってるとは、理解してます、が…。
…武力は、何時でも行えるの、です。
…これ以上…人への被害は、止めて頂けると…助かります…っ…。
…それと、仔にも…なりたく、ありませんから…。

…お、大人しく…負けて…下さいませ。

行動
√能力は耐久を上げます。
此処でも、ぐるぐるなんてunknownの執事たるモノ負けられませんから。
そして|チート能力《インビジブル融合》を使って、是が非でも勝てるようにします。

 帯の代わりにやってきた触手。身を委ねても問題はなし。
 仔産みの女神『クヴァリフ』のお戯れに対して、四之宮・榴、オマエは思考の停止すらも赦されなかった。成程、クヴァリフは確りと『神』で在り、己以外の全てを『仔』として認識しているのだろうか。故にこそ、このお喋りとやらは、娘や息子に情念を向ける親めいていた。……嗚呼……僕は、人で在りたい……ので、まず……白痴なのは、いただけません。たとえ、いつも通りの喋り方だったとしても、己の意志だけは、意思だけは伝えなければならない。……僕は、出来損ないなのかも、しれませんが……考える事くらいは、自分で、したいのです……。ほう? つまり、汝は、汝らしさを失いたくはないと、そう宣うのか。妾を前にして反抗期とは、随分と|今更《●●》な……。面白いものを見ている、そんな面構えの女神様に甘えたがりな子供っぽさを演出してやるといい。え、えっと……ぐるぐるバットで、平和的に……勝負をつけたい、です。既に目を回しているのではないか。既に蒼白としているのではないか。いや、これは混乱している程度であって、物理的な沙汰ではない。汝……正気か? いや、失礼。妾が間違っていた。汝は如何やら正気ではないらしい。
 ……自分でも、おかしなことを……口にしているのは、理解しています、が……。何処かの紳士ですら『おはなし』してくれたのだ。女神が『これ』に応えないワケにはいかない。……これ以上……お戯れをするのは、止めていただけると……助かります……それと、僕なんかを『仔』にしたって……いいこと、ありません……。じっと、じっと、オマエの双眸を覗き込んでくる無数の球体。ほう……それで? 汝は、妾に何が謂いたいのだ。
 ……おとなしく……負けて……くださいませ。
 汝、そこまでして勝ちたいのか。
 嗤っている。まるで、哀れな者を観察するかのように、嗤笑している。く……くく……ははは……な、汝……汝は……向かうところ敵無しだったか。良いだろう。妾が、妾の為に掘った墓穴だ。身投げしてやろうではないか。……ありがとう……ございます……? 何故、自分が感謝の言葉をこぼしたのかはわからない。解からないついでに、平衡感覚、右も左も判らなくなってしまうといい。もっとも、天地がひっくり返っているのは女神の方なのだが。
 ……ふ……ふはは……汝……よくも、やってくれたな……🌈。
 執事たるもの、この程度の戯れで🌈いてはならない。
 ……これで……満足、してください。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

土方・ユル
※連携&アドリブ歓迎

興醒めだね。ボクは『器官』が欲しい訳じゃないし
女神様がもうちょっと|やる気《戦意》を見せてくれたら
心置きなく牙を剥いたけど・・・何か違う。
人界の理を優先すべきか野生の掟に従うべきか・・・。

まぁ良いや。バットが其処にあるから|其れに従って《ぐるぐるバットで》決めようか。
剣なら兎も角、良く判らないけどこんな感じに回れば良いのかな?
大地が回る様に、生命が回帰する様にぐるぐると。

次は女神様の番だよ、初心者のボクより回れなかったら負けと言うことで。
|うちの潜入捜査官が混ざってる状態《第零課潜入捜査作戦》でキミが上手く回れるかは運に任せたら?

 潜入捜査官の仕事は楽じゃない。
 彼らが混ざってる状態でキミが上手く回れるかは運に任せたら?
 ぎゅるぎゅる、ぎゅるぎゅる、無数の眼球、如何にか正常に戻せたならば、女神様、口元を拭って嗤いだす。ふふふ……先程の、あの人間未満は、中々にやってくれたものだが、汝は果たして『何』を願う。人型部分の目玉が、ぐい、と、土方・ユルを見定めた。……興醒めだね。ボクは『器官』が欲しい訳じゃないし、今回は『仔』も見当たらない。女神様がもうちょっと|やる気《戦意》を見せてくれたら、心置きなく牙を剥いたけど……。見ての通りだ。聞いての通りだ。お戯れの延長線上、最早、今回、食うか食われるかの緊張感はない。……何か、違うよね。汝……畜生道を選ぶかと、妾は期待しておったのだが。期待? それは、ボクのことを莫迦にしているのかな。人界の理を優先すべきか、野生の掟に従うべきか。考えても、考えても、ナンセンスだけが立ち塞がっている。喜劇をお望みとあれば、それこそ、呼吸を整えると宜しい。まぁ良いや。バットが其処にあるから|其れに従って《ぐるぐるバット》で決めようか。汝、妾は『お喋り』をするだけでも、十分だと口にした筈なのだが……。まさか、ボクが『当たりそうな籤』を避けると思っているのかな? 塵も積もれば山となる。女神様の三半規管はそこそこのダメージを残しているらしい。女神様、自分の吐いた唾は飲めないからね。
 剣なら兎も角、バットの扱いには慣れていない。いや、慣れるも慣れないも、そもそも、これはバットの本来の使用方法ではない。かつん、地面に立てたならばしっかりと額を押し付けてやれ。こんな感じで良いのかな? 大地が回るように、生命が回帰するように、ぐるぐる、ぐるぐる……。様子見で10ほどにしておいた。バットを手放して、顔をあげ――出来ない。……思ったよりも、目が回るかもね。派手に転ぶのはいただけない。そっと、そっと、座っておく。……ちょっと待ってくれると、嬉しいかな。
 ふう……次は女神様の番だよ。初心者のボクより、人並にしておいたボクより、回れなかったら負けと言うことで。遊びであるからこそ女神は|真剣《●●》だ。汝……いくら妾でも、その程度であれば……いや、妾も、汝も、√能力者。ここで油断するつもりはない……? 九つの半ば、女神様の触手が驚くほどに絡まった。な、なぜ……? 自分で自分の足元を掬ってしまった。側頭部、地面との接吻、ひどく痛そうだ。
 ……なんじ……やはり、なにか、しおったな……?
 キミの敗因は、そうだね。
 戦っていた方が良かったのかもしれないよ。
🔵​🔵​🔴​ 成功

オーガスト・ヘリオドール
にんげん。
それ以外の選択肢があると思ってるの?
俗っぽいね、カミサマなのに。君って
楽しければ何でもいいって嗜好はいいと思うけど、巻き込まないでくれる? 巻き込まれに来た奴ばっかじゃないんだからさ!

さて 争いは人間の本質だ
俺は『お遊び』はしないよ
一先ず、耐えようか
|楽園症候群《プログレス》使用、苦痛遮断
こどもはお上手に産むといい
俺もお上手に『喚ぶ』から
ようこそ蒸気機構機械兵!足しになってよ
その拳と蒸気でぶん殴れ、頭足類の蒸し焼きだ
こっちはこっちでエレクトリック・リブート――大型ステープルガンみたいなものさ!仔の足をブチ抜いて文字通りの足止めを狙おう、スナイプするのは得意だよ

ともあれ、アレが消滅するまで俺が生きてりゃよし
俺が半分死んでてもね!

――|1984年《ビッグ・ブラザー》
君を、女神を追う。
食い荒らせ、あの眼球すべて
見つめてやれ、あの肢体

ねえ、機械仕掛けのけだものは何に当てはまる?
人間、修羅、畜生――
答えを聞く前に退散だ
こんな汚いとこ、居たくないし?
またどっかで会えたらいいね、異教の女神様

 愛情省は満席だ。女神様ひとつで埋まっている。
 進めば進むほどに、歩めば歩むほどに、理解とやらが遠退いていく。いや、理解する事は容易だったのだが、それに情念とやらが追いついてこない。まるで、怪異にでも憑かれたのかと錯覚するほどに、最初の人間は振る舞ってくれたのか――にんげん――即答だ。選択するも何も、ひとつしかない。オーガスト・ヘリオドールにとって『それ』は地獄のように愛らしくも思えたのか。それ以外が『ある』と思ってるの? 俗っぽいね、カミサマなのに。君って……。火と硫黄ばかりではいけないと、塩ばかりではいけないと、蛇足をしてくれたのが問題なのだ。楽しければ何でもいいって嗜好はいいと思うけど、巻き込まないでくれる? 巻き込まれに来た奴ばっかじゃないんだからさ! 汝、妾はその為に『選ばせている』のだ。成程、汝は如何やら『修羅』を選択したらしい。さて、争いは人間の本質だ。俺は『お遊び』はしないし、ここで、遊ばれるつもりもないよ。女神は答えない。されど、応えてはくれたのか。カミサマが祈るなんて、瞑想するなんて、あんまりじゃないかな。
 結局のところ怪異的なのだ。結局のところ|新物質《ニューパワー》の苗床なのだ。|楽園症候群《プログレス》を使いながらも、視線だけは|女神《ぞくぶつ》へ。こども? お上手に産むといい。俺もお上手に『喚ぶ』から……。空想未来からお取り寄せした機械仕掛けのひとつ。ようこそ蒸気機構機械兵! 足しになってよ。最も強いとされている『クヴァリフの仔』との激突だ。その蒸気と拳でぶん殴れ、頭足類の蒸し焼きだ。ほう……汝、妾と一対一で戦うつもりか? 仕切り直すと謂うには些か早い。こっとはこっちでエレクトリック・リブート――大型ステープルガンみたいなものさ! それと、一対一なんて『ごめん』だね! オコサマのお口にチャックをしてやれ。いいや、お口だけでは飽き足らず、オコサマの触手をぶち抜いてやれ。文字通り足止めってね! |狙撃《スナイプ》するのは得意だよ。……汝、仮に、妾の仔を無力化しても、一騎打ちである事に変わりは……?
 ともあれ、アレが消滅するまで俺が生きてりゃよし。俺が半分死んでてもね! 女神様の攻撃、その殆どが物理であった。故に、むしろ、此処まで傷つけられるのは想定の範囲内か――|1984年《ビッグ・ブラザー》――お先真っ暗な名前ではないか、空想未来人。君を、女神を追う。食い荒らせ、あの|眼球《●●》のすべて。
 見つめてやれ、あの肢体。
 尊き思想の群れが――ひどく重なり合って――猟犬が如く――襲い掛かった。な、汝……妾を……妾を、あえて、覗き込むと謂うのか? ねえ、機械仕掛けのけだものは何に当てはまる? 人間、修羅、畜生――。仔産みの女神『クヴァリフ』は頭を痛めていた。汝、少し時間を……。与えないし、贈らないし、赦さない。答えを聞く前に退散してやれ。霧の街のように。
 こんな汚いとこ、居たくないし?
 またどっかで会えたらいいね、異教の女神様。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​ 成功

セシリア・ナインボール
まずは礼儀作法を以て。
ごきげんよう、女神クヴァリフ。
いえ、女神を騙るただの青肌の痴女。
貴女の様な自らを超常の存在の様に振舞うモノを見ると、あの|クソ野郎《蠍の針》を思い出すので、私の眼前からさっさと消えやがってください。

と言いたい所でしたが、そうですか、戯れたいと。
ではビリヤードをしましょう。
ただし、ボールは貴女が顔の横に着けている|ソレ《目玉》です。
戯れたいと言ったのは貴女です、文句は言いやがりませんよね?とコミュ力で言いくるめます。
拒否したら普通のボールでも良いですが。
あちらが遊び出したら、弾道計算をした撞球魔術文字連撃でだまし討ちします。
最初から言ったでしょう、消えやがってくださいと。

 カオスの中心で痴女、踊り狂うか。
 檻の中の獣で在れ、水槽の中の魚で在れ、元々は人間なのだからご挨拶くらいは覚えておくべきだ。反芻をするかの如くに、繰り返すかの如くに、キラキラと、エメラルドは苛々の亜種を湛えていた。まずは礼儀作法を以て頭を下げよ。勿論、この行為には皮肉の二文字が籠められていたのだが。ごきげんよう、女神クヴァリフ。いえ、女神を騙る、上位存在の真似事をしている、ただの青肌の痴女。外見は見ての通り、それに加えての傲慢な言動だ。まさしく、裸の王様。しかも、王様は裸を愉しんでいる。貴女のような、自らを超常の存在のように振舞うモノを見ると、あの|クソ野郎《蠍の針》を思い出すので、私の眼前から……いいえ、この世界から、さっさと消えやがってください。ほう……妾を『そのように』扱うとは。ひどく不敬な人間だが、よかろう。妾は、汝も『仔』として認めているのだ。水の掛け合い。言葉のドッチボール。避ける隙間も見当たらないのだから性質が悪い。……頭が痛くなりますが、ええ、今回は戯れたいと。まさか、暇を潰す為だけに、これほどまで、人間を……? 餌なのだ。獣も、魚も、人間も、√能力者を集める為の撒き餌だったのだ。では、ビリヤードをしましょう。ただし、ボールは貴女が顔の横につけている|ソレ《目玉》です。ちょっと待て、汝……。今更、掌を返すつもりなのだろうか。
 戯れたいと言ったのは、見下していたのは、貴女です、文句は言いやがりませんよね? 女神様は――青肌の痴女は――額あたりを指しながら。のう、妾は『ビリヤード』を知らないだけなのだ。せめて、どのように遊べばいいのか、教えては……。そうでしたか。女神を騙るだけあって、無知なこと……では、特別に教えますので、練習から始めましょう。仔産みの女神『クヴァリフ』のビリヤード初体験。
 な……なかなか、難しいではないか。これは、本来、目玉でやる遊びでは……? すっかり目を回していた。顔の横にくっついているソレも|一部《●●》である。右往左往と転がっていく|目玉《たま》には如何様な|混沌《けしき》が映っていた。
 |撞球魔術文字連撃《ショット・スペル・コンビネーション》――ぐったりしている女神様の下腹部あたりに強烈なだまし討ちか。……汝……手間が省けたな。望むか、望まないかに関わらず、妾の肚を持っていくと良い。いらないです。それに、最初から言ったでしょう、消えやがってくださいと。肚だけでは物足りない。腕も、脚も、頭も……。
🔵​🔵​🔴​ 成功

星越・イサ
WIZ アドリブ連携歓迎

檻の崩壊、狂気に目覚める人々、束縛からの解放、秩序の解体…
実に壮観でした
これほどの|もの《混沌》を見ても女神は満足しないのですか…
困りました。争いたくはないですが
これ以上の出し物を私は持ち合わせておりません

ふむ、しかし…一つ一つは弱くとも『数と速度で攻める』というのはいかがでしょう
これまで体験してきた様々な『混沌』、脳内で高速再生し【彼方の光景】で共有すれば
女神様にもご満足頂けるのではないでしょうか。
やってみましょう。やるしかありません。

人間か、修羅か、畜生かと問われれば…『全部』です
それらすべてのごちゃ混ぜと、それ以上の色々なものが、人間を作っているのです

 バベルの塔を檻としたならば、楽園を水槽としたならば、現状こそが自由なのかもしれない。蛇に唆された彼等、彼女等は|女神《かみ》の腸よりこぼれ落ち、散り散りに消えようと試みたのだ。檻の崩壊、狂気に目覚める人々、束縛からの解放、秩序の解体……実に、壮観でした。断片的な情報だけでは、此処まで、覗き込む事は出来なかったでしょう。それにしても……これほどの|混沌《もの》を見ても、感じても、女神は満足しないのですか。仔産みの女神『クヴァリフ』の貪欲さ、罪深さについては知っての通りだ。女神様は何処までも、彼方までも、無聊であり――退屈を殺しながら、仔に愛情とやらを注いでいるのだ。困りました。頭が、ぐるぐると、騒がしいです。争いたくはないですが……私は、これ以上の出し物を、持ち合わせておりませんし、今から、準備なんて、とても、とても……。ほう、汝、そう悩む必要はなかろう。妾は『何でも構わない』のだ。先程の人間のように、妾の肚を、ボールでぶち抜いてくれたって、問題は……。いえ、そんな。此処まで『良いもの』にありつけたのです。私のプライドが、このまま殴り合いにはしたくないと、そう謂っているのです。塵も積もれば山となる。一寸の虫にも五分の魂。ひとつ、ひとつは弱くとも『数と速度で攻める』のは如何か。……思いつきました。これなら、満足してくださるでしょう。
 星越・イサが最初に想起したのは|乙女心《ティーカップ》である。続いて、様々な|混沌《けしき》が回るように、流れていく。或いは、流れるように回っていくのか。何方にしても、彼方の光景を共有する事が可能なら――女神様への、捧げものとして、上等なものにできる筈です。やってみましょう。やるしかありません。それに、私が先に目を回すなんて事は赦されないでしょうから。……汝、組み合わせ方が上手いではないか。まるで、妾が大渦巻きに呑まれ、囚われたかのような……して、汝、答えは見つかったのか? 妾は、人が何かを知っておきたい。
 人間か、修羅か、畜生か。そう、問われたのであれば『全部』と答えよ。ええ、私は強欲ですから。それらすべてのごちゃ混ぜと、それ以上の色々なものが、人間を作っているのです。つまり、汝らが為の畜生道ではなく、汝らこそが人間道だと……。
 よろしい。もう、肚の中も空っぽだ。
 満足してくれたこと、たいへん、嬉しく思います。
 そうして、女神は帰っていった。
🔵​🔵​🔴​ 成功

挿絵申請あり!

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挿絵イラスト