恋焦がれるは多重夢の先に
峰・とわ号状況は、ハロウィン翌日の夜、一般家庭の女の子の個室。
ハロウィンの喧騒を楽しんだ私ですが、今年は趣旨をよく理解せず仮装を用意していなかったため、来年に向けて計画を立てようと思いつきました。
そんな真面目な私のお話しをお願いします!
定番はおばけ、魔女、ミイラ、吸血鬼でしょうか? あと何かありますかね?
こんな仮装しよう、あんな仮装しようと妄想して検討している内に頭がほかほか(ヒートアップ)して寝ちゃいます。
みんなに「すごーい、にあってるー」と言われる夢を見るのですが、果たしてどの仮装で褒められているのかは分からずじまいなのです。
仮装について、どんな服装が似合いそうか短くて良いので一歩踏み込んでご提案いただけると幸いです。
ただし露出はしませぬ。
かわいくしていただければ、アレンジ、アドリブ、定番外のいいネタ歓迎です。
文字数少なめでもおっけーおっけー。いえいいえーい。
よろしくお願いします。
「あぁ〜。
なんか、私も何か仮装すれば良かったな?」
昨夜のあの輝くような仮装をした人々を視たのは、今でも鮮烈に、激しく、胸の内側をトントンと叩くのだ。
視ているだけでも、興奮できた|仮装《ハロウィン》パーティーの翌日の夜だと謂うのに私の興奮とやらは醒めてはくれないようだった。それはその筈、今年はハロウィンがどんなものか分らず、仮装すら用意してなかったのだ。
私の部屋と謂っても、可愛らしいお気に入りのお人形さん達や縫いぐるみに、ふわふわのクッション。勉強机はちょっと荷物を置いてあるけど、特別に珍しい物はなく一般家庭の年相応の部屋だと思う。
ベットに寝っ転がって、瞼の裏に焼き付いた昨日の光景をうっとりと思い出す。
可愛い猫さんの着ぐるみさん、ひらひらと舞うような羽の妖精さんもいて、格好いい狼男さん。
もし、私が来年参加するとしたら何が似合うのかな。
どうせなら来年の為に少し考えてもいいかもしれない……?
じゃ、私なら何が似合うだろうか。
ベットで縫いぐるみを抱きしめながらコロコロと身体を揺らして楽しくって自然と色んな考えがポンポンと湧いてくるのだ。
定番の白い裾をゆらゆらと揺らして「お化けだぞ〜」?
それとも本格的な素敵なドレスを着込む幽霊かな?
ミニスカだと少し恥ずかしいから膝丈くらいの黒いワンピースに、魔女の帽子に箒とか? それなら靴はブーツかな。
ミイラ男は、私が包帯を撒くのかな? 全然想像ができないかもしれない。
それとも、格好良くスーツにマントを羽織って、牙をつけて吸血鬼? それだと男装になっちゃうけど。
考えだしたらちょっと頭がぼ〜っとしてきてしまう。
──でも、こんな機会でもなければ考えることはないし……。
可愛い猫耳に尻尾をつけて、手袋にショートブーツを履いて、黒のワンピースを着て、全身一色に染めた黒猫ちゃんもいいなぁ。
トリック・オア・トリートって謂いながら、南瓜の小さな鞄を持ってお菓子を一杯貰うの!
私の思考は考え出すと止まらない──。
「すごーい! ねぇ、それどうやったの、とわちゃん」
「凄い可愛い!!」
「とっても似合ってるよー」
そ、そうかなぁと思わず照れる私だけど、果たして私は今なんの格好をしているのだろうと、姿見に近づくと……そこで激しい痛みが私を襲うのだった。
其れはその筈、私が落ちたのは床なのだから。
あれ? なら今まで視ていたのは夢?
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功