独占スクープ! 小学校教諭にまさかの熱愛発覚!?
ハロウィンが近づく、10月の暮れのことである。
「――……おや?」
驚くほど早い冬の訪れを感じながら買い出しのため歩いていたヴェーロ・ポータルは、通りがかった交差点の斜め向こうに見知った顔を発見する。
それは親友の|花園《はなぞの》・|樹《たつき》だった。|普段であれば《・・・・・・》気さくに挨拶の一つでも交わし、軽い雑談でもこなすだろう。場合によっては買い出しついでに散策でもしながらどこかに腰を落ち着け、他愛もない話題に花を咲かせるのも一興といったところ。
だが、ヴェーロはそうしなかった。
その理由は親友の隣に見慣れぬ女性が――明らかに偶然近くに立ったという感じではなく――佇んでいたから。
むろん彼は二人の服装と様子にもすぐ気付いた。樹は無地の黒パンツに白いシャツ、さらにその上から濃灰のジャケットという、いつもとあまり変わらぬラフな装いである。これ自体はあまりファッションに頓着のない彼のこと、珍しいことではない。いかにもちょっとした散歩やヴェーロのような買い出しという雰囲気。
問題は件の女性だ。
トレンチコートにビジネスバッグ、足元は黒のローヒールパンプス。コートの下は濃紺の薄いセーターに膝丈のプリーツスカート――随分とフォーマルなコーディネート。少なくとも「時間が空いたのでちょっと近くのディスカウントストアへ一緒に買い出しへ」などという気軽さではない。仕事帰りか何かだろうか。付け加えると、樹が女性とふたりきりで出かけているというシチュエーション自体がそもそも奇異である。
となると女性の装いが引っかかる。あの感じはおそらく、仕事帰りに急いで樹のもとへ駆けつけたというところだろう。あの樹に、女性が? おまけにあんな親しげな距離で?
(「ほう――」)
ヴェーロは挙げかけた手を下ろし、それとなく人混みに紛れつつ視線で悟られないようついと逸らす。脳裏によぎるのは親友の照れ隠しの言葉――然り、照れ隠しだ。ひんやりと乾き始めた空気を伝い、樹の緊張が手に取るように感じられた。
であればつまり、|そういうこと《・・・・・・》なのだろう。くすりと微かな笑みを浮かべ、そのまま次の目的地に意識を向ける。ここまで分かっていて声をかけるのは野暮というものだ。信号が変わり人混みが群れの行進のように動き始める。二人は気付かれぬままどこかへと去っていく。
と、ここまではよくあるちょっとした微笑ましい日常の一コマになるはずだった。花屋へ向かうはずのヴェーロ、交差点を渡るなり再び足を止めていた。親しげな男女を飲み込む人の群れの中、いくらか離れた位置にまたしても見知った顔ぶれを発見したのである。
それは|屍累《しるい》・|廻《めぐる》と|北條《ほうじょう》・|春幸《はるゆき》の二人組だ。偶然揃った? 明らかに違う。二人に気付かれないことに神経を使っているのだろう、横からヴェーロに見咎められたことにさっぱり気付いていないし、上手く溶け込めてもいない。そして揃って視線は件の男女へ注がれている。
「成程」
ヴェーロは苦笑めいて呟きながら写真を一枚撮ると、何気ない仕草の中で魔力から編み上げた使い魔の小鳥を飛ばす。野暮な外野が妙なことをしないよう、見張る必要がある。
(「というのは、言い訳だな」)
こうして、ヴェーロは二重尾行を決めることにした。
●
ところで事の次第を明らかにするため、少しだけ時計の針を戻さねばならない。
まず現状最大の謎である、樹と親しげに歩く謎の女性の正体について明かさねば、ここから先の物語を綴ることは不可能なのだ。
そして、これまでの内容に一つ意図的な誤謬があったことを記そう。
「ごめんね花園センセ! 待たせちゃって!」
「ええ……?」
明るく詫びる件の美女に対し、樹は呆気に取られた様子で呻くばかり。それもそのはず――|そもそも彼女は知己なのだ《・・・・・・・・・・・・》。
重ねて明かすと、本来の彼女は女性ですらない。どこからどう見ても見目麗しいキリアウーマンという外見は、√能力と培ったファッションセンス、そして美容の賜物。
「まさかこんなに仕事が押すとは思わなくて……!」
片手を顔の前で手刀の形にし、軽くお辞儀をして詫びた美女が茶目っ気たっぷりにウィンクする。
「事務所寄って着替えてくるとマジで待たせるから、このまま来ちゃった★」
|斯波《しば》・|紫遠《しおん》の表情には、悪戯を成功させた子供のようなあどけなさが見え隠れする。
言うまでもなく、紫遠はヴェーロらとも顔見知りだ。唯一真相を知らないのはヴェーロのみなのだが、ここでは一旦省こう。
「あー……なる、ほど? 仕事が押して……ね」
「そ。待たせるよりはいいでしょ?」
言葉にはしないものの、小悪魔めいた笑みは明らかに楽しんでいる。樹は喉まででかかった言葉を鼻息に変えて漏らし、少し肩の力を抜いた。
いくら中身がれっきとした男性で、しかも友人だと分かっていても、|しおん姐さん《・・・・・・》は美しい。どれだけ覚悟したところで鋭い針で指の先を傷つければ痛むのとは同じで、学生時代の苦い失恋経験からくるトラウマが身体を強張らせてしまう。笑って許すのは友情の裏返しといったところ。
「忙しい中ありがとう、ね?」
「どういたしまして。じゃ、行きましょっか?」
軽く答えた|しおん《・・・》がパンプスを鳴らし歩き出すと、樹も歩調を合わせた。
「……なんか若干近くない?」
「そお? ほら、はぐれたら大変だし」
「……まあ今日は私がお願いした立場だし、色々お任せするけども」
肝心のお出かけの目的は樹の服選び。
彼があまりコーディネートに頓着しないのは前述の通りであり、そのセンスに従うと見た目よりも安さや着心地のよさ、使い回しのしやすさといったところにばかり目を向けてしまう。それはそれで一つの考え方なのは確かだが……。
「確か言われちゃったんだっけ? クラスの子たちに」
「そうなんだよねえ」
樹は茶色の髪を撫でるように掻きながら息を吐いた。小学校で教鞭を振るう樹の今年の受け持ちは四年生の学級だ。現状生徒や同僚との関係は良好で、これといった悩みもない。
しかし、子供とは無邪気なものである。おまけに最近は動画配信サイトやSNSの発達のせいか、アラサー間近の樹が驚くほどに大人びている。
(「センセーさー、なんかいつも同じような服着てるよねー」)
(「こないだ街で見かけた時もガッコとおんなじだったよ」)
(「勿体ないじゃん、素材は良いのに!」)
……とまあ、主に女子からこてんぱんに言われてしまったのだ。
「流石に仕事着にあんまり派手なのは別の意味で困るんだけどさ」
樹は苦笑を浮かべた。
「せっかくアドバイスしてもらったんなら、ちょっとぐらい努力したところは見せたいなと思って」
「悔しいとか見返してやるとかじゃないのね」
「|生徒《こども》の言うことに腹を立ててもしょうがないよ」
あくまで生徒との交流のため、それが樹の人となりをよく表している。だからこそ子供たちとも円滑な関係を結べているのだろうと考え、しおんはくすりと笑った。
「じゃ、人気者の花園センセが憧れの眼差しで注目されるように頑張らなきゃ」
「……一応手伝いってことでお願いしたけど、正直かなりお任せになると思うから、その、お手柔らかにね?」
二人はいつもとあまり変わらぬ雑談をしながら店を目指す。
「あれ?」
「どうしました?」
ここでようやく野暮な外野こと、春幸と廻が現れる。二人はとある怪異の食材調達……もとい、調査の帰りだった。
「ねえ、あそこにいるの花園君と斯波君だよね? なんで女体化してるんだ?」
「本当ですね。見た感じ買い物か何かでしょうか」
「まさか……デート?」
「ははは。あの二人がですか?」
春幸の眼鏡がきらりと光った。
「よし、尾行するよ屍累君」
いい笑顔だ。
「面白そうですね。やりましょう」
即答する廻も、いい笑顔だった。
●
どこかの陰陽師とその付き添いぐらい軽いノリで始めた尾行。距離を開けつつ、廻が呼び出したのは使役する白黒猫のぬいぐるみ。
『何用だ?』
頭の上に小玉鼠の朧を乗せた|幽羅《ゆら》が玄妙に問う。
「いいですか? あの二人にバレないよう、なるべく近くでいい感じの写真を撮影してください。動画でもOKです」
『……急な呼び出しで何をやらせるかと思えば……』
呆れきった顔でこっそり先へ進む幽羅。首にはいつのまにか小型カメラをくくりつけられている。
「見事だ屍累君、僕の方にも流してくれる?」
スマホを取り出し撮影しようとしていた春幸に、サムズアップする廻。
「バッチリ準備済みです」
「素晴らしい」
完全に迷惑系配信者である。
(「妙な気配を感じると思ったら……」)
このあたりでしおんも二人の存在に気付き、レンズの反射から撮影されていることを見抜く。だが樹には明かさない。
「……ん? 何? さっきより近くない?」
「いや、ちょっとサービスしよっかなって」
「???」
真面目な樹は二重尾行にも、悪戯されていることにも気付かなかった。
二人はそのままブティックの店内へ。当然尾行組も遅れて入店する。
「いらっしゃいませー」
『二人きりで会うの久しぶりで、楽しいな』
『ふふ、まだ皆には内緒にしたいんだよね? 付き合ってるって』
店員の挨拶そっちのけで、声色まで真似して謎の寸劇を始める春幸。
「加工して音声被せたら完全にデートですねこれ」
廻もノリノリだ。何やってんだこいつら。
「あのう……お客様? 何かお探しでしょうか?」
『だってバレちゃったら、斯波を取られちゃうかもしれないだろ』
『もう、今からヤキモチ妬くなんてたーくんってばウブなくせにおませさんね』
「あ、もうあだ名とか付けちゃう関係性なんですね」
「お客様ー?」
『別にそういうわけじゃ……ただ斯波を大事にしたいだけなんだよ』
『私よたーくん。今日は秘密のデート、たくさん楽しんじゃお!』
「初々しさがありますね。あっボディタッチしましたよ」
「お客様、あのうお客様……?」
店員もだいぶ困っていた。
一方、当の二人はというと。
「この|天鵞絨《びろうど》色のロングカーディガンよくない?」
「へえ……これそう呼ぶんだ。落ち着いてて綺麗な色だね」
派手すぎる色は職務上問題になりかねないが、こちらは好印象な様子。
「丈もいい感じだし、ちょっと合わせてみない?」
「え」
「すいませーん。これに合いそうなシャツってありますか? 出来れば襟付きで!」
「いやあの、話早くない? っていうかなんで私の腕掻き抱くの??」
謎に近いパーソナルスペースにげっそり、あれよあれよと着せ替え人形めいて次々慣れない服を着せられさらにげっそり。みるみるうちに滅入っていく樹は、まるで陽の光が差さず弱まるヒマワリめいていた。
「ふふ、私に任せたのが運の尽きよセンセ。今日は私のコーディネートの意のままにしてあげる」
「それはセンスを信じてるしいいいんだけどさ、だからなんで肩を触れ合わせるの? ねえ??」
疑問は完全に封殺されていた。
「ありがとうございましたー」
しばらくして退店した二人は大量の買い物袋を提げており、樹は目に見えてHPが低下していた。
「あー楽しかった!」
満足気に呟いたしおんは、ふと隣の顔を覗き込む。
「センセ大丈夫? 顔色優れないけど」
「あー……うん、大丈夫。気にしないで」
明らかに大丈夫ではない。というか思いやりの言葉もだいぶ空々しい。
『どうしたの? もしかして私、何かまずいことしちゃった?』
『いや、斯波を抱きしめたい気持ちを堪えるのが大変だっただけだよ』
『た、たーくんってば……! 変なところで大胆なんだからっ』
「ウブなように思わせて……いえ、むしろだからこそ繰り出されるまっすぐな一撃に、恋愛に慣れたはずのしおんさんもクリーンヒットというところですか」
「話が解るね屍累君。今は三分以内にわかりやすくまとめるのがトレンドだからね」
邪悪な会話をしながら尾行する出歯亀組。
「センセにはお詫びにお茶を奢ってあげようかな」
「えっ?」
しおんは驚く樹をスイーツ専門店へ誘う。外装からして、成人男性が独りで入るのは躊躇われる感じだ。
「付き合ってもらったのはこっちなんだけど……いいの?」
「こういうとこ、男同士じゃ入りにくいでしょ。それにお詫びだから」
「……ありがとう。じゃあご厚意に甘えるよ」
樹にとっても嬉しい誘いだ。二人はそのまま店内へ。
「これまたアテレコが捗りそうな店だね。行くよ屍累君」
「あー、それなんですが……」
「ん? なんだい急に肩を叩いて」
振り返る春幸。そこにはにこやかな廻――ではなく、ヴェーロが立っていた。
「げえっ関羽!」
「違いますが??」
先に二重尾行に気付いていた廻は、親友同士のやりとりに苦笑した。
●
その頃、入店した二人は既に席に案内されメニューを睨んでいた。
「参ったな、迷う……」
折しもハロウィン、限定スイーツがありすぎて甘味好きの樹を悩ませているようだ。
「この、ワンドリンクでスイーツ二個付きのにすればいいじゃん。僕も同じのにして一個あげるよ」
「……え、斯波は一つでいいの?」
「入らないだろうから」
肩を竦め言われれば有り難く注文を出す。
ほどなくしてホットコーヒーが二つ(樹のはブラックだ)と四つのケーキ――樹が選んだのはお化けカボチャのパンプキン味と、黒猫のショコラ味だ。
「おまたせしました」
「ありがとうございます~」
しおんは店員には女性らしい仕草でにこやかに応じ、去っていくと樹を見やる。
「で、どっちがいいの?」
差し出したのはシーツお化けを模したレアチーズケーキと、魔女の帽子つきフルーツケーキ。毒リンゴということだろうか?
「斯波はどっちが食べたいの?」
「どっちでも? さ、選んでセンセ」
「……ムム」
そう言われると樹はまた長考を始める。その様子を頬杖を突き、微笑ましげに見守りながらコーヒーを口に運ぶしおん。
「おやおや、あれは彼氏の可愛いところにときめく的なショットじゃないかい?」
「春幸、そんなことをやっていたんですか? 呆れますね……」
「迫真のアテレコでしたよ。編集した動画をお二人に見せるのが楽しみですね」
実は合流(?)した三人も、こっそり店内に入っていた。こちらは男所帯がどうとかは気にしない連中だ。
「しかし驚きましたよ。まさかあの女性が紫遠さんだとは」
「√能力を使ってるんだし、ヴェーロが気付かないのも無理はないんじゃないかな?」
「どうやらしおんさんもかなりノリノリでやってますからね、あの感じ」
「無粋は程々に……と言いたいところでしたが、まあ、あんなものを見たら尾行したくなるのもわかります」
ヴェーロは優雅な姿勢で頷いた。
「でしょう? 私も尾行に気付いた時は少し驚きましたが」
「それならそうと教えてくれればいいのに。性格が悪いね屍累君」
「春幸が言えたことですか。まあ、折角ですし私が驕りますよ」
といった具合に話がまとまったようだ。やんやと茶化す二人を横目に、紅茶を口に運びながら様子を盗み見るヴェーロ。
「いつぶりかなぁ……女の子とふたりきりでこんな風に過ごすのは」
呟いてからはたと我に返った樹は苦笑した。
「いや、斯波は男だけどさ」
「ふうん? そういや顔色悪かったのも、何かある感じ?」
言いたくないなら深入りはしない、しおんはそう顔に浮かべた上で組んだ両手の上に顎を置き、軽く小首を傾げる。女性そのものの仕草に樹は苦笑を深める。
「……もののついでというのもアレだけど、聞いてくれる?」
「僕でよければ」
「あまり面白い話ではないんだけどね」
樹は遠い目をしながら魔女のフルーツケーキ――どうやらこちらを選んだらしい――にフォークを入れつつ語り始める。
「今でこそ正直女性とふたりきりってのは苦手だけど、学生の頃は彼女もいてね」
「急に昔の女の話なんて、ひどくない?」
「茶化さないでくれよ。……まあ、その頃は人間でないことを必死で隠してたからさ。彼女にも打ち明けられるわけがなかった。おかげで色々と誤解されて――」
そんな身の上話も、声が届かない傍から見ると……。
「おや? なんだか妙に真剣な面持ちで何か語ってるよ。これはまさか!」
早速春幸がレンズを白く濁らせ、にやりと悪い笑み。
「プロポーズ? もっと別の話かな? アテレコが捗るねえ!」
「……春幸。そういえば、先日なにやら面白い怪異と遭遇したとか?」
見かねたヴェーロが親友の食いつきそうな話題を出す。
「お? そうなんだよ。実は今日もそれを狩りに行っててさ。ね、屍累君」
「はい。まだ味見はしてませんが、春幸さん的には期待してよさそうだとか」
狙い通り春幸は怪異の話題に食いつく。ヴェーロの狙いをうっすらと察した廻はそれに乗りつつ、ちらりと視線を彼へ。紳士めいた男はこくりと頷いた。
(「どうせ二人が撮影した動画でからかわれるのだろうし、今は老婆心というやつで貸しを作っておこうか」)
優しく頼りになる紫遠だからこそ聞かせたいことなのだろう、と、ヴェーロなりの気遣いだった。
「……で、今でもそのトラウマを引きずっているというわけだ」
「ふうん……よかったの? 僕に話して」
その言葉に樹はコーヒーを一口飲み頷く。
「言っただろ、ついでだって。これも克服のための練習だと思うことにしたよ」
「練習、ねえ……それなら期待はしていいんじゃない?」
「え? どういうこと??」
「ううん、なんでもない」
しおんは樹が三人に気付かないよう視線を戻し、微笑で誤魔化す。何をやってくるかは大まか予想はついているのだ。樹はさぞかし羞恥心で地獄を見ることになるだろう。だが、それもトラウマを越えるためというなら、まあ一応理由はつく。
「それにしてもこのチーズケーキ、美味しいかも」
「なっ……選んでから言われると食べたくなってくるんだが……」
「いやあ、実はこのお店チーズケーキが絶品だって評判でさ」
「知ってて黙ってたのか!?」
黙ってるのは他にもあるんだけどね、とまでは言わず、この後の惨状を想像しほくそ笑むしおんだった。
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