シナリオ

私立アテナイ学園の闇

#√マスクド・ヒーロー #私立アテナイ学園 #スパルタン教育委員会

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 #√マスクド・ヒーロー
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 チャ~ンチャ、チャチャ、チャ~ンチャ、チャチャ♪
 軽快な音楽が流れ、仮面の女性が歌いながら現れる。
「しょうわ仮面のおねえさま、顏を隠して正義を助ける、いい|女《ひと》よ♪」
 これが、昭月・和子(しょうわ仮面・h00863)の悪と戦う時のスタイルだが、√能力者たちに星詠みを伝える際にも、同じ路線を踏襲することにしたようだ。
「みなさん、悪の組織がつくった秘密基地の情報が詠めたのです」
 しょうわ仮面は、赤いマントで身体をすっぽりと覆っている。
 その内側から赤いグローブをはめた手先が、ひょいと突きだされた。渡してきたのは都内の地図だ。
「あろうことか、やつらは名門私立校の敷地内に基地を構えました。アテナイ学園は進学率の高さで有名です。将来有望な若者たちのすぐそばで、悪が成されようとしているのです。けっして許せません」
 星詠みにより、さきにアジトの存在が判ったので、なにか起こる前に潰してしまおうというわけだ。
「学園内には、この地図のルートどおりに進めば忍び込むことができます。悪の組織の怪人たちが活動するのは夜間になるので、みなさんも暗くなってから侵入すると良いでしょう。あるいは身分の偽装が得意な方は、あえて昼間に紛れ込み、なにか事件が起こっていないか調査するのもいいかもしれませんね」
 都内の地図の裏には校舎などの見取り図があった。
 おそらくは、そのどこかにアジトが隠されている。
「悪の組織の実態や、当面の目的などは詠めませんでした。しかし、秘密結社『プラグマ』の下部組織には違いなく、いずれは邪悪なインビジブルの利用、果ては『全ての√の完全征服』という野望に繋がっていくでしょう。簒奪者と戦うみなさん、そして心を同じくするヒーローのみなさん。どうか力をお貸しください」

マスターより

大丁
 オープニングをお読みいただきありがとうございます。
 マスターの大丁です。

 今回は、学校内につくられた悪の組織のアジトをみつけて怪人を倒すシナリオとなっております。

 三章構成のうち、調査をするのは一章目までです。二章以降はなんらかの敵と戦闘する展開が予定されております。
 最初のお試しとなりましょうか。

 √能力者のお名前についてです。初出はIDまで含めた正式名を地の文でいれます。以降は、下の名前(洋名はファーストネーム)が基本となりますが、プレイングでご指定くだされば、二つ名や称号、ヒーローとしての名前で記述いたします。

 プレイングによりますけれど、戦闘で服がピンチになるかもしれない依頼です。スタイルの指定がなければ、キャラクター画面の情報を参考に描写させていただきます。

 戦いに、冒険に。そして、ドキドキを。
 みなさまの素晴らしいプレイングをお待ちしております。
27

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よろしいですか?

第1章 冒険 『怪人のアジトを探せ』


POW 怪人の手下を見つけて締め上げ、情報を吐かせる
SPD 変装して怪人の後を尾行する
WIZ 怪人の起こした事件の情報から、アジトの位置を絞り込む
√マスクド・ヒーロー 普通7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

猫鳥・アスカ
まだ若い学生の前で悪事なんてだめだよねぇ。ちゃんと護らないと。たとえ違う世界でも市民を護るのが警察官の仕事だから。
そう思いつつ、昼間から警察官として学校関係者や周囲の人に最近事件が起きていないか、起きているならどんな事件かを聞き込みをする。その情報からアジトの位置を割り出す。
「ご協力ありがとうございます。大丈夫です。ちゃんと解決してみせますよ。それが僕らの仕事なので!」
話を聞かせてくれた人には安心してもらえるように声をかける事も忘れない。

 猫鳥・アスカ(ストリクス・h01320)は、半人半妖の霊能力者だ。
 そして、警察官を務めている。
「まだ若い学生の前で悪事なんてだめだよねぇ。ちゃんと護らないと。たとえ違う世界でも市民を護るのが仕事だから」
 悪の組織のアジトを探り出すという依頼だが、場所が私立の学校ということで、夜間の侵入が示唆されていた。同時に、偽装が得意ならば昼間の聞き込みもありだと。
 アスカは職場の制服のまま堂々と、『私立アテナイ学園』の正門をくぐった。
 魅了のお香が効いて、適当に声をかけた生徒は素直に応じてくれる。
 最近事件が起きていないか、起きているならどんな事件か。
「事件? 事件じゃありませんけど、いまみんなで気にしているのは、成績が下がったときに連れていかれる補習室が、なんだか怖いって話です。私は真ん中くらいの順位なので、対象ではないのですが……」
 急に変わった学園のやり方に、とまどっている感じだ。
 やがて生徒は、警官に話すことでもないと気がつきはじめた。
「ご協力ありがとうございます。大丈夫です。ちゃんと解決してみせますよ。それが僕らの仕事なので!」
 アスカは、安心してもらえるように声をかけてから、生徒と別れた。
「新しい補習室かぁ」
 噂では、特別教室のある校舎の、どこかにつくられたという。
🔵​🔵​🔴​ 成功

零識・無式
俺が知ってるのとは違う奴らが暗躍してるみたいだが…学園内にアジトって事は人体実験でもするつもりか?
仮にそうなら俺のような被害者は作らせないし違うなら違うでよからぬ事を企んでるのは間違いないだろうから潰すしかないな。

とはいえ俺は着の身着のまま逃げてきた身で公的な身分なんてない。
そして化異人…まあ怪人でもあるから昼間から学校に突っ込めば騒ぎは間違いなし。
という事で夜間にお邪魔して怪人らしく暴力に訴えさてもらうわ。

「俺怪人、お前串刺し、分かるか?嫌ならアジトの場所を吐いてくれると嬉しいなぁ。」

情報を得たら手下を昏倒させて退散させて貰おう。

 学園内にいくつかある校舎のうち、目星がついたものを遠方から眺める影。
「俺が知ってるのとは違う奴らが暗躍してるみたいだが……」
 零識・無式(化異人零号・h00747)は√EDENから歩いてきた者だ。
 とはいえ、この√マスクド・ヒーローに似た、あるいは関わるような境遇をもっていた。
「学園内にアジトって事は人体実験でもするつもりか? 仮にそうなら俺のような被害者は作らせないし違うなら違うでよからぬ事を企んでるのは間違いないだろうから潰すしかないな」
 日が沈むのを待つ。
 着の身着のまま逃げてきた身で公的な身分なんてない。
 そして『|化異人《カイジン》』……いわゆる怪人でもあるから昼間から学校に突っ込めば騒ぎになってしまう。
 校舎の窓のいくつかは、灯りがある。
 下校時間はきっちりと守らせるはずだから、教師や職員が残っているのだろう。無式は、特別教室棟へと慎重に近づいた。
(「怪人らしく暴力に訴えさせてもらうわ」)
 眼前に、同じく忍んでくる人影がある。
 全身タイツのそれは一般人ではあるまい。悪の組織に共通のもの、『戦闘員』だ。
「俺怪人、お前串刺し、分かるか? 嫌ならアジトの場所を吐いてくれると嬉しいなぁ」
 無式は後ろから掴みかかると、全頭マスクのそいつを締め上げる。
「イ、イイー?! ち、地下室だァ、秘密の扉があるんだ。幹部怪人でなければ開かない……げふぅ」
 情報収集としてはこんなものだろう。無式は手下を昏倒させ、退散する。
🔵​🔵​🔴​ 成功

不破・鏡子
アテナイ学園……優秀な学生と悪の組織。
どんな組み合わせを考えても碌な事にはならなそうね。
だったらここで潰さなきゃ、大事になってからじゃ遅いもの!
夜に忍び込むのも良いけど、日中の方がよく見えるはず。
それに私が一番嫌なのは、優秀な学生達が悪に利用されてしまう事。
怪しい事が行われていないか、正体を隠して探りましょう。
例えば部活動、クラブ活動、勉強会……怪しい勧誘やトラブルなんかが無いかか探してみましょう。
その関係者を辿ればアジトに届くかも。
この学園の制服を着て堂々としていれば、授業にでもでない限りきっとバレない。
生徒全員の顔を覚えている人なんていないだろうし、最悪転校生を名乗って押し切るわ!

 翌朝、ツインテ―ルの銀髪を揺らしながら、不破・鏡子(人間(√マスクド・ヒーロー)のマスクド・ヒーロー・h00886)は私立アテナイ学園に登校してきた。
 もちろん、無断である。
 学園の制服を手に入れて、堂々としていればバレないと踏んだ。
(「……優秀な学生と悪の組織。どんな組み合わせを考えても碌な事にはならなそうね。だったらここで潰さなきゃ、大事になってからじゃ遅いもの!」)
 夜間での情報収集も進んでいるようだが、日中のほうが良く見えるはずだ。
 そこにある、学校の活動そのものは。
 登校中は怪しまれずに切り抜けられた。鏡子の家庭環境が、この名門校の生徒たちに匹敵するものだったので、最初から雰囲気をもっていたのかもしれない。
(「私が一番嫌なのは、優秀な学生達が悪に利用されてしまう事。怪しい事が行われていないか、正体を隠して探りましょう。生徒全員の顔を覚えている人なんていないだろうし、最悪転校生を名乗って押し切るわ!」)
 ヒーローとしての名はまだ持たないが、鏡子の意志は√マスクド・ヒーローにふさわしかろう。
 けれども、今回は空回りだった。
 ホームルームが始まる時間になると、さすがに行き場がなくなる。得られた噂はやはり、成績下位者が補習室で厳しい指導を受けているというもの。
「別々の手段で同じ噂が聞けたんだから、その補習室がアジトなのかしら?」
🔵​🔵​🔴​ 成功

ユッカ・アーエージュ
……良くないわね、良くないわ。
若い子の未来を奪うのは、本当にいけないこと。学び舎に悪徳が根付いたなら、しっかりと間引きしないといけないわ。

お言葉に甘えて夜に忍び込んで
その場にいる無数の精霊たちに頼んで《情報収集》を行う
「みんなで頑張りましょうね。……お願い」
散らばりゆくお友達……精霊たちが調査した結果得られた知見を元に、怪しいところが見つかったら自ら出向いてこの目で見に行きましょう

私自身は《目立たない》存在……どこにでもいる“おばあちゃん”だから、大丈夫とは思うけれど
悪者に見つかってしまったら事よね。できるだけ敵性存在を避けるように心掛けて動くわ
ここで消耗するわけにはいかないものね……きっと、奥には邪悪が隠れているのだから
マリア・ヴァーチェス
学校かー。
まりあ、もう学校行けないから羨ましいなー。
でも、そんな学校に悪い人達の基地があるなら、ばっちり潰さなきゃね!

まりあは夜になったら忍び込むよ。
セキュリティに気をつけながら、怪しい人やモノがないかあちこち探索。

…でも、なんだか寒いなあ。
ちょっと、おトイレ行きたくなっちゃうかも。

なんて言いつつ探索続けて、怪しい人を見つけたら、見つからないよう身を隠して尾行しつつ、その行動を観察。
これ以上はバレるかもって状況になるか、悪い人達の基地の場所が特定できるまで追いかけていくよ。

…みーつけたっ♪
よぉし、悪い人達はまりあ達がやっつけちゃうよー!、

 日中に得られた手掛かりの報告をみて、マリア・ヴァーチェス(イノセント・キラー・h02063)はついついため息。
「学校かー。まりあ、もう学校行けないから羨ましいなー」
 改造人間である。
 悪の組織に拉致され、本来の記憶は消された。脱出は叶ったが、消えたものがそのまま欠落となっている。
「でも、そんな学校に悪い人達の基地があるなら、ばっちり潰さなきゃね!」
「そうよ、マリアさん。若い子の未来を奪うのは、本当にいけないこと」
 ユッカ・アーエージュ(レディ・ヒッコリー・h00092)は深く頷いた。
 実年齢も判らないほどのエルフだからか、幼き者の人生を応援したい。
 ふたりは夜を待って、アテナイ学園に忍び込んだ。セキュリティに気をつけながら、校舎内を探索する。先行した√能力者の情報から、この特別教室棟が怪しいとまでは判っていた。
「地下室で、秘密の扉は幹部怪人じゃないと開かないんだよね? どっちを探せばいいんだろ?」
 マリアは呟きながら、方々の壁を探っている。
「……でも、なんだか寒いなあ。ちょっと、おトイレ行きたくなっちゃうかも」
 別のものを探しはじめたところで、ふたつの人影を見つけた。
「ゆ、ユッカちゃん……!」
「ひとまず隠れて、やり過ごしましょう」
 エルフと改造人間が、暗がりでぎゅうずめになっている前を、教師と生徒といった様子の女性ふたりが通り過ぎて行った。
「……『おしおき』というのは、勉強で行き詰った生徒を立ち直らせるものなのよ」
「は、はい……」
 などといった会話が聞こえ、どうやら補習室のことらしい。
 尾行していきたいところだが、静まりかえった校舎内ではちょっと難しかった。
「私自身は『目立たない』存在……どこにでもいる『おばあちゃん』だから大丈夫とは思うけれど、悪者に見つかってしまったら事よね。ここで消耗するわけにもいかない……きっと、奥には邪悪が隠れているのだから」
 ユッカたちは、足音が遠のいてから這い出す。
「どうするの?」
 マリアが表情を曇らせている。
 推測どおりに秘密の扉に向かったのなら、あの女教師の正体は怪人だ。
「大丈夫、力を貸してくれるお友達が、ここにもたくさんいるから」
 ユッカは心を通わせた。
 無数の精霊たちに頼んで、隠されたものを探す。
「みんなで頑張りましょうね。……お願い」
 散らばりゆくお友達……精霊たちが校舎内を舞う。マリアはじっと待った。どうやら、お友達は幾度もユッカのもとに戻って来ては、報告をしているようだ。
 得られた知見をもとに、ユッカが暴いた隠し扉のさきは下り階段だ。中で幹部怪人が活動しているあいだは、開けておけるらしい。
 はたしてその先へと飛び込んだふたりが目にしたのは、十字架に磔にされている女生徒と、鞭を振るおうとする女教師。
「……みーつけたっ♪ よぉし、悪い人達はまりあ達がやっつけちゃうよー!」
「……良くないわね、良くないわ。学び舎に悪徳が根付いたなら、しっかりと間引きしないといけないわ」
 現場を抑えた√能力者たちは、悪事を暴く。
 部屋には、ほかにも拷問道具が並べられている。まさに『おしおき』、補習授業をするところではない。
「なんだ、オマエたち! アタシの指導を邪魔する気か?!」
 教師の姿がみるみる変わる。
 持っていた鞭は、頭髪が変化したもので、蠍の尾のような形になった。
 女怪人『マンティコラ・ルベル』だ。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 ボス戦 『『マンティコラ・ルベル』』


POW デンジャラス・ローズ
【薔薇の香り】を纏う。自身の移動速度が3倍になり、装甲を貫通する威力2倍の近接攻撃「【ルベル・アロー】」が使用可能になる。
SPD マンティコラ・スティンガー
【サソリの尾針がついた髪鞭】が命中した部位を切断するか、レベル分間使用不能にする。また、切断された部位を食べた者は負傷が回復する。
WIZ スコーピオン・ローズ
半径レベルm内にレベル体の【薔薇マークのついた蠍型】を放ち、【赤外線】による索敵か、【蠍の爆発】による弱い攻撃を行う。
イラスト 来賀晴一
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

不破・鏡子
正解は夜だったみたい、悪の組織らしい時間帯ね!
それに何、この部屋は……おしおきなんて段階、飛び越えすぎじゃない?
仲間達がここを見つけてくれて良かった、正に悪が行われる瞬間……ならこちらもヒーローらしく、カッコ良く飛び込んで対決よ!
まずはとにかくあの髪?鞭?に気を付けなきゃ。
蹴っ飛ばすにしても殴るにしても、腕や脚を使えなくされる訳には行かないからね。
今の装備もマスクはフルフェイスで頑丈だけど、後は短いジャケットにハーフパンツ。
動きやすいのは良いけど防御面では不安……!
何が「躱せば良いでござるよお嬢様!」よ、あの装備開発担当は!
仕方ない、少しくらい傷付くのは覚悟の上で近付いて殴ってやる!

 名門私立校の地下室。
 補習と称した十字架刑で、鞭を振るう女教師の正体は、怪人『マンティコラ・ルベル』であった。まさに悪が行われる瞬間……。
「……待ちなさい!」
 不破・鏡子(人間(√マスクド・ヒーロー)のマスクド・ヒーロー・h00886)が、冷たい床に三点着地で登場する。
 そのカッコ良くキマッたポーズに、女怪人は声を震わせる。
「お、おおお、おまえ、ドコから……! いや、何者だァ!」
「……」
 フルフェイスのマスクをうつむかせたまま、無言で立ち上がる。床についていた片膝は生身だ。短いジャケットにハーフパンツが鏡子のスタイル。
 あと、名乗らないのはコードネームがまだないから。
 顔の見えないヒーローとは対照的に、マンティコラ・ルベルの表情は焦りで歪んでいく。蠍の尾をかたどった武器をでたらめに振り回した。
 鏡子はマスクのうちから敵とその悪事を睨みつける。
(「正解は夜だったみたい、悪の組織らしい時間帯ね! それに何、この部屋は……おしおきなんて段階、飛び越えすぎじゃない? まずはとにかくあの髪? 鞭? に気を付けなきゃ」)
 蹴っ飛ばすにしても殴るにしても、腕や脚を使えなくされる訳には行かない。|格闘者《エアガイツ》の武器は、岩をも砕く程に鍛え上げられた、自分自身の肉体だ。
 だから、軽装なのだが。
(「動きやすいのは良いけど防御面では不安……! 何が『躱せば良いでござるよお嬢様!』よ、あの装備開発担当は!」)
 少しくらい傷付くのは覚悟した。
 顔をあげると鞭の攻撃範囲に駆け込む。
「ひっ、近づくんじゃないよォ!」
 マンティコラ・ルベルは引き気味だ。よほど、登場時のインパクトがあったらしい。鏡子の鉄拳を頬にくらって、地下室の奥までふっとんだ。
「あ……」
 拳を引き戻すと、ジャケットの袖が切り取られている。あの鞭が切断武器なのは本当だった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ユッカ・アーエージュ
「あらぁ。……これは、おしおき、なんてものじゃないわねぇ」
場違いなほどのんびりやってきて、周りを見渡し
この器具で辛い目に遭っている女の子たちが沢山いるのね、と考えると……流石に表情が引き締まるわ

目の前の怪人が……元凶?かどうかは分からないけれど
とにかく、敵のようね

この場に満ち満ちる全ての精霊たちと心通わせ
【空中移動】でふわりと宙に浮き、きっと敵を睨む

私は万象の精霊銃士。精霊たちは全て私の味方
ここにいる汎ゆる精霊による【属性攻撃】の【一斉発射】で攻撃

のんびりしている姿に油断したかしら、やるときはやるのよ、私も
「《遍く御座す全ての友よ》――」
そして全ての精霊をひとところに集約させ、√能力で攻撃

敵の攻撃は【空中移動】で避けながら、ぎりぎりで【オーラ防御】――
あ、あらっ?咄嗟だったから身体だけオーラを纏っちゃって
お洋服はすっぱりと攻撃を受けちゃって……

「ぁ、あらぁ……」
胸から下がすっかりすっぽんぽん、お臍まで届く未処理のお股の濃ゆい茂みが丸見えになっちゃっても
ぽぽっと顔を赤らめるだけで決して隠さずに戦闘し続けるわ

(戦闘が終わっても「あらあらぁ……どうしましょう……」と照れ笑いを浮かべるだけで何故か隠さない)

 サソリの尾針がついた髪鞭の名は、マンティコラ・スティンガー。
 女怪人『マンティコラ・ルベル』は教師の姿でいたときも、鞭をふるっていた。磔の女生徒は気を失ってしまったらしい。がっくりと首をうなだれている。
「あらぁ。……これは、おしおき、なんてものじゃないわねぇ」
 ユッカ・アーエージュ(レディ・ヒッコリー・h00092)は、場違いなほどのんびりした喋り方だ。けれども表情は引き締まっている。戒めを解こうと手を差し伸べるが、あいにく女怪人は起き上がってきた。
 ぶっ飛ばされたときに倒して散らばったものも、それぞれが恐ろしげな形をしている。
「この器具で辛い目に遭っている女の子たちが沢山いるのね」
 目の前の怪人が元凶かどうかはわからない。
 とにかく敵だ。
 戦闘が続くとなれば、女生徒を巻き込むわけにはいかないから、ユッカは十字架の傍から離れた。
 その際に、着ているワンピースの裾がふわりとなびいた。
 外見年齢は20代程度だが、森に住む穏やかな老婆の如き召し物で、全体にゆったりとしている。その上からケープを羽織っていた。まさにエルフといった風情だ。
 そして、薄暗い地下室であっても、場に満ちる全ての精霊たちと心を通わせられる。
「私は万象の|精霊銃士《エレメンタルガンナー》。精霊たちは全て私の味方」
 服だけでなく、ユッカ自身もふわり。
 宙に浮き、キッと敵を睨む。
 相手は頬をさすったあと、ニヤリと笑った。
「ちょっと油断しちまったね。けど、アンタみたいな軽い女には負けないわ。この鞭で痛めつけてやるッ!」
「|遍く御座す全ての友よ《アブソリュート・トーカー》――」
 ユッカの願いで、あらゆる属性攻撃が一斉発射される。
 マンティコラ・ルベルは顔を手でかばいながら、鞭をふりまわした。
「くッ、このっ、ううっ」
「のんびりしている姿にも油断したかしら、やるときはやるのよ、私も」
 全ての精霊をひとところに集約させ、女怪人を範囲に巻き込む。血が飛ぶかわりに、バラの花びらが散った。
「マ、マンティコラ・スティンガーッ!」
 やぶれかぶれの鞭攻撃。
 ユッカは空中移動を維持して避けながら、ぎりぎりでオーラ防御――。
 ビリッ、ビリビリッ!
「あ、あらっ? 咄嗟だったから身体だけオーラを纏っちゃって。お洋服は……」
 蠍の毒針が引っかかってしまった。
 ワンピースにできた切れ目はわずかに思えたのだが。
「軽い女め! お似合いの恰好にしてやるッ!」
「ぁ、あらぁ……」
 鞭がマンティコラ・ルベルの手元に戻る。ケープは肩に残っているが、留め具よりも下にあったワンピースの布地は切り取られてしまった。
 下に着ていたものがあったかもしれないが、一緒に切られたのか、散らばった布のなかには確認できなかった。ともかく、エルフのへそのあたりまで続く、金色の豊かな茂みだけが、白い肌を飾っている。
 いや、頬にもぽぽっと赤く、羞恥がともった。
 女怪人は指差し、あからさまになじる。
「アッハッハッ! 痛めつけられなかったのは残念だが、剥いてみればなにそれ! お手入れしてないの?」
 しかも、ユッカはいま、精霊たちに持ち上げられて空中にいるのだ。
 勝ち誇る女怪人だが、早合点である。
 そこからは、なんど鞭を振ろうとも、空中移動のキレが良く、かすりもしない。
 顔は恥ずかしがっているものの、ユッカの両脚は右へ左へと開いて漂い、両手は精霊に願いを届けて、全属性の連撃を命中させ続ける。
「あらあらぁ……どうしましょう……」
 と、照れ笑いを浮かべるだけで何故か隠さないまま、女怪人を圧倒した。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

マリア・ヴァーチェス
そんな痛そうな指導なんてヤだよ!
指導ってのはもっと優しく丁寧にやんなきゃダメなんだよ?
悪い先生…ってか怪人さんは、まりあがやっつけちゃうんだから!

でも、やっぱり怪人さんだから強いね……!
あの髪鞭をかいくぐる隙がなかなか無い。なんとか避けるけど、服がどんどん破れて…うう、恥ずかしいなぁ…!

それなら思い切って、ってコトで、尾針を左腕で受けて、髪鞭の動きを止めて、その隙にブレイキング・ブースト発動!
一気に懐へ潜りこんで、Ripperで【切断】攻撃!
「まだまだ、終わんないんだから……!」
針を受けた左腕を壊して即再行動、もう一撃斬りつけるよ!

まりあ、負けないもん…!

 マリア・ヴァーチェス(イノセント・キラー・h02063)は改造人間である。
 成人並みに成熟した肉体をもち、約170cmという背の高さもある。
「そんな痛そうな指導なんてヤだよ!」
 けれども、精神は幼いままだった。
「指導ってのはもっと優しく丁寧にやんなきゃダメなんだよ? 悪い先生……ってか怪人さんは、まりあがやっつけちゃうんだから!」
「成績が下がった生徒には、おしおきが必要……って、この姿を見られたなら説明は不要だったわね!」
 マンティコラ・ルベルは鞭の先を、マリアにもふるってきた。
 なんとか避けるものの、かいくぐって接近する隙がなかなかない。
「やっぱり怪人さんだから強いね……!」
 かすめただけでも、服がどんどん破れていく。改造人間だが、その改造により成熟した女性となったので、破れ目からは肌がふつうに見えている。
「……うう、恥ずかしいなぁ……! いっそ、思い切って」
 マリアは女怪人の手元をみて尾針の動きを捉え、わざと左腕で受けた。
 髪鞭の動きを止めたのなら、その隙に『ブレイキング・ブースト』を発動する。√能力で高命中率の近接攻撃ができるようになり、一気に懐へ潜りこんだ。
 大振りのナイフ『Ripper』が、女怪人の髪の一部を切断する。
「おまえッ! 髪はだめでしょッ!」
「まだまだ、終わんないんだから……!」
 針を受けた左腕を壊して即再行動、もう一撃斬りつける。スティンガーを完全に無力化したわけではないが、土台となる髪を切られ、かなり弱体化したはずだ。
 ただ、二撃目は派手にナイフを振ったので、大きめの胸が予想外にはねた気がした。
「まりあ、負けないもん……!」
🔵​🔵​🔵​ 大成功

零識・無式
アドリブ・連携歓迎です

人の姿になるってのは怪人の定番だな、擬態なのか改造されたのかは知らんが未来ある学生を害そうとしてる以上は容赦の必要もねえな
下っ端の次は悪の女怪人をぶちのめすとするか

こっちも怪人なんでタフさには自信がある
とはいえ相手の髪鞭には厄介な能力を持ってるようだから怪人細胞で強化された身体能力で翻弄しつつ隙をついて奴の髪鞭をソードブレイザーで攻撃する

部位破壊できりゃ上々でそれが無理でも髪を傷つけられたら逆上してこっちに注意が向くだろうから他の能力者達のサポートにもなれば良しだ
こっちは1人で戦ってるわけではないんでね

「こっちは1人で戦ってるわけではないんでね」
 零識・無式(化異人零号・h00747)が、地下補習室へと突入してくる。ある意味、能力者たちのピンチに現れ、助けにきた。
 さいわい、部屋は薄暗い。
 見えて困るものは影になって隠れている。
「人の姿になるってのは怪人の定番だな、擬態なのか改造されたのかは知らんが、未来ある学生を害そうとしてる以上は容赦の必要もねえな」
 無式は、『|化異人態解放《カイジンタイカイホウ》』を行う。
 怪人細胞で強化される身体能力。タフさには自信がある。
「下っ端の次は悪の女怪人をぶちのめすとするか。そんで、髪が傷つけられたら、やっぱり逆上するんだな」
「うるさいわねぇッ!」
 『マンティコラ・ルベル』は、残った髪でスティンガーを放ってくる。
 厄介な能力を持っていたが、かなり消耗していた。いっぽうで二倍になった跳躍力で、|化異人《カイジン》は相手を翻弄する。
「今ここに歴史に刻まれし業の一端を見せよう」
 超技術で構築された光の武装剣、ソードブレイザーを突き立てた。
 胸元からバラの花びらを噴きだしながら、マンティコラ・ルベルは床に倒れ伏す。
「ぐぐぐ、あああ~」
 呻きながらジタバタしていたが、それも止まると消滅がはじまる。蠍の殻部分は最後に砕けた。
「フォローに来たつもりがトドメをいただいちまった……んん?」
 無式は部屋の奥の暗がりに、気配を察知する。
 校舎側とは別の隠し通路があるらしい。新たに開いた戸口に、人と蝙蝠をあわせたシルエットが浮かぶ。
「ヒャーッヒャヒャヒャ! まだまだ組織が出来上がっていないうちは、こんなもんですか。ヒーローに倒されても文句は言えませんゾ」
 秘密結社プラグマの直属怪人、『コウモリプラグマ』だった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『『コウモリプラグマ』』


POW 幼稚園バスジャック作戦!
あらかじめ、数日前から「【幼稚園バスをジャックする】作戦」を実行しておく。それにより、何らかの因果関係により、視界内の敵1体の行動を一度だけ必ず失敗させる。
SPD コウモリブラスター
【超音波】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
WIZ サーヴァント・バット
移動せず3秒詠唱する毎に、1回攻撃or反射or目潰しor物品修理して消える【コウモリ】をひとつ創造する。移動すると、現在召喚中の[コウモリ]は全て消える。
イラスト 青空皐月
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

不破・鏡子
出たわね、怪人の親玉!
コウモリ怪人なんて定番ね。
学園にこんな部屋作ってまで学生を拷問なんかして……あなた達一体何を企んでるの?
目的がなんだとしてもここで終わりよ、私達が来たんだからね!
って超音波なんて回避しようがないじゃない!
これは今後の課題として、今は突っ込んで殴り付けるしかない。
防具がボロボロになるかも知れないけど、ヘルメットが壊れなければ何とかヒーローの体は保てる……はず。
殴ったら破壊刃で切断して、また殴ってグラップルで投げ飛ばして……出来る限り攻撃を仕掛けてやる!
幼稚園バスをジャックするようなヤツ、野放しには出来ない。
ここで絶対にやっつけてやる!

「出たわね、怪人の親玉! コウモリ怪人なんて定番ね」
 不破・鏡子(人間(√マスクド・ヒーロー)のマスクド・ヒーロー・h00886)は、ヘルメット越しに怒鳴る。
「学園にこんな部屋作ってまで学生を拷問なんかして……あなた達一体何を企んでるの?」
「ヒャヒャヒャ! 秘密結社プラグマは、新たに作られた下部組織がどれほど人間を支配できるか、そのデータをここで調査しているのだ」
 『コウモリプラグマ』は腕を誇らしげに広げた。
 動きに合わせて、皮膜状の翼がバタバタと動く。
「ヒャヒャ……。まぁ俺は、狙うなら女子校生ではなく、幼稚園バスのほうが好みだとアドバイスしてやったのだがね。後輩たちの面倒は大変さ。ヒャヒャ!」
 補習室と幼稚園バスに何の関係が?
 鏡子は疑問を感じるものの、やることは決まっている。
「目的がなんだとしてもここで終わりよ、私達が来たんだからね!」
「ヒャーッ!」
 怪人は口から超音波を吐いてくる。鏡子のジャケットの、もう片方の袖も破れた。
「って、回避しようがないじゃない! これは今後の課題として、今は突っ込んで殴り付けるしかない!」
 ヘルメットが壊れなければ何とかヒーローの体は保てるはず、とばかりに鉄拳をぶつけた。
「|百錬自得拳《エアガイツ・コンビネーション》!」
 腹を殴ったあと、『ナノメタル展開式対物破壊刃』を飛び出させて、横切りにする。コウモリの羽に切れ目をいれてやった。
「ヒャ?!」
 怯んだ怪人をまた殴り、羽付き腕に絡ませたら、グラップルで投げ飛ばす。
「幼稚園バスをジャックするようなヤツ、野放しには出来ない。ここで絶対にやっつけてやる!」
🔵​🔵​🔵​ 大成功

マリア・ヴァーチェス
あれが親玉さん!
服も体もボロボロだけど、まりあはまだまだ戦えるんだから!
悪いコウモリさんはやっつけちゃうよ!

逃げ回って超音波で範囲攻撃すれば良い…って思った?
残念でした、まりあはもうそこにいるんだよっ!
(√能力発動、コウモリ怪人の傍までワープしてClapper叩きつけ攻撃)

纏った闇に隠れて反撃をかわして、隙を見せたところに飛び込んで追撃を。
後はこれの繰り返しで、敵をどんどん削っていければと。

このままざくざく斬られてやられちゃえー!

 まるで人間のような仕草で、半人半獣は首をふった。
「ヒャヒャ、まともに相手することはなかったな!」
 破れかけた皮膜をバタつかせて、『コウモリプラグマ』は地下室内を跳躍する。
「あれが親玉さん!」
 マリア・ヴァーチェス(イノセント・キラー・h02063)は、押さえていた胸元から手を離し、次のナイフを構えた。
「服も体もボロボロだけど、まりあはまだまだ戦えるんだから! 悪いコウモリさんはやっつけちゃうよ!」
「ヒャーヒャヒャ! もっとボロボロにひん剥いてやるぜ。俺の『コウモリブラスター』は、出来損ないの鞭とは違う!」
 怪人の口が大きく開くと、部屋のなかのものがブルブル震えだした。
 壊れる拷問器具。
 奇妙にねじれたガラス瓶が割れていき、この振動が広く伝わっていると判る。
「逃げ回って超音波で範囲攻撃すれば良い……って思った?」
「……!?」
 ブラスターは連発できるが、その間は喋れないらしい。
 すぐ傍らでマリアに囁かれて、コウモリプラグマは声もなく驚く。
「残念でした、まりあはもうそこにいるんだよっ!」
 |Clapper《ハチェット》が叩きつけられる。
 所謂ククリナイフに似た、くの字状に曲がった刀身の手斧だ。怪人の肩口に、深くめり込んだ。
「ぐ、ぐぐ。……ハァ!!」
 悲鳴をこらえて、超音波の二撃目を発する。それも手応えがない。
 もともと薄暗い地下室で、闇を纏ってマリアは隠れる。
「このままざくざく斬られてやられちゃえー!」
 服はボロボロかもしれないが、見えなければどうということはない。重い刀身が闇のなかでギラリと輝いて、コウモリプラグマの反対側の肩口を裂いた。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

零識・無式
アドリブ・連携歓迎です

さて親玉の登場だがいかにもって感じの怪人で人間を支配ってのもいかにも悪の所業って奴だな。
て事はそんな悪の怪人の最期はヒーローに倒されて爆発ってのもお約束だよなぁ!俺は怪人だけどよお!

コウモリらしく超音波で攻撃してくるようだがそれなら怪人態の強化細胞でゴリ押しして接近して串刺しの刑だ
さっきぶっ倒した女怪人の攻撃の方が切断だったり切られた部位の使用不能だったりと厄介だったなぁ!

これだけ暴れて挑発すれば奴の反応はこちらに向かうだろうからサポートになれば上々だしさっきみたいに倒せたならなお良しだ
この世に悪の栄えた試し無しだお約束通り断末魔をあげて爆発四散してくれや

「ヒャヒャーッ!」
 コウモリの超音波は部屋中に響き渡る。
 |零識・無式《ぜろしき・むしき》(化異人零号・h00747)はパワーで床に踏ん張り、それに耐えた。
「いかにもって感じの怪人で人間を支配ってのもいかにも悪の所業って奴だな」
 ふと、十字架のほうを振り返る。
 縛めにあっている女生徒の制服が破れかかっているが、救助の手が差し伸べられていた。
(「上々だ。俺は暴れて奴を引き付ける!」)
 跳躍してかわすこともできたが、無式はあえて怪人態の強化細胞でゴリ押しする。床に足形を刻みながら、一歩ずつプラグマ怪人へと接近していく。
「コウモリらしく超音波で攻撃してくるか。て事はそんな悪の怪人の最期はヒーローに倒されて爆発ってのもお約束だよなぁ! 俺は怪人だけどよお!」
 拳を振り上げる。そのままの姿勢で静止させられた。
 プラグマの『コウモリブラスター』は連射がきくのだ。
「それならよぉ、倍のパワーで貫くまで!」
 無式の手の中に、血のように真っ赤な杭が生成された。異業武装『串刺公』である。
「怪人串刺しの刑だぁ!」
「ヒャー!!」
 コウモリプラグマの心臓の位置に、鋭い先端が突き立てられた。吸血鬼の眷属として語られることも多い飛翔動物には、もったいないほど相応しいやられ方である。
「さっきぶっ倒した女怪人の攻撃の方が切断だったり切られた部位の使用不能だったりと厄介だったなぁ!」
 被害者の安全が確保されるまで、無式は敵への挑発を忘れない。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ユッカ・アーエージュ
(※第2章の格好のまま)

「あらぁ。コウモリ……の怪人?……親玉、ということなのね」
のんびりした朗らかな表情は消え、眉を顰め、倒すべき邪悪を見据えて
戦場にいるあらゆる精霊と心通わせ、精霊たちの力を結集して
弾と化した精霊をゆびさきから使役し、【属性攻撃】の【一斉発射】

創造されたコウモリは精霊の力による【オーラ防御】で防ぐけれど
(もしかしたら辛うじてお胸を隠してた服の残りも攻撃されちゃうかも)

敵の√能力に3秒の詠唱が必要なことに気付けば
「っ、これ以上、やらせないわ――|多重恩寵《エレオス》!」
精霊翼を展開して、3倍の速度で一気に接近して、精霊の力を籠めた渾身の掌底!

相手を動かしたら能力が途切れるなら、そのまま|多重恩寵・夏《エレオス・セーロス》も発動
今必要なのは、敵より素早く体勢を立て直して此方のペースに持ち込む『速度』
3×2=6倍の速度で攻撃を重ねていくわ

戦闘終了後には、磔にされていた女の子を助けに行きましょう
気を失ってる間に念のため、乙女の純潔がちゃんと守られているか、しっかり広げて見て、指で触れて確かめて……それから連れて帰りましょうね

 コウモリプラグマから下部組織や後輩呼ばわりされていた女怪人、『マンティコラ・ルベル』の鞭攻撃は、確かに鋭かった。
 拷問を受けていた女生徒を解放し、上階に避難させたユッカ・アーエージュ(レディ・ヒッコリー・h00092)は、鞭にやられた時の恰好のまま、補習室へと戻ってくる。
「あらぁ。コウモリ……の怪人? ……親玉、ということなのね」
 のんびりした朗らかな表情は消え、眉を顰めて倒すべき邪悪を見据える。
 後ろ姿ならば、森のエルフのケープに隠されるだろう。
 怪人側からの視点だと、胸の下から足先までがすべて露わになっていた。
 白い肌を隠す金色のあしらいはちぢれて、唇はすこし緩んでいるようだ。大腿につたう雫が、地下の貧弱な照明をうけて光った。
「友よ、精霊よ。力を貸して!」
 ユッカの指先から、結集した属性が弾と化して一斉発射される。
 だが、弾丸はコウモリプラグマに届く前に、霧散してしまった。
「|精霊《ともだち》が! なぜ?!」
「ヒャヒャヒャ! 俺は幼稚園バスジャックが好みだ。ましてや成人女性のそれを見せられたからといって、動揺したりなどせん!」
 精霊と幼稚園バスに何の関係が?
「今度はこっちからいくぞ。『サーヴァント・バット』よ、我が命令によって……」
 コウモリプラグマは詠唱する。
 吸血鬼の眷属と思われたが、それがまた自分の眷属を召喚できるらしい。
 無数の小さな飛翔体が、ユッカの身体に群がった。
「お、オーラ防御を……ああっ!」
 精霊が集まれない。
 黒い群れが離れたとき、かろうじて残っていた襟元は、ケープごと引きちぎられていた。
「まずは、防御力を低下させたな。サーヴァント・バットよ、次は……」
 この詠唱には、3秒の隙がある。
「っ、これ以上、やらせないわ――|多重恩寵《エレオス》!」
 ユッカは精霊翼を展開する。
 3倍の速度で一気に接近して、精霊の力を籠めた渾身の掌底を喰らわせた。
「ひぎぃ!」
 コウモリプラグマは別に見ていなかったが、ユッカの特別に大きいわけでもない膨らみが、適度な揺れをみせている。
 これが、3倍の速度の威力なのだ。
「お友達が、また力を貸してくれたわ」
 掌底に押し出されて、怪人はコウモリ召喚する集中が途切れている。ユッカは連撃で、『|多重恩寵・夏《エレオス・セーロス》』の発動につなげていく。
「今必要なのは、敵より素早く体勢を立て直して此方のペースに持ち込む『速度』。3×2=6倍の速度で攻撃を重ねていくわ!」
 ますます加速していく、膨らみの揺れ。
 すべてが露わになったからには、白い肌にほんのりさす紅潮だけが、彼女の慎みを表すものだった。
 コウモリの皮膜は骨組みだけとなり、心臓にうけた杭がいまさらのように体内の機構を狂わせる。鼓動音が、秒読みのように聞こえてきた。
 ユッカの掌が頬をはると、コウモリプラグマは最後にうめいた。
「成人女性にこれほどの速度があるとは……石ノ森先生、ごめんなさい」
 怪人は爆発四散する。
 地下室もめちゃくちゃになったが、ヒーローは難なく一階へと逃れた。
 廊下の壁によりかかった女生徒は、まだ気を失っている。
「念のため、乙女の純潔がちゃんと守られているか、しっかり広げて見て、指で触れて確かめましょう……」
 そしてユッカは頷くと、破れた制服姿の彼女を抱きかかえ、自らも裸身のまま、私立アテナイ学園を脱出した。夜間なので、大丈夫。
 組織の実態は不明のままだが、アジトを潰したのは大きかろう。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

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