たとえば、
七松・ミヤナ國崎・氷海風 くにさき ひそか
(徒花・h03848)さんと殺し合い(失神ぎりぎり・血多め描写平気です!アレンジ歓迎)
もし大丈夫でしたらよろしくお願い致します
普段なら「あらあら」と微笑んだままで大体は済ませると自負まであるのだが、今はただ襲い掛かってくる相手に、スンッ…とまるで能面の様に無表情で見据えます。
「……それが、おまえさんの本性ですか」
当方は正当防衛(殺し合い)として容赦なく攻撃します。自分で利用できる範囲(手元に)のは何でも利用します、恐怖や正気度が削らた場合でも歯を食いしばる。
兎に角、抗いまくる為、丁寧な口調に混じって『このクソ野郎』『ピーのピー(放送禁止用語)』
普段よりも一段と物騒で丁寧のフリした乱暴になります。
「えぇ、えぇ!初めまして!ブツ(武器)向けたのそちらが先なので初対面でも遠慮なんかしませんよ……クソが」
と、吐き捨てたりして和傘(護身用(物理)で殴りつけるもしくはライダー・ヴィークルで轢き殺す勢いくらいに全力で応戦!
「全く……私(わたくし)は必死なんですがね!」
「ってか、さっさと潰れやがれですよ!クソ野郎が!!」
たとえば。嫌に楽しげに笑う『上位者』が目前にいたとする。
たとえば。自らを死地へと誘う『常人』が目前にいるとする。
刃を抜かない、引き金へと指をかけない理由が、どこにある。
迷い込んだが最後、停滞した√の重苦しい空気。中華街はその日、ネオンサインすら燈さずに眠っていた。
七松・ミヤナは|怖気《おぞけ》を覚えていた。目前に広がる光景は、普段の柔らかな笑みを打ち消すほどのものである。
それは『災厄』と呼ぶに相応しい。
「あれぇ? ここは行き止まりだよぉ!」
既に血みどろ、足元に転がるは肉塊としか言いようのない『何か』。明らかに|それ《・・》を作り上げたであろうハチェットを手にする影。しなやかな肢体に似合わぬ刃物と死体。
國崎・氷海風。√能力者。本来EDENと呼ばれる彼が、なぜこのような姿で。だがミヤナにとっては、彼はまだ『見知らぬ殺人鬼』でしかなかった。
「……随分派手なことを……」
死者を憐れんでいる暇は、なさそうだ。自分に落ちてきた影を見て、ミヤナは咄嗟にその場から飛び退いた。氷海風のハチェットがアスファルトをかち割る。破片が飛び散るのを見て、眉を顰めたミヤナ――だが、次の瞬間には。
「……それが、おまえさんの本性ですか」
フッと、蝋燭の火を吹き消すように表情が消えた。柔らかな笑みは仮面のように。ただ白く、氷海風を見る。妖の血が騒ぐ。容赦などせずとも、よい。ただ、それでも恐怖を抑えるのは難しい。
そうしてミヤナは路地に張り巡らされた配管を引きちぎった。古かったのか外れたボルトを空中で拾い上げ、氷海風へと投げつける――!
「あはははは! やる気になった?」
笑みは深く、どうしようもなく。ボルトを避けた氷海風、だが避けたその先にミヤナが続けて投げつけた配管が突き刺さる。妖の血ここにありだ。
……滲む血液。眉ひとつ動かさず笑う氷海風を前にして、ミヤナは手にしていた和傘を確りと握った。正当防衛だ――あくまで。
「たのしもうねぇ! ハジメマシテのかたぁ」
「えぇ、えぇ! 初めまして! |ブツ《武器》向けたのそちらが先なので初対面でも遠慮なんかしませんよ……クソが」
「いらないよぉ容赦も遠慮も!」
吐き捨てられたミヤナの言葉にへらり返す氷海風。跳躍する体が上空から、ミヤナの首を狙いハチェットを振り抜いてくる。それを和傘で防ぎ、よろけた勢いを逆に利用してその攻撃を往なす。
一手、先んじて頂いているのだ。狙わぬ理由はない。突き刺さったままの配管を狙い放たれる和傘の振り上げ。抉られた傷から迸る血液、鉄に似た生臭い匂い。
「殺し合い遊ぶのって楽しいよねぇ!」
「全く……|私《わたくし》は必死なんですがね!」
圧を発するその声。心に湧く恐怖心を歯を食いしばり耐える。
和傘を首へと振り抜いたが威力を出し切ることは難しい。あくまで護身と割り切っているからか。かふっと小さく息を吐いた氷海風、にやり笑う。
「あれぇ? 迷ってるのぉ?」
「うるせぇですよこの気狂いがッ!」
間合いが至近距離まで迫った。氷海風のハチェットにより切り裂かれた衣服と肌、痛みに耐えながらもミヤナは抗う。足払いをし後退させ、さらに腹を抉る。溢れ出した赤色、腑、目を見開いたミヤナ――。
「――ってか、さっさと潰れやがれですよ! クソ野郎が!!」
正気を保たねばならない。どのようなものを見ても。常人ならばもう動かなくなっているはずの男、氷海風は。
「あははは!」
笑うばかりで。
「畜生の沙汰ですね……!!」
刃の狙いは容赦がない。氷海風が狙うのは急所。分かりやすいが、当たればどうなるか。なんとか和傘で防御していくが……掠るだけで、痛みが走る。たとえ『生き返る』としても、足掻かない理由はなかった。とはいえ相手はどうなのだか。ミヤナが斬りあげるように和傘を振り抜く。顎下を打ち抜かれ仰反る氷海風だったが持ち堪え、脇を狙って放たれる回し蹴り――!
「ッ、ぐ……!」
容赦もへったくれもない一撃にミヤナの体が路地の壁に叩きつけられる。追撃として迫る刃を和傘が受け止め――至近距離。目が、合った。
殺意と、僅かな疲労、そして。
「――死ぬのも悪くないけどぉ、今日はこのぐらいかなぁ?」
……男はようやく、自分の傷を庇うように手をやった。溢れた腑を傷に押し込むように指で弄りながら――引き下がる気になったか。それでも、災厄はあまりにも楽しそうに、笑うもので――。
……暗闇。瞬きの間に広がった闇が、周囲を包み込む。
命拾いをした、か。やり損ねた、というべきなのか。ミヤナは、掻き消えたその姿を追う気にはなれなかった。
あれは何だったのか。間違いなくヒトの気配ではなかった。ならば。……考えても、仕方がない。
ふらつきながらも立ち上がるミヤナ。
……徒花はまだ散らない。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴 成功