常しえに鮮烈たれ
木邑・零壱零壱の設定にある『罪業(ざいごう)の赤』について詳細を補強するノベルをリクエストさせてください
アドリブ歓迎します
【『罪業の赤』について、固まっている設定】
・先天的または後天的に赤色の目をした『人間』を指す
(そのため、赤色の目をした妖怪・半人半妖は罪業の赤として差別されない、この名称はあくまで人間に対する『蔑称』として伝えられている)
・『古妖と繋がりを有する者は赤色の目に変ずる』という逸話がいつの時代にどこから始まったのかわからないものの伝わっており、その逸話を信ずる者が現代においても一定数いる
・……というのが世間で認識されている情報だが、歴史のある家柄だと伝わっている話が違う模様
それは『古妖が特別“美味そうな血肉だ”と認識した人間に対し、目印として赤い目にした』というもので、彼等を贄として扱うことを周りが躊躇わないようにするべく、事情を知る陣営によって差別意識を助長するような逸話を広く伝えられた……というのが真相である
・仮に罪業の赤同士が結ばれ子を成しても、間に生まれた子供が必ずしも罪業の赤になるとは限らない(むしろ違う目の色で生まれることの方が確立としては高い)
【(可能ならば)補強・深めてほしい設定】
・『罪業の赤』と呼ばれる人達がどのくらいの割合で存在するのか
(稀少だとは思いつつも、実際どの程度いると目されているかの設定)
・『罪業の赤』が√妖怪百鬼夜行においてどの程度認識が浸透しているのか
(一部地域で強く浸透しているのか、認識こそ薄いものの全国的に伝わっているのか、『罪業の赤』というものが世間的にどの程度“厄ネタ”として扱われているのかといった設定)
・歴史的な観点で、『罪業の赤』となった人物がどのような末路を辿っているのか
(罪業の赤が発覚した事件(?)や、関連人物が最終的にどうなったかみたいな、逸話としての詳細設定)
・どういった形式で『罪業の赤』の逸話は伝えられているのか
(紙芝居みたいな形で伝えられているのかみたいな、逸話を伝える媒体の設定)
【余談】
今は『木邑・零壱』と名乗っている赤目の青年は、かつてこの『罪業の赤』の逸話によって実の両親から存在を否定され、義務教育が始まる前に関東地方の路地に捨てられた
その後はストリートチルドレンに近い生活を過ごしており、後に主人となる半人半妖に保護されるまでの間に、逸話を信じる者達による迫害も経験してきた
その迫害された歴史こそ、彼の年端から換算すれば全体の三割程度ではあるものの、彼の中では未だに傷として存在し、心の片隅を蝕んでいる
――だからこそ、『自分と同じ立場で苦しんできた者には心からの安寧がもたらされるように』と切実に願い、そして行動をとっている
√妖怪百鬼夜行、今なお妖怪が息づき栄華を誇るこの世界には、多くの言い伝えや古い因習すらも息づいている。すべての物語に因果があり、それはごく一部でのみ囁かれる『罪業の赤』と呼ばれる物語も例外ではない。
『罪業の赤』、それは時折、本当にごく一握りの『人間』にのみ顕れる血よりも赫き赤い瞳。時代によって数はいくらか変動するものの、総じて100には満たぬほどのごく少数の『赤い瞳の人間』達。
先天性、後天性問わず時折現れるその赤い瞳を持つ者達はいつのころからか、古妖に汲みせし罪人の証、『罪業の赤』と呼ばれるようになっていた。
彼らは、古妖に魂を売り、その強大な力を借り受けたのだ。その赤い瞳はその証拠なのだ、と実しやかに囁かれるその噂。今でこそその噂を知るものは古くからの村落に限られ、多くの若い年代はそんな噂があることを知りもしない者達も増えてきている。
だとしても、積み重なった偏見や、『罪業の赤』にまつわる災いへの恐怖は根深く、風が噂を運ぶたびに赤き瞳の『人間』は後ろ指をさされ、迫害の対象となってきた。
と、言うのは表向きの話。連綿と続く術者の血筋や旧家と呼ばれる者達には、また別の話が口伝や当主のみが閲覧を許される門外不出の資料で伝えられている。
『赤き瞳の『人間』は、古妖が見初めた良質な贄である』、と。贄として作り上げる必要もなく、そこに在るだけで古妖の関心を引き、その甘美なる血肉はその無聊を癒す。だからこそ、彼らに罪を被せよ、遍く優しい人々が、彼らの犠牲に心を痛めることの無いように。それこそが有事の際により多くを救うのだ、と。
本来ならば『赤き瞳の『人間』は、特別美味なる餌として古妖に狙われた者』というだけである、ただそれだけの話。ただそれだけの話だったものが捻じ曲げられた。
守られるべき犠牲者は、踏みにじることを赦される罪人となった。
『赤』を管理する者達は『赤』を宿す者達の平穏を赦さない。『赤』を|認識した《みつけた》のなら、必ずや彼らの周囲に現れると『罪業の赤』の噂を流布し、時には彼らの悪評を流し、時には罪を被せ、かと思えば自ら命を絶たぬよう手を差し伸べて管理する。
|認識する《みつける》手間を省くため『赤』同士を引き合わせては子をなすよう誘導もしたが、その結果は芳しくなく、『赤』同士の子であっても必ずや『赤い瞳』になるとは限らなかった。
……そんな扱いを受けるほどに、知るものたちの中では『赤』は人ではなかった。彼らは古妖を管理するための資源であり、有事の際の贄。しかして、普段は古妖をおびき寄せかねない厄介者。だからこそ、彼らは知るものたちにとっては家畜にも劣る|資源《モノ》でしかなかった。
時として川の主たる古妖が荒れ狂えば『赤き瞳の人間』達は率先して人柱として捧げられた。時として人里に血肉を求める鬼が現れれば彼らの亡骸が囮として積み重ねられた。
中には他の世界へと救いを求め逃げ出そうとした者もいた。―――しかして世界を渡る直前に捕えられ、叫ばぬように舌を抜かれ、喉を焼かれ、再び逃げることなど無いように足を潰され、最後には古妖の力を借り受ける取引のための贄として捧げられた。
そんな犠牲も、正しい記録は知るものたちの元に残るばかりで、世間には『罪業の赤』が私欲によって古妖の力におぼれ、災いを引き寄せ、それを憂いた義士が『赤』を打ち倒す。そうして『赤』の死をもって災いは鎮められたとの記録しか残らない。それらの行い、それらの扱いを悲しみ、嘆く者は同じ『赤き瞳の人間』以外にはいなかった。
――故に、知るものたちは|望む《ねがう》。赤き瞳よ、我らのために常しえに佳き贄たれ、罪の雪がれる日など来ないでくれ、と。
『赤』が表れる限り、古妖がこの世に在る限り、彼らは『赤』を贄として扱い続けるだろう。
――故に、贄の側たる赤き瞳の心優しき青年は|希う《ねがう》。いつか罪が風化し、罪と呼ばれた瞳を持つ同胞たちに、心からの安寧が訪れるように、と。
そのためにはいつか己の疵と向き合い、『赤』が受けた全ての疵も、嘆きも、怒りすらも飲み干す必要があるのならば、彼はきっと向き合い見据えることができるのだろう。
どちらのネガイが|叶う《世界に聞き届けられる》のか、その運命はいまだ定まらぬことだろう。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴 成功