シナリオ

ほんものになりたかった

#√マスクド・ヒーロー #デザイアモンスター #魔法少女現象

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 #√マスクド・ヒーロー
 #デザイアモンスター
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●みじゅくなわたし
 夢を持っていた。
 小さな頃からの憧れ。それは、魔法少女。戦うヒロインもいれば、人を助けるヒロインもいる。
 私はずっと、『それ』になりたかった。

「――くらえーっ! オーロラ★ストリーム!!」
「ぐわぁーっ!!」
 普段はアイドル。裏の顔は魔法少女! そんなコンセプトで作られた『魔法少女もの』のヒロインとして、私は日々、ショーでヒロインを演じていた。
 早着替えで、可愛い衣装に身を包み。魔法の杖で、悪い組織の手先から、ショーの子供達を守る。応援の声を力にして、強く祈れば、その心は届くんだ。

 本物になりたかった。ずっと。
 でも……。

 ある日のショー。台本にない悪役が現れた。そういう趣向かと思って、私は叫ぶ。
『輝け、ノーザンライト!』
 一瞬、舞台が暗くなる。スクリーンには変身映像が流れている。
 ……普段なら、私の衣装を引っ張って変身させる黒子さんがいないのに気付いたのは、その時。

 なのに私は気付けばライトに照らされて――いつも着ていた、あの衣装に身を包んでいた。
 体が軽い。普段は重いと思っていたパニエや髪のアクセサリーの重さを感じない――不思議に思っていた直後だ。

 目の前の『悪役』が、強く腕を振りかぶった。
 引き裂かれる舞台の幕。人々の悲鳴。抉れた舞台。そこで、私はようやく、目の前の『それ』が、完全に『予定外』のものだと理解したのだ。

●輝きの消える時
「――やだ、やだやだやだぁ!! こないで……お願い、いやぁ――ッ!」
 逃げることしかできない歯痒さ。いつの間にか持っていた装飾の多い杖。振り回しても何も出ない、使い方なんてわかるわけない。思わず舞台から逃げ出して、私は街を駆けていた。
 ……いつもは。ふりふりの衣装は動きづらく。厚底のブーツも、華やかな髪飾りも、すべてが邪魔で仕方なかった。でも今は、どうしてこんなに、自由に動けるの?

 黒い影が自分の目の前に落ちてくる。すぐそばに迫ってきている。
 私、死ぬのかな。いやだ。
 そんなの……いやだ……!

●おはよう。
「『おはよう』、みんな。魔法少女になりました」
 そう切り出すイリス・フラックス(ペルセポネのくちづけ・h01095)。唐突。それは誰のことか、普段と少し違う――華やかな自分の服装のことか。それとも、此度の『魔法少女』のことか。

「突然、『魔法少女』になっちゃう人たちが出てきたの。今まではロボ……ロボトロン? っていう、ロボットのヒーロー組織……かしら。彼らが、魔法少女になった人を守っていたらしいんだけど……」
 なんだか、みんな『いそがしくなっちゃった』みたい。イリスは無垢にも、あるいは無知にも似た顔で首を傾げた。
 各地で発生している|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》――今まで活動していたロボトロンたちでは、その発生と対処に間に合わないことが多くなってしまったようだ。

「助けてあげて。今から向かえば、彼女のショーが始まる前に、じゅうぶん間に合うと思うの。ショーだから、変な邪魔はしちゃいけないけれど……彼女が犠牲になる前に、止めなきゃいけないわ」
 たとえば、邪魔が入ったら、『こう』して。……手に持ったフォークで床をぶすり。物騒だ。

「魔法少女ノーザンライト。オーロラの光は、地上までうつくしく届くのよ」
 微笑む『少女の偶像』は、魔法少女にゆめをみている。
 きらきらとしたまなざしは、どこまでもまっすぐだ。

マスターより

R-E
 おはようございます、親愛なる皆様!
 R-Eと申します。
 |魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》!
 言いたい、この言葉。
 覚醒した、未来の『正義の味方』を守りましょう!

●1章
 魔法少女に変身してしまう少女の活躍を見守ったり、こっそり自分たちが有利になるように場を整えておきましょう。
 ショーの開始前から、魔法少女化する少女に接触することも出来ますが、基本的にガードさんに阻止されると思われます。
 接触する場合はそれなりの『立場』が必要です。|催眠《関係者だと思わせる》とか。

●2章
 ショーの最中、|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》が発生!
 魔法少女を守りながら、デザイアモンスターと戦闘しましょう!
 戦場は前章で対策をしていれば、小規模な屋内のショーステージとなるはずです。
 もしかすれば、|増援が現れる《あなたのロボトロン》かもしれません。

●3章
 不明です。2章の結果で分岐します。

 このシナリオで登場した『魔法少女』は、希望者がいらしゃれば、参加者のおひとりに権利を差し上げますので、お気軽に!
 それではみなさん合言葉。「変身」!
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第1章 日常 『ご当地ヒーロー』


POW ヒーローショーを訪れ、ご当地ヒーローと話す
SPD 地元の人々からご当地ヒーローの話を聞く
WIZ ご当地ヒーローの公式サイトやSNSに接触する
イラスト 傘魚
√マスクド・ヒーロー 普通5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 世界は輝きに満ちている。

 ショーの準備が進む中、打ち合わせを進める少女と大人たち。
 ――『魔法少女ノーザンライト』こと『ひかる』は、今日も大人たちに囲まれつつ、衣装や小道具の確認や、今日のショーの|シナリオ《・・・・》を確認していた。
 普段と違う相手が現れ、苦戦を強いられるノーザンライト――だが、観客席から上がる声から力を得て、新しい敵をやっつける、という筋書きだ。

 魔法少女ノーザンライト。オーロラの力で人助けをする魔法少女。戦うが、日常の困りごとも解決する。
 名前通りのオーロラのようなきらきらなフリルが沢山ついた衣装が特徴だ。
 変身アイテムは光る結晶が嵌められたブローチ。魔法の杖はブローチが形を変えて作られる――。
 必殺技はオーロラ★ストリーム!
 これを食らうと、対象は『悪の組織に植え付けられた悪の心』を失って正気に戻ったり、幹部は撤退を余儀なくされる傷を負うのだ!
 ……と、いう設定である。

 少女は今日もショーのため、観客のために熱心に台本を読んでいた。
 これから、その台本が無意味なものになる事も知らずに。
プラチナ・ポーラスタ
関係者になるなんて造作もない。
感銘を受けたし、儲け話になると感じたと言って【公響】で、辣腕経営者としての名声を高め数百万詰んでスポンサーに躍り出るわ。
これでひかるに接触を試みるわよ。

歴戦魔法少女な私からすれば、可愛い後輩だし。
守るべきものよ。

で、ひかるは魔法少女が好きなのかしら?
大怪我を負ったり。仲間を失うこともある。それでも為したい『あなたの正義』を問うてみる。
建前は演者が役に想いを持てるかを確認ね。
私が魔法少女だと明かす気ないし。

覚悟・想い・願いがあるなら、本当の魔法少女になれるかもしれない。
駄弁りながらひかるの傍にいるようにするわ。

私の正義?
二度と失わない・失わせない。それだけのことよ。

「関係者になるなんて造作もない」
 どや。どやる理由、しっかりアリ。プラチナ・ポーラスタ(『|正義《ジャスティス》』の|魔法少女《タロット・シスターズ》・h01135)、同じ魔法少女となるのなら、彼女のことを放ってはおけない――!

 が、その手段はどうなのか!
「ど……どうなってるんですか!? そんな金額……受け取れません!」
「私が感銘を受けたのよ。理由はそれだけで十分!」
 その道では超・有名なお嬢様……プラチナ・ポーラスタ嬢が、魔法少女ノーザンライトに興味を持つなんて!! それにプラチナが目を付けるとは、誰も思っていなかったのだろう。あまりにも過ぎたレベルのスポンサーだ!

「契約の話を彼女自身ともしたいわ。通してくれる?」
「は、はい!」
 ガードはプラチナをあっさり通し、控室で「何か騒がしいなぁ」と感じていたひかるの前へと現れた。
 挨拶され、ぺこりと頭を下げたひかる。自分の立場よりも上の相手だということはしっかり認識しているようだ。
 これから魔法少女になる卵だ。まだ「そう」でないとしても、プラチナにとっては――歴戦の魔法少女な彼女から見れば、可愛い後輩。守るべきものだ。

「ひかるは魔法少女が好きなのかしら?」
「――大好きです!」
 ひかるは、小さな頃から魔法少女に憧れていたのだ。それも、誰かを助けるための魔法少女に。その決意は非常に強く、だからこそこのように魔法少女として舞台の上に立つのだろう。
「大怪我を負ったり。仲間を失うこともある……」
 それに、真剣に向き合えるか。ひかるは確と頷く。
 それでも為したい『あなたの正義』。
 ひかるは強く頷いた。
「それでも立ち続けて、誰かを守るのが魔法少女だと思うんです」
 魔法少女としては、十分な返答だ。

「覚悟・想い・願いがあるなら、本当の魔法少女になれるかもしれない」
「だったら、いいな。誰かを守れるようになりたい」
 微笑むひかるの隣に座り、プラチナは深く頷いた。誰かを守ること、そう考えることには責任が伴う。彼女はそれを選ぶ覚悟があるのだ、と。

「プラチナさんは、どう思いますか? 正義について」
「私の正義?」
「ノーザンライトは、人助けこそが正義だと考えてるんです」
 だから私もそうありたい。役柄――魔法少女としても、人としても。ひかるの問いに、プラチナは微笑んで――自信満々に言う。

「二度と失わない・失わせない。それだけのことよ」
🔵​🔵​🔵​ 大成功

真心・観千流
アドリブ連携歓迎
はいではサクッとハッキング弾頭とジャマーを使ったハッキング+ジャミングによってガードさんの目を盗んで存在を隠し、楽屋へ入りましょう!

ひかるちゃんを見つけたら姿は隠したままで√能力によるスキャンを実行、襲撃に備えてオーロラ★ストリームと魔法少女ノーザンライトの解像度を高めておきましょう。頑張って彼女の夢を叶えるので

後はひっそり声だけかけておきます
皆に夢を与える仕事、大変ですが素敵ですね!
ですが忘れないでください、貴方自身の夢を
貴方が諦めない限り、積み重ねてきた全ては夢への架け橋になるはずですから!
それではまたステージであいましょう!

 真心・観千流(最果てと希望を宿す者・h00289)が到着したショーの会場は、あまり大きな会場ではないようだ。魔法少女ノーザンライト、知る人ぞ知る、より多少の知名度がある程度なのだろうか……。
 小規模とは言いがたい、中途半端な規模の会場……となれば侵入も容易い。念のためハッキングで身分を偽装し、ジャミングで確認を阻害する。
「なんだ……? 通信障害か?」
 連絡用の端末が機能しなくなり困惑しているガードの目を盗み、難なく関係者として中へと入り込んだ観千流。

 まずは楽屋の扉を開け、ちらりとひかるの様子を確認する。椅子に座ったまま台本を読んでいるひかる……に、ぴっ、と。
「きゃ! ……?」
 肌に一瞬刺すような痛みが走り、ひかるはきょろきょろと周囲を見回し、そして痛みが走った腕をさする。
 だが、何もない。念のためと袖を捲っても何もない。しかしその一瞬で観千流は魔法少女としてのひかるの記憶を読み取った。彼女の夢を叶えるために。

 なんだったんだろうと視線を戻したひかるの元へ、ドアをノックしてから観千流がそっと姿を表す。今日は新しい展開があるのだ、人の出入りが多いのだろうと思って、ひかるは観千流へと「こんにちは」と軽く頭を下げた。

「皆に夢を与える仕事、大変ですが素敵ですね!」
「あ、ありがとう……ございます」
 照れくさそうに微笑んだひかる。ショーのあとで褒められることはあれど、楽屋でこういう声をかけられることは殆どない。見知った顔が頑張りを褒めてくれることはあるが、努力以外の……夢を褒められることは滅多にないからだ。

「ですが忘れないでください、貴方自身の夢を」
 ……夢。自分の夢は、今も昔も変わらず、正義の味方だ。だからこそ、ショーだとしてもこの仕事を続けている。親はあまり良い顔をしていないが、それでもだ。

「貴方が諦めない限り、積み重ねてきた全ては夢への架け橋になるはずですから!」
「……はいっ」
 ひかるは、いつもより強く頷いた。
 笑顔になった彼女、軽く手を振りながら去る観千流に「ありがとうございます」と声をかける。

「それではまたステージであいましょう!」
 そのステージがどんなものになるとしても、彼女なら必ず、乗り越えてくれるだろう。確信を持ちながら、観千流は楽屋を後にする。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

アリエル・スチュアート
√マスクド・ヒーローは魔法とは無縁な世界とも思っていたけど、存外そうでもなかったようね。
魔法少女…即ち変身する魔法使い、この√らしかったわ。
それにしても各地でヒトの性質が変わる現象、天使化事変を思い出すわね。

さてと、まずは魔法少女ノーザンライトショーに関しての情報をホログラムタブレットフォンを使って情報収集しておきましょうか。
ついでにこの場所でのステージショーに関連する役者さんの歴史知識も集めておくわ。
ティターニアには目立たない様に人形みたいな振りしてもらいながら一緒に情報を集めてもらっておくわ。
ああ、ステージで戦いやすい場所と避難経路の確認もしておいた方が良いわね。
人々を逃がす必要もあるし。

「ティターニア、よかったわね。お留守番じゃないわよ」
「これが?!」
 鞄に詰められたティターニア、不満ともなんとも言えない声を上げた。「ほら、お人形さんの役」と言われて閉口。自由なご主人である。
 アリエル・スチュアート(片赤翼の若き女公爵・h00868)、ふうとひとつ息を吐く。√マスクド・ヒーローは、『魔法』とは無縁の世界だと思っていたが――存外そうでもなかった。

 魔法少女、|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》。即ち『変身』する魔法使い。この√らしさのある現象と、その力だ。ロボトロンという組織を含めて謎は多いが……。
「(それにしても各地でヒトの性質が変わる現象、天使化事変を思い出すわね)」
 あれは、あまりにも異端だった……だが、今回も異端といえばそうだ。異形の天使たちに続いて、魔法少女(少年含む)への覚醒。今まではロボトロンたちの活躍によって秘匿されていた現象……。

 考えているだけでは仕方がない。宙に浮くホログラムタブレットを開き、情報を収集しはじめる。魔法少女ノーザンライト――公式サイトは、今風の女児向け実写ヒロイン特撮のようだ。イラストでの姿も描かれており、グッズは実写・イラスト双方で展開されているようである。
 ショーは土日を中心に定期的に行われており、野外が舞台になることもあるようだ。出演する役者たちの名前も公式サイトに書いてある。少女・親子向けではあるものの、大人への人気もしっかりとあるようだ。バランス的には、やや大人への人気が強めか……。
「どう? 相違なさそう?」
「問題ないかと」
 人数を確認するため、ひそひそ音声のティターニアに調べてもらう。今日、会場内にいる人々はそれよりも数が少ないようだが、いつものことなのだろう。
 ステージは最前列と舞台の間を広めに空けており、やや防犯意識が高いようだ。逃げていく観客のことを考えれば、戦うためのスペースも、避難経路も十分確保できる。

 さて、情報収集は済んだ。タブレットのホログラムが静かに消える。あとは……ショーを見届けて、デザイアモンスターを討伐することだけだ。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

架間・透空
※アドリブ連携等歓迎

……形は違えど、同じ|本物《ユメ》を志す身。
放っておくことなんて、できません。
彼女のステージ、なんとしてでも守ってみせます!

──決戦気象兵器を起動。
そこに搭載されたAIを活用し、ショーの会場周辺の情報収集に勤しみます。
あくまでこれは戦闘補助用ですが……
周囲の情報を収集・分析し、適切に判断する能力ならピカイチです。
怪しげな『悪役』さんらしき動きも、幾つか絞り込めるんじゃないでしょうか。
周囲をしっかり警戒します。

それはそれとして……折角のショーなんです。
ノーザンライトさんのイメージカラーのペンライトを持って応援しましょう。
魔法少女はペンライトで応援って相場で決まってるんです。

 形は違えど、同じ|本物《ユメ》を志す身。
 本物の魔法少女になりたい。その心こそが、人を変えるのだ。架間・透空 (|天駆翔姫《ハイペリヨン》・h07138)は胸の前でぐっと手を握り、そしてひとつ深呼吸をした。
「(放っておくことなんて、できません)」
 自身に降り掛かった不運。乗り越えてきた壁。そしてその元凶――。
 ……夢を壊すものに容赦はいらない! ――彼女のステージ、なんとしてでも守ってみせる。決意と共に、透空は強く頷いた。

 ――決戦気象兵器、起動。
 今回は攻撃ではなく、それに搭載されたAIを頼ったものである。
 ……見えるのは、そう大きくない舞台。非常口はひとつ。そして大きめの入口と、楽屋への扉……人数のキャパシティ的に、退路は足りるだろう。

 屋内の様子は普段通りといったところだ。透空が見たところでは、悪役を演じる人物も……今のところは、問題なく控えているようだ。楽屋の奥、おそらく着ぐるみらしき影が映る中で二人の人間が話し合いをしているように見える。そして、楽屋にいるひかるの姿も。
 怪しい動きをしている相手は居ないようだが……いつ『そういう相手』が現れても不自然ではないのが、√マスクド・ヒーローの怪人たちだ。
 ショーの運営に関わっている人数を把握することはできないが、状況把握としては十分だろう。
 警戒すべきは、ここからの相手の動き。ひかるを守るため、未来の魔法少女の夢を守るために、全力を出さなければ!

 それはそれとして……折角のショーだ。途中で邪魔が入るとしても、楽しまなければもったいない!!

 ショーの開幕前から、会場の周囲には控えめな人の集まりができている。バッジやアクリルキーホルダーをつけている一般人たちに、透空はそっと声をかけた。
「あの……初めて現地に来たんです。皆さんのペンライトのカラー、教えてもらえますか?」
「お、珍しいね! 学生さん? いいよ、単色? グラデ?」

 ……どうやら色彩は、青色を基調としたオーロラカラーのようである。輝くノーザンライト、その証にふさわしい。
 魔法少女はペンライトで応援と、相場が決まっているのだ! それはショーでも、映画館などでも変わりはない。
 透空は、同じ色のペンライトを手に取った。

 頑張れ、ノーザンライト! 思いの力は、輝きとなって降り注ぐ!
🔵​🔵​🔵​ 大成功

帆瀬・アスナ
ふぅん、魔法少女現象ねぇ。詳しくないけど私の力とは違う物みたいね。
まぁ、どうでもいいわ。心を狙う怪物が居るならその心に呼応した物語、、、『テイルズジェム』が手に入る可能性も高い。私もちょっぴり関わらせてもらうわ。

√能力【ネガ『アラビアンナイト』ドレス】
変身と同時に魅力の魔法で催眠を。押し通らせて貰うわ。
事前に台本や舞台上の様子を確認しておきましょう。

被害者はどうしましょうかね。遠目から眺めるだけでもいいのだけれど。
ふふっ、強い物語を魅せて頂戴ね。

※アレンジ歓迎

「ふぅん、|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》ねぇ」
 詳しくはないが、私の力とは違う物みたいね。独り言は小さく、会場の外観を見ながら帆瀬・アスナ(テイルズノワール・h12191)は息を吐く。別√から来た彼女にとって、異なる能力で変身する魔法少女というのはなかなか興味深いが。

「まぁ、どうでもいいわ」
 それはそれ、これはこれ。今は、さらりと流しておくべき問題だ。
「心を狙う怪物が居るならその心に呼応した物語……『テイルズジェム』が手に入る可能性も高い」
 ノーザンライトはまさしく、『悪の組織に植え付けられた悪の心』を打ち払う魔法少女。ならば自分が目的とする『それ』も手に入るかもしれない……となれば、ちょっぴり関わるのもやぶさかではなく。

 発動するは√能力――変身。『魔法少女テイルズノワール』。ネガ『アラビアンナイト』ドレス! ネガテイルズジェムから放たれた光は、アスナの能力を強く引き上げる。
 同時に発動した魅力の魔法と催眠効果で、ガードは『演目に新しい魔法少女が追加されるのか』程度の認識を持ちつつ、華やかな彼女をさらっと通した。

 通路に置かれている台本に目を通すと、今日の演目の内容が詳細に書かれている。
 魔法少女ノーザンライトが新たな敵と対峙し、苦戦する。だが、観客席から上がる声で力を得て勝利をおさめ、人を守る強い決心を心に持つ――という筋書きだ。
 強い心を持つというのなら、まさしく丁度よい演目。自分の目的とも合致する。
 そして舞台上の様子。今は打ち合わせで使われているようだが、それなりに広く、映像投影用のスクリーンが用意されている。これを使って、演出中に早着替えを行い、魔法少女の姿へ変身しているのだろう。

 そして、アスナは控室へ向かう……被害者になるであろうノーザンライト――ひかるを遠目に眺めるアスナ。熱心に、そして真面目に台本と向き合い、小さくセリフの確認をしているその姿。

「ふふっ、強い物語を魅せて頂戴ね」
 彼女のその力は、新たなテイルズジェムが生まれる源になるかもしれない。期待と共に、アスナはそっと控室の扉を閉じた。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

虚峰・サリィ
「魔法少女現象ねぇ……なにも魔法少女ショーの最中に起きなくてもいいでしょうに」

【行動】
私もショーマンの端くれ、主役の邪魔になるようなことは控えましょうか。
いざことが起こった時のために、観客の避難誘導の準備でもしておきましょ。
出入り口の位置と数の確認だとか、避難の経路に邪魔になりそうな物があったら端に寄せておくとか。
非常ボタンなんかを見つけておけば避難の時に有用かもしれないわねぇ。
地味な仕事だけど、たまにはこういう裏方仕事もいいものよ。

「ショーの主役は魔法少女だもの。今から魔女が出張るなんて、ショーマンシップに反するものね?」

【アドリブ、連携歓迎】

「|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》ねぇ……なにも魔法少女ショーの最中に起きなくてもいいでしょうに」
 ふうと息を吐き、周囲を見回す虚峰・サリィ(人間災厄『ウィッチ・ザ・ロマンシア』・h00411)。まったく困ったものだ、こんなに「都合よく」やられてしまっては、戦う以外の選択もしっかり取らなければならない。
 全力の少女。ショーマンの端くれとして、主役たる彼女の邪魔にならないよう、彼女は後方でショーの開演を待っていた。

 非常口、出入り口、楽屋への扉……最前列からステージまでは広めに取られている。デザイアモンスターが現れた際、すぐに動き出せば、観客の安全確保はできるだろう。ここなら十分に戦えるし、ノーザンライト――ひかるを守って戦えるだろう。
 後方には折りたたみの長机が置かれているが、これは邪魔にはならなそうだ。
 ともあれ最も問題なのは、会場の折りたたみ椅子だが――こればかりはショーの都合上、どうしようもない。
 ちらりと見回せば、非常ボタンと消火器が近くに置かれている。上手く使えば機材トラブルによる火事だとか、そういう「表向きの被害」だけで抑えられるか。

 サリィにしては、地味な仕事だ。だが、たまにはこういう裏方仕事もいいもの。
 ショーの開演前の準備、その雰囲気というものは心を昂らせるものだ。
 それが魔法少女による劇であったとしても、そしてライブだったとしても――。準備を整え、これから熱いスポットライトを浴びる。文字通りの熱と歓声を受けながら演じる点は、同じ。
 そしてそれを心を躍らせ待つ側の気持ちも、サリィは知っている。

「ショーの主役は魔法少女だもの」
 少女の輝く姿を見るために集まった人々。今頃、楽屋で緊張しているであろう『彼女』を思い、サリィは笑みを浮かべる。

「今から魔女が出張るなんて、ショーマンシップに反するものね?」
 ――魔法少女と魔女、その違いはどこにある。人を救うものとなれば、さらに。
 ともあれ愛らしい子のために、サリィは「そろそろショーが開演する」と告げる、控えめなブザー音を聞いた。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

赫夜・リツ
アドリブ連携○

まほう…しょうじょ…?
どうして急にそんな現象が発生し出したんだろうね
天使化事変みたいなことにならないといいけど…なんか心配だね
と、それは置いといて
どんなご当地ヒーローなのか公式サイトとSNSで調べよっと

魔法少女ノーザンライトかぁ
みんなのために健気にがんばる主人公なんだね
こういうご当地ならではのキャラっていいよね
地方によってモチーフとか盛り込んであって、見ていて楽しい
何か予告とかショートムービーもあったら、それも見ておこう
敵も面白そうなキャラいそうだしね

……。……ハッ!!
動画とか見た後、いつの間にかファンアートもいっぱい見ていた
これが…沼か…
キャラソン、ダウンロードしとこ

「まほう……しょうじょ……?」
 魔法少女です。さあ赫夜・リツ(人間災厄「ルベル」・h01323)くんもご一緒に、|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》!!

 唐突に発生した天使化事変とは異なり、水面下で実は起きていた、という奇妙な現象。覚醒する魔法少女たち、それを守ろうとするロボトロン。だがそれが、EDENの星詠みたちが感知できるほどの「数」として浮上した。
「……なんか心配だね」
 考えても仕方がない。悪い方向に進まなければ良いのだが――ところがどっこい、ここは√マスクド・ヒーロー。困った事に、悪の手引きはどこにでもある。

 さてまずは、どんなご当地ヒーローなのか公式サイトとSNSで調べよう!
 リツの検索ワードはもちろん、『魔法少女ノーザンライト』。オーロラの力で人助けをし、戦い、そして成長していく戦闘ヒロインだ。
 みんなのために健気にがんばる、明るく真っ直ぐな性格。
 普段はアイドルとして、そして実は家業は魚屋さん。木彫りのクマが好きらしい、明らかにご当地ならではのアイドル設定だ。

 ノーザンライト……ノルウェー……そういうことか!!
 しかしそれを主張しすぎず、設定として取り込んでいるところも面白い。

 動画サイトにはショーの予告やショート動画、主題歌のダンスビデオなどがアップされている。
 たとえば、敵幹部として出てくるクマをモチーフとしたキャラ。ゆるめなデザインなところに、子供向け特撮の味を感じる。
 もちろん大人向け需要も意識しているようで、ライバル枠な敵幹部の少女もおり、実は彼女は……など、ショート動画やサイトの予告だけでもなかなか時間は溶け……。
 指が勝手にスワイプを続け……。検索結果が埋まり始め……。

「……。……ハッ!!」
 いつの間にかファンアートにたどり着いて感銘を受けていたリツ、ようやく顔を上げた。
「これが……沼か……」
 あやうい。額の汗を拭ったリツ、ひとまず情報は集めた。これらの情報を使えば、本物の魔法少女として覚醒した彼女へ、何かアドバイスができるかもしれない。

 さて。
「キャラソン、ダウンロードしとこ」
 画面をタップ。輝け、ノーザンライト! 気付かぬうちにファンが増えてるっぽい!
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ディラン・ヴァルフリート
(本物、ですか)
善なる心。無辜の為に戦う正義と献身。
……何故、何の為に? 何の得があって?
未だ僕には理解し得ないもの
その資質の芽吹く瞬間が手掛かりになり得るなら……

ストレスなど後から幾らでも掛けられる要素です
今回はベストコンディションでのサンプルを取るとしましょう
予知時点で姿の見えない黒子が居た事も気掛かりですね
【覇刻】
装備[竜眼]《封印を解く+霊視》高次元からの俯瞰で一帯を警戒
ひかるさんの覚醒まで基本は静観しますが
人々に危害の及ぶ場合のみ金縛り拘束
及び[飛葬殲刃]を差し向け対処します

僕自身は……
《異形化》白い子犬に化け
【響刻】無害な錯覚付与や《第六感》で
警備を搔い潜りひかるさんに接近
"スカウトに来たものの相手が(まだ)魔法少女ではないので
手違い疑惑に悩むマスコット枠"の設定で布石がてら小芝居を。

『ぼくはテオ(※偽名)! ひかる、きみを助けにきたんだ!』
『……あれ、かんちがいかな? うーん、おかしいなぁ』
『あっ、ごめん! おしごとだよね?
 いってらっしゃい! みんなに夢をみせてあげて!』

「(本物、ですか)」
 善なる心。無辜の為に戦う、正義と献身。
 理由は分からない。考えて結果が出ないのだから、それは、不要なものなのではないか。少なくとも、ディラン・ヴァルフリート(|義善者《エンプティ》・h00631)にとって――現在は、理解し得ないものだ。
 何の為に。何の得があって。誰かのために?
 人を守り抜くことこそ『魔法少女』の、そして『ロボトロン』とやらの目的ならば。
 その資質の芽吹く瞬間が手掛かりになり得るなら……ああ、ここで「観劇」してもよいか。|もしかすれば《・・・・・・》、自分にも理解できるかもしれない。
 可能性だけが、そこにある。不可視である。だが、見えるようにする術もそこに。今回は「ベストコンディション」といこう。

 ――|覇刻《ロア》。
 一帯の警戒体制をさらに強化するための術。既に間取りなどは概ね把握できているが、これで『敵』となるものの隠れ場所は殆ど無くなった。

 高次元から観る世界というのは、どうにも玩具箱のようだ。箱庭。人々が忙しなく歩き回っている。着ぐるみや衣装の詰まった部屋、小道具が溢れそうになっている箱は、それこそ子供が適当に詰め込んだようなありさまだ。
 黒子は『今のところ』存在するが、彼にも警戒の目を向けていなければいけない。
 正確には、ひかるの――ノーザンライトの変身シーンで登場しなくなる者、すべてに。

 さて準備は万端か。次は自分自身の行動だ。
 ――異形化、|変身《・・》、ぽふんと煙を上げて。ディランが化けたのは、白い子犬のようなマスコットだった。首元にはノーザンライトのステッキについていた装飾と似たような宝石をつけた、可愛らしい姿。
 小さな体と警戒心を活かして警備を掻い潜り、そして……ひかるへと接触を試みる。

 それは、そう。『手違い疑惑に悩むマスコット枠』の設定――!

「――やあ、ぼくはテオ! ひかる、きみを助けにきたんだ!」
「ほぇ……えっ? なに……? お喋りするぬいぐるみ……?!」
 あるあるな展開。急に話しかけられたひかるは、目の前の光景に目をぱちくりさせた。
 ひかるはその白い子犬が『本物』なのか、それとも今後使われるロボットか何かなのか認識できず、困惑している様子だ。口元に手を当てて、混乱している。

 それを見た『テオ』は、首を傾げて目をぱちぱちさせる。
「……あれ、かんちがいかな? うーん、おかしいなぁ」
 もふもふの手を口元に当てる『テオ』。うーんと唸ったあとに、はっとした様子で顔を上げた。どうやらこの子は困っているらしい、そう感じたひかるは彼を見て、手を貸すかどうかを考えていたようだが……。

「あっ、ごめん! おしごとだよね?」
「う、うん。これからショーがあるんだ」
「そっか! いってらっしゃい! みんなに夢をみせてあげて!」
 ぱたぱた手を振るかわいらしいマスコット――だが、その裏で『テオ』が何を考えていたのかは、ひかるには分からない。

 ――ブザーが鳴る。
 まもなく開演となります。お早めにお席にてお待ち下さい――。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

アンブローズ・ラント
おや、ヒーローショーは聞いたことがあるけど、それを魔法少女がやってるのは珍しいね。
ぼくたちは見守るとしようか。スカーレット。きっと君も気にいるショーだとおもうよ。

見事な早業だねえ。ほら、見てご覧スカーレット。キラキラふりふりしていて、とても綺麗な衣装だよね。オーロラモチーフだなんて、とてもロマンチックでセンスがある。

きみもあんな衣装を着てみたいかい?
いいね。きっとスカーレットにもよく似合うと思うよ。今度機関の収容所の人達にお願いしてみようか。(眼窩に咲く花を撫でて楽しそうに)

「おや、ヒーローショーは聞いたことがあるけど、それを魔法少女がやってるのは珍しいね」
 同じ実写特撮といえど、ヒロインものとは。アンブローズ・ラント(庭師・h12489)、眼窩に咲く花へと語りかけている。異様な姿だが、ショーが始まる直前の後方座席……誰も気にはしない。

「ぼくたちは見守るとしようか。スカーレット。きっと君も気にいるショーだとおもうよ」

 斯くしてショーは始まった。はじめはひかる――ノーザンライトの日常から始まる。
 そして中盤、幹部の悪役が登場し、標的の女性へと悪の誘惑をかけるのだ。誰誰しも心に持つ虹色の力――そこから悪意を摘み取り、巨大な力に変える。それがノーザンライトの敵の設定だ。
 舞台の光が落ちる。騒ぐ声の演出とともに現れるは、『悪役』だ。
「おお、見事なものだね。すごく馴染んでる」
 スカーレットと共に観劇しているアンブローズは、優雅に、観客と共に拍手を。

『輝け、ノーザンライト!』
 舞台が暗くなりスクリーンには変身映像が流れている。が……ノーザンライトとして変身するための、衣装を引っ張るはずの黒子がいない。それに違和感を覚えたひかるだが、すぐに自分の衣装が変わっていることに気付き、前を向き直した。

「見事な早業だねえ。ほら、見てご覧スカーレット。キラキラふりふりしていて、とても綺麗な衣装だよね」
 それが『変身』であるとしたって、見事なものであった。暗闇の中で輝くオーロラの衣装。周囲から歓声が上がる。『新しい演出』として受け入れられたようだ。
「オーロラモチーフだなんて、とてもロマンチックでセンスがある」
 たっぷりのフリル、輝く虹色のこころ。彼女は『悪役』へ、強く叫ぶ。
『その悪行、ここまでよ! 彼女の|善意《虹色》、返してもらうわ!』

「きみもあんな衣装を着てみたいかい? いいね。きっとスカーレットにもよく似合うと思うよ」
 今度機関の収容所の人達にお願いしてみようか。眼窩に咲く花、それを撫でて楽しそうに微笑むアンブローズとは裏腹に、ショーは順調に……進んでいく。

「――くらえーっ! オーロラ★ストリーム!!」
 台本にない悪役へ叫ぶひかる――否、『ノーザンライト』。

 デザイアモンスターが――『悪役』が、強く腕を振りかぶった。
 引き裂かれるは舞台の幕。抉れた舞台。人々の悲鳴が響き渡り、そしてノーザンライトは思わず後退りをする。なんで、どうして。そう思っている間に、彼女にデザイアモンスターが迫る――!

「……大変なことになったね。手伝いに行こうか?」
🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 集団戦 『デザイアモンスター』


POW クレイヴィング・ダークネス
半径レベルm内の敵以外全て(無機物含む)の【欲望のオーラ】を増幅する。これを受けた対象は、死なない限り、外部から受けたあらゆる負傷・破壊・状態異常が、10分以内に全快する。
SPD ロンギング・アーム
【他のデザイアモンスター】と完全融合し、【巨大化した腕】による攻撃+空間引き寄せ能力を得る。また、シナリオで獲得した🔵と同回数まで、死後即座に蘇生する。
WIZ ヒュプノシス・デザイア
半径WIZm内の任意の有機物・無機物全てに【欲望のオーラ】を注ぎ、WIZ×1時間活動可能なエネルギーを与える。注ぐ[欲望のオーラ]を1体(人物・武器・乗騎等)に集中すると、対象を【デザイアモンスター】化して硬度強化と【暗黒】攻撃能力を与え、意思を抑え付けて術者の為に戦わせようとする事ができる。
イラスト ひろん
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「――くらえーっ! オーロラ★ストリーム!!」
 台本にない悪役へ叫ぶひかる――否、『ノーザンライト』。
 本来ならば退散していくはずの悪役は微動だにしない。

 悪役としての『予定外』。デザイアモンスターが強く腕を振りかぶる。引き裂かれる舞台の幕。抉れる舞台――!
 人々の悲鳴が響き渡り、ノーザンライトは思わず後退りをする。

 なんで、どうして。
 そう思っている間に、彼女にデザイアモンスターが迫る――!

 ――だが、避難誘導は完璧だ。警報が鳴り響き、EDENの呼びかけによって後方の人々から出口へと逃げていく。
 デザイアモンスターの一撃を回避した『ノーザンライト』は、自身のその体の軽さに戸惑いながらも……魔法の杖を強く握りしめた。
「どうして……なんで……!」
 困惑する彼女。そして舞台裏から溢れ出すは、新たなデザイアモンスター!

「――ひっ」
 |ひかる《ノーザンライト》が、小さく悲鳴を上げた。
 さあ、EDENの出番だ。大立ち回りを演じてやろう!
アリエル・スチュアート
『なるほど、人形の振りをしろと言ったのはこう言う事ですね、公爵!
魔法少女ノーザンライト!
ここはこのマジカルフェアリーメイド、ニアちゃん様がお助けしましょう!』
いや、違うんだけど。
と言うかあんたはバトルフェアリーメイドでしょ、何時からマジカルに…。

まあ良いわ、魔法少女の共闘は定番の展開だけど、ティターニアが魔法少女かは審議ね。
ただやる気だしドローン操縦の権限だけ渡してほっとくとして。
私自身は事前に調べたとおりに避難誘導を済ませるわ。
その後は遠距離からデザイアモンスターに対して高速詠唱の魔力溜めをした全力魔法を使いながら、ティターニアとの連携攻撃とノーザンライトに攻撃させない様に魔法で援護射撃ね。

『なるほど、人形の振りをしろと言ったのはこう言う事ですね、公爵!』
 健やかな電子音声が響き渡る。ようやく鞄から解き放たれたニアことティターニア――いや。
『魔法少女ノーザンライト! ここはこのマジカルフェアリーメイド、ニアちゃん様がお助けしましょう!』
 マジカルフェアリーメイドニアちゃん様(フルネーム詠唱)!
「いや、違うんだけど」
 アリエル・スチュアート(片赤翼の若き女公爵・h00868)からの冷静なツッコミが入るもティターニアはふんすふんすと鼻息が聞こえそうなほどやる気満々だ。電子音声なので音そのものは入っていないが。

「と言うかあんたはバトルフェアリーメイドでしょ、何時からマジカルに……」
 もしや『ノーザンライト』に感化されたのか。マジカルは時につよいゆめをあたえるため。
 魔法少女の共闘は定番の展開だが、ティターニアが魔法少女かは審議が必要である。
 魔法少女か? ……うーん、魔法少女だな! とりあえずやる気満々なので、ドローン操縦の権限だけ渡して放っておこう。あとは任せた。きっと上手いことやってくれるはずだ。

「さあ、こっちへ! 走らなくて大丈夫!」
 観客たちに避難を促すアリエル、ステージ上でひかるに襲いかかるデザイアモンスターをドローンで撹乱するティターニア。怯えながらも、眼の前の不思議な存在が自身の味方であることをひかるは理解したらしい。ティターニアの背後に隠れるようにして、彼女も上手く舞台の上で逃げてくれている。

「食らいな……さいっ!!」
 観客が途切れた隙に――高速で詠唱される呪文。放たれた魔力が弾丸となり、デザイアモンスターを射抜く!
『まだまだいっぱい溢れてきてますよーっ!』
 どこからなだれ込んできているのか、数の減らないデザイアモンスターたちを一掃しながら、アリエルはステージへ視線を向けた。
 ティターニアと連携しながら観客の避難誘導をし、隙あらば魔法を放つ。アリエルを脅威と感じたか、牙を向いた数匹のデザイアモンスターが彼女に迫るも、当然計算のうちだ。ひかるを、『ノーザンライト』を守るのならば好都合!
「まとめて処理してあげる!」
 再度アリエルから放たれた魔力の光を見て――ひかるは、改めて意識する。

 ――『魔法は実在するんだ』、と。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

真心・観千流
アドリブ連携歓迎
諦めないで!

そう叫びながら干渉弾頭の量子固定属性攻撃で空気の壁を作って欲望のオーラと敵を近づけないよう遮断するとひかるちゃんの側まで行き√能力を発動
付属する人格情報は彼女自身、奏円の音色も使い医術+狂気耐性で精神を落ち着かせつつ改めて自分の夢と向き合ってもらいましょう

貴女がなりたかったものは、こんな状況でも立ち上がるヒロインでしょう
貴女が積み重ね来たものは、こんな逆境で砕けるほど脆くはないでしょう
だから貴女は放てるはずです!

そう言って意思の抑えは行わず背中を叩き、私の記憶から再現した設定どおりのオーロラ★ストリームで相手を撃破してもらいましょう
なりたかったでは終わらせませんよ!

「――諦めないで!」
 ひかるとデザイアモンスターの間に割り込んでくるは真心・観千流(最果てと希望を宿す者・h00289)。不可視の障壁がデザイアモンスターの腕を跳ね除け、彼らが放つ禍々しいエネルギーを遮断する。迫る『悪役』から自分を守るその背中を見ながら、ひかるは驚いた様子で瞬きをしていた。
 ひかるが楽屋で見た少女だ。『ステージで会いましょう』――その真意は、もしかしてこれだったのだろうか。

「あなたは……」
「話は後です!」
 ひかるが口を開こうとするも、観千流はそれを遮る。……どこかから聞こえてくる、小さく、うつくしいオルゴールのような音色。耳を傾けている間にも、眼の前では目まぐるしく戦況が変化している。
 不思議と心が落ち着く。ゆっくりと、確かに、自分らしさが――恐怖や不安を打ち払おうと日々努力していたあの感覚が、戻ってくる。

 自分は今、どうして、こうなったんだっけ。どうして、逃げようとしていたんだろう。……怖かったから。
「貴女がなりたかったものは、こんな状況でも立ち上がるヒロインでしょう」
 そうだ。なりたかった、ずっと。
 足が震えている。それでも――なりたかったのは。
「……魔法少女、『ノーザンライト』」
 彼女ならきっと、立っている。

「貴女が積み重ねて来たものは、こんな逆境で砕けるほど脆くはないでしょう」
 立っている、その勇気があるのだ。崩れ落ちることなく、デザイアモンスターの前に立てている。それこそが証明!
「だから貴女は放てるはずです!」
 背中を叩かれ、ひかるは――『ノーザンライト』は頷いた。
「――わたしは! 『ノーザンライト』になるんだ!!」
 喉が張り裂けんばかりの叫びと共に向けられる杖。放たれるは――オーロラ★ストリーム!!
 周囲のデザイアモンスターを一掃する、最果ての地から放たれる極光。
 視界が白に焼き潰される――! あまりにもな威力と勢いにひかるの足元がふらつくのを観千流が支える。

「なりたかったでは終わらせませんよ!」
「――はいっ!」
 ……『ノーザンライト』は笑う。深く頷いて、杖を握りしめて。
 ――絶対、逃げたりなんかしない。この光を、手放さない!
🔵​🔵​🔵​ 大成功

架間・透空
※アドリブ連携等歓迎

奪わせはしません、その|虹色《かがやき》を!
がんばれ!!!!!ノーザンライト!!!!!

──変身、解除ッ!
女子中学生「架間・透空」の姿から、怪人「ハイペリヨン」へと姿を戻し……
決戦気象兵器を起動。
真っ先にひかるさんの下へ駆け出します。
怯えている彼女の事も、とても心配なので……
精一杯声を出して、ヒカルさんを……否、『ノーザンライト』を鼓舞します。

そして、自立思考砲台のレーザー射撃でモンスターさん達の動きを牽制しつつ、
隙が出来ましたら……本命の氷礫の散弾を叩きつけます!
……砕け散りなさい!ダイヤモンドダスト!

「がんばれ!! ノーザンライト!!」
 舞台に響き渡る声援。ノーザンライトは思わず声のした方へと振り向く。自分のイメージカラーのペンライトを掲げた少女が、声を張り上げていた。
 見覚えはない。――ただの観客のはずだった。だというのに、こんなことが――唇をきゅっと結び、杖を握りしめたひかる。だが、少女は他の『観客』とは、違った。ここに残っていることこそが、その証明。

「──変身、解除ッ!」
 少女は……怪人「ハイペリヨン」へと姿を戻した。架間・透空(|天駆翔姫《ハイペリヨン》・h07138)。
 決戦気象兵器、起動。
「奪わせはしません、その|虹色《かがやき》を!」
 ……ゆめを持っていた。ひかるが持っているものと似た、強いゆめを。その輝きが奪われるなど、二度とあってたまるものか!
 ひかるの元へ疾駆するハイペリヨン。……勇気は出たが、怯えが消えたわけではない。

 そんな彼女へ駆け寄り、ひかるとデザイアモンスターの間に立つ白い躰が、不気味な腕を振りかぶる敵の一撃を受け止める。
 その異形の姿に一瞬驚くも、『ノーザンライト』は彼女を理解した。自分を守ろうとしてくれている者たち――そのひとりだと。

 各々のデザイアモンスターが動き出した。ノーザンライトへ攻撃を加えようとするものをハイペリヨンは己の身体で打ち砕く。
 放たれた欲望のオーラが観客席に並んだ椅子に注がれる。新たなデザイアモンスターが生まれようとする――それを察知した自立思考砲台が、椅子を撃ち抜き牽制する。
 ――敵の動きが鈍った。今だ。
 本日の天気──雨のち霰!

「……砕け散りなさい! ダイヤモンドダスト!」
 氷礫の散弾。きらめく氷が砕け、四方八方へと散り、デザイアモンスターたちを切り刻み、時に殴打していく――!
 少女は、『ノーザンライト』はその輝きを見た。自分の目に反射する美しいひかりを。時に虹色に光る断面が、鋭く怪物たちへと突き刺さる。
 どのようなかたちであれ、ハイペリヨンは――透空は本物の『ヒーロー』だ。
 ……大丈夫だ。ひとりじゃない。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

アンブローズ・ラント
さて、楽しい舞台に水を差す輩には退場して頂かなくてはね、スカーレットもせっかく楽しんでいたんだから。

【装甲変形】で自身の憑依皮膚……茨で覆われた半身を壁のように変形させて、ノーザンライトを守ろう。

お嬢さん、大丈夫だよ。そんな顔をしなくても助けは来るから。ぼくらも含めて、ね(微笑んでみせて)

ふむ。融合されるのが良くなさそうだね。融合しそうな敵を【妖花大繁茂】で空間引き寄せしたり、絡めとったりして引き離しながら締め上げて攻撃していこう。

 さてはて楽しい舞台だった。拍手を贈れる状況ならばそうしたかったところだが、仕方がない。
 アンブローズ・ラント(庭師・h12489)は顎に手を当て、ふむと呟く。
 そして愛しの妖花をさらりと撫でた。

「水を差す輩には退場して頂かなくてはね。スカーレットもせっかく楽しんでいたんだから」
 ああ、けれど鉢植えに水を差すのなら、それこそ根腐れしない程度にやってもらえばよかったものを……。

 ――アンブローズの半身が茨に包まれる。瞬間……舞台は、茨の園と化した。
 ノーザンライトへ突撃しようとしたデザイアモンスター。それを茨が切り裂く。侵攻は阻まれた。
 茨に振り払われたデザイアモンスターが壁へ叩きつけられる。無惨な花のように潰れ――消えていく。

「お嬢さん、大丈夫だよ。そんな顔をしなくても助けは来るから」
 眼の前で起こった衝撃的な光景に、目を見開いていたノーザンライト。
 アンブローズは優雅に舞台へ上がる。己の半身たる妖花を愛でながら、ノーザンライトへ柔らかく声を掛けた。
「ぼくらも含めて、ね」
 微笑みは慈愛だ。その裏に何が隠されているのかはさておき……彼も『己の美学』を持つ味方なのだと、ノーザンライトは頷いた。

 デザイアモンスターが蠢く――手と手を繋ぎ、巨大化しようとする。そこへ茨が走った。
 咲き誇る荊棘。今にも融合しそうな『繋ぎ目』を狙い――切り裂く。さらに、その半分をアンブローズが引き寄せる――!
 ノーザンライトを守るために作られた『茨の生け垣』へと突っ込むこととなったデザイアモンスターたち。当然、ただではすまない。暴れれば暴れるほどに茨が絡み、そして締め上げられ、養分となりうつくしい花として生命力を失っていく。

「優雅な咲き方ではないけれど。お似合いの最後さ」
 スカーレットはどう思う? 独り言のようでそうではない。完全に融合した『スカーレット』は肯定を選んだ。それに笑みを深めながら、アンブローズはさらに腕を振るう。
 鮮やかに咲け、花園よ。少女と己に似合うよう、この舞台を染め上げてやれ。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

赫夜・リツ
アドリブ連携○

これが、プエリャマギカ・フェ…
ぐっ…噛んだ…じゃなくてっ
急いで助けに行かないと…!

…ノーザンライトさん、怪我はないようだけど
こんな事になって、だいぶ動揺しているね
ちょっと【緋色の舞】でヒイちゃんを召喚して
癒しの灯火でふんわりあたためてみよう

少しでも体の緊張が和らぐといいんだけど、どうかな?
あんな敵が出てきたら怖いですよね…
だけど、あなたはそれでも魔法の杖を投げ出したりしなかった
動画や歌にもあった通り、頑張り屋でカッコイイですね
とはいえ、あの敵はかなりイレギュラーな存在なので
ここは僕達に任せて下さい

ヒイちゃん、攻撃は僕とギョロで防ぐから
その間にモンスターの欲望を浄化の炎で鎮めて…!

「これが、プエリャマギカ・フェ……」
 赫夜・リツ(人間災厄「ルベル」・h01323)、噛んだ。見事に噛んだ。長く特殊な名前とはそういうものである。
「じゃなくてっ。急いで助けに行かないと……!」
 取り繕っても状況や噛んだ事実が変わるわけでもなし。
 ノーザンライトへ向かい羽ばたいたのは、ヒイちゃんこと炎の蝶だ。デザイアモンスターが放つ邪気に満ちた欲望のオーラを、きらめく炎が浄化していく――!
 炎の鱗粉が舞い散る中で、リツはノーザンライトの横に並び立つ。
「怪我はないみたいだね!」
「あ……あのっ、ありがとうございます!」
 頭を下げ……そして、デザイアモンスターへと向き直るノーザンライト。その表情には覚悟と、しかし確かな動揺が浮かんでいる。

 そんな彼女の周囲を、緋色の蝶がひらひらと舞う。まるで鼓舞するように。怖気で震えていた体が、灯火で暖かくなる。
 ノーザンライトは瞬きをして、リツを見た。

「どうかな? 緊張が和らぐといいんだけど」
「……安心しました。ありがとう、ございますっ」
 まだ、恐怖と戦っている。それでも前を向いている。あんなものが出てきたら、一般人なら誰でも怖いと思うはずだ。
 だが……彼女はそれでも。魔法の杖を投げ出したりしなかった。
「動画や歌にもあった通り、頑張り屋でカッコイイですね」
「え……えへ」
 ちょっと、照れた。かなり緊張が和らいだらしく、微笑むノーザンライト。とはいえ……。

「あの敵はかなりイレギュラーな存在なので……」
 |異形の腕《ギョロ》が肯定するように瞬きをする。そのまま迫りくるデザイアモンスターを力強く殴りつけ、舞台の端までぶっ飛ばす!
 そのまま、固まっていた他の個体へと突っ込んでいくデザイアモンスター。雪崩れるように倒れた彼らを確認してから、ちらりとリツはノーザンライトへ振り返った。
「ここは僕達に任せて下さい」
 きらきら輝く、明るく、うつくしい炎の鱗粉に包まれながら。ノーザンライトの視線は、デザイアモンスターを翻弄するように舞う蝶と、全身全霊で自分を守ろうとするリツに注がれている。

「――頑張って……!!」
 少女の声援が、舞台に響く。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

虚峰・サリィ
「ハロー、|魔法少女《リトルマギカ》。貴女のショーに素敵なBGMを届けに来たわぁ」

【行動】
今日のナンバーは『明星・一番星のカデンツァ』(歌唱、楽器演奏、全力魔法)
明星外装を纏って星光穿撃でデザイアモンスターを攻撃していくわぁ。
一番警戒しなきゃいけないのはノーザンライトがデザイアモンスター化されることよねぇ。
ノーザンライトを狙うデザイアモンスターがいたら優先的に排除しましょ。
そこらの無機物がデザイアモンスター化して攻撃してくるなら隔絶結界で防御よ。(オーラ防御、エネルギーバリア)
私は魔法少女じゃないけれど、EDENの先輩として後輩にいいとこ見せてあげないとね?

「中々にいい音鳴らしてたでしょ?」

「ハロー、|魔法少女《リトルマギカ》。貴女のショーに素敵なBGMを届けに来たわぁ」
 魔女の到来は、『魔法少女』にとって善きことか、悪しきことか。今回は当然、前者である。
 掻き鳴らせ、|ホワイトスター・トップテン《エレキギター》!! 自己紹介とばかりに軽快な音が響く。
 それと共に舞台に立つ虚峰・サリィ(人間災厄『ウィッチ・ザ・ロマンシア』・h00411)。

 さて今日のナンバーは、『|明星・一番星のカデンツァ《ナンバーワンシャイニースターカデンツァ》』――この舞台に贈る、とびきりの一曲だ!
 デザイアモンスターが迫る中、前奏が終わる。明星外装を纏ったサリィが、声を張り上げた。
『どこまでも自由に輝いて、夜を先駆ける一番星のように』
 それはオーロラの光にも負けぬほどの、うつくしい星。――|星光穿撃《ヴィーナスペネトレーション》、近距離から放たれる音響弾がデザイアモンスターの腹に大穴をブチ空ける!

 貫通した音響弾が爆ぜ、少し遠くにいたデザイアモンスターたちが四散する。サリィを見つめ、美しい歌唱に聞き入っていたノーザンライトが、はっとした様子で周囲を見る。
 デザイアモンスターの放つ欲望のオーラ。視認できるほど強いそれが、周囲の無機物へ注がれていく……!

『輝く貴女はナンバーワン、止められる奴はいない――』
 だがサリィは狼狽えない。己もまた、その星々のひとつ。止まる理由はない!
 ノーザンライトの手を引き、自分の側へと寄せ、そのまま歌い続ける。
 彼女の……サリィの歌声は、ノーザンライトの歌うアイドルソングとは違う。
『即興、独奏、明星、貴女の舞台――!』
 力強い歌声――声援。隔絶結界が、迫るデザイアモンスターの魔の手を弾き、そしてサリィの魔導弦が唸る! 弾ける音楽、デザイアモンスターにエネルギーが叩き込まれる。
 吹き飛ぶどころか、その場で四散し――床に溶けるように消えていく。

「私は魔法少女じゃないけれど、EDENの先輩として後輩にいいとこ見せてあげないとね?」
「EDEN……」
 ノーザンライトが小さく呟く。……このように力強い能力を持つ人々は、どうやらEDENと呼ばれているようだ。
 そうしている間に、サリィの演奏はクライマックスへ向かい――周囲のデザイアモンスターを一気に弾き飛ばす!
「中々にいい音鳴らしてたでしょ?」
 機嫌良く、帽子をつまみ一礼するサリィに、ノーザンライトは笑顔で頷いた。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

プラチナ・ポーラスタ
密かに舞台袖で『正義』のタロット魔法少女に変身よ。
ひかるが襲われる前にデザイアモンスターに『霊銃』の牽制射撃を浴びせる。

可愛い、かっこいい、絶対強い。シスター・ジャスティス!
名乗りを上げジャンプで舞台に上がるわ。
スポンサーの女の子は逃がしたと言っておきましょ(正体隠すスタンスなのよ)

恐怖・戸惑いを乗り越えろ。
魔法少女の台本はあなたが書け、なんて鼓舞するわよ。

やり方を示すように【雷霆万鈞】の弾丸でモンスターを爆撃。
ノーザンライトに帯電の加護もかけておく。
モンスターとの間に入っていつでも庇えるようにするわよ。
巨大腕を伸ばしてきたら『凛剣』で受け流し。

彼女の援護を信じてる。あなたの正義を成しなさい。

 舞台袖、一瞬――光が走った。
 雷の輝きと霊銃の弾丸がデザイアモンスターの脳天をブチ抜く! 爆発と同時に周囲がバチバチと帯電し、光り輝く舞台が生まれる。

「――可愛い、かっこいい、絶対強い」
 そんな中で、華麗なジャンプで舞台に上がった『魔法少女』は、霊銃を手の中でくるりと回し。
「シスター・ジャスティス!」
 正義の魔法少女、ここにあり。プラチナ・ポーラスタ(『|正義《ジャスティス》』の|魔法少女《タロット・シスターズ》・h01135)、堂々の登場だ!
 自身の体に電流が走る。びりびりと痺れる。
 だが、それが自分の力を引き出していると気付き、『ノーザンライト』は先輩魔法少女の横顔を見た。どこかで見た顔をしている気がして。プラチナに「あのっ」と声をかけるも。

「スポンサーの女の子は逃がしたわ」
 ぱちりとウインク。|プラチナ《ジャスティス》は、|魔法少女《タロット・シスターズ》は正体を明かさない!

「……怖いでしょ。戸惑ってる。でも、それを乗り越えることが大切だって、もう知ってるでしょう?」
 ――ノーザンライトは力強く頷く。逃げることは、もう選べないし、選ばない。それでもこの先に進むためには、どうしたらいいのか……それを、皆は示そうとしてくれている。
「魔法少女の『台本』はあなたが書くの」
 こういう、風に!
 打ち出された雷の弾丸。デザイアモンスターが昏倒した。
 ……だがその背後で、別の個体たちが手を組む。融合し、一体の巨大なデザイアモンスターへと変化していく――!

 巨大な腕が舞台を打ち壊さんとばかりに振るわれるも、|プラチナ《ジャスティス》の凛剣が受け流す。巨体ゆえか、その動きは鈍い。
 その腕へ――ノーザンライトが杖を叩きつける!
 奇妙な悲鳴を上げ、デザイアモンスターが腕を引っ込める。それを見て、ひかるは理解した。
 先程の電流は――|プラチナ《ジャスティス》の支援だ。これなら、少しは戦える!

「中々やるわね!」
 手を掲げる|プラチナ《ジャスティス》へハイタッチをして、自身へ迫るデザイアモンスターへ――杖を思い切り叩きつける!
「そうよ。――あなたの正義を成しなさい」
 先輩魔法少女の目の輝き、そしてその背は力強い。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

帆瀬・アスナ
事前に調べた台本を元に戦闘時のひかるの立ち位置から近づきやすい位置を調べて潜伏

戦闘の混乱の中近づいて
√能力【ニュー・ネガテイルズジェム】

「突然のトラブルに混乱した? 本物の怪物に恐怖した?
暗い心を持ったなら、私にその物語頂戴な」
台本の物語とひかるの心から新たなテイルズジェムを生み出し
ネガ『ノーザンライト』ドレスにチェンジ

ひかるの力でデザイアモンスターを誤認させ一部を自分の方に引きつける

「あはは、力ってこう使うのよ。」
新魔法『ネガ・オーロラ★ストーム』
目の前の敵を攻撃するわ

魔法少女としての力も違うし能力は奪った訳ではなく模倣

とはいえあまり歪められなかったしテイルズジェムはかーえそっ

※アレンジ歓迎

 物語は台本通りにはいかない。だが、立ち位置だけは『台本通り』だ――。
 帆瀬・アスナ(テイルズノワール・h12191)は、激しい戦闘の中で潜伏し、『その時』を待っていた。
 混乱する会場、暴れるデザイアモンスター。そして困惑しながら、恐怖しながらも、舞台に立ち続けることを選んだひかる――ノーザンライト。

 その隣へふっと近づいた『魔法少女』は、彼女の|物語《感情》を読み取った。
「突然のトラブルに混乱した? 本物の怪物に恐怖した?」
 ――唐突に話しかけられ困惑するノーザンライト。だが、アスナが――テイルズノワールが纏う衣装が『魔法少女』そのものであることを見て、呼吸を落ち着ける。
「……すごく、怖い」
 それは素直な感情。恐怖、困惑。今すぐにでも逃げ出したい。けれどそれは叶わない。ならば自分はどうすべきか……守られるだけでいいのか――そんな、ああ、暗い心だ――。
「暗い心を持ったなら、私にその|物語《・・》頂戴な」
 ――台本通り。普段と違う相手が現れ、苦戦を強いられるノーザンライト。そして彼女が持った心が、彼女の胸から弾き出されるように、暗い光として姿を表し。宝石へと姿を変える――!

「……見つけたわ」
 テイルズノワールが手に取った宝石が、光を帯びる。彼女が新たに纏うは、ネガ『ノーザンライト』ドレス――!
 夜空に舞う漆黒のきらめき。黒の極光が周囲を包み込む! ……デザイアモンスターたちが動き出した。テイルズノワールとノーザンライトを狙い、巨大化したデザイアモンスターが突っ込んでくる!

「あはは、力ってこう使うのよ?」
 先輩|魔法少女《・・・・》は、能力の使い方も一流だ。
 ノーザンライトの力を模倣し――さらに引き上げる。そして、撃ち放つ!
『ネガ・オーロラ★ストーム!』
 黒いオーロラの閃光。その中に星屑が散った。
 巨大なデザイアモンスターは、上半身を丸ごと持っていかれる。衝撃波で、周囲の敵も吹き飛んでいく。

 魔法の杖をくるりと回して、その杖に嵌められたネガテイルズジェムを眺めるテイルズノワール。
 ふうん、と唇を尖らせると、杖の宝石をかちりと外した。途端、本来の魔法少女としての衣装に戻った彼女。

「中々だけど、まだまだね」
 ノーザンライトに手渡されたのは、黒くきらめく宝石――だが、その奥には虹色が宿っている。
 ノーザンライトは驚いた様子で、瞬きを繰り返していた。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ディラン・ヴァルフリート
《異形化》マスコット演技は継続
【仁刻】ひかるさん本来の意思を測る為にも
オーラ付与は彼女を対象に含めず発動し敵√能力相殺に留めます

『その力……! やっぱり、ひかるが魔法少女だったんだね!』
『あれ……ちがうのかな? 怖い? 逃げたい?』
『痛いのも、危ないのも、イヤだもんね』
実際、暴力を愉しむのでもなければ
彼女の立場で戦う動機など無い筈ですが

適当に理解と肯定の言葉で落ち着かせた辺りで
攻撃からひかるさんを庇う形で吹き飛ばされましょう
彼女が逃げるなら僕自身は瓦礫にでも埋もれたまま
[飛葬殲刃]に[錬気竜勁]纏わせ敵を掃討。


※ひかるが戦うなら
『きみはまだ、力を得ただけの女の子だ』
『それでも、|魔法少女《本物》になるんだね。……本当に、いいの?』
『戦う理由を思い浮かべて。それがきみの力の源になるから』
仮に無力な端役が"本物"になるなら
その瞬間の全てを見逃さぬように。

加えて密かに【仁刻】強化を彼女にも適応
魔力の流れを《ハッキング》して技が形になるよう補助
《第六感》で|次《・》への警戒も抜かりなく。

『その力……! やっぱり、ひかるが魔法少女だったんだね!』
 ふわふわと飛んできた『テオ』に驚くひかる――ノーザンライト。
 デザイアモンスターの数はずいぶん減っていた。ここまでの戦いで、彼らも消耗しているのだ。
 ……テオによりさりげなく展開されたオーラが、デザイアモンスターたちの欲望のオーラを相殺する。

「……わかんない。まだ……」
『あれ……ちがうのかな? 怖い? 逃げたい?』
 だが少女は首を振る。ここにいなければならない。立っていなきゃ。だって私は、『|ノーザンライト《・・・・・・・》』だから。
『痛いのも、危ないのも、イヤだもんね』
 頷く。冷静になってみれば、あまりにも――おぞましい光景が広がっているのだ。謎の気持ち悪いモンスターが、自分を狙ってきている。
 こんなの、逃げない理由なんてない。捕まってしまえばどうなるか分からない。一撃を食らうだけできっと、自分は無事ではいられない……。

 ――彼女の言葉や動作を見ながら。適当に『魔法少女に話しかけるマスコット』という役割に徹しているのは、ディラン・ヴァルフリート(|義善者《エンプティ》・h00631)。
 ――実際。暴力を愉しむわけでもない。なら、彼女に戦う動機は無いはずだ。
 ――では、なぜここにいる?
 彼女の受け答えは矛盾している。怖いなら、痛いのが嫌なら、逃げればいい。それも選択だ。……なのに、なぜだ。
 ……話しているうちに迫ってきていたデザイアモンスターが、そのまま襲いかかってくる!
『あぶないっ!』
 テオは咄嗟を装って、その攻撃からひかるを庇って吹き飛ばされた。
 ――だがその腕を、『ノーザンライト』が掴む。

「大丈夫……私が、守るから!」
 決意は強く。それでも、脚は震える。
 魔法少女としての戦い方? そんなの演技でしか知らない。けれど今ここで、彼女は決意した。

『……きみはまだ、力を得ただけの女の子だ』
 ……テオが、ノーザンライトの身体性能を引き上げる。
『それでも、|魔法少女《本物》になるんだね。……本当に、いいの?』
 力強く頷く。握りしめていたテオの腕を離して、真っ直ぐにデザイアモンスターを睨みつける。
『――戦う理由を思い浮かべて。それがきみの力の源になるから』
 理由。そんなの、決まってる――。
「私は」
 そうだ。私はずっと、こう思ってた。

「|本物《魔法少女》に、なるんだ!!」

 絶叫にも似た響きが、会場に響いた。
 ――|生命《いのち》の本質は善であるか。
 その瞬間の全てを見逃さぬよう、『|テオ《ディラン》』はノーザンライトを見つめていた。

 少女の周りに光の粒子が散る。迫りくるデザイアモンスターを、使い方などわからない杖で殴りつけ、往なし、跳び越える――!
 自分がこれまでやってきた演技が、魔法少女らしい動きが――ディランが引き上げた身体性能によって発揮される。
 元より、歌って踊る魔法少女役! 体力的なトレーニングも、演技指導として受けた体術も、その心身に染み付いている! 引き上げられた身体能力で、打撃も通る。

 ……残り少なくなっていたデザイアモンスターたちが消えていく。ぜえぜえと呼吸をするノーザンライト。

 ――さて。ディランは『|次《・》』を、感じ取った。

『いやはや……お疲れ様です! 見事な公演でございますよォ、皆様ァ!!』
 ぱちぱちぱちぱち。――場違いな拍手が、会場に響き渡った。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『ジョン・ドゥ』


POW |悪の怪人化《悪堕ち》への誘い
【妖しく光る怪人化結晶 】を放ち、半径レベルm内の自分含む全員の【怪人化や悪堕ち】に対する抵抗力を10分の1にする。
SPD マジック☆ショー
【目くらましのトランプをばら撒く事 】により、視界内の敵1体を「周辺にある最も殺傷力の高い物体」で攻撃し、ダメージと状態異常【戦う理由や信念の喪失】(18日間回避率低下/効果累積)を与える。
WIZ マジック★ショー
自身を攻撃しようとした対象を、装備する【手品道具 】の射程まで跳躍した後先制攻撃する。その後、自身は【透明化マント】を纏い隠密状態になる(この一連の動作は行動を消費しない)。
イラスト 芋園缶
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

『いやはや……お疲れ様です! 見事な公演でございますよォ、皆様ァ!!』
 ぱちぱちぱちぱち。――場違いな拍手が、会場に響き渡った。
 ぱあん弾けるクラッカー! トランプ撒き散らしご登場!
 どなたか? 誰か? ワタクシです!!

 三対六本の腕の拍手は中々に喧しい。『ショー』に捧げるには相応しく――悍ましくもある音だった。
『う~ん本来ならもう少しサラ~ッととっ捕まえられる予定だったのですが厚い! お厚い!! なんともかんとも突破するには難しく。ザコに任せてはおけないったァ理解しましたとも、ええ、ええ!』
 語る語る、喧しい。『ノーザンライト』が驚きの目で見つめるは――怪人、ジョン・ドゥ!

 だが途端――すんと。
『まったくもって惜しい』
 冷たい声色が、舞台に響き渡った。しかし次の瞬間にはまたケタケタ上機嫌な笑い声が聞こえてくる。
『ノーザンライトの出番は終わりッ! 次はワタクシのショーをご覧あれ★』
「……いらない!」
 強く吐き出したノーザンライトの言葉に『エェ~?』とふざけた声で首を傾げるジョン・ドゥ。

「……私は、魔法少女『ノーザンライト』」
 きらり。輝くはオーロラの光。床一面を染めていく、極光の輝き――。
「応援の声を力にして、強く祈れば、その心は届くんだ」
 ――届け、私の思い。
 |迸る活力《身体能力強化》が、EDENに、星のように降り注ぐ!
赫夜・リツ
アドリブ連携○

ノーザンライトの出番は終わりッ!って言葉、聞き捨てならないね
僕らはノーザンライトさんのショーを見たくて守りたくて、ここにいる
とっ捕まえるなんて、させないよ

ありがとう、ノーザンライトさん
君の強い思い、届いたよ
湧き上がったこの力で、あの怪人と戦います…!

破壊の炎で目くらましのトランプを焼きながら【残光の軌跡】を発動
超高速でジョン・ドゥに近づき、異形の腕で片目を殴って破壊する
破壊後、即もう片方の目も狙うが
殺傷力の高い物体が迫ってきたら、世界の歪みか異形の腕で防ぐ

たとえ戦う理由や信念を失いそうになっても
ノーザンライトさんの極光の輝きと祈りを思い出し
再び戦う意志を奮い立たせて、立ち向かう

「ノーザンライトの出番は終わりッ! ……って言葉、聞き捨てならないね」
『おやあ観客さんの居残りです~??』
 ぐるり首を傾げるジョン・ドゥを睨みつける赫夜・リツ(人間災厄「ルベル」・h01323)。だがその視線も何のその、コミカルに、三対の肩をすくめている道化師は楽しげだ。喉の奥でクックッと笑うその様子は、『悪役』として相応しいのが腹立たしい!

「僕らはノーザンライトさんのショーを見たくて守りたくて、ここにいる」
 とっ捕まえるなんて、させない。――まるでオーロラのように光が広がる床を踏み、構えるリツ。
 顎を揉むジョン・ドゥは、展開されたフィールドを見る……それから、リツの後方で小さく唇を噛むノーザンライトへ。そして最後に、リツへと視線を戻した。

「ありがとう、ノーザンライトさん。君の強い思い、届いたよ」
 願いは強く、思いは力となって届く。
 遍く広がる輝きが、自分たちを包んでいる。
「湧き上がったこの力で、あの怪人と戦います……!」
 力強く頷いたノーザンライト。そして、声を張り上げる!
「頑張って……!」
 言葉は震えていても。輝きは、増すばかりだ――!

『……こ~~~~れは良いファンに恵まれましたねェ~~!! 惜しいッ尚更惜しいッ! 手に入れば相応だったはず!!』
 ――ジョン・ドゥが動いた。目くらましとしてばら撒かれるはトランプだ! 一瞬目を奪われるも、それを炎で焼き払いながら、リツは本体へと一瞬で距離を詰める。鋭く光る眼光が軌跡を描き、ジョン・ドゥの横っ面を力強く、殴りつけた!!
「あだァっ!!」
 右目が|ひとつ《・・・》潰れたが、まだコミカルな演技をする暇はあるらしい。残るふたつが細められる。二撃目を叩き込む直前――|瞳孔《虹彩》も|強膜《白目》もなく、その視線がリツの背後に向く。
「危ないっ!!」
 二撃目をブチ込んでやったのとほぼ同時に、ノーザンライトが叫んだ。リツがその声に振り返った瞬間、飛翔してくる物体に気がつく。
 ――マイクスタンドが槍のようにこちらへと飛翔してきている! 咄嗟に世界の歪みを展開し、切先を逸らすと、それはがすんと音を立ててステージの背景へ突き刺さった。

『あちゃあ、良いトコロだったのに! お邪魔虫!』
「どっちが虫かって聞いたら、貴方だってみんな言うと思うけど!」
 厚いボードを貫いたマイクスタンドを引き抜き、杖のようにくるりと回してはいポーズ。失敗しようが道化は道化! 光の当たらぬ虫と呼ばれようとも、スポットライトを浴びていることだけは同じか――いや。
「……君、たぶん物好きなファンはつくだろうけど」
 三発目のために構えられた、唸る剛腕。
「悪役ってのは主役を引き立てるものだよ!」
 それこそが『お約束』! 渾身のアッパーで、ジョン・ドゥの体が地に伏せる!
🔵​🔵​🔵​ 大成功

虚峰・サリィ
「ハロー、|道化師《ジェスター》。せっかく出てきた所悪いけど、今日は魔法少女のショーよ。道化師はお呼びでないの」

【行動】
さて、シメのナンバーはこれでいきましょう。『輪舞・朝まで踊れシンデレラ』(歌唱、全力魔法、楽器演奏)
超!ナイトフィーバーモードに変身してミュージックスタート。せっかく魔法少女の後輩がいるんだもの。変身シーンのお手本も見せておかないとね?
道化師の攻撃は隔絶結界を展開して防御よ(オーラ防御、エネルギーバリア)
はいはい、踊り子のいるステージに物を投げないように。マナー違反よぉ?

「さあ、踊りなさいな道化師。ステージの邪魔をしたんだもの、愉快な踊りで埋め合わせないとねぇ?」

アドリブ歓迎

「ハロー、|道化師《ジェスター》」
『ハロー|魔女《ウィッチ》!』
 虚峰・サリィ(人間災厄『ウィッチ・ザ・ロマンシア』・h00411)のご挨拶を真似るジョン・ドゥ。その仕草は実に腹立たしい。だが、そんな挑発に乗るほど、サリィは軽くない。

「……せっかく出てきた所悪いけど、今日は魔法少女のショーよ。道化師はお呼びでないの」
『音響はお呼ばれしているわけでございます? それはそれはなんとも羨ましいことで!』
 へし折れたマイクスタンドを六本の腕でくるくる器用に回しながら、ジョン・ドゥは楽しげに笑う。正確には呼ばれてはいない。だが、ノーザンライトに歓迎されている以上――この舞台で演奏する事への遠慮は不要!

「さて、シメのナンバーはこれでいきましょう」
 今夜最後の一曲はこれだ――『|輪舞・朝まで踊れシンデレラ《サタデーナイトシンデレラフィーバー》』!
 輝く夜と星々の光が収束し……次の瞬間、ギターの音が弾ければ、周囲に展開されるのは自律稼働するベース、ドラム、キーボード。
 ――歌姫はそう、サリィ。オーロラにも負けぬ|優美かつ派手なドレス《超! ナイトフィーバーモード》への変身だ!

 変身のお手本も見せたところで。
 背後で目を輝かせるノーザンライトにウインクをひとつ贈り、サリィは弦を爪弾く。

 ……踊りましょう、シンデレラ。十二時を過ぎても。愛しい王子様が目の前よ。
『――喧しい曲ッ!』
 トランプをばらまこうとした手が一瞬止まる。手の内を明かしてしまった手品師のように、誤魔化そうにもどうしようもない。
 ばら撒かれるトランプ。そして、先程から腕で弄んでいたマイクスタンドが投げつけられる。だが種は割れている! 隔絶結界が攻撃を阻み、弾き返す!

「はいはい、踊り子のいるステージに物を投げないように。マナー違反よぉ?」
 MC直々のご注意だ。どうにも足元がおぼつかない。手指が上手く動かない――否、それは。
 ――踊りましょう、シンデレラ。夜が明けるまで。ガラスの靴を脱いで!

『なんっ……でこうなるんですかねェ~~!?』
 中々お上手なステップではないか。踊りだす体を制御しようと必死だが、足元は既に音楽の支配下だ。ついでに言えば――。
「あっ、あのっ! わたっ、私もこれ、あの~っ!!」
 ……音楽を聞いているからには、ノーザンライトも踊ってしまう。振り付けはアドリブ、だがアイドルらしい洗練されたダンス。抵抗しようとしているジョン・ドゥと比べれば、実力は雲泥の差。月とスッポン、エトセトラ!
 それを見たサリィは「最高のダンスよ」なんて笑って、|道化師《ジェスター》へと視線を戻した。

「さあ、踊りなさいな道化師。ステージの邪魔をしたんだもの、愉快な踊りで埋め合わせないとねぇ?」
『どわァ~~ッ!?』
 もっともっと踊るといいわ。魔力弾が打ち出される。脚がもつれているジョン・ドゥがそれを避けられるはずもなく。魔力弾の直撃を受け、舞台の端まで吹っ飛ばされた!
🔵​🔵​🔵​ 大成功

アリエル・スチュアート
あら、遂に三流演出家のお出ましね。
それに、マジシャンだなんて魔法少女にとっても良い感じに噛ませ犬だわ。

とまあ開幕挑発はしたけど、油断はしないわよ。
フェアリーズとの連携攻撃は意識しながらも魔法少女ではないけど、魔法使いの先達としてノーザンライトを魅了しながら導いていくわ。
ジョンがどこに移動し隠れようが、魔力溜めをした全力魔法の魔導槍の光迅球で、隠れた先を予想しながら攻撃を仕掛けていくわ。
もし近づかれていたり、予測を外した場合はオーラ防御で対処よ。

魔法はなんだって出来るのよ。
それこそ、マジックだって魔法の一種ではあるけどね。
ノーザンライト、貴女はどんな魔法を使うのか、是非とも私にも見せて欲しいわね

「あら、遂に三流演出家のお出ましね」
『ここまでイイ感じに出来たんですよォ、せめて二流でお願いできますゥ?』
 おねが~い★……とばかりに六本の腕それぞれで指を組み媚びてみせるも、そんなものが通用するわけもなく。アリエル・スチュアート(片赤翼の若き女公爵・h00868)はふん、と軽くあしらった。

「マジシャンだなんて魔法少女にとっても良い感じに噛ませ犬だわ」
 よくある魔法少女もの未満じゃない? 美しく笑うアリエル。『ぐぎぎ~っ』なんて唸るが、ジョン・ドゥの余裕はまだ残っていそうだ。油断してはならない。

「それじゃ、頼んだわよ」
『了解です! ニアちゃん様にお任せあれ!』
 元気に返事をするはマジカルフェアリーメイドニアちゃん様(フルネーム詠唱)ことティターニア。展開されるフェアリーズ。『なんですそれ?』ってツラをしているジョン・ドゥは無視してよろしい。
 ……が、その動向は無視できない。
『ったく! 噛ませ犬だか猫だか散々な事を仰って! ワタクシ道化、もっと良い例えがあるでしょう!』
 何やらほざいておられるが、これも時間稼ぎのひとつだろう。アリエルの手に現れるは魔導槍「グリモワールランス」。ジョン・ドゥの話を聞き終える前に、飛び出していく!

『おっと失敬!』
 振り払った槍の一撃はジョン・ドゥには届かなかった。代わりにアリエルを狙い放たれたトランプ。だが、避けられるのも反撃を受けるのも――想定のうち。トランプを纏うオーラが弾き落とす!
『アッハッハ! いやはや当たるとマジで痛そうですねそれ! 振り回すのをやめていただいてもォ~~?』
「無理な話ね!」
 透明化したジョン・ドゥが笑っているが……ドローンたちは見逃さない。
 彼が立つその場所――足元に『オーロラの揺らぎ』が生まれていることを。ノーザンライトの加護、その影響を受けていない場所があるのなら!
 フェアリーズが放つレーザーが彼の足を狙い放たれる!
『ギャッ!?』
 思わず飛び跳ねたジョン・ドゥ。その瞬間姿を表した彼に、魔力をチャージしていたアリエルの光迅球が叩き込まれた!
『予想通りコワイ!!』
 道化、楽しげでなによりだ。衣装が焦げるような匂いを漂わせながら、なんとかかわすも、アリエルの二撃目! 攻撃を受けたジョン・ドゥが、その衝撃で遠くへ転がる。
 その中――背後で戦いを見守っているノーザンライトに、アリエルは声をかける。

「魔法はなんだって出来るのよ」
 そう、何だって。願えば叶う、それを魔法と呼ばず、何と呼ぼうか。
「それこそ、マジックだって魔法の一種ではあるけどね」
 苦痛で蹲っている、|アレ《道化》のマジックはともかく。
「ノーザンライト、貴女はどんな魔法を使うのか、是非とも私にも見せて欲しいわね」
 振り返った先のノーザンライト。力強く頷き……そして、祈る。EDENの無事を――魔法少女として。
 ステージはさらに、輝きを増していく!
🔵​🔵​🔵​ 大成功

帆瀬・アスナ
あははっ
あの怪人、面白いぐらい思いっきり拒否られてるじゃない。薄ら笑いで効いてるか効いてないのかよく分からないのが逆にシュールね。

でもそうね。歪ませるにしても、そのまま見るにしても怪人のショウよりノーザンライトのショウの方が楽しそうだわ。
ねぇ、観客のみんなもそう思うわよね。
√能力【小型ヤブレター召喚】使用
ショウを台無しにされたせいで、避難した観客達から生まれる暗い心を使ってヤブレター達を生み出すわ。

目くらましのトランプの中、相手の攻撃をヤブレターで肩代わり。攻撃が当たった感覚だけ与えつつ、隙をついて魔法攻撃よ。

※アレンジ歓迎

「あははっ、あの怪人、面白いぐらい思いっきり拒否られてるじゃない」
 仮面に隠れた顔の下がどうなっているのかはご存知でないが、薄ら笑いの張り付いたそのツラだ。
「効いてるか効いてないのかよく分からないのが逆にシュールね」
 帆瀬・アスナ(テイルズノワール・h12191)――テイルズノワールは楽しげに笑う。

「でもそうね。歪ませるにしても、そのまま見るにしても……」
『しても〜??』
 目の前の怪人はおちゃらけた様子で指を組む。まるでお願い事でもするかのように。しかしテイルズノワールはそれを一笑に付し。
「怪人のショウより、ノーザンライトのショウの方が楽しそうだわ」
『……でしょうねェ〜〜!』
 案の定とばかりに派手に体を反らせて笑うジョン・ドゥ。まったく腹の立つ動作をするものだが、もはやこのノリにも慣れたものだ。怪人というものは、道化というものはそういうもの。コミカルな動きで誤魔化そうとも――その殺意、隠しきれてはいない!

 さて、楽しいといえば、だ。せっかくのショウを台無しにされたのだ――この場に集まっている念は、相当な数。テイルズノワールは口元に手を当てて、くすりと笑った。
「――ねぇ、観客のみんなもそう思うわよね」
 ……凝り固まっていた『感情』が姿を表す。じわり床から滲んでくる暗い心のエネルギーが、怪物を生み出す――!
『なっ……コレは!!』
 叫んだ直後、ジョン・ドゥへと突撃してくるのは『ヤブレター』! 淡い構造色を持つ大きな鴉の形を取った群れが、怨嗟のままに会場内を飛び回る!
 舞台から避難した観客たち、その暗い心から生み出されたヤブレター。その数――大量! 数えることなど諦めたほうが良い。

「台無しにしてくれてありがとう、とでも言っておこうかしら」
 想定以上の数が生まれた、鴉の姿をしたヤブレターたち。テイルズノワールは、静かにジョン・ドゥを指差した。その指示に従い、飛び交っていたヤブレターたちもジョン・ドゥへ襲いかかっていく!

『このッ! 何ですかこんな鳥ごときィ!』
 六本の腕で鴉を叩き落とすも、一体一体の能力は、そこらの鍛えた一般人よりも上だ。中々振りほどけないでいる彼にさらにヤブレターの群れが襲いかかる!
 本体たるテイルズノワールを狙い、トランプで目眩ましを仕掛けるも――そのトランプすら、くちばしで突かれる有様だ!

 テイルズノワールは、自身へ落下してきたステージライトをヤブレターの群れに受け止めさせる。
 瞬間、何かを察知したようにヤブレターたちがジョン・ドゥから離れていく。
『やれやれ、一張羅がぼろぼろじゃあないです……か』
 ……直後、怪人が見たものは、テイルズノワールの杖から放たれる暗いエネルギー。霊力の込められた魔法が、ジョン・ドゥの腹へと強い一撃を食らわせ、壁へ磔にするほど派手に放たれた!

「あははっ――あっけないわね? もっと上手に踊ったらどう?」
 優雅に笑うテイルズノワールは無傷。片や、ぼろぼろのジョン・ドゥ……!
「これが……魔法少女の、戦い方……?」
 驚きを隠せない、後方のノーザンライト。少し特殊ではあるが、これもまた『魔法少女』のかたちのひとつだ。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

架間・透空
ええ……その通りです、ノーザンライト。

私たちのステージは、ここからです!

──変身ッ!
歌と共に、熱く高鳴る胸の鼓動が、私を変えてくれる
そう、私たちはひとりじゃない
頑張れって、応援してくれる人がいるから
私たちは、どこまでだって輝ける!

迸る活力を手に、突き進む

そして……ヒーローショーには、悪役さんの存在だって必要不可欠
だから、あなたの力もお借りしますよ、そこの怪人さん!

魔法少女と、怪人
相反する二つの力を用いて、怪人さんと近接戦闘を繰り広げます
変身できる時間は短いですけど、その瞬くほどの輝きさえあれば、今はもう十分!
だって、私は一人じゃないから!

さあ、ショータイムです!

「ええ……その通りです、ノーザンライト」
 思いの力は、確かに受け取った。EDENは今、迸る活力、輝きの中にある。
 オーロラの中で、怪人は悔しそうに地団駄を踏んでいる。そんなジョン・ドゥを睨みつけながら、|白い怪人《・・・・》はノーザンライトの言葉に力強く頷いた。

「私たちのステージは、ここからです!」
 ……架間・透空(|天駆翔姫《ハイペリヨン》・h07138)は叫ぶ。

「――変身ッ!」
 それは、|天駆翔姫《ハイペリヨン》。息を吸い込み、喉を鳴らす――全身全霊、己の呼吸で。
 憧れを、憧れで終わらせたりなんかしない。高鳴る鼓動が私を変える。
 そう。この歌と同じだ!
「私たちはひとりじゃない」
 強く頷くノーザンライト。|天駆翔姫《ハイペリヨン》――透空の歌声に負けぬように、叫ぶ!
「頑張って――!!」
 応援する声がある限り。私たちは、どこまでだって輝ける!

『ぐっ……ぬぬぬ……どいつもこいつも! 希望に溢れてて嫌ンなっちゃいますねェ!!』
 ジョン・ドゥが苛立った様子で、三対六本の腕それぞれにトランプのカードを広げて手に取った。ヒーローショーは、悪役の存在だって必要不可欠だ。となれば――。
「あなたの力もお借りしますよ、そこの怪人さん!」
 牽制として天からレーザーを放つ透空。それに反応し、ジョン・ドゥは手にしたトランプを投げつけた。
 だがそこにさらに割り込むようにして、透空の姿が消えた。透明化した直後、位置が特定できているジョン・ドゥへ食らわせる、渾身の一撃!

『――このっ! 今のワタクシのマネですか!? マネをするのはワタクシ側だけで十分なのですが!!』
「まったく道理が通ってませんねっ!」
 透明化したとはいえ、近距離にいることは確か。半ばがむしゃらに振るわれたジョン・ドゥの腕を掴み、そのまま受け流す!
 ――怪人と魔法少女。そのふたつの力を宿す|天駆翔姫《ハイペリヨン》。焦っているジョン・ドゥに遅れを取るわけはない!!
『――あだァッ!?』
 コミカルな悲鳴だが、肘関節から怪人の腕がへし折れた。痛みに怯んでいるうちに、ジョン・ドゥの腕を掴んだままその腹へと膝を打ち込む!
 ごほっと肺から息を絞り出すような声。だが怪人は次の瞬間にはぐっと体勢を立て直し、二本の腕で透空の頭を掴もうとするも――空振り! 横薙ぎに繰り出された透空の蹴りが炸裂する――!

『づっ、おっ、とっと……クソがッ、たかが名の知れぬ怪人の一体のくせに……!』
「あなたにとっては、そうかもしれません」
 ジョン・ドゥのセリフは、完全に負け惜しみのそれだ――|天駆翔姫《ハイペリヨン》の変身が『解除』される。元の怪人の姿に戻った彼女を包むオーロラ。白い躯体を鮮やかに照らす……『光』だ。
 誰に知られていようが、いまいが――関係ない。今ここで歌い踊る彼女たちこそが、この舞台の|主役《・・》だ!
 だって、私は一人じゃないから!

「さあ、ショータイムです!」
 熱く、高鳴る胸を、もっともっと響かせて。この世界をまばゆい『光』で満たすんだ!!
🔵​🔵​🔵​ 大成功

プラチナ・ポーラスタ
公演の労いありがとう。
観覧料は|怪人《やられ役》の仕事で払っていただくわ。
ジョン・ドゥのノリに合わせてあげるわ。互いに本心は冷徹でしょうけど。

トランプがばら撒かれたらノーザンライトに警告。少し派手にいくわよ。
『霊銃』から威力弱で炸裂弾をぶっ放して衝撃波でトランプを吹き飛ばすわ。
視界さえ開ければ攻撃手段を『凛剣』で受け流すだけよ。

ノーザンライトに援護は任せた。
魔法攻撃で援護射撃してくれてもよくってよ。色々試して欲しいものね。
私はジョンに【凄凛】の一突きを打ち込んであげる。
怪人らしく捨て台詞吐いて帰れってね。

ノーザンライトには良かった点・改善点を伝えて颯爽と去って…変身解いて避難組に紛れ込むわよ。

 響き渡った拍手の音。それに応えぬ演者はいない。
「公演の労いありがとう」
 とはいえ、それは皮肉たっぷり。優雅に軽くカーテシー、プラチナ・ポーラスタ(『|正義《ジャスティス》』の|魔法少女《タロット・シスターズ》・h01135)――シスター・ジャスティス!
「観覧料は|怪人《やられ役》の仕事で払っていただくわ」
 構えた凛剣、切先はジョン・ドゥへ。ずいぶんとボロくなってきた衣装を手で軽く払いながら、彼ははぁ~……と長いため息を吐く。
『まァ~~ったく……やられ役にも種類ってのがあるんですよォ!』
 切られ役とか? その回の首領とか? 三対の肩をすくめ、ジョン・ドゥは疲弊した様子でため息を吐くが、それも本心ではないだろう。虎視眈々と隙を伺っているはずだ。だがそのノリに合わせてやれば多少、お喋りの間に隙が出来る――!

『それではッ! 悪役らしく派手に参りまショウ!!』
 洒落でも言っているつもりなのか、カタコトの語尾と共にトランプがばら撒かれる。
「ノーザンライト! しっかり下がってて!」
「はいっ!」
 ノーザンライトに声をかけ、構えるは霊銃! 狙うはジョン・ドゥ本体ではない。
「派手に行くわよッ!」
 炸裂弾で、トランプが広がる前に『潰す』! 広がった衝撃波がトランプを四方八方へ散らし、目眩ましの役割を無くす。
 飛んできた会場の折りたたみ椅子を凛剣で両断し受け流すと、開けた視界の中に見えるジョン・ドゥへ、シスター・ジャスティスは一直線に駆けていく――!

「お願い……私に、私たちに、力を貸して!」
 杖を振っても魔法は出ない。それでも……杖を強く握りしめ、願うノーザンライト。願えば願うほど輝きに溢れる舞台を、シスター・ジャスティスは疾駆し、強烈な一撃が道化師へと刻み込まれた――!!
『ど、あぁ――!?』
 信じる正義を、貫き通す。腹へと深々と刺さり、そして払われる切先!
 傷口から血液のように紙吹雪が散り、ジョン・ドゥが飛び跳ねるようにして後退する。距離を取った彼は、自分の負った傷を抑え――そして息を切らしながら、ぜえぜえと肩で呼吸している。

『このっ……この、ワタクシが、|敗北《負ける》――?』
 やられ役なのはご存知なはずだった。それでも叩き込まれた思考、歯ぎしりの音が仮面の奥から聞こえてくる。

「怪人らしく捨て台詞吐いて帰りなさい」
 光り輝く剣は、怪人にひとつの思考を植え付けた。敗北への恐怖だ。何度死に、何度蘇ろうとも――これまでほとんど覚えたことのないそれが、自身の中で増幅する――!

「……さて! 私の出番はここまで!」
 ショーの主役はノーザンライトなんだから。
「でも、もっと胸を張ったほうがいいわ。腰が引けてちゃカッコ悪いわよ!」
 シスター・ジャスティスは、ノーザンライトにウインクする。途端、彼女を包み込む光。眩しさに目を閉じたノーザンライト。
 次に目を開けたときには、彼女の――プラチナの姿はどこにもない。会場から外へ出た彼女は、未来の魔法少女を一瞥して舞台から去った。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ディラン・ヴァルフリート
(決意で本物に成れれば苦労は無い、と言うのに……)
自分には何が足りないのか
自分に持ち得ない"それ"は何処から来ているのか
……やはり理解は出来ずとも
見届けた一部始終がいつか、欲するものへの糧となるなら。

見たところ彼女の能力は支援寄り、
目覚めたてである事も加味すれば
モンスター撃破だけでも健闘の部類でしょう
返り討ちの矢面に立たせる旨味もありませんね

「……貴女に感謝を、ノーザンライト。
おかげで……本来の姿に戻れました」
という設定でマスコット状態から普段の人間態に。
敵の動きは《第六感》先読み
[断界]《オーラ防御+受け流し》で
魔法少女にも危害の及ばぬよう攻撃に対処します
ただし敵√能力以外。
僕自身は怪人化も悪堕ちも今更ですし……

「……貴女を、信じています」
魔法少女には尤もらしい戯言を。
怒り、嫌悪、怯え、不信……内なる悪に何故従わないのか
それを凌駕する善とは何なのか
少しでも手掛かりを得る為に。
結果はどうあれ、見届ければ道化は用済みです

【威刻】X=1で上空に展開
標的以外は透過する閃光に巻き添えの考慮は無用
支援砲撃に利用しつつ【省刻】
此処まで防いできた敵の攻撃に適応し
正面から捻じ伏せましょう

撃破後は事後処理と……
今後の活動までサポート出来る訳ではないので
今回駆け付けられなかった手近なロボトロンの紹介と
此方の連絡先くらいは渡しておきましょうか
いずれ、また壁にぶつかった時
欠落を克服する足しと出来るように。

 決意で本物に成れれば苦労は無い。
 決意で欠落が埋まるか? 否だ。努力で埋まるか。否である。では、何なら『叶う』?
 自分には何が足りていないのか。己が持ち得ぬ『それ』は何処から来ているのか……。
 ――理解は出来ないが、見届けたあの一瞬は、欲するものへの糧となる。

 子犬のようなマスコット――『テオ』は、『本物』となった魔法少女の光に包まれながら考える。
 支援の能力か。自らの体に迸る力。『理由』にできるそれを使い、『テオ』はゆっくりと立ち上がる。
 覚醒したばかりで、デザイアモンスターを撃破した。それだけでも健闘だ。
 返り討ちの矢面に立たせる旨味はない。

 虹色の光に包まれ、『テオ』の姿が変化していくのを、ノーザンライトは直視する。子犬のような姿だった彼が、ヒトの姿へと|戻って《・・・》いく。
「……貴女に感謝を、ノーザンライト。おかげで……本来の姿に戻れました」
 ディラン・ヴァルフリート(|義善者《エンプティ》・h00631)はひとつの嘘をつきながら、ノーザンライトの前に立つ。

『やはり、ただのヌイグルミじゃあありませんでしたねェ……』
 ――道化とはいえ、『|お決まりごと《・・・・・・》』を守らないような怪人ではない。帽子を深く被り直したジョン・ドゥは小さく舌打ちし、バッとその手をディランに突きつけるように前へ出す。そこへ暗い光が集まり――結晶化するのは、悪の道へと誘うための結晶――!

 だが、先手は既に打ってある。断界。自らとノーザンライトを包むオーラが、きらめく極光の床と共に輝いた。
 ――自分自身は『怪人化』も『悪堕ち』も今更――無意味。『あれ』が放つ光を見ても、何の効果もない。だがノーザンライトは……ひかるは違う。
『魔法少女。魔法少女ねえ! 雑魚を倒すので精一杯な? 魔法のひとつもこんな浅~い光だけ! コチラ側へ来ればもっと――ええ、それこそ、ノーザンライト! その目で見てきた、EDENの能力全てが手に入ると言っても過言ではない!!』
 杖を必死に握りしめ、歯を食いしばって――ジョン・ドゥを、真っ直ぐに見つめている。誘う声も決まりごとのようなもの。ディランはこの舞台を俯瞰するかのようにして、状況を見ていた。

「……貴女を、信じています」
 だからこそ、尤もらしい戯言を。尤もらしい『勇気』を。怒り、嫌悪、怯え、不信……。
「私は」
 ノーザンライト――ひかるは小さく声を漏らす。少女らしい、高く、けれど震えた声で。
 内なる悪に従わない理由は何か――それを凌駕する善とは何なのか。
 少しでも手掛かりを得る為に。

「私は、|本物《・・》になるって決めたんだ!」
 叫びだ。心の底からの。ばきりとヒビが入った結晶――目を見開いたジョン・ドゥ。瞬間、結晶が砕け散る!
『――あーあーイヤんなっちゃいますねェ! 何が信頼だ何が本物だ! 今だって本物未満のくせにッ!!』
 さて、喚く道化は用済みとなった。結果がどうあれそうなる運命。

 【|威刻《ロア》】――舞台の上に現れるは、多頭竜! 放たれる滅却の閃光がジョン・ドゥへと襲いかかる! ディランとノーザンライトも巻き込まれかねない範囲だが、対象以外への攻撃能力がない閃光だ。その心配はない。ただ少し、眩しいだけ――。
 支援砲撃としては、やや威力が高いか。身動きが取れず防御に徹するジョン・ドゥへ、次の【|省刻《ロア》】が襲いかかる。
「――見るべきは見た」
 お前の攻撃も、お前の言葉も、何もかも。真正面から接近するディランの気配が走る。攻撃ではなく抵抗のために広げられた腕だったが、その先が|失せた《・・・》。
『――!!』
 腕の断裂に、息を呑む声。遅れて、衝撃が襲う。轟音。閃光が去った後に残されていたのは、舞台の端まで跳ね飛ばされ蹲っているジョン・ドゥだ。

「潮時ですね」
 彼女が魔法少女として生きるならば。EDENとして、√能力者として覚醒するのならば、『欠落』は避けては通れぬ問題だ。
 いずれ、また壁にぶつかった時。欠落を克服する足しと出来るように。ディランは真っ直ぐとジョン・ドゥの様子を窺っている。……ディランは後ろ手に、ノーザンライトへ紙を渡す。それに書かれているのは、彼女を支援するための情報の数々。

 ようやく起き上がったジョン・ドゥは、戦意だけは十分だが――もはや虫の息だ。
 終劇は近い。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

真心・観千流
アドリブ連携歓迎
OK!気合は入ったようですねノーザンライトちゃん!
それでは最後は派手な殺陣で〆ましょうか!

√能力を発動したら強化された身体能力で素早く踏み込みルートブレイカーで怪人化結晶を破壊して無効化
情報収集で僅かな敵の動きから次の行動を予測し精霊銃で逃げる可能性のある場所を撃って牽制
動けなくなった相手に雷霆万鈞を撃ち込みダメージを与えながら自らの能力を強化
学習力+武器改造で帯びた電気を自らの加速に回し翔刃の一振りで一閃
弱った所にアルトニウム光線を放ちトドメと行きましょう!

ちょっとジャンルは違うかもしれませんがこれも立派なヒロインショー!
怪しい奇術師はご退場願いましょうか!

「OK! 気合は入ったようですねノーザンライトちゃん!」
「はいっ!」
 明るく元気な返事が返ってくる。きらめく会場、真心・観千流(最果てと希望を宿す者・h00289)と共に立つノーザンライトは、観千流に強く頷いた。

「それでは最後は派手な殺陣で〆ましょうか!」
『ぐぬっ……』
 散々な有様だが、ここで退いては|悪の組織《プラグマ》としての意地と根性が許さない――!
『ではお見せしましょう、我々のやり方を――!!』
 半ば叫ぶように、己が手を高く掲げるジョン・ドゥ。その手の先に生まれるは、怪人化結晶――『正義の心』を奪うための宝石! だが、演技じみた所作に集中している彼は気付けなかった。オーロラの中を駆ける観千流の姿に!

「はい残念ッ!」
 ばきん。砕け散った結晶。怪しい光が霧散し、ジョン・ドゥが『なっ!?』と驚きの声を上げた。だが、狼狽えている場合ではないと理解したのか、怪人はすぐさま観千流へ蹴りを繰り出す。それすら予測していた観千流が、繰り出される脚を踏み台にして飛び上がり、精霊銃で追撃を叩き込む!

『ぐっ、この小娘めッ、小癪ゥ!!』
「三下のセリフですね! 負けフラグを立ててることに気づいたほうが良いですよッ!」
 やや距離の離れた場所へ降り立った観千流。次の攻撃までは、間があるはずだ――ジョン・ドゥはそう考えていた。だが。

 ――|基底兵装・連撃《ベーシック・コンビネーション》。
 エレメンタルバレット――雷霆万鈞!! 精霊銃から放たれた弾丸がジョン・ドゥの肩のひとつを貫き、そのまま燃焼させる!
『なっ!? ナニッ……何が起きて――』
「道化師なのに、マジックの種明かしを求めるんですか?」
 それはまさしく、『規格外』の√能力だ。己の持つ技術と知識にある√能力、それを交互に繰り出す――場を制圧するにはうってつけの、過剰戦力だ!
 観千流は笑みを浮かべると、その場に広がるオーロラと雷の後押しを受け、己の武器を『チューニング』する。何が起こったのか分からないまま、ジョン・ドゥは置いてけぼりだ。加速した翔刃の剣閃が腕を叩き切る!!

「……すごい」
 呟いたノーザンライト。杖を握りしめ、目の前で繰り広げられる光景に唇を薄く開け、目を輝かせている。
 彼ら――EDENは、何者なのか。
「それじゃあ、最後は正義の味方らしく行きましょう! ――怪しい奇術師は、ご退場願いましょうか!」
 構えられた精霊銃。その銃口の先。苦痛に呻くジョン・ドゥには、もはや避ける手立てなどない。
 放たれたアルトニウム光線が、バシュンと一閃――ジョン・ドゥの体を貫いた!

『ぐ……ッこ、の……次は……必ずゥ!!』
 ……それは見事な捨て台詞。次の瞬間、ぱぁん! と彼の体が弾け、紙吹雪となってひらひらと会場へと舞い散っていく……。

「これも立派なヒロインショー! ですよね?」
 ノーザンライトに振り向いて笑顔を浮かべる観千流。頷いたノーザンライト――ひかるは、ようやく確保された安全に気が抜けてしまったらしい。へなへなと座り込んだ彼女に、観千流が手を伸ばす。
「どうです?」
 カッコよかったでしょう!
 ――ひかるは強く頷く。

 私は|魔法少女《ほんもの》になりたかった。カッコよく、可愛く、強い魔法少女に。
 私、ほんものになれたかな。今はまだ、ぜんぜんわからないことだらけだけど……未熟だけど……。
 輝くオーロラが会場から静かに消えていく――きらり、輝きを残して、此度の舞台の幕は降りる。
 こうして、魔法少女ノーザンライトは『本物』になった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

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