シナリオ

唐突、|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》!!

#√マスクド・ヒーロー #デザイアモンスター #魔法少女現象

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「……これ、私?」
 雨の名残として乾ききっていないアスファルト、そのくぼみにできた幾つもの水たまり。内の一つに映る少女が目を丸くする。
「なんでこんなことになったんだろ……」
 かすれた声で呟いた少女は天を仰いだ。
「私……男なのに」
 ひいき目に見ても過去形な状況に少女はいつの間にか手にしていたステッキをに居る力を少しだけ強めた。

「もう聞いているかもしれませんが、√マスクド・ヒーローで、子供達が男子女子問わず魔法少女に覚醒してしまう現象……『|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》』が発生しているそうです」
 何とも言えない表情の戸桜・リデル(人間(√EDEN)のルートブレイカー・h00081)によると魔法少女が覚醒した時、その心を狙う怪物「デザイアモンスター」が現れるらしく。
「これまでは子供達を守るために造られたメカ『ロボトロン』達が、デザイアモンスターを退治していたそうなんですが、今回は何故か各地で魔法少女現象が大量発生した為、ロボトロン達だけでは手に負えなくなってるようなんですよね」
 そんな状況下で|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》の内の一件を予知したリデルが君たちに声をかけたという訳だ。
「今回魔法少女になってしまうのは、|熊縊・徹雄《くまくび・てつお》と言う少年のようです」
 内気でやさしく大人しい性格とは裏腹に180cmに迫る身長と強面の持ち主で、内気な性格を危ぶんだ祖父に武術の手ほどきをうけた結果、外面に誤解して絡んできた不良を仕込まれた武術で返り討ちにし続けて誤解が加速した結果、周囲からは関わってはいけない最強の不良として認識されていたらしい。
「それが今回の|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》で内面にふさわしい容姿の女の子になってしまうわけなんですが」
 デザイアモンスターはそんじょそこらの不良とは訳が違う。
「幸いにもまだ彼女……この場合彼って言うべきなんでしょうかね? ともかくこの人はまだ|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》を起こしてなくて、周辺にもデザイアモンスターは出現していないようなんで、まずは何も知らずに平和な日常を過ごしている当人を監視して|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》に備えてください」
 そうして暫く監視していれば少年は魔法少女となり、これを狙うデザイアモンスターも出現、魔法少女に襲い掛かって来ると思われるのでデザイアモンスターを倒し、目覚めたばかりの魔法少女を守ってくださいとリデルは言う。
「目覚めたばかりの魔法少女は魔法少女としての戦い方を知らないので、いくら武術の心得があると言ってもデザイアモンスター相手は厳しいと思いますから」
 この時、徹雄に魔法少女としての戦い方を指導しつつ戦闘に助勢して貰うかまだ補助の形でも戦わせるのは危ういと見て逃がすかは君たちの自由だ。
「おそらく、この時の選択次第で後の展開も変わってくると思いますので」
 どのように接するかも重要だと思われる。
「唐突に非現実の世界に放り込まれた上に危険な目に遭うのを放置はできませんからね」
 どうかよろしくお願いしますとリデルは君たちに頭を下げた。

マスターより

聖山 葵
 魔法少女化するキャラの設定に悩んでたのは秘密。

 と言うことで今回は|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》で魔法少女になってしまう少年を助けるお話の様です。当人の情報は以下の通り。

・|熊縊・徹雄《くまくび・てつお》
 身長177cmの強面な男子学生。趣味は料理とお菓子作り。魔法少女へ変身後は縮んだ体積分が全部胸に行く模様。

 また、このシナリオで魔法少女になった少年はどなたかのキャラクターになることが可能です。ご自身のキャラクターとすることを望まれる場合、三章のプレイング冒頭に「魔法少女希望」の記載をしてください。
 記載をされた方の内おひとりの方に「この魔法少女を自身のキャラとする権利」を差し上げます。(当選者はシナリオ完結時にリプレイの最終行で告知)

 ではご参加お待ちしておりますね。
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第1章 日常 『雨上がり空は晴れて』


POW 「水たまりって大きさじゃねぇぞ」ととりあえずツッコむ。
SPD 晴れたことをよろこびつつ水たまりを避けて散策してみる
WIZ 案外もう一雨来るかも、まずは天気予報をチェックだ!
√マスクド・ヒーロー 普通5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

みんなのイマジナリーフレンド、セカカラちゃん惨状☆はっはっは、やだなぁ地の文様、帰れと言われてももう遅いわよ。だってほら、|いつの間にか徹雄きゅんの隣に私がいるもの。《M.E.M.E、人工未知霊体、インビジブル融合》|そして、誰もその違和感に気が付くことはないわ。《認識阻害、精神汚染》人々のイメージが具現化したのがアリス、だからその場に存在した時点で防ぎようがないから諦めて?
さて、|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》が起こるまではこのまま日常に溶け込んで過ごしましょうか。徹雄きゅんの隣をキープしとけば何がおきても即対応できると思うわ

「あ」
 いつの間にか雨はやんでいた。
「みんなのイマジナリーフレンド、セカカラちゃん惨状☆」
 ロスした時間を取り戻すべく雨宿りをしていた人々が軒先から出てきて歩き始める中、一人アリス・セカンドカラー(時間と空間を超越する唯一つの窮極的かつ永遠の|『夜』《デモン》少女・h02186)だけはカメラ目線で何かのたまっていた。
「はっはっは、やだなぁ地の文様、帰れと言われてももう遅いわよ」
 いや、言ってませんけれども。この界隈、お引き取り下さいと直に言う方もおられるかもですけれどね。
「まあいいわ。こうしてグダグダ喋るために来た訳でもないし。そもそもほら、いつの間にか徹雄きゅんの隣に私がいるもの」
 高身長の上に強面の男子学生と言うこともあって他に寄って来る一般人も居らず、雨宿り中でも近くが空いていた件の少年、熊縊・徹雄の隣をアリスはいつの間にかちゃっかりキープして。
「そして、誰もその違和感に気が付くことはないわ」
 認識阻害や精神汚染によってアリスの存在に気づく者は居らず。
「人々のイメージが具現化したのがアリス、だからその場に存在した時点で防ぎようがないから諦めて?」
 軽くウィンクする相手は徹雄少年ではないのだろう、方向違うし。と言うかもしかしなくてもこちらに向けてですよね、それ。
「さて、|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》が起こるまではこのまま日常に溶け込んで過ごしましょうか」
 雨宿りをする必要もなくなって軒先から出てきた徹雄少年にあわせアリスもまた軒先を出るとそのまま横に並んで歩き出す。
「徹雄きゅんの隣をキープしとけば何がおきても即対応できると思うわ」
 もっともであるし確実そうなのにもかかわらず、こうモヤっとする気がするのは何故だろうか。二人が横を通り過ぎた水たまりには雲の切れ間から覗く青い空が映っていた。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ウィズ・ザー
不憫過ぎる気はするが、まァ仕方無ェな?
のんびり上空散歩と洒落込むか。
雨上がりの空、泳ぎ易くて良いぜェ
のんびり行くかァ
こうして見るとウユニ塩湖っぽいよなァ、ここ

「不憫過ぎる気はするが、まァ仕方無ェな?」
 星詠みの予知を聞く限り、件の少年の魔法少女化は不可避。ウィズ・ザー(闇蜥蜴・h01379)の言が触れたのは突然少年の身に|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》が降りかかることのみではない気もするが、それはそれ。ウィズは意識を下方向に、件の少年こと熊縊・徹雄へと向ける。
「誰も近寄って来ねェか」
 それならそれで見失いにくく監視はやりやすくある訳だが。例外は認識阻害をばら撒きつつ徹雄の隣を歩いている約一名だけだろう。
「のんびり上空散歩と洒落込むか」
 巨大な水大蜥蜴の身体をくねらせ、悠々と。高い位置にあるからある程度遠くも把握できるわけだが、だからこそ何か起きても即座に知覚できそうではある。
(雨上がりの空、泳ぎ易くて良いぜェ)
 それでいて進みはゆっくりと。徹雄たちの移動速度に合わせた形で。
「のんびり行くかァ」
 徹雄の側に味方がいる現状を鑑みれば、警戒のし過ぎも身が持たないのかもしれない。
「こうして見るとウユニ塩湖っぽいよなァ、ここ」
 水たまりって大きさではないソレを見下ろせば、映るのは雨上がりの空。流石に徹雄少年もザブザブ足を踏み入れることはなく、迂回するように縁を歩きつつどこかへ向かってゆき。
「ん?」
 本当に何の前触れもなく|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》は起こった。徹雄が発光したかと思えばその姿が掻き消え、次に出て来た時には高身長で強面の少年は何処にもなく、過剰なぐらいに胸の豊かな少女が唐突な重心の変化につんのめりかけ、結果として道端に複数できた標準サイズのものの一つに映る自分の姿を目にすることとなる。
「……これ、私?」
 目を丸くした少女の手にはステッキがあり。
「なんでこんなことになったんだろ……」
「お」
 暫く放心していた少女はかすれた声で呟いて天を仰いだ。ウィズが現在進行形で泳いでいる空を。その一方で上空視点だからこそのウィズだからこそ把握できたものがある。
「もう来るのかよ、早ェェな」
 人間の「希望の心」を動力として半永久的に動く「自動的な怪物」、つまりはデザイアモンスターの出現である。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 集団戦 『デザイアモンスター』


POW クレイヴィング・ダークネス
半径レベルm内の敵以外全て(無機物含む)の【欲望のオーラ】を増幅する。これを受けた対象は、死なない限り、外部から受けたあらゆる負傷・破壊・状態異常が、10分以内に全快する。
SPD ロンギング・アーム
【他のデザイアモンスター】と完全融合し、【巨大化した腕】による攻撃+空間引き寄せ能力を得る。また、シナリオで獲得した🔵と同回数まで、死後即座に蘇生する。
WIZ ヒュプノシス・デザイア
半径WIZm内の任意の有機物・無機物全てに【欲望のオーラ】を注ぎ、WIZ×1時間活動可能なエネルギーを与える。注ぐ[欲望のオーラ]を1体(人物・武器・乗騎等)に集中すると、対象を【デザイアモンスター】化して硬度強化と【暗黒】攻撃能力を与え、意思を抑え付けて術者の為に戦わせようとする事ができる。
イラスト ひろん
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

「私……男なのに」
 呟いてステッキを握る力を少しだけ強めた元少年は、まだ異形の存在の出現には気づいていない。
「で、でざ……デザィヤァ……」
「で、デザァ」
 それでもじわりじわりとデザイアモンスターらは出現場所から少年の元へと近寄り始めている。接触までの猶予はあまり残されていない、元少年へ魔法少女としての戦い方を指導しつつ戦闘に助勢して貰うか、まだ補助の形でも戦わせるのは危ういと見て逃がすか。選択は君たちに委ねられた。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

ま、未成年がどうとか今更なのよねぇ。問うべきは覚悟、覚悟なければ大人であろうと戦場に立たせるべきではなく、覚悟があるならば子供であろうと戦士である。魔法少女?そういう細かいことはいいのよ。
さて、とりま、覚悟を決めた前提でプレを練りますか。永遠の12歳の私が戦ってたら、守ろうとしてくれるとは思うのよね。
徹雄きゅんの習った武術に杖術はあるかしら?魔力の扱い方なら大丈夫、|徹雄きゅんの中にできた脳内イメージの私がこっしょり補助するから。《人工未知霊体、変形合体》ステッキに魔力を込めて杖術で戦うTS魔法少女……これは、イケる☆

「ま、未成年がどうとか今更なのよねぇ」
 近寄るデザイアモンスターの、あるいは戦いの気配でも察したのだろうか。肩を竦めたアリス・セカンドカラー(時間と空間を超越する唯一つの窮極的かつ永遠の|『夜』《デモン》少女・h02186)はちらり我に返ることなく未だ立ち尽くしている|元少年《魔法少女》を一瞥する。
(問うべきは覚悟、覚悟なければ大人であろうと戦場に立たせるべきではなく、覚悟があるならば子供であろうと戦士である)
胸中で呟きつつ、誰かの視線でも感じたかのように。
「魔法少女? そういう細かいことはいいのよ」
 元徹雄少年ではなくこちらに視線をやってアンニュイにひらひらとアリスは手を振った。
「さて、とりま――」
 元少年が覚悟を決める前提で、アリスは動き出す。
(永遠の12歳の私が戦ってたら、守ろうとしてくれるとは思うのよね)
 おもむろに誕生したての魔法少女の前に進み出て、その先から姿を現すのは、デザイアモンスターが一体だ。
「でざ、デザァァア!!」
「っ」
 デザイアモンスターの咆哮かそれとも自分以外の誰かが自分を庇うように前に出たことでか、反射的ではあろうが元少年のステッキの持ち方が、変わる。
(「徹雄きゅんの習った武術に杖術はあるかしら?」って言うのが懸念点ではあったけれど、あの構えを見る限り大丈夫そうねぇ)
 アリスが後方を一瞥したのは、ほんの短い間。
「あ、あの……よくわかりませんけれど、下がってください」
 すぐに自分へかけられた|元少年《魔法少女》の声がその内にある覚悟を物語る。アリスからすれば、想定の範囲内だ。
(これでおおよそ問題解決ね。魔力の扱い方なら大丈夫、徹雄きゅんの中にできた脳内イメージの私がこっしょり補助するから)
 アリスが隣を歩き続けていたのにもどうやら監視以外の理由があったらしい。
「でっデザァアアァア!」
 だが、デザイアモンスターからすれば動力源が逃げずに待っていてくれる構図でもある。二人と対峙したデザイアモンスターが咆哮を発すと、周辺の二人以外の殆どがブレた。
「こ、これは」
「欲望のオーラを増幅するんだったかしら? 明らかにやる気ねぇ」
 ただ。
「デベッ」
 次の瞬間、デザイアモンスターは砕け散る、魔法少女の振るったステッキの一撃で。
「私……やれた。あっ! あの、今度こそ逃げ――」
 倒れ込むデザイアモンスターの残骸から顔をあげた元少年は振り返り。
「ステッキに魔力を込めて杖術で戦うTS魔法少女……これは、イケる☆」
 目にしたのはぐっと拳を握ってしきりに頷くアリスの姿であった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

天霧・碧流(サポート)
★正義感は皆無ですが、√能力者の迷惑になるような行為はしません。アドリブ・連携歓迎。

常に裏人格が表に出ている。
平和に別に興味はないが、簒奪者は殺すので結果的には平和をもたらしている。

調査時はサイコメトラーの能力や幽曲の契約を使うことが多い。
一般人を助けるというより上から目線で協力させることも多い。
戦闘は痛みを感じないので真正面から気にせず突っ込む事が多い。隠密とかはあまりしない。
武器はメスや破滅の炎、金属バット等を使う。
狂気的で殺り合うことが好き。
つまらないと感じたらすごく冷める。
血の赤や闇の黒が好き。

よく使う技能は、ダッシュ、受け流し、二回攻撃

※√能力はどれを使用してくれても構いません。

「正直……どーでもいいと思ってたんだがよ」
 デザイアモンスターと戦い始めた魔法少女など視野にも入れず、ぼそり漏らした|天霧・碧流《あまぎり・あおる》(忘却の狂奏者・h00550)の視線の先にあったのは、動力を得るべく現れた他のデザイアモンスターの一体だった。
「で、デザ」
「いいねえ、黒は好きだぜ。しかもどんだけ殺してもいいんだろ?」
 舌なめずりする碧流のおそらくは裏人格であろう|漣《レン》に心なしか怯えているように見えるデザイアモンスター。おそらくは気のせいであろうが、あちこちから現れるデザイアモンスターのすべてを|元少年《魔法少女》がどうこうするのは不可能、ともなればここで応援として碧流が駆け付けて来てくれたことは歓迎すべきであった。
「行くぜ!」
「デザい゛」
 碧流の禍々しい影のような左腕が血の様な真紅に輝く棘の鞭へと変わったかと思われた瞬間、振るわれたソレはデザイアモンスターの首に巻き付いていた。
「デ」
 碧流の左肩が僅かに動くと棘の鞭が巻き付いていたデザイアモンスターの首がもぎ取られ。
「力がみなぎって身体が暴れだす……最高だ! 痛みなんて感じねぇよ」
「「で、デザぁ」」
 凶暴な笑みを作った|碧流《漣》が右の拳を握り締め、気圧されたようにデザイアモンスターたちが後ずさるも|碧流《漣》は止まらない。
「「でっデザァアアァア!」」
 デザイアモンスターたちが咆哮をあげ、その姿をブレさせてから掴みかかって来て一体の指先がその身を掠めたとしても。
「碧流ぅ、お前は痛いか? どんな痛みなんだ、ククク……」
 嗤いながらデザイアモンスターの腕を捻り取り、増幅された欲望のオーラによって肩の付け根から新たな腕が生え始めたそのデザイアモンスターへ棘の鞭を振り下ろした。魔法少女の方は完全にスルーされていたがそちらには別の人物が付いている。結果的にデザイアモンスターの数だけが減って、まだまだデザイアモンスターはどこかからか出てくるが|元少年《魔法少女》だけで対処できる数となっていた。今のところは。
🔵​🔵​🔴​ 成功

切金・菖蒲(サポート)
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

無表情、棒読み口調、ローテンションなハジケリスト。
極めた暗殺はたとえ目の前にいようと存在を意識させない。見えていようが聞こえていようが意識できなければ反応することすら許されない。知覚の内にいて意識の外にいる、これを意識の死角という。
一芸を極めれば万に通ず。暗殺に必要なアレコレの応用で色々とこなせるな。魔術も戦闘も諜報も調理もじゃハニトラもボケもツッコミもギャグもシリアスもお色気もなんでもしてみせよう。そこそこ変装や演技も出来るぞ。
虚構を纏って実態を掴ませない、それがボクだ。

「助けてくれる人が……居る」
 |元少年《魔法少女》に襲い掛かる筈だったデザイアモンスターの一部を受け持ち、数を減らしてくれているという点ではそう受け取られても仕方はないのだろう。
「初めにょ」
 応援として駆け付けた|切金・菖蒲《きりかね・あやめ》(神出鬼没・h07929)も立ち位置としては同様のものになる筈であるが、極めた暗殺術の技はたとえ目の前にいようと存在を意識させない。一方的に菖蒲だけが存在を知覚するが故に棒読みのような調子で漏れ出た言葉が不自然に途切れたことにも魔法少女やデザイヤモンスターたちは気づいていないと思われる、だから。
「……かんでませんよ?」
 なんて訂正を入れる必要もきっとどこにも存在しない。無表情故にその内心も窺い知れず。
「ボク達の知覚を離れた客観的真理などない、故に、あらゆることは真実であり可能である」
 トコトコ歩き出した菖蒲は棒読みの口調のまま詠唱しつつデザイアモンスターへ近づいてゆくと。
「初めにょ」
「デッザー?!」
 |ソードケイン《杖に偽装された仕込み刀》を抜刀し、先ほどの言葉を技名みたいにローテンションで言ってデザイアモンスターを突き刺した。
「何か技名だったことにして有耶無耶にしたーっ?!」
 とかツッコんでくれる者はいない、暗殺術を扱うハジケリストとはこう、きっと孤独なのだろう。少なくともこういう時は。もちろん敵に気づかれなかったりするのが長所であるのは疑いないのだが。
「初めにょ」
 ざく。
「デッザー?!」
「初めにょ」
 ぐさ。
「デッザー?!」
「初めにょにゅ」
 ずぐしゃあ。
「で、デッザー?!」
 菖蒲が口を開くたびにデザイアモンスターを刺すので、暗殺されてデザイアモンスターは数を減らしてゆく。菖蒲もまた魔法少女の指導は他者に任せる方針なのかもしれない。ツッコむ者が居ないせいか、菖蒲当人はくーるびゅーてぃを保っていると思いつつ、さらにデザイアモンスターを狩り続けた。
🔵​🔵​🔴​ 成功

真壁・蒼穹(サポート)
集団戦は持ちうるアイテムや突出した部分はないながらも粗削りな技能(のちに増加傾向)、持ちうる√能力を駆使して突破します。場合によっては消耗を抑えるため技能とアイテムのみで立ち回ることも多いです。基本的に敵の数が多いので迅速な対応を目指します。また相手にギミックがある場合はそれを解除するための一番槍を被ることも厭いません。また敵とはいえ絶対的に倒すべき、殺すべき対象とは考えておらず時と場合によっては無力化・鎮圧ののちに話し合って解決するものは可能な限りそうしたいと考えています。√能力を使用するとカロリーを消費するのでカロリー補給用のお菓子などを携帯しています。あとは比較的おまかせです。
ルーネシア・ルナトゥス・ルター(サポート)
職業暗殺者×雷の精霊銃士
一人称:私
二人称:名前+君
軽口をよくたたく、飄々とした中性的な口調の狼獣人お姉さんです(だね、だよ、だよね、なのかな?)
・とんでもない甘党
・寒いの大好き
・√能力はどれでも使用可能
・味方と協力して対処します
・アドリブや連携、歓迎します
・公序良俗に反する行動は行いません

おっと、何気なくフラフラと歩いていれば……犬も歩けば棒に当たるということかな?私は狼だけどね!
ここで会ったのも何かの縁。もちろん協力させてもらうよ。
痛みや狂気には多少の耐性はあるからね、多少の怪我は厭わず積極的に味方をアシストしよう。
あとはその場その場で動くけど、得意分野は暗殺さ。現地ではよろしく頼むよ。

「ああ、また|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》が起きたんだね」
 駆けつけてそれほど経たずに|真壁・蒼穹《まかべ・そら》(飛燕空剣流末弟子・h02281)が状況を把握できたのは、以前も応援として|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》によって誰かが魔法少女になってしまう事件と関わったからだろう。ポーチから取り出したお菓子を動じることなく口へと運び。
「おっと、何気なくフラフラと歩いていれば……犬も歩けば棒に当たるということかな? 私は狼だけどね!」
 立ち止まっておどけてみせたのは、やはり応援として駆け付けたルーネシア・ルナトゥス・ルター(逢魔銀・h04931) 。偶然立ち寄った態ではあるが、だからと言ってこのままじゃあねと去ってゆくつもりもなく。
「ここで会ったのも何かの縁。もちろん協力させてもらうよ」
「あ、ありがとう……ございます」
 まだまだ元少年一人では倒しきれない量のデザイアモンスターが存在する現状ではルーネシアの言葉はありがたく。お礼を言う元少年がぎこちないのは魔法少女になった上に見知らぬ人と会話しているという状況を鑑みれば無理もない。もっとも、二人がこうして言葉を交わす間に蒼穹の方は動き出していたが。
「飛燕空剣流変則形……私じゃオリジナルには遠いけど、こういう使い方ならできる! 食の力を思い知りなさいっ!」
「デザイ゛」
 お菓子の空箱をポーチに突っ込みながらデザイアモンスターに肉薄すると、もう一方の手で持った|霊験あらたかな刀剣型退魔道具《霊剣》で繰り出すテイスティング・フィニッシュが文字通りデザイアモンスターの活動を終わらせる。体表どころか内部を貫き反対側から切っ先を覗かせていた蒼穹の霊剣は当人が傾き始めたデザイアモンスターの死体の側を離れると手についてするりと死体の中から抜け。
「へえ」
 ルーネシアが興味深そうに見やる、蒼穹のポーチから覗くお菓子の空箱を。とんでもない甘党のルーネシアとしてはそちらに目が行ってしまうのは仕方ないことなのかもしれない。
「デザ……」
「さて、ではこちらも始めようか」
 だが、討つべき敵はまだ残っている。横手から零れたデザイアモンスターの鳴き声に祝福されし白銀の精霊銃を構えると銃のマガジンを片手で撫で。
「この銃弾は君の墓標だ。安らかに眠るといい」
「デザンッ」
 言うが早いか撃ち出した雷纏う銀弾が振り向いたルーネシアの視界の中でデザイアモンスターを貫いた。
(しかし、私が得意なのは暗殺なんだけどね)
 デザイアモンスターからすると魔法少女に覚醒した者の心は特に莫大な動力。率先して其方を狙いに行くのが相対している敵である以上、ルーネシアが存在感や気配を消してしまえばより元少年の方へとデザイアモンスターは集まってしまうことだろう。
「幸いなのは、現れる頻度が落ちてることだね」
 既に味方が斃したことで周辺に存在していたデザイアモンスターの数は大幅に減少していたのだろう。加えてこうしてルーネシアと蒼穹、そして狙われても居る魔法少女自身が一体また一体と屠り、数を減らしてゆく。
「デ……ザ」
「ふう、お菓子がなくなる前に片を付けられたみたいだね」
 蒼穹が斬り捨てたのは何体目であったか。胸の下あたりから横に両断されたデザイアモンスターは数秒のたうってから動きを止め。√能力者たちは覚醒したばかりの魔法少女を狙って現れたデザイアモンスターの殲滅に成功したのだった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​ 成功

第3章 日常 『カフェで一休み』


POW がっつり食べる!
SPD 飲み物だけで済ませる
WIZ 糖分接種!
√マスクド・ヒーロー 普通5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

「いらっしゃいませ」
 カランとカフェのドアにぶら下がるベルが鳴った。何とかデザイアモンスターたちを倒しきった魔法少女ではあるが、覚醒するなりの初陣。良く戦っていたように思われるが、気が動転していてもおかしくない状況ではあったし、精神および肉体的な負担もあったことだろう。
「ご注文はお決まりですか?」
 戦士には休息も時として必要だ。元の姿に戻った徹雄少年とカフェで一服しつつ怪人や怪物から身を守るのに必要な知識を教えてあげて見てもいいのではないだろうか。徹雄少年の|受難《魔法少女の日々》は今日から始まるのだから。
アリス・セカンドカラー
魔法少女希望
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

さて、とりまメニューを見て、と。ああ、ここはおねぇさんの奢りだから徹雄くんも遠慮なく頼んで、え?ああ(免許証を見せる)、見てのとおりちゃんと成人してるから遠慮しないで。うん、よろしい。注文は決まった?OK。じゃスマホでちゃちゃっと注文して、と。
じゃ、何が起こってるか説明するわね。あの変身は|魔法少女現象《プエラマギカ・フェノメノン》と言って(以下省略)という感じなの。で、また襲われると思うから戦う手段は必要なのよね。徹雄君は武術の心得があるからそれを伸ばしつつ魔力の扱いに慣れていきましょ。連絡をくれればいつでも手助けしてあげるわよ

「承知いたしました。お決まりになりましたら手元のベルでお呼びください」
 テーブルにお冷とおしぼりを残しカフェの従業員はアリス・セカンドカラー(時間と空間を超越する唯一つの窮極的かつ永遠の|『夜』《デモン》少女・h02186)たちの前から帰って行った。
「さて、とりまメニューを見て、と」
 ぱたりと紐でとじられていたメニュー表を開くと、視線を感じたアリスはすぐに顔をあげる。
「ああ、ここはおねぇさんの奢りだから徹雄くんも遠慮なく頼んで、え?」
「その、そうじゃなくて……」
 ただ向けられた徹雄少年の視線の意味をはき違えていたらしい。
「ああ」
 理解したと言わんがばかりにアリスは免許書を取り出して徹雄少年へと見せ。
「見てのとおりちゃんと成人してるから遠慮しないで」
 そこまで言われると断るのも失礼だと思ったのか、内気な性格故に押しに弱いだけか。
「うん、よろしい。注文は決まった? OK。じゃ従業員を呼ぶからちゃちゃっと注文して、と」
 反論を引っ込めた少年の様子に満足げに頷いたアリスはテーブルのベルを押して、やがてやって来た従業員へ少年の分も含む注文をし。
「しばらくお待ちください」
 注文を確認した上で戻ってゆく従業員がいくらか離れてから徹雄少年へと向き直った。
「じゃ、何が起こってるか説明するわね。あの変身は魔法少女現象プエラマギカ・フェノメノンと言って――」
 決して説明に手を抜くという訳ではない。質問されれば説明を止めてアリスは答えたし、従業員が料理を運んできた時は中断を余儀なくされたが、それは仕方ないこと。
「という感じなの。で、また襲われると思うから戦う手段は必要なのよね」
「そ、そうだったんですか……」
 丁寧に説明されて納得もいったのだろう。料理を食べる手はさっきから止まったまま、何やら考え始める徹雄少年の肩をアリスは軽く叩く。
「徹雄君は武術の心得があるからそれを伸ばしつつ魔力の扱いに慣れていきましょ。連絡をくれればいつでも手助けしてあげるわよ」
 言葉を続けながらつっと押し出したのはおそらく自身の連絡先を描いたメモ。
「ありがとうございます」
 礼を言いつつ徹雄少年は連絡先のメモをしまい。テーブルに残るのは食べかけの料理が何皿か。それは説明を聞きながらだったからであって、徹雄少年も料理を残すつもりがあったわけではないだろう。
「食べ終えたらここを出ましょうか?」
 カフェでのひと時はどうやらもう少し続くようだった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

見下・ハヤタ(サポート)
わん!わんわんわんっ!うー、わん!
(見下・七三子のAnkerのペット×自宅警備員(文字通りの意味で)ですっ。
ぼくは、子どもなので、むずかしいことはよくわかんないです!でも、悪いことするひとにはめってしますし、困ってる人はちからになってあげたいです!
戦いはあんまり役に立たないかもしれませんが、小さいのでがんばって避けます!
あとなんだっけ。あ!ごしゅじんが、他の人に迷惑かけるのはだめですよーっていってました!
……?こーじょりょーぞくってなんですか?

ええとええと、あとはおまかせします。よろしくおねがいします!)
(すいません、脱走中のただの仔犬です……。)
モーリア・クレスティ(サポート)
人間(√ドラゴンファンタジー)の職業暗殺者×ゴーストトーカー、14歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、お腹が減ると「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

√能力は指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の√能力者に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!

「わん! わんわんわんっ!」
 店の前に|見下・ハヤタ《みした・はやた》 (弾丸黒柴号・h07903)の鳴き声が響く。
「きゃーっ、可愛い」
 足を止めた女子高生らしき少女が黄色い悲鳴を上げる。
「店の中に居る人の子かな?」
「いいなぁ……あたし、犬飼いたかったけどマンションがペットだめなとこでさ」
 応援に駆け付けた形の自身を見ながら騒ぐ女子高生たちの会話を聞き、ハヤタはこてんと首を傾げる。また可愛いの合唱と言う形で悲鳴が上がる。
(むずかしいことはわかりませんが、お困りです?)
 ハヤタには自身が幼い認識はあった。難しい話もよくわからない。それでも困ってる人には力になってあげたいという善意から女子高生たちを見つめ返すのだが。
「ヤバっ、ちょっとここに居るのはあたしの理性が」
「わ、わかる。けど、お店の前に居るんだもん。絶対中に飼い主さんいるよね?」
 突然悶えだした女子高生たちは頷きあうとその場を去ってゆく。まるで後ろ髪惹かれるようにハヤタの方をチラチラ見て。
「いらっしゃいませ、こちらのお席にどうぞ」
 そんなハヤタの横を通り過ぎ、カフェへと足を踏み入れるのは、モーリア・クレスティ(風に舞う|黒水晶《モリオン》・h08662)。それ程混んでいなかったようですぐに席へと通され。
「あら?」
 ちょうど件の魔法少女だった少年の隣に案内されたのは偶然か、それともモーリアが徹雄少年たちの次の客であったからか。
(話にあった方のフォローはこのままお任せした方がよさそうですわね)
 気づかれないよう横目で一瞥すれば、もう話は終わったと言った様子でただただテーブルの上にのった料理を食べていた。隣の席だから声は届く。きっかけを拾えば会話に加わることも不可能ではないとは思われるが、場の空気を壊す必要もない。
(でしたら、ここは)
 モーリアは従業員が残していったメニュー表に目を落とした。ずらりと軽食やスイーツ、飲み物の名前が値段と共に並んでいた。
「そうですわね。……これと、これ。あとはこちらかしら?」
 気になるものをいくつか挙げて手元のベルを押す。旅に生きる身の上、ならば立ち寄った店で出会う料理との一期一会も時には。
「お待たせいたしました。こちらご注文の――」
 注文後暫くして従業員がトレイに乗った料理をテーブルへ置き始める。最後にご注文はすべてお揃いでしょうかと確認をしてから去るとモーリアは飲み物の器に口を付けた。
「ふぅ」
 身体を預ければ柔らかなソファが優しく体を受け止める。外で子犬の鳴き声がする。先ほどすれ違ったハヤタのものであることは解っていて。
「美味しい」
 料理の方にも手を付けたモーリアは目を細める。
「どうぞごゆっくり」
 去り際に従業員の残したそんな言葉に従うかの如く、穏やかな時の流れる空間がそこにはあって。
「そ、その……ごちそうさまでした」
 隣から聞こえた声に顔の向きは変えず視線だけやれば、徹雄少年が料理を食べ終えたらしい。あとは席を立って会計を済ませ店を出るだけなのだからこれ以上モーリアが何かする必要もなく。
「……そう言えば雨上がりでしたわね」
 もう一口飲み物を喉に流し込むとモーリアは窓の外を見る。雨上がりであったからか空の片隅に虹がかかっていた。

(判定の結果、アリス・セカンドカラー(時間と空間を超越する唯一つの窮極的かつ永遠の|『夜』《デモン》少女・h02186)が「熊縊・徹雄をAnkerとする権利」を手に入れました)
🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​ 成功

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