管理番号1220:人間災厄ウタウタイ
【特別収容プロトコル】
1220は防音処置を施した35×35㎡の個室に収容されます。
個室にカメラや盗聴器を仕掛けるなどの行為は1220との紳士条約により禁止されました。違反者は厳粛な処置が施されます。
協力的な√能力者である事を考慮し、個室やプライバシー等の要求は基本的に受け入れてください。
対象の歌唱行為は限定的に倦怠感等の症状を緩和または治癒が可能です。
対象を収容した際の世間的影響及び条約違反による反抗を考慮し、拘束などの物理的制限は行いません。
施設内での歌唱行為は紳士条約を参照し、限定的な条件に限り、許可されます。
【説明】
1220はかつてフランス革命時に離散した貴族『ディマンシュ家』をルーツに持つ、フランス系人間災厄です。
非常に優れた歌唱能力を所持しており、過去にも歌手としての活動が確認されています。
歌声を介して√を改竄する現実改変能力を所持しており、ルートの改変による倦怠感等の治療行為を行います。調査の結果、歌唱時に現実境界軸を歪曲させ、その際に発生する反作用により改変を行っていると判明しました。
1220は職員に対し、礼節作法と丁寧な物腰で友好的な物腰でコミュニケーションを行います。対象と接触した職員はおおよそ好印象を述べており、非常に優れたコミュニケーション能力、もしくは自信を魅力的と認識を改変する声音が混じっている可能性があります。
歌唱による攻撃によって、未収用状態となった事案を踏まえ、紳士条約を厳守する必要があります。
以下はその要約です。
・物理的拘束を行わない。
・屋外行動をする際は監視人員を配備する。
・1220に対しては収容対象ではなく、来客者として丁寧な対応を行う。
【補遺:エルラド博士の提言】
1220は確かに友好的でかつ、有益な利益をもたらした。しかしその一方で、人間厄災特有の危険性を忘れてはならない。
彼ら彼女らの力を信頼するのは出来る。だが、彼ら彼女ら自身の人間性などに心を許したり、信用してはならない。
何故なら、人間厄災は我々人類や文明社会に対して牙を剥き続けていたからである。そこに善悪は関係ない。ただ、あるから起きる。出来るからやる。そんなシンプルな思考で力の行使を行う。
文明社会において人間厄災は親愛なる隣人になり得ない。
今の我々にはご機嫌取りをしつつ、互いに利用し合うのが丁度良いだろう。
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功