シナリオ

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迷走せし安寧を掲げ

#√ドラゴンファンタジー #武装モンスター軍団 #リプレイ執筆中

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●襲撃
 √ドラゴンファンタジー、名の響く大冒険王国の海港にて。
 無数に広がり置かれたコンテナ群。その中から、最初から場所を定めていたとしか思えないほど的確に、とある区画のコンテナがモンスターの一群に襲われた。
 その光景を目にして生き延びた警備員曰く。突如として現れた黒い異形の一団は、迷いなくそのコンテナを破壊し、本来ならば大冒険王国の国防を担うはずであった竜漿武器のことごとくを奪い去っていったのだ。
 それは、モンスターの行動にしては余りにも統率が取れすぎていたという。話によれば、モンスターの襲撃の折、その全容を少し離れた場から見ている黒甲冑の人間――否、あの雰囲気は人外であろう存在がいた。おそらく、それが今回の首謀者に違いない、と。
 無謀に積荷を守ろうとしなかったが故に、己の命を確かな死から掬い上げた警備員はそう告げた。
 併せ――あれは、過去。世界に安寧をもたらすために、聖剣を探し続けた勇者『ロード・マグナス』の、|怪物《モンスター》化した成れの果てではないか、とも。

●阻止を
「集まって頂けて感謝を。既に、大変な事態が起きている」
 星詠みであるレスティア・ヴァーユは、集まってもらえた√能力者への礼と共に、即時本題へと話を切り出した。
「√ドラゴンファンタジー。大陸でも大きな領土を持つ、世界有数の大冒険王国において、モンスターの一団による大規模な竜漿武器強奪事件が起きた。その後、モンスターは何者かに『竜漿武器の装備方法』を認識し、極めて統制された指揮下によって、【大冒険王国の武力制圧】を目標に活動を開始している」
 モンスターが統制の意志をもって動いている。これだけでも驚くべき事だが、更にそれらが確信的にダンジョン外へと赴き、冒険者達の興した冒険王国を制圧する――それが日常化するような事があれば、√ドラゴンファンタジーの平和は根底から崩れるであろう。
「今、竜漿武器を奪われ、そのタイミングで侵攻を受けている冒険王国は、武器強奪の報を受け、即座に『竜漿兵器奪還』に莫大な報奨金を掛けた。報奨金だけではない。モンスターによる国の侵攻は、膨大な一般人の血を流すことと同義であるからだ。今まさに、その呼びかけに応じた√能力者の冒険者や軍人などによる義勇隊が結成され、モンスターの大群と正面からぶつかり合っている」
 星詠みは、何枚かの現地までの地図を取り出すと、地形が詳細に描かれた地図の一点を指し示した。
「今は、丁度非常に高所の崖が左右に展開された谷間にて、前衛同士が正面衝突している。――だが、戦況は思わしくない。その後衛に竜漿武器『妖精弓』を装備したモンスターが、前衛を援護しているためだ」
 星詠みが指先で押さえられていた地図を小さく叩く。
「今回の依頼は、その敵軍の後方から襲撃を掛けて後衛を崩壊させること。ゾディアック・サインの予知の範囲によれば、左右の崖上はモンスターが移動するのも困難な難所であるから、そこからの攻撃は警戒しなくても問題は無いであろう。そして――今回の件には首謀者がいる。その首魁を、何としても仕留めてきてもらいたい。……何故冒険王国を狙うのかは分からないが……完全に倒さない限り、それが何度でも同じ事を繰り返すのは予想に難くない」
 そこまで告げて。星詠みは『どうか宜しく頼む』と、一同に静かに頭を下げた。
これまでのお話

第2章 冒険 『白線以外を踏んではいけないダンジョン』


POW パワーで解決できる行動
SPD 早さが足りてる行動
WIZ 頭を使った行動
√ドラゴンファンタジー 普通7


 敵軍とも呼べるモンスターの一群は、もはや戦意を無くして完全な烏合の衆と化していた。
 敵が、散り散りに崩れ敗走を始める。それを追い掛けるようにして、一際早く敵の群れを抜けた味方陣営の一人が、√能力者達にとある報をもたらした。
「敗走する敵の一群の方角から、首謀者がいると思われる場所が特定されました! 場所は現在位置より南東にある、既に放棄された廃倉庫一帯です!」
 味方の軍人らしき人物が差し出した地図によると、それはこの絶壁となっている山間の向こう――然程遠くない場に存在していた。
 だが、この巨大な崖に始まる山々が、自然の障害となっており軍勢として責めるには双方が大きく迂回をしなくてはならない。敵が、この山間を進軍してきたのもその影響であろう事は想像に難くなかった。

「実は――この崖の近くには山を抜ける洞窟が存在しているのですが……」
 軍人が、非常にもどかしそうに告げる。
「そこは、溶岩地帯に特殊な岩盤で構成されたダンジョンなのです。一見は地下都市のように見えますが、コンクリートの灰地を踏むと、あるものは溶岩に飲まれ、あるものはその溶岩に泳ぐサメやワニが飛び掛かってくるという――何が起こるかは想像もつかぬ奇異と珍妙極まりない場所で、とても多数では移動出来る場所ではありません」
 その話を聞けば、敵モンスターですら近道であろうとも、そこを避けた理由には納得するものがあった。それが軍と同じ隊列をなしているなら尚のことであろう。
「あなた方ならばそこを潜り抜け、敗走した敵が山を迂回して戻り再編成される前に、敵の首謀者の元へ辿り着けると思われます……!どうか、先に首謀者を抑えていただきたい!!」

 味方の軍人は、そう告げて√能力者達を、その洞窟まで案内してくれた。
 確かに目につく範囲、そこはまるで人が住んでいるかのような地下に生まれた都市のような光景が広がっていた。
「よろしくお願いします! 我々も、迂回路ながらも急ぎ体勢を立て直し、武器の確保と共に後を追います! 今回の首謀、モンスターと化した堕落騎士『ロード・マグナス』を何とか……!!」
 そうして――味方の願いを受け取って。√能力者達は先手を取り、敵首魁であると耳にした『ロード・マグナス』への直接対決を目指して、地下都市ダンジョンへと足を踏み入れたのであった――。
MS:
 都市内には道路と呼べるものが走り、視界には、常にどこかしらに繋がる白線が引かれています。
 そのため手段はなくとも、それを辿れば出口へはいつか辿り着けるようになっていますが、慎重に進むかショートカットを狙うか、進み方は様々です。
 参加者様の素敵なプレイングを心よりお待ち申し上げております。