【RP】まいごのまいごの社会式さん
「えっ!?」ここは√EDENの某所。
繰り返そう。ここは√EDENの某所。
一階の天井をぶち抜きそうな巨体のロボットの姿が見えていたとしても、ここは√EDEN某所。
「えっ、ええ…!?」
公園でその姿を見つけた戀ヶ仲・くるりは、困惑したが小走りで近付く。
暴れている様子はないけれど、別√からの侵攻かもしれない。それなら見ないフリは心苦しい。
迷いこんだ一般人さんなら、|同士《迷子仲間》なので帰らせてあげたい。
もしも迷い込んだ√能力者ならーー
|同士《迷子仲間》として、仲良くなれるかもしれないし。
いや、ロボットさん、そういう情緒あるのかな……システムかもしれない……どうしよう、プログラム言語とか知らない……。
「うん? 随分とロー・テクノロジーな場所に来てしまったようだ…」
悩む中でそんな声を聞いて、くるりは瞬きした。
声の主がロボットであることをじっくり咀嚼すると、止まりかけていた足が動き出す。
ーーよかった自我があってお話できそうなロボットさんだった!!
♯戦闘機械群・社会式
♯戀ヶ仲・くるり

わ、大きい…!あの、その、こんにちはっ!あの……ここは【√EDEN】です。【どこの√】から来たんですか?
(あなたを見上げながら、一般人であれば、反応できない単語で問う。
先程の発言から察するに、別√に来てしまったと自覚できている√能力者…の気がしたけれど。
12月に√能力者になったくるりは初めて見る姿だったので、確証をもてずにあなたに問う。
同様の理由と現代日本育ちなのもあり、|兵器《カノン砲》を備えた姿を見ても、大きい…!という感想が先立って忌避感は薄かった。平和ボケしているとも言う。)
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(──あなたの目の前のメカは、かけられた声に首?顔?のようなものだけをぐりんと回転させて振り向いた。)
……おお!俺に話かけてくれたのか?
俺は【√ウォーゾーン】から来た機械兵だ。
お前はここの現地民か?
(合成音声に感情のこもった抑揚等は特に無いが、話し掛けられて嬉しそうな印象はどことなくするかもしれない。
そしてひとまずの敵意が存在しない事。
同じく√能力者でありそうな事も解るだろう──)
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っ!!(ぐりん!と動いた頭?らしきものに肩が跳ねる。自分など一捻りな巨体を実感し、脳直で近付いて大丈夫だったかな!?と今更ながら思う。
けれど落ちてきた音声に、強張った身体が緩んだ。
それは、感情の揺れはない合成音声。けれど敵意は感じられず、定型文のようなシステム感もない。
そこに“人格”のようなものが見えて、くるりは緩く微笑んであなたに説明する。)
はい、わぁ、私、√ウォーゾーンの住人さん、初めてお会いしました…!
えっと、私は√EDENの住民で、戀ヶ仲・くるりと言います。このお話が出来ている通り、√能力者です。
…あの、あの、その姿で偽装せず外にいると、流石に一般人さんも反応しそうですけど、大丈夫ですか?
√EDEN、来るつもりで扉くぐってきました?それとも、迷い込んじゃいました…?
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識別コード……戀ヶ仲くるり……登録完了。
(カメラアイがキュゥーーと、見つめるように絞られる。
ポーン、と軽い機械音が鳴ったかと思えば、眼の前のメカは気安くあなたの名前を呼ぶ筈だ!)
そうか。此処では俺のような機械は珍しいのか。
任務が終了し帰投する最中、曲がり角を右折した瞬間に迷い込んだようだ。
構わない。どちらにせよ、偽装を施せるような設備も装備もないからな!
(メカは重々しい多脚を動かし、あなたに向き直った)
それに俺はお前達、くるりのような人間どもを愛している。
愛する人間どもに興味を持って貰える事は喜ばしい事だ。
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えと、登録ありがとうございます…私はあなたのこと、なんて呼べばいいです?
そっか、迷っちゃったんですねぇ。そうです、珍しくて…構わない!?あまりにも潔い!!
…ああでも…確かに、私がなんとなくごまかすだけで、十分かも…?
(想像してみよう。一般人の自分がこんなロボットさんと遭遇したら。
「映画の撮影!?」と思っても、別世界から来た高度知的機械だなんて思わない。「映画の撮影ですよ」って隣で言うだけで、世界の認識はそうなる…かもしれない。
納得したように、くるりは独言ちた)
ん?んんん!?愛してる!?(早々言われない単語を突如浴びて顔に熱が昇る)
…あっ、私限定じゃないですね!?人間全て愛してるってことですね!?ありがとうございます…!
そう、ですね。興味はあります。あの、…√ウォーゾーンに帰りたいとか、√EDENの行きたい場所とか、先行きの展望、ありますか?
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俺は人間どもから社会式と呼ばれているぞ。
お前も是非そう呼んでくれ。くるり。
(ボディにかすれた白字で『社会式』とペイントされている……ここから取られた愛称のようだ)
おお!周囲の人間どもへの説明を引き受けてくれるのか?
なんと親切な。お前は素晴らしい人間だ、くるり。
そうだ!俺は人間が大好きなんだ。
お前も例外ではないぞ。
そうだな。俺の行方が知れぬ事で、周囲は困惑しているかも知れないが……最終的に戻れれば構わない。つまり、然程急ぎでも無いということだ。
何より俺は人間を深く知りより深く愛する為、人間どもが築いてきた文化を知りたいのだ。
唐突ではあったが、これも知らぬ文化に触れるいい機会だと考える。
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社会式…社会式さんですね。はい、そう呼ばせてください!
(かすれているがはっきり見える白地の文字を目で追いながら、そう笑って返した)
はい、私がいてもちょっとはマシかなぁ。くらいでしょう、けど…(手離しの褒め言葉と好意にまた顔が赤くなった)
社会式さんはとっても真っ直ぐに愛を伝える方ですね…!!
なるほどなるほど…これは、とっても前向きな迷子…!(あなたの言葉を頷きながら聞く。聞いた上でこの感想だった)
…実は私、√ウォーゾーンに繋がる固定の扉は知らなくて。すぐご案内した方がよければ力不足なんですけどー…
社会式さんが急ぎで戻る必要もなくて、来たことがなかった√EDENの文化にも興味があるなら。
のんびり歩きながら、√ウォーゾーンと√EDENの重なった場所がないか探してみませんか?
道すがら気になるものがあれば、少しは説明出来ると思うんです。私も。
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卑下をする事はない。お前はとても親切な人間だ。
そうだ。俺は機械だからな!
曖昧な回答は原則しない。
お前も愛したものには素直に伝えるといい。
お前の生が豊かになるだろう。
(機械が諭すような事を言うのは可笑しいかもしれないが──眼前のメカは、あなたがそれを求めている回答と算出したのだろう!)
いや、構わない。
俺の代わりはいくらでもあるからな。
だが、くるりはいいのか?何か用事があるんじゃないのか。
俺に付き合わせる形となる。
それでも良いなら、ありがたい申し出だ。是非お前に頼みたい。
(ずん、と音を立てながら一歩、あなたの方へ歩み寄る。)
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とてもまっすぐ!色んな言葉をついオブラートに包んじゃう日本人を貫くまっすぐさ…!
聞いてて気持ちいいまっすぐさなので、私も見習いたいです……、……出来るところから!
(感銘は受けたが、愛を全開で伝えられる自分は描けなかったので、早速オブラートに包んだ)
ご都合つくならよかったです、…気にしてる人もいると思いますよ。だから早く見つかるといいですね、帰る道。
(重さのある一歩を感じながら、行きましょうか、と公園の歩道を進む)
…私ですか?今日の予定がしっかり決まってた訳じゃないので、大丈夫ですよ。
ご心配ありがとうございます。
√の重なる場所、知ってると私も便利ですし、うん…知らずによく別√に行っちゃうので…
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※突然ですが、以降ダイスロールで発見判定が出来ます!
・ダイス目50以上or前回ダイス目より上:いい感じな人の営みを発見
・ゾロ目:√ウォーゾーンと√EDENの重なった場所を発見
【ダイスを振らなくても進行するので使用は任意です】
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人間の思考は|俺達と違い《・・・・・》、すぐに変更する事が出来ないのは理解している。
少しずつで構わないだろう!
(含みのある言い方をした。何かがあれば、すぐに思考を180°変えられるような──)
そうなのか?
では、俺に付き合って貰うとしよう。
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そうですねぇ、成長とか変化って物語みたいに進まないので……、……俺達。
んーと…その俺達は、社会式さんみたいな、ロボットさんのことで合ってますか。…思考、すぐに変更できちゃうんです?
(冷たい風を感じた心地で問う。人工知能の類のシステムで動いてると思うには、個性と自我を感じてしまったからだろう。
そういうものだとしても、どこか寂しい。たとえ当機が何も感じずとも、くるりはそう感じて大きな体躯を見上げた)
はい!私も自分の役に立ちます!
…あは、社会式さん、合わせるのお上手ですねぇ。紳士的!(小走りになるのを覚悟していたのに、巨体に反して繊細な気遣いを見せてくれたあなたに微笑んだ)
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【61】【ロボットに憧れる少年達に遭遇した!】
(「うわぁ!見て見て!」「ロボットじゃん!」「ロボットだ!」「すげー!なんの撮影!?」「かっこいいー!」と小学生男子が集まってきた。
男子はみんなロボットが好きだから仕方がない。だってかっこいいから…!)
え、映画で出演予定のロボットさんですよー!
ーー√EDEN、社会式さんみたいなロボットさん、珍しくてかっこいいから人集まっちゃいましたね。どうします?
(走ればすぐに逃げれそうだし、好意的な態度なので囲まれてもそこまで問題なさそう。そう思って小声であなたを問いかけた)
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そうだな。例外も居るが、俺の周囲はそういうものが多かった。
機械に心も感情も無い。プログラム通りにしか動かない。
プログラムひとつ変えれば、その瞬間、俺の思考も反転するだろう。
(はじめに、このメカは機械『兵』と名乗った。何に使われていたかは──)
……心拍数の上昇を確認。そういう顔をするな、くるり。
直ちに影響は無い。今の俺は人間どもを愛している。
悪意ある誰かが、俺を『そう』使わない限りは……おっと。
(子どもたちに囲まれた。あなたに問われたメカは、そのカメラアイを二度、三度明滅させて──)
構わない。
俺は未来ある子どもが大好きだ。
お前達!愛する人間どもの言う事をよく聞き、立派に育つといい。
それまで俺がお前達の世界を守ってみせよう。
(しばらく、少年たちへファンサービス??を繰り広げてみせるのだった。)
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そうなんですね……あっ、お気遣いありがとうございます…!
…√EDENにはこんなに流暢に話せるロボットさんはそう居なくて…私はどうしても、システムで決められた回答じゃなくて、社会式さんの気持ちからだと感じちゃうんです。
(へにゃ、と眉を下げて困ったように笑う。
見た目通り、ロボットで、兵器なのだろう。理屈は分かっても、感情は飲み込みきれなかった。相違を話しても益体もない、文化の違いのように思う)
――私、社会式さんと会ったばっかりですけど、その『愛してる』、社会式さんの大事なものなんだなって思いました。
(それは、機体を個とする核のような。そう感じて、静かに目を伏せた)
…ずっと持ってられるといいですね、社会式さんの愛。
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(「すげー!喋る!」「どこから声出てんの!?」「かっけー!」
と少年たちはテンション爆上がりの様子だった。
はじめは落ち着かずに見ていたが、子供を手荒に扱うことなくあなたが構っている様子に、目元を和ませる)
社会式さんと話せて、子供達、大喜びでしたね!
はい、√EDENのこの国は戦争もなく…まぁ別√からの侵攻はありますけど…おだやかな場所なんです。
えっ…あ!わぁ!ここ、√ウォーゾーンと√EDENの重なった場所ですね!?
(あなたの言葉に目を凝らして、大きく声を上げた。重なり合う、不思議な空間。一度気が付けばはっきりと分かる特異点)
社会式さん、帰れますねぇ!よかったぁ……、……あの(帰れそうでよかった、と心から思う。けれどさよならを言う前に、少しだけ溢したくなって口を開いた)
また、会えますか?…いやあの、私も√ウォーゾーン、行くこともあるかもなので…!
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そうか。
では、お前の良いように定義するといい。
事実と異なろうが、お前がそう信じるならば、お前にとって俺は『人間らしい機械』でいれる。
それは、戦う事でしか価値を証明出来ない俺にとって、何より喜ばしい事だ。
(メカは、溢れた感情をそのまま飲み込む必要はないと語った。
うら若き少女に余計な悩み事を抱えさせてしまう事を、メカは由としなかったのだろう。)
そうだな。俺は人間どもが教えてくれた愛のお陰で稼働を続ける事が出来ている。
お前達で言う、信念。目標。
これを失った時は……。
……いや、止めておこう。
ああ、そうだな。有難う、くるり。
お前達のような人間が居る限り、愛は失われる事はない。
(同上。メカはあなたに余計な感情を抱かせる事を止め。
力強く言葉を返すだけに留めたのだ。)
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ああ。子どもは愛を一心に受けるべき存在だ。
俺が役に立つのなら、そうするべきだろう。
ああ、本当に穏やかだ。
おお、そうか!やはりな……
まだまだ探しきれて居ない所もあるだろうが、これ以上お前を付き合わせるのは忍びないからな。大人しく戻るとしよう。
くるり!感謝するぞ。
お前のお陰でよい一日になった!
(背中を見せ、一歩踏み込んで。世界の重なりへと歩む。
そこで声をかけられ、もう一度振り向いた。)
……うん?
ああ!会えるとも。
俺とお前との絆は築かれた。
お前がもしも困ったり、助けが必要と思ったならば、俺を呼ぶといい。
内線番号は١٢٣٤٥٦٧٨٩だ。これで何時でも俺に繋がるな!
(伝えてくれた番号は、言語?の羅列。
メカなりの餞別なのだろうか?)
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…あは。優しいですね、社会式さん。こちらこそありがとうございます!
(あなたが信じるままでいいと言ったから、思ったまま口にした。
定められたシステム行動だとしても、気遣いや感謝の言葉はかけられるだけでうれしい。
その言葉を優しいと感じて、礼を口にしたいのはくるりの|気持ち《勝手》だ。
笑った顔は先ほどより、よほど柔らかかったことだろう)
そう言ってもらえるロボットさんに会えて、子供達もうれしいと思いますよ。
あはは、お気遣いありがとうございます。私も社会式さんと歩けて楽しかったです!
√ウォーゾーン、行ったことないですけど、社会式さんみたいな方がいるなら、いってみたいなぁって思いました!
(あなたにそう笑って返して、踏み込んでいく背中を止めることはない。
世界を超える前に残してくれた言葉には、笑みを深めた)
ーーはい、またいつか!
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……、……んっ!?んん!?社会式さん今の言語なんですか!?英語!?別の言葉!?全然聞き取れなかったんですけど!!
(あなたの餞別に対しては、余韻が消えるようなリアクションを返すのだけれど)
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(──そうして、あれほど地響きと足音を立てていたメカは、あなたの視界からはすっかり見えなくなって。
最初から何も無かったかのように、風だけが通り抜けていくはずだ。
きっとすぐ、この世界は日常を取り戻していくのだろう。)
・ ・ ・
「──うん? 随分とロー・テクノロジーな場所に来てしまったようだ。だが、データベースに登録されている風景だな。ああ! そうだ。此処は──」
(でも、あなたと再会するまで、きっとそう長い時間は掛からない!)
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(くるりはその鉄色の姿が見えなくなるまで手を振る。
意味は分からなかったけれど、耳に残る餞別のような音の羅列。お別れの締めくくりは「またいつか」
その日が来るといいなぁ、意外とすぐに会えるかも。と笑った)
【このおはなしは、これでおしまい】
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